JP2000275503A - ズームレンズの制御方法 - Google Patents

ズームレンズの制御方法

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JP2000275503A
JP2000275503A JP8400999A JP8400999A JP2000275503A JP 2000275503 A JP2000275503 A JP 2000275503A JP 8400999 A JP8400999 A JP 8400999A JP 8400999 A JP8400999 A JP 8400999A JP 2000275503 A JP2000275503 A JP 2000275503A
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JP
Japan
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lens
zoom
focal length
adjustment
focal
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Withdrawn
Application number
JP8400999A
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English (en)
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Masaru Eguchi
勝 江口
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP8400999A priority Critical patent/JP2000275503A/ja
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  • Lens Barrels (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パルス管理でズーム調整とバック調整を行う
ズームレンズの制御方法において、ズームレンズの小型
化の妨げとならない制御方法を得る。 【構成】 ズームレンズ系を構成する複数のレンズ群
を、ピント面位置を移動させるズーム調整レンズ群とし
て選定した上で、(クレーム固まったら挿入)を有する
ズームレンズの制御方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、特にパルス管理によってレンズ
群の位置を制御するズームレンズにおいて、ズーム調整
とバック調整を加味してレンズ群の位置を制御する方法
に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】ズームレンズには、ズーミ
ング中にピント面位置が移動しないようにするズーム調
整と、そのピント面位置をカメラの撮像面に一致させる
バック調整(fB調整)が不可欠である。従来、このズ
ーム調整とバック調整は、機械的に行われてきたが、全
てのレンズ群の位置をパルス管理で制御する最近のカメ
ラでは、機械的なズーム調整とバック調整に代えて、ソ
フト的にこれらを行うことが可能である。すなわち、長
焦点距離端と短焦点距離端のピントずれ量を予め測定し
ておいてこのピントズレ量から各焦点距離におけるズー
ミング調整量とバック調整量を演算し、最終的にシャッ
タが切られる前に、焦点距離情報と被写体距離情報に基
づく各レンズ群の移動量に、このズーミング調整量とバ
ック調整量を加味して各レンズ群を移動制御すること
で、このズーム調整とバック調整を行うことが可能であ
る。
【0003】本出願人が提案した特開平9-28823
2号公報では、2群ズームレンズにおいて、長焦点距離
端と短焦点距離端のピントずれ量から、ズーム調整に必
要な前群移動量と、バック調整に必要な前群と後群の全
体移動量とを求め、これらのズーム調整とバック調整に
必要な前群移動量と後群移動量をパルス数に換算し、こ
の補正パルス数を、実際の合焦操作時に焦点距離情報と
被写体距離情報に基づくモータの駆動パルス数に加える
ことで、合焦操作時に同時にズーム調整とバック調整を
行うようにしている。この制御方法におけるズーム調整
とバック調整用の前群移動量は、ピントずれ量と前群の
ピント感度により求められる固定値である。
【0004】しかし、以上の制御方法では、前群移動量
が固定値であるために、レンズ群の間隔が最小になる焦
点距離においても、該前群の前方と後方の補正移動距離
を確保しておかねばならず、ズームレンズの小型化の妨
げとなっていた。つまり、ズーム調整とバック調整用の
前群移動量は、正の値をとることも負の値をとることも
あり、焦点距離情報と被写体距離情報に基づく移動位置
を前方に補正することも後方に補正することもある。ま
た、以上の制御方法では、ズーム調整用のレンズ群が固
定されており(特定のレンズ群に限られており)、ズー
ム調整の自由度が低いという問題があった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、パルス管理でズーム調整とバ
ック調整を行うズームレンズの制御方法についての以上
の問題意識に基づき、ズームレンズの小型化の妨げとな
らない制御方法を得ることを目的とする。また、本発明
は、パルス管理でズーム調整とバック調整を行うズーム
レンズにおいて、より高い自由度でズーム調整を行うこ
とができる制御方法を得ることを目的とする。
【0006】
【発明の概要】本発明は、少なくとも前後2群の可動変
倍レンズ群を含む複数のレンズ群を有するズームレンズ
系と、これら複数のレンズ群を独立してパルス管理で駆
動制御するモータ駆動系と、このズームレンズ系の焦点
距離を有限段数で検出する焦点距離検出手段とを有する
ズームレンズにおいて、ズームレンズ系を構成する複数
のレンズ群を、該ズームレンズ系のピント面位置を移動
させるズーム調整レンズ群として選定する選定ステッ
プ;組立時に上記ズームレンズ系の有限段数の焦点距離
のうち少なくとも長焦点距離端と短焦点距離端を含む複
数の焦点距離において実際のピント面位置を測定する測
定ステップ;基準となるピント面位置と、有限段数の他
の焦点距離におけるピント面位置とを一致させるに必要
な上記複数のズーム調整レンズ群のうちの少なくとも1
つのレンズ群の移動量を上記モータ駆動系のパルス数に
換算して求めるズーム調整ステップ;及びこのズーム調
整ステップにおいて選択されるズーム調整レンズは、複
数の有限段数の焦点距離の少なくとも一つにおいて、他
の焦点距離とは異なること;を有することを特徴として
いる。
【0007】本発明方法は、さらに、ズーム調整ステッ
プで求めたピント面位置を、撮像面位置に一致させるに
必要なズームレンズ系全系の各レンズ群の移動量を上記
モータ駆動系の駆動パルス数として求めるバック調整ス
テップ;を備えてもよい。合焦操作時には、被写体距離
情報および焦点距離情報に基づいて定まる各レンズ群の
移動パルス数に、ズーム調整ステップ及びバック調整ス
テップで求めたパルス数を加味することができる。
【0008】
【発明の実施形態】図1は、本発明を適用するズームレ
ンズ10の概念構成を示し、図2は、このズームレンズ
の制御系を示している。ズームレンズ10は、第1レン
ズ群L1、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3、及び
第4レンズ群L4を有し、これらの第1〜第4レンズ群
L1〜L4が、それぞれのモータM1、M2、M3、M
4及び駆動機構D1、D2、D3、D4を介して駆動さ
れる。そして、これらの第1〜第4レンズ群L1〜L4
の位置は、パルサP1、P2、P3、P4で検出され、
パルス管理される。ズームレンズ10の焦点距離は、有
限段数に分割され、焦点距離検出機構11によって検出
される。第1〜第4レンズ群の正負は、便宜的に示した
もので、一例である。
【0009】ズームレンズ10を制御するCPU20に
は、図2に示すように、モータM1〜M4、焦点距離検
出機構11が接続され、さらにズーム操作手段21、シ
ャッタレリーズ手段22、ROM23、測距手段24、
及び測光手段25が接続されている。
【0010】図1では、汎用的に4群構成として示した
が、2群ズームレンズでは、図1において第3レンズ群
L3と第4レンズ群L4を省略し、3群ズームレンズで
は、同第4レンズ群L4を省略する。以上の構成は、基
本的に公知である。本実施形態において重要な点は、第
1レンズ群L1〜第4レンズ群L4が独立してモータに
より駆動され、その位置がパルス管理される点、及びズ
ームレンズ10の焦点距離が焦点距離検出機構11によ
って有限段数に分割されて検出される点である。
【0011】図3は、2群ズームレンズのズーム軌跡と
本実施形態の制御原理を示している。第1レンズ群L1
と第2レンズ群L2は、長焦点距離端(L端)から短焦
点距離端(S端)に向けて徐々に間隔を広げるレンズ系
である。つまり、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2
は、L端においてその間隔が最小になる。
【0012】この2群ズームレンズでは、第1レンズ群
L1と第2レンズ群L2の双方を、ピント面位置を移動
させるズーム調整レンズ群として用いる。そして、有限
段数の焦点距離において、第1レンズ群L1と第2レン
ズ群L2の一方または双方をズーム調整レンズ群として
用い、ピント面位置を揃えるズーム調整と、揃えたピン
ト面位置を撮像面(フィルム面)位置に一致させるため
のバック調整を行うために、基準焦点距離におけるピン
ト面位置を基準として次のステップを実行する。
【0013】ステップ1 L端(最小のレンズ間隔が生じる焦点距離)とS端を含
む全ての有限段数の焦点距離におけるピント面位置を測
定し、カメラボディの撮像面(フィルム面)Rからのピ
ントずれ量ΔfB(L)とΔfB(S)を測定する。こ
のΔfB(L)は、基準となるピント面位置であり、Δ
fB(L)=ΔfB(ref)とする。ピント面位置の
測定は、L端とS端を含む複数の有限段数の焦点距離で
測定し、他の有限段数の焦点距離のピント面位置は、内
挿法で求めることもできる。
【0014】ステップ2 焦点距離検出機構11によって検出される有限段数の焦
点距離(f)毎に、このΔfB(ref)とのピントず
れ量の差(Δ(f))を求める。
【0015】ステップ3 図3の例では、焦点距離がS端とL端を含めて5段階に
分割されており、S端を含む短焦点距離側の2段階の焦
点距離では、第2レンズ群L2をズーム調整レンズ群と
し、L端を除く長焦点距離側の2段階の焦点距離では、
第1レンズ群L1をズーム調整レンズ群とする。そし
て、各焦点距離において、上記のピントずれ量の差(Δ
(f))をキャンセルし、ピント面位置をΔfB(re
f)に一致させるための第1レンズ群L1と第2レンズ
群L2の移動量X1(f)、X2(f)(ズーム調整相
当量)を求める。X1(f)、X2(f)は、K1
(f)、K2(f)をそれぞれ第1レンズ群L1、第2
レンズ群L2のピント感度として次式で与えられる。 X1(f)=Δ(f)/K1(f) X2(f)=Δ(f)/K2(f) 但し、図3において、 K1(f)=(1−m12)m22 K2(f)=1−m22 m1;第1レンズ群L1の横倍率、 m2;第2レンズ群L2の横倍率、 である。この移動量X1(f)、X2(f)は、パルサ
P1、P2によるパルス数に換算される。この調整が実
行されると、L端からS端のピント面位置が、L端のピ
ント面位置、つまり図3の破線位置に揃うことになる。
【0016】ステップ4 揃ったピント面位置は、撮像面Rの位置とは一致してい
ない。そこで、この破線位置を撮像面Rの位置に一致さ
せるための第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の移動
量(バック調整相当量)を同様にパルス換算して求め
る。このステップにおける移動量は、ズームレンズ系1
0の全構成レンズ群のそれぞれの移動量として決定され
る。ステップ3のズーム調整相当量とステップ4のバッ
ク調整相当量は、第1レンズ群L1、第2レンズ群L2
の駆動パルス数として、ROM23に記憶される。
【0017】ステップ5 シャッタレリーズ手段22が操作されることで実行され
る実際の撮影時(合焦操作時)には、ズーム操作手段2
1からの焦点距離情報と測距手段24からの被写体距離
情報に基づき、CPU20は、モータM1、M2を介し
て第1レンズ群L1、第2レンズ群L2を駆動し、その
駆動パルス数は、パルサP1、P2を介して制御され
る。ROM23に記憶されているステップ3のズーム調
整相当量とステップ4のバック調整相当量に対応するパ
ルス数は、この焦点距離情報と被写体距離情報に基づく
駆動パルス数に加算され、その結果、第1レンズ群L1
と第2レンズ群L2は、ズーム調整とバック調整を加味
した合焦位置に移動する。
【0018】以上の制御方法によれば、第1レンズ群L
1と第2レンズ群L2の間隔が最小となるL端におい
て、ズーム調整相当量または(および)バック調整相当
量によって、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2がさ
らに接近する可能性がない。よって、第1レンズ群L1
と第2レンズ群L2をL端において最大に接近させる設
計ができ、レンズの小型化が図れる。また、L端とS端
の途中の焦点距離において、ズーム調整レンズ群を第1
レンズ群L1から第2レンズ群L2に変化させているの
で、ズーム調整の自由度が高まり、設計の自由度が増
す。
【0019】図4は、3群ズームレンズのズーム軌跡と
本実施形態の制御原理を示している。この実施形態で
は、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3が可動変倍レ
ンズ群であり、この第2レンズ群L2と第3レンズ群L
3をズーム調整レンズ群として選択している。第2レン
ズ群L2と第3レンズ群L3は、長焦点距離端(L端)
から短焦点距離端(S端)に向けて徐々に間隔を広げる
レンズ系である点で図3と同一であり、また最小のレン
ズ間隔は、L端において、第2レンズ群L2と第3レン
ズ群L3の間に生じる。この実施形態では、L端を含む
長焦点距離側の2段階の焦点距離において、第2レンズ
群L2と第3レンズ群L3をズーム調整レンズ群として
用い、S端を含む残りの3段階の焦点距離において、第
3レンズ群L3をズーム調整レンズ群として用いる。
【0020】図5は、4群ズームレンズのズーム軌跡と
本実施形態の制御原理を示している。この実施形態で
は、第2レンズ群L2と第4レンズ群L4が可動変倍レ
ンズ群であり、第2〜第4レンズ群L2〜L4の3つの
レンズ群をズーム調整レンズ群として選択している。最
小のレンズ間隔は、S端において、第1レンズ群L1と
第2レンズ群L2の間に生じる。この実施形態では、L
端を含む長焦点距離側の2段階の焦点距離及びS端を含
む短焦点距離側の2段階の焦点距離において、第4レン
ズ群L4をズーム調整レンズ群として用い、中間の一つ
の焦点距離において、第2〜第4レンズ群L2〜L4の
すべてをズーム調整レンズ群として用いる。
【0021】図4の3群ズームレンズ、図5の4群ズー
ムレンズともに、撮像面Rの初期位置をピント面の基準
位置とし、この基準位置に各焦点距離におけるピント面
位置が揃うように、用いるズーム調整レンズ群の駆動パ
ルス数を演算することができる。
【0022】ピント面の基準位置は、撮像面の初期位置
の他、最小のレンズ群間隔が生じるときの焦点距離を含
む任意の焦点距離とすることも可能であり、そのときの
ピント面位置に他の焦点距離におけるピント面位置を揃
えるズーム調整を行うことが可能である。
【0023】次に具体的な実施例について説明する。 「実施例1」図3に対応する実施例である。この実施例
は、第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の間に最小の
レンズ間隔が生じるL端を基準位置とし、この基準位置
におけるピント面位置に、他の焦点距離におけるピント
面を一致させるために、第1レンズ群L1と第2レンズ
群L2をズーム調整用レンズ群とした実施例である。そ
のレンズ構成を図6に、レンズデータを表1に示す。以
下のレンズデータにおいて、FNOはFナンバー、fは焦
点距離、ωは半画角、Rは曲率半径、Dはレンズ厚また
はレンズ間隔、Nd はd線の屈折率、νdはアッベ数を
示す。
【0024】表2は、このレンズ系のピント面位置を測
定し、その結果に基づき第1レンズ群L1と第2レンズ
群L2のバック調整用移動量を演算した結果を示す。焦
点距離は5段階に分割されている。Δ(f)欄における
「0.000」は、その焦点距離(L端)におけるピン
ト面位置を基準とすることを意味し、同欄の別の焦点距
離における数値は、各焦点距離におけるピント面位置
と、この基準ピント面位置とのずれ量(mm)を示して
いる。従って、L端における第1レンズ群L1と第2レ
ンズ群L2の補正量x1、x2は「0.000」であ
り、同欄の別の焦点距離における数値は、この基準ピン
ト面位置に、L端以外の各焦点距離におけるピント面位
置を一致させるに必要な第1レンズ群L1と第2レンズ
群L2の移動量(mm)を示している。
【0025】
【表1】 FNO=1:2.8-3.1-3.6 f=5.10-7.21-10.20 (ズーム比;2.00 ) ω=36.9-27.4-19.9゜ 面 No. R D Nd νd 1* 47.616 1.84 1.58636 61.3 2 -938.924 0.10 - - 3 15.904 1.00 1.77250 49.6 4 5.133 3.83 - - 5 -8.775 0.80 1.77250 49.6 6 -24.230 0.10 - - 7 23.440 1.42 1.84666 23.8 8 -210.000 12.92-7.32-3.35 - - 9 7.700 1.98 1.62041 60.3 10 -488.111 0.10 - - 11 7.600 2.27 1.58913 61.2 12 19.203 0.41 - - 13 -62.240 1.44 1.84666 23.8 14 8.178 0.55 - - 15* 12.407 1.66 1.58636 61.3 16 -14.000 3.89-5.78-8.47 - - 17 ∞ 2.92 1.51633 64.1 18 ∞ 1.00 - - 19 ∞ 0.80 1.51633 64.1 20 ∞ - - - *は回転対称非球面。 非球面データ(表示していない非球面係数は0.00である。): 面No. K A4 A6 A8 1 0.00 0.1099×10-3 -0.6565×10-6 - 15 -0.40 -0.1383×10-2 -0.3197×10-4 -0.1751×10-5
【0026】
【表2】 ZP 1 2 3 4 5 f 5.1 6.07 7.21 8.58 10.2 K1(f) 0.239 0.339 0.477 0.676 0.956 K2(f) 0.761 0.661 0.523 0.324 0.044 △fB 0.232 0.270 0.317 0.381 0.466 △(f) -0.234 -0.196 -0.149 -0.085 0 x1 0.000 0.000 0.312 0.126 0.000 x2 0.307 0.297 0.000 0.000 0.000
【0027】[実施例2]図4の3群ズームレンズに対
応する実施例である。この実施例は、撮像面Rの初期位
置をピント面の基準位置とし、この基準ピント面位置
に、他の焦点距離におけるピント面を一致させるため
に、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3をズーム調整
用レンズ群とした実施例である。そのレンズ構成を図7
に、レンズデータを表3に示す。
【0028】表4は、このレンズ系のピント面位置を測
定し、その結果に基づき第2レンズ群L2と第3レンズ
群L3のズーム調整用移動量を演算した結果を示す。焦
点距離(ZP)の分割段数、Δ(f)の記載の意味、及
びL端における各レンズ群の補正量x2、x3の意味
は、実施例1(表2)と同様である。この実施例では、
ΔfB=Δ(f)である。
【0029】
【表3】 FNO=1:2.8-3.1-3.5 f=6.00-11.70-22.80(ズーム比;3.80 ) ω=32.4-16.8-8.8゜ 面 No. R D Nd νd 1 42.356 1.35 1.84666 23.8 2 25.911 4.36 1.62041 60.3 3 153.375 0.10 - - 4 30.256 3.23 1.69680 55.5 5 147.931 2.95-9.90-14.70 - - 6 507.736 1.00 1.83481 42.7 7 6.678 3.00 - - 8 -21.547 0.80 1.69680 55.5 9 23.048 0.24 - - 10 13.805 2.05 1.84666 23.8 11 -320.155 19.80-11.11-3.83 - - 12 9.831 1.97 1.62041 60.3 13 256.613 0.10 - - 14 9.399 2.01 1.62041 60.3 15 -30.769 0.80 1.84666 23.8 16 40.602 1.69 - - 17 -74.045 0.80 1.64769 33.8 18 9.048 0.46 - - 19* 14.315 2.68 1.58913 61.3 20 -19.314 3.93-5.67-8.14 - - 21 ∞ 2.92 1.51633 64.1 22 ∞ 1.00 - - 23 ∞ 0.80 1.51633 64.1 24 ∞ - - - *は回転対称非球面。 非球面データ(表示していない非球面係数は0.00である。): 面No. K A4 A6 19 0.00 -0.7551×10-3 -0.2001×10-4
【0030】
【表4】 ZP 1 2 3 4 5 f 6 8.38 11.7 16.3 22.8 K1(f) 0.023 0.045 0.087 0.170 0.331 K2(f) 0.148 0.191 0.238 0.280 0.297 K3(f) 0.829 0.764 0.675 0.550 0.371 △fB 0.259 0.305 0.373 0.480 0.651 x2 0.000 0.000 0.000 -0.578 -0.975 x3 -0.312 -0.399 -0.553 -0.578 -0.975
【0031】[実施例3]図5の4群ズームレンズに対
応する実施例である。この実施例は、、撮像面Rの初期
位置をピント面の基準位置とし、この基準ピント面位置
に、他の焦点距離におけるピント面を一致させるため
に、第2〜第4レンズ群L2〜L4をズーム調整用レン
ズ群とした実施例である。そのレンズ構成を図8に、レ
ンズデータを表5に示す。
【0032】表6は、このレンズ系のピント面位置を測
定し、その結果に基づき第2〜第4レンズ群L2〜L4
のズーム調整用移動量を演算した結果を示す。焦点距離
の分割段数(ZP)、Δ(f)の記載の意味、及びL端
における各レンズ群の補正量x2、x3、x4の意味
は、実施例1(表2)、実施例2(表4)と同様であ
る。この実施例では、ΔfB=Δ(f)である。
【0033】
【表5】 FNO=1:2.8-2.9-2.8 f=6.90-13.80-27.60(ズーム比;4.00 ) ω=26.7-13.2-6.5゜ 面 No. R D Nd νd 1* 52.505 1.20 1.84666 23.8 2 22.684 4.25 1.62041 60.3 3 -117.596 0.10 - - 4 17.328 3.19 1.69680 55.5 5 65.738 1.56-6.82-11.06 - - 6 189.440 0.80 1.77250 49.6 7 6.551 2.30 - - 8* -7.679 0.80 1.69350 53.2 9 17.635 1.80 1.84666 23.8 10 -23.355 12.33-7.06-2.82 - - 11* 8.939 2.38 1.69350 53.2 12 -33.339 0.80 1.80518 25.4 13 62.258 4.29-3.00-4.19 - - 14 13.585 0.77 1.84666 23.8 15 7.363 2.65 1.58913 61.2 16* -19.525 6.11-7.39-6.20 - - 17 ∞ 2.92 1.51633 64.1 18 ∞ 1.00 - - 19 ∞ 0.80 1.51633 64.1 20 ∞ - - - *は回転対称非球面。 非球面データ(表示していない非球面係数は0.00である。): 面No. K A4 A6 8 0.00 0.1534×10-3 0.1719×10-5 11 -1.00 -0.1454×10-4 0.2507×10-5 16 0.00 0.3475×10-3 0.5241×10-5
【0034】
【表6】 ZP 1 2 3 4 5 f 6.9 9.8 13.8 19.5 27.6 K1(f) 0.081 0.163 0.323 0.644 1.290 K2(f) 0.248 0.238 0.127 -0.195 -0.954 K3(f) -0.216 -0.314 -0.381 -0.379 -0.227 K4(f) 0.887 0.915 0.931 0.930 0.891 △fB 0.275 0.331 0.409 0.527 0.709 x2 0.000 0.000 -0.604 0.000 0.000 x3 0.000 0.000 -0.604 0.000 0.000 x4 -0.310 -0.362 -0.604 -0.567 -0.796
【0035】図1の概念構成では、便宜上、全ての構成
レンズ群L1ないしL4を個別のモータM1ないしM4
で駆動する構成としたが、各レンズ群の位置を個別に制
御できる構成であれば本発明の制御方法は適用可能であ
り、その具体構成は問わない。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、パルス管理でズーム調
整とバック調整を行うズームレンズの制御方法におい
て、複数のレンズ群をズーム調整用レンズ群とし、各焦
点距離でのピント面位置が一致するように、焦点距離毎
にこれら複数のズーム調整用レンズ群を選択してそのレ
ンズ位置を制御するので、ズーム調整の自由度、設計の
自由度が高まり、さらにズームレンズの小型化の妨げと
ならない制御方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するズームレンズの概念構成を示
す図である。
【図2】図1のズームレンズの制御系を示すブロック図
である。
【図3】2群ズームレンズに対して本発明の制御方法を
適用した制御例を示す図である。
【図4】3群ズームレンズに対して本発明の制御方法を
適用した制御例を示す図である。
【図5】4群ズームレンズに対して本発明の制御方法を
適用した制御例を示す図である。
【図6】図3の制御例を適用した具体的なレンズ系の構
成図である。
【図7】図4の制御例を適用した具体的なレンズ系の構
成図である。
【図8】図5の制御例を適用した具体的なレンズ系の構
成図である。
【符号の説明】 L1〜L4 レンズ群 M1〜M4 モータ P1〜P4 パルサ D1〜D4 駆動機構 10 ズームレンズ系 11 焦点距離検出機構 20 CPU 21 ズーム操作手段 22 シャッタレリーズ手段 23 ROM 24 測距手段 25 測光手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも前後2群の可動変倍レンズ群
    を含む複数のレンズ群を有するズームレンズ系と、これ
    ら複数のレンズ群を独立してパルス管理で駆動制御する
    モータ駆動系と、このズームレンズ系の焦点距離を有限
    段数で検出する焦点距離検出手段とを有するズームレン
    ズにおいて、 上記ズームレンズ系を構成する複数のレンズ群を、該ズ
    ームレンズ系のピント面位置を移動させるズーム調整レ
    ンズ群として選定する選定ステップ;組立時に上記ズー
    ムレンズ系の有限段数の焦点距離のうち少なくとも長焦
    点距離端と短焦点距離端を含む複数の焦点距離において
    実際のピント面位置を測定する測定ステップ;基準とな
    るピント面位置と、有限段数の他の焦点距離におけるピ
    ント面位置とを一致させるに必要な上記複数のズーム調
    整レンズ群のうちの少なくとも1つのレンズ群の移動量
    を上記モータ駆動系のパルス数に換算して求めるズーム
    調整ステップ;及びこのズーム調整ステップにおいて選
    択されるズーム調整レンズは、複数の有限段数の焦点距
    離の少なくとも一つにおいて、他の焦点距離とは異なる
    こと;を有することを特徴とするズームレンズの制御方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の制御方法において、さら
    に上記ズーム調整ステップで求めたピント面位置を、撮
    像面位置に一致させるに必要なズームレンズ系全系の各
    レンズ群の移動量を上記モータ駆動系の駆動パルス数と
    して求めるバック調整ステップ;を有するズームレンズ
    の制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の制御方法におい
    て、合焦操作時に、被写体距離情報および焦点距離情報
    に基づいて定まる各レンズ群の移動パルス数に、上記ズ
    ーム調整ステップ及びバック調整ステップで求めたパル
    ス数が加味されるズームレンズの制御方法。
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