JP2000278178A - マッチドフィルタおよびマッチドフィルタにおける演算方法 - Google Patents
マッチドフィルタおよびマッチドフィルタにおける演算方法Info
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- Y02D30/70—Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 マッチドフィルタの小型,低消費電力
化を図ること。 【解決手段】 排他的論理和回路114〜117が、
隣接する2つの逆拡散符号(C0,C1等)の一致,不
一致を判定し、その判定結果に基づいて加減算器110
〜113が、加算/減算を実行する。続いて、隣接する
2つの逆拡散符号のいずれかの値に応じて、正反転回路
118〜121が、データの反転/非反転を実行する。
この構成によって、乗算器を全く用いずに従来と同等の
機能をもつマッチドフィルタの演算器を実現する。
化を図ること。 【解決手段】 排他的論理和回路114〜117が、
隣接する2つの逆拡散符号(C0,C1等)の一致,不
一致を判定し、その判定結果に基づいて加減算器110
〜113が、加算/減算を実行する。続いて、隣接する
2つの逆拡散符号のいずれかの値に応じて、正反転回路
118〜121が、データの反転/非反転を実行する。
この構成によって、乗算器を全く用いずに従来と同等の
機能をもつマッチドフィルタの演算器を実現する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトラル拡散
通信における同期獲得等に用いられるマッチドフィルタ
およびマッチドフィルタにおける演算方法に関する。
通信における同期獲得等に用いられるマッチドフィルタ
およびマッチドフィルタにおける演算方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマッチドフィルタの構成について
図11を用いて説明する。同図に示すマッチドフィルタ
はFIRデジタルフィルタを用いた8倍拡散のマッチド
フィルタの例である。
図11を用いて説明する。同図に示すマッチドフィルタ
はFIRデジタルフィルタを用いた8倍拡散のマッチド
フィルタの例である。
【0003】このマッチドフィルタは、フリップフロッ
プ群1〜8でなるシフトレジスタ9と、シフトレジスタ
9に蓄えられた拡散変調信号と逆拡散符号C0〜C7と
の逆拡散演算を実行する逆拡散演算部25とを備えてい
る。
プ群1〜8でなるシフトレジスタ9と、シフトレジスタ
9に蓄えられた拡散変調信号と逆拡散符号C0〜C7と
の逆拡散演算を実行する逆拡散演算部25とを備えてい
る。
【0004】シフトレジスタ9は、直列接続された複数
のフリップフロップ1〜8から構成されており、一段目
のフリップフロップ1に受信入力端I0に入力した拡散
変調信号が与えられ、各フリップフロップ1〜8にクロ
ック信号入力端に入力したクロックCL1がパラレルに
与えられるようにしている。
のフリップフロップ1〜8から構成されており、一段目
のフリップフロップ1に受信入力端I0に入力した拡散
変調信号が与えられ、各フリップフロップ1〜8にクロ
ック信号入力端に入力したクロックCL1がパラレルに
与えられるようにしている。
【0005】逆拡散演算部25は、フリップフロップ1
〜8の出力と逆拡散符号C0〜C7とを乗算する乗算器
10〜17と、乗算結果を加算する加算器18〜24と
を備えている。
〜8の出力と逆拡散符号C0〜C7とを乗算する乗算器
10〜17と、乗算結果を加算する加算器18〜24と
を備えている。
【0006】受信入力端I0には、アナログ信号(例え
ば、スペクトル拡散信号)が、4.096MHzのサン
プリング周波数でサンプリングされて生成されたデジタ
ル信号が入力される。なお、デジタル信号は、クロック
信号CL1から入力される信号に同期した6ビットの信
号である。デジタル信号は、フリップフロップ1に入力
されたのち、フリップフロップ8に向けてクロックに同
期してシフトされる。乗算器10〜17は、6ビット×
1ビットの乗算器であり、7ビットの出力信号を出力す
る。乗算器9では、フリップフロップ1(6ビット)の
出力信号と符号列C0との乗算が行われる。乗算器10
〜17では、フリップフロップ群2〜8と符号列C1〜
C7との乗算がそれぞれ行われる。加算器18では、乗
算器10〜11の出力信号を加算される。加算器19〜
21では、乗算器12と乗算器13の出力、乗算器14
と乗算器15の出力、乗算器16と乗算器17の出力を
それぞれ加算する。加算器22では加算器18と加算器
19の出力の加算、加算器23では加算器20と加算器
21の出力の加算、加算器24では加算器22と加算器
23の出力の加算が行われ、出力端OUTより出力す
る。
ば、スペクトル拡散信号)が、4.096MHzのサン
プリング周波数でサンプリングされて生成されたデジタ
ル信号が入力される。なお、デジタル信号は、クロック
信号CL1から入力される信号に同期した6ビットの信
号である。デジタル信号は、フリップフロップ1に入力
されたのち、フリップフロップ8に向けてクロックに同
期してシフトされる。乗算器10〜17は、6ビット×
1ビットの乗算器であり、7ビットの出力信号を出力す
る。乗算器9では、フリップフロップ1(6ビット)の
出力信号と符号列C0との乗算が行われる。乗算器10
〜17では、フリップフロップ群2〜8と符号列C1〜
C7との乗算がそれぞれ行われる。加算器18では、乗
算器10〜11の出力信号を加算される。加算器19〜
21では、乗算器12と乗算器13の出力、乗算器14
と乗算器15の出力、乗算器16と乗算器17の出力を
それぞれ加算する。加算器22では加算器18と加算器
19の出力の加算、加算器23では加算器20と加算器
21の出力の加算、加算器24では加算器22と加算器
23の出力の加算が行われ、出力端OUTより出力す
る。
【0007】マッチドフィルタの演算手順について、図
12を参照して以下に説明する。
12を参照して以下に説明する。
【0008】シフトレジスタ9のフリップフロップ1〜
8の初期値は全て0とする。
8の初期値は全て0とする。
【0009】受信入力端I0にデジタル信号の1番目の
サンプリングデータD0が入力されるとフリップフロッ
プ1に取り込まれ、このサンプリングデータD0と逆拡
散符号C0との乗算が乗算器10で行われる。従って、
D0×C0の値を示す出力信号が乗算器10より出力さ
れる。
サンプリングデータD0が入力されるとフリップフロッ
プ1に取り込まれ、このサンプリングデータD0と逆拡
散符号C0との乗算が乗算器10で行われる。従って、
D0×C0の値を示す出力信号が乗算器10より出力さ
れる。
【0010】受信入力端I0にデジタル信号の2番目の
サンプリングデータD1がクロック信号CL1より入力
されるクロックに同期して入力されるとフリップフロッ
プ1に取り込まれるとともに、1番目のサンプリングデ
ータD0がフリップフロップ2に取り込まれる。その結
果、乗算器10では、2番目のサンプリングデータD1
と逆拡散符号C0の乗算が行われると共に、乗算器11
では、1番目のサンプリングデータD0と逆拡散符号C
1の乗算が行われる。従って、D1×C0の値を示す出
力信号が乗算器10より出力されると共に、D0×C1
の値を示す出力信号が乗算器11より出力される。
サンプリングデータD1がクロック信号CL1より入力
されるクロックに同期して入力されるとフリップフロッ
プ1に取り込まれるとともに、1番目のサンプリングデ
ータD0がフリップフロップ2に取り込まれる。その結
果、乗算器10では、2番目のサンプリングデータD1
と逆拡散符号C0の乗算が行われると共に、乗算器11
では、1番目のサンプリングデータD0と逆拡散符号C
1の乗算が行われる。従って、D1×C0の値を示す出
力信号が乗算器10より出力されると共に、D0×C1
の値を示す出力信号が乗算器11より出力される。
【0011】以降、同様の動作が8番目のサンプリング
データD7が入力されるまで繰り返される。
データD7が入力されるまで繰り返される。
【0012】受信入力端I0にデジタル信号の8番目の
サンプリングデータD7がクロック信号CL1より入力
されるクロックに同期して入力されると、1番目から8
番目のサンプリングデータD0〜D7がフリップフロッ
プ群8〜1にそれぞれ取り込まれる。従って、D7×C
0の値が示す乗算結果が乗算器10から出力され、D6
×C1の値が示す乗算結果が乗算器11から出力され、
D5×C2の値が示す乗算結果が乗算器12から出力さ
れ、D4×C3の値が示す乗算結果が乗算器13から出
力され、D3×C4の値が示す乗算結果が乗算器14か
ら出力され、D2×C5の値が示す乗算結果が乗算器1
5から出力され、D1×C6の値が示す乗算結果が乗算
器16から出力され、D0×C7の値が示す乗算結果が
乗算器17から出力される。
サンプリングデータD7がクロック信号CL1より入力
されるクロックに同期して入力されると、1番目から8
番目のサンプリングデータD0〜D7がフリップフロッ
プ群8〜1にそれぞれ取り込まれる。従って、D7×C
0の値が示す乗算結果が乗算器10から出力され、D6
×C1の値が示す乗算結果が乗算器11から出力され、
D5×C2の値が示す乗算結果が乗算器12から出力さ
れ、D4×C3の値が示す乗算結果が乗算器13から出
力され、D3×C4の値が示す乗算結果が乗算器14か
ら出力され、D2×C5の値が示す乗算結果が乗算器1
5から出力され、D1×C6の値が示す乗算結果が乗算
器16から出力され、D0×C7の値が示す乗算結果が
乗算器17から出力される。
【0013】以上の動作より、デジタル信号の最初の8
個のサンプリングデータD0〜D7と逆拡散符号列C
0、C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7との相
関値を求めるために必要な乗算が全て行われ、加算器1
8〜加算器24によりそれぞれの乗算器の乗算結果の加
算が行われ、出力端O0より相関結果D0×C7+D1
×C6+D2×C5+D3×C4+D4×C3+D5×
C2+D6×C1+D7×C0が出力される。
個のサンプリングデータD0〜D7と逆拡散符号列C
0、C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7との相
関値を求めるために必要な乗算が全て行われ、加算器1
8〜加算器24によりそれぞれの乗算器の乗算結果の加
算が行われ、出力端O0より相関結果D0×C7+D1
×C6+D2×C5+D3×C4+D4×C3+D5×
C2+D6×C1+D7×C0が出力される。
【0014】その結果、デジタル信号の8個のサンプル
データD0、D1、D2、D3、D4、D5、D6、D
7と8ビットの逆拡散符号列C7、C6、C5、C4、
C3、C2、C1、C0との相関値を求めるのに必要な
逆拡散演算がすべて行われる。以降、同様の動作が繰り
返される。
データD0、D1、D2、D3、D4、D5、D6、D
7と8ビットの逆拡散符号列C7、C6、C5、C4、
C3、C2、C1、C0との相関値を求めるのに必要な
逆拡散演算がすべて行われる。以降、同様の動作が繰り
返される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のマッチドフィルタの演算器の構成では、タップ数個
の乗算器と(タップ数/2+1)個の加算器が必要とな
り、小型化・低消費化が困難であるという問題を有して
いた。
来のマッチドフィルタの演算器の構成では、タップ数個
の乗算器と(タップ数/2+1)個の加算器が必要とな
り、小型化・低消費化が困難であるという問題を有して
いた。
【0016】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたものであり、マッチドフィルタの小型・低消
費電流化を図ることを目的とする。
になされたものであり、マッチドフィルタの小型・低消
費電流化を図ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明では、逆拡散符号
列のもつ特殊性(例えば、絶対値が変化しない)に着目
して、マッチドフィルタにおける演算において、加算演
算を先行させる新規な方式を採用するものである。これ
により、基本的には、乗算器をまったく使用せずに相関
検出を行なうことができる。回路規模増大の要因となる
乗算器を使用しない(少なくともその数を低減する)こ
とによって回路規模の削減ならびにマッチドフィルタの
低消費電力化が実現される。
列のもつ特殊性(例えば、絶対値が変化しない)に着目
して、マッチドフィルタにおける演算において、加算演
算を先行させる新規な方式を採用するものである。これ
により、基本的には、乗算器をまったく使用せずに相関
検出を行なうことができる。回路規模増大の要因となる
乗算器を使用しない(少なくともその数を低減する)こ
とによって回路規模の削減ならびにマッチドフィルタの
低消費電力化が実現される。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の第1の態様では、隣接す
る2つの逆拡散符号の一致・不一致によって、一組の拡
散変調信号を加算するか減算するかを決定し、前記隣接
する2つの逆拡散符号のいずれかの値によって、前記加
算あるいは前記減算の結果として得られるデータの反転
もしくは非反転を決定する。
る2つの逆拡散符号の一致・不一致によって、一組の拡
散変調信号を加算するか減算するかを決定し、前記隣接
する2つの逆拡散符号のいずれかの値によって、前記加
算あるいは前記減算の結果として得られるデータの反転
もしくは非反転を決定する。
【0019】この構成によれば、乗算器を全く用いずに
マッチドフィルタの演算器を構成でき、従来構成と同じ
機能を実現できる。
マッチドフィルタの演算器を構成でき、従来構成と同じ
機能を実現できる。
【0020】また、本発明の第2の態様では、拡散変調
データ列とPN符号列との相関を検出するに際し、前記
PN符号列における隣接する一組のデータの一致・不一
致によって、前記一組のデータに対応する一組の前記拡
散変調データの加算/減算を決定し、前記一組の拡散変
調データのいずれかの値によって、前記加算あるいは前
記減算の結果として得られるデータの反転もしくは非反
転を決定する。
データ列とPN符号列との相関を検出するに際し、前記
PN符号列における隣接する一組のデータの一致・不一
致によって、前記一組のデータに対応する一組の前記拡
散変調データの加算/減算を決定し、前記一組の拡散変
調データのいずれかの値によって、前記加算あるいは前
記減算の結果として得られるデータの反転もしくは非反
転を決定する。
【0021】PN符号列は±1の値をランダムにとる符
号列であるという特殊性をもつ。この点に着目して、加
算と反転(非反転)とを組み合わせて、相関検出を行な
うものである。この構成によれば、乗算器を全く用いず
にマッチドフィルタの演算器を構成でき、従来構成と同
じ機能を実現できる本発明の第3の態様では、逆拡散符
号列の組み合わせに基づいて、所定の遅延を与えられた
一組の拡散変調データを加算するか減算するかを決定
し、前記加算または減算の後に、PN符号の乗算処理を
行なう。
号列であるという特殊性をもつ。この点に着目して、加
算と反転(非反転)とを組み合わせて、相関検出を行な
うものである。この構成によれば、乗算器を全く用いず
にマッチドフィルタの演算器を構成でき、従来構成と同
じ機能を実現できる本発明の第3の態様では、逆拡散符
号列の組み合わせに基づいて、所定の遅延を与えられた
一組の拡散変調データを加算するか減算するかを決定
し、前記加算または減算の後に、PN符号の乗算処理を
行なう。
【0022】この構成によれば、従来構成に比べて乗算
器の数を半分にすることができる。
器の数を半分にすることができる。
【0023】また、本発明の第4の態様では、マッチド
フィルタは、入力される拡散変調データに遅延を与える
ためのn段(nは2以上の自然数)の遅延要素と、前記
n段の遅延要素のうちの隣接する2個の遅延要素の出力
データについて加算あるいは減算を実行する加減算器
と、前記隣接する2個の遅延要素に対応する一組の逆拡
散符号の一致・不一致を検出し、その検出結果を示す信
号を、前記加算または減算のどちらを実行するかを指示
する信号として前記加減算器に与える一致・不一致検出
回路と、前記一組の逆拡散符号のいずれかの値によって
前記加減算器の出力データを反転して出力するか反転せ
ずに出力するかが決まる反転・非反転回路とを有する。
フィルタは、入力される拡散変調データに遅延を与える
ためのn段(nは2以上の自然数)の遅延要素と、前記
n段の遅延要素のうちの隣接する2個の遅延要素の出力
データについて加算あるいは減算を実行する加減算器
と、前記隣接する2個の遅延要素に対応する一組の逆拡
散符号の一致・不一致を検出し、その検出結果を示す信
号を、前記加算または減算のどちらを実行するかを指示
する信号として前記加減算器に与える一致・不一致検出
回路と、前記一組の逆拡散符号のいずれかの値によって
前記加減算器の出力データを反転して出力するか反転せ
ずに出力するかが決まる反転・非反転回路とを有する。
【0024】乗算器を用いずにマッチドフィルタを構成
できる。また、反転・非反転回路は簡単な構成の回路で
容易に実現でき、加減算器は、加算器に簡単な回路を追
加することにより実現できる。よって、回路規模および
消費電力を削減することが可能となる。また、コスト面
でも有利となる。
できる。また、反転・非反転回路は簡単な構成の回路で
容易に実現でき、加減算器は、加算器に簡単な回路を追
加することにより実現できる。よって、回路規模および
消費電力を削減することが可能となる。また、コスト面
でも有利となる。
【0025】本発明の第5の態様では、マッチドフィル
タは、入力される拡散変調データに遅延を与えるための
n段(nは2以上の自然数)の遅延要素と、前記n段の
遅延要素のうちの隣接する2個の遅延要素の出力データ
について加算あるいは減算を実行する加減算器と、前記
隣接する2個の遅延要素に対応する一組の逆拡散符号の
一致・不一致を検出し、その検出結果を示す信号を、前
記加算または減算のどちらを実行するかを指示する信号
として前記加減算器に与える一致・不一致検出回路と、
前記加減算器の出力データに前記一組の逆拡散符号のい
すれかを乗算する乗算回路と、を有する。
タは、入力される拡散変調データに遅延を与えるための
n段(nは2以上の自然数)の遅延要素と、前記n段の
遅延要素のうちの隣接する2個の遅延要素の出力データ
について加算あるいは減算を実行する加減算器と、前記
隣接する2個の遅延要素に対応する一組の逆拡散符号の
一致・不一致を検出し、その検出結果を示す信号を、前
記加算または減算のどちらを実行するかを指示する信号
として前記加減算器に与える一致・不一致検出回路と、
前記加減算器の出力データに前記一組の逆拡散符号のい
すれかを乗算する乗算回路と、を有する。
【0026】乗算回路を使用する場合でも、本回路構成
によれば、従来よりも乗算器の数を半減することがで
き、回路規模の削減および低消費電力化を達成できる。
によれば、従来よりも乗算器の数を半減することがで
き、回路規模の削減および低消費電力化を達成できる。
【0027】本発明の第6の態様では、マッチドフィル
タは、入力される拡散変調データに遅延を与えるための
(m×n)段(m,nは共に2以上の自然数)の遅延要
素と、前記(m×n)段の遅延要素のうちの、m番目と
2m番目の遅延要素の出力データについて加算あるいは
減算を実行する加減算器と、隣接する一組の逆拡散符号
の一致・不一致を検出し、その検出結果を示す信号を、
前記加算または減算のどちらを実行するかを指示する信
号として前記加減算器に与える一致・不一致検出回路
と、前記一組の逆拡散符号のいずれかの値によって前記
加減算器の出力データを反転して出力するか反転せずに
出力するかが決まる反転・非反転回路と、を有する。
タは、入力される拡散変調データに遅延を与えるための
(m×n)段(m,nは共に2以上の自然数)の遅延要
素と、前記(m×n)段の遅延要素のうちの、m番目と
2m番目の遅延要素の出力データについて加算あるいは
減算を実行する加減算器と、隣接する一組の逆拡散符号
の一致・不一致を検出し、その検出結果を示す信号を、
前記加算または減算のどちらを実行するかを指示する信
号として前記加減算器に与える一致・不一致検出回路
と、前記一組の逆拡散符号のいずれかの値によって前記
加減算器の出力データを反転して出力するか反転せずに
出力するかが決まる反転・非反転回路と、を有する。
【0028】この構成によれば、m倍オーバーサンプリ
ングされた拡散変調信号を使用する場合にも対応でき
る。単位時間あたりのデータ点数が多い分、相関検出の
精度を高めることができる。
ングされた拡散変調信号を使用する場合にも対応でき
る。単位時間あたりのデータ点数が多い分、相関検出の
精度を高めることができる。
【0029】本発明の第7の態様では、マッチドフィル
タは、入力される拡散変調データに遅延を与えるための
(m×n)段(m,nは共に2以上の自然数)の遅延要
素と、前記(m×n)段の遅延要素のうちの、m番目と
2m番目の遅延要素の出力データについて加算あるいは
減算を実行する加減算器と、隣接する一組の逆拡散符号
の一致・不一致を検出し、その検出結果を示す信号を、
前記加算または減算のどちらを実行するかを指示する信
号として前記加減算器に与える一致・不一致検出回路
と、前記加減算器の出力データに前記一組の逆拡散符号
のいすれかを乗算する乗算回路とを有する。
タは、入力される拡散変調データに遅延を与えるための
(m×n)段(m,nは共に2以上の自然数)の遅延要
素と、前記(m×n)段の遅延要素のうちの、m番目と
2m番目の遅延要素の出力データについて加算あるいは
減算を実行する加減算器と、隣接する一組の逆拡散符号
の一致・不一致を検出し、その検出結果を示す信号を、
前記加算または減算のどちらを実行するかを指示する信
号として前記加減算器に与える一致・不一致検出回路
と、前記加減算器の出力データに前記一組の逆拡散符号
のいすれかを乗算する乗算回路とを有する。
【0030】この構成によれば、m倍オーバーサンプリ
ングされた拡散変調信号を使用する場合にも対応でき
る。単位時間あたりのデータ点数が多い分、相関検出の
精度を高めることができる。
ングされた拡散変調信号を使用する場合にも対応でき
る。単位時間あたりのデータ点数が多い分、相関検出の
精度を高めることができる。
【0031】また、本発明の第8の態様では、第4の態
様〜第7の態様のいずれかにおいて、前記遅延要素は、
シフトレジスタまたはRAMで構成される。汎用的な記
憶回路を用いて遅延線を構成するものである。
様〜第7の態様のいずれかにおいて、前記遅延要素は、
シフトレジスタまたはRAMで構成される。汎用的な記
憶回路を用いて遅延線を構成するものである。
【0032】本発明の第9の態様では、第4の態様〜第
8の態様のいずれかにおいて、前記一致・不一致検出回
路は排他的論理和回路で構成され、前記加減算器は排他
的論理和回路とフルアダーを組み合わせて構成される。
8の態様のいずれかにおいて、前記一致・不一致検出回
路は排他的論理和回路で構成され、前記加減算器は排他
的論理和回路とフルアダーを組み合わせて構成される。
【0033】一致検出回路と加減算回路を簡単な構成の
回路で実現するものであり、回路規模の削減に役立つ。
回路で実現するものであり、回路規模の削減に役立つ。
【0034】本発明の第10の態様〜第12の態様で
は、CDMA受信装置,移動体通信端末装置および移動
体通信基地局装置において、本発明のマッチドフィルタ
を使用する。これにより、省エネルギー化,省スペース
化,低コスト化の点で有利となる。
は、CDMA受信装置,移動体通信端末装置および移動
体通信基地局装置において、本発明のマッチドフィルタ
を使用する。これにより、省エネルギー化,省スペース
化,低コスト化の点で有利となる。
【0035】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照しながら具体的に説明する。
を参照しながら具体的に説明する。
【0036】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1にかかる8倍拡散のマッチドフィルタの構成を示
したものである。実施の形態1のマッチドフィルタは、
拡散変調信号が蓄えられるシフトレジスタ109と、シ
フトレジスタ109に蓄えられた拡散変調信号と逆拡散
符号(PN符号)C0〜C7との逆拡散演算を実行する
逆拡散演算部125とを備えている。
形態1にかかる8倍拡散のマッチドフィルタの構成を示
したものである。実施の形態1のマッチドフィルタは、
拡散変調信号が蓄えられるシフトレジスタ109と、シ
フトレジスタ109に蓄えられた拡散変調信号と逆拡散
符号(PN符号)C0〜C7との逆拡散演算を実行する
逆拡散演算部125とを備えている。
【0037】シフトレジスタ109は、直列接続された
複数のフリップフロップ101〜108から構成されて
おり、一段目のフリップフロップ101に受信入力端I
0に入力した拡散変調信号が与えられ、各フリップフロ
ップ101〜108にクロック信号入力端に入力したク
ロックCL1が、パラレルに与えられるようにしてい
る。
複数のフリップフロップ101〜108から構成されて
おり、一段目のフリップフロップ101に受信入力端I
0に入力した拡散変調信号が与えられ、各フリップフロ
ップ101〜108にクロック信号入力端に入力したク
ロックCL1が、パラレルに与えられるようにしてい
る。
【0038】逆拡散演算部125は、シフトレジスタ1
09に保持可能な拡散変調信号数の半数の加減算器11
0〜113と、加減算器110〜113の結果を正転も
しくは反転を行う正反転回路118〜121と、偶数番
目と奇数番目の逆拡散符号の一致・不一致を検出する
(あるいは、桁上げ信号を発生しない形態で和をとって
いるとみることもできる)排他的論理和回路(exor
と記す場合もある)114〜117と、正反転回路11
8〜121の出力の総和を相関信号として出力端OUT
へ出力する加算器122〜124とを備えている。な
お、「正転」とは、ここでは、反転しないこと、つまり
「非反転」と同義語として用いる。
09に保持可能な拡散変調信号数の半数の加減算器11
0〜113と、加減算器110〜113の結果を正転も
しくは反転を行う正反転回路118〜121と、偶数番
目と奇数番目の逆拡散符号の一致・不一致を検出する
(あるいは、桁上げ信号を発生しない形態で和をとって
いるとみることもできる)排他的論理和回路(exor
と記す場合もある)114〜117と、正反転回路11
8〜121の出力の総和を相関信号として出力端OUT
へ出力する加算器122〜124とを備えている。な
お、「正転」とは、ここでは、反転しないこと、つまり
「非反転」と同義語として用いる。
【0039】このように、図1のマッチドフィルタにお
ける演算部では、乗算器を使用しないで相関検出を行な
う。図1の構成によって、従来と同様な機能を実現でき
るのは、以下の理由による。
ける演算部では、乗算器を使用しないで相関検出を行な
う。図1の構成によって、従来と同様な機能を実現でき
るのは、以下の理由による。
【0040】つまり、PN符号列は「+1」または「−
1」のランダム符号であるため、図11に示す従来回路
における、2個のPN符号についての演算結果は、以下
のいずれかとなる。 D0+D1,D0−D1,−(D0+D1),
−(D0−D1) このことを考慮すると、2個のPN符号の値の一致・不
一致により加算,減算を決定し(同じ値の場合は加算,
違う値の場合は減算を行なう)、PN符号が「+1」か
「−1」によって加減算結果の反転・非反転を決定する
(奇数番目の符号の値が「+1」のときは非反転,「−
1」のときは反転とする)ことにより、従来の演算と同
じ結果を得ることができることがわかる。
1」のランダム符号であるため、図11に示す従来回路
における、2個のPN符号についての演算結果は、以下
のいずれかとなる。 D0+D1,D0−D1,−(D0+D1),
−(D0−D1) このことを考慮すると、2個のPN符号の値の一致・不
一致により加算,減算を決定し(同じ値の場合は加算,
違う値の場合は減算を行なう)、PN符号が「+1」か
「−1」によって加減算結果の反転・非反転を決定する
(奇数番目の符号の値が「+1」のときは非反転,「−
1」のときは反転とする)ことにより、従来の演算と同
じ結果を得ることができることがわかる。
【0041】PN符号の数が4個の場合を考えると、図
11の従来構成によれば、マッチドフィルタの演算部で
は、乗算器が4個,加算器が3個必要であるのに対し、
図1の構成をとれば、加減算器2個,反転・非反転回路
2個,加算器1個ですむ。反転・非反転回路は構成が簡
単であり、加算器に排他的論理和を付加するだけで加減
算器に拡張することができるので、マッチドフィルタの
演算部の回路規模は、かなり削減することができる。本
発明の発明者の設計によれば、回路規模を約10%削減
できた。CDMA通信システムにおいて、マッチドフィ
ルタは回路規模が非常に大きく、消費電力やコストの低
減が求められるところであり、本実施の形態の構成を採
ることによって、消費電力やチップコストの面でも有利
となる。
11の従来構成によれば、マッチドフィルタの演算部で
は、乗算器が4個,加算器が3個必要であるのに対し、
図1の構成をとれば、加減算器2個,反転・非反転回路
2個,加算器1個ですむ。反転・非反転回路は構成が簡
単であり、加算器に排他的論理和を付加するだけで加減
算器に拡張することができるので、マッチドフィルタの
演算部の回路規模は、かなり削減することができる。本
発明の発明者の設計によれば、回路規模を約10%削減
できた。CDMA通信システムにおいて、マッチドフィ
ルタは回路規模が非常に大きく、消費電力やコストの低
減が求められるところであり、本実施の形態の構成を採
ることによって、消費電力やチップコストの面でも有利
となる。
【0042】なお、図1の加減算回路110〜113
は、例えば、図2に示すような簡単な構成の回路によっ
て実現できる。すなわち、図2では、加減算回路は、フ
ルアダー126と排他的論理和回路127とで構成され
る。図2は、加減算の原理を示すための図であり、簡略
化して描かれている。
は、例えば、図2に示すような簡単な構成の回路によっ
て実現できる。すなわち、図2では、加減算回路は、フ
ルアダー126と排他的論理和回路127とで構成され
る。図2は、加減算の原理を示すための図であり、簡略
化して描かれている。
【0043】図2の回路において、一致・不一致検出用
の排他的論理和回路114(115〜117)は、PN
符号列(逆拡散符号列)のうちの隣接する2つの符号C
nとCn+1の一致・不一致を判定するものであり、その
出力S1は、不一致のとき「+1」となり、一致のとき
は「0」となる。このS1信号は、加算/減算のいずれ
かを指示する信号として機能し、「+1」のときにはフ
ルアダー126において減算がなされ,「0」のときに
は加算がなされる。
の排他的論理和回路114(115〜117)は、PN
符号列(逆拡散符号列)のうちの隣接する2つの符号C
nとCn+1の一致・不一致を判定するものであり、その
出力S1は、不一致のとき「+1」となり、一致のとき
は「0」となる。このS1信号は、加算/減算のいずれ
かを指示する信号として機能し、「+1」のときにはフ
ルアダー126において減算がなされ,「0」のときに
は加算がなされる。
【0044】フルアダー126における減算は、2の補
数を用いて加算形式に変換することで行われる。つま
り、引き算される符号値を反転させ、それに1を加えた
ものを、加算することによって減算を実現する。
数を用いて加算形式に変換することで行われる。つま
り、引き算される符号値を反転させ、それに1を加えた
ものを、加算することによって減算を実現する。
【0045】上述の「引き算される符号値を反転させ
る」機能を果たすのが排他的論理和回路127である。
すなわち、一致・不一致検出用の排他的論理和回路11
4の出力S1は、加減算器110を構成する排他的論理
和回路127にも供給される。ここで、排他的論理和回
路127の一方の入力(符号列)Dn+1が「1」である
とした場合、S1が「1(すなわち減算)」のときは、
排他的論理和回路127の出力S2は「0」となって入
力ビットの反転が行われ、S1が「0(すなわち加
算)」の場合には、S2は「1」となり、入力ビットが
そのまま出力される。そして、フルアダー126では、
S1+S2+Dnの演算が行われ、加減算出力Doutが
出力されることになる。このように、乗算器を使用せず
に簡単な回路でもって等価な演算処理を行なえる。
る」機能を果たすのが排他的論理和回路127である。
すなわち、一致・不一致検出用の排他的論理和回路11
4の出力S1は、加減算器110を構成する排他的論理
和回路127にも供給される。ここで、排他的論理和回
路127の一方の入力(符号列)Dn+1が「1」である
とした場合、S1が「1(すなわち減算)」のときは、
排他的論理和回路127の出力S2は「0」となって入
力ビットの反転が行われ、S1が「0(すなわち加
算)」の場合には、S2は「1」となり、入力ビットが
そのまま出力される。そして、フルアダー126では、
S1+S2+Dnの演算が行われ、加減算出力Doutが
出力されることになる。このように、乗算器を使用せず
に簡単な回路でもって等価な演算処理を行なえる。
【0046】以下、図1の実施の形態の具体的な動作に
ついて図3を参照して説明する。
ついて図3を参照して説明する。
【0047】本実施の形態では、逆拡散演算器125に
クロック信号CL1として4.096MHzクロックを
入力する。
クロック信号CL1として4.096MHzクロックを
入力する。
【0048】受信入力端I0に、アナログのスペクトル
拡散信号が4.096MHzのサンプリング周波数でサ
ンプリングされて生成されたデジタル信号が入力され
る。例えばデジタル信号は6ビットの信号であるとす
る。
拡散信号が4.096MHzのサンプリング周波数でサ
ンプリングされて生成されたデジタル信号が入力され
る。例えばデジタル信号は6ビットの信号であるとす
る。
【0049】シフトレジスタ109の第1段目のフリッ
プフロップ101に保持されたデジタル信号がクロック
CL1に同期して順次後段のフリップフロップに転送さ
れ、各フリップフロップ101〜108の出力が対応す
る加減算器110〜113へ与えられる。加減算器11
0では、exor114の結果が0の時(入力する2組
みの逆拡散符号の値が同じ時)、フリップフロップ10
1(6ビット)の出力信号とフリップフロップ102
(6ビット)の出力信号との加算が行われ、exor1
14の結果が1の時(入力する2組みの逆拡散符号の値
が違う時)、フリップフロップ101(6ビット)の出
力信号とフリップフロップ102(6ビット)の出力信
号との減算が行われる。同様の動作が加減算器111〜
113でも行われる。正反転回路118では、1番目の
逆拡散符号C0が1の時は正転し、−1の時は反転す
る。同様の動作が正反転回路119〜121でも行われ
る。これら正反転回路119〜121の出力信号が加算
器122〜124で加算されて出力端OUTより出力さ
れる。
プフロップ101に保持されたデジタル信号がクロック
CL1に同期して順次後段のフリップフロップに転送さ
れ、各フリップフロップ101〜108の出力が対応す
る加減算器110〜113へ与えられる。加減算器11
0では、exor114の結果が0の時(入力する2組
みの逆拡散符号の値が同じ時)、フリップフロップ10
1(6ビット)の出力信号とフリップフロップ102
(6ビット)の出力信号との加算が行われ、exor1
14の結果が1の時(入力する2組みの逆拡散符号の値
が違う時)、フリップフロップ101(6ビット)の出
力信号とフリップフロップ102(6ビット)の出力信
号との減算が行われる。同様の動作が加減算器111〜
113でも行われる。正反転回路118では、1番目の
逆拡散符号C0が1の時は正転し、−1の時は反転す
る。同様の動作が正反転回路119〜121でも行われ
る。これら正反転回路119〜121の出力信号が加算
器122〜124で加算されて出力端OUTより出力さ
れる。
【0050】具体的な乗算動作について説明する。
【0051】逆拡散符号列(C0、C1、C2、C3、
C4、C5、C6、C7)=(11−1−1−111−
1)、シフトレジスタ109のフリップフロップ101
〜108の初期値は全て0とする。
C4、C5、C6、C7)=(11−1−1−111−
1)、シフトレジスタ109のフリップフロップ101
〜108の初期値は全て0とする。
【0052】クロックCL1に同期してデジタル信号の
1番目のサンプリングデータD0がフリップフロップ1
01に取り込まれ、符号列C0、C1がともに1の為、
exor114の出力は0となり、フリップフロップ1
01、102に保持されたサンプリングデータD0、0
が加減算器110により加算され、正反転回路118で
は正転され、加算器122に演算結果D0が出力され
る。その結果出力端OUTからはD0が出力する。
1番目のサンプリングデータD0がフリップフロップ1
01に取り込まれ、符号列C0、C1がともに1の為、
exor114の出力は0となり、フリップフロップ1
01、102に保持されたサンプリングデータD0、0
が加減算器110により加算され、正反転回路118で
は正転され、加算器122に演算結果D0が出力され
る。その結果出力端OUTからはD0が出力する。
【0053】クロックCL1の次のクロックタイミング
で、デジタル信号の2番目のサンプリングデータD1が
フリップフロップ101に取り込まれ、1番目のサンプ
リングデータD0がフリップフロップ102に取り込ま
れる。フリップフロップ101、102に保持されたサ
ンプリングデータD1、D0が加減算器110により加
算され、正反転回路118では正転され、加算器122
に演算結果D0+D1が出力される。その結果出力端O
UTからはD0+D1が出力する。
で、デジタル信号の2番目のサンプリングデータD1が
フリップフロップ101に取り込まれ、1番目のサンプ
リングデータD0がフリップフロップ102に取り込ま
れる。フリップフロップ101、102に保持されたサ
ンプリングデータD1、D0が加減算器110により加
算され、正反転回路118では正転され、加算器122
に演算結果D0+D1が出力される。その結果出力端O
UTからはD0+D1が出力する。
【0054】クロックCL1の次のクロックタイミング
で、デジタル信号の3番目のサンプルデータD2がフリ
ップフロップ101に取り込まれ、2番目のサンプルデ
ータD1、1番目のサンプルデータD0はそれぞれフリ
ップフロップ102、103に取り込まれる。
で、デジタル信号の3番目のサンプルデータD2がフリ
ップフロップ101に取り込まれ、2番目のサンプルデ
ータD1、1番目のサンプルデータD0はそれぞれフリ
ップフロップ102、103に取り込まれる。
【0055】この時、逆拡散符号列C2、C3がともに
−1の為、加減算器111では加算が、正反転回路11
9では反転される。その結果正反転回路118、119
ではそれぞれD1+D2、−D0が出力され、出力端O
UTでは、−D0+D1+D2が出力される。
−1の為、加減算器111では加算が、正反転回路11
9では反転される。その結果正反転回路118、119
ではそれぞれD1+D2、−D0が出力され、出力端O
UTでは、−D0+D1+D2が出力される。
【0056】クロックCL1の次のクロックタイミング
で、デジタル信号の4番目のサンプルデータD3がフリ
ップフロップ101に取り込まれると、フリップフロッ
プ102〜104には、それぞれD2〜D0が取り込ま
れる。
で、デジタル信号の4番目のサンプルデータD3がフリ
ップフロップ101に取り込まれると、フリップフロッ
プ102〜104には、それぞれD2〜D0が取り込ま
れる。
【0057】この時、加減算器111では1番目と2番
目のサンプルデータの加算が行われ、加減算器110で
は3番目と4番目のサンプルデータの加算が行われ、正
反転回路118、119に入力される。正反転回路11
8では正転、119では反転され、加算器群122〜1
24に演算結果−(D0+D1)、D2+D3が入力さ
れる。その結果出力端OUTより−D0−D1+D2+
D3が出力する。クロックCL1の次のクロックタイミ
ングで、デジタル信号の5番目のサンプルデータD4が
フリップフロップ101に取り込まれると、フリップフ
ロップ102〜105には、それぞれD3〜D0が取り
込まれる。
目のサンプルデータの加算が行われ、加減算器110で
は3番目と4番目のサンプルデータの加算が行われ、正
反転回路118、119に入力される。正反転回路11
8では正転、119では反転され、加算器群122〜1
24に演算結果−(D0+D1)、D2+D3が入力さ
れる。その結果出力端OUTより−D0−D1+D2+
D3が出力する。クロックCL1の次のクロックタイミ
ングで、デジタル信号の5番目のサンプルデータD4が
フリップフロップ101に取り込まれると、フリップフ
ロップ102〜105には、それぞれD3〜D0が取り
込まれる。
【0058】この時、逆拡散符号列C4、C5がそれぞ
れ−1、1の為、加減算器112では減算が、正反転回
路120では反転される。その結果正反転回路118、
119、120ではそれぞれD4+D3、−(D2+D
1)、−D0が出力され、出力端OUTでは、−D0−
D1−D2+D3+D4が出力される。
れ−1、1の為、加減算器112では減算が、正反転回
路120では反転される。その結果正反転回路118、
119、120ではそれぞれD4+D3、−(D2+D
1)、−D0が出力され、出力端OUTでは、−D0−
D1−D2+D3+D4が出力される。
【0059】クロックCL1の次のクロックタイミング
で、デジタル信号の6番目のサンプルデータD5がフリ
ップフロップ101に取り込まれると、フリップフロッ
プ102〜106には、それぞれD4〜D0が取り込ま
れる。
で、デジタル信号の6番目のサンプルデータD5がフリ
ップフロップ101に取り込まれると、フリップフロッ
プ102〜106には、それぞれD4〜D0が取り込ま
れる。
【0060】この時、加減算器112では1番目と2番
目のサンプルデータの減算が行われ、加減算器111で
は3番目と4番目のサンプルデータの加算が行われ、加
減算器110では5番目と6番目のサンプルデータの加
算が行われ、正反転回路120、119、118に入力
される。正反転回路118では正転、正反転回路11
9、120では反転され、加算器群122〜124に演
算結果−(D1−D0)、−(D3+D2)、D5+D
4が入力される。その結果、出力端OUTよりD0−D
1−D2−D3+D4+D5が出力する。
目のサンプルデータの減算が行われ、加減算器111で
は3番目と4番目のサンプルデータの加算が行われ、加
減算器110では5番目と6番目のサンプルデータの加
算が行われ、正反転回路120、119、118に入力
される。正反転回路118では正転、正反転回路11
9、120では反転され、加算器群122〜124に演
算結果−(D1−D0)、−(D3+D2)、D5+D
4が入力される。その結果、出力端OUTよりD0−D
1−D2−D3+D4+D5が出力する。
【0061】クロックCL1の次のクロックタイミング
で、デジタル信号の7番目のサンプルデータD6がフリ
ップフロップ101に取り込まれると、フリップフロッ
プ102〜107には、それぞれD5〜D0が取り込ま
れる。この時、逆拡散符号列C6、C7がそれぞれ1、
−1の為、加減算器112では減算が、正反転回路12
0では正転される。その結果正反転回路118、11
9、120、121ではそれぞれD6+D5、−(D4
+D3)、−(D2−D1)、D0が出力され、出力端
OUTでは、D0−D1−D2+D3+D4+D5が出
力される。
で、デジタル信号の7番目のサンプルデータD6がフリ
ップフロップ101に取り込まれると、フリップフロッ
プ102〜107には、それぞれD5〜D0が取り込ま
れる。この時、逆拡散符号列C6、C7がそれぞれ1、
−1の為、加減算器112では減算が、正反転回路12
0では正転される。その結果正反転回路118、11
9、120、121ではそれぞれD6+D5、−(D4
+D3)、−(D2−D1)、D0が出力され、出力端
OUTでは、D0−D1−D2+D3+D4+D5が出
力される。
【0062】クロックCL1の次のクロックタイミング
で、デジタル信号の8番目のサンプルデータD7がフリ
ップフロップ101に取り込まれと、フリップフロップ
102〜108には、それぞれD6〜D0が取り込まれ
る。この時、加減算器113では1番目と2番目のサン
プルデータの減算が行われ、加減算器112では3番目
と4番目のサンプルデータの減算が行われ、加減算器1
11では5番目と6番目のサンプルデータの加算が行わ
れ、加減算器110では7番目と8番目のサンプルデー
タの加算が行われ、正反転回路121、120、11
9、118に入力される。正反転回路118では正転、
正反転回路119、120では反転、正反転回路121
では正転され、加算器群122〜124に演算結果D1
−D0、−(D3−D2)、−(D5+D4)、D7+
D6が入力される。その結果出力端OUTより−D0+
D1+D2−D3−D4−D5+D6+D7が出力され
る。
で、デジタル信号の8番目のサンプルデータD7がフリ
ップフロップ101に取り込まれと、フリップフロップ
102〜108には、それぞれD6〜D0が取り込まれ
る。この時、加減算器113では1番目と2番目のサン
プルデータの減算が行われ、加減算器112では3番目
と4番目のサンプルデータの減算が行われ、加減算器1
11では5番目と6番目のサンプルデータの加算が行わ
れ、加減算器110では7番目と8番目のサンプルデー
タの加算が行われ、正反転回路121、120、11
9、118に入力される。正反転回路118では正転、
正反転回路119、120では反転、正反転回路121
では正転され、加算器群122〜124に演算結果D1
−D0、−(D3−D2)、−(D5+D4)、D7+
D6が入力される。その結果出力端OUTより−D0+
D1+D2−D3−D4−D5+D6+D7が出力され
る。
【0063】以上の動作より、デジタル信号の最初の8
個のサンプリングデータD0〜D7と逆拡散符号列C
0、C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7との相
関値を求めるために必要な加減算、正反転が全て行わ
れ、加算器122〜124によりそれぞれの演算結果の
加算が行われ、出力端OUTより相関結果:D0×C0
+D1×C1+D2×C2+D3×C3+D4×C4+
D5×C5+D6×C6+D7×C7が出力される。
個のサンプリングデータD0〜D7と逆拡散符号列C
0、C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7との相
関値を求めるために必要な加減算、正反転が全て行わ
れ、加算器122〜124によりそれぞれの演算結果の
加算が行われ、出力端OUTより相関結果:D0×C0
+D1×C1+D2×C2+D3×C3+D4×C4+
D5×C5+D6×C6+D7×C7が出力される。
【0064】この値は、デジタル信号の8個のサンプル
データD0、D1、D2、D3、D4、D5、D6、D
7と8ビットの逆拡散符号列(C0、C1、C2、C
3、C4、C5、C6、C7)=(11−1−1−11
1−1)との相関値を求めるのに必要な逆拡散演算の結
果であり、従来のマッチドフィルタを用いた場合と同様
の結果となる。他の逆拡散符号列を用いた場合も同様の
結果となる。
データD0、D1、D2、D3、D4、D5、D6、D
7と8ビットの逆拡散符号列(C0、C1、C2、C
3、C4、C5、C6、C7)=(11−1−1−11
1−1)との相関値を求めるのに必要な逆拡散演算の結
果であり、従来のマッチドフィルタを用いた場合と同様
の結果となる。他の逆拡散符号列を用いた場合も同様の
結果となる。
【0065】したがって、本実施の形態によれば、乗算
器を用いずにも、加減算器、正反転回路等でマッチドフ
ィルタの演算を行う事が出来、大規模回路を必要とする
マッチドフィルタの規模の低減化、規模の低減化による
低消費電流化を図ることができる。
器を用いずにも、加減算器、正反転回路等でマッチドフ
ィルタの演算を行う事が出来、大規模回路を必要とする
マッチドフィルタの規模の低減化、規模の低減化による
低消費電流化を図ることができる。
【0066】(実施の形態2)図4は本発明の実施の形
態2にかかるマッチドフィルタの構成を示す回路図であ
る。
態2にかかるマッチドフィルタの構成を示す回路図であ
る。
【0067】実施の形態2のマッチドフィルタは、逆拡
散符号列(C0、C1、C2、C3、C4、C5、C
6、C7)がM段のレジスタ長を有している為、正反転
回路の変わりに乗算器を有している点を除き、上記実施
の形態1とほぼ同じ構成を有している。なお、図1に示
す実施の形態1のマッチドフィルタと同一機能を有する
部分には同一符号を付し説明の重複を避ける。
散符号列(C0、C1、C2、C3、C4、C5、C
6、C7)がM段のレジスタ長を有している為、正反転
回路の変わりに乗算器を有している点を除き、上記実施
の形態1とほぼ同じ構成を有している。なお、図1に示
す実施の形態1のマッチドフィルタと同一機能を有する
部分には同一符号を付し説明の重複を避ける。
【0068】本実施の形態のマッチドフィルタに備えら
れる逆拡散演算器125には、加減算器110〜113
の出力にそれぞれ逆拡散符号列(C0、C1、C2、C
3、C4、C5、C6、C7)を乗算する乗算器301
〜304を備えている。
れる逆拡散演算器125には、加減算器110〜113
の出力にそれぞれ逆拡散符号列(C0、C1、C2、C
3、C4、C5、C6、C7)を乗算する乗算器301
〜304を備えている。
【0069】以上のように構成された実施の形態の動作
について図5に示すタイムチャートを参照して説明す
る。
について図5に示すタイムチャートを参照して説明す
る。
【0070】逆拡散符号列(C0、C1、C2、C3、
C4、C5、C6、C7)=(22−2−2−222−
2)、シフトレジスタ109のフリップフロップ101
〜108の初期値は全て0とする。
C4、C5、C6、C7)=(22−2−2−222−
2)、シフトレジスタ109のフリップフロップ101
〜108の初期値は全て0とする。
【0071】クロックCL1に同期してデジタル信号の
1番目のサンプリングデータD0がフリップフロップ1
01に取り込まれると、乗算器301では、加減算器1
10の出力D0と逆拡散符号C0との乗算を行い、その
結果、出力端OUTにはD0x2が出力される。
1番目のサンプリングデータD0がフリップフロップ1
01に取り込まれると、乗算器301では、加減算器1
10の出力D0と逆拡散符号C0との乗算を行い、その
結果、出力端OUTにはD0x2が出力される。
【0072】クロックCL1に同期してデジタル信号の
2番目のサンプリングデータD1がフリップフロップ1
01に取り込まれると、乗算器301では、加減算器1
10の出力(D0+D1)と逆拡散符号C0との乗算を
行い、その結果、出力端OUTには(D0+D1)x2
が出力される。
2番目のサンプリングデータD1がフリップフロップ1
01に取り込まれると、乗算器301では、加減算器1
10の出力(D0+D1)と逆拡散符号C0との乗算を
行い、その結果、出力端OUTには(D0+D1)x2
が出力される。
【0073】同様の動作が、クロックCL1に同期して
デジタル信号の8番目のサンプリングデータD7まで行
われ、その結果、出力端OUTには相関結果:−2D0
+2D1+2D2−2D3−2D4−2D5+2D6+
2D7が出力される。
デジタル信号の8番目のサンプリングデータD7まで行
われ、その結果、出力端OUTには相関結果:−2D0
+2D1+2D2−2D3−2D4−2D5+2D6+
2D7が出力される。
【0074】このようにして、デジタル信号の8個のサ
ンプルデータD0、D1、D2、D3、D4、D5、D
6、D7と8ビットの逆拡散符号列(C0、C1、C
2、C3、C4、C5、C6、C7)=(22−2−2
−222−2)との相関値を求めるのに必要な逆拡散演
算がすべて行われ、従来のマッチドフィルタの構成を用
いた場合と同様の結果となる。他の逆拡散符号列を用い
た場合も同様の結果となる。
ンプルデータD0、D1、D2、D3、D4、D5、D
6、D7と8ビットの逆拡散符号列(C0、C1、C
2、C3、C4、C5、C6、C7)=(22−2−2
−222−2)との相関値を求めるのに必要な逆拡散演
算がすべて行われ、従来のマッチドフィルタの構成を用
いた場合と同様の結果となる。他の逆拡散符号列を用い
た場合も同様の結果となる。
【0075】したがって、本実施の形態によれば、従来
構成に比べ半数の乗算器、加減算器、正反転回路等でマ
ッチドフィルタの演算を行う事が出来、大規模回路を必
要とするマッチドフィルタの規模の低減化、規模の低減
化による低消費電流化を図ることが出来る。
構成に比べ半数の乗算器、加減算器、正反転回路等でマ
ッチドフィルタの演算を行う事が出来、大規模回路を必
要とするマッチドフィルタの規模の低減化、規模の低減
化による低消費電流化を図ることが出来る。
【0076】(実施の形態3)図6は本発明の実施の形
態3にかかるマッチドフィルタの構成を示す回路図であ
る。実施の形態3のマッチドフィルタは、シフトレジス
タを2倍オーバサンプリングされた拡散変調信号を保持
可能なレジスタ長を有している点を除いては、上記実施
の形態1とほぼ同じ構成を有している。なお、図1に示
す実施の形態1のマッチドフィルタと同一機能を有する
部分には同一符号を付し説明の重複を避ける。
態3にかかるマッチドフィルタの構成を示す回路図であ
る。実施の形態3のマッチドフィルタは、シフトレジス
タを2倍オーバサンプリングされた拡散変調信号を保持
可能なレジスタ長を有している点を除いては、上記実施
の形態1とほぼ同じ構成を有している。なお、図1に示
す実施の形態1のマッチドフィルタと同一機能を有する
部分には同一符号を付し説明の重複を避ける。
【0077】本実施の形態のマッチドフィルタに備えら
れるシフトレジスタ109は、直列接続された複数のフ
リップフロップ501〜516から構成されており、一
段目のフリップフロップ501に受信入力端I0に入力
した拡散変調信号が与えられ、各フリップフロップ50
1〜516にクロック信号CL1がパラレルに与えられ
るようにしている。また、2倍にオーバサンプリングさ
れた拡散変調信号の偶数番目を逆拡散演算部125に与
えられるようになっている。
れるシフトレジスタ109は、直列接続された複数のフ
リップフロップ501〜516から構成されており、一
段目のフリップフロップ501に受信入力端I0に入力
した拡散変調信号が与えられ、各フリップフロップ50
1〜516にクロック信号CL1がパラレルに与えられ
るようにしている。また、2倍にオーバサンプリングさ
れた拡散変調信号の偶数番目を逆拡散演算部125に与
えられるようになっている。
【0078】以上のように構成された実施の形態の動作
について図7に示すタイムチャートを参照して説明す
る。
について図7に示すタイムチャートを参照して説明す
る。
【0079】逆拡散演算器125のクロック信号CL1
として8.192MHzクロックを入力する。
として8.192MHzクロックを入力する。
【0080】受信入力端I0に、アナログのスペクトル
拡散信号が8.192MHzのサンプリング周波数でサ
ンプリングされて生成されたデジタル信号が入力され
る。例えばデジタル信号は6ビットの信号であるとす
る。
拡散信号が8.192MHzのサンプリング周波数でサ
ンプリングされて生成されたデジタル信号が入力され
る。例えばデジタル信号は6ビットの信号であるとす
る。
【0081】クロックCL1に同期してデジタル信号の
1番目のサンプリングデータD00がフリップフロップ
501に取り込まれ、クロックCL1の次のクロックタ
イミングで、デジタル信号の2番目のサンプリングデー
タD01がフリップフロップ501に取り込まれ、1番
目のサンプリングデータD00がフリップフロップ50
2に取り込まれると逆拡散演算部125により演算さ
れ、出力端OUTより演算結果D00が出力される。
1番目のサンプリングデータD00がフリップフロップ
501に取り込まれ、クロックCL1の次のクロックタ
イミングで、デジタル信号の2番目のサンプリングデー
タD01がフリップフロップ501に取り込まれ、1番
目のサンプリングデータD00がフリップフロップ50
2に取り込まれると逆拡散演算部125により演算さ
れ、出力端OUTより演算結果D00が出力される。
【0082】クロックCL1に同期してデジタル信号の
3番目のサンプリングデータD10がフリップフロップ
501に取り込まれると、フリップフロップ503、5
02にはそれぞれ、デジタル信号のサンプルデータD0
1、D00が取り込まれると、逆拡散演算部125によ
り演算され、出力端OUTより演算結果D01が出力さ
れる。以降、同様の動作が繰り返され、2倍オーバサン
プリングされた拡散変調信号I0を時分割に演算し、演
算結果を出力端OUTより出力する。その為、連続して
2倍オーバサンプリングされた拡散変調信号に対し、逆
拡散演算を行なう事ができる。
3番目のサンプリングデータD10がフリップフロップ
501に取り込まれると、フリップフロップ503、5
02にはそれぞれ、デジタル信号のサンプルデータD0
1、D00が取り込まれると、逆拡散演算部125によ
り演算され、出力端OUTより演算結果D01が出力さ
れる。以降、同様の動作が繰り返され、2倍オーバサン
プリングされた拡散変調信号I0を時分割に演算し、演
算結果を出力端OUTより出力する。その為、連続して
2倍オーバサンプリングされた拡散変調信号に対し、逆
拡散演算を行なう事ができる。
【0083】このように本実施の形態によれば、8.1
92MHzクロックに同期した6ビットのデジタル信号
の逆拡散演算を乗算器を用いず、加減算器、正反転回路
等でマッチドフィルタの演算を行う事が出来、大規模回
路を必要とするマッチドフィルタの規模の低減化、規模
の低減化による低消費電流化を図ることができ、かつ受
信タイミング検出の精度を向上した逆拡散演算を実行で
きる。
92MHzクロックに同期した6ビットのデジタル信号
の逆拡散演算を乗算器を用いず、加減算器、正反転回路
等でマッチドフィルタの演算を行う事が出来、大規模回
路を必要とするマッチドフィルタの規模の低減化、規模
の低減化による低消費電流化を図ることができ、かつ受
信タイミング検出の精度を向上した逆拡散演算を実行で
きる。
【0084】なお、本実施の形態では、2倍のオーバー
サンプリングの場合について説明したが、これに限定さ
れるものではない。つまり、m倍のオーバーサンプリン
グの場合には、シフトレジスタのm番目のタップと2m
番目のタップの出力について加減算を行なえばよい。
サンプリングの場合について説明したが、これに限定さ
れるものではない。つまり、m倍のオーバーサンプリン
グの場合には、シフトレジスタのm番目のタップと2m
番目のタップの出力について加減算を行なえばよい。
【0085】(実施の形態4)図8は本発明の実施の形
態4にかかるいずれかのマッチドフィルタの構成を示す
回路図である。実施の形態4のマッチドフィルタは、受
信信号の保持手段としてシフトレジスタを用いる代わり
にメモリを用いる点を除いては、上記実施の形態1とほ
ぼ同じ構成を有している。なお、図1に示す実施の形態
1のマッチドフィルタと同一機能を有する部分には同一
符号を付し説明の重複を避ける。
態4にかかるいずれかのマッチドフィルタの構成を示す
回路図である。実施の形態4のマッチドフィルタは、受
信信号の保持手段としてシフトレジスタを用いる代わり
にメモリを用いる点を除いては、上記実施の形態1とほ
ぼ同じ構成を有している。なお、図1に示す実施の形態
1のマッチドフィルタと同一機能を有する部分には同一
符号を付し説明の重複を避ける。
【0086】本実施の発明の形態では、メモリ群702
は、パラレルに書き込み/読み出し可能なメモリ703
〜710で構成されいる。各メモリ703〜710にク
ロック信号CL1をカウントするアドレスカウンタ70
1の出力信号がパラレルに与えられるようにしている。
尚、アドレスカウンタ701の初期状態は8番地を示
す"1000"とする。
は、パラレルに書き込み/読み出し可能なメモリ703
〜710で構成されいる。各メモリ703〜710にク
ロック信号CL1をカウントするアドレスカウンタ70
1の出力信号がパラレルに与えられるようにしている。
尚、アドレスカウンタ701の初期状態は8番地を示
す"1000"とする。
【0087】以上のように構成された実施の形態の動作
について図9に示すタイムチャートを参照して説明す
る。
について図9に示すタイムチャートを参照して説明す
る。
【0088】クロックCL1がアドレスカウンタ701
に入力すると、アドレスカウンタ701の出力信号は0
番地を示す"0000"となり、メモリ群702の第1の
メモリ710が書き込み可能状態となる。2個目のクロ
ックCL1が、アドレスカウンタ701に入力すると、
アドレスカウンタ701の出力信号は1番地を示す"0
001"となり、メモリ群702の第2のメモリ709
が書き込み可能状態となる。以下、同様にしてクロック
CL1に同期して、メモリ708〜704が順に書き込
み可能状態となる。
に入力すると、アドレスカウンタ701の出力信号は0
番地を示す"0000"となり、メモリ群702の第1の
メモリ710が書き込み可能状態となる。2個目のクロ
ックCL1が、アドレスカウンタ701に入力すると、
アドレスカウンタ701の出力信号は1番地を示す"0
001"となり、メモリ群702の第2のメモリ709
が書き込み可能状態となる。以下、同様にしてクロック
CL1に同期して、メモリ708〜704が順に書き込
み可能状態となる。
【0089】その後、8番目のクロックCL1がアドレ
スカウンタ701に入力されると、アドレスカウンタ7
10の出力信号は0番地を示す"0111"となり、第8
のメモリ703が書き込み可能状態となる。このよう
に、拡散変調信号は、クロックCL1に同期して、メモ
リ群702を構成する8段のメモリ710〜703に順
に取り込まれ保持される。
スカウンタ701に入力されると、アドレスカウンタ7
10の出力信号は0番地を示す"0111"となり、第8
のメモリ703が書き込み可能状態となる。このよう
に、拡散変調信号は、クロックCL1に同期して、メモ
リ群702を構成する8段のメモリ710〜703に順
に取り込まれ保持される。
【0090】この結果、受信信号のメモリを用いた保持
手段でも、クロックCL1に同期して受信信号の保持を
行えるので、逆拡散演算を連続して行うことができる。
手段でも、クロックCL1に同期して受信信号の保持を
行えるので、逆拡散演算を連続して行うことができる。
【0091】このように本実施の形態によれば、メモリ
を用いた受信信号の記憶手段で、逆拡散演算を乗算器を
用いず、加減算器、正反転回路等でマッチドフィルタの
演算を行う事が出来、大規模回路を必要とするマッチド
フィルタの規模の低減化、規模の低減化による低消費電
流化を図ることができる。
を用いた受信信号の記憶手段で、逆拡散演算を乗算器を
用いず、加減算器、正反転回路等でマッチドフィルタの
演算を行う事が出来、大規模回路を必要とするマッチド
フィルタの規模の低減化、規模の低減化による低消費電
流化を図ることができる。
【0092】(実施の形態5)本発明の実施の形態5で
は、上記実施形態1から4に示したマッチドフィルタを
CDMA受信装置に適用した例である。
は、上記実施形態1から4に示したマッチドフィルタを
CDMA受信装置に適用した例である。
【0093】以下に、本発明の実施の形態5について、
図10を参照しながら説明する。
図10を参照しながら説明する。
【0094】図10は、本発明の実施の形態5にかかる
CDMA受信装置の構成図を示したものである。
CDMA受信装置の構成図を示したものである。
【0095】実施の形態5のCDMA受信装置は、受信
アンテナ901と、所定の周波数でフィルタリング及び
増幅する高周波信号処理部902と、アナログ信号をデ
ジタル信号に変換するAD変換器903と、受信信号を
復調するデータ復調部904と、復号を行なうデータ復
号部905と、復号された信号を音声に換えるCODE
C部906と、通信を行うものと同期を獲得もしくは維
持を行なうマッチドフィルタ907と、逆拡散符号を発
生するコード発生部908と、クロック信号部909、
タイミングコントロール部910と、を備えている。
アンテナ901と、所定の周波数でフィルタリング及び
増幅する高周波信号処理部902と、アナログ信号をデ
ジタル信号に変換するAD変換器903と、受信信号を
復調するデータ復調部904と、復号を行なうデータ復
号部905と、復号された信号を音声に換えるCODE
C部906と、通信を行うものと同期を獲得もしくは維
持を行なうマッチドフィルタ907と、逆拡散符号を発
生するコード発生部908と、クロック信号部909、
タイミングコントロール部910と、を備えている。
【0096】マッチドフィルタ907には、AD変換部
903から拡散変調されたデジタル信号からなる拡散変
調信号が与えられ、クロック発生部909から与えられ
るクロックCL1が印加され、コード発生部908より
発生する逆拡散符号が入力される。タイミングコントロ
ール部910では、逆拡散を行なうタイミング等の制御
を行なう。マッチドフィルタ907では、コード発生部
908より与えられる逆拡散符号とAD変換部903か
ら与えられる拡散変調信号との逆拡散演算が行なわれ、
同期獲得もしくは維持した結果として逆拡散演算結果が
データ復調部904に出力される。データ復調部904
では、マッチドフィルタ907より得られたタイミング
結果をもとにデータ復調し、データ復号部905にデー
タを与える。
903から拡散変調されたデジタル信号からなる拡散変
調信号が与えられ、クロック発生部909から与えられ
るクロックCL1が印加され、コード発生部908より
発生する逆拡散符号が入力される。タイミングコントロ
ール部910では、逆拡散を行なうタイミング等の制御
を行なう。マッチドフィルタ907では、コード発生部
908より与えられる逆拡散符号とAD変換部903か
ら与えられる拡散変調信号との逆拡散演算が行なわれ、
同期獲得もしくは維持した結果として逆拡散演算結果が
データ復調部904に出力される。データ復調部904
では、マッチドフィルタ907より得られたタイミング
結果をもとにデータ復調し、データ復号部905にデー
タを与える。
【0097】なお、マッチドフィルタ907の構成は上
記実施の形態1と同じ構成を有しており、逆拡散演算を
乗算器を用いず、加減算器、正反転回路等でマッチドフ
ィルタの演算を行う事が出来、大規模回路を必要とする
マッチドフィルタの規模の低減化、規模の低減化による
低消費電流化を図ることができる。
記実施の形態1と同じ構成を有しており、逆拡散演算を
乗算器を用いず、加減算器、正反転回路等でマッチドフ
ィルタの演算を行う事が出来、大規模回路を必要とする
マッチドフィルタの規模の低減化、規模の低減化による
低消費電流化を図ることができる。
【0098】このように本実施の形態によれば、上記実
施の形態1と同じ構成を有したマッチドフィルタを含ん
だCDMA受信装置では逆拡散演算を乗算器を用いず、
加減算器、正反転回路等でマッチドフィルタの演算を行
う事が出来、大規模回路を必要とするマッチドフィルタ
の規模の低減化、規模の低減化による低消費電流化を図
ることができる。
施の形態1と同じ構成を有したマッチドフィルタを含ん
だCDMA受信装置では逆拡散演算を乗算器を用いず、
加減算器、正反転回路等でマッチドフィルタの演算を行
う事が出来、大規模回路を必要とするマッチドフィルタ
の規模の低減化、規模の低減化による低消費電流化を図
ることができる。
【0099】なお、実施の形態5の説明では、CDMA
受信装置に実施の形態1で説明したマッチドフィルタを
用いる場合を説明したが、その他の実施の形態で説明し
たマッチドフィルタも同様に適用できる。
受信装置に実施の形態1で説明したマッチドフィルタを
用いる場合を説明したが、その他の実施の形態で説明し
たマッチドフィルタも同様に適用できる。
【0100】また、上記実施の形態1から4で夫々説明
したマッチドフィルタのいずれかを、CDMA方式の移
動体無線通信を行う基地局装置または移動体装置の無線
受信部に備えてもよいし、その他の通信端末の無線受信
部として使用してもよい。
したマッチドフィルタのいずれかを、CDMA方式の移
動体無線通信を行う基地局装置または移動体装置の無線
受信部に備えてもよいし、その他の通信端末の無線受信
部として使用してもよい。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マッチドフィルタの演算部において新規な演算方式を採
用することにより、乗算器を使用しないで(あるいは乗
算器を半減して)相関検出を行なうことができる。した
がって、大規模回路を必要とするマッチドフィルタの規
模の低減化、これに伴う低消費電流化を図ることができ
る。また、チップコストの面でも有利となる。
マッチドフィルタの演算部において新規な演算方式を採
用することにより、乗算器を使用しないで(あるいは乗
算器を半減して)相関検出を行なうことができる。した
がって、大規模回路を必要とするマッチドフィルタの規
模の低減化、これに伴う低消費電流化を図ることができ
る。また、チップコストの面でも有利となる。
【図1】本発明の実施の形態1にかかるマッチドフィル
タの構成を示す回路図
タの構成を示す回路図
【図2】加減算器における加減算の原理を説明するため
の回路図
の回路図
【図3】図1に示したマッチドフィルタにおける逆拡散
演算の手順を説明するためのタイミング図
演算の手順を説明するためのタイミング図
【図4】本発明の実施の形態2にかかるマッチドフィル
タの構成を示す回路図
タの構成を示す回路図
【図5】実施の形態2のマッチドフィルタにおける、逆
拡散演算の手順を説明するためのタイミング図
拡散演算の手順を説明するためのタイミング図
【図6】本発明の実施の形態3にかかるマッチドフィル
タの構成を示す回路図
タの構成を示す回路図
【図7】実施の形態3のマッチドフィルタにおける逆拡
散演算の手順を説明するためのタイミング図
散演算の手順を説明するためのタイミング図
【図8】本発明の実施の形態4にかかるマッチドフィル
タの構成を示す回路図
タの構成を示す回路図
【図9】実施の形態4のマッチドフィルタにおける逆拡
散演算の手順を説明するためのタイミング図
散演算の手順を説明するためのタイミング図
【図10】本発明の実施の形態5におけるCDMA受信
装置の構成図
装置の構成図
【図11】従来のマッチドフィルタの構成を示す回路図
【図12】従来のマッチドフィルタにおける逆拡散演算
の手順を説明するためのタイミング図
の手順を説明するためのタイミング図
101〜108 フリップフロップ 109 シフトレジスタ 110〜113 加減算器 114〜117 exor 118〜121 正反転回路 122〜124 加算器 125 逆拡散演算器 301〜304 乗算器 501〜516 フリップフロップ 701 アドレスカウンタ 702 メモリ群 703〜710 メモリ 901 アンテナ 902 高周波信号処理部 903 AD変換部 904 データ復調部 905 データ復号 906 CODEC部 907 マッチドフィルタ 908 コード発生部 909 クロック発生部 910 タイミングコントロール部
Claims (12)
- 【請求項1】 隣接する2つの逆拡散符号の一致・不一
致によって、一組の拡散変調信号を加算するか減算する
かを決定し、前記隣接する2つの逆拡散符号のいずれか
の値によって、前記加算あるいは前記減算の結果として
得られるデータの反転もしくは非反転を決定することを
特徴とするマッチドフィルタにおける演算方法。 - 【請求項2】 拡散変調データ列とPN符号列との相関
を検出するに際し、前記PN符号列における隣接する一
組のデータの一致・不一致によって、前記一組のデータ
に対応する一組の前記拡散変調データの加算/減算を決
定し、前記一組の拡散変調データのいずれかの値によっ
て、前記加算あるいは前記減算の結果として得られるデ
ータの反転もしくは非反転を決定することを特徴とする
マッチドフィルタにおける演算方法。 - 【請求項3】 逆拡散符号列の組み合わせに基づいて、
所定の遅延を与えられた一組の拡散変調データを加算す
るか減算するかを決定し、前記加算または減算の後に、
逆拡散符号の乗算処理を行なうことを特徴とするマッチ
ドフィルタにおける演算方法。 - 【請求項4】 入力される拡散変調データに遅延を与え
るためのn段(nは2以上の自然数)の遅延要素と、前
記n段の遅延要素のうちの隣接する2個の遅延要素の出
力データについて加算あるいは減算を実行する加減算器
と、前記隣接する2個の遅延要素に対応する一組の逆拡
散符号の一致・不一致を検出し、その検出結果を示す信
号を、前記加算または減算のどちらを実行するかを指示
する信号として前記加減算器に与える一致・不一致検出
回路と、前記一組の逆拡散符号のいずれかの値によって
前記加減算器の出力データを反転して出力するか反転せ
ずに出力するかが決まる反転・非反転回路と、を有する
ことを特徴とするマッチドフィルタ。 - 【請求項5】 入力される拡散変調データに遅延を与え
るためのn段(nは2以上の自然数)の遅延要素と、前
記n段の遅延要素のうちの隣接する2個の遅延要素の出
力データについて加算あるいは減算を実行する加減算器
と、前記隣接する2個の遅延要素に対応する一組の逆拡
散符号の一致・不一致を検出し、その検出結果を示す信
号を、前記加算または減算のどちらを実行するかを指示
する信号として前記加減算器に与える一致・不一致検出
回路と、前記加減算器の出力データに前記一組の逆拡散
符号のいすれかを乗算する乗算回路と、を有することを
特徴とするマッチドフィルタ。 - 【請求項6】 入力される拡散変調データに遅延を与え
るための(m×n)段(m,nは共に2以上の自然数)
の遅延要素と、前記(m×n)段の遅延要素のうちの、
m番目と2m番目の遅延要素の出力データについて加算
あるいは減算を実行する加減算器と、隣接する一組の逆
拡散符号の一致・不一致を検出し、その検出結果を示す
信号を、前記加算または減算のどちらを実行するかを指
示する信号として前記加減算器に与える一致・不一致検
出回路と、前記一組の逆拡散符号のいずれかの値によっ
て前記加減算器の出力データを反転して出力するか反転
せずに出力するかが決まる反転・非反転回路と、を有す
ることを特徴とするマッチドフィルタ。 - 【請求項7】 入力される拡散変調データに遅延を与え
るための(m×n)段(m,nは共に2以上の自然数)
の遅延要素と、前記(m×n)段の遅延要素のうちの、
m番目と2m番目の遅延要素の出力データについて加算
あるいは減算を実行する加減算器と、隣接する一組の逆
拡散符号の一致・不一致を検出し、その検出結果を示す
信号を、前記加算または減算のどちらを実行するかを指
示する信号として前記加減算器に与える一致・不一致検
出回路と、前記加減算器の出力データに前記一組の逆拡
散符号のいすれかを乗算する乗算回路と、を有すること
を特徴とするマッチドフィルタ。 - 【請求項8】 前記遅延要素は、シフトレジスタまたは
RAMで構成されることを特徴とする請求項4〜請求項
7のいずれかに記載のマッチドフィルタ。 - 【請求項9】 前記一致・不一致検出回路は排他的論理
和回路で構成され、前記加減算器は排他的論理和回路と
フルアダーを組み合わせて構成されることを特徴とする
請求項4〜請求項8のいずれかに記載のマッチドフィル
タ。 - 【請求項10】 受信した拡散変調信号を請求項4〜請
求項9のいずれかに記載のマッチドフィルタに入力して
逆拡散符号との相関検出を行い、その相関検出結果に基
づいて同期獲得を行うことを特徴とするCDMA受信装
置。 - 【請求項11】 請求項10記載のCDMA受信装置を
備え、前記CDMA受信装置にCDMA無線通信で受信
した拡散変調信号を入力して同期を獲得し、獲得した同
期タイミングに基づいて通信制御を行うことを特徴とす
る移動体通信端末装置。 - 【請求項12】 請求項10記載のCDMA受信装置を
備え、前記CDMA受信装置にCDMA無線通信で受信
した拡散変調信号を入力して同期を獲得し、獲得した同
期タイミングに基づいて通信制御を行うことを特徴とす
る移動体通信基地局装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7927499A JP2000278178A (ja) | 1999-03-24 | 1999-03-24 | マッチドフィルタおよびマッチドフィルタにおける演算方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7927499A JP2000278178A (ja) | 1999-03-24 | 1999-03-24 | マッチドフィルタおよびマッチドフィルタにおける演算方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000278178A true JP2000278178A (ja) | 2000-10-06 |
Family
ID=13685299
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7927499A Pending JP2000278178A (ja) | 1999-03-24 | 1999-03-24 | マッチドフィルタおよびマッチドフィルタにおける演算方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000278178A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001065716A1 (fr) * | 2000-03-02 | 2001-09-07 | Kawasaki Steel Corporation | Correlateur de glissement et procede de correlation par glissement |
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WO2009108570A2 (en) * | 2008-02-25 | 2009-09-03 | Xilinx, Inc. | Block boundary detection for a wireless communication system |
-
1999
- 1999-03-24 JP JP7927499A patent/JP2000278178A/ja active Pending
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