JP2000278898A - 永久磁石形回転電機 - Google Patents

永久磁石形回転電機

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JP2000278898A
JP2000278898A JP11080339A JP8033999A JP2000278898A JP 2000278898 A JP2000278898 A JP 2000278898A JP 11080339 A JP11080339 A JP 11080339A JP 8033999 A JP8033999 A JP 8033999A JP 2000278898 A JP2000278898 A JP 2000278898A
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則雄 高橋
Toshiaki Fuse
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Hirotsugu Miura
洋嗣 三浦
Masanori Shin
政憲 新
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い安全限界速度を確保し、高速回転可能な
ロータを確保する。 【解決手段】 ステータ1の軸心部にロータ5を回転可
能に内装し、そのロータ5を、シャフト9の周面に界磁
用の複数の永久磁石11を周方向に配置し、これら永久
磁石11の表面上に保持環13を配置した構造とし、前
記保持環13を、軸方向に分割し、その分割した保持環
13の内周面に前記永久磁石11を固着する一方、前記
分割した保持環13同志及び保持環13とシャフト9と
を溶接により結合し、シャフト9と保持環13とを一体
結合の構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、永久磁石の外周
表面を保持環で覆った高速の永久磁石形回転電機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な永久磁石形回転電機を図
8と図9を参照して説明する。図8は、ロータの外径
図、図9は、図8のX部の拡大断面図である。これらの
図において、101はシャフトであり、軸受103を介
して図示省略のステータに回転可能に取付けられてい
る。105は永久磁石であり、シャフト101の表面
に、軸方向と直交する方向の断面弧状のものが複数個周
方向に密着して接着されている。複数個の永久磁石10
5は、内周側がS極で外周側がN極に磁化されたもの
と、内・外周の極性が、これと逆向きに磁化されたもの
とが極数に応じて交互に配置され、界磁を発生する。1
07,109はエンドリングであり、永久磁石105の
軸方向両端部に位置するシャフト101上に焼嵌め固定
されている。111は保持環であり、永久磁石105の
外周面全体を覆うリング状の形状をしており、永久磁石
105の軸方向両端位置のエンドリング107,109
に焼嵌め固定されている。永久磁石105,エンドリン
グ107,109及び保持環111の組合わせは、永久
磁石形回転電機の出力に応じてシャフト111の軸方向
に1組あるいは複数組取付けられてロータ113を構成
している。
【0003】このように構成された永久磁石形回転電機
は、ステータから発せられた回転磁界とロータ113が
発生する界磁とにより回転トルクを発生し、ロータ11
3が回転する。このとき、保持環111は、ロータ11
3が回転することによって永久磁石105に作用する遠
心力で永久磁石105が飛散するのを防止するので、ロ
ータ113は高速回転を行うことが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ロータ113の界磁発
生手段として永久磁石105を用いた従来の永久磁石形
回転電機では、前記したように、永久磁石105は遠心
力により飛散しないように保持環111で外周側より保
護されているが、ロータ113が高速で回転することに
より、保持環111の外周表面上に生ずる風損や過電流
損等により保持環111の温度が上昇し、且つ遠心力に
よるフープストレス等により保持環111の内径が大き
くなり初期嵌合代が減少、あるいは極端な場合、初期嵌
合代がまったくなくなってしまい、ロータ113の剛性
に寄与する割合が変化、あるいは、まったく寄与しなく
なり、シャフト101に対して保持環111及び永久磁
石105が単なる付加質量となってしまう。
【0005】非回転時には保持環111とシャフト10
1は所定の嵌合代で嵌合されているため、保持環111
はロータ113の剛性に寄与しており比較的高い高速回
転を維持できるが、ロータ113が高速回転することに
より、前記したように保持環111のロータ113への
剛性寄与率が変化するので、高速回転によるロータ11
3の安全限界速度が変化する。つまり回転数が高くなる
につれて保持環111とシャフト101の嵌合代が小さ
くなるので、保持環111のロータ113の剛性寄与率
が低下し、安全限界速度は徐々に低下する事になる。従
って、当初設定した安全限界速度が回転上昇と共に低下
すること、およびシャフト101の外周表面に永久磁石
105及び保持環111を構成するので、低下した後の
ロータ113の剛性がシャフト101の寸法で限定され
てしまい、ロータ113の外形寸法の割に安全限界速度
を高く設定できないので、定格回転数以下で且つ十分に
離調するようにロータ113を構成する事が難しく、実
際には高い高速回転を実現できない状況となっていた。
【0006】また、一般的な永久磁石の熱伝導性は非常
に悪く、熱的過渡状態において保持環111とシャフト
101は温度差がつきやすい状況であり、保持環111
とシャフト101に温度差が生じる。この温度差によ
り、保持環111はシャフト101に対して矢印bのよ
うに熱伸びを生じ、嵌合部aの状況によって、ロータ7
の熱曲がりや回転中の振動の突変の原因ともなり、安定
な高速回転が得られない原因となっていた。
【0007】そこで、この発明は、安全限界速度が回転
数の増加とともに小さくなる事を防ぎ、且つ保持環とシ
ャフトの熱伸び差による振動の突変、熱曲がり等が生ず
ることはなく、製造性に優れ、かつ高速回転の運転状態
においても、ロータが破損することが無く安定な高速回
転が得られる永久磁石形回転電機を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明の請求項1によれば、電機子鉄心に電機子
巻線を巻回して構成したステータと、このステータの軸
心部に回転可能に内装されたロータとを有し、前記ロー
タを、シャフトの周面に界磁用の複数の永久磁石を周方
向に配置し、これら永久磁石の表面上に保持環を配置す
る構成とした永久磁石形回転電機において、前記保持環
を、軸方向に分割し、その分割した保持環内周面に前記
永久磁石を固着する一方、前記分割した保持環同志及び
保持環とシャフトとを溶接により結合する。
【0009】これにより、固定子から発せられた回転磁
界とロータが発生する磁界とにより回転トルクが発生
し、ロータが回転する。この時、保持環は、ロータが回
転することによって作用する遠心力により永久磁石が飛
散するのを防止するため、ロータの高速回転が可能とな
る。また、シャフトと保持環とは一体構造となっている
ため、強度剛性が向上し、ロータの安全限界速度を大幅
に高く設定することができる。
【0010】また、この発明の請求項2によれば、シャ
フトを、軸方向に隙間を有して分割する。
【0011】これにより、保持環とシャフトとの間に、
温度差が生じ、熱伸びの量に差があっても、隙間によっ
て熱伸びを吸収するため、振動の突変、熱曲がり等を防
ぐことが可能となり、安定した高速回転が得られる。
【0012】また、この発明の請求項3によれば、分割
された保持環に、永久磁石の軸方向の動きを規制するエ
ンドリング部を設け、前記エンドリング部の中心軸心孔
に、その中心軸心孔の軸心上に位置決めされるようシャ
フトを貫通し、貫通したシャフトと前記保持環とを溶接
により結合する。
【0013】これにより、保持環とシャフトとは同一軸
心線上に位置決めされた状態での結合が可能となり、バ
ランスのとれたロータとすることができる。また、保持
環とシャフトとの位置合せが容易になると共に、シャフ
トに対する保持環の嵌合の信頼性及び製造性が向上す
る。
【0014】また、この発明の請求項4によれば、分割
された保持環と保持環の間に位置する中間の保持環に、
永久磁石の軸方向の動きを規制するエンドリング部を設
け、前記エンドリング部の中心軸心孔に、その中心軸心
孔に軸心上に位置決めされるようシャフトを貫通し、前
記中間の保持環と両サイドの保持環とを溶接により結合
する。
【0015】これにより、分割された保持環と中間の保
持環は、シャフトと同一軸線上に位置決めされた状態で
一体に結合されるため、バランスのとれたロータとする
ことができる。また、シャフトに対する保持環の嵌合の
信頼性及び製造性が向上する。
【0016】また、この発明の請求項5によれば、分割
された両サイドの保持環と、その保持環と保持環の間に
位置する中間の保持環とに、永久磁石の軸方向の動きを
規制するエンドリング部を設け、そのエンドリング部の
中心軸心孔に、その中心軸心孔の軸心上に位置決めされ
るようシャフトを貫通し、貫通したシャフトと保持環及
び保持環同志をそれぞれ溶接により結合する。
【0017】これにより、分割された保持環及び中間の
保持環は、シャフトと同一軸線上に位置決めされた状態
で一体に結合されるため、バランスのとれたロータとす
ることができる。また、シャフトに対する保持環の嵌合
の信頼性及び製造性が向上する。
【0018】また、この発明の請求項6によれば、分割
された保持環とシャフトに、保持環同志及び保持環とシ
ャフトとがそれぞれ嵌合し合うリング状の係合段部を設
ける。
【0019】これにより、係合段部を嵌め合わすること
で、シャフトに対して保持環を同一軸線上に正しく組立
てることが可能となり、製造性が向上する。また、同芯
に保たれた一体もののロータを構成できるため、バラン
スのよい安定した高速回転が得られる。
【0020】また、この発明の請求項7によれば、保持
環に固着され、シャフトに装着された永久磁石のシャフ
ト装着面を、シャフトの軸心と同一軸心が確保されるよ
う仕上げ加工する。
【0021】これにより、シャフトに対する永久磁石の
保持環同芯が容易に確保できるため、同芯に保たれた一
体のロータが得られるようになり、バランスのよい安定
した高速回転が得られる。
【0022】また、この発明の請求項8によれば、永久
磁石を、保持環より軸方向の長さを短くする。
【0023】これにより、永久磁石は、保持環と保持環
の溶接時の熱の影響を回避することが可能となり、永久
磁石の特性の劣化を防げるようになる。
【0024】また、この発明の請求項9によれば、永久
磁石を、保持環と保持環の溶接結合部領域と対向し合う
端面の角部を削り落とす。
【0025】これにより、保持環と保持環の溶接時に、
永久磁石の熱の影響を小さく抑えることが可能となるた
め、永久磁石の特性の劣化を防げるようになる。
【0026】また、この発明の請求項10によれば、溶
接による結合は、電子ビーム溶接とする。
【0027】これにより、溶接幅は数ミリで済むように
なる。
【0028】また、この発明の請求項11によれば、溶
接による結合を、突合せ面に形成された突合せ面同志を
突合せ溶接する。
【0029】これにより、軸線方向に沿って保持環同志
及び保持環とシャフトの突合せ面の全領域に亘り確実
で、強固な溶接結合が得られる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図3の図面を参照
しながらこの発明の第1の実施形態について具体的に説
明する。
【0031】図1において、符号1は、永久磁石形回転
電機3のステータ、5はロータをそれぞれ示しており、
ステータ1は電機子鉄心に電機子巻線(図示していな
い)を巻回した構造となっている。
【0032】ロータ5は軸受7により前記ステータ1の
軸心部に回転可能に支持されると共に、シャフト9の周
面に配置された複数の界磁用の永久磁石11と、永久磁
石11を取囲む保持環13とで構成されている。
【0033】シャフト9は、両サイドに円板状のフラン
ジ部9aを有すると共に、中央部位で所定の隙間eを有
して2つに分割されている。
【0034】保持環13は、左右と中央の3つに分割さ
れ、左右の保持環13には、前記シャフト9のフランジ
部9aと対向し合うほぼ同一径のエンドリング部15が
設けられている。
【0035】エンドリング部15は前記永久磁石11の
軸方向の動きを規制すると共に、中心部位には、中心軸
心孔17が貫通して設けられている。中心軸心孔17は
前記シャフト9の軸径より若干径大に設定され、前記シ
ャフト9に対して軸心線上に位置決めされた状態で嵌挿
している。
【0036】中央に位置する保持環13の中央部位には
エンドリング部19が設けられ、その中心部位には中心
軸心孔21が貫通して設けられている。中心軸心孔21
は、前記シャフト9の軸径より若干径大に設定され、前
記シャフト9に対して軸心線上に位置決めされた状態で
嵌挿している。シャフト9は中央に位置する前記保持環
13のエンドリング部19の厚み内において前記した如
く2つに分割された形状となっている。
【0037】中央に位置する保持環13と左右に位置す
る保持環13の各突合せ面と、左右の保持環13とシャ
フト9のフランジ部9aの突合せ面とは、電子ビーム溶
接によって一体に結合されている。これにより、溶接P
幅は数ミリで済むようになっている。
【0038】永久磁石11は、前記保持環13の軸心方
向の長さより短く設定された断面円弧状に形成されると
共に、外周面は保持環13の内周面に接着剤等の手段に
よって固定支持されている。永久磁石11は、内周側が
S極、外周側がN極に磁化されたものと内周側がN極、
外周側がS極に磁化されたものとが極数に応じて前記シ
ャフト9に交互に配置され、界磁を発生する。
【0039】永久磁石11と永久磁石11の対向面は、
中間に位置する保持環13と左右に位置する保持環13
との溶接P領域となっており、端面13aは、リング状
に削り落された形状となっている。これにより、溶接時
の熱の影響を直接受けるのが回避され、永久磁石11の
特性の劣化を防ぐことが可能となっている。
【0040】このように構成された永久磁石形回転電機
3によれば、ステータ1から発せられた回転磁界とロー
タ5が発生する界磁とにより回転トルクを発生し、ロー
タ5が回転する。この回転時において保持環13は、ロ
ータ5が回転することによって作用する遠心力で、永久
磁石11が飛散するのを防ぐため、高速回転が可能とな
る。
【0041】同時に、保持環13及びシャフト9は、一
体構造のため、ロータ5の強度剛性が向上する。
【0042】強度剛性は、保持環13の外径寸法で決定
され、一般に棒状の固有振動数は、剛性の1/2乗に比
例し、剛性は断面係数に比例し、丸棒状の場合には、断
面係数は径の4乗に比例する。つまり、ロータ5の固有
振動数は、おおむね径の2乗に比例して高くなるので、
シャフト9の外周面に永久磁石11,その外周に保持環
13を有するロータ5の場合には、シャフト9の外径を
d1、保持環13の内径をd2、保持環13の外径をd
3とすると、おおむね剛性は、次式から
【数1】 倍と高くなる。
【0043】例えば、d3=15mm,d2=10m
m,d1=5mmとすると、固有振動数は約8倍とな
る。従って、ロータ5の安全限界速度を大幅に高く設定
することが可能となる。
【0044】また、シャフト9が熱の影響で伸びても、
分割された隙間eによって、その伸び代を吸収し、振動
の突変、熱曲がり等を未然に防ぎ、安定した高速回転が
得られる。
【0045】図4と図5はロータ5の第2の実施形態を
示したものである。
【0046】即ち、保持環13を複数に分割し、分割し
た保持環13の一方に凹状の係合段部23を、他方に凸
状の係合段部25をそれぞれ設ける一方、分割した右側
のシャフト9のフランジ部9aに前記保持環13の凸状
の係合段部25と係合し合う凹状の係合段部27を、左
側のシャフト9のフランジ部9aに、保持環13の凹状
の係合段部23と係合し合う凸状の係合段部29をそれ
ぞれ設けた形状となっている。
【0047】なお、他の構成要素は、第1の実施形態と
同一のため同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0048】したがって、この第2の実施形態によれ
ば、例えば、左側のシャフト9のフランジ部9aの係合
段部29に、保持環13の係合段部23を嵌合させた
後、順々に保持環13を嵌合させていき、最後に右側の
シャフト9のフランジ部9aの係合段部27を保持環1
3の係合段部25に嵌合させることで、シャフト9と各
保持環13は同芯に位置決めされた状態で容易に組立て
ることが可能となり、精度の高い溶接結合が得られる。
【0049】このため、バランスのとれたロータ5が得
られるようになると共に、各係合段部23,25,2
7,29の突合せ面を溶接するため、溶接時の熱の影響
を永久磁石11に与えることもない。
【0050】図6はロータ5の第3の実施形態を示した
ものである。
【0051】即ち、保持環13の内周面に固着された永
久磁石11の内側の装着面31を、シャフト9の外周面
に沿って仕上げ加工し、その仕上げ加工した内側の装着
面31を、シャフト9の外周面に装着することで、シャ
フト9と保持環13とを、軸心線X上に沿う同芯を確保
した構成とするものである。
【0052】なお、他の構成要素は、第1の実施形態と
同一のため、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0053】したがって、この第3の実施形態によれ
ば、永久磁石11の装着面31をシャフト9の外周面に
装着することで、シャフト9と保持環13との同芯状態
が容易に確保される。
【0054】このため、組立てが容易になると共に精度
よい溶接結合が可能となり、製造性が向上する。また、
バランスのとれたロータ5が得られる。
【0055】図7はロータ5の第4の実施形態を示した
ものである。
【0056】即ち、シャフト9のフランジ部9aと、左
右の保持環13のエンドリング部15とに、前記保持環
13の肉厚と同一の突合せ面33,33を形成し、左右
と中央に位置する保持環13の各突合せ面33同志及び
左右の保持環13とフランジ部9aの各突合せ面33同
志を溶接結合した構成とするものである。
【0057】なお、他の構成要素は、第1の実施形態と
同一のため、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0058】したがって、この第4の実施形態によれ
ば、所定の面積に設定された突合せ面33を、溶接結合
するため、突合せ面33の全領域にわたって溶接が浸透
し、確実な溶接結合が得られる。
【0059】これにより、疲労による溶接剥れは発生せ
ず、長期間に亘り安定した結合状態が得られる。
【0060】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明の永久
磁石形回転電動機によれば、高い安全限界速度を維持す
ることができると共に、ロータの振動の突変、ロータの
熱曲がりを防ぎ、バランスのとれた高速回転可能なロー
タが得られるようになる。
【0061】また、組立てが容易で、製造性、信頼性の
向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる永久磁石形回転電機の概要断
面図。
【図2】保持環を三つに分割した断面図。
【図3】永久磁石の一部の斜視図。
【図4】第2の実施形態を示したロータの説明図。
【図5】複数に分割された図4の保持環の一部分の断面
図。
【図6】第3の実施形態を示したロータの説明図。
【図7】第4の実施形態を示したロータの説明図。
【図8】従来の永久磁石形回転電機におけるロータの外
径図。
【図9】図8のXの部分拡大断面図。
【符号の説明】
1 ステータ 5 ロータ 9 シャフト 11 永久磁石 13 保持環
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月29日(1999.3.2
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 布施 俊明 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 三浦 洋嗣 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 新 政憲 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 Fターム(参考) 5H002 AA08 AB01 AB07 AC02 AC06 AE08 5H615 AA01 BB01 BB07 BB14 PP02 PP07 SS17 TT05 TT13 5H622 CA02 CA07 CB04 CB05 CB06 PP01 PP05 PP11 PP17 QA06

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電機子鉄心に電機子巻線を巻回して構成
    したステータと、このステータの軸心部に回転可能に内
    装されたロータとを有し、前記ロータを、シャフトの周
    面に界磁用の複数の永久磁石を周方向に配置し、これら
    永久磁石の表面上に保持環を配置する構成とした永久磁
    石形回転電機において、前記保持環を、軸方向に分割
    し、その分割した保持環内周面に前記永久磁石を固着す
    る一方、前記分割した保持環同志及び保持環とシャフト
    とを溶接により結合したことを特徴とする永久磁石形回
    転電機。
  2. 【請求項2】 シャフトは、軸方向に隙間を有して分割
    されていることを特徴とする請求項1記載の永久磁石形
    回転電機。
  3. 【請求項3】 分割された保持環に、永久磁石の軸方向
    の動きを規制するエンドリング部を設け、前記エンドリ
    ングの中心軸心孔に、その中心軸心孔の軸心上に位置決
    めされるようシャフトを貫通し、貫通したシャフトと前
    記保持環とを溶接により結合することを特徴とする請求
    項1記載の永久磁石形回転電機。
  4. 【請求項4】 分割された保持環と保持環の間に位置す
    る中間の保持環に、永久磁石の軸方向の動きを規制する
    エンドリング部を設け、前記エンドリング部の中心軸心
    孔に、その中心軸心孔の軸心上に位置決めされるようシ
    ャフトを貫通し、前記中間の保持環と両サイドの保持環
    とを溶接により結合することを特徴とする請求項1記載
    の永久磁石形回転電機。
  5. 【請求項5】 分割された両サイドの保持環と、その保
    持環と保持環の間に位置する中間の保持環とに、永久磁
    石の軸方向の動きを規制するエンドリング部を設け、そ
    のエンドリング部の中心軸心孔に、その中心軸心孔の軸
    心上に位置決めされるようシャフトを貫通し、貫通した
    シャフトと保持環及び保持環同志をそれぞれ溶接により
    結合したことを特徴とする請求項1記載の永久磁石形回
    転電機。
  6. 【請求項6】 分割された保持環とシャフトに、保持環
    同志及び保持環とシャフトとがそれぞれ嵌合し合うリン
    グ状の係合段部を設けたことを特徴とする請求項1記載
    の永久磁石形回転電機。
  7. 【請求項7】 保持環に固着され、シャフトに装着され
    た永久磁石のシャフト装着面は、シャフトの軸心と同一
    軸心が確保されるよう仕上げ加工されていることを特徴
    とする請求項1記載の永久磁石形回転電機。
  8. 【請求項8】 永久磁石は、保持環より軸方向の長さが
    短くなっていることを特徴とする請求項1から7のいず
    れかに記載の永久磁石形回転電機。
  9. 【請求項9】 永久磁石は、保持環と保持環の溶接結合
    部領域と対向し合う端面の角部を削り落とすことを特徴
    とする請求項1から8のいずれかに記載の永久磁石形回
    転電機。
  10. 【請求項10】 溶接による結合は、電子ビーム溶接で
    あることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載
    の永久磁石形回転電機。
  11. 【請求項11】 溶接による結合は、突合せ面に形成さ
    れた突合せ面同志の突合せ溶接であることを特徴とする
    請求項1から5及び7から9,10のいずれかに記載の
    永久磁石形回転電機。
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