JP3425326B2 - 同期電動機 - Google Patents
同期電動機Info
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- JP3425326B2 JP3425326B2 JP14071897A JP14071897A JP3425326B2 JP 3425326 B2 JP3425326 B2 JP 3425326B2 JP 14071897 A JP14071897 A JP 14071897A JP 14071897 A JP14071897 A JP 14071897A JP 3425326 B2 JP3425326 B2 JP 3425326B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ACサーボモータ
特にリラクタンスモータとして知られる同期電動機の電
動機構造に関する。
特にリラクタンスモータとして知られる同期電動機の電
動機構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のリラクタンス力を利用した4極の
同期電動機のロータの例を、断面図にて図9に示す。こ
れは特願平6−93195号に記載した電動機であり、
この電動機は、ロータ軸16、電磁鋼板2および電磁鋼
板2の一部を切り欠いた部分3で空気もしくは非磁性体
等比透磁率の低い物質から成るロータ1を、電動機巻線
5を有するステータ4の内側に配置する構造となってい
る。17はステータ4を覆うケースである。
同期電動機のロータの例を、断面図にて図9に示す。こ
れは特願平6−93195号に記載した電動機であり、
この電動機は、ロータ軸16、電磁鋼板2および電磁鋼
板2の一部を切り欠いた部分3で空気もしくは非磁性体
等比透磁率の低い物質から成るロータ1を、電動機巻線
5を有するステータ4の内側に配置する構造となってい
る。17はステータ4を覆うケースである。
【0003】電磁鋼板2は、3の切り欠き部を配置する
ことで、磁極と磁極を結ぶ部分、以下磁路と呼ぶ、を形
成している。また、電磁鋼板2は、その外周部で前記の
磁路を、強度確保と加工のしやすさのために接続してい
る。また、図示されていないが、磁極と磁極の中間部に
おいても、強度確保と加工および組立のしやすさのため
に接続することもある。
ことで、磁極と磁極を結ぶ部分、以下磁路と呼ぶ、を形
成している。また、電磁鋼板2は、その外周部で前記の
磁路を、強度確保と加工のしやすさのために接続してい
る。また、図示されていないが、磁極と磁極の中間部に
おいても、強度確保と加工および組立のしやすさのため
に接続することもある。
【0004】前記ロータ1は、電磁鋼板2の切り欠き部
3に非磁性体等比透磁率の低い物質を挿入配置し、磁気
的な絶縁を高めた構造とすることも好適である。
3に非磁性体等比透磁率の低い物質を挿入配置し、磁気
的な絶縁を高めた構造とすることも好適である。
【0005】図10は、前記の構造のロータ1の切り欠
き部3に、非磁性体等比透磁率の低い物質を配置するの
ではなく、永久磁石18を配置し、磁気的特性を高め、
発生トルクを増加させたロータを、図9同様にステータ
の内側に配置する構造とした、従来の4極の同期電動機
のロータの例である。
き部3に、非磁性体等比透磁率の低い物質を配置するの
ではなく、永久磁石18を配置し、磁気的特性を高め、
発生トルクを増加させたロータを、図9同様にステータ
の内側に配置する構造とした、従来の4極の同期電動機
のロータの例である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図9に示すロータ1を
高速回転させた場合、前記ロータ1は、遠心力による電
磁鋼板2の外周にある磁路と磁路の接続部への応力集中
から前記接続部が破断し、破損してしまう。また、ロー
タ1の破損を避けるために、外周接続部の接続幅を増や
したり、磁極の中間部に接続部を備えその接続幅を増や
したりすれば、電動機電流の起磁力による磁束は、前記
外周および磁極の中間部の接続部へ流れ、漏れ磁束とな
り、前記電磁鋼板2の磁路に有効に流れる磁束が減少す
る。その結果、電動機としての特性を低下させ、高速回
転が電磁気的にも困難となる。
高速回転させた場合、前記ロータ1は、遠心力による電
磁鋼板2の外周にある磁路と磁路の接続部への応力集中
から前記接続部が破断し、破損してしまう。また、ロー
タ1の破損を避けるために、外周接続部の接続幅を増や
したり、磁極の中間部に接続部を備えその接続幅を増や
したりすれば、電動機電流の起磁力による磁束は、前記
外周および磁極の中間部の接続部へ流れ、漏れ磁束とな
り、前記電磁鋼板2の磁路に有効に流れる磁束が減少す
る。その結果、電動機としての特性を低下させ、高速回
転が電磁気的にも困難となる。
【0007】また、前記ロータ1の電磁鋼板2の切り欠
き部3に非磁性体等比透磁率の低い物質を配置し、磁気
的な絶縁を高めた構造とした場合についても、前記同様
であり、高速回転が機械強度的あるいは電磁気的に困難
となっている。
き部3に非磁性体等比透磁率の低い物質を配置し、磁気
的な絶縁を高めた構造とした場合についても、前記同様
であり、高速回転が機械強度的あるいは電磁気的に困難
となっている。
【0008】図10に示した永久磁石18を配置し、磁
気的特性を高めたロータ1の場合についても、また前記
同様に、高速回転が機械強度的あるいは電磁気的に困難
となっている。
気的特性を高めたロータ1の場合についても、また前記
同様に、高速回転が機械強度的あるいは電磁気的に困難
となっている。
【0009】したがって、従来技術は、高速回転が機械
強度上困難であり、また、強度補強を施したとしても、
電磁気的に高速回転が困難になるという課題がある。
強度上困難であり、また、強度補強を施したとしても、
電磁気的に高速回転が困難になるという課題がある。
【0010】さらに、電動機巻線5を有するステータ4
を冷却し、電動機特性を向上させる場合には、ステータ
4が、ロータ1の外側に配置してあるため、ステータ全
体を冷却するためには広い面積の冷却媒体の流路が必要
となり、電動機としてサイズが大きくなり、また、加工
時間の増大等によりコストも増加してしまうという課題
がある。
を冷却し、電動機特性を向上させる場合には、ステータ
4が、ロータ1の外側に配置してあるため、ステータ全
体を冷却するためには広い面積の冷却媒体の流路が必要
となり、電動機としてサイズが大きくなり、また、加工
時間の増大等によりコストも増加してしまうという課題
がある。
【0011】また、ステータ4の電動機巻線5の巻きや
すさについて考えた時、ロータ1の外側にステータ4が
配置してあるために、スロットは内側を向き、開口部は
スロットの奥側よりも狭くなってしまい、巻線を行うの
に難しい構造となっているという課題もある。
すさについて考えた時、ロータ1の外側にステータ4が
配置してあるために、スロットは内側を向き、開口部は
スロットの奥側よりも狭くなってしまい、巻線を行うの
に難しい構造となっているという課題もある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る同期電動機
は、ロータの回転方向位置にステータ側からみた磁気抵
抗が異なる複数のロータ磁極が配置された同期電動機に
おいて、電動機巻線を有しロータの内側に配置されたス
テータと、隣り合う磁極の間に切り欠き部を配置するこ
とで磁路が形成された電磁鋼板が、回転中心線方向に積
層されて構成されたロータであって、ステータの外側に
配置されたロータと、を備えるものである。これによ
り、ステータのスロットおよびティースから離れた部分
であるロータの外周部で強度補強を行う構造とする。
は、ロータの回転方向位置にステータ側からみた磁気抵
抗が異なる複数のロータ磁極が配置された同期電動機に
おいて、電動機巻線を有しロータの内側に配置されたス
テータと、隣り合う磁極の間に切り欠き部を配置するこ
とで磁路が形成された電磁鋼板が、回転中心線方向に積
層されて構成されたロータであって、ステータの外側に
配置されたロータと、を備えるものである。これによ
り、ステータのスロットおよびティースから離れた部分
であるロータの外周部で強度補強を行う構造とする。
【0013】また、前記の構造に加え、前記の電磁鋼板
の切り欠き部に樹脂を充填し、強度補強あるいは磁気的
な絶縁を高めた構造、またはその両方が得られる構造と
する。
の切り欠き部に樹脂を充填し、強度補強あるいは磁気的
な絶縁を高めた構造、またはその両方が得られる構造と
する。
【0014】前記の非回転体であるステータを内側に
し、回転体であるロータを外側に配置した構造に加え、
内側に配置したステータの内部に、冷却用の水あるいは
油を流す流路を配置した構造とする。
し、回転体であるロータを外側に配置した構造に加え、
内側に配置したステータの内部に、冷却用の水あるいは
油を流す流路を配置した構造とする。
【0015】
【発明の実施の形態】図1に本発明の実施形態の例であ
る4極の同期電動機の回転軸に直交する方向の断面図を
示す。
る4極の同期電動機の回転軸に直交する方向の断面図を
示す。
【0016】2は回転中心線に直交する方向に積層され
た電磁鋼板、6は電磁鋼板2の一部を切り欠いた部分に
配置された中間部材であり、これらで構成されるロータ
1が、電動機巻線5を有するステータ4に対し、接触し
ない程度のギャップを確保してステータ4の外側に配置
してある。また、回転体である前記ロータ1が外部と接
触しないように、前記ロータ1の外周に、図示していな
い非回転体のケースを前記ロータ1と接触しないように
配置する。
た電磁鋼板、6は電磁鋼板2の一部を切り欠いた部分に
配置された中間部材であり、これらで構成されるロータ
1が、電動機巻線5を有するステータ4に対し、接触し
ない程度のギャップを確保してステータ4の外側に配置
してある。また、回転体である前記ロータ1が外部と接
触しないように、前記ロータ1の外周に、図示していな
い非回転体のケースを前記ロータ1と接触しないように
配置する。
【0017】前記電磁鋼板2の外周部の磁路となる部分
を太くし、前記中間部材6は、例えば、圧縮に強く軽量
な樹脂を充填したものとして、前記電磁鋼板2の隣り合
う磁路と磁路の接続部2a、および磁極と磁極の中間の
接続部2bは、加工及び組立のしやすさのためだけのわ
ずかな接続幅としている。
を太くし、前記中間部材6は、例えば、圧縮に強く軽量
な樹脂を充填したものとして、前記電磁鋼板2の隣り合
う磁路と磁路の接続部2a、および磁極と磁極の中間の
接続部2bは、加工及び組立のしやすさのためだけのわ
ずかな接続幅としている。
【0018】その結果、前記ロータ1が高速回転して
も、前記電磁鋼板2の各磁路に働く遠心力は前記中間部
材6で支えられ、最終的には前記電磁鋼板2の外周部に
作用するが、前記外周部は太くしてあるので破断するこ
とはない。また、前記接続部の幅がわずかなので、電動
機電流の起磁力による磁束は、漏れ磁束成分が小さく、
前記電磁鋼板2の磁路に有効に流れるので、電動機とし
ての特性を低下させることがなくなり、電磁気的にも高
速回転が可能となる。
も、前記電磁鋼板2の各磁路に働く遠心力は前記中間部
材6で支えられ、最終的には前記電磁鋼板2の外周部に
作用するが、前記外周部は太くしてあるので破断するこ
とはない。また、前記接続部の幅がわずかなので、電動
機電流の起磁力による磁束は、漏れ磁束成分が小さく、
前記電磁鋼板2の磁路に有効に流れるので、電動機とし
ての特性を低下させることがなくなり、電磁気的にも高
速回転が可能となる。
【0019】前記中間部材6の材質は、非磁性体等比透
磁率の低い材質として磁気的な絶縁を高め、ロータ1の
回転方向での磁気抵抗の差を大きくして、発生トルクの
増加が得られる構造とすることも可能である。
磁率の低い材質として磁気的な絶縁を高め、ロータ1の
回転方向での磁気抵抗の差を大きくして、発生トルクの
増加が得られる構造とすることも可能である。
【0020】また、前記中間部材6の材質を永久磁石と
して磁気的な特性を高め、永久磁石に作用する遠心力
は、前記同様に電磁鋼板2の外周部を太くして強度を確
保する構造とすることで、発生トルクの増加が得られ、
かつ、高速回転が可能な構造とすることも可能である。
して磁気的な特性を高め、永久磁石に作用する遠心力
は、前記同様に電磁鋼板2の外周部を太くして強度を確
保する構造とすることで、発生トルクの増加が得られ、
かつ、高速回転が可能な構造とすることも可能である。
【0021】前記中間部材6の固定は、電磁鋼板2の磁
路と磁路の間に単純に挿入しても、圧入しても、また
は、接着剤を利用するなどして固定しても可能である。
路と磁路の間に単純に挿入しても、圧入しても、また
は、接着剤を利用するなどして固定しても可能である。
【0022】前記ロータ1が、高速回転時の遠心力に対
して強度的に問題がない場合には、前記電磁鋼板2の外
周部の磁路となる部分を細くしたり、磁極と磁極の中間
の接続部を取り除くことや、前記中間部材6を取り除き
空隙とすることもできる。
して強度的に問題がない場合には、前記電磁鋼板2の外
周部の磁路となる部分を細くしたり、磁極と磁極の中間
の接続部を取り除くことや、前記中間部材6を取り除き
空隙とすることもできる。
【0023】また、前記電磁鋼板2は、電磁気的に作用
していない前記電磁鋼板2の一部を切り欠いて、イナー
シャ低減のために軽量化することもできる。
していない前記電磁鋼板2の一部を切り欠いて、イナー
シャ低減のために軽量化することもできる。
【0024】図2の本発明の実施形態の例は、図1に示
したロータ1の電磁鋼板2の隣り合う磁路と磁路の接続
部2a、および磁極と磁極の中間の接続部2bを、取り
除いたものである。
したロータ1の電磁鋼板2の隣り合う磁路と磁路の接続
部2a、および磁極と磁極の中間の接続部2bを、取り
除いたものである。
【0025】従来は、電磁鋼板に隣り合う磁路と磁路の
接続部、および磁極と磁極の中間の接続部が必要であっ
たが、遠心力は強度を確保した外周部方向へ働き、個々
の磁路に働く遠心力を中間部材で受けることができるの
で、前記接続部を無くすことが、強度的に可能となる。
前記接続部が無い方が、電磁気的には非常に有利とな
り、電動機特性が向上する。ただし、ロータ各部がバラ
バラになるとロータの組立工程が複雑になるため、組立
上必要な強度が得られる程度の細い接続部を残すことは
有効である。
接続部、および磁極と磁極の中間の接続部が必要であっ
たが、遠心力は強度を確保した外周部方向へ働き、個々
の磁路に働く遠心力を中間部材で受けることができるの
で、前記接続部を無くすことが、強度的に可能となる。
前記接続部が無い方が、電磁気的には非常に有利とな
り、電動機特性が向上する。ただし、ロータ各部がバラ
バラになるとロータの組立工程が複雑になるため、組立
上必要な強度が得られる程度の細い接続部を残すことは
有効である。
【0026】図3に図1、2で示した中間部材6の別の
例を示す。図1、2で示した中間部材6は電磁鋼板2の
切り欠き部の全体を埋める形状であったが、図3に示し
た中間部材6a、6bおよび6cでは、切り欠き部3の
一部のみに配置されている。電磁鋼板2の磁路に作用す
る遠心力が小さい場合や、前記磁路の変形が問題となら
ない場合などにおいては、図3に示した中間部材を切り
欠き部3の一部のみに配置する構造が、ロータの軽量化
および低イナーシャ化が可能となり、有効である。
例を示す。図1、2で示した中間部材6は電磁鋼板2の
切り欠き部の全体を埋める形状であったが、図3に示し
た中間部材6a、6bおよび6cでは、切り欠き部3の
一部のみに配置されている。電磁鋼板2の磁路に作用す
る遠心力が小さい場合や、前記磁路の変形が問題となら
ない場合などにおいては、図3に示した中間部材を切り
欠き部3の一部のみに配置する構造が、ロータの軽量化
および低イナーシャ化が可能となり、有効である。
【0027】前記電磁鋼板2の磁路は、前記切り欠き部
3に配置する前記中間部材6a、6bおよび6cを固定
するために、その形状に合った凹凸部を備えている。
3に配置する前記中間部材6a、6bおよび6cを固定
するために、その形状に合った凹凸部を備えている。
【0028】前記中間部材6a、6bおよび6cは、前
記電磁鋼板2の磁路の形状を大きく変えてしまわない限
り、図示した形状以外の形状でも可能である。また、配
置される前記中間部材6a、6bおよび6cの数は、前
記電磁鋼板2の磁路に作用する仕様回転数範囲内での遠
心力の大きさなどにあわせて、設計段階で増減させるこ
とで、過不足のない強度とすることができ、過度の強度
補強による重量の増加やイナーシャの増加を防ぐことが
できる。また、形状については、丸形状が応力の集中も
なく有効である。
記電磁鋼板2の磁路の形状を大きく変えてしまわない限
り、図示した形状以外の形状でも可能である。また、配
置される前記中間部材6a、6bおよび6cの数は、前
記電磁鋼板2の磁路に作用する仕様回転数範囲内での遠
心力の大きさなどにあわせて、設計段階で増減させるこ
とで、過不足のない強度とすることができ、過度の強度
補強による重量の増加やイナーシャの増加を防ぐことが
できる。また、形状については、丸形状が応力の集中も
なく有効である。
【0029】図4に本発明の実施形態の別の例である4
極の同期電動機の回転軸に直交する方向の断面図を示
す。
極の同期電動機の回転軸に直交する方向の断面図を示
す。
【0030】図4の例は、ロータが高速回転しても破損
しないように、図1で示した電磁鋼板2の外周部の磁路
となる部分を太くするのではなく、前記電磁鋼板2の外
周部に円筒7を備えたものである。この場合、前記円筒
7も前記電磁鋼板2と一体となって回転するのでロータ
1の一部となる。
しないように、図1で示した電磁鋼板2の外周部の磁路
となる部分を太くするのではなく、前記電磁鋼板2の外
周部に円筒7を備えたものである。この場合、前記円筒
7も前記電磁鋼板2と一体となって回転するのでロータ
1の一部となる。
【0031】前記電磁鋼板2の外周部の磁路となる部分
は、磁気的に必要最小限な幅とし、高速回転時の強度確
保は、前記円筒7の厚みを調整して行う構造となってい
る。
は、磁気的に必要最小限な幅とし、高速回転時の強度確
保は、前記円筒7の厚みを調整して行う構造となってい
る。
【0032】図5に本発明の実施形態の別の例である4
極の同期電動機の回転軸に平行な方向の断面図を示す。
極の同期電動機の回転軸に平行な方向の断面図を示す。
【0033】図5の例は、図4で示した本発明の実施形
態の一例に、ステータ4の内部に冷却用の空気あるいは
水あるいは油等を流す流路9を備えたものである。ロー
タの構造は、図4で示した本発明の実施形態の例に限定
するものではなく、本発明の実施形態の別の例の場合も
ある。
態の一例に、ステータ4の内部に冷却用の空気あるいは
水あるいは油等を流す流路9を備えたものである。ロー
タの構造は、図4で示した本発明の実施形態の例に限定
するものではなく、本発明の実施形態の別の例の場合も
ある。
【0034】前記流路9を備えた前記ステータ4は、前
記ステータ4に固定したステータ軸10a、10bによ
り、固定部材12a,12bに固定されている。前記ス
テータ軸10a、10bは、軸受11を備え、電磁鋼板
2、円筒7および前記円筒7に固定された円盤8により
構成されるロータ1を、その軸上で回転可能としてい
る。また、前記ステータ軸10aは、電動機巻線5の引
き出し線5aおよび前記流路9を通す構造となってい
る。前記円筒7は、歯車7aを備え、前記ロータ1が高
速回転したときの遠心力を受けるための強度補強と、回
転トルクを伝達するための電動機の出力軸としての機能
も果たしている。
記ステータ4に固定したステータ軸10a、10bによ
り、固定部材12a,12bに固定されている。前記ス
テータ軸10a、10bは、軸受11を備え、電磁鋼板
2、円筒7および前記円筒7に固定された円盤8により
構成されるロータ1を、その軸上で回転可能としてい
る。また、前記ステータ軸10aは、電動機巻線5の引
き出し線5aおよび前記流路9を通す構造となってい
る。前記円筒7は、歯車7aを備え、前記ロータ1が高
速回転したときの遠心力を受けるための強度補強と、回
転トルクを伝達するための電動機の出力軸としての機能
も果たしている。
【0035】前記流路9は、前記ステータ4が内側に配
置してあるので、小さい面積でステータ全体を冷却する
ことができ、前記ステータ4の冷却も、電動機中心部に
て集中的に行えるので、電動機として小型で低コストな
ものとなる。
置してあるので、小さい面積でステータ全体を冷却する
ことができ、前記ステータ4の冷却も、電動機中心部に
て集中的に行えるので、電動機として小型で低コストな
ものとなる。
【0036】また、前記流路9に冷却用の空気あるいは
水あるいは油等を流して行う冷却制御は、図示しないサ
ーモスタット等により温度検出し、必要に応じて温度制
御を行うこともできる。
水あるいは油等を流して行う冷却制御は、図示しないサ
ーモスタット等により温度検出し、必要に応じて温度制
御を行うこともできる。
【0037】前記電動機巻線5は、前記ステータ4が内
側に配置してあるので、スロットは外側を向き、開口部
はスロットの奥側よりも広くなっているので、ステータ
外周から機械による自動巻きが可能であり、巻き線作業
が低コストできる。
側に配置してあるので、スロットは外側を向き、開口部
はスロットの奥側よりも広くなっているので、ステータ
外周から機械による自動巻きが可能であり、巻き線作業
が低コストできる。
【0038】図6の例は、図5で示した本発明の実施形
態の一例に、円筒7の一端を電磁鋼板2の外周部での前
記円筒7の外径寸法よりも小さい部分7bを、ロータ1
が回転したときの回転トルクを伝達するための部分とし
て備えたものである。13a,13bは、軸受11の位
置を調節する円筒である。
態の一例に、円筒7の一端を電磁鋼板2の外周部での前
記円筒7の外径寸法よりも小さい部分7bを、ロータ1
が回転したときの回転トルクを伝達するための部分とし
て備えたものである。13a,13bは、軸受11の位
置を調節する円筒である。
【0039】図7の例は、図6で示した本発明の実施形
態の一例に変更を加えたもので、ステータ軸10bを短
くし固定部材での固定を取り除き、円筒7の一端をさら
に延ばし、ロータ1が回転したときの回転トルクを伝達
するための出力軸部分7cを備えたものである。
態の一例に変更を加えたもので、ステータ軸10bを短
くし固定部材での固定を取り除き、円筒7の一端をさら
に延ばし、ロータ1が回転したときの回転トルクを伝達
するための出力軸部分7cを備えたものである。
【0040】図8の例は、図5で示した本発明の実施形
態の一例に変更を加えたもので、図5で示した円盤8と
ステータ軸10a側の軸受11を取り除き、ロータ1の
支持は、ステータ軸10b側の軸受11で行う構造とし
て、さらに、ステータ軸10bを短くし固定部材での固
定を取り除くことで、全体の大きさを小型にしている。
14、15はそれぞれ軸受11の内輪および外輪を押さ
える円盤である。
態の一例に変更を加えたもので、図5で示した円盤8と
ステータ軸10a側の軸受11を取り除き、ロータ1の
支持は、ステータ軸10b側の軸受11で行う構造とし
て、さらに、ステータ軸10bを短くし固定部材での固
定を取り除くことで、全体の大きさを小型にしている。
14、15はそれぞれ軸受11の内輪および外輪を押さ
える円盤である。
【0041】本発明の電動機は、ロータイナーシャが増
えるため、高加減速を必要とするようとする用途におい
ては不利となる面もある。しかし、ロータイナーシャを
含めた負荷イナーシャを問題としないような用途では、
本発明の電動機は、高速回転等において優れた性能を持
った電動機であるといえる。
えるため、高加減速を必要とするようとする用途におい
ては不利となる面もある。しかし、ロータイナーシャを
含めた負荷イナーシャを問題としないような用途では、
本発明の電動機は、高速回転等において優れた性能を持
った電動機であるといえる。
【0042】
【発明の効果】本発明の電動機では、遠心力に強いロー
タが得られので、高速回転が可能となり、磁性部の電磁
気的には不要な部分での強度確保が減らせるので、漏れ
磁束が小さくなり、電動機特性が良好となる。
タが得られので、高速回転が可能となり、磁性部の電磁
気的には不要な部分での強度確保が減らせるので、漏れ
磁束が小さくなり、電動機特性が良好となる。
【0043】また、本発明の電動機では、ロータの非磁
性部での遠心力に対する強度補強が樹脂等で容易にで
き、ステータの冷却も電動機中心部より集中的に行え、
また、ステータの巻き線もステータ外周から直接機械巻
きができるので、小型化および低コスト化が可能であ
る。
性部での遠心力に対する強度補強が樹脂等で容易にで
き、ステータの冷却も電動機中心部より集中的に行え、
また、ステータの巻き線もステータ外周から直接機械巻
きができるので、小型化および低コスト化が可能であ
る。
【図1】 本発明の実施形態の例を示す回転軸に直交す
る方向の断面図である。
る方向の断面図である。
【図2】 本発明における別のロータの実施形態例を示
す回転軸に直交する方向の断面図である。
す回転軸に直交する方向の断面図である。
【図3】 図2に示した中間部材の別の例を示す部分拡
大図である。
大図である。
【図4】 本発明における別のロータの実施形態例を示
す回転軸に直交する方向の断面図である。
す回転軸に直交する方向の断面図である。
【図5】 図4に示した本発明の実施形態の例に冷却用
流路を追加した回転軸方向の断面図である。
流路を追加した回転軸方向の断面図である。
【図6】 図5示した本発明の実施形態の例に一部改造
を加えた部分拡大図である。
を加えた部分拡大図である。
【図7】 図6示した本発明の実施形態の例に一部改造
を加えた部分拡大図である。
を加えた部分拡大図である。
【図8】 図5示した本発明の実施形態の例に一部改造
を加えた回転軸方向の断面図である。
を加えた回転軸方向の断面図である。
【図9】 従来の電動機構造の一例を示す回転軸に直交
する方向の断面図である。
する方向の断面図である。
【図10】 従来のロータの別の例を示す平面図であ
る。
る。
1 ロータ、2 電磁鋼板、3 切り欠き部、4 ステ
ータ、6 中間部材、7 円筒、9 冷却流路。
ータ、6 中間部材、7 円筒、9 冷却流路。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平8−186967(JP,A)
特開 平5−76146(JP,A)
特開 平9−135546(JP,A)
特開 平5−344680(JP,A)
実開 平7−11859(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H02K 19/10
H02K 1/12
Claims (3)
- 【請求項1】 ロータの回転方向位置にステータ側から
みた磁気抵抗が異なる複数のロータ磁極が配置された同
期電動機において、 電動機巻線を有しロータの内側に配置されたステータ
と、隣り合う磁極の間に切り欠き部を配置することで磁路が
形成された電磁鋼板が、回転中心線方向に積層されて構
成されたロータであって 、ステータの外側に配置された
ロータと、 を備えることを特徴とする同期電動機。 - 【請求項2】 前記切り欠き部に充填された樹脂を備え
ることを特徴とする請求項1に記載の同期電動機。 - 【請求項3】 前記ステータ内に配置され、冷却用の水
あるいは油を流す流路を備えることを特徴とする請求項
1に記載の同期電動機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14071897A JP3425326B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 同期電動機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14071897A JP3425326B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 同期電動機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10336980A JPH10336980A (ja) | 1998-12-18 |
JP3425326B2 true JP3425326B2 (ja) | 2003-07-14 |
Family
ID=15275102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14071897A Expired - Fee Related JP3425326B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 同期電動機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3425326B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003153509A (ja) * | 2001-11-08 | 2003-05-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | モータ |
JP4882243B2 (ja) | 2005-02-28 | 2012-02-22 | ブラザー工業株式会社 | 液体供給装置及び液体噴射装置 |
KR101414657B1 (ko) * | 2012-10-29 | 2014-07-03 | 엘지전자 주식회사 | 모터 및 이의 제어방법 |
JP6555019B2 (ja) * | 2015-08-31 | 2019-08-07 | スズキ株式会社 | 回転電機 |
-
1997
- 1997-05-29 JP JP14071897A patent/JP3425326B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10336980A (ja) | 1998-12-18 |
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