JP2000276774A - 情報記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

情報記録媒体及びその製造方法

Info

Publication number
JP2000276774A
JP2000276774A JP11081040A JP8104099A JP2000276774A JP 2000276774 A JP2000276774 A JP 2000276774A JP 11081040 A JP11081040 A JP 11081040A JP 8104099 A JP8104099 A JP 8104099A JP 2000276774 A JP2000276774 A JP 2000276774A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
recording medium
information recording
medium according
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11081040A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Okawa
直樹 大川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Music Solutions Inc
Original Assignee
Sony Disc Technology Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Disc Technology Inc filed Critical Sony Disc Technology Inc
Priority to JP11081040A priority Critical patent/JP2000276774A/ja
Publication of JP2000276774A publication Critical patent/JP2000276774A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録情報の読み取りに影響を与えることな
く、非読み取り側で印刷部を鮮明に表示し、商品価値が
高く、生産性の良い情報記録媒体及びその製造方法を提
供すること。 【解決手段】 読み取り側の基板1を透明にする一方、
非読み取り側の基板2が乳白色を呈するようになし、こ
れにより、基板2の表面の印刷層6が光反射膜3’から
の反射光等の影響を受けることがなく、印刷層6が鮮明
になると共に、読み取り側の基板1における記録情報の
読み取りに支障はない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録媒体(例
えば一方の面に印刷が施されている光ディスク)及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】映像記録システムの中核を占めていたV
TRに代わる新しい記録方式として、ディジタル方式で
ビデオ信号の記録、再生が行えるDVD(Digital Vide
o Disc)は収録が容易であり、画像も鮮明であり、広く
普及してきている。
【0003】DVDの中には、一対の単板が接合された
構造からなり、片方の単板ディスクにのみ情報が記録さ
れ、この片方の単板ディスク側から読み取りを行うもの
(片面読み取り1層方式)が知られている。こうした光
ディスクでは、読み取り側の第1の単板ディスクには記
録層を設け、非読み取り側の第2の単板ディスクには見
た目だけの疑似記録層を設けるかあるいは規格の厚みを
稼ぐためだけの透明基板を用いて、両単板ディスクを接
着していた。また、一対の単板のそれぞれに記録層を設
け、これらの記録情報を第1の単板ディスク側からそれ
ぞれ読み取りを行うもの(片面読み取り2層方式)も知
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の構成では、第2の単板ディスクにも記録層が形
成されている場合、上記の各方式のいずれにおいても、
その記録層の色が第2の単板ディスクの表面、即ち印刷
面(表示部)から見え、また上記の片面読み取り1層方
式において第2の単板ディスクに透明基板を用いた場合
には、第1の単板ディスクとの間の接着剤の色や第1の
単板ディスクの色が第2の単板ディスクの印刷面から見
えるため、これが印刷のコントラスト、更にはそのデザ
インの障害となることがある。
【0005】また、特に上記の片面読み取り1層方式で
は、紫外線硬化型接着剤をスピンコートする方法で第1
及び第2の単板ディスクの両基板を接着する場合、接着
面に気泡等の混入があれば、気泡が上記の印刷面から見
えてしまい、商品価値を低下させる。
【0006】或いは、シルクスクリーン法で両基板を接
着する場合でも、非読み取り側の第2の単板ディスク基
板が透明であれば、硬化した接着剤の乳白色等の色が印
刷面から見えてしまうため、接着剤の色を覆い隠すため
に第2の単板ディスク基板上に成膜を施さざるを得なか
った。
【0007】また、上記のいずれの方式においても、印
刷面にオフセット印刷を行う場合、記録層からの反射光
などによる虹色の縞模様を覆い隠すため、又は印刷の発
色性(コントラスト)を良くするために、予め下地とし
て白色のべた印刷を施しておく必要があった。
【0008】そこで本発明の目的は、記録情報の読み取
りに影響を与えることなしに、基体の表面に設けられ得
る印刷部が鮮明に表示可能であり、商品価値が高く、生
産性の良い情報記録媒体及びその製造方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、記録層
が形成された第1の基体と、第2の基体との接合体から
なり、前記第1の基体を通して記録情報が光学的に読み
取られるように構成され、前記第2の基体又は/及びそ
の表面被覆層が所定の色を呈している情報記録媒体(以
下、本発明の情報記録媒体と称する。)に係るものであ
る。
【0010】本発明の情報記録媒体によれば、第2の基
体又は/及びその表面被覆層が所定の色を呈するように
したが、第1の基体を通して記録情報が光学的に読み取
られるように構成されるので、第2の基体又は/及びそ
の表面被覆層の色に影響されずに読み取ることができ
る。また、この第2の基体又は/及びその表面被覆層の
色がその内側の反射面(記録層)の反射光を遮蔽し、そ
の反射光が第2の基体の外部からみて目障りとなること
がなく、またこのため、第2の基体の表面又はその表面
被覆層の表面に表示のための印刷層が設けられる場合に
は、例えば虹色の縞模様も生じることがなく、印刷部が
鮮明に表示可能となる。従って、商品価値を高めると共
に、内部隠蔽のための成膜や下地塗装等が不要なため、
工数が削減され、生産性の良い情報記録媒体を提供する
ことができる。
【0011】また、本発明は記録層が形成された第1の
基体と、第2の基体との接合体からなり、前記第1の基
体を通して記録情報が光学的に読み取られるように構成
され、前記第2の基体又は/及びその表面被覆層が所定
の色を呈している情報記録媒体を製造するに際し、基体
形成用のスタンパを作製する工程と、前記スタンパを用
いて第1及び第2の基体を形成する工程と、所定の色を
呈する材料で前記第2の基体又は/及びその表面被覆層
を形成する工程と、少なくとも前記第1の基体に記録層
を形成する工程と、前記第1及び第2の基体を接合する
工程とを有する、情報記録媒体の製造方法(以下、本発
明の製造方法と称する。)に係るものである。
【0012】本発明の製造方法によれば、上記した情報
記録媒体を再現性良く製造することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0014】本発明の情報記録媒体及びその製造方法を
適用するDVDは、上記した片面読み取り1層方式及び
2層方式のいずれであってもよい。こうしたDVDなど
の光ディスク及びその製造方法においては、図1に示す
ように、前記第1の単板ディスク基板に相当する第1の
基体1には少なくとも1層の記録層3が形成されてい
る。また、前記第2の単板ディスク基板に相当する第2
の基体2は乳白色等を呈し、記録層が形成されていない
か、或いは少なくとも1層の記録層3’が形成されてい
てもよい。また、第2の基体2の表面に、保護膜のよう
な被覆層を設ける場合には、この表面被覆層が乳白色等
を呈することが望ましい。この場合、第2の基体2と表
面被覆層のいずれか或いは双方が乳白色等を呈していて
よい。
【0015】そして、記録層形成面が対向した状態で第
1の基体1と第2の基体2とが接着剤5を介し接合(即
ち、接着)されて光ディスクを作製するが、第1の基体
1のみを通して記録情報が光学的に読み取られることが
望ましい。第2の基体2側の表面には表示のための印刷
6が施されていてもよい。この場合、印刷層6及び基体
2がレーザー光を透過するものであれば、この面側から
記録情報を読み取ることもできる。
【0016】なお、上記した両基体の接合後、例えば図
5のように、非読み取り側の基体2の表面の全面又は半
分に、シルクスクリーン印刷又はオフセット印刷等の方
法によってレーベル印刷6を行い、表示部を形成してよ
い。但し、印刷を1/2の面だけに行う場合は、回転の
バランスをとるために他の1/2面に透明な印刷層7を
形成することもある。
【0017】第2の基体2は、例えば2種以上の樹脂の
混合物で形成してよく、一例として、乳白色を呈するた
めには重量比0.002%以上(基板の強度面からは望
ましくは5%以下)のポリプロピレンが添加されたポリ
カーボネートの射出成形によって形成されて、乳白色を
呈していることが望ましい。このポリプロピレンの添加
量は更に、重量比0.01%〜0.5%が望ましく、
0.02%〜0.05%が最も望ましい。このような樹
脂材料は、上記表面被覆層にも適用してよい。
【0018】また、第2の基体2又は/及びその表面被
覆層が、予め着色された樹脂で形成されていてもよい。
即ち、樹脂が顔料又は染料で着色されていてよい。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例について更に詳細に説
明する。
【0020】図1は、本実施例による光ディスク(片面
読み取り2層方式のDVD)10の一部分の断面を示す
ものである。この光ディスク10は、片面に形成された
信号ピット4上に、半透明の金属又は誘電体材料からな
る半反射膜3を形成した読み取り側の第1の基体として
の透明基板1を有し、また、ポリカーボネートに重量比
0.03%のポリプロピレンを添加して乳白色を呈し、
その片面に信号ピット4’を形成し、その上にアルミニ
ウム又はアルミニウム合金からなる光反射膜3’を形成
した非読み取り側の第2の基体としての基板2を有して
いる。
【0021】そして、これらの両基板1と2とは、記録
層としての半反射膜3及び光反射膜3’同士を対向させ
た状態で接着剤5で接着した後、基板2の表面に印刷層
6を設けて表示部を形成する。また、矢印の方向からの
みレーザー光Lを入射させ、その焦点位置のコントロー
ルによって信号ピット4又は4’からの反射光を記録情
報として読み取る、片面読み取り2層方式の光ディスク
を構成している。
【0022】本実施例による光ディスクでは、非読み取
り側の基板2が乳白色を呈しているため、可視光が透過
せず、この結果、基板2側からの入射光が光反射膜3’
で反射したり、干渉光を生じることがないので、印刷層
6の表示に影響を与えることがなく、印刷層6の印刷色
及びそのパターンのコントラストやデザインを良好に保
持でき、このために白色のべた印刷などが不要となる。
【0023】また、接着剤5に気泡のような不純物が混
入しても、これが基板2を通して外部へ露見することが
なく、表面の印刷層6が鮮やかに表示される。しかも、
接着剤5が乳白色等の色を呈していても、これが基板2
側から見えることもなく、従来のような隠蔽用の成膜も
不要となる。
【0024】次に、光ディスク10の製造工程を図2〜
図4によって概略的に説明する。
【0025】この製造プロセスは主として、図2に示す
原盤作製工程、図3に示す基板複製工程及び図4に示す
基板接合工程からなっている(なお、これらの図は、図
1に対応する部分を示す)。
【0026】本実施例の光ディスクの製造においては、
一般的な光ディスクと同様に、記録すべき情報を予め編
集するプリマスタリング工程後に、原盤作製工程を開始
する。
【0027】この原盤作製工程においては、図2(a)
及び(b)に示すように、まず、研磨されたガラス原板
(ガラスマスター)40を用意し、この表面に感光材料
であるフォトレジスト41をスピンコート法等で一様に
塗布する。
【0028】次いで、プリマスタリングの段階で作成し
たソフトウエアに基づき、レーザビームによる露光によ
って情報の記録(レーザーカッティング)を行い、これ
により得られたマスターディスクを現像液に浸して現像
する。このカッティングには、カッティングシステム
(図示省略)を使用し、図2(c)の状態を形成する。
【0029】即ち、カッティングシステムにおいて、フ
ォトレジスト41が塗布されたガラス原板40をフォー
マッタで制御されるスピンドルモータで回転させなが
ら、He−CdレーザからのカッティングビームをEO
M(電気光学変調器)、ビームスプリッタ、AOM(音
響光学変調器)、ミラー(又はビームスプリッタ)、更
には対物レンズからなる集光レンズを経てガラス原板4
0上に導く。
【0030】この場合、He−Cdレーザからのカッテ
ィングビームをEOM及びAOMで変調し、変調された
ビーム34を図2(c)のようにフォトレジスト41に
選択的に照射、露光する。そして、上記した現像処理に
て、例えばビーム34の照射部分41aのみを除去し、
これにより、マスターディスクを完成する。
【0031】ここで、除去された部分41aがピットに
対応しているが、このピットのカッティングに用いる変
調レーザ光34は、マイクロコンピュータからなるフォ
ーマッタによって予めプログラムされた周期で変調され
たものである。
【0032】そして、このカッティング時に、レーザビ
ーム34と同一光路上に、He−Neレーザからのサー
ボ用ビームをガラス原板40上に導き、このガラス原板
40からの反射ビームを逆方向へ戻し、ビームスプリッ
タを経てフォトディテクタ上に入射させる。このフォト
ディテクタによる検出結果に基づいて、トラッキングサ
ーボ、フォーカスサーボ等を行う。
【0033】次いで、図2(d)のように、全面に無電
解めっき又はスパッタ法によって金属膜42を被着す
る。この金属膜42は、レジスト41及びその除去部分
41aによる表面凹凸形状に追随した凹凸形状を呈す
る。
【0034】次いで、図2(e)のように、全面に電気
めっきをかけ、例えばニッケルめっき層43を被着す
る。
【0035】次いで、図2(f)のように、めっき層4
3を剥離してスタンパーを作製する。このスタンパー4
3は、その凹凸面には、ランドとなる凹部50とピット
となる凸部51とがそれぞれ形成されたものである。こ
のようにして、スタンパー43を作製し、マスタリング
(原盤作製工程)が終了する。
【0036】このようなスタンパー(原盤)43を用い
てディスク基板を複製する。即ち、図3は、上記した原
盤作製工程で作製したスタンパー(原盤)43により複
製したディスク基板1に対して、所要の加工を施して単
板ディスクを得る工程を示すものである。
【0037】まず、図3(a)のように、スタンパー4
3に、基板材料としての溶融したポリカーボネートを射
出成形して、ディスク基板1を作製する。このようにし
て基板1の記録面には、図示の如く、スタンパー43の
凸部51が転写されたピット4を多数形成する。
【0038】図3(b)は成形された基板1を示すが、
この基板1に対してその上面(ピットのある面)に、図
3(c)に示すように、スパッタリング法又は蒸着法に
より、半透明の金属又は誘電体材料からなる半透明の半
反射膜3を設け、読み取り側の基板1を形成する。更に
必要に応じて、半反射膜3を保護するための保護膜をス
ピンコートする(後述する非読み取り側の基板も同
様)。
【0039】一方、非読み取り側の基板2も情報が記録
される2層式としているので、別の記録情報に基づい
て、図2に示したと同様の工程を経てスタンパを作製
し、このスタンパを用いて基板を複製する。そしてその
上面に、図3(c)に示したと同様に、スパッタリング
法又は蒸着法により、アルミニウム又はアルミニウム合
金を蒸着して光反射膜3’を形成する。但し、非読み取
り側の基板2に信号ピットがない片面読み取り1層方式
の場合は、光反射膜3’は設けず、読み取り側の基板1
にはアルミニウムなどの光反射膜を設ける。
【0040】ここで、本実施例においては、非読み取り
側の基板2の構成材料としてポリカーボネートを射出成
形する際に、ポリカーボネートペレットに重量比0.0
3%のポリプロピレンを添加し、射出成形によって、乳
白色の基板2を作製していることが特筆すべき特徴であ
る。
【0041】これにより、成膜等の他の方法では実現不
可能であったφ15cmのサイズまでも、基板2を乳白
色にすることができる。また、色つきペレット等による
成形と比べ、ポリプロピレンを添加しなければ成形材料
が透明なことから、透明基板の作製に工程を容易に切り
換えることができる。
【0042】図4は、上記のようにして作製した双方の
基板1と2の貼り合わせ工程を示す。この貼り合わせに
際しては、読み取り側の基板1の半反射膜3が形成され
た側の面と、非読み取り側の基板2の光反射膜3’が形
成された側の面のいずれか(ここでは基板1側)の内周
部に紫外線硬化型接着剤を環状に滴下し、基板1と2を
重ね合わせたあとで高速で回転させ、均一な厚みの接着
層5を形成する。
【0043】こうして、双方の基板1及び2のそれぞれ
の半反射膜3及び光反射膜3’側を対向させて貼り合わ
せ、しかる後に基板1の側もしくは両側から紫外線を照
射する。これにより、紫外線は基板1又は2及び半反射
膜を通して紫外線硬化型接着剤5に照射され、接着剤5
を硬化させる。これによって、双方の基板1と2とが貼
り合わされた状態で固定された光ディスクが得られる。
【0044】本実施例の光ディスク10によれば、透明
基板1側から記録情報の読み取りを支障なく行えると共
に、非読み取り側の基板2は乳白色を呈しているので、
可視光を遮断し、これによって基板2に外部から入射す
る光がディスク内部の反射膜によって反射したり、干渉
光を生じないため、虹色の縞模様が発生せず、印刷6が
鮮明に表示される。また、一方の面に印刷6が施される
ことにより、読み取り側と非読み取り側との判別がし易
くなる。
【0045】また、特に片面読み取り1層方式では、接
着剤5内又は基板1−2間に気泡が混入していたり、或
いは接着剤5が着色していても、これらが基板2を通し
て外部へ露見することがなく、印刷層6が鮮やかに表示
される。
【0046】そして、基板2の色が下地を覆い隠すの
で、シルクスクリーン法で両基板を接着するとき、接着
剤の色を隠すために基板2に成膜を行う必要がない。オ
フセット印刷を行う際には、白色の下地印刷が不要とな
り、このため工数および印刷材料が削減可能となる。し
かも、基板2に成膜を行う必要はないこと等から、特に
片面読み取り1層方式において両基板1と2の貼り合わ
せ時に、基板1のみならず、基板2を通しても十分に紫
外線照射を行え、紫外線照射光量又は照射時間を減少さ
せ、基板の熱変形を抑えることができると共にタクトタ
イムの短縮が可能になる。
【0047】上述した例は本発明の技術的思想に基づい
て更に変形することが可能である。
【0048】例えば、非読み取り側の基板2を成形する
際に、色付きペレットを用いるか、或いは顔料や染料等
によりペレットを着色して成形することもできる。この
ようにしても、信号読み取りに支障なく、しかもレーベ
ル面に色の付いたディスクの作製が可能になる。この印
刷パターンとしては上述したものが一例であり、種々の
パターン、更には着色で形成してよい。
【0049】また、レーザー光を透過する材料を用いて
印刷を行えば、両面から読み出すこともできる。なお、
上述のような透明印刷層7が存在する場合、この透明印
刷層を通して基板2の色が見えるので、乳白色等の独得
の外観色を呈することになる。この意味では、上述の印
刷層6がない場合でも、乳白色等の独得の外観を呈する
光ディスクを提供できる。また、本発明は、上述した以
外の種々の光ディスクその他の情報記録媒体に適用して
よい。
【0050】
【発明の作用効果】上述した如く、本発明の情報記録媒
体は、記録層が形成された第1の基体と、第2の基体と
の接合体からなり、前記第1の基体を通して記録情報が
光学的に読み取られるように構成されるので、第2の基
体又は/及びその表面被覆層が所定の色を呈していて
も、第2の基体又は/及びその表面被覆層の色に影響さ
れずに読み取ることができる。また、この第2の基体又
は/及び表面被覆層の色がその内側の反射面(記録層)
の反射光を遮蔽し、その反射光が第2の基体の外部から
みて目障りとなることがなく、またこのため、第2の基
体の表面又はその表面被覆層の表面に表示のための印刷
層が設けられる場合には、例えば虹色の縞模様も生じる
ことがなく、印刷部が鮮明に表示可能となる。従って、
商品価値を高めると共に、内部隠蔽のための成膜や下地
塗装等が不要なため、工数が削減され、生産性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による光ディスクの一部分を示
す拡大断面図である。
【図2】同、原盤製造工程を示す概略断面図である。
【図3】同、単板ディスク複製工程の一部分を示す概略
断面図である。
【図4】同、基板貼り合わせ工程の一部分を示す概略断
面図である。
【図5】同、光ディスクの一方の面を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1…読み取り側の基板、2…非読み取り側の基板、3…
半反射膜、3’…光反射膜、4、4’…信号ピット、5
…接着剤、6…印刷層、10…光ディスク、34…カッ
ティング用レーザービーム、L…読み取り用レーザービ
ーム

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録層が形成された第1の基体と、第2
    の基体との接合体からなり、前記第1の基体を通して記
    録情報が光学的に読み取られるように構成され、前記第
    2の基体又は/及びその表面被覆層が所定の色を呈して
    いる情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記第1の基体には少なくとも1層の記
    録層が形成され、前記第2の基体には少なくとも1層の
    記録層が形成されていてもよく、記録層形成面が対向し
    た状態で前記第1の基体と前記第2の基体とが接着剤を
    介して接合され、前記第1の基体のみを通して記録情報
    が光学的に読み取られる、請求項1に記載した情報記録
    媒体。
  3. 【請求項3】 前記第2の基体側の表面に印刷が施され
    ている、請求項1に記載した情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記第2の基体又は/及びその表面被覆
    層が2種以上の樹脂の混合物で形成されている、請求項
    1に記載した情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記第2の基体が、重量比0.002%
    以上のポリプロピレンが添加されたポリカーボネートの
    射出成形によって形成されている、請求項1に記載した
    情報記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記第2の基体又は/及びその表面被覆
    層が乳白色を呈している、請求項5に記載した情報記録
    媒体。
  7. 【請求項7】 前記第2の基体又は/及びその表面被覆
    層が着色された樹脂で形成されている、請求項1に記載
    した情報記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記樹脂が顔料又は染料で着色されてい
    る、請求項7に記載した情報記録媒体。
  9. 【請求項9】 光ディスクとして構成されている、請求
    項1に記載した情報記録媒体。
  10. 【請求項10】記録層が形成された第1の基体と、第2
    の基体との接合体からなり、前記第1の基体を通して記
    録情報が光学的に読み取られるように構成され、前記第
    2の基体又は/及びその表面被覆層が所定の色を呈して
    いる情報記録媒体を製造するに際し、 基体形成用のスタンパを作製する工程と、 前記スタンパを用いて第1及び第2の基体を形成する工
    程と、 所定の色を呈する材料で前記第2の基体又は/及びその
    表面被覆層を形成する工程と、 少なくとも前記第1の基体に記録層を形成する工程と、 前記第1及び第2の基体を接合する工程とを有する、情
    報記録媒体の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第1の基体には少なくとも1層の
    記録層を形成し、前記第2の基体には少なくとも1層の
    記録層を形成してよく、記録層形成面を対向させた状態
    で前記第1の基体と前記第2の基体とを接着剤を介して
    接合する、請求項10に記載した情報記録媒体の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 前記第2の基体側の表面に印刷を施
    す、請求項10に記載した情報記録媒体の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第2の基体又は/及びその表面被
    覆層を2種以上の樹脂の混合物で形成する、請求項10
    に記載した情報記録媒体の製造方法。
  14. 【請求項14】 重量比0.002%以上のポリプロピ
    レンが添加されたポリカーボネートの射出成形によっ
    て、前記第2の基体を形成する、請求項10に記載した
    情報記録媒体の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記第2の基体に乳白色を呈せしめ
    る、請求項14に記載した情報記録媒体の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記第2の基体又は/及びその表面被
    覆層を着色された樹脂で形成する、請求項10に記載し
    た情報記録媒体の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記樹脂を顔料又は染料で着色する、
    請求項16に記載した情報記録媒体の製造方法。
  18. 【請求項18】 光ディスクを製造する、請求項10に
    記載した情報記録媒体の製造方法。
JP11081040A 1999-03-25 1999-03-25 情報記録媒体及びその製造方法 Pending JP2000276774A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11081040A JP2000276774A (ja) 1999-03-25 1999-03-25 情報記録媒体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11081040A JP2000276774A (ja) 1999-03-25 1999-03-25 情報記録媒体及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000276774A true JP2000276774A (ja) 2000-10-06

Family

ID=13735343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11081040A Pending JP2000276774A (ja) 1999-03-25 1999-03-25 情報記録媒体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000276774A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5805563A (en) Optical information recording medium on which a visible display having a stereoscopically view effect and a depth viewing effect can be made
US5876823A (en) Optical information medium, method for producing the optical information medium, and unit for producing the optical information medium
US5809003A (en) Optical disk and optical information reproducing apparatus
WO1999000794A1 (fr) Support d'enregistrement optique et dispositif de disque optique
JP2007122875A (ja) 光学的記憶媒体およびその製造方法
KR20010071304A (ko) 4개의 정보층을 지닌 dvd 디스크 및 이를 제조하는 방법
JPH113543A (ja) 情報記録媒体
JPH1074342A (ja) 光学記録媒体の製造方法
TWI386935B (zh) Optical information recording media
JP2000298879A (ja) 光記録媒体
JP2000276774A (ja) 情報記録媒体及びその製造方法
JPH11110816A (ja) 光記録媒体及びイメージの形成方法
JP3006682B2 (ja) 光ディスクおよびその製造方法
JP3175738B2 (ja) 光ディスクおよびその製造方法
JPH08273331A (ja) 光ディスクおよびその製造方法
JPH09134547A (ja) 光学記録媒体およびその製造方法
JP2000322767A (ja) 光ディスク
JPH0954985A (ja) 光デイスク及び光デイスクの製造方法
JPH1074341A (ja) 光学記録媒体の製造方法
JPH1049913A (ja) ライトワンス形プリレコーデッド光ディスクおよびその製造方法
JPH09161334A (ja) 光学記録媒体の製造方法
KR100616232B1 (ko) 고밀도광기록매체그리고그기록/재생장치및방법
JP2002342977A (ja) 光情報記録媒体
JP2003059107A (ja) 多層記録層を有する光ディスク、光ディスク製造方法、光ディスク装置ならびに光ディスク記録再生方法
JPH01229439A (ja) 光学的記録媒体及びその製造方法