JP2000275858A - 平版印刷版の製造方法 - Google Patents

平版印刷版の製造方法

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JP2000275858A
JP2000275858A JP8292999A JP8292999A JP2000275858A JP 2000275858 A JP2000275858 A JP 2000275858A JP 8292999 A JP8292999 A JP 8292999A JP 8292999 A JP8292999 A JP 8292999A JP 2000275858 A JP2000275858 A JP 2000275858A
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順 三浦
Shunsuke Takahashi
俊介 高橋
Tamotsu Iwata
保 岩田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、耐刷性及び版の画像鮮明度が
向上した、銀錯塩拡散転写法を用いた平版印刷版の製造
方法を提供することである。 【解決手段】支持体上に少なくともハロゲン化銀乳剤層
を塗布乾燥後、その上部に物理現像核層を塗布乾燥する
平版印刷版の製造方法において、前記ハロゲン化銀乳剤
層を塗布乾燥する際、前記ハロゲン化銀乳剤層を含む全
層の固形分率が30重量%から70重量%まで乾燥され
る時点まで表面温度を20℃以下で乾燥することを特徴
とする平版印刷版の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銀錯塩拡散転写法
を応用した平版印刷版の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】平版印刷版は、油脂性のインキを受理す
る親油性の画像部分と、インキを受理しない撥油性の非
画像部分とからなり、一般に該非画像部は水を受け付け
る親水性部分から構成されている。通常の平版印刷で
は、水とインキの両方を版面に供給し、画像部は着有色
性のインキを、非画像部は水を選択的に受け入れ、該画
像上のインキを、例えば紙、フィルム等の被印刷体に転
写させることによって、印刷が行われている。
【0003】従って、良い印刷物を得るためには、画像
部と非画像部の親油性及び親水性の差が十分に大きく
て、水及びインキを平板印刷版面に供給した時に、画像
部は十分量のインキを受け入れ、非画像部は全くインキ
を受け入れないことが重要である。
【0004】銀錯塩拡散転写法を用いた平版印刷版、そ
の中で、特にハロゲン化銀乳剤層の上に物理現像核層を
有する平版印刷版は、例えば、米国特許第3,728,
114号、同第4,134,769号、同第4,16
0,670号、同第4,336,321号、同第4,5
01,811号、同第4,510,228号、同第4,
621,041号明細書等に記載されており、未露光の
ハロゲン化銀結晶は銀塩拡散転写により現像液中の銀塩
錯化剤により銀塩錯体となって表面の物理現像核層まで
拡散し、核の存在により物理現像を起して、インキ受容
性の物理現像銀を主体とする画像部を平板印刷版の表面
に形成する。また一方、露光されたハロゲン化銀結晶
は、現像液により化学現像を起こし、黒色の銀となり親
水性の非画像部を形成する。
【0005】上記平版印刷材料の製造方法は、特開昭5
8−184152号、同平4−319949号公報等に
記載されているように、支持体上に下塗り層とハロゲン
化銀乳剤層を塗布乾燥した後、加温(35〜50℃で3
〜15日間)してハロゲン化銀乳剤に印刷に十分耐え得
るだけの皮膜強度を付与せしめた後、物理現像核層を塗
布するというのが一般的である。上記公報にも記載され
ているように、ハロゲン化銀乳剤層を塗布した後の乾燥
は、約40〜60℃の最大乾燥温度となるように設定さ
れるのが一般的である。
【0006】前述したように、本発明が対象とする平版
印刷版は、ゼラチンをバインダーとするハロゲン化銀乳
剤層の上に形成された銀像をインキ受容性の画線部とし
て利用するため、一般の平版印刷版(例えばPS版等)
に比して、画線部の機械的摩耗に対する抵抗性(耐刷
性)が劣るという欠点を有しており、その改良が望まれ
ている。
【0007】また、銀錯塩拡散転写法を応用した平版印
刷版においては、該刷版を用いて原稿の確認、修正等を
行うこともあるので、画像がより鮮明な、即ち黒色銀で
ある非画像部と物理現像銀(転写銀)である画像部のコ
ントラストがより強い平版印刷版が求められている。従
って物理現像銀である画像部の反射濃度が低い方が望ま
しい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐刷
性及び版の画像鮮明度が向上した、銀錯塩拡散転写法を
用いた平版印刷版の製造方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の前記目的は、支
持体上に少なくともハロゲン化銀乳剤層を塗布乾燥後、
その上部に物理現像核層を塗布乾燥する平版印刷版の製
造方法において、前記ハロゲン化銀乳剤層を塗布乾燥す
る際、前記ハロゲン化銀乳剤層を含む全層の固形分率が
30重量%から70重量%まで乾燥される時点まで表面
温度を20℃以下で乾燥することを特徴とする平版印刷
版の製造方法によって達成された。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
上記本発明の構成の中で、ハロゲン化銀乳剤層を含む全
層の固形分率とは、ハロゲン化銀乳剤層が単一層で塗布
される場合は、ハロゲン化銀乳剤層の固形分率であり、
ハロゲン化銀乳剤層がその他の層と同時重層塗布される
場合は、同時重層塗布される全層の合計の固形分率であ
る。
【0011】本発明が対象とする平版印刷版は、一般に
ハロゲン化銀乳剤層の下(支持体側)にハレーション防
止を兼ねた下塗り層を有しており、下塗り層が塗布乾燥
された後ハロゲン化銀乳剤層を単一層で塗布してもよい
し、下塗り層とハロゲン化銀乳剤層とを同時重層塗布し
てもよい。通常、生産効率の面から下塗り層とハロゲン
化銀乳剤層は同時重層塗布される。この場合、下塗り層
とハロゲン化銀乳剤層の合計の固形分率が30重量%か
ら70重量%まで乾燥される時点まで表面温度を20℃
以下で乾燥する。
【0012】本発明で言う固形分率とは、 (全塗布層中の合計固形分重量÷乾燥時の合計塗布重
量)×100 である。
【0013】一般にハロゲン化銀乳剤層及び下塗り層に
は主としてゼラチンが用いられ、その塗布・乾燥工程
は、塗布後ゼラチンをゲル化させる工程と、ゲル化させ
た層を乾燥させる工程に分けられる。塗布層はゲル化工
程で−5〜10℃の冷風を吹き付けることによりゼラチ
ンを十分ゲル化させた後、乾燥工程に送られ低湿度の空
気を適度に加熱し吹き付けて乾燥させる。乾燥工程は一
般に単位時間当たりの溶媒の蒸発量すなわち溶媒の蒸発
速度が一定である恒率乾燥期間(この期間では、蒸発潜
熱と蒸発速度が表面温度を支配する)から溶媒の蒸発速
度が低下し蒸発がほとんど無くなる減率乾燥期間(この
期間では表面温度は空気の乾球温度にだんだん近くなり
乾燥終了点付近では乾球温度と等しくなる)を経て完了
する。通常乾燥ゾーンは、乾燥温度の異なるいくつかの
ゾーンに分けられるが、前述したように、従来は約40
〜60℃の最大温度になるように設定されており、乾燥
過程におけるハロゲン化銀乳剤層塗布面の表面温度も2
0℃を越えていた。
【0014】本発明者は、ハロゲン化銀乳剤層の乾燥過
程における表面温度と、耐刷力及び転写銀の関係につい
て鋭意研究し、上記本発明を成すに至った。本発明にお
いて、固形分率が30〜70重量%におけるハロゲン化
銀乳剤層の表面温度は、20℃以下であるが、20〜5
℃の範囲で調整する。好ましくは18℃以下である。
【0015】本発明では、乾燥ゾーンの空気の条件(乾
球温度、露点風速等)を調整することにより(すなわち
蒸発速度をコントロールすることにより)表面温度を2
0℃以下に保つことができるが、具体的には乾燥温度1
5〜30℃、露点0〜−10℃、風速5〜40m/sの
範囲で適度に組み合わせればよい。
【0016】本発明の実施にあたっては固形分率は、あ
らかじめ各乾燥ゾーンにおける空気の温度、露点、風速
の条件での塗布層の固形分率を測定しておく必要があ
る。その方法は赤外水分計による水分量の変化、あるい
は乾燥ゾーンでの重量の変化を測定して求めることがで
きる。さらに表面温度も赤外線表面温度計で測定するこ
とができる。
【0017】本発明のゲル化工程の条件はゼラチンがゲ
ル化する条件であれば特にその温度は限定されないが、
−5〜10℃の冷風を吹き付けることが好ましい。又、
ゲル化工程から直ぐの乾燥工程(固形分率30重量%以
下の乾燥条件)は、ゲル化させた層がゾル化しない(塗
布層がゆるまない)表面温度にすることが好ましい。こ
れはゼラチン濃度、塗布速度等により変化するが、25
℃以下にすることが好ましい。又、固形分率重量70%
以上での表面温度についても30℃以下であることが好
ましい。特に、固形分率70〜90重量%の表面温度を
25℃以下にするのが好ましい。
【0018】本発明において、下塗り層及びハロゲン化
銀層の塗布量、塗布速度は特に限定されず、乾燥装置の
能力に見合った条件に設定すればよい。又、それらの層
中のゼラチン量、ハロゲン化銀量、その他添加物量(例
えばポリマーラテックス、硬膜剤、現像主薬量等)の固
形分も特に限定されないが、ゼラチン量は全固形分量の
20%以上、塗布時のゼラチン濃度は5〜15重量%程
度が好ましい。
【0019】下塗り層及びハロゲン化銀乳剤層の塗布方
法としては、これまでに公知の方式、例えばスライド塗
布方式、ディップ塗布方式、エアナイフ塗布方式、グラ
ビア方式、ドクトルブレード方式、リバースロール方
式、メタリングバー方式等を用いることが出来る。その
他の方法も可能であり、これらの具体的説明は朝倉書店
発行の「コーティング工学」253頁〜277頁(昭和
46.3.20発行)に詳細に記載されている。
【0020】ハロゲン化銀乳剤層は、例えば、塩化銀、
塩臭化銀、及びこれらにヨウ化銀を含むものからなる。
ハロゲン化銀結晶は、ロジウム塩、イリジウム塩、パラ
ジウム塩、ルテニウム塩、ニッケル塩、白金塩等の重金
属塩を含んでいても良い。ハロゲン化銀の結晶形態に特
に制限はなく、立方体ないし14面体粒子、さらにはコ
アシェル型、平板状粒子でも良い。ハロゲン化銀結晶
は、単分散、多分散結晶であってもよく、その平均粒径
は0.2〜0.8μmの範囲である。
【0021】本発明のこのハロゲン化銀写真乳剤は化学
増感を行わない、いわゆる原始乳剤(プリミィティブ乳
剤)を用いる事も出来るが、通常は化学増感される。化
学増感のためには、硫黄増感法、還元増感法、貴金属増
感法などを単独、あるいは組み合わせて実施することが
出来る。
【0022】ハロゲン化銀乳剤は又、シアニン色素、メ
ロシアニン色素等により分光増感又は減感され得る。そ
の増感又は減感され得る波長域に特に制限はない。
【0023】本発明が対象とする平版印刷版は、支持体
とハロゲン化銀乳剤層との間に下塗層設けられている。
このハロゲン化銀乳剤層、下塗り層はその製造工程中、
及び製品としての保存中や現像処理中の写真性能を安定
化させる目的で種々の化合物を含有させることが出来
る。例えば、カブリ防止剤、帯電防止剤、ハレーション
防止染料、可塑剤、界面活性剤、マット剤、カーボンブ
ラック、ポリマーラテックス、現像主薬、現像促進剤等
を含有させることが出来る。
【0024】本発明の対象になる平板印刷版はゼラチン
を含有しており、その含有層は、ハロゲン化銀写真乳剤
層であり、下塗層であり、裏塗層であり、また物理現像
核層でもありうる。本発明のゼラチン含有層におけるゼ
ラチンは、その一部を他の親水性コロイドで置換するこ
ともできる。
【0025】本発明のゼラチン含有層は、無機または有
機のゼラチン硬膜剤で硬化することが出来る。硬膜剤は
すべての層に添加することも出来、幾つか又は一層にの
み添加することも可能である。勿論、拡散性の硬膜剤は
二層同時塗布の場合、何れか一層にのみ添加することが
可能である。添加方法は乳剤製造時に添加したり、塗布
時にインラインで添加することも出来る。
【0026】物理現像核層は、通常ハロゲン化銀乳剤層
の上部に隣接して設けられる。この物理現像核層の物理
現像核としては、銀、アンチモン、ビスマス、カドミウ
ム、コバルト、鉛、ニッケル、パラジウム、ロジウム、
金、白金等の金属コロイド微粒子や、これらの金属の硫
化物、多硫化物、セレン化物、又はそれらの混合物、混
晶であっても良い。物理現像核層には、親水性バインダ
ーを0.1〜1.0g/m2程度含有させるのが好まし
い。親水性バインダーとしては、ゼラチン、澱粉、ジア
ルデヒド澱粉、カルボキシメチルセルロース、アラビア
ゴム、アルギン酸ナトリウム、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ポリスチレンスルホン酸、特開昭53−2160
2号報記載のビニルイミダゾールとアクリルアミドの共
重合体、同平8−211614号報記載のアクリルアミ
ドとグアニルチオ尿素類で置換されたメチルスルホンの
共重合体、ポリビニルアルコール等のポリマーが挙げら
れる。更に、物理現像核層には、ハイドロキノン、メチ
ルハイドロキノン、カテコール等の現像主薬や、ホルマ
リン、ジクロロ−s−トリアジン等の公知の硬膜剤を含
んでいても良い。
【0027】本発明の平版印刷版の支持体としては、代
表的な支持体として、紙、RC紙又は合成もしくは半合
成高分子フィルム、アルミニウム、鉄等の金属板等で、
平版印刷に耐えるものであれば使用することが出来る。
支持体の表面を一層又はそれ以上の高分子フィルム、又
は金属薄膜で、片面もしくは両面を被覆することも出来
る。これらの支持体の表面を塗布層との接着を良くする
為に表面処理することも可能である。
【0028】特に好ましく用いられる支持体は、両面も
しくは片面をポリオレフィン重合体で被覆した紙、表面
を親水化処理したポリエステルフィルム、表面処理を行
ったアルミニウム板等である。これらの支持体にはハレ
ーション防止のための顔料や表面物性改良の為に固形微
粒子を含んでいても良い。又支持体は裏面露光が可能な
ように光透過性であっても良い。
【0029】本発明で使用する現像処理液には、アルカ
リ性物質、保恒剤、ハロゲン化銀溶剤、粘稠剤、カブリ
防止剤、現像剤、現像変性剤等を含んでも良いし、現像
剤を含まないアクチベータータイプの現像処理液にして
も良い。さらに現像処理液には表面銀層のインキ乗りを
良くする化合物等を使用することが出来る。
【0030】本発明の平版印刷版の現像後の表面銀層
は、任意の公知の表面処理剤でインキ受容性に変換ない
しは受容性を増強せしめ得る。印刷方法、あるいは使用
する不感脂化液、給湿液等は普通に良く知られた方法に
よることが出来る。以下に本発明を実施例により説明す
るが勿論本発明はこれだけに限定されるものではない。
【0031】
【実施例】135g/m2両面ポリエチレン被覆紙の片面
に平均粒子サイズ5μのシリカ粒子を含有する裏塗り層
を設け、その反対側の面にコロナ放電加工後、下記に示
す下塗り層とハロゲン化銀乳剤層を同時重層塗布した。
乾燥条件を表1に示す。
【0032】下塗り層は、ゼラチン(3.5g/m2)、
カーボンブラック、マット剤(平均粒径3.5μのシリ
カ粉末)、硬膜剤(2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ
−S−トリアジンナトリウムを170mg/m2)、及び
界面活性剤を含有し、塗布量は、湿分で55g/m2であ
る。
【0033】ハロゲン化銀乳剤層は、オルソ増感された
高感度塩化銀乳剤(ゼラチン0.8g/m2、硝酸銀とし
て1.0g/m2含有)、1−フェニル−3−ピラゾリド
ン(0.1g/m2)、硬膜剤(N−メチロールエチレン
尿素を80mg/m2)及び界面活性剤を含有し、塗布量
は湿分で15g/m2である。
【0034】下塗り層とハロゲン化銀乳剤層の塗布後、
ゲル化工程で0℃の風を吹き付けて冷却凝固させ、表1
に示す乾燥条件で乾燥させた。乾燥後、40℃で7日間
加温した。その後、下記の物理現像核層を塗布乾燥して
平版印刷版を作成した。
【0035】下記の処方から成る物理現像核層の塗布液
を調製した。 A液とB液を攪拌しながら混合し、30分後にイオン交
換樹脂(IR−120E,IRA−400)の充填され
たカラムに通し硫化パラジウムゾルを得た。
【0036】 〈物理現像核液の調製〉 前記硫化パラジウムゾル 100ml ハイドロキノン 100g 1−フェニル−3−ピラゾリドン 10g アクリルアミド(97)とイミダゾール(3) 0.5g の共重合体 (平均分子量 10万) 10%サポニン(界面活性剤) 2ml 水を加えて全量を2000mlとした。
【0037】ハロゲン化銀乳剤層上に該物理現像核層を
20ml/m2となるようスライド塗布、乾燥し、平版印
刷版を作成した。
【0038】これらの平版印刷版を、像反転機構を有す
る製版用カメラで像露光を行い、下記の銀錯塩拡散転写
現像液により30℃で1分間現像処理を行った。
【0039】<転写現像液> 水 700ml 水酸化カリウム 20g 無水亜硫酸ナトリウム 50g 2−メルカプト安息香酸 1.5g 2−メチルアミノエタノール 15g 水を加えて1リットルとする。 現像処理後、該原版を2本の絞りローラー間に通し、余
分の現像液を除去し、直ちに下記組成を有する中和液で
25℃20秒間処理し、絞りローラーで余分の液を除去
し室温で乾燥した。
【0040】 <中和液> 水 600 ml クエン酸 10 g クエン酸ナトリウム 35 g コロイダルシリカ(20%液) 5 ml 3-メルカフ゜ト-4-アセトアミト゛-5-n-ヘフ゜チル-1,2,4-トリアソ゛ール 1 g エチレングリコール 5 ml 水を加えて1リットルとする。 以上の操作により作成した平版印刷版をオフセット印刷
機に装着し、下記の不感脂化液を版面にくまなく与え、
下記給湿液を用いて印刷を行った。
【0041】 <不感脂化液> 水 600 ml イソプロピルアルコール 400 ml エチレングリコール 50 g 3-メルカフ゜ト-4-アセトアミト゛-5-n-ヘフ゜チル-1,2,4-トリアソ゛ール 1 g
【0042】<給湿液> o−リン酸 10 g 硝酸ニッケル 5 g 亜硝酸ナトリウム 5 g エチレングリコール 100 g コロイダルシリカ(20%液) 28 g 水を加えて2リットルとする。
【0043】印刷機は、エービーディック350CD
(A.B.Dick社製オフセット印刷機の商標)を使
用し、銀画像部の欠落による画像飛びが生じて印刷に供
せなくなった時の印刷枚数で、次の評価基準により耐刷
性を評価した。 ◎ 20,000枚でも問題なし ○ 15,000〜20,000枚で銀画像部の欠落有
り △ 7,000〜13,000枚で銀画像部の欠落有り 印刷結果を表2に示す。
【0044】拡散転写物理現像銀部位の反射濃度はマク
ベス濃度計で測定した。反射濃度は、低い方が画像が鮮
明に見え、濃度が0.6以下が望ましい。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】前記の結果から、本発明の乾燥条件により
耐刷性と鮮明度の良好な平版印刷版が得られる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、銀錯塩拡散転写法を応
用した平板印刷版の耐刷性及び鮮明度が向上する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくともハロゲン化銀乳剤
    層を塗布乾燥後、その上部に物理現像核層を塗布乾燥す
    る平版印刷版の製造方法において、前記ハロゲン化銀乳
    剤層を塗布乾燥する際、前記ハロゲン化銀乳剤層を含む
    全層の固形分率が30重量%から70重量%まで乾燥さ
    れる時点まで表面温度を20℃以下で乾燥することを特
    徴とする平版印刷版の製造方法。
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