JP3850579B2 - 永久磁石形回転電機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、永久磁石の外周表面を保持環で覆った高速の永久磁石形回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の一般的な永久磁石形回転電機を図8と図9を参照して説明する。図8は、ロータの外径図、図9は、図8のX部の拡大断面図である。これらの図において、101はシャフトであり、両端の軸受103を介して図示省略のステータに回転可能に取付けられている。105は永久磁石であり、シャフト101の表面に、軸方向と直交する方向の断面弧状のものが複数個周方向に密着して接着されている。複数個の永久磁石105は、中央部位置のエンドリング109及び両サイドのエンドリング107によって軸方向の動きが拘束される一方、内周側がS極で外周側がN極に磁化されたものと、内周側がN極で、外周側がS極に磁化されたものとが極数に応じて交互に配置され、界磁を発生する。107は両サイドエンドリング,109は中央部位のエンドリングであり、シャフト101上に焼嵌め固定されている。111は保持環であり、永久磁石105の外周面全体を覆うリング状の形状をしている。保持環111の一方の端部は両端位置のエンドリング107に、他方の端部は中央部位のエンドリング109にそれぞれ焼嵌め固定されている。永久磁石105,エンドリング107,109及び保持環111の組合わせは、永久磁石形回転電機の出力に応じてシャフト101の軸方向に1組あるいは複数組取付けられてロータ113を構成している。
【0003】
このように構成された永久磁石形回転電機は、図示していないステータから発せられた回転磁界とロータ113が発生する界磁とにより回転トルクを発生し、ロータ113が回転する。このとき、保持環111は、ロータ113回転時に発生する遠心力の作用で永久磁石105が飛散するのを阻止するようになるためロータ113高速回転が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方、保持環111は、遠心力による永久磁石105の飛散を防ぐ外に、エンドリング107,109を介してシャフト101に焼嵌め固定されることで、規定された初期嵌合代に基づく嵌め合い強度が確保されるためロータ113の剛性が大きく寄与するようになる。
しかしながら、ロータ113が高速で回転することにより、保持環111の外周表面上に生ずる風損や渦電流損等により保持環111の温度が上昇する。また、遠心力によるフープストレス等の各条件によって保持環111の内径が大きくなる。この時、保持環111は別部材となるエンドリング107,109を介してシャフト111と嵌合し合う2部品となっていることもあって熱の影響を受け易く、初期に設定したシャフト101との嵌め合い嵌合代が変化する。
シャフト101との嵌め合い嵌合代が変化することは、嵌め合い強度にも影響を与えるようになりロータ113への剛性寄与率の減少につながる。
このため、ロータ113の高速回転に制約を受けるようになり、しいてはロータ113の安全限界速度が低下する。
また、シャフト101の外周表面に永久磁石105及び保持環111を構成するので、低下した後のロータ113の剛性がシャフト101の寸法で限定されてしまう。このため、ロータ113の外形寸法の割に安全限界速度を高く設定できなくなり、実際に高い高速回転を実現できないのが状況となっている。
【0006】
また、一般的な永久磁石の熱伝導性は非常に悪く、熱的過渡状態において保持環111とシャフト101は温度差がつきやすい状況であり、保持環111とシャフト101に温度差が生じる。この温度差により、保持環111はシャフト101に対して矢印bのように熱伸びを生じ、嵌合部aの状況によって、ロータ7の熱曲がりや回転中の振動の突変の原因ともなり、安定な高速回転が得られない原因となっていた。
【0007】
そこで、この発明は、保持環とシャフトの熱伸び差による振動の突変、熱曲がり等が生ずることはなく、製造性に優れ、しかも、安定した高速回転が得られる永久磁石形回転電機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明の請求項1によれば、電機子鉄心に電機子巻線を巻回して構成したステータと、このステータの軸心部に回転可能に内装されたロータとを有し、前記ロータを、シャフトの周面に界磁用の複数の永久磁石を周方向に配置し、これら永久磁石の表面上に保持環を配置する構成とした永久磁石形回転電機において、前記保持環を、軸方向に分割し、その分割した保持環内周面に前記永久磁石を固着する一方、前記分割した保持環同志及び保持環とシャフトとを溶接により結合し、前記シャフトは、軸方向に隙間を有して分割されていることを特徴とする。
【0009】
これにより、固定子から発せられた回転磁界とロータが発生する磁界とにより回転トルクが発生し、ロータが回転する。この時、保持環は、ロータが回転することによって作用する遠心力により永久磁石が飛散するのを防止するため、ロータの高速回転が可能となる。また、シャフトと保持環とは一体構造となっているため、強度剛性が向上し、ロータの安全限界速度を大幅に高く設定することができる。
【0011】
また、保持環とシャフトとの間に、温度差が生じ、熱伸びの量に差があっても、隙間によって熱伸びを吸収するため、振動の突変、熱曲がり等を防ぐことが可能となり、安定した高速回転が得られる。
【0012】
また、この発明の請求項によれば、分割された保持環に、永久磁石の軸方向の動きを規制する前記保持環と一体形状のエンドリング部を設け、前記エンドリング部の中心軸心孔に、その中心軸心孔の軸心上に位置決めされるようシャフトを貫通し、貫通したシャフトと前記保持環とを溶接により結合する。
【0013】
これにより、保持環とシャフトとは同一軸心線上に位置決めされた状態での結合が可能となり、バランスのとれたロータとすることができる。また、保持環とシャフトとの位置合せが容易になると共に、シャフトに対する保持環の嵌合の信頼性及び製造性が向上する。
【0014】
また、この発明の請求項によれば、分割された保持環と保持環の間に位置する中間の保持環に、永久磁石の軸方向の動きを規制する前記保持環と一体形状のエンドリング部を設け、前記エンドリング部の中心軸心孔に、その中心軸心孔に軸心上に位置決めされるようシャフトを貫通し、前記中間の保持環と両サイドの保持環とを溶接により結合する。
【0015】
これにより、分割された保持環と中間の保持環は、シャフトと同一軸線上に位置決めされた状態で一体に結合されるため、バランスのとれたロータとすることができる。また、シャフトに対する保持環の嵌合の信頼性及び製造性が向上する。
【0016】
また、この発明の請求項によれば、分割された両サイドの保持環と、その保持環と保持環の間に位置する中間の保持環とに、永久磁石の軸方向の動きを規制する前記保持環と一体形状のエンドリング部を設け、そのエンドリング部の中心軸心孔に、その中心軸心孔の軸心上に位置決めされるようシャフトを貫通し、貫通したシャフトと保持環及び保持環同志をそれぞれ溶接により結合する。
【0017】
これにより、分割された保持環及び中間の保持環は、シャフトと同一軸線上に位置決めされた状態で一体に結合されるため、バランスのとれたロータとすることができる。また、シャフトに対する保持環の嵌合の信頼性及び製造性が向上する。
【0018】
また、この発明の請求項によれば、分割された保持環とシャフトに、保持環同志及び保持環とシャフトとがそれぞれ嵌合し合うリング状の係合段部を設ける。
【0019】
これにより、係合段部を嵌め合わすることで、シャフトに対して保持環を同一軸線上に正しく組立てることが可能となり、製造性が向上する。また、同芯に保たれた一体もののロータを構成できるため、バランスのよい安定した高速回転が得られる。
【0020】
また、この発明の請求項によれば、保持環に固着され、シャフトに装着された永久磁石のシャフト装着面を、シャフトの軸心と同一軸心が確保されるよう仕上げ加工する。
【0021】
これにより、シャフトに対する永久磁石の保持環同芯が容易に確保できるため、同芯に保たれた一体のロータが得られるようになり、バランスのよい安定した高速回転が得られる。
【0022】
また、この発明の請求項によれば、永久磁石を、保持環より軸方向の長さを短くする。
【0023】
これにより、永久磁石は、保持環と保持環の溶接時の熱の影響を回避することが可能となり、永久磁石の特性の劣化を防げるようになる。
【0024】
また、この発明の請求項によれば、永久磁石を、保持環と保持環の溶接結合部領域と対向し合う端面の角部を削り落とす。
【0025】
これにより、保持環と保持環の溶接時に、永久磁石の熱の影響を小さく抑えることが可能となるため、永久磁石の特性の劣化を防げるようになる。
【0026】
また、この発明の請求項によれば、溶接による結合は、電子ビーム溶接とする。
【0027】
これにより、溶接幅は数ミリで済むようになる。
【0028】
また、この発明の請求項10によれば、溶接による結合を、突合せ面に形成された突合せ面同志を突合せ溶接する。
【0029】
これにより、軸線方向に沿って保持環同志及び保持環とシャフトの突合せ面の全領域に亘り確実で、強固な溶接結合が得られる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図3の図面を参照しながらこの発明の第1の実施形態について具体的に説明する。
【0031】
図1において、符号1は、永久磁石形回転電機3のステータ、5はロータをそれぞれ示しており、ステータ1は電機子鉄心に電機子巻線(図示していない)を巻回した構造となっている。
【0032】
ロータ5は軸受7により前記ステータ1の軸心部に回転可能に支持されると共に、シャフト9の周面に配置された複数の界磁用の永久磁石11と、永久磁石11を取囲む保持環13とで構成されている。
【0033】
シャフト9は、両サイドに円板状のフランジ部9aを有すると共に、中央部位で所定の隙間eを有して2つに分割されている。
【0034】
保持環13は、左右と中央の3つに分割され、左右の保持環13には、前記シャフト9のフランジ部9aと対向し合うほぼ同一径のエンドリング部15が設けられている。
【0035】
エンドリング部15は前記永久磁石11の軸方向の動きを規制すると共に、中心部位には、中心軸心孔17が貫通して設けられている。中心軸心孔17は前記シャフト9の軸径より若干径大に設定され、前記シャフト9に対して軸心線上に位置決めされた状態で嵌挿している。
【0036】
中央に位置する保持環13の中央部位にはエンドリング部19が設けられ、その中心部位には中心軸心孔21が貫通して設けられている。中心軸心孔21は、前記シャフト9の軸径より若干径大に設定され、前記シャフト9に対して軸心線上に位置決めされた状態で嵌挿している。シャフト9は中央に位置する前記保持環13のエンドリング部19の厚み内において前記した如く2つに分割された形状となっている。
【0037】
中央に位置する保持環13と左右に位置する保持環13の各突合せ面と、左右の保持環13とシャフト9のフランジ部9aの突合せ面とは、電子ビーム溶接によって一体に結合されている。これにより、溶接P幅は数ミリで済むようになっている。
【0038】
永久磁石11は、前記保持環13の軸心方向の長さより短く設定された断面円弧状に形成されると共に、外周面は保持環13の内周面に接着剤等の手段によって固定支持されている。永久磁石11は、内周側がS極、外周側がN極に磁化されたものと内周側がN極、外周側がS極に磁化されたものとが極数に応じて前記シャフト9に交互に配置され、界磁を発生する。
【0039】
永久磁石11と永久磁石11の対向面は、中間に位置する保持環13と左右に位置する保持環13との溶接P領域となっており、端面13aは、リング状に削り落された形状となっている。これにより、溶接時の熱の影響を直接受けるのが回避され、永久磁石11の特性の劣化を防ぐことが可能となっている。
【0040】
このように構成された永久磁石形回転電機3によれば、ステータ1から発せられた回転磁界とロータ5が発生する界磁とにより回転トルクを発生し、ロータ5が回転する。この回転時において保持環13は、ロータ5が回転することによって作用する遠心力で、永久磁石11が飛散するのを防ぐため、高速回転が可能となる。
【0041】
同時に、保持環13及びシャフト9は、一体構造のため、ロータ5の強度剛性が向上する。
【0042】
強度剛性は、保持環13の外径寸法で決定され、一般に棒状の固有振動数は、剛性の1/2乗に比例し、剛性は断面係数に比例し、丸棒状の場合には、断面係数は径の4乗に比例する。つまり、ロータ5の固有振動数は、おおむね径の2乗に比例して高くなるので、シャフト9の外周面に永久磁石11,その外周に保持環13を有するロータ5の場合には、シャフト9の外径をd1、保持環13の内径をd2、保持環13の外径をd3とすると、おおむね剛性は、次式から
【数1】
Figure 0003850579
倍と高くなる。
【0043】
例えば、d3=15mm,d2=10mm,d1=5mmとすると、固有振動数は約8倍となる。従って、ロータ5の安全限界速度を大幅に高く設定することが可能となる。
【0044】
また、シャフト9が熱の影響で伸びても、分割された隙間eによって、その伸び代を吸収し、振動の突変、熱曲がり等を未然に防ぎ、安定した高速回転が得られる。
【0045】
図4と図5はロータ5の第2の実施形態を示したものである。
【0046】
即ち、保持環13を複数に分割し、分割した保持環13の一方に凹状の係合段部23を、他方に凸状の係合段部25をそれぞれ設ける一方、分割した右側のシャフト9のフランジ部9aに前記保持環13の凸状の係合段部25と係合し合う凹状の係合段部27を、左側のシャフト9のフランジ部9aに、保持環13の凹状の係合段部23と係合し合う凸状の係合段部29をそれぞれ設けた形状となっている。
【0047】
なお、他の構成要素は、第1の実施形態と同一のため同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0048】
したがって、この第2の実施形態によれば、例えば、左側のシャフト9のフランジ部9aの係合段部29に、保持環13の係合段部23を嵌合させた後、順々に保持環13を嵌合させていき、最後に右側のシャフト9のフランジ部9aの係合段部27を保持環13の係合段部25に嵌合させることで、シャフト9と各保持環13は同芯に位置決めされた状態で容易に組立てることが可能となり、精度の高い溶接結合が得られる。
【0049】
このため、バランスのとれたロータ5が得られるようになると共に、各係合段部23,25,27,29の突合せ面を溶接するため、溶接時の熱の影響を永久磁石11に与えることもない。
【0050】
図6はロータ5の第3の実施形態を示したものである。
【0051】
即ち、保持環13の内周面に固着された永久磁石11の内側の装着面31を、シャフト9の外周面に沿って仕上げ加工し、その仕上げ加工した内側の装着面31を、シャフト9の外周面に装着することで、シャフト9と保持環13とを、軸心線X上に沿う同芯を確保した構成とするものである。
【0052】
なお、他の構成要素は、第1の実施形態と同一のため、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0053】
したがって、この第3の実施形態によれば、永久磁石11の装着面31をシャフト9の外周面に装着することで、シャフト9と保持環13との同芯状態が容易に確保される。
【0054】
このため、組立てが容易になると共に精度よい溶接結合が可能となり、製造性が向上する。また、バランスのとれたロータ5が得られる。
【0055】
図7はロータ5の第4の実施形態を示したものである。
【0056】
即ち、シャフト9のフランジ部9aと、左右の保持環13のエンドリング部15とに、前記保持環13の肉厚と同一の突合せ面33,33を形成し、左右と中央に位置する保持環13の各突合せ面33同志及び左右の保持環13とフランジ部9aの各突合せ面33同志を溶接結合した構成とするものである。
【0057】
なお、他の構成要素は、第1の実施形態と同一のため、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0058】
したがって、この第4の実施形態によれば、所定の面積に設定された突合せ面33を、溶接結合するため、突合せ面33の全領域にわたって溶接が浸透し、確実な溶接結合が得られる。
【0059】
これにより、疲労による溶接剥れは発生せず、長期間に亘り安定した結合状態が得られる。
【0060】
【発明の効果】
以上、説明したように、この発明の永久磁石形回転電動機によれば、軸方向に隙間を有して分割されたシャフトと相俟って高い安全限界速度を維持することができると共に、ロータの振動の突変、ロータの熱曲がりを防ぎ、バランスのとれた高速回転可能なロータが得られるようになる。
【0061】
また、組立てが容易で、製造性、信頼性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる永久磁石形回転電機の概要断面図。
【図2】保持環を三つに分割した断面図。
【図3】永久磁石の一部の斜視図。
【図4】第2の実施形態を示したロータの説明図。
【図5】複数に分割された図4の保持環の一部分の断面図。
【図6】第3の実施形態を示したロータの説明図。
【図7】第4の実施形態を示したロータの説明図。
【図8】従来の永久磁石形回転電機におけるロータの外径図。
【図9】図8のXの部分拡大断面図。
【符号の説明】
1 ステータ
5 ロータ
9 シャフト
11 永久磁石
13 保持環

Claims (10)

  1. 電機子鉄心に電機子巻線を巻回して構成したステータと、このステータの軸心部に回転可能に内装されたロータとを有し、前記ロータを、シャフトの周面に界磁用の複数の永久磁石を周方向に配置し、これら永久磁石の表面上に保持環を配置する構成とした永久磁石形回転電機において、前記保持環を、軸方向に分割し、その分割した保持環内周面に前記永久磁石を固着する一方、前記分割した保持環同志及び保持環とシャフトとを溶接により結合し、前記シャフトは、軸方向に隙間を有して分割されていることを特徴とする永久磁石形回転電機。
  2. 分割された保持環に、永久磁石の軸方向の動きを規制する前記保持環と一体形状のエンドリング部を設け、前記エンドリングの中心軸心孔に、その中心軸心孔の軸心上に位置決めされるようシャフトを貫通し、貫通したシャフトと前記保持環とを溶接により結合することを特徴とする請求項1記載の永久磁石形回転電機。
  3. 分割された保持環と保持環の間に位置する中間の保持環に、永久磁石の軸方向の動きを規制する前記保持環と一体形状のエンドリング部を設け、前記エンドリング部の中心軸心孔に、その中心軸心孔の軸心上に位置決めされるようシャフトを貫通し、前記中間の保持環と両サイドの保持環とを溶接により結合することを特徴とする請求項1記載の永久磁石形回転電機。
  4. 分割された両サイドの保持環と、その保持環と保持環の間に位置する中間の保持環とに、永久磁石の軸方向の動きを規制する前記保持環と一体形状のエンドリング部をそれぞれ設け、エンドリング部の中心軸心孔に、その中心軸心孔の軸心上に位置決めされるようシャフトを貫通し、貫通したシャフトと保持環及び保持環同志をそれぞれ溶接により結合したことを特徴とする請求項1記載の永久磁石形回転電機。
  5. 分割された保持環とシャフトに、保持環同志及び保持環とシャフトとがそれぞれ嵌合し合うリング状の係合段部を設けたことを特徴とする請求項1記載の永久磁石形回転電機。
  6. 保持環に固着され、シャフトに装着された永久磁石のシャフト装着面は、シャフトの軸心と同一軸心が確保されるよう仕上げ加工されていることを特徴とする請求項1記載の永久磁石形回転電機。
  7. 永久磁石は、保持環より軸方向の長さが短くなっていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の永久磁石形回転電機。
  8. 永久磁石は、保持環と保持環の溶接結合部領域と対向し合う端面の角部を削り落とすことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の永久磁石形回転電機。
  9. 溶接による結合は、電子ビーム溶接であることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の永久磁石形回転電機。
  10. 溶接による結合は、突合せ面に形成された突合せ面同志の突合せ溶接であることを特徴とする請求項1から4と6,8,9のいずれかに記載の永久磁石形回転電機。
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