JP2000277627A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

Info

Publication number
JP2000277627A
JP2000277627A JP11086501A JP8650199A JP2000277627A JP 2000277627 A JP2000277627 A JP 2000277627A JP 11086501 A JP11086501 A JP 11086501A JP 8650199 A JP8650199 A JP 8650199A JP 2000277627 A JP2000277627 A JP 2000277627A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
field
gate electrode
gate
transistor
drain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11086501A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4512214B2 (ja
Inventor
Kyoji Yamashita
恭司 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP08650199A priority Critical patent/JP4512214B2/ja
Publication of JP2000277627A publication Critical patent/JP2000277627A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4512214B2 publication Critical patent/JP4512214B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 相対的に高い電源電圧及び相対的に低い電源
電圧からなる2系統の内部電源電圧を持つ半導体装置に
対して低消費電力化及び動作の高速化を実現できるよう
にする。 【解決手段】 第1のCMOSインバータ11は、ゲー
ト長が0.18μm、電源電圧が1.8V、ゲート酸化
膜厚が4.0nmのP型及びN型の第1のトランジスタ
Tr1が用いられ、第2のCMOSインバータ12は、
ゲート長が0.18μm、電源電圧が1.8V、ゲート
酸化膜厚が7.0nmのP型及びN型の第4のトランジ
スタTr4が用いられ、第3のCMOSインバータ13
は、ゲート長が0.35μm、電源電圧が3.3V、ゲ
ート酸化膜厚が7.0nmのP型及びN型の第3のトラ
ンジスタTr3が用いられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロジック回路とD
RAM回路とを混載したシステムLSI等の半導体装置
であって、特に、相対的に高い電源電圧と相対的に低い
電源電圧とからなる2系統の内部電源電圧を有する半導
体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】1990年代の後半から、高速化、低消
費電力化及び高機能化を実現するため、CMOSロジッ
クのLSIにDRAMを混載したシステムLSIの開発
が行なわれている。このDRAM混載LSIは、CMO
Sロジック部とDRAMコア部とに要求される仕様が異
なるため、CMOSロジック部とDRAMコア部とに用
いるトランジスタの構造をそれぞれ最適化する必要があ
る。具体的には、CMOSロジック部においては高速動
作等の高性能な回路特性が要求されるため、トランジス
タの駆動能力が向上するように、膜厚が薄いゲート酸化
膜、低しきい値電圧、及びゲートとソースドレインとの
間の寄生抵抗を低減させるシリサイド構造が必要であ
る。一方、DRAMコア部においては、特にDRAMセ
ル部において、セルの電荷保持能力が向上するようにリ
ーク電流が極めて少ない構造が要求され、膜厚が厚いゲ
ート酸化膜及び高しきい値電圧が必要であり、シリサイ
ド構造は用いられていない。さらに、DRAMコア部に
おいては高しきい値電圧によって回路速度が劣化しない
ようにワード線の電圧を昇圧する昇圧電源回路が一般的
に用いられている。
【0003】また、加工寸法の微細化に伴う信頼性の劣
化を防止し、LSIの低消費電力化を図るために電源電
圧のスケーリングが行なわれている。しかしながら、2
〜3年に一度と、電源電圧が変更されるたびにLSIを
組み込む機器の仕様が変更されるため、LSIを利用す
る立場にとっては不都合である。実際のLSIにおいて
は外部の相対的に高い電源電圧と内部の相対的に低い電
源電圧とを独立に設定している。このとき、外部の電源
電圧から内部の電源電圧にまで降圧する回路を降圧電源
回路と呼んでいる。また、外部入力信号の入力電圧を内
部の電源電圧にまで降圧すると共に内部出力信号の出力
電圧を外部の電源電圧にまで昇圧する回路を入出力イン
ターフェイス回路(I/O回路)と呼んでいる。
【0004】以上、電源電圧について整理すると、DR
AM混載LSIにおいては、外部の電源電圧、CMOS
用の第1の内部電源電圧及びDRAMコア部用の第2の
内部電源電圧の3系統の電源電圧が必要である。しかし
ながら、昇圧電源回路や降圧電源回路は消費電力の増大
とチップ面積の増大とを引き起こす。このため、設計ル
ールが0.18μmのCMOS世代のLSIにおいては
外部の電源電圧とDRAMコア部の電源電圧とを共通化
して設計を行なうことが提案されている。
【0005】以下、従来の0.18μmCMOS世代の
デバイス構成について図面を参照しながら説明する。
【0006】図8(a)〜(c)は従来のDRAM混載
LSIに用いられるデバイス構成であって、(a)はラ
ンダムロジック部を示し、(b)はDRAMコア部を示
し、(c)はI/O回路部を示している。
【0007】図8(a)に示すランダムロジック部にお
いて、CMOS回路として、ゲート長が0.18μm、
電源電圧が1.8V、ゲート酸化膜厚が4.0nmのP
型及びN型の第1のトランジスタTr1が用いられる。
【0008】図8(b)に示すDRAMコア部において
は、2系統の電源電圧と3種類のデバイス構造が用いら
れる。すなわち、セル部においては、ゲート長が0.1
8μm、ゲートに印加される最大電圧が3.3V、ドレ
インに印加される最大電圧が1.8V、ゲート酸化膜の
膜厚が7.0nmの、セルキャパシタのスイッチトラン
ジスタとなるN型の第2のトランジスタTr2が用いら
れる。また、第2のトランジスタTr2のゲートと接続
されたワード線を駆動する第1の周辺回路部等において
は、ゲートとドレインとに共に3.3Vの最大電圧が印
加され、ゲート長が0.35μmでゲート酸化膜厚が
7.0nmのP型及びN型の第3のトランジスタTr3
が用いられる。このデバイス構造は3.3Vの電源電圧
が標準であった0.35μmCMOS世代のトランジス
タと同等である。また、ゲートとドレインとに最大で
1.8Vの電圧しか印加されないような第2の周辺回路
においては、ランダムロジック部と同等の第1のトラン
ジスタTr1が用いられる。
【0009】ここで、セル部の第2のトランジスタTr
2は、電流駆動力がほとんど要求されず、代わりにオフ
リーク電流が極めて小さくなるようにショートチャネル
効果に対する耐性が要求されるため、注入エネルギーが
エクステンション構造の場合と同一で且つドーズ量がエ
クステンション構造の場合よりも少ないLDD構造を有
している。一方、ドレインに最大で3.3Vの電圧が印
加される第3のトランジスタTr3は、ホットキャリア
を緩和させるためのLDD構造を有している。但し、第
3のトランジスタTr3は、ある程度の電流駆動力が要
求されるため、LDDの濃度を第2のトランジスタTr
2よりも高くなるように設定されている。
【0010】図8(c)に示すI/O回路部において
も、DRAMコア部の第3のトランジスタTr3が用い
られる。
【0011】このように、従来のDRAM混載LSIに
おいては2系統の電源電圧と3種類のデバイス構造が用
いられている。
【0012】ところで、LSIの消費電力は、容量と周
波数と電源電圧の2乗とに比例するため、LSIの低消
費電力化には電源電圧の低減が最も効果が大きい。しか
しながら、単純な電源電圧の低減は回路性能の著しい劣
化を引き起こすため、MT−CMOS又はVT−CMO
S等のしきい値電圧を制御する回路技術や、遅延に対す
るクリティカルパスを持つ回路に高い電源電圧を与え、
クリティカルパスを持たない回路には低い電源電圧を与
える回路技術等が提案されている。後者の回路技術とし
て代表的な文献は、例えば、T.Iwata et al.,"Gate-Ove
r-Driving CMOSArchitecture for 0.5V Single-Power-S
upply-Operated Devices," ISSCC Digest of Technical
Papers,pp.290-291,Feb.,1997.である。
【0013】図9はT.Iwata により提案された「ゲート
過駆動CMOS設計手法」の回路構成を示している。図
9に示すように、第1のCMOSインバータ101、第
2のCMOSインバータ102及び第3のCMOSイン
バータ103がこの順に直列に接続され、第2のインバ
ータ102と第3のインバータ103との間には配線長
が相対的に大きい配線が接続され、その容量であるキャ
パシタ104の負荷が大きくなっている。ここで、各C
MOSインバータを構成するP型及びN型トランジスタ
は、前述のトランジスタTr3と同等であって、第1の
CMOSインバータ101及び第3の第3のCMOSイ
ンバータ103のドレインには最大で3.3Vの電圧が
印加され、第2のCMOSインバータ102の共通ドレ
インには最大で1.8Vの電圧が印加される構成を持
つ。
【0014】回路の遅延時間は容量と電源電圧とに比例
し且つトランジスタの飽和電流値に反比例する。従っ
て、電源電圧を下げるか又は飽和電流値を増やすかすれ
ば、遅延時間を短縮できる。ここで、ディープサブミク
ロンの領域においてはトランジスタの飽和電流値はほぼ
ゲートに印加される最大電圧に比例しており、通常、こ
の電源電圧はドレインに印加される最大電圧と対応して
いる。
【0015】従って、図9に示すように、高負荷である
キャパシタ104を駆動する第2のCMOSインバータ
102を構成する第3のトランジスタTr3に対して、
ゲートには高い電圧(3.3V)を印加し、ドレインに
は低い電圧(1.8V)を印加すると、回路の遅延時間
を短縮できる。
【0016】このとき、ドレイン電圧が所定値に達する
とトランジスタのドレイン電流値が飽和するため、ドレ
インに印加される最大電圧がゲートに印加される最大電
圧より小さくできることが特徴である。
【0017】また、DRAM等を混載したシステムLS
Iにおいては、複数個のLSIを1つに集積化するた
め、一般に回路規模が大きくなり、従ってチップサイズ
が大きくなる。その結果、増大した配線長によって回路
の遅延時間が支配されるようになり、高速動作の阻害要
因となる。
【0018】ところで、配線遅延は大きく2つの成分か
らなる。第1の遅延成分は配線抵抗と配線容量との積に
起因するRC遅延であり、第2の遅延成分は配線容量を
充放電するときに生じる容量の充放電遅延である。第1
の遅延成分であるRC遅延を低減する方法としては、太
った配線構造、すなわち断面積が大きい配線を相対的に
長い配線に適用した階層化配線構造がある。代表的な文
献には、例えば、K.Yamashita and S.Odanaka,"Interco
nnect Scaling Scenario Using a Chip LevelInterconn
ect Model," in Tech.Dig.Sym. on VLSI Technology,p
p.53-54,June 1997.がある。
【0019】一方、第2の遅延成分である容量の充放電
遅延を低減する方法としては、前述したLSIの低消費
電力化を目指す回路技術が有効である。しかしながら、
MT−CMOSはディープサブミクロンの領域において
はそれ程有効ではない。それは、電源電圧の低下に伴い
しきい値電圧を下げる必要があるが、逆にリーク電流が
大幅に増大することによる消費電力の増加を考慮する
と、実際にはしきい値電圧をそれほど低く設定できない
からである。従って、MT−CMOSであっても、携帯
用の超低消費電力型LSIの実現は不可能である。
【0020】また、VT−CMOSは、回路構成が複雑
なため採用しにくい。例えば、基板電位を独立に制御す
る配線が必要となるが、DRAM混載LSIにおいては
もともと2系統の電源配線を用いており、レイアウト設
計が煩雑になると共にチップ面積の増大を招く。
【0021】以上説明したように、DRAM混載LSI
が3.3Vと1.8Vとの2系統の電源電圧を有してい
ることを考慮すると、前述の「ゲート過駆動CMOS設
計手法」が好ましい。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の「ゲート過
駆動CMOS設計手法」による半導体装置は、第1及び
第3のCMOSインバータ101,103を構成するト
ランジスタのゲートに対して最大で3.3Vの電圧が印
加されるため、ゲート長が0.35μmでゲート酸化膜
厚が7.0nmの第3のトランジスタTr3を用いる必
要がある。このようにすると、膜厚が厚いゲート酸化膜
によりゲート酸化膜の信頼性が維持されると共に、大き
いゲート長によりショートチャネル効果が抑制されるか
らである。
【0023】しかしながら、0.18μmCMOSの世
代では、高い回路性能を追求し、しきい値電圧を低めに
設定しているため、ゲート酸化膜の膜厚が相対的に大き
い場合にはトランジスタのしきい値電圧を制御する基板
の不純物濃度が相対的に小さくなるので、ショートチャ
ネル効果が顕在化するという問題を有している。
【0024】前述したトランジスタの飽和電流値は、ゲ
ート電圧としきい値電圧との差のα乗(α>1)に比例
し、且つ、ゲート長とゲート酸化膜厚とに反比例するた
め、ゲート長が相対的に大きく、また、ゲート酸化膜厚
が相対的に大きい構成の第3のトランジスタTr3では
期待するほど飽和電流値は大きくならない。従って、飽
和電流値が大きくならないので、回路の遅延時間が十分
に短縮されない。ここで、定数αはキャリアの移動度の
低下具合を示すパラメータであり、定数αの値が小さい
程キャリアの移動度の低下具合が大きい。
【0025】すなわち、「ゲート過駆動CMOS設計手
法」を用いた半導体装置のトランジスタにおいて、ドレ
イン電圧が、あるCMOS世代の通常の電源電圧よりも
低い回路においては効果的ではあるが、ゲート電圧が、
該CMOS世代の通常の電源電圧よりも高い回路におい
ては効果が期待できない。
【0026】本発明は、前記の問題に鑑み、相対的に高
い電源電圧及び相対的に低い電源電圧からなる2系統の
内部電源電圧を持つ半導体装置に対して低消費電力化及
び動作の高速化を実現できるようにすることを目的とす
る。
【0027】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、装置内の複数のトランジスタのうち、ゲ
ート長が相対的に小さく且つゲート絶縁膜の膜厚が相対
的に小さい第1のトランジスタと、ゲート長が相対的に
小さく且つゲート絶縁膜の膜厚が相対的に大きい第2の
トランジスタとを備え、第1のトランジスタのゲート及
びドレインには低電源電圧を印加し、第2のトランジス
タのゲートには高電源電圧、ドレインには低電原電圧を
それぞれ印加する構成とする。
【0028】具体的に、本発明に係る第1の半導体装置
は、一の基板に形成され、電圧が相対的に低い第1の電
源電圧又は電圧が相対的に高い第2の電源電圧により駆
動される多数の電界効果トランジスタを備えた半導体装
置を対象とし、多数の電界効果トランジスタのうちゲー
ト長が最も小さい群に属する電界効果トランジスタは、
膜厚が相対的に小さい第1のゲート絶縁膜を有する第1
の電界効果トランジスタと、膜厚が相対的に大きい第2
のゲート絶縁膜を有する第2の電界効果トランジスタと
を含む。
【0029】第1の半導体装置によると、ゲート長が最
も小さい群に属する電界効果トランジスタのうち膜厚が
相対的に大きい第2のゲート絶縁膜を有する第2の電界
効果トランジスタのゲートに対して、電圧が相対的に高
い第2の電源電圧を印加した場合には、第2の電界効果
トランジスタの飽和電流値が大きくなるため、遅延時間
が短縮される。
【0030】第1の半導体装置において、基板における
多数の電界効果トランジスタの各しきい値電圧を決定す
るしきい値電圧制御用の不純物濃度は相対的に大きいこ
とが好ましい。このようにすると、各トランジスタのし
きい値電圧が高くなるため、第2の電界効果トランジス
タのゲート絶縁膜の膜厚が相対的に大きくても、ショー
トチャネル効果を抑制できる。
【0031】第1の半導体装置において、第1の電界効
果トランジスタが、基板上に形成された第1のゲート電
極と、基板における第1のゲート電極の両側部側にそれ
ぞれ形成された第1のソース領域及び第1のドレイン領
域と、第1のソース領域又は第1のドレイン領域におけ
る第1のゲート電極側の端部に形成され、第1のソース
領域又は第1のドレイン領域とほぼ同等の不純物濃度を
持つエクステンション領域とを有し、第2の電界効果ト
ランジスタが、基板上に形成された第2のゲート電極
と、基板における第2のゲート電極の両側部側にそれぞ
れ形成された第2のソース領域及び第2のドレイン領域
と、第2のソース領域又は第2のドレイン領域における
第2のゲート電極側の端部に形成され、第2のソース領
域又は第2のドレイン領域とほぼ同等の不純物濃度を持
つエクステンション領域とを有していることが好まし
い。このようにすると、第1及び第2の電界効果トラン
ジスタの各ソース領域又は各ドレイン領域におけるゲー
ト電極側の端部に形成され、各ソース領域又は各ドレイ
ン領域とほぼ同等の不純物濃度を持つエクステンション
領域を有しているため、ソースドレイン間の抵抗が低減
する。
【0032】第1の半導体装置において、第1の電界効
果トランジスタが第1のゲート電極及び第1のドレイン
電極を有し、第1のゲート電極及び第1のドレイン電極
には第1の電源電圧が印加され、第2の電界効果トラン
ジスタが第2のゲート電極及び第2のドレイン電極を有
し、第2のゲート電極には第2の電源電圧が印加され、
第2のドレイン電極には第1の電源電圧が印加されるこ
とが好ましい。このようにすると、膜厚が相対的に大き
い第2のゲート絶縁膜を有する第2の電界効果トランジ
スタは、ゲートには相対的に高い第2の電源電圧が印加
され、ドレインには相対的に低い第1の電源電圧が印加
されるため、しきい値電圧に対する電源電圧の比が大き
くなるので、飽和電流値が大幅に増大する。
【0033】この場合に、第1の電界効果トランジスタ
が、第1のゲート電極に第2の電界効果トランジスタか
らの出力を受けることが好ましい。
【0034】この場合に、多数の電界効果トランジスタ
のうちゲート長が最も大きい群に属する第3の電界効果
トランジスタが第1のゲート絶縁膜とほぼ等しい膜厚を
持つ第3のゲート絶縁膜を有し、第2の電界効果トラン
ジスタが、第2のゲート電極に第3の電界効果トランジ
スタからの出力を受けることが好ましい。
【0035】また、多数の電界効果トランジスタのうち
ゲート長が最も大きい群に属する第3の電界効果トラン
ジスタが第2のゲート絶縁膜とほぼ等しい膜厚を持つ第
3のゲート絶縁膜を有し、第2の電界効果トランジスタ
が、第2のゲート電極に第3の電界効果トランジスタか
らの出力を受けることが好ましい。
【0036】また、第2の電界効果トランジスタの負荷
容量が相対的に大きいことが好ましい。
【0037】第1の半導体装置において、第2の電界効
果トランジスタが、基板上に形成された第2のゲート電
極と、基板における第2のゲート電極の両側部側にそれ
ぞれ形成されたソース領域及びドレイン領域と、ソース
領域又はドレイン領域における第2のゲート電極側の端
部に形成され、ソース領域及びドレイン領域よりも小さ
い不純物濃度を持つLDD領域とを有していることが好
ましい。
【0038】この場合に、第2の電界効果トランジスタ
が、第2のゲート電極に第2の電源電圧が印加され、ド
レイン領域に第1の電源電圧が印加されることが好まし
い。
【0039】第1の半導体装置において、多数の電界効
果トランジスタのうちゲート長が最も大きい群に属する
複数の第3の電界効果トランジスタが、第3のゲート電
極及び第2のゲート絶縁膜とほぼ等しい膜厚を持つ第3
のゲート絶縁膜を有し、複数の第3の電界効果トランジ
スタの一部が、基板における第3のゲート電極の両側部
側にそれぞれ形成されたソース領域及びドレイン領域
と、ソース領域又はドレイン領域における第3のゲート
電極側の端部に形成され、ソース領域及びドレイン領域
よりも小さい不純物濃度を持つLDD領域とを有し、複
数の第3の電界効果トランジスタの残部が、基板におけ
るゲート電極の両側部側にそれぞれ形成されたソース領
域及びドレイン領域と、ソース領域又はドレイン領域に
おけるゲート電極側の端部に形成され、ソース領域又は
ドレイン領域と同等の不純物濃度を持つエクステンショ
ン領域とを有していることが好ましい。
【0040】この場合に、第3の電界効果トランジスタ
が、第3のゲート電極及びドレイン領域に第2の電源電
圧が印加されることが好ましい。
【0041】本発明に係る第2の半導体装置は、一の基
板に形成され、電圧が相対的に低い第1の電源電圧又は
電圧が相対的に高い第2の電源電圧により駆動される多
数の電界効果トランジスタを備えた半導体装置を対象と
し、多数の電界効果トランジスタは、ゲート長が相対的
に小さい第1のゲート電極及び膜厚が相対的に大きい第
1のゲート絶縁膜を有する複数の第1の電界効果トラン
ジスタと、ゲート長が相対的に大きい第2のゲート電極
及び膜厚が相対的に小さい第2のゲート絶縁膜を有する
複数の第2の電界効果トランジスタとを含む。
【0042】第2の半導体装置によると、多数の電界効
果トランジスタのうちゲート長が相対的に小さい第1の
ゲート電極及び膜厚が相対的に大きい第1のゲート絶縁
膜を有する第1の電界効果トランジスタのゲートに対し
て電圧が、相対的に高い第2の電源電圧を印加した場合
には、第1の電界効果トランジスタの飽和電流値が大き
くなるため、遅延時間が短縮される。
【0043】第2の半導体装置において、基板における
多数の電界効果トランジスタの各しきい値電圧を決定す
るしきい値電圧制御用の不純物濃度は相対的に大きいこ
とが好ましい。
【0044】第2の半導体装置において、複数の第1の
電界効果トランジスタが、基板における第1のゲート電
極の両側部側にそれぞれ形成された第1のソース領域及
び第1のドレイン領域と、第1のソース領域又は第1の
ドレイン領域における第1のゲート電極側の端部に形成
され、第1のソース領域又は第1のドレイン領域とほぼ
同等の不純物濃度を持つエクステンション領域とを有
し、複数の第2の電界効果トランジスタの一部が、基板
における第2のゲート電極の両側部側にそれぞれ形成さ
れた第2のソース領域及び第2のドレイン領域と、第2
のソース領域又は第2のドレイン領域における第2のゲ
ート電極側の端部に形成され、第2のソース領域及び第
2のドレイン領域よりも小さい不純物濃度を持つLDD
領域とを有し、複数の第2の電界効果トランジスタの残
部が、基板における第2のゲート電極の両側部側にそれ
ぞれ形成された第2のソース領域及び第2のドレイン領
域と、第2のソース領域又は第2のドレイン領域におけ
る第2のゲート電極側の端部に形成され、第2のソース
領域又は第2のドレイン領域とほぼ同等の不純物濃度を
持つエクステンション領域とを有していることが好まし
い。このようにすると、第1の電界効果トランジスタ
は、各ソース領域又は各ドレイン領域とほぼ同等の不純
物濃度を持つエクステンション領域を有しているため、
各第1の電界効果トランジスタのソースドレイン間の抵
抗が低減する。また、複数の第2の電界効果トランジス
タの一部は、LDD構造を有しているため、耐圧が向上
し、複数の第2の電界効果トランジスタの残部はエクス
テンション構造を有しているため、ソースドレイン間抵
抗が低減する。
【0045】第2の半導体装置において、複数の第1の
電界効果トランジスタが、それぞれ第1のドレイン電極
を有し、各第1のゲート電極には第2の電源電圧が印加
され、各第1のドレイン電極には第1の電源電圧が印加
され、複数の第2の電界効果トランジスタが、それぞれ
第2のドレイン電極を有し、各第2のゲート電極には第
1の電源電圧が印加され、各第2のドレイン電極には第
2の電源電圧が印加されることが好ましい。このように
すると、ゲート長が相対的に小さい第1のゲート電極及
び膜厚が相対的に大きい第1のゲート絶縁膜を有する第
1の電界効果トランジスタは、ゲートには相対的に高い
第2の電源電圧が印加され、ドレインには相対的に低い
第1の電源電圧が印加されるため、しきい値電圧に対す
る電源電圧の比が大きくなるので、飽和電流値が大幅に
増大する。また、ゲート長が相対的に大きい第2のゲー
ト電極及び膜厚が相対的に小さい第2のゲート絶縁膜を
有する第2の電界効果トランジスタは、ゲート酸化膜の
膜厚が相対的に小さいため、回路遅延が生じにくい。
【0046】この場合に、複数の第1の電界効果トラン
ジスタのうちの一の電界効果トランジスタが、第1のゲ
ート電極に複数の第2の電界効果トランジスタのうちの
いずれかからの出力を受けることが好ましい。
【0047】さらに、複数の第1の電界効果トランジス
タが、第1導電型及び第2導電型のトランジスタ対から
なる第1のインバータ回路であり、複数の第2の電界効
果トランジスタが、第1導電型及び第2導電型のトラン
ジスタ対からなる第2のインバータ回路であり、第1の
インバータ及び第2のインバータが、第1のインバータ
の入力部と第2のインバータの出力部とが接続されるこ
とにより、リピータ回路を構成していることが好まし
い。
【0048】また、複数の第2の電界効果トランジスタ
うちの一の電界効果トランジスタが、第2のゲート電極
に複数の第1の電界効果トランジスタのうちのいずれか
からの出力を受けることが好ましい。
【0049】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明に係る
第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0050】図1(a)〜(c)は本発明の第1の実施
形態に係る半導体装置であるDRAM混載LSIにおけ
るデバイス構成であって、(a)はランダムロジック部
を示し、(b)はDRAMコア部を示し、(c)はI/
O回路部を示している。図1(b)及び(c)におい
て、図8に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符
号を付すことにより説明を省略する。
【0051】図1(a)に示すように、ランダムロジッ
ク部には、第1のCMOSインバータ11と、共通ドレ
インである出力端子が第1のCMOSインバータ11の
入力端子と接続された第2のCMOSインバータ12
と、共通ドレインである出力端子が第2のCMOSイン
バータ1の入力端子と接続された第3のCMOSインバ
ータ13とを有している。第2のインバータ12と第1
のインバータ11との間には配線長が相対的に大きい配
線が接続され、その負荷容量であるキャパシタ14の負
荷が大きい構成とする。
【0052】第1のCMOSインバータ11は、ゲート
長が0.18μm、電源電圧が1.8V、ゲート酸化膜
厚が4.0nmのP型及びN型の第1の電界効果トラン
ジスタとしての第1のトランジスタTr1が用いられ、
第2のCMOSインバータ12は、ゲート長が0.18
μm、電源電圧が1.8V、ゲート酸化膜厚が7.0n
mのP型及びN型の第2の電界効果トランジスタとして
の第4のトランジスタTr4が用いられ、第3のCMO
Sインバータ13は、ゲート長が0.35μm、電源電
圧が3.3V、ゲート酸化膜厚が7.0nmのP型及び
N型の第3の電界効果トランジスタとしての第3のトラ
ンジスタTr3が用いられている。
【0053】このように、本実施形態に係るランダムロ
ジック部は、ゲート長が0.18μmと相対的に小さい
ゲート電極及び膜厚が4.0nmと相対的に大きいゲー
ト絶縁膜を有し、電圧が1.8Vと相対的に低い電源電
圧が入力される第1のトランジスタTr1を含む第1の
インバータ11を基本回路としている。比較的負荷が大
きい部分には、ゲート長が0.18μmと相対的に小さ
いゲート電極及び膜厚が7.0nmと相対的に大きいゲ
ート絶縁膜を有し、出力電圧に1.8Vと相対的に低い
第1の電源電圧が印加され、入力電圧に3.3Vと相対
的に高い第2の電源電圧が印加される第4のトランジス
タTr4を含む第2のインバータ12に駆動させること
を特徴とする。さらに、第2のインバータ12に供給さ
れる3.3Vの電圧を生成するため、第3のインバータ
13は第3のトランジスタTr3を含んでいる。
【0054】ここで、第4のトランジスタTr4は、ゲ
ートに最大で3.3Vの第2の電源電圧が印加され、ド
レインに最大で1.8Vの第1の電源電圧が印加される
ものの、ゲート酸化膜の信頼性やホットキャリアに対す
る耐性の面からはなんら問題はない。但し、ゲート酸化
膜の膜厚が第1のトランジスタTr1よりも厚く、且
つ、しきい値電圧制御用の基板に対する不純物注入量は
第1のトランジスタTr1よりも少ないため、ショート
チャネル効果が顕在化するおそれがある。
【0055】しかしながら、本願発明者は、後述するデ
バイスシミュレーション及びデバイス特性の簡単な見積
もりにより、本実施形態に係る第4のトランジスタTr
4の電流駆動力が大幅に向上すること、及びショートチ
ャネル効果の顕在化を抑制できることを見出している。
【0056】以下、第1のトランジスタTr1と第4の
トランジスタTr4とのプロセス条件を説明する。
【0057】図2は第1のトランジスタTr1〜第4の
トランジスタTr4及び後述する第5のトランジスタT
r5のN型及びP型トランジスタごとのプロセス条件の
一覧を示している。
【0058】まず、N型トランジスタについて説明す
る。
【0059】図2に示すように、例えば、シリコンから
なる基板に対して行なうしきい値電圧制御用の不純物の
注入条件を比べると、第4のトランジスタTr4は、P
型ドーパントをホウ素(B)とし、注入エネルギーが1
00keVでドーズ量が3.0×1012cm-2であり、
第1のトランジスタTr1は、注入エネルギーが100
keVでドーズ量が7.0×1012cm-2であり、第4
のトランジスタTr4は第1のトランジスタTr1と比
べて半分以下としている。これは、両トランジスタTr
1及びTr4におけるゲート長が0.4μm程度のロン
グチャネル時のしきい値電圧の値を同一とするためであ
る。
【0060】エクステンション領域は、ショートチャネ
ル効果を抑制するために接合深さが50nmの浅接合と
し、共にN型ドーパントをヒ素(As)とし、注入エネ
ルギーが10keVでドーズ量が6.0×1014cm-2
としている。ここで、エクステンション領域とは、基板
におけるソース領域及びドレイン領域のゲート電極側の
端部に設けられたソース領域又はドレイン領域とほぼ同
等の不純物濃度を持つ不純物拡散領域であり、これによ
り、ソースドレイン間の抵抗値が低減されるため、遅延
時間の増大を抑制できる。
【0061】また、エクステンション領域の接合部周辺
に形成され、空乏層の広がりを抑えるP+ 領域であるポ
ケット領域は、エクステンション領域が浅接合であるた
め、採用していない。
【0062】次に、P型トランジスタについて説明す
る。
【0063】図2に示すように、エクステンション領域
は、第1のトランジスタTr1及び第4のトランジスタ
Tr4の双方に対して、浅接合形成と電流駆動力とのト
レードオフからP型ドーパントをホウ素とし、注入エネ
ルギーが10keVでドーズ量が2.0×1014cm-2
の注入条件で形成されている。
【0064】エクステンション領域の接合深さは約60
nmであり、N型トランジスタと比べて深く形成されて
いるため、N型ドーパントをヒ素とし、注入エネルギー
が140keVでドーズ量が1.0×1013cm-2の注
入条件でポケット領域を形成している。この、いわゆる
ポケット注入は、しきい値電圧制御用のイオン注入も兼
ねているため、第1のトランジスタTr1及び第4のト
ランジスタTr4におけるロングチャネル時のしきい値
電圧の値を同一とする場合には、ゲート酸化膜の膜厚が
厚い第4のトランジスタTr4においては、しきい値電
圧制御用のイオン注入を行なう必要がないので、第4の
トランジスタTr4の場合にはマスク工程を1工程分省
くことができる。
【0065】本実施形態においては、リーク電流を十分
に抑制する必要がある電池駆動型の低消費電力型LSI
を対象としているため、N型及びP型トランジスタの各
しきい値電圧の所定値を相対的に高くなるように高めの
基板濃度を設定している。
【0066】以下、前記のプロセス条件により形成され
た従来型の第1のトランジスタTr1と本実施形態に係
る第4のトランジスタTr4とに対して3種類のプロセ
スデバイスシミュレーションを行なった結果をそれぞれ
説明する。
【0067】図3(a)及び(b)は第1のトランジス
タTr1及び第4のトランジスタTr4における各しき
い値電圧値のゲート長依存性を示すグラフであって、
(a)はN型トランジスタを示し、(b)はP型トラン
ジスタを示している。図3(a)に示すように、第1の
トランジスタTr1及び第4のトランジスタTr4は、
ロングチャネル時のしきい値電圧値は共に0.55Vと
同一であるが、ゲート長が0.18μmの場合には、第
1のトランジスタTr1の0.49Vに対して、第4の
トランジスタTr4は0.45Vを示している。また、
ゲート長の変化量に対するしきい値電圧の変化量は第1
のトランジスタTr1の0.9V/μmに対して、第4
のトランジスタTr4は1.4V/μmと若干ショート
チャネル効果が現われている。しかしながら、この程度
のしきい値電圧の変化量は量産レベルの2V/μm〜3
V/μmと比べて小さいため十分に許容できる値であ
る。
【0068】このシミュレーション結果から分かるよう
に、ショートチャネル効果はゲート酸化膜の膜厚にはそ
れほど依存しない。これは、N型トランジスタの場合
は、エクステンション領域の接合深さを浅くしているた
めであり、また、第4のトランジスタTr4の基板濃度
をロングチャネル時のしきい値電圧が0.55V程度と
になるように高めに設定しているからである。
【0069】次に、図3(b)に示すように、P型トラ
ンジスタの場合はゲート長にほとんど依存しないことが
わかる。これは、ショートチャネル効果によるしきい値
電圧値の減少分と、逆ショートチャネル効果によるしき
い値電圧値の増加分とが打ち消し合っているためと考え
られる。このように、トランジスタのしきい値電圧がポ
ケット注入により決定されている場合には、ショートチ
ャネル効果はゲート酸化膜の膜厚にはそれほど依存しな
いことが分かる。従来は、ポケット領域の濃度を高くし
過ぎると逆ショートチャネル効果が顕在化するため、ポ
ケット領域のイオン注入量に制限があったが、本実施形
態に係るP型の第4のトランジスタTr4は、しきい値
電圧制御用のイオン注入を行なわずにポケット注入量を
多くすることにより、ショートチャネル効果によるしき
い値電圧の低下を抑制している。
【0070】次に、図4(a)及び(b)は第1のトラ
ンジスタTr1及び第4のトランジスタTr4における
各飽和電流値のゲート長依存性を示すグラフであって、
(a)はN型トランジスタを示し、(b)はP型トラン
ジスタを示している。ここで、ドレイン電圧は共に1.
8Vとし、ゲート電圧は第1のトランジスタTr1を
1.8Vとし、第4のトランジスタTr4を3.3Vと
している。
【0071】図4(a)に示すように、N型トランジス
タの場合は、ゲート長を0.18μmとすると、第4の
トランジスタTr4のドレイン飽和電流値は約640μ
A/μmとなり、第1のトランジスタTr1のドレイン
飽和電流値は約350μA/μmの1.8倍程度にまで
増大する。同様に、図4(b)に示すように、P型トラ
ンジスタの場合も、ゲート長を0.18μmとすると、
第4のトランジスタTr4のドレイン飽和電流値は約2
80μA/μmとなり、第1のトランジスタTr1のド
レイン飽和電流値は約150μA/μmの1.9倍程度
にまで増大する。
【0072】次に、図5(a)及び(b)は第1のトラ
ンジスタTr1及び第4のトランジスタTr4における
各ドレイン電流値のドレイン電圧依存性を示すグラフで
あって、(a)はN型トランジスタを示し、(b)はP
型トランジスタを示している。ここで、ゲート長は共に
0.18μmでドレイン電圧は共に1.8Vとし、ゲー
ト電圧は第1のトランジスタTr1を1.8Vとし、第
4のトランジスタTr4を3.3Vとしている。
【0073】図5(a)に示すように、N型トランジス
タの場合は、ドレイン電圧値を1.0Vとすると、第4
のトランジスタTr4のドレイン電流値は約580μA
/μmとなり、第1のトランジスタTr1のドレイン電
流値は約320μA/μmの1.8倍程度にまで増大し
ており、同様に、P型トランジスタの場合は、ドレイン
電圧値を1.0Vとすると、第4のトランジスタTr4
のドレイン電流値は約220μA/μmとなり、第1の
トランジスタTr1のドレイン電流値は約130μA/
μmの1.7倍程度にまで増大する。
【0074】このように、本実施形態に係る第4のトラ
ンジスタTr4は従来の第1のトランジスタTr1と比
べてドレイン電流値及びドレイン飽和電流値が大幅に増
大する。
【0075】以下、ゲート長が0.18μmと相対的に
小さいゲート及び膜厚が7.0nmと相対的に大きいゲ
ート酸化膜を有する第4のトランジスタTr4と、ゲー
ト長が0.18μmと相対的に小さいゲート及び膜厚が
4.0nmと相対的に小さいゲート酸化膜を有する第1
のトランジスタTr1とを比較して、第4のトランジス
タのゲート電圧のみ3.3Vの高めの電圧を印加する
と、ドレイン飽和電流値が2倍程度にまで増大する理由
を考察する。
【0076】まず、各ゲートに印加される電界の大きさ
を比較する。
【0077】第4のトランジスタTr4の場合は、1.
8V/4.0nm=4.5MV/cmとなり、第1のト
ランジスタTr1の場合は、3.3V/7.0nm=
4.7MV/cmとなって、両者はほぼ同等の電界の大
きさであり、ゲート酸化膜の膜厚からみた両者のゲート
電圧の設定値は妥当である。
【0078】次に、ドレイン飽和電流値について非常に
簡単なモデルを用いて考える。ここで、飽和電流値Ids
atは、ゲート電圧Vgsとしきい値電圧Vthとの差のα乗
に比例し、ゲート酸化膜厚toxに反比例する。従って、
第1のトランジスタTr1に対する第4のトランジスタ
Tr4の飽和電流値の改善度は、 Idsat(Tr4)/Idsat(Tr1) ={(Vgs4 −Vth4 )α/tox4 }/{(Vgs1 −Vth1 )α/tox1 } ={(3.3−0.45)1.47/7.0}/{(1.8−0.49)1.47/4.0 } =1.79 となり、前述のシミュレーション結果とほぼ一致する。
【0079】このように、飽和電流値が非常に大きく改
善されるのは、以下の理由による。すなわち、ゲート酸
化膜の膜厚を厚くした分だけゲート電圧を高くすること
ができるため、しきい値電圧に対する電源電圧の比を大
きくできるので、ゲート酸化膜の膜厚が厚くなることに
よる飽和電流値の減少を上回る程に大きく改善できるか
らである。
【0080】ここで、第1のトランジスタTr1と第4
のトランジスタTr4とのしきい値電圧Vth1 及びVth
4 はそれぞれ0.49V及び0.45Vであるとし、パ
ラメータαの値の1.47は、ゲート長が0.18μm
のトランジスタのシミュレーション値と合うように調整
している。なお、パラメータαはゲート長依存性を有し
ているため、ゲート長が小さくなる程小さくなる傾向を
示すが、この結果はディープサブミクロンデバイスの傾
向と同等であり、また値自体も妥当である。
【0081】以上説明したように、本実施形態による
と、基板におけるしきい値電圧制御用の不純物濃度を相
対的に大きくすることにより、ショートチャネル効果が
ゲート酸化膜の膜厚に対して大きく依存しなくなるた
め、ゲート酸化膜の膜厚を大きくした分だけゲート電圧
を高くすることができる。その結果、しきい値電圧に対
する電源電圧の比を大きくできるので、ゲート酸化膜の
膜厚が厚くなることによる飽和電流値の減少を上回る程
に大きく改善できるようになる。その結果、ランダムロ
ジック部においても、2系統の電源電圧及び3種類のト
ランジスタを用いて回路を構成することにより、低消費
電力化と動作の高速化とを両立できる。
【0082】また、図1(a)に示す回路構成は、マイ
クロプロセッサ(MPU)等の消費電力が大きいLSI
には不適当であるが、リーク電流を十分に抑制する必要
がある携帯用で且つ電池駆動型の低消費電力型LSIに
は最適な構成である。また、消費電力が大きいLSIに
おいても、微細化が進めば、電源電圧に対するしきい値
電圧の比が相対的に大きくなることは必至であるため、
第4のトランジスタTr4を含む回路構成は将来的に極
めて有望である。
【0083】以下、図1(a)に示すランダムロジック
部における回路の遅延について説明する。図1(a)に
示す第3のCMOSインバータ13の第3のトランジス
タTr3は設計ルールが前世代又はさらに前の世代のト
ランジスタであるため、第3のCMOSインバータ13
から第4のトランジスタTr4を含む第2のCMOSイ
ンバータ12への信号遅延は第1のトランジスタTrを
含む第1のCMOSインバータ11のみからなる従来の
ランダムロジック部と比べて大きくなる。
【0084】しかしながら、第2のCMOSインバータ
12と第1のCMOSインバータ11との間が、配線容
量が支配的な負荷である場合、すなわち、相対的に長い
配線で且つ配線の断面積が大きくて配線抵抗が小さい場
合、又はファンアウト数が大きい回路等の場合には、第
2のCMOSインバータ12と第1のCMOSインバー
タ11との間の信号遅延は従来型に対して大幅に改善さ
れるため、第3のCMOSインバータ13から第1のC
MOSインバータ11までの総合的な遅延を大きく改善
できる。
【0085】このように、第4のトランジスタTr4を
大きな配線負荷を持ったロジック回路のドライバ回路に
用い、ゲートに印加される最大電圧をドレインに印加さ
れる最大電圧よりも大きくすることにより、回路の遅延
時間を大幅に改善できる。また、第4のトランジスタT
r4を含む回路を負荷容量の大きい回路に用いた場合に
は、回路の遅延時間の改善効果が極めて大きくなる。
【0086】以下、図1(c)に示すI/O回路部につ
いて説明する。
【0087】ゲートとドレインとに最大で3.3Vの第
2の電源電圧が印加されるような回路においては、従来
はゲート長が0.35μmでゲート酸化膜の膜厚が7.
0nmの第3のトランジスタTr3を用いていたが、本
実施形態においては、基板濃度を相対的に高めに設定し
いるため、従来型の第3のトランジスタTr3に対して
もショートチャネル効果は改善される。
【0088】しかしながら、N型トランジスタの場合
は、ホットキャリアに対する耐性が低くなるので、LD
D構造のドレインを用いる必要がある。また、深い接合
深さを持つLDD構造によるショートチャネル効果を抑
制し且つドレイン近傍の最大電界を緩和するため、ゲー
ト長は従来型と同等の0.35μmに設定する必要があ
る。
【0089】一方、P型トランジスタの場合は、ホット
キャリアに対する耐性がそれほど問題とならないため、
LDD構造ではなくエクステンション構造とすることが
できる。これにより、基板におけるゲート側壁の下方の
領域にまで不純物濃度が高くなるため、ショートチャネ
ル効果を一層抑制できるので、ゲート長を0.35μm
から0.30μmまで短縮できるようになる。従って、
飽和電流値はゲート長に反比例するため、P型トランジ
スタの飽和電流値を大きくできる。さらに、P型トラン
ジスタのチャネル幅を小さくできることによりレイアウ
ト面積を削減できると共に、寄生容量を低減できること
により動作の高速化と低消費電力化とを実現できる。
【0090】図6は図1(a)〜(c)に示す回路構成
を用いたDRAM混載LSIの平面構成を示している。
図6に示すように、LSIチップ21の主面には、その
周縁部に複数のI/O回路部22が設けられ、主面の一
隅部にDRAMコア部23が設けられ、主面の残部にラ
ンダムロジック部24が設けられている。
【0091】一般に、ランダムロジック部24における
配線負荷が大きい回路は、該ランダムロジック部24の
一端部と該一端部と対向する他端部とを結ぶ場合のよう
な相対的に長い配線である場合が多い。ランダムロジッ
ク部24の周辺部には、DRAMコア部23又はI/O
回路部22に供給される3.3Vの第2の電源電圧線が
配置されているため、図1(a)に示す回路構成を図6
に示すランダムロジック部24に適用すれば、第2の電
源電圧線の配線は容易であり、ランダムロジック24に
おける2系統の電源電圧線によるチップ面積の増加の影
響は小さい。 (第2の実施形態)以下、本発明の第2の実施形態につ
いて図面を参照しながら説明する。
【0092】図1(a)に示す回路において、第3のト
ランジスタTr3のゲートの入力電圧が1.8Vの場合
には、ゲート酸化膜の膜厚を大きくする必要がない。
【0093】そこで、第3のトランジスタTr3の代わ
りにゲート酸化膜の膜厚を第1のトランジスタTr1と
同等の4.0nmとした第5のトランジスタTr5とし
て用いることができる。図2のデバイス構成の一覧表に
示すように、第5のトランジスタTr5は、しきい値電
圧制御用のイオン注入において第1のトランジスタTr
1と同等であり、LDD領域形成用のイオン注入におい
て第3のトランジスタTr3と同等である。
【0094】図7は本発明の第2の実施形態に係る半導
体装置の回路構成を示している。図7に示すように、第
1のリピータ回路30A、第2のリピータ回路30B及
び第3のリピータ回路30Cがこの順に直列に接続さ
れ、各リピータ回路間は負荷が大きい構成とする。
【0095】各リピータ回路30A,30B,30Cは
それぞれ、P型及びN型の第5のトランジスタTr5か
らなる第1のCMOSインバータ31とP型及びN型の
第4のトランジスタTr4からなる第2のCMOSイン
バータ32とがこの順に直列に接続されて構成されてい
る。
【0096】一般に、LSIにおいては、比較的長い配
線における信号の波形劣化や減衰を防止するために、2
段のCMOSインバータからなるリピータ回路を設ける
場合が多い。リピータ回路をn段(但し、nは正の整数
とする。)設ける場合には、ゲート(論理素子)間距離
をn+1分割した位置に挿入する。
【0097】次に、リピータ回路の動作原理を説明す
る。LSIの比較的長い配線においては、遅延時間は配
線遅延が支配的となる。前述したように、配線遅延はR
C遅延と容量の充放電遅延とからなり、配線長が非常に
長くなると、遅延時間は配線抵抗と配線容量との積に起
因するRC遅延がより支配的となる。これは配線抵抗
(R)及び配線容量(C)が共に配線長に比例するた
め、配線遅延が配線長の2乗に比例するからである。
【0098】リピータ回路において配線をn分割する
と、配線遅延はn分の1となる。一方、リピータ回路を
n段用いることにより、配線負荷がない場合のゲートの
遅延時間はn+1倍に増加するため、設けるリピータ回
路の段数には最適値がある。
【0099】本実施形態に係るリピータ回路は、第1の
CMOSインバータ31を構成するトランジスタとし
て、電源電圧が3.3Vと相対的に高い第2の電源電圧
を用いると共にゲート長が0.35μmと相対的に大き
いゲート及び膜厚が4.0nmと相対的に小さいゲート
酸化膜を有する第2の電界効果トランジスタとしての第
5のトランジスタTr5を備えている。その結果、図7
に示すように、第2のCMOSインバータ32を構成す
る第1の電界効果トランジスタとしての第4のトランジ
スタTr4のゲートに3.3Vの電圧を印加でき、ま
た、第5のトランジスタTr5のゲート酸化膜厚が相対
的に小さいため、ゲート電圧を1.8Vと相対的に低い
第1の電源電圧を用いることができる。その結果、第1
のリピータ回路30Aの出力端子と第2のリピータ回路
30Bの入力端子とを接続できるので、多段のリピータ
回路を確実に実現できる。さらに、第5のトランジスタ
Tr5のゲート酸化膜の膜厚が相対的に小さいため、第
5のトランジスタTr5から第4のトランジスタTr4
への遅延も増大しない。これにより、リピータ回路本来
のRC遅延を低減できるのみならず、高駆動力を持つ第
4のトランジスタTr4を用いることにより、容量の充
放電遅延をも大幅に低減することができる。
【0100】
【発明の効果】本発明の第1の半導体装置によると、ゲ
ート長が最も小さい群に属する電界効果トランジスタの
うち膜厚が相対的に大きい第2のゲート絶縁膜を有する
第2の電界効果トランジスタに対して、電圧が相対的に
高い第2の電源電圧を印加した場合には、ゲート絶縁膜
の膜厚が相対的に大きいため、第1の電界効果トランジ
スタの飽和電流値が大きくなる。その結果、飽和電流値
と反比例する遅延時間が短縮されるので、動作の高速化
を図ることができる。
【0101】第1の半導体装置において、基板における
多数の電界効果トランジスタの各しきい値電圧を決定す
るしきい値電圧制御用の不純物濃度は相対的に大きい
と、各トランジスタのしきい値電圧が高くなるため、第
2の電界効果トランジスタのゲート絶縁膜の膜厚が相対
的に大きくても、ショートチャネル効果を抑制できる。
【0102】第1の半導体装置において、第1の電界効
果トランジスタ及び第2の電界効果トランジスタのそれ
ぞれが、基板におけるゲート電極の両側部側にそれぞれ
形成されたソース領域及びドレイン領域と、ソース領域
又はドレイン領域におけるゲート電極側の端部に形成さ
れ、ソース領域又はドレイン領域とほぼ同等の不純物濃
度を持つエクステンション領域とを有していると、ソー
スドレイン間の抵抗が低減するので、動作が一層高速化
される。
【0103】第1の半導体装置において、第1の電界効
果トランジスタが第1のゲート電極及び第1のドレイン
電極を有し、第1のゲート電極及び第1のドレイン電極
には第1の電源電圧が印加され、第2の電界効果トラン
ジスタが第2のゲート電極及び第2のドレイン電極を有
し、第2のゲート電極には第2の電源電圧が印加され、
第2のドレイン電極には第1の電源電圧が印加される
と、第1の電界効果トランジスタは、相対的に低い第1
の電源電圧により駆動されるため、消費電力を低減でき
る。さらに、膜厚が相対的に大きい第2のゲート絶縁膜
を有する第2の電界効果トランジスタは、ゲートには相
対的に高い第2の電源電圧が印加され、ドレインには相
対的に低い第1の電源電圧が印加されるため、ゲート電
圧が高い分だけしきい値電圧との比が大きくなるので、
飽和電流値が大幅に増大する。従って、飽和電流値が大
幅に増大するため、電流駆動力が大きくなるので、回路
の遅延時間を確実に短縮できる。
【0104】この場合に、第1の電界効果トランジスタ
が、第1のゲート電極に第2の電界効果トランジスタか
らの出力を受けると、第2の電界効果トランジスタの第
2のドレイン電極には第1の電源電圧が印加されている
ため、第1の電界効果トランジスタのゲート電圧の第1
の電源電圧と対応するので、回路を確実に構成できる。
【0105】この場合に、多数の電界効果トランジスタ
のうちゲート長が最も大きい群に属する第3の電界効果
トランジスタが、第1のゲート絶縁膜とほぼ等しい膜厚
を持つ第3のゲート絶縁膜を有し、第2の電界効果トラ
ンジスタが、第2のゲート電極に第3の電界効果トラン
ジスタからの出力を受けると、第3の電界効果トランジ
スタのドレイン電極に第2の電源電圧を印加すれば、第
2の電界効果トランジスタのゲート電圧と対応するの
で、回路を確実に構成できる。
【0106】また、多数の電界効果トランジスタのうち
ゲート長が最も大きい群に属する第3の電界効果トラン
ジスタが、前記第2のゲート絶縁膜とほぼ等しい膜厚を
持つ第3のゲート絶縁膜を有し、第2の電界効果トラン
ジスタが、第2のゲート電極に第3の電界効果トランジ
スタからの出力を受けると、第3の電界効果トランジス
タのドレイン電極に第2の電源電圧を印加すれば、第2
の電界効果トランジスタのゲート電圧と対応するので、
回路を確実に構成できる。
【0107】また、第2の電界効果トランジスタの負荷
容量が相対的に大きいと、第2の電界効果トランジスタ
の第2のゲート電極には相対的に高い第2の電源電圧が
印加されるため飽和電流値が増大し、且つ、第2のドレ
イン電極には相対的に低い第1の電源電圧が印加される
ため、負荷容量が大きくても回路の遅延時間が増大しな
い。
【0108】第1の半導体装置において、第2の電界効
果トランジスタが、基板上に形成された第2のゲート電
極と、基板における第2のゲート電極の両側部側にそれ
ぞれ形成されたソース領域及びドレイン領域と、ソース
領域又はドレイン領域における第2のゲート電極側の端
部に形成され、ソース領域及びドレイン領域よりも小さ
い不純物濃度を持つLDD領域とを有していると、第2
の電界効果トランジスタのホットキャリアに対する耐性
が向上する。
【0109】この場合に、第2の電界効果トランジスタ
が、第2のゲート電極に第2の電源電圧が印加され、ド
レイン領域に第1の電源電圧が印加されると、第2の電
界効果トランジスタのゲートにDRAMのワード線を接
続し、ドレインにビット線を接続すると、メモリセルの
スイッチトランジスタに最適な構成となる。
【0110】第1の半導体装置において、多数の電界効
果トランジスタのうちゲート長が最も大きい群に属する
複数の第3の電界効果トランジスタは、第3のゲート電
極及び第2のゲート絶縁膜とほぼ等しい膜厚を持つ第3
のゲート絶縁膜を有し、複数の第3の電界効果トランジ
スタの一部が、基板における第3のゲート電極の両側部
側にそれぞれ形成されたソース領域及びドレイン領域
と、ソース領域又はドレイン領域における第3のゲート
電極側の端部に形成され、ソース領域及びドレイン領域
よりも小さい不純物濃度を持つLDD領域とを有し、複
数の第3の電界効果トランジスタの残部が、基板におけ
る第3のゲート電極の両側部側にそれぞれ形成されたソ
ース領域及びドレイン領域と、ソース領域又はドレイン
領域における第3のゲート電極側の端部に形成され、ソ
ース領域又はドレイン領域と同等の不純物濃度を持つエ
クステンション領域とを有していると、ゲート長が相対
的に大きい第3のゲート電極及び膜厚が相対的に大きい
第3のゲート絶縁膜を有する第3の電界効果トランジス
タは、電流駆動力が大きいため、DRAMコア部の周辺
回路を構成するデバイスとして最適である。さらに、複
数の第3の電界効果トランジスタの一部はLDD構造を
有しているため、ホットキャリアに対する耐性が向上
し、また、複数の第3の電界効果トランジスタの残部は
エクステンション構造を有しているため、ソースドレイ
ン間抵抗が低減するので、動作が一層高速となる。
【0111】この場合に、第3の電界効果トランジスタ
が、第3のゲート電極及びドレイン領域に第2の電源電
圧が印加されると、第3の電界効果トランジスタのゲー
ト長は相対的の大きく且つゲート酸化膜の膜厚が相対的
に大きいため、電圧が相対的に高い第2の電源電圧によ
り駆動されることにより、所望の動作を確実に行なえ
る。
【0112】本発明の第2の半導体装置によると、多数
の電界効果トランジスタのうちゲート長が相対的に小さ
い第1のゲート電極及び膜厚が相対的に大きい第1のゲ
ート絶縁膜を有する第1の電界効果トランジスタは、ゲ
ート絶縁膜の膜厚が相対的に大きいため、電圧が相対的
に高い第2の電源電圧をゲートに印加した場合には、第
1の電界効果トランジスタの飽和電流値が大きくなる。
その結果、遅延時間が短縮されるので、動作の高速化を
図れる。
【0113】第2の半導体装置において、基板における
多数の電界効果トランジスタの各しきい値電圧を決定す
るしきい値電圧制御用の不純物濃度は相対的に大きい
と、各トランジスタのしきい値電圧が高くなるため、第
2の電界効果トランジスタのゲート絶縁膜の膜厚が相対
的に大きくても、ショートチャネル効果を抑制できる。
【0114】第2の半導体装置において、複数の第1の
電界効果トランジスタのそれぞれが、ソース領域及びド
レイン領域と、ソース領域又はドレイン領域とほぼ同等
の不純物濃度を持つエクステンション領域とを有し、複
数の第2の電界効果トランジスタの一部が、ソース領域
及びドレイン領域とソース領域及びドレイン領域よりも
小さい不純物濃度を持つLDD領域とを有し、複数の第
2の電界効果トランジスタの残部が、ソース領域又はド
レイン領域とほぼ同等の不純物濃度を持つエクステンシ
ョン領域とを有していると、各第1の電界効果トランジ
スタは、各ソース領域又は各ドレイン領域とほぼ同等の
不純物濃度を持つエクステンション領域を有しているた
め、各第1の電界効果トランジスタのソースドレイン間
の抵抗が低減するので、高速動作が可能となる。さら
に、複数の第2の電界効果トランジスタの一部は、LD
D構造を有しているため、ホットキャリアに対する耐性
が向上し、また、複数の第2の電界効果トランジスタの
残部はエクステンション構造を有しているため、ソース
ドレイン間抵抗が低減するので、高速動作が可能とな
る。
【0115】第2の半導体装置において、複数の第1の
電界効果トランジスタが、それぞれ第1のドレイン電極
を有し、各第1のゲート電極には第2の電源電圧が印加
され、各第1のドレイン電極には第1の電源電圧が印加
され、複数の第2の電界効果トランジスタが、それぞれ
第2のドレイン電極を有し、各第2のゲート電極には第
1の電源電圧が印加され、各第2のドレイン電極には第
2の電源電圧が印加されると、膜厚が相対的に大きい第
1のゲート絶縁膜を有する第1の電界効果トランジスタ
は、ゲートには相対的に高い第2の電源電圧が印加さ
れ、ドレイン電極には相対的に低い第1の電源電圧が印
加されるため、ゲート電圧が高い分だけしきい値電圧と
の比が大きくなるので、飽和電流値が大幅に増大する。
その結果、電流駆動力が大きくなるため、回路の遅延時
間を確実に短縮できる。また、膜厚が相対的に小さい第
2のゲート絶縁膜を有する第2の電界効果トランジスタ
は、ゲート酸化膜の膜厚が相対的に小さいため、飽和電
流値が大きくなるので、回路遅延が生じにくい。従っ
て、第2の電界効果トランジスタは、動作速度が劣化し
にくいため、第1の電界効果トランジスタを駆動するデ
バイスとして適する。
【0116】この場合に、複数の第1の電界効果トラン
ジスタのうちの一の電界効果トランジスタが、第1のゲ
ート電極に複数の第2の電界効果トランジスタのうちの
いずれかからの出力を受けると、第2の電界効果トラン
ジスタの第2のドレイン電極には第2の電源電圧が印加
されているため、第1の電界効果トランジスタのゲート
電圧の第2の電源電圧と対応するので、回路を確実に構
成できる。
【0117】さらに、複数の第1の電界効果トランジス
タが、第1導電型及び第2導電型のトランジスタ対から
なる第1のインバータ回路であり、複数の第2の電界効
果トランジスタが、第1導電型及び第2導電型のトラン
ジスタ対からなる第2のインバータ回路であり、第1の
インバータ及び第2のインバータが、第1のインバータ
の入力部と第2のインバータの出力部とが接続されるこ
とにより、リピータ回路を構成していると、第1のイン
バータ回路は高駆動力の第1の電界効果トランジスタを
含むため、リピータ回路本来のRC遅延の低減のみなら
ず、容量の充放電遅延をも低減できる。
【0118】また、複数の第2の電界効果トランジスタ
うちの一の電界効果トランジスタが、第2のゲート電極
に複数の第1の電界効果トランジスタのうちのいずれか
からの出力を受けると、第1の電界効果トランジスタの
第1のドレイン電極には第1の電源電圧が印加されてい
るため、第2の電界効果トランジスタのゲート電圧の第
1の電源電圧と対応するので、回路を確実に構成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係
る半導体装置のデバイス構成を示し、(a)はランダム
ロジック部を示す回路図であり、(b)はDRAMコア
部を示す回路図であり、(c)はI/O回路部を示す回
路図である。
【図2】本発明の第1及び第2の実施形態に係る半導体
装置のトランジスタごとのプロセス条件を示す一覧図で
ある。
【図3】(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に
係るトランジスタ及び従来のトランジスタにおける各し
きい値電圧値のゲート長依存性を示すグラフを示し、
(a)はN型トランジスタであり、(b)はP型トラン
ジスタである。
【図4】(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に
係るトランジスタ及び従来のトランジスタにおける各飽
和電流値のゲート長依存性を示すグラフを示し、(a)
はN型トランジスタであり、(b)はP型トランジスタ
である。
【図5】(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に
係るトランジスタ及び従来のトランジスタにおける各ド
レイン電流値のドレイン電圧依存性を示すグラフを示
し、(a)はN型トランジスタであり、(b)はP型ト
ランジスタである。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を適
用したLSIチップを示す平面構成図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るトランジスタか
らなるリピータ回路を含む回路図である。
【図8】(a)〜(c)は従来の半導体装置のデバイス
構成を示し、(a)はランダムロジック部を示す回路図
であり、(b)はDRAMコア部を示す回路図であり、
(c)はI/O回路部を示す回路図である。
【図9】従来の「ゲート過駆動CMOS設計手法」を示
す回路図である。
【符号の説明】
Tr1 第1のトランジスタ Tr2 第2のトランジスタ Tr3 第3のトランジスタ Tr4 第4のトランジスタ Tr5 第5のトランジスタ 11 第1のCMOSインバータ 12 第2のCMOSインバータ 13 第3のCMOSインバータ 21 LSIチップ 22 I/O回路部 23 DRAMコア部 24 ランダムロジック部 30A 第1のリピータ回路 30B 第2のリピータ回路 30C 第3のリピータ回路 31 第1のCMOSインバータ 32 第2のCMOSインバータ

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一の基板に形成され、電圧が相対的に低
    い第1の電源電圧又は相対的に高い第2の電源電圧によ
    り駆動される多数の電界効果トランジスタを備えた半導
    体装置であって、 前記多数の電界効果トランジスタのうちゲート長が最も
    小さい群に属する電界効果トランジスタは、 膜厚が相対的に小さい第1のゲート絶縁膜を有する第1
    の電界効果トランジスタと、 膜厚が相対的に大きい第2のゲート絶縁膜を有する第2
    の電界効果トランジスタとを含むことを特徴とする半導
    体装置。
  2. 【請求項2】 前記基板における前記多数の電界効果ト
    ランジスタの各しきい値電圧を決定するしきい値電圧制
    御用の不純物濃度は相対的に大きいことを特徴とする請
    求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の電界効果トランジスタは、前
    記基板上に形成された第1のゲート電極と、前記基板に
    おける前記第1のゲート電極の両側部側にそれぞれ形成
    された第1のソース領域及び第1のドレイン領域と、前
    記第1のソース領域又は前記第1のドレイン領域におけ
    る前記第1のゲート電極側の端部に形成され、前記第1
    のソース領域又は前記第1のドレイン領域とほぼ同等の
    不純物濃度を持つエクステンション領域とを有し、 前記第2の電界効果トランジスタは、前記基板上に形成
    された第2のゲート電極と、前記基板における前記第2
    のゲート電極の両側部側にそれぞれ形成された第2のソ
    ース領域及び第2のドレイン領域と、前記第2のソース
    領域又は前記第2のドレイン領域における前記第2のゲ
    ート電極側の端部に形成され、前記第2のソース領域又
    は前記第2のドレイン領域とほぼ同等の不純物濃度を持
    つエクステンション領域とを有していることを特徴とす
    る請求項1に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の電界効果トランジスタは、第
    1のゲート電極及び第1のドレイン電極を有し、前記第
    1のゲート電極及び第1のドレイン電極には前記第1の
    電源電圧が印加され、 前記第2の電界効果トランジスタは、第2のゲート電極
    及び第2のドレイン電極を有し、前記第2のゲート電極
    には前記第2の電源電圧が印加され、前記第2のドレイ
    ン電極には前記第1の電源電圧が印加されることを特徴
    とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の電界効果トランジスタは、前
    記第1のゲート電極に前記第2の電界効果トランジスタ
    からの出力を受けることを特徴とする請求項4に記載の
    半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記多数の電界効果トランジスタのうち
    ゲート長が最も大きい群に属する第3の電界効果トラン
    ジスタは、前記第1のゲート絶縁膜とほぼ等しい膜厚を
    持つ第3のゲート絶縁膜を有し、 前記第2の電界効果トランジスタは、前記第2のゲート
    電極に前記第3の電界効果トランジスタからの出力を受
    けることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記多数の電界効果トランジスタのうち
    ゲート長が最も大きい群に属する第3の電界効果トラン
    ジスタは、前記第2のゲート絶縁膜とほぼ等しい膜厚を
    持つ第3のゲート絶縁膜を有し、 前記第2の電界効果トランジスタは、前記第2のゲート
    電極に前記第3の電界効果トランジスタからの出力を受
    けることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の電界効果トランジスタの負荷
    容量は相対的に大きいことを特徴とする請求項5に記載
    の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の電界効果トランジスタは、前
    記基板上に形成された第2のゲート電極と、前記基板に
    おける前記第2ゲート電極の両側部側にそれぞれ形成さ
    れたソース領域及びドレイン領域と、前記ソース領域又
    は前記ドレイン領域における前記第2のゲート電極側の
    端部に形成され、前記ソース領域及びドレイン領域より
    も小さい不純物濃度を持つLDD領域とを有しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の電界効果トランジスタは、
    前記第2のゲート電極に前記第2の電源電圧が印加さ
    れ、前記ドレイン領域に前記第1の電源電圧が印加され
    ることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記多数の電界効果トランジスタのう
    ちゲート長が最も大きい群に属する複数の第3の電界効
    果トランジスタは、第3のゲート電極及び前記第2のゲ
    ート絶縁膜とほぼ等しい膜厚を持つ第3のゲート絶縁膜
    を有し、 前記複数の第3の電界効果トランジスタの一部は、前記
    基板における前記第3のゲート電極の両側部側にそれぞ
    れ形成されたソース領域及びドレイン領域と、前記ソー
    ス領域又は前記ドレイン領域における前記第3のゲート
    電極側の端部に形成され、前記ソース領域及びドレイン
    領域よりも小さい不純物濃度を持つLDD領域とを有
    し、 前記複数の第3の電界効果トランジスタの残部は、前記
    基板における前記第3のゲート電極の両側部側にそれぞ
    れ形成されたソース領域及びドレイン領域と、前記ソー
    ス領域又は前記ドレイン領域における前記第3のゲート
    電極側の端部に形成され、前記ソース領域又は前記ドレ
    イン領域と同等の不純物濃度を持つエクステンション領
    域とを有していることを特徴とする請求項1に記載の半
    導体装置。
  12. 【請求項12】 前記第3の電界効果トランジスタは、
    前記第3のゲート電極及びドレイン領域に前記第2の電
    源電圧が印加されることを特徴とする請求項11に記載
    の半導体装置。
  13. 【請求項13】 一の基板に形成され、電圧が相対的に
    低い第1の電源電圧又は相対的に高い第2の電源電圧に
    より駆動される多数の電界効果トランジスタを備えた半
    導体装置であって、 前記多数の電界効果トランジスタは、 ゲート長が相対的に小さい第1のゲート電極及び膜厚が
    相対的に大きい第1のゲート絶縁膜を有する複数の第1
    の電界効果トランジスタと、 ゲート長が相対的に大きい第2のゲート電極及び膜厚が
    相対的に小さい第2のゲート絶縁膜を有する複数の第2
    の電界効果トランジスタとを含むことを特徴とする半導
    体装置。
  14. 【請求項14】 前記基板における前記多数の電界効果
    トランジスタの各しきい値電圧を決定するしきい値電圧
    制御用の不純物濃度は相対的に大きいことを特徴とする
    請求項13に記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】 前記複数の第1の電界効果トランジス
    タは、前記基板における前記第1のゲート電極の両側部
    側にそれぞれ形成された第1のソース領域及び第1のド
    レイン領域と、前記第1のソース領域又は前記第1のド
    レイン領域における前記第1のゲート電極側の端部に形
    成され、前記第1のソース領域又は前記第1のドレイン
    領域とほぼ同等の不純物濃度を持つエクステンション領
    域とを有し、 前記複数の第2の電界効果トランジスタの一部は、前記
    基板における前記第2のゲート電極の両側部側にそれぞ
    れ形成された第2のソース領域及び第2のドレイン領域
    と、前記第2のソース領域又は前記第2のドレイン領域
    における前記第2のゲート電極側の端部に形成され、前
    記第2のソース領域及び第2のドレイン領域よりも小さ
    い不純物濃度を持つLDD領域とを有し、 前記複数の第2の電界効果トランジスタの残部は、前記
    基板における前記第2のゲート電極の両側部側にそれぞ
    れ形成された第2のソース領域及び第2のドレイン領域
    と、前記第2のソース領域又は前記第2のドレイン領域
    における前記第2のゲート電極側の端部に形成され、前
    記第2のソース領域又は前記第2のドレイン領域とほぼ
    同等の不純物濃度を持つエクステンション領域とを有し
    ていることを特徴とする請求項13に記載の半導体装
    置。
  16. 【請求項16】 前記複数の第1の電界効果トランジス
    タは、それぞれ第1のドレイン電極を有し、前記各第1
    のゲート電極には前記第2の電源電圧が印加され、前記
    各第1のドレイン電極には前記第1の電源電圧が印加さ
    れ、 前記複数の第2の電界効果トランジスタは、それぞれ第
    2のドレイン電極を有し、前記各第2のゲート電極には
    前記第1の電源電圧が印加され、前記各第2のドレイン
    電極には前記第2の電源電圧が印加されることを特徴と
    する請求項13に記載の半導体装置。
  17. 【請求項17】 前記複数の第1の電界効果トランジス
    タのうちの一の電界効果トランジスタは、前記第1のゲ
    ート電極に前記複数の第2の電界効果トランジスタのう
    ちのいずれかからの出力を受けることを特徴とする請求
    項16に記載の半導体装置。
  18. 【請求項18】 前記複数の第1の電界効果トランジス
    タは、第1導電型及び第2導電型のトランジスタ対から
    なる第1のインバータであり、前記複数の第2の電界効
    果トランジスタは、第1導電型及び第2導電型のトラン
    ジスタ対からなる第2のインバータであり、 前記第1のインバータ及び第2のインバータは、前記第
    1のインバータの入力部と前記第2のインバータの出力
    部とが接続されることにより、リピータ回路を構成して
    いることを特徴とする請求項17に記載の半導体装置。
  19. 【請求項19】 前記複数の第2の電界効果トランジス
    タのうちの一の電界効果トランジスタは、前記第2のゲ
    ート電極に前記複数の第1の電界効果トランジスタのう
    ちのいずれかからの出力を受けることを特徴とする請求
    項17に記載の半導体装置。
JP08650199A 1999-03-29 1999-03-29 Cmos半導体装置 Expired - Fee Related JP4512214B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08650199A JP4512214B2 (ja) 1999-03-29 1999-03-29 Cmos半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08650199A JP4512214B2 (ja) 1999-03-29 1999-03-29 Cmos半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000277627A true JP2000277627A (ja) 2000-10-06
JP4512214B2 JP4512214B2 (ja) 2010-07-28

Family

ID=13888737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08650199A Expired - Fee Related JP4512214B2 (ja) 1999-03-29 1999-03-29 Cmos半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4512214B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6563180B2 (en) 1999-06-29 2003-05-13 Hitachi, Ltd. Semiconductor integrated circuit device
JP2004221243A (ja) * 2003-01-14 2004-08-05 Fujitsu Ltd 半導体集積回路
JP2006324442A (ja) * 2005-05-18 2006-11-30 Sharp Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2007227536A (ja) * 2006-02-22 2007-09-06 Renesas Technology Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2010287782A (ja) * 2009-06-12 2010-12-24 Panasonic Corp 半導体装置及びその製造方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61168954A (ja) * 1985-01-22 1986-07-30 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体集積回路
JPH02140971A (ja) * 1988-11-22 1990-05-30 Nec Corp Mos集積回路装置
JPH0382152A (ja) * 1989-08-25 1991-04-08 Nec Corp Mos型半導体集積回路
JPH06176570A (ja) * 1992-12-07 1994-06-24 Nippon Steel Corp ダイナミックランダムアクセスメモリ
JPH0936242A (ja) * 1995-07-20 1997-02-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体集積回路装置
JPH0992729A (ja) * 1995-09-22 1997-04-04 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JPH10200109A (ja) * 1997-01-07 1998-07-31 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法及び半導体基板
JPH10308454A (ja) * 1997-05-02 1998-11-17 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置およびその製造方法
JPH10308497A (ja) * 1997-05-08 1998-11-17 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置およびその製造方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61168954A (ja) * 1985-01-22 1986-07-30 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体集積回路
JPH02140971A (ja) * 1988-11-22 1990-05-30 Nec Corp Mos集積回路装置
JPH0382152A (ja) * 1989-08-25 1991-04-08 Nec Corp Mos型半導体集積回路
JPH06176570A (ja) * 1992-12-07 1994-06-24 Nippon Steel Corp ダイナミックランダムアクセスメモリ
JPH0936242A (ja) * 1995-07-20 1997-02-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体集積回路装置
JPH0992729A (ja) * 1995-09-22 1997-04-04 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JPH10200109A (ja) * 1997-01-07 1998-07-31 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法及び半導体基板
JPH10308454A (ja) * 1997-05-02 1998-11-17 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置およびその製造方法
JPH10308497A (ja) * 1997-05-08 1998-11-17 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置およびその製造方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6563180B2 (en) 1999-06-29 2003-05-13 Hitachi, Ltd. Semiconductor integrated circuit device
US6683353B2 (en) 1999-06-29 2004-01-27 Hitachi, Ltd. Semiconductor integrated circuit device
US6953975B2 (en) 1999-06-29 2005-10-11 Renesas Technology Corp. Semiconductor integrated circuit device
US7408231B2 (en) 1999-06-29 2008-08-05 Renesas Technology Corp. SRAM memory semiconductor integrated circuit device
US7737509B2 (en) * 1999-06-29 2010-06-15 Hitachi, Ltd. Semiconductor integrated circuit device
JP2004221243A (ja) * 2003-01-14 2004-08-05 Fujitsu Ltd 半導体集積回路
JP4549026B2 (ja) * 2003-01-14 2010-09-22 富士通セミコンダクター株式会社 半導体集積回路
JP2006324442A (ja) * 2005-05-18 2006-11-30 Sharp Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2007227536A (ja) * 2006-02-22 2007-09-06 Renesas Technology Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2010287782A (ja) * 2009-06-12 2010-12-24 Panasonic Corp 半導体装置及びその製造方法
US8729641B2 (en) 2009-06-12 2014-05-20 Panasonic Corporation Semiconductor device

Also Published As

Publication number Publication date
JP4512214B2 (ja) 2010-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8697521B2 (en) Structure and method for making low leakage and low mismatch NMOSFET
Kim et al. A forward body-biased low-leakage SRAM cache: device, circuit and architecture considerations
JP4353393B2 (ja) 半導体集積回路装置
Lorenzo et al. Review of circuit level leakage minimization techniques in CMOS VLSI circuits
US6703673B2 (en) SOI DRAM having P-doped poly gate for a memory pass transistor
JP5048029B2 (ja) 負バイアス温度不安定性を抑制する動的な基板バイアスシステムおよびその方法
TWI260779B (en) Logic switch and circuits utilizing the switch
US6025621A (en) Integrated circuit memory devices having independently biased sub-well regions therein and methods of forming same
US6963100B2 (en) Semiconductor device having gate electrode in which depletion layer can be generated
US8507953B2 (en) Body controlled double channel transistor and circuits comprising the same
US6677803B1 (en) Semiconductor integrated circuit device
JPH05251661A (ja) 三重構造を有する半導体メモリー装置
JP4142228B2 (ja) 半導体集積回路装置
JPH0689574A (ja) 半導体装置
Sarkar et al. Low power VLSI design: fundamentals
US7906800B2 (en) Semiconductor integrated circuit
Ananthan et al. Larger-than-Vdd forward body bias in sub-0.5 V nanoscale CMOS
Sun CMOS Technology for 1.8 V and Beyond
JP4512214B2 (ja) Cmos半導体装置
JP3324588B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
Renn et al. Hot-carrier effects and lifetime prediction in off-state operation of deep submicron SOI N-MOSFETs
Shin et al. Tri-gate bulk CMOS technology for improved SRAM scalability
JP2682411B2 (ja) 半導体記憶装置
JP2005192234A (ja) 半導体集積回路装置と半導体装置の製造方法
US6380594B1 (en) Semiconductor device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080801

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090729

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100413

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100510

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees