JPH09151359A - 表面保護膜形成用シート - Google Patents

表面保護膜形成用シート

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JPH09151359A
JPH09151359A JP33802495A JP33802495A JPH09151359A JP H09151359 A JPH09151359 A JP H09151359A JP 33802495 A JP33802495 A JP 33802495A JP 33802495 A JP33802495 A JP 33802495A JP H09151359 A JPH09151359 A JP H09151359A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surface protective
layer
sheet
surface protecting
protective film
Prior art date
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Pending
Application number
JP33802495A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Matsuyama
弘司 松山
Koichiro Okura
宏一郎 大倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kimoto Co Ltd
Original Assignee
Kimoto Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH09151359A publication Critical patent/JPH09151359A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面保護膜の硬度を低下させずに帯電防止性
を付与した表面保護膜形成用シートを得る。 【解決手段】 剥離可能な基材上に、表面保護層、粘着
剤層及びセパレータを順次積層してなる表面保護膜形成
用シートにおいて、前記表面保護層に酸化アンチモンを
ドーピングした針状結晶構造の酸化スズを含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷物、写真製版
用原稿、プリント配線基板用原稿、光学ディスクなどの
被保護材を保護するのに好適な保護膜を形成するための
表面保護膜形成用シートに関し、特に、帯電防止特性に
優れた表面保護膜形成用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント配線基板用原稿などの表
面を保護するために、原稿などの表面に表面保護層を貼
り付けることが行われているが、この表面保護層は原稿
などの透明性を阻害せずに原稿を傷などから保護するた
めに、非常に薄く硬い透明な樹脂から構成されているの
が通常である。
【0003】このような薄い表面保護層のみを原稿に貼
り合わせるのはしわなどの問題から困難なため、剥離可
能な基材上に表面保護層、中間層、粘着剤層及びセパレ
ータを順次積層した表面保護膜形成用シートが使用され
ている(実開昭63−84335号)。これは、剥離可
能な基材をキャリアとして保護層を原稿に貼り付けた
後、基材を剥離除去するというものである。
【0004】しかし、このような表面保護膜形成用シー
トは、基材を剥離する際に剥離帯電が生じることから、
作業性を悪化させたり、原稿に埃などが付着するという
欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これを改善するために
表面保護層中に帯電防止剤を含有させることが考えられ
るが、これには透明性の低下、保護層の表面硬度の低下
などの問題がある。これは、有効な帯電防止性を付与す
るためには多量の帯電防止剤を含有させなければなら
ず、この結果として透明性が低下し、膜の硬度が弱くな
るためである。
【0006】本発明は、表面保護膜の硬度を低下させず
に帯電防止性を付与した表面保護膜形成用シートを得る
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、剥離可能な基
材上に表面保護層、粘着剤層及びセパレータを順次積層
してなる表面保護膜形成用シートにおいて、前記表面保
護層に酸化アンチモンをドーピングした針状結晶構造の
酸化スズを含有するものである。
【0008】また、剥離可能な基材上に表面保護層、中
間層、粘着剤層及びセパレータを順次積層してなる表面
保護膜形成用シートにおいて、前記表面保護層に酸化ア
ンチモンをドーピングした針状結晶構造の酸化スズを含
有するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の表面保護膜形成用
シートについて具体的に説明する。
【0010】基材としては一般の透明又は不透明のフィ
ルム、例えばポリエステル、ポリカーボネート、ポリプ
ロピレン、トリアセチルセルロース、ポリ塩化ビニル、
アクリル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド等の
合成樹脂フィルムが使用できる。また、このような合成
樹脂フィルム表面をサンドブラスト法により凹凸を施し
たもの、二酸化ケイ素、炭酸カルシウム等の無機微粒子
やポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチックパウ
ダー、でんぷん、セルロース等の微粉末を練込み含有せ
しめて凹凸を施したもの、更にこのような微粒子、プラ
スチックパウダー、微粉末等と樹脂バインダーとを含む
塗布液をフィルム表面に塗工し凹凸を施したものを使用
すると、表面保護層の表面に凹凸を転写することができ
るために好ましい。
【0011】更に、必要に応じて表面保護層との離型性
を向上させるために離型処理を行っても良く、基材が薄
い場合には表面保護層を設けた基材の表面保護層とは反
対面にカール防止のためのバッキング処理のコーティン
グを施してもよい。基材の厚みは4〜250μmのもの
が使用される。
【0012】表面保護層は、耐擦傷性かつ帯電防止性を
有する層であり、少なくとも合成樹脂バインダーと帯電
防止剤を含むものである。
【0013】合成樹脂バインダーとしては、エポキシ系
樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系
樹脂等を単独又は混合したものを適宜使用目的に応じて
使用する。
【0014】帯電防止剤としては、酸化アンチモンをド
ーピングした針状結晶構造の酸化スズ(以下、単に針状
結晶酸化スズという)を使用する。
【0015】これは、形状が針状であるために、少量の
添加により線接触による三次元網目構造的な導通バイパ
スが形成され安定した帯電防止性を得ることができるも
のであり、また少量の添加で足りるので表面保護層中の
バインダーの占有量を増加することができ、表面保護層
の表面硬度を向上させることができるものである。
【0016】また、針状結晶酸化スズは帯電防止能に優
れるばかりでなく、透明性を非常に高めることができ
る。即ち、合成樹脂バインダーに対する含有量が少なく
て済むために、透明性を阻害しない。さらに、針状結晶
酸化スズはカーボンブラックの如く着色がないことも透
明性向上に大きく寄与する。
【0017】針状結晶酸化スズは、長さ方向の長軸径が
0.1〜5μm、好ましくは0.2〜2μmであり、幅
方向の短軸径が0.01〜1μm、好ましくは0.01
〜0.02μmのものが、特に高い透明性、帯電防止性
が得られるために好ましい。
【0018】前記合成樹脂バインダーと針状結晶酸化ス
ズの配合割合は、合成樹脂バインダー100重量部に対
して針状結晶酸化スズ5〜50重量部が好ましく、更に
好ましくは10〜40重量部である。
【0019】更に、表面保護層には、用途に応じて易滑
剤、レベリング剤などの種々の添加剤を添加可能であ
る。
【0020】表面保護層の厚みは用途により異なるが、
通常2〜10μm程度であればよい。
【0021】粘着剤層はアクリル系、ゴム系等の公知の
透明粘着剤が使用できる。厚みは1〜10μmの範囲で
ある。
【0022】セパレータは、ポリエステル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のプラスチックフィルム表面をシ
リコン等で適宜離型処理を施したものが使用できる。
【0023】また、本発明においては、表面保護層の滑
性を向上させるため、又は基材との剥離性を向上させる
ために表面保護層中にシリコン等の離型剤を添加した場
合の粘着剤層への離型剤移行防止のために表面保護層と
粘着層の間に中間層を形成することもできる。
【0024】中間層は、主としてポリエステル系樹脂、
アクリル系樹脂等を単独又は混合した樹脂からなり、必
要に応じて塗布液の表面張力を低下させるための界面活
性剤や帯電防止性を付与するために帯電防止剤を添加す
ることができる。
【0025】このような保護膜形成用シートの製造方法
としては、まず基材に表面保護層用樹脂を帯電防止剤と
共に溶剤に分散又は溶解させた塗工液をバーコーティン
グ法、スプレーコーティング法、ロールコーティング法
等の塗布方法により塗布乾燥し、次に粘着剤層を塗布乾
燥し、最後にセパレータを貼り合わせる方法が好ましく
採用される。
【0026】本発明の保護膜形成用シートを使用して原
稿などの被保護材上に表面保護膜を形成するには、まず
セパレータを剥離し粘着剤層を露出させて前記粘着剤層
を被保護材の表面に貼り合わせた後、基材を剥離するこ
とにより被記録材表面に表面保護層と粘着剤層からなる
表面保護膜を形成する。
【0027】
【実施例】以下の実施例により、本発明を更に詳細に説
明する。
【0028】[実施例1]サンドブラスト法にて中心線
平均表面粗さ値が0.4μmの凹凸を有する厚さ60μ
mのポリプロピレンフィルム(トレファンBO250
0:東レ社製)上に、アクリルポリオール(アクリディ
ック44-127:大日本インキ化学工業社製)7重量部、セ
ルロース系樹脂(セルノバBTH1/2:旭化成工業社
製)22重量部、硬化剤(タケネートD110N:武田
薬品工業社製)2重量部、酸化アンチモンをドーピング
した針状結晶構造の酸化スズ(長軸径0.2〜2.0μ
m、短軸径0.01〜0.02μm)9.0重量部、メ
チルエチルケトン27重量部、トルエン37重量部から
なる表面保護層用塗布液をバーコーティングにより塗布
し、乾燥後厚さ4μmの表面保護層を形成した。
【0029】さらに前記表面保護層上に乾燥後の厚さが
2μmとなるようにイソプロピルアルコール/n−ブタ
ノールに溶解して作製したアクリル系粘着剤層用塗布液
8.4重量%溶液(SKダイン1502A70:綜研化
学社製)をバーコーティングにより塗布乾燥後、厚さ2
5μmの離型シート(MRB:ダイアホイルヘキスト社
製)とラミネートして本発明の保護膜形成用シートを得
た。
【0030】得られた保護膜形成用シートのセパレータ
を剥離し、粘着剤層を銀塩写真フィルムの乳剤面にラミ
ネータを用いて積層し、支持体を剥離して、表面保護膜
を形成した。この際の作業性は良好であった。
【0031】この表面保護膜は、傷が付きにくく、帯電
防止特性も優れたものであった。
【0032】[実施例2]実施例1の表面保護層と粘着
剤層の間に、以下の中間層2μmを設けた他は実施例1
と同様にして保護膜形成用シートを得た。
【0033】 ・アクリル酸エステル共重合樹脂 1.5重量部 (ニカゾールRX66P:日本カーバイド工業社製) ・ポリエステル樹脂 1.5重量部 (バイロナールMD1200:東洋紡績社製) ・フッ素系界面活性剤 0.12重量部 (メカ゛ファックF142D:大日本インキ化学工業社製) ・水 2.5重量部 ・メタ変性アルコール 2.5重量部
【0034】得られた保護膜形成用シートのセパレータ
を剥離し、粘着剤層を銀塩写真フィルムの乳剤面にラミ
ネータを用いて積層し、支持体を剥離して、表面保護膜
を形成した。この際の作業性は良好であった。
【0035】この表面保護膜も実施例1と同様に、傷が
付きにくく、帯電防止特性も優れたものであった。
【0036】
【発明の効果】本発明の保護膜形成用シートによれば、
表面の硬度が良好なために傷が付きにくく、帯電防止性
も良好な保護膜を形成することが可能になる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】剥離可能な基材上に、表面保護層、粘着剤
    層及びセパレータを順次積層してなる表面保護膜形成用
    シートにおいて、前記表面保護層に酸化アンチモンをド
    ーピングした針状結晶構造の酸化スズを含有することを
    特徴とする表面保護膜形成用シート。
  2. 【請求項2】剥離可能な基材上に、表面保護層、中間
    層、粘着剤層及びセパレータを順次積層してなる表面保
    護膜形成用シートにおいて、前記表面保護層に酸化アン
    チモンをドーピングした針状結晶構造の酸化スズを含有
    することを特徴とする表面保護膜形成用シート。
JP33802495A 1995-11-30 1995-11-30 表面保護膜形成用シート Pending JPH09151359A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003096410A (ja) * 2001-09-25 2003-04-03 Lintec Corp 表面保護用粘着シート
JP2006044257A (ja) * 2004-07-05 2006-02-16 Fuji Photo Film Co Ltd 帯電防止フィルム、その製造方法及び記録要素
JP2013107940A (ja) * 2011-11-17 2013-06-06 Arisawa Mfg Co Ltd キャリアフィルム付き保護フィルム

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