JP2000276295A - マウスパッド - Google Patents
マウスパッドInfo
- Publication number
- JP2000276295A JP2000276295A JP11124697A JP12469799A JP2000276295A JP 2000276295 A JP2000276295 A JP 2000276295A JP 11124697 A JP11124697 A JP 11124697A JP 12469799 A JP12469799 A JP 12469799A JP 2000276295 A JP2000276295 A JP 2000276295A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mouse pad
- sheet
- printed
- mouse
- rolling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Position Input By Displaying (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 マウスボールの転動操作性及びマウスパッド
の防滑作用性を良好にし、かつ、構成を簡素化して生産
コストを削減する。 【解決手段】 合成紙等よりなる基材シート1の表面に
所望の絵画や文字等を印刷インキで印刷し、この印刷部
2の上部からマウス用の転動部3を施す。前記シート1
の裏面に所望の文字等を印刷インキで印刷し、この印刷
部4の上部から防滑剤層5を施す。前記転動部3及び防
滑剤層5はアクリルニトリルよりなる球状粉粒体31と
アクリルエマルジョンとを配合した混合材をシルクスク
リーン印刷等により前記各面をコーティングして構成す
る。
の防滑作用性を良好にし、かつ、構成を簡素化して生産
コストを削減する。 【解決手段】 合成紙等よりなる基材シート1の表面に
所望の絵画や文字等を印刷インキで印刷し、この印刷部
2の上部からマウス用の転動部3を施す。前記シート1
の裏面に所望の文字等を印刷インキで印刷し、この印刷
部4の上部から防滑剤層5を施す。前記転動部3及び防
滑剤層5はアクリルニトリルよりなる球状粉粒体31と
アクリルエマルジョンとを配合した混合材をシルクスク
リーン印刷等により前記各面をコーティングして構成す
る。
Description
【0001】本発明はコンピュータの情報処理装置のポ
インタ(マウスカーソル)を移動させるマウス操作時に
マウスの下敷きとして使用するマウスパッドに関する。
インタ(マウスカーソル)を移動させるマウス操作時に
マウスの下敷きとして使用するマウスパッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマウスパッドとして、プラスチッ
クフィルムや合成紙等を積層した表面シート材の裏面に
発泡ポリウレタン樹脂等の発泡樹脂シートを積層した構
成のものが一般に知られている。このマウスパッドは前
記スポンジ状樹脂シートによってパソコンデスク等の操
作部に敷設した際にパッドが不用意に敷設位置からズレ
ないようにすると共に、前記表面シート材によってマウ
スボールの転動操作性を確保するように構成してある。
クフィルムや合成紙等を積層した表面シート材の裏面に
発泡ポリウレタン樹脂等の発泡樹脂シートを積層した構
成のものが一般に知られている。このマウスパッドは前
記スポンジ状樹脂シートによってパソコンデスク等の操
作部に敷設した際にパッドが不用意に敷設位置からズレ
ないようにすると共に、前記表面シート材によってマウ
スボールの転動操作性を確保するように構成してある。
【0003】ところで、最近ではマウスパッドの肉薄化
が望まれているが、前記従来品は発泡樹脂シートを使用
しているため、その構成上肉厚になる。また、従来品は
裏面が発泡樹脂材であるため、マウスパッドの裏面側に
印刷することができないと共に製造コストが高くなる問
題を有している。
が望まれているが、前記従来品は発泡樹脂シートを使用
しているため、その構成上肉厚になる。また、従来品は
裏面が発泡樹脂材であるため、マウスパッドの裏面側に
印刷することができないと共に製造コストが高くなる問
題を有している。
【0004】そこで、前記したような問題を解消するた
め、図6に示すマウスパッドが提案された。このマウス
パッドは図6に示すように、合成紙よりなる肉薄の基材
シート101の表面に順次、印刷インキにより印刷され
た印刷部102、印刷部102の上面にラミネートした
ポリエステル(PET)フィルム103、及びフィルム
103の上面に樹脂製のコーティング用インキでコーテ
ィングしたマウス用の転動部104が積層状に設けてあ
ると共に、基材シート101の裏面には順次、印刷イン
キにより印刷された印刷部105、印刷部105の上面
にラミネートしたPETフィルム106、及びフィルム
106の上面に粘着剤をシルクスクリーン印刷でエンボ
ス加工して施して形成した再剥離粘着剤層107を積層
状に設け、前記粘着剤層107の上面に剥離フィルム1
08を添着して構成したものである。
め、図6に示すマウスパッドが提案された。このマウス
パッドは図6に示すように、合成紙よりなる肉薄の基材
シート101の表面に順次、印刷インキにより印刷され
た印刷部102、印刷部102の上面にラミネートした
ポリエステル(PET)フィルム103、及びフィルム
103の上面に樹脂製のコーティング用インキでコーテ
ィングしたマウス用の転動部104が積層状に設けてあ
ると共に、基材シート101の裏面には順次、印刷イン
キにより印刷された印刷部105、印刷部105の上面
にラミネートしたPETフィルム106、及びフィルム
106の上面に粘着剤をシルクスクリーン印刷でエンボ
ス加工して施して形成した再剥離粘着剤層107を積層
状に設け、前記粘着剤層107の上面に剥離フィルム1
08を添着して構成したものである。
【0005】この従来のマウスパッドによれば、マウス
ボールの転動操作性及びマウスパッドの防滑性を確保で
きると共にマウスパッドの肉薄化の問題も解消されるこ
とになる。しかし、このマウスパッドにおいても次のよ
うな点において問題を有している。(1)製造工程が複
雑で生産コストが高くなる。(2)粘着剤層でパッドの
ズレ動きを防止するように構成してあるため、塵埃等が
付着し易く、塵埃等が付着すると粘着力が弱くなる。
(3)粘着剤層の上面に剥離フィルムを添着して販売に
供する必要がある。(4)転動部を形成するためにコー
ティングされている前記コーティング用インキはポリエ
ステル(PET)又はポリカーボネイト以外はインキの
密着性が悪い。そのため、上記従来のマウスパッドは印
刷部の上面にPETフィルムをラミネートし、このフィ
ルム面に前記インキをコーティングしている。したがっ
て、加工に手間が掛かると共に使用材料の選択が極めて
少なくなる。なお、上述したポリカーボネイトは環境ホ
ルモンの疑いがあると言われている。
ボールの転動操作性及びマウスパッドの防滑性を確保で
きると共にマウスパッドの肉薄化の問題も解消されるこ
とになる。しかし、このマウスパッドにおいても次のよ
うな点において問題を有している。(1)製造工程が複
雑で生産コストが高くなる。(2)粘着剤層でパッドの
ズレ動きを防止するように構成してあるため、塵埃等が
付着し易く、塵埃等が付着すると粘着力が弱くなる。
(3)粘着剤層の上面に剥離フィルムを添着して販売に
供する必要がある。(4)転動部を形成するためにコー
ティングされている前記コーティング用インキはポリエ
ステル(PET)又はポリカーボネイト以外はインキの
密着性が悪い。そのため、上記従来のマウスパッドは印
刷部の上面にPETフィルムをラミネートし、このフィ
ルム面に前記インキをコーティングしている。したがっ
て、加工に手間が掛かると共に使用材料の選択が極めて
少なくなる。なお、上述したポリカーボネイトは環境ホ
ルモンの疑いがあると言われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
実情に鑑みてなされたもので、マウスボールの転動操作
性及びマウスパッドの定置安定性を良好にし、かつ、構
成を簡素化して生産性を向上させ、もって、製造コスト
を安くし得る薄形のマウスパッドを提供することを目的
とするものである。
実情に鑑みてなされたもので、マウスボールの転動操作
性及びマウスパッドの定置安定性を良好にし、かつ、構
成を簡素化して生産性を向上させ、もって、製造コスト
を安くし得る薄形のマウスパッドを提供することを目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的達成するため、
本発明のうち請求項1記載の発明は基材シートと、この
シートの表面に印刷された印刷部と、この印刷部の上部
から前記表面に施されたマウス用の転動部と、前記シー
トの裏面に施された防滑剤層とを有し、前記転動部及び
防滑剤層はアクリルニトリルよりなる球状粉粒体とアク
リルエマルジョンとを配合した混合材で前記各面をコー
ティングして構成されていることを特徴とするものであ
る。
本発明のうち請求項1記載の発明は基材シートと、この
シートの表面に印刷された印刷部と、この印刷部の上部
から前記表面に施されたマウス用の転動部と、前記シー
トの裏面に施された防滑剤層とを有し、前記転動部及び
防滑剤層はアクリルニトリルよりなる球状粉粒体とアク
リルエマルジョンとを配合した混合材で前記各面をコー
ティングして構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0008】このように構成すると、マウスパッドの転
動部の表面にはアクリルニトリルの球状粉粒体の露出部
により極小の凹凸が形成されているので、マウスボール
の転がり作用が良好に行なえると共にパッドの裏面の防
滑剤層の表面にはアクリルニトリルの球状粉粒体の露出
部にり極小の凹凸が形成されているので、この凹凸が滑
り止めとして作用し、したがってパッドのズレ動きを防
止して定置安定性を良好にする。また、防滑剤層は粘着
剤層ではないので、剥離フィルムを添着する必要性はな
い。また、転動部及び防滑剤層の構成素材として採用し
たアクリルニトリルとアクリルエマルジョンとの混合材
は浸透密着性が極めて良く、ほとんどの素材に対し、浸
透して接着されるので基材シートに直接コーティングす
ることができる。
動部の表面にはアクリルニトリルの球状粉粒体の露出部
により極小の凹凸が形成されているので、マウスボール
の転がり作用が良好に行なえると共にパッドの裏面の防
滑剤層の表面にはアクリルニトリルの球状粉粒体の露出
部にり極小の凹凸が形成されているので、この凹凸が滑
り止めとして作用し、したがってパッドのズレ動きを防
止して定置安定性を良好にする。また、防滑剤層は粘着
剤層ではないので、剥離フィルムを添着する必要性はな
い。また、転動部及び防滑剤層の構成素材として採用し
たアクリルニトリルとアクリルエマルジョンとの混合材
は浸透密着性が極めて良く、ほとんどの素材に対し、浸
透して接着されるので基材シートに直接コーティングす
ることができる。
【0009】本発明においては、請求項2記載の発明の
ように、基材シートの裏面にも印刷部を設け、この上部
から前記混合材で前記面をコーティングして防滑剤層を
施すこともできる。
ように、基材シートの裏面にも印刷部を設け、この上部
から前記混合材で前記面をコーティングして防滑剤層を
施すこともできる。
【0010】前記基剤シートの構成素材は特に限定され
るものではないが、請求項3記載の発明のように、例え
ば合成紙,樹脂材料或いは天然紙を挙げることができ
る。また、基材シートの厚みも特に限定されないが、請
求項4記載の発明のように、約200μmないし約12
00μm程度の範囲を例示することができる。
るものではないが、請求項3記載の発明のように、例え
ば合成紙,樹脂材料或いは天然紙を挙げることができ
る。また、基材シートの厚みも特に限定されないが、請
求項4記載の発明のように、約200μmないし約12
00μm程度の範囲を例示することができる。
【0011】本発明において、前記球状粉粒体は請求項
5記載のように内部を中空(空洞)に形成することがで
きる。また、球状粉粒体の粒径として、請求項6記載の
発明のように約8μmないし約20μm程度の範囲が例
示できる。
5記載のように内部を中空(空洞)に形成することがで
きる。また、球状粉粒体の粒径として、請求項6記載の
発明のように約8μmないし約20μm程度の範囲が例
示できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例を説明する。図1は本発明のマウスパッ
ドの一実施の形態を示す斜視図、図2は同上マウスパッ
ドの一部を示す縦断面図、図3は同上マウスパッドの一
部を拡大して示す説明的縦断面図、図4は球状粉粒体を
拡大して示す縦断面図である。
施の形態の一例を説明する。図1は本発明のマウスパッ
ドの一実施の形態を示す斜視図、図2は同上マウスパッ
ドの一部を示す縦断面図、図3は同上マウスパッドの一
部を拡大して示す説明的縦断面図、図4は球状粉粒体を
拡大して示す縦断面図である。
【0013】これらの図1〜図4において、この実施の
形態のマウスパッドは基材シート1と、このシート1の
表面に印刷された印刷部2と、この印刷部の上部から前
記表面に施されたマウス用の転動部3と、前記シート1
の裏面に印刷された印刷部4と、この印刷部4の上部か
ら前記裏面に施された防滑剤層5とを有してなってい
る。
形態のマウスパッドは基材シート1と、このシート1の
表面に印刷された印刷部2と、この印刷部の上部から前
記表面に施されたマウス用の転動部3と、前記シート1
の裏面に印刷された印刷部4と、この印刷部4の上部か
ら前記裏面に施された防滑剤層5とを有してなってい
る。
【0014】前記基材シート1は所望の形状(図示では
長方形状)及び大きさに形成し、例えば、約200μm
ないし約1200μm程度の厚み(但し、この厚みは上
記範囲に限定されるものではない)を有する合成紙,樹
脂材料或いは天然紙等よりなる平板状シート材11で構
成されている。
長方形状)及び大きさに形成し、例えば、約200μm
ないし約1200μm程度の厚み(但し、この厚みは上
記範囲に限定されるものではない)を有する合成紙,樹
脂材料或いは天然紙等よりなる平板状シート材11で構
成されている。
【0015】前記合成紙の構成素材は任意に選択できる
ものであるが、例えばポリプロピレン,ポリエステル,
ポリスチレン,或いはポリエチレン等が挙げられる。前
記樹脂材料の種類も特に限定するものではなく、任意の
プラスチックを選択して採用し、この選択したプラスチ
ックで平板状シート材11を形成する。また、天然紙と
しては例えばアート紙やボール紙等が挙げられる。
ものであるが、例えばポリプロピレン,ポリエステル,
ポリスチレン,或いはポリエチレン等が挙げられる。前
記樹脂材料の種類も特に限定するものではなく、任意の
プラスチックを選択して採用し、この選択したプラスチ
ックで平板状シート材11を形成する。また、天然紙と
しては例えばアート紙やボール紙等が挙げられる。
【0016】前記印刷部2及び4は印刷インキにより絵
画,模様,文字等21を任意の方法で印刷してなってい
る。なお、この実施の形態ではシート1の裏面にも前記
印刷部4を設ける構成を採用しているが、裏面側の印刷
部4は所望に応じて設けるものである。
画,模様,文字等21を任意の方法で印刷してなってい
る。なお、この実施の形態ではシート1の裏面にも前記
印刷部4を設ける構成を採用しているが、裏面側の印刷
部4は所望に応じて設けるものである。
【0017】前記転動部3はマウスボールの転がり作用
を良好にするために設けたもので、この転動部3はアク
リルニトリル(ポリアクリロニトリル型共重合体)より
なる球状粉粒体31とアクリル(スチレン・アクリル酸
エステル共重合物)エマルジョン32とを配合した混合
材Aでシート1の裏面を任意の方法でコーティングして
構成されている。このコーティング方法としは、シルク
スクリーン印刷,グラビア印刷,フレキソ印刷,或いは
リバースコート印刷などが挙げられる。なお、刷毛等で
混合材を塗布してコーティングすることも可能である。
を良好にするために設けたもので、この転動部3はアク
リルニトリル(ポリアクリロニトリル型共重合体)より
なる球状粉粒体31とアクリル(スチレン・アクリル酸
エステル共重合物)エマルジョン32とを配合した混合
材Aでシート1の裏面を任意の方法でコーティングして
構成されている。このコーティング方法としは、シルク
スクリーン印刷,グラビア印刷,フレキソ印刷,或いは
リバースコート印刷などが挙げられる。なお、刷毛等で
混合材を塗布してコーティングすることも可能である。
【0018】前記球状粉粒体の粒径は適当に選択し得る
ものであるが、好ましくは約6μmないし約30μm、
さらに好ましくは約8μmないし約20μmの範囲が例
示できる。この実施の形態の粉粒体31は粒径が約8μ
mないし約20μmで、内部を中空33に形成した中空
球状体34で構成され、球状体34に小孔35を設けた
ものを採用している。この球状粉粒体31は粒径を均一
に形成することは製造上困難であり、前記例示した粒径
の範囲の粉粒体31を混在させて使用できるものであ
る。
ものであるが、好ましくは約6μmないし約30μm、
さらに好ましくは約8μmないし約20μmの範囲が例
示できる。この実施の形態の粉粒体31は粒径が約8μ
mないし約20μmで、内部を中空33に形成した中空
球状体34で構成され、球状体34に小孔35を設けた
ものを採用している。この球状粉粒体31は粒径を均一
に形成することは製造上困難であり、前記例示した粒径
の範囲の粉粒体31を混在させて使用できるものであ
る。
【0019】前記アクリルエマルジョン32はスチレン
・アクリル酸エステル共重合物と水とを適当な比率で配
合してなるもので、両者の配合比率として例えば前者約
50%:後者約50%に設定することができる。そし
て、このアクリルエマルジョン32に前記球状粉粒体3
1を適当な比率で配合した混合材Aでシート1の前記面
をコーティングして前記転動部3を構成するものであ
る。具体的には例えば次のように行なえる。即ち、アク
リルエマルジョン32を約10に対し球状粉粒体31を
約1の割合で混合し(図5c参照)、この混合材Aでシ
ルクスクリーン印刷等によりシート1の前記面に印刷
(図5d参照)し、これを乾燥炉(図示せず)で適当な
温度(例えば約40℃程度)で乾燥し、或いは自然乾燥
する。これにより図5eに示すようにアクリルエマルジ
ョンの含有水分が蒸発した水の分量だけ前記エマルジョ
ンの量が減り、アクリルニトリルの比重は0.2であっ
て軽いので、球状粉粒体31が浮き上がってスチレン・
アクリル酸エステル共重合物の層32A上に露出して極
少の凹凸31Aが形成され、前記シート1の表面に前記
コーティングによる転動部3が構成される。この転動部
3の前記凹凸31Aによりシート1の表面の滑りを緩和
して、マウスボールの転がり作用を良好にする。
・アクリル酸エステル共重合物と水とを適当な比率で配
合してなるもので、両者の配合比率として例えば前者約
50%:後者約50%に設定することができる。そし
て、このアクリルエマルジョン32に前記球状粉粒体3
1を適当な比率で配合した混合材Aでシート1の前記面
をコーティングして前記転動部3を構成するものであ
る。具体的には例えば次のように行なえる。即ち、アク
リルエマルジョン32を約10に対し球状粉粒体31を
約1の割合で混合し(図5c参照)、この混合材Aでシ
ルクスクリーン印刷等によりシート1の前記面に印刷
(図5d参照)し、これを乾燥炉(図示せず)で適当な
温度(例えば約40℃程度)で乾燥し、或いは自然乾燥
する。これにより図5eに示すようにアクリルエマルジ
ョンの含有水分が蒸発した水の分量だけ前記エマルジョ
ンの量が減り、アクリルニトリルの比重は0.2であっ
て軽いので、球状粉粒体31が浮き上がってスチレン・
アクリル酸エステル共重合物の層32A上に露出して極
少の凹凸31Aが形成され、前記シート1の表面に前記
コーティングによる転動部3が構成される。この転動部
3の前記凹凸31Aによりシート1の表面の滑りを緩和
して、マウスボールの転がり作用を良好にする。
【0020】前記シート1の裏面に印刷部4の上部から
施した防滑剤層5はマウスパッドが不用意にズレ動くの
を防止して定置安定性を良好にするために設けたもの
で、この防滑剤層5は前記転動部3の混合材Aと全く同
様にアクリルニトリルよりなる球状粉粒体31とアクリ
ルエマルジョン32とを配合(但し、配合比率は異な
る)した混合材により、転動部3と全く同様の方法によ
りシート1の裏面側にコーティングして構成されてい
る。防滑剤層5の混合材のアクリルエマルジョン32と
球状粉粒体31との配合割合としては、例えば前者を約
3に対し後者を約1程度にすることができる。このよう
に前記エマルジョン32に対する球状粉粒体31の配合
割合を多くすると、球状粉粒体31の露出により形成さ
れる極少の凹凸31Aの密集度合が大になり、これによ
りシート1の裏面に滑り止め作用が付与される。
施した防滑剤層5はマウスパッドが不用意にズレ動くの
を防止して定置安定性を良好にするために設けたもの
で、この防滑剤層5は前記転動部3の混合材Aと全く同
様にアクリルニトリルよりなる球状粉粒体31とアクリ
ルエマルジョン32とを配合(但し、配合比率は異な
る)した混合材により、転動部3と全く同様の方法によ
りシート1の裏面側にコーティングして構成されてい
る。防滑剤層5の混合材のアクリルエマルジョン32と
球状粉粒体31との配合割合としては、例えば前者を約
3に対し後者を約1程度にすることができる。このよう
に前記エマルジョン32に対する球状粉粒体31の配合
割合を多くすると、球状粉粒体31の露出により形成さ
れる極少の凹凸31Aの密集度合が大になり、これによ
りシート1の裏面に滑り止め作用が付与される。
【0021】この実施の形態のマウスパッドは上記のよ
うに構成し、従来のマウスパッドと全く同様に使用する
ものである。
うに構成し、従来のマウスパッドと全く同様に使用する
ものである。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果を奏す
る。(1)構成を簡素化してあるので生産コストを大幅
に削減することができる。(2)防滑剤層に塵埃等が付
着しにくいので、長期にわたり防滑効果を維持できる。
(3)防滑剤層は粘着性を有していないので、剥離フィ
ルムを添着する必要がない。
る。(1)構成を簡素化してあるので生産コストを大幅
に削減することができる。(2)防滑剤層に塵埃等が付
着しにくいので、長期にわたり防滑効果を維持できる。
(3)防滑剤層は粘着性を有していないので、剥離フィ
ルムを添着する必要がない。
【図1】本発明のマウスパッドの一実施の形態を示す斜
視図。
視図。
【図2】同上マウスパッドの一部を示す縦断面図。
【図3】同上マウスパッドの一部を拡大して示す説明的
縦断面図。
縦断面図。
【図4】球状粉粒体を拡大して示す縦断面図。
【図5】混合材の製造工程及びコーティング工程を説明
するために示す説明図。
するために示す説明図。
【図6】従来のマウスパッドの一例を示す縦断面図。
1 基材シート 2,4 印刷部 3 マウス用の転動部 5 防滑剤層 31 アクリルニトリルの球状粉粒体。
Claims (6)
- 【請求項1】 基材シートと、このシートの表面に印刷
された印刷部と、この印刷部の上部から前記表面に施さ
れたマウス用の転動部と、前記シートの裏面に施された
防滑剤層とを有し、前記転動部及び防滑剤層はアクリル
ニトリルよりなる球状粉粒体とアクリルエマルジョンと
を配合した混合材で前記各面をコーティングして構成さ
れていることを特徴とするマウスパッド。 - 【請求項2】 請求項1記載のマウスパッドにおいて、
前記基材シートは、さらに、その裏面に印刷された印刷
部を有し、前記防滑剤層は前記印刷部の上部から前記裏
面に施されていることを特徴とするマウスパッド。 - 【請求項3】 前記基材シートは合成紙,樹脂材料及び
天然紙のうちから選択した素材で構成されている請求項
1又は2記載のマウスパッド。 - 【請求項4】 前記基材シートは厚み約200μmない
し約1200μmに形成されている請求項1,2又は3
記載のマウスパッド。 - 【請求項5】 前記球状粉粒体は内部を中空に形成して
ある請求項1,2,3又は4記載のマウスパッド。 - 【請求項6】 前記球状粉粒体は粒径が約8μmないし
約20μmである請求項1,2,3,4又は5記載のマ
ウスパッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11124697A JP2000276295A (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | マウスパッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11124697A JP2000276295A (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | マウスパッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000276295A true JP2000276295A (ja) | 2000-10-06 |
Family
ID=14891867
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11124697A Pending JP2000276295A (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | マウスパッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000276295A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110832595A (zh) * | 2018-05-14 | 2020-02-21 | 华为技术有限公司 | 一种防滑脚垫、终端及在终端上制作防滑脚垫的方法 |
-
1999
- 1999-03-26 JP JP11124697A patent/JP2000276295A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110832595A (zh) * | 2018-05-14 | 2020-02-21 | 华为技术有限公司 | 一种防滑脚垫、终端及在终端上制作防滑脚垫的方法 |
CN110832595B (zh) * | 2018-05-14 | 2022-03-11 | 华为技术有限公司 | 一种防滑脚垫、终端及在终端上制作防滑脚垫的方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4773953A (en) | Method for applying a creative design to a fabric from a Singapore Dammar resin coated transfer sheet | |
US4966815A (en) | Transfer sheet for applying a creative design to a fabric | |
US4980224A (en) | Transfer for applying a creative design to a fabric of a shirt or the like | |
JP2000509160A (ja) | 識別情報媒体の拡散を利用した防犯ラベル及びその作成方法 | |
JP2004114654A (ja) | 印刷物とそれを用いた包装材料 | |
JP2000276295A (ja) | マウスパッド | |
JPS5955742A (ja) | 透明フイルム原紙 | |
JP2005007618A (ja) | フィルムシート | |
JP2002029200A (ja) | 金属調外観を有する装飾フィルム | |
JP2574208Y2 (ja) | 印刷物 | |
JP5063401B2 (ja) | 感圧転写型柄付き修正テープ | |
JPH1063415A (ja) | マウスパッド | |
JP2692642B2 (ja) | 修正用テープ | |
JPH0477679B2 (ja) | ||
JP3103764B2 (ja) | マウスマットの製造方法 | |
JP3051339U (ja) | マウスマット | |
JPH04216885A (ja) | 筆記性粘着テープ | |
JP2573150Y2 (ja) | ラベル | |
JP2658212B2 (ja) | 化粧シートの製造方法 | |
JP2008095057A (ja) | 機能性粘着フイルム、及び、印刷離型紙。 | |
US7118644B2 (en) | Image transfer medium and process for producing same | |
JPH041575Y2 (ja) | ||
JPH09151359A (ja) | 表面保護膜形成用シート | |
JP2927062B2 (ja) | マーキングフィルム及びそれを用いた感熱転写記録方法 | |
JPH07234634A (ja) | 表面保護用ラベル |