JP2000276232A - 自律走行作業車の障害物回避制御装置 - Google Patents

自律走行作業車の障害物回避制御装置

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JP2000276232A
JP2000276232A JP11082320A JP8232099A JP2000276232A JP 2000276232 A JP2000276232 A JP 2000276232A JP 11082320 A JP11082320 A JP 11082320A JP 8232099 A JP8232099 A JP 8232099A JP 2000276232 A JP2000276232 A JP 2000276232A
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traveling
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autonomous traveling
autonomous
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JP11082320A
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Taro Ishida
田 太 郎 石
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自律走行作業車の前進逆進にかかわらず、障
害物を確実に回避しながら効率よく自律走行作業を行え
る障害物回避制御装置を提供する。 【解決手段】 本発明の自律走行作業車の障害物回避制
御装置は、自律走行作業車の周囲に存在する障害物を検
知する複数の障害物検知手段と、これらの障害物検知手
段から得られる信号に基づいて自律走行作業車が前記障
害物を回避するようにその走行を制御する走行制御手段
とを備える。そして、前記走行制御手段は、自律走行作
業車の前進方向と前記障害物検知手段が検知した第1の
障害物が存在する方向とが一致するか否かを判別する方
向判別部と、前記方向判別部が自律走行作業車の前進方
向と前記第1の障害物が存在する方向とが一致すると判
別すると前記第1の障害物を迂回する走行を開始させる
迂回走行開始部とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフ場、河川敷
堤防、公園、球技場等で芝刈り作業を行う自律走行作業
車に関し、より詳しくは自律走行作業車と障害物との衝
突を回避する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴルフ場、河川敷堤防,公園、球
技場等で芝刈り作業を行う自律走行作業車が用いられて
いるが、このような作業車においては、作業中に遭遇す
る種々の障害物との衝突を避けるための障害物回避制御
装置が必須である。
【0003】この障害物回避制御装置としては、超音波
センサや光センサなどで走行方向前方に位置する障害物
を検知してその手前で停止するものや、予め記憶してお
いた障害物の位置情報に基づいて障害物を回避するもの
等がある。
【0004】一方、特開平1−195513号公報に
は、フロアに敷設された磁気マーカに沿って磁気誘導制
御される搬送車の障害物回避技術が記載されている。こ
の障害物回避技術においては、進行方向前方および左右
方向の障害物を検知する光センサを搬送車に設けるとと
もに、搬送車が磁気マーカを検知しつつ直進していると
きに前方光センサによって障害物を検知すると、搬送車
を自動的に転舵させた後、側方光センサによって障害物
から一定距離を保つように直線走行させ、かつ障害物が
検知されなくなると反対方向に転舵させて元の走行軌道
に復帰させるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ゴルフ
場等で芝刈り作業を行う自律走行作業車の場合、単に障
害物の手前で停止する方式では、障害物との衝突は回避
できるものの芝刈り作業が中断したままとなってしま
う。また、予め記憶しておいた障害物の位置情報に基づ
いて障害物を回避する方式では、記憶されていない障害
物に対応することができない。
【0006】すなわち、自律走行作業車の障害物回避制
御装置においては、障害物回避動作による作業中断の影
響を考慮する必要があり、障害物が一時的なものである
場合の不必要な回避動作による作業効率の低下や、障害
物回避動作後に指定作業領域外で作業を行うような事態
が発生してはならない。
【0007】さらに、ゴルフ場等で芝刈り作業を行う自
律走行作業車の場合は、その作業特性上、前進走行だけ
でなく後退走行しながら芝刈り作業を行う場合もあるの
で、前後どちらに走行している場合でも障害物回避機能
が必要となる。
【0008】そこで本発明の目的は、上述した従来技術
が有する問題点を解消し、 1.障害物の位置を確実に認識でき、 2.障害物との衝突を確実に回避でき、 3.障害物を回避するために迂回走行した先にさらに障
害物が存在した場合にもそれを回避することができ、 4.障害物を回避した後には元の走行経路の延長線上に
復帰走行して作業を継続することができ、 5.障害物が一時的なものであれば不必要な回避動作を
行わず、 6.障害物が除去された場合にも対応することができ、 7.迂回走行中や復帰走行中に障害物を新たに検知した
場合にも対応することができ、 8.かつ以上の全ての障害物回避機能を前進走行と逆進
走行とにかかわらず実行能な、自律走行作業車の障害物
回避制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の自律走行作業車の障害物回避制
御装置は、自律走行作業車が走行中に障害物と衝突する
ことを回避するための障害物回避制御装置であって、自
律走行作業車の周囲に障害物が存在するか否かを検知す
る複数の障害物検知手段と、これらの障害物検知手段か
ら得られる信号に基づいて自律走行作業車が前記障害物
を検知したときには障害物を回避するようにその走行を
制御する走行制御手段とを備える。そして、前記走行制
御手段は、自律走行作業車の前進方向と前記障害物検知
手段が第1の障害物を検知しその存在する方向とが一致
するか否かを判別する方向判別部と、前記方向判別部が
自律走行作業車の前進方向と前記第1の障害物が存在す
る方向とが一致すると判別すると前記第1の障害物を迂
回する走行を開始させる迂回走行開始部とを有する。
【0010】また、請求項2に記載の自律走行作業車の
障害物回避制御装置は、請求項1に記載の前記走行制御
手段が、自律走行作業車に前記第1の障害物を迂回して
前進走行させるために自律走行作業車を逆進走行させる
際に、逆進走行の方向と前記障害物検知手段が第2の障
害物を検知しその存在する方向とが一致していると前記
方向判別部が判別すると自律走行作業車の逆進走行を停
止させるとともに、前記障害物検知手段によって前記第
2の障害物を検知できなくなると逆進走行を再開させ
る、逆進走行制御部をさらに有する。
【0011】また、請求項3に記載の自律走行作業車の
障害物回避制御装置は、請求項1または2に記載の前記
走行制御手段が、自律走行作業車が前記第1の障害物を
迂回して走行する際に、迂回走行する方向と前記障害物
検知手段が第3の障害物を検知しその存在する方向とが
一致していると前記方向判別部が判別すると自律走行作
業車を前記第3の障害物の手前で停止させるとともに、
前記障害物検知手段によって前記第3の障害物を検知で
きなくなると迂回走行を再開させ、かつ前記障害物検知
手段によって前記第1の障害物および前記第3の障害物
の両方が検知できなくなると迂回走行を開始した地点ま
で自律走行作業車を逆進させた後に迂回走行開始前に走
行していた経路の延長線上を自律走行作業車に前進走行
させる、迂回走行制御部をさらに有する。
【0012】また、請求項4に記載の自律走行作業車の
障害物回避制御装置は、請求項1乃至3のいずれかに記
載の前記走行制御手段が、自律走行作業車が前記第1の
障害物を迂回した後に迂回走行開始前に走行していた経
路の延長線上に自律走行作業車を復帰走行させる際に、
自律走行作業車の復帰走行方向と前記障害物検知手段が
第4の障害物を検知しその存在する方向とが一致すると
前記方向判別部が判別すると自律走行作業車を前記第3
の障害物の手前で停止させるとともに、前記障害物検知
手段によって前記第4の障害物を検知できなくなると復
帰走行を再開させる復帰走行制御部をさらに有する。
【0013】すなわち、請求項1に記載の自律走行作業
車の障害物回避制御装置によれば、前進走行と逆進走行
のいずれにおいても障害物を回避可能とするために、自
律走行作業車の全周にわたって障害物検知手段を配置し
た場合でも、自律走行作業車の進行方向と検知した障害
物が存在する方向とが一致しない限り、走行制御手段が
障害物を回避する迂回走行を開始させることが無いの
で、自律走行作業を効率良く行うことができる。
【0014】また、請求項2に記載の自律走行作業車の
障害物回避制御装置によれば、逆進走行の際に第2の障
害物に遭遇してもその手前で自律走行作業車を停止させ
ることができるから、安全に自律走行作業を行うことが
できる。そして、第2の障害物が除去されると直ちに逆
進走行を開始するので、自律走行作業を効率よく行うこ
とができる。
【0015】また、請求項3に記載の自律走行作業車の
障害物回避制御装置によれば、迂回走行の際に第3の障
害物に遭遇してもその手前で自律走行作業車を停止させ
ることができるから、安全に自律走行作業を行うことが
できる。そして、第3の障害物が除去されると直ちに迂
回走行を開始するので、自律走行作業を効率よく行うこ
とができる。さらに、第1および第3の障害物が共に除
去された場合には、迂回走行を開始した地点まで戻り、
元の走行経路に沿って作業を開始するので、例えば芝刈
り作業等の自律走行作業を実施しない領域が発生するこ
とを確実に防止できる。
【0016】また、請求項4に記載の自律走行作業車の
障害物回避制御装置によれば、復帰走行の際に第4の障
害物に遭遇してもその手前で自律走行作業車を停止させ
ることができるから、安全に自律走行作業を行うことが
できる。そして、第4の障害物が除去されると直ちに復
帰走行を開始するので、自律走行作業を効率よく行うこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る自律走行作業
車の障害物回避制御装置の一実施形態を、図1乃至図2
0を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明におい
ては自律走行作業車の前進逆進方向を前後方向と言う。
【0018】図1に模式的に示した自律走行作業車1
は、ゴルフ場、河川敷堤防、公園、球技場等において無
人で自律走行して芝刈り作業を行うもので、その車体前
面には左右方向に並ぶ3個の光センサ2a,2b,2c
が、車体左側面には前後方向に並ぶ一対の光センサ2
d,2eが、車体右側面には前後方向に並ぶ一対の光セ
ンサ2f,2gが、車体後面には左右方向に並ぶ3個の
光センサ2h,2i,2jがそれぞれ取り付けられてい
る。
【0019】これらの光センサ2a〜2jは、赤外光を
投光する投光部と障害物で反射した赤外光を受光する受
光部とを有している。しかしながら、これら10個の光
センサ2a〜2jから投光される赤外光は無限遠まで到
達するわけではないため、図1中に破線で示したよう
に、各光センサ2a〜2jは特定の光センサ視野を持
つ。そして、この光センサ視野内に障害物が存在しない
場合には各光センサ2a〜2jから出力される信号は論
理レベル“0”のOFF信号であるが、光センサ視野内
に障害物が存在する場合には各光センサ2a〜2jから
出力される信号は論理レベル“1”のON信号である。
すなわち、本実施形態の各光センサ2a〜2jは、単に
光センサ視野内に障害物があるか否かをON,OFFの
デジタル信号で出力するものであり、障害物までの距離
を計測するものではない。
【0020】一方、図2に示したように、自律走行作業
車1の走行制御を行うコントローラ(障害物回避制御装
置)3は、CPU10、ROM11、RAM12、I/
Oインタフェース13がバスラインを介して互いに接続
されたマイクロコンピュータである。前記I/Oインタ
フェース13の入力ポートには、各光センサ2a〜2j
が出力する信号が並列に入力するとともに、自律走行作
業車1の各部の作動状態を検知するセンサ類14からの
信号も入力する。また、I/Oインタフェース13の出
力ポートに接続された駆動回路15からは、自律走行作
業車1の走行装置を作動させるアクチュエータ類16に
対して制御信号が出力される。そして前記CPU10
は、前記ROM11に記憶された制御プログラムに従
い、各光センサ2a〜2jから入力した信号に基づいて
障害物回避制御を行いつつ、センサ類14から入力した
信号を処理しつつアクチュエータ類16を作動させて自
律走行作業車1の走行制御を行う。
【0021】次に、前記コントローラ3が実行する障害
物回避制御について、図3乃至図10に示したフローチ
ャート、および図11乃至図22に示した模式図を参照
して説明する。なお、図3乃至図5に示したフローチャ
ートは一つのフローチャートを図示の都合上分割して示
したものであり、かつこれらのフローチャートの途中に
示した各ルーチンが図6乃至図10にそれぞれ示されて
いる。
【0022】まず最初に図3を参照すると、コントロー
ラ3はフローチャートのステップS1において、各光セ
ンサ2a〜2gのいずれかから論理レベル“1”のON
信号が入力しているか否かを判別する。ステップS1に
おける判別結果がNOの場合には、各光センサ2a〜2
gによって障害物が検知されるまでステップS1を繰り
返しつつ、自律走行作業車1は走行および芝刈り作業を
続行する。そしてステップS1における判別結果がYE
Sとなると、ステップS2に進んで自律走行作業車1が
前進しているのか後進しているのかを確認する。さら
に、ステップS3において障害物検知方向すなわち障害
物が存在する方向を確認した後、ステップS4に進んで
障害物検知方向と進行方向とが一致するか否かを判別す
る。
【0023】このとき、図11(a)に示したように障
害物検知方向と進行方向(実線矢印の方向)とが不一致
の場合、すなわち自律走行作業車1が前進しながら芝刈
り作業を行っている際に、車体後面の光センサ2h〜2
jがその光センサ視野内に歩行者等の障害物SBが存在
することを検知した場合には、自律走行作業車1の走行
および作業には何等の支障も生じないので、図11
(b)に示したように自律走行作業車1は走行および作
業を続行する。すなわち、本実施形態の障害物回避制御
装置によれば、前進走行と逆進走行のいずれにおいても
障害物を回避可能とするために、自律走行作業車1の全
周にわたって障害物検知手段2a〜2jを配置した場合
でも、自律走行作業車1の進行方向と検知した障害物が
存在する方向とが一致しない限り、走行制御手段が障害
物を回避する迂回走行を開始させることが無いので、自
律走行作業を効率良く行うことができる。なお、これは
自律走行作業車1が後進しながら芝刈り作業を行ってい
る際に、車体前面の光センサ2a〜2cで障害物を検知
した場合も同様である。
【0024】これに対して図12(a)に示したよう
に、自律走行作業車1の進行方向前方に障害物SFが存
在して障害物検知方向と進行方向とが一致した場合に
は、ステップS5に進み、自律走行作業車1は走行を停
止しかつ芝刈り作業を中断する。これにより、自律走行
作業車1は、芝刈り作業を安全に行うことができる。
【0025】次いで、ステップS6に進み、車体前面の
光センサ2a〜2cによる前方障害物SFの検知が持続
しているか否かを判別する。ステップS6における判別
結果がNOの場合は、検知した前方障害物SFが歩行者
等の移動物体であって図12(b)に点線矢印で示した
ように光センサ視野内から出た場合であるから、ステッ
プS21に進み図12(c)に示したように自律走行作
業車1の走行と芝刈り作業とを再開する。
【0026】これに対して、ステップS6における判別
結果がYESであり、かつステップS7において所定の
待ち時間が経過したことが確認されると、進行方向前方
の障害物SFを回避する必要が生じたと判断してステッ
プS8に進み、図13(a)に示したように自律走行作
業車1の逆進を開始させる。すなわち、ステップS7に
おける所定の待ち時間内に障害物SFが除去され若しく
は自ら移動してしまえば、不必要な回避動作を行う必要
が無いので、作業効率の低下を防止することができる。
【0027】ステップS8において自律走行作業車1を
逆進させる際には、図6に示した「逆進時障害物回避制
御ルーチン」100を実行し、逆進時における他の障害
物との衝突を回避する。この「逆進時障害物回避制御ル
ーチン」100では、まず最初にステップS101にお
いて、前進方向の障害物SFが未だ検知されている否か
を判別する。その判別結果がNOの場合は、回避しよう
としていた障害物SFが除去された場合であるから、こ
の「逆進時障害物回避制御ルーチン」100を実行しな
い。これに対して、ステップS101の判別結果がYE
Sの場合は、S102において逆進方向に障害物を検知
するか否かを判別する。ステップS102における判別
結果がYESの場合は、図13(b)に示したように障
害物SBが逆進方向に存在する場合であるから、図13
(c)に示したようにステップS103において自律走
行作業車1を停止させる。
【0028】次いでステップS104において、車体後
面の光センサ2h〜2jを用いて逆進方向の障害物SB
が除去された否かを判別する。図14(a)に示したよ
うに逆進方向の障害物SBが検知される場合は、ステッ
プS104を繰り返して実行し、自律走行作業車1はそ
の場に停止したままとなる。これに対して、図14
(b)に示したように逆進方向の障害物SBが移動する
などして検知されなくなった場合には、ステップS10
5に進み、各光センサ2a〜2jを用いていずれの方向
に障害物が検知されるかを再確認する。そして、ステッ
プS106において前進方向に障害物SFが存在すると
判別された場合は、ステップS107において前進方向
に障害物SFが残存すると決定し、ステップS108に
進んで図14(b)中に実線矢印で示したように逆進を
再開する。一方、ステップS106において前進方向に
障害物SFが存在しないと判別された場合は、ステップ
S109に進んで前進方向の障害物SFも除去されたと
決定し、ステップS21にジャンプして、図14(c)
に示したように前進走行および芝刈り作業を再開する。
【0029】すなわち、本実施形態の障害物回避制御装
置によれば、逆進走行の際に第2の障害物SBに遭遇し
てもその手前で自律走行作業車1を停止させることがで
きるから、安全に自律走行作業を行うことができる。そ
して、第2の障害物SBが除去されると直ちに逆進走行
を開始するので、自律走行作業を効率よく行うことがで
きる。
【0030】ステップS8において逆進を再開した後、
自律走行作業車1が所定距離だけ逆進したことが確認さ
れると、ステップS9において自律走行作業車1の逆進
を停止させる。なお、前記所定距離の逆進の確認は、逆
進を開始してからの車輪の総回転数をカウントすること
によって行うことができる。
【0031】次いでステップS10に進み、各光センサ
2a〜2jを用いて前進方向の障害物がいずれの方向に
検知されるかを再確認する。その後、ステップS11に
おいて前進方向の障害物SFの非所在方向、すなわち前
方障害物SFが存在しない方向を確認する。すなわち、
車体前面の光センサ2a〜2cのうち、例えば右端の光
センサ2cが前方障害物SFを検知している場合には、
前方障害物SFの非所在方向として進行方向左側を選択
する。
【0032】次いで、コントローラ3は、ステップS1
2以降において自律走行作業車1が前進方向の障害物S
Fを回避するようにその走行を制御する。前進方向の障
害物SFの回避は、図15(a)に示したように迂回前
に芝刈り作業を行っていた作業経路Kから左右いずれか
の方向に迂回するシフト動作と、図15(b)に示した
ように前進方向の障害物SFの側方を通過する側方通過
動作と、図15(c)に示したように前記作業経路Kの
延長線K’上に復帰する復帰動作とから構成される。
【0033】前記シフト動作を開始する際には、車体前
面の光センサ2a〜2cのうち、いずれが前方障害物S
Fを検知しているかに応じて自律走行作業車1のシフト
量、すなわち作業経路Kからのずれ量を決定する。例え
ば、前面中央の光センサ2bと前面右端の光センサ2c
とが前方障害物SFを検知する場合は、コントローラ3
は前方障害物SFが大きいと判断し、ROM11に記憶
されたシフト量マップから対応するシフト量を選択す
る。次いで、コントローラ3はアクチュエータ類16を
制御し、自律走行作業車1の前進速度を低下させつつ操
舵系を制御してシフト動作を開始する。
【0034】シフト動作を実行中、コントローラ3は図
7に示した「シフト時障害物回避制御ルーチン」を実行
し、現在回避しようとしている前方障害物SFとは別の
障害物が存在するときにはこれとの衝突を回避する。こ
の「シフト時障害物回避制御ルーチン」200において
は、まず最初にそのステップS201において、車体前
面の光センサ2a〜2cのいずれかがシフト方向の障害
物を検知しているか否かを判別する。そして、現在回避
しつつある障害物SF1に加えて、図16(a)に示し
たようなシフト方向の新たな障害物SF2を検知しない
場合には、ステップS202に進んでシフト動作を続行
する。これに対して、シフト方向の新たな障害物SF2
を検知した場合には、ステップS203において障害物
検知方向とシフト方向が一致するか否かを判別する。こ
のとき、新たな障害物SF2を検知した光センサが自律
走行作業車1の車体側面に設けた光センサ2d〜2gで
ある場合には、障害物検知方向とシフト方向とが一致し
ないので、ステップS202にジャンプしてシフト動作
を続行する。障害物検知方向とシフト方向が一致した場
合には、ステップS204に進んでシフト動作を中断
し、図16(b)に示したように自律走行作業車1を停
止させる。
【0035】ステップS205においては、車体前面の
光センサ2a〜2cを用いて新たな前方障害物SF2を
検知し続けることにより、前方障害物SF2が除去され
たか否かを判別する。判別結果がNOの場合にはステッ
プS205を繰り返し、自律走行作業車1は図16
(b)に示したようにその場に停止したままとなる。こ
れに対して、車体前面の光センサ2a〜2cによって前
方障害物SF2が検知されなくなると、前方障害物SF
2は除去されたと判別してステップS206に進む。
【0036】ステップS206においては、車体側面の
光センサ2d〜2gが回避しつつある障害物SF1を検
知しているか否かを判別する。この判別結果がYESの
場合には、ステップS207に進んで回避中の障害物S
F1は残存すると決定し、ステップS208に進んで、
図16(c)(d)に示したようにシフト動作を再開す
る。これに対して、ステップS206の判別結果がNO
の場合には、図17(a)に示したように、障害物SF
1,SF2の両方が除去されたと決定し、図17(b)
に示したようにシフト動作を開始した地点まで逆進して
戻る。このとき、コントローラ3のRAM12には、シ
フト動作を開始した地点からシフト動作中に停止した地
点まで自律走行作業車1が辿った経路の距離および進行
方向のデータが記憶されているので、シフト動作開始地
点まで確実に戻ることができる。そして、シフト動作開
始地点まで戻るとステップS21にジャンプし、図17
(c)に示したようにシフト動作開始前の作業経路Kに
沿った芝刈り作業を再開する。
【0037】「シフト時障害物回避制御ルーチン」のス
テップS202に進んでシフト動作を続行した後にはス
テップS14に進み、選択したシフト量に応じた所定位
置にまで達したか否かを判別する。ステップS14の判
別結果がYESの場合にはステップS15に進み、現在
の進行方向がシフト動作開始前の作業経路Kの方向と平
行になったときにシフト動作が完了したことを確認す
る。
【0038】すなわち、本実施形態の障害物回避制御装
置によれば、迂回走行の際に第3の障害物SF2に遭遇
してもその手前で自律走行作業車1を停止させることが
できるから、安全に自律走行作業を行うことができる。
そして、第3の障害物SF2が除去されると直ちに迂回
走行を開始するので、自律走行作業を効率よく行うこと
ができる。さらに、第1の障害物SF1および第3の障
害物SF2が共に除去された場合には、迂回走行を開始
した地点まで戻り、元の走行経路Kに沿って作業を開始
するので、芝刈り作業を実施しない領域が発生すること
を確実に防止できる。
【0039】コントローラ3はその後ステップS16に
進み、図18に示したように車体側面の光センサ2d〜
2gを用いた障害物SFの検知に移行した後、以下の
「障害物側方通過制御ルーチン」を実行する。
【0040】この「障害物側方通過制御ルーチン」30
0は、図18に示したように、自律走行作業車1が回避
する障害物SF1の側方を確実に通過できることを保証
するためのものである。図8に示したこの「障害物側方
通過制御ルーチン」300においては、まず最初に「再
シフト制御ルーチン」400を実行する。この「再シフ
ト制御ルーチン」400は、自律走行作業車1が障害物
SF1の側方を通過しつつあるときに、図19(a)に
示したように新たな障害物SF2に遭遇した場合の回避
制御を行うためのものであるが、その詳細は後述する。
【0041】次いでコントローラ3は、ステップS30
1において側面前側光センサ、すなわち車体側面に設け
た前後一対の光センサのうち進行方向前側の光センサ
(障害物に対して進行方向右側にシフトしたときは左側
面前側の光センサ2d、進行方向左側にシフトしたとき
には右側面前側の光センサ2f)からの信号がONか否
かを調べる。その結果、図18(b)に示したように障
害物SF1が側面前側光センサの視野に入っており、そ
の出力がONになっているときには、ステップS301
から「再シフト制御ルーチン」400を再度実行しなが
らステップS302へ進み、側面前側光センサの出力が
OFFになったか否かを判別する。
【0042】すなわち、回避しつつある障害物の大きさ
によっては、側面前側光センサの視野と側面後側光セン
サの視野との間の死角に障害物が入る可能性があるた
め、側面前側光センサがOFFになってから側面後側光
センサによる処理へ移行する。そして、ステップS30
2の判別結果がYESとなったときは、ステップS30
7に進んで側面後側光センサ、すなわち車体側面に設け
た前後一対の光センサのうち進行方向後側の光センサ
(障害物に対して進行方向右側にシフトしたときは左側
面後側の光センサ2e、進行方向左側にシフトしたとき
には右側面後側の光センサ2g)を用いた制御に移行す
る。
【0043】一方、障害物が側面前側光センサの視野に
入っておらず、ステップS301で側面前側光センサの
出力がOFFと判別されたときには、ステップS301
からステップS303へ進み、「障害物側方通過制御ル
ーチン」を開始してから自律走行作業車1が所定距離分
だけ走行したか否かを判別する。この所定距離は、想定
される障害物の大きさを考慮し、側面前側光センサから
側面後側光センサへ検知が移行するに十分な走行距離と
して予め設定した値である。そしてステップS303に
おいて走行距離が所定距離に達したと判別されたときに
は、ステップS304に進んで側面前側光センサがON
したか否かを再び判別する。ステップS304の判別結
果がYESの場合は再度「再シフト制御ルーチン」40
0を実行してステップS302に戻るが、判別結果がN
Oの場合には側面前側光センサが故障していると判断
し、強制的にステップS307に進む。
【0044】また、ステップS303において走行距離
が所定距離に達していないと判別されたときは、ステッ
プS303からステップS305へ進み、側面後側光セ
ンサの出力がONしているか否かを判別し、側面後側光
センサの出力がOFFのときには再度「再シフト制御ル
ーチン」400を実行した後、ステップS301に戻
る。これに対して、ステップS305において側面後側
光センサの出力がONしたと判別されたときはステップ
S306に進み、所定の待ち時間が経過したか否かを判
別する。そして、この待ち時間が経過したときには、側
面前側光センサに故障が発生したと判断し、強制的にス
テップS307に進む。
【0045】ステップS307以降の側面後側光センサ
を用いた制御においては、「再シフト制御ルーチン」4
00を実行した後、ステップS308において側面後側
光センサからの信号がONか否かを判別する。図18
(c)に示したように障害物SF1が側面後側光センサ
の視野内に入ると判別結果がYESとなるので、「再シ
フト制御ルーチン」400を再び実行した後、ステップ
S309に進んで側面後側光センサの出力がOFFとな
ったか否かを判別する。そして、側面後側光センサの出
力がOFFとなったこと、すなわち図18(d)に示し
たように自律走行作業車1が障害物SF1の側方を完全
に通過したことを確認した後、この「障害物側方通過制
御ルーチン」300を終了し、ステップS17に進んで
元の作業経路Kの延長線K’上への復帰動作を開始す
る。
【0046】これに対して、ステップS308の判別結
果がNOの場合にはステップS310に進み、ステップ
S307以降の処理を開始した地点から自律走行作業車
1が所定距離だけ走行したか否かを判別する。この判別
結果がNOのときは「再シフト制御ルーチン」400を
再び実行してステップS308へ戻るが、判別結果がY
ESとなったときはステップS311に進み、側面後側
光センサがONしたか否かを判別する。そして側面後側
光センサがONした場合は「再シフト制御ルーチン」4
00を再び実行してステップS309へ戻るが、側面後
側光センサがONしない場合は側面後側光センサが故障
したと判断し、ステップS17に強制的に戻る。
【0047】すなわち、本実施形態の障害物回避制御装
置によれば、前後一対の側面光センサによって迂回する
障害物SF1を検知しながらその側方を通過するので、
障害物側方通過動作の完了を直ちに検知して元の作業経
路Kの延長線K’上に復帰することができる。これによ
り、障害物SF1の迂回に伴う芝刈り作業のやり残し部
分を最小限に抑えることができる。また、前後一対の側
面光センサに故障が生じた場合にも、想定した障害物の
大きさに対応する所定距離の走行を完了した時点で元の
作業経路Kの延長線K’上に復帰するようにしたから、
障害物SF1の側方通過動作を確実に実行することがで
きる。
【0048】次に、上述した「再シフト制御ルーチン」
400について、図9および図19を参照して説明す
る。
【0049】この「再シフト制御ルーチン」400は、
自律走行作業車1が障害物SF1の側方を通過中に新た
な障害物SF2に遭遇した場合に、この新たな障害物S
F2を回避するためのものである。まず最初にステップ
S401において、前面光センサからの出力信号に基づ
いて新たな前方障害物SF2が検知されるか否かを判別
する。そしてその判別結果がNOの場合は、この「再シ
フト制御ルーチン」を実行しない。これに対して、判別
結果がYESの場合は図19(a)に示したように新た
な障害物SF2に遭遇した場合であるから、ステップS
402において自律走行作業車1を一旦停止させる。次
いで、ステップS403において新たな障害物SF2の
検知が持続するときは、ステップS404に進み所定の
待ち時間の経過を待つ。そして、所定の待ち時間を経過
しても新たな障害物SF2の検知が持続している場合
は、ステップS405において図19(b)に示したよ
うな再シフトの開始を決定し、ステップS406に進ん
で再シフト動作を実行する。
【0050】この再シフト動作は、前述したシフト動作
と全く同一であり、かつ前述した「シフト時障害物回避
制御ルーチン」200を一緒に実行する。そして、ステ
ップS407において再シフトによって所定位置に到達
したと判別されると、ステップS408に進んで再シフ
ト完了を確認する。
【0051】次に、図5を参照して、上述した「障害物
側方通過制御ルーチン」300を終了した後の障害物回
避制御について説明すると、ステップS17において元
の作業経路Kの延長線K’上への復帰が決定され、ステ
ップS18において復帰動作が実行される。このとき、
コントローラ3のRAM12に記憶されている元の作業
経路Kからのシフト量に基づき、現在走行中の経路から
延長線K’上までの復帰量が決定され、かつこの復帰量
に基づいて自律走行作業車1の走行が制御される。同時
に、図10に示した「復帰時障害物回避制御ルーチン」
500が実行され、復帰動作中に遭遇する新たな障害物
との衝突を回避するようになっている。
【0052】図10に示したように、前記「復帰時障害
物回避制御ルーチン」500は、そのステップS501
において、車体前面に設けた光センサ2a〜2cを用い
て復帰方向に新たな障害物が検知されるか否かを判別す
る。ステップS501における判別結果がNOの場合
は、復帰方向に新たな障害物が無いと判断して復帰動作
を継続し、ステップS19に進む。これに対して、図2
0(a)に示したように新たな障害物SF2を検知した
場合は、ステップS502において障害物検知方向と復
帰方向とが一致するか否かを判別する。そして、ステッ
プS502の判別結果がYESの場合は、ステップS5
03において、図20(b)に示したように自律走行作
業車1を停止させる。
【0053】次いでステップS504においては、図2
0(b)に示したように、車体前面に設けた光センサ2
a〜2cを用いて障害物SF2を検知することにより、
この障害物SF2が除去されか否かを判別する。その判
別結果がYESの場合は、ステップS505において図
20(c)に示したように復帰動作を再開する。判別結
果がNOの場合は、図20(b)に示したように自律走
行作業車1は停止したままとなる。
【0054】ステップS505において復帰動作を再開
すると、ステップS19において図20(d)に示した
ように自律走行作業車1が元の作業経路Kの延長線K’
上に復帰したか否かが判別される。その判別結果がNO
の場合は、そのまま復帰動作を継続する。これに対して
判別結果がYESの場合には、ステップS20に進んで
復帰完了を確認した後、ステップS21において芝刈り
作業を再開する。
【0055】すなわち、本実施形態の障害物回避制御装
置によれば、復帰走行の際に第4の障害物SF2に遭遇
してもその手前で自律走行作業車を停止させることがで
きるから、安全に自律走行作業を行うことができる。そ
して、第4の障害物SF2が除去されると直ちに復帰走
行を開始するので、自律走行作業を効率よく行うことが
できる。
【0056】以上、本発明に係る自律走行作業車の障害
物回避制御装置の一実施形態ついて詳しく説明したが、
本発明は上述した実施形態によって限定されるものでは
なく、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態においては、図19(b)に
示したように新たな障害物SF2の側方を通過する際
に、上述した「障害物側方通過制御ルーチン」300を
実行していないが、この「障害物側方通過制御ルーチ
ン」300を実行することにより、自律走行作業車1が
新たな障害物SF2の側方を確実に通過できるようにす
ることができる。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の自律走行作業車の障害物回避制御装置によれば、前進
走行と逆進走行のいずれにおいても障害物を回避可能と
するために、自律走行作業車の全周にわたって障害物検
知手段を配置した場合でも、自律走行作業車の進行方向
と検知した障害物が存在する方向とが一致しない限り走
行制御手段が障害物を回避する迂回走行を開始させるこ
とが無いので、自律走行作業を効率良く行うことができ
る。
【0058】また、逆進走行の際に第2の障害物に遭遇
してもその手前で自律走行作業車を停止させることがで
きるから、安全に自律走行作業を行うことができる。そ
して、第2の障害物が除去されると直ちに逆進走行を開
始するので、自律走行作業を効率よく行うことができ
る。
【0059】また、迂回走行の際に第3の障害物に遭遇
してもその手前で自律走行作業車を停止させることがで
きるから、安全に自律走行作業を行うことができる。そ
して、第3の障害物が除去されると直ちに迂回走行を開
始するので、自律走行作業を効率よく行うことができ
る。さらに、第1および第3の障害物が共に除去された
場合には、迂回走行を開始した地点まで戻り、元の走行
経路に沿って作業を開始するので、例えば芝刈り作業等
の自律走行作業を実施しない領域が発生することを確実
に防止できる。
【0060】さらに、復帰走行の際に第4の障害物に遭
遇してもその手前で自律走行作業車を停止させることが
できるから、安全に自律走行作業を行うことができる。
そして、第4の障害物が除去されると直ちに復帰走行を
開始するので、自律走行作業を効率よく行うことができ
る。
【0061】したがって、本発明によれば、 1.障害物の位置を確実に認識でき、 2.障害物との衝突を確実に回避でき、 3.障害物を回避するために迂回走行した先にさらに障
害物が存在した場合にもそれを回避することができ、 4.障害物を回避した後には元の走行経路の延長線上に
復帰走行して作業を継続することができ、 5.障害物が一時的なものであれば不必要な回避動作を
行わず、 6.障害物が除去された場合にも対応することができ、 7.迂回走行中や復帰走行中に障害物を新たに検知した
場合にも対応することができ、 8.かつ以上の全ての障害物回避機能を、前進走行と逆
進走行とにかかわらず実行能な、自律走行作業車の障害
物回避制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する自律走行作業車を模式的に示
す平面図。
【図2】本発明に係る障害物回避制御装置の構造を模式
的に示す図。
【図3】本発明に係る障害物回避制御装置が実行するフ
ローチャート図の最も前側の部分を示す図。
【図4】図3に示したフローチャート図に続く部分を示
すフローチャート図。
【図5】図4に示したフローチャート図に続く部分を示
すフローチャート図。
【図6】図3中に示した逆進時障害物回避制御ルーチン
を示すフローチャート図。
【図7】図4中に示したシフト時障害物回避制御ルーチ
ンを示すフローチャート図。
【図8】図4中に示した障害物側方通過制御ルーチンを
示すフローチャート図。
【図9】図8中に示した再シフト制御ルーチンを示すフ
ローチャート図。
【図10】図5中に示した復帰時障害物回避制御ルーチ
ンを示すフローチャート図。
【図11】自律走行作業車の進行方向と障害物が存在す
る方向とが一致しない場合の制御を示す図。
【図12】自律走行作業車の進行方向と障害物が存在す
る方向とが一致する場合の制御を示す図。
【図13】自律走行作業車が逆進走行する場合の制御を
示す図。
【図14】障害物が除去された場合の制御を示す図。
【図15】自律走行作業車の迂回走行、障害物側方通
過、復帰走行を示す図。
【図16】自律走行作業車が迂回走行する際の制御を示
す図。
【図17】迂回走行中に障害物が除去されたときの制御
を示す図。
【図18】自律走行作業車が障害物の側方を通過する際
の制御を示す図。
【図19】迂回走行中に新たな障害物に遭遇した場合の
制御と復帰走行とを示す図。
【図20】復帰走行中に新たな障害物に遭遇した場合の
制御と復帰走行とを示す図。
【符号の説明】
1 自律走行作業車 2 光センサ 3 コントローラ 10 CPU 11 ROM 12 RAM 13 インプット/アウトプットインターフェース 14 センサ類 15 駆動回路 16 アクチュエータ類 100 逆進時障害物回避制御ルーチン 200 シフト時障害物回避制御ルーチン 300 障害物側方通過制御ルーチン 400 再シフト制御ルーチン 500 復帰時障害物回避制御ルーチン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B043 AA04 AB19 BA09 BB11 DA17 EA14 EA37 EB02 EB04 EB16 EB23 EB24 EC12 EC13 EC14 EC19 ED12 5H301 AA03 AA10 BB12 CC06 EE31 GG08 GG23 GG24 GG28 GG29 LL01 LL06 LL11 LL14 LL16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自律走行作業車が走行中に障害物と衝突す
    ることを回避するための障害物回避制御装置であって、 自律走行作業車の周囲に障害物が存在するか否かを検知
    する複数の障害物検知手段と、 これらの障害物検知手段から得られる信号に基づいて自
    律走行作業車が前記障害物を検知したときには障害物を
    回避するようにその走行を制御する走行制御手段とを備
    え、 前記走行制御手段は、 自律走行作業車の前進方向と前記障害物検知手段が第1
    の障害物を検知しその存在する方向とが一致するか否か
    を判別する方向判別部と、 前記方向判別部が自律走行作業車の前進方向と前記第1
    の障害物が存在する方向とが一致すると判別すると前記
    第1の障害物を迂回する走行を開始させる迂回走行開始
    部と、を有することを特徴とする自律走行作業車の障害
    物回避制御装置。
  2. 【請求項2】前記走行制御手段は、 自律走行作業車に前記第1の障害物を迂回して前進走行
    させるために自律走行作業車を逆進走行させる際に、 逆進走行の方向と前記障害物検知手段が第2の障害物を
    検知しその存在する方向とが一致していると前記方向判
    別部が判別すると自律走行作業車の逆進走行を停止させ
    るとともに、 前記障害物検知手段によって前記第2の障害物を検知で
    きなくなると逆進走行を再開させる、逆進走行制御部を
    さらに有することを特徴とする請求項1に記載の自律走
    行作業車の障害物回避制御装置。
  3. 【請求項3】前記走行制御手段は、 自律走行作業車が前記第1の障害物を迂回して走行する
    際に、 迂回走行する方向と前記障害物検知手段が第3の障害物
    を検知しその存在する方向とが一致していると前記方向
    判別部が判別すると自律走行作業車を前記第3の障害物
    の手前で停止させるとともに、 前記障害物検知手段によって前記第3の障害物を検知で
    きなくなると迂回走行を再開させ、 かつ前記障害物検知手段によって前記第1の障害物およ
    び前記第3の障害物の両方が検知できなくなると迂回走
    行を開始した地点まで自律走行作業車を逆進させた後に
    迂回走行開始前に走行していた経路の延長線上を自律走
    行作業車に前進走行させる、迂回走行制御部をさらに有
    することを特徴とする請求項1または2に記載の自律走
    行作業車の障害物回避制御装置。
  4. 【請求項4】前記走行制御手段は、 自律走行作業車が前記第1の障害物を迂回した後に迂回
    走行開始前に走行していた経路の延長線上に自律走行作
    業車を復帰走行させる際に、 自律走行作業車の復帰走行方向と前記障害物検知手段が
    第4の障害物を検知しその存在する方向とが一致すると
    前記方向判別部が判別すると自律走行作業車を前記第3
    の障害物の手前で停止させるとともに、 前記障害物検知手段によって前記第4の障害物を検知で
    きなくなると復帰走行を再開させる、復帰走行制御部を
    有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
    載の自律走行作業車の障害物回避制御装置。
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