JP2000275238A - ビール等の泡持ち時間評価装置 - Google Patents

ビール等の泡持ち時間評価装置

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JP2000275238A
JP2000275238A JP11079874A JP7987499A JP2000275238A JP 2000275238 A JP2000275238 A JP 2000275238A JP 11079874 A JP11079874 A JP 11079874A JP 7987499 A JP7987499 A JP 7987499A JP 2000275238 A JP2000275238 A JP 2000275238A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビール泡層の厚さの同じものについて、その
泡持ち時間で泡持ちの評価をする。 【解決手段】 基準コップを載置する小テーブル上の各
コップの周囲を内方から囲むように仕切るスペーサー、
各コップの上縁付近に配置した風除けフードを備えるタ
ーンテーブルと、基準の泡層厚さ値を形成するようにビ
ールをコップに定量注ぐ注ぎ出し手段と、コップの上方
および側方にそれぞれ設けたカメラによって映像情報を
取得し、コップ内のビールの泡層厚さ値とその泡持ち時
間を測定し記憶する測定手段と、前記測定した泡層厚さ
値が基準泡層厚さ値に近づくようビール注ぎ出し高さを
調整し、再びビールを定量注いでサンプルを得て、その
泡層厚さ値及び泡持ち時間を測定し記憶することを複数
サンプルについて行う制御部と、前記複数サンプルの泡
層厚さ値対泡持ち時間のグラフに基づいて前記基準泡層
厚さ値に対応する泡持ち時間を評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビール等の泡持ち時
間評価装置に関し、さらに詳しくは、瓶、カン等のビー
ルあるいは麦芽を用いた発泡酒について、コップ、ジョ
ッキ等に注いだときにその表面に形成される泡の持続を
評価するビール等の泡持ち時間評価装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者らは先に、ビールの泡持ちの評
価方法として、人手によるビール注ぎ出し状態と同様の
状態で容器に注いで形成された泡を、泡持ち試験のサン
プルとして用いることが現実の泡持ちを評価する上で重
要であるとの考え方に基づき、人がビールを注ぐ動作と
近似する方法で容器にビールを注ぐ装置を開発した(特
開平8−67342号公報)。
【0003】当該装置は、ビール瓶の注ぎ口を支点とし
て固定し、この支点を中心にして瓶の底部を一定の速度
で、所定角度まで回転させて所定の高さ(ビールをコッ
プに注ぐ状態で、ビール瓶の口から注ぐべきコップの底
までの距離)に持上げてから定められた量のビールを注
ぎ込み、出来上がった泡の層の保持時間(泡が消えるま
での時間:以下「泡持ち時間」という)の長さで泡持ち
の良し悪しを評価するものである。この方法では、注ぐ
量を定量にしているが、定量そのものが必須要件ではな
い。
【0004】必要なのは発泡条件を同一にすることであ
る。コップにビールを注ぐ時の発泡に係わる要因として
は、コップを同一のものとした時、注ぐ勢いと注ぎ出し
に要する時間がある。この要因を同一条件にすることが
泡持ちを評価する上で必要となる。この要因を同一条件
にすることは、言い替えると、同一時間内に所定量のビ
ールを注ぐことと同等である。したがって、泡持ち評価
を行うに当って、注ぎ時間と注ぎ量を同一に管理するこ
とで目的が達せられる。
【0005】また、注ぎ量は、注ぎ容器の大きさにも関
係し、泡も含めて容器から溢れないような量、かつ発泡
条件が同一になるような少量でない適度な量に設定され
る。
【0006】しかし、上記方式では、特にビール瓶の場
合、瓶の形状が同じでなく、瓶を同じ角度傾けて注いで
も必ずしも同量注がれているとは限らない。すなわち、
上述した発泡条件が同一でない可能性がある。
【0007】また、上記注ぎ出しにおいて、泡のでき
方、泡の持続に係わる種々の条件、たとえば、注ぎ容器
の形状、容器自体の温度、容器内の表面の状態及び注ぎ
出し高さ(容器に当たる衝撃の強さで発泡量が異なり、
衝撃が強いほど発泡する)等の条件は全て同一条件で注
ぎ出しを行うようになされているが、実際には、注ぎ出
しによって形成された泡層の厚さが異なる場合が多々あ
る。
【0008】本発明者の研究結果によると、ビールの種
類によって、泡立ちに良し悪しがあり(発泡性の良し悪
し)、泡立ちの良いものの方が他の条件が同一であれ
ば、形成される泡層の厚さは厚くなる。しかも泡立ちと
泡持ちとは別個の特性であることから、泡持ち時間(泡
立ち量が対総量比で一定値以下になるまでの時間)だけ
で泡持ちの良し悪しを判断することは出来ないことにな
る。
【0009】したがって、この評価方法における必須要
件は、サンプルに形成される泡層の厚さを同一にするこ
とであるが、それを実現することは甚だ困難であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、上記従来技術の不具合を解消するため、ビール泡層
の厚さの同じものについて、その泡持ち時間で泡持ちの
評価をできるようにすることにあり、泡持ち時間の測定
作業を実現するためのビール等の泡持ち時間評価装置を
提供することにある。
【0011】さらに、エアコンディショナーの風など、
装置周辺での空気の移動による影響で泡が消滅してしま
ったり、また泡をビデオカメラで観察する際に背景の影
響や周囲の映り込み等による観察の妨げを防止して、よ
り早く的確な評価ができるビール等の泡持ち時間評価装
置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、基準コップを載置する複数の小テーブ
ル、該小テーブルに載置される各基準コップの周囲を内
方から囲むように仕切るスペーサー、および前記各基準
コップの上縁付近に配置した風除けフードを備えるター
ンテーブルと、予め設定された基準の泡層厚さ値を形成
するように任意の注ぎ出し高さより所定のビールを前記
基準コップに定量注ぐ注ぎ出し手段と、前記基準コップ
の上方および側方にそれぞれ設けたカメラによって映像
情報を取得し、前記基準コップ内のビールの泡層厚さ値
とその泡持ち時間を測定し記憶する測定手段と、前記測
定で得られた泡層厚さ値と基準泡層厚さ値とを比較する
手段と、該基準泡層厚さ値に近づくようビール注ぎ出し
高さを調整し、再び前記所定のビールを基準コップに定
量注いでサンプルを得て、その泡層厚さ値及び泡持ち時
間を測定し記憶することを、複数回繰り返し複数のサン
プルについて行う制御部と前記複数のサンプルの泡層厚
さ値対泡持ち時間のデータから得られるグラフに基づい
て前記基準泡層厚さ値に対応する泡持ち時間を読取るデ
ータ処理手段とから成るビール等の泡持ち時間評価装置
である。
【0013】そして、前記スペーサーおよび風除けフー
ドの内周壁は、映り込みが発生しないようなつや消しも
しくは光の反射を起こさない処理が施されていることを
特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。図1は本発明の実施形態であるビ
ール等の泡持ち時間評価装置構成を示す模式図である。
【0015】なお、説明の都合上、以下の説明では、ビ
ールあるいは麦芽を用いた発泡酒についてはビールをも
って代表とし、また瓶、カンについては瓶を代表として
説明をするが、これに限らず残余のものであっても良い
ことはいうまでもない。
【0016】同図に示すように、注ぎ出し装置10は、
テスト用コップ1を支持し、コップの縦方向位置、横方
向位置及びビールの注ぎ位置と泡観測位置に移動させる
ためのターンテーブル駆動部2と、ビール瓶を保持し、
人がビールを注ぐ動作に近い形式でビール瓶の口を中心
にして瓶底を持上げて傾斜させ、テスト用コップ1にビ
ールを注ぐ操作をする注ぎ出し機構3とその駆動部と、
コップ内に形成された泡を縦方向から観測するビデオカ
メラ4と、泡層厚さを横方向から測定するビデオカメラ
5とで構成される。
【0017】また、6は注ぎ出し装置の動作を設定・制
御し、また得た各種データを処理するためのモニタ付パ
ソコン、7は測定データをプリントアウトするためのプ
リンターである。本実施形態のビール等泡持ち時間評価
装置は、大きくはモニタ付パソコン6、プリンタ7及び
ビール注ぎ出し装置10とから成るものである。
【0018】図2は、ターンテーブル駆動部の構成を示
す構成図である。
【0019】図2(A)のように、ターンテーブル11に
はテスト用コップを支持する小テーブル12が同心円上
に6つ配され、ターンテーブル11の回転によって小テ
ーブル12は、ビール瓶口の下に在る注ぎ位置でコップ
に定量注いだ後に測定位置へと順次に移送される。ビー
ル瓶はアタッチメント13の受け部に載置された状態で
弾性固定ベルト14によって固定支持される。
【0020】図2(B)に示すように、ターンテーブル1
1は回転モータ21の回転及び減速ギアによって回転駆
動され、また前後モータ22、タイミングベルト23、
ボールネジ24によってリニアシャフト25に沿って前
後方向(図2(B)においては左右)に位置を調整でき
る。6つの小テーブル12は、注ぎ位置においてそれぞ
れ、昇降モータ26及びラックピニオンギア27を介し
て上下に昇降してコップと注ぎ口との距離を調節でき
る。またラックの下端にはビールの入ったコップの重量
を検出するための荷重センサ28が設けられている。
【0021】小テーブル12は、ターンテーブルに設け
られた貫通孔を通じて上方に移動するように構成されて
おり、コップ1の上下位置を調整することができ、ビー
ルを注ぐ高さ位置を補正・設定することができる。な
お、コップ1は当初ターンテーブル11の前記貫通孔の
形成されている位置に置かれる(コップ1の直径は貫通
孔の直径よりも大きい)。ところで、ターンテーブル1
上のコップへのビール注ぎ時に溢れ出たビールが付着し
ていることがあり、この影響で付着ビールが接着剤の機
能を果たし、ターンテーブルに置いたコップ1がターン
テーブル上に張り付いてしまい、小テーブルによる高さ
調整が出来ない状況になってしまうことがある。甚だし
い場合には、小テーブルに設けられている荷重検知セン
サー28が破損してしまうことがある。そこで図示され
ていないが、ターンテーブル11の前記貫通孔周辺部に
120度の間隔を置いて3ケ所に突起を設けてコップ1
の底部とターンテーブル表面との接触を最小限とする。
更に当該突起の先端部はコップ1との接触が点接触であ
ることが望ましい。なお、このコップ1の張付き不具合
を解消する方法はこれ以外にもある。即ち、コップ1へ
のビール注ぎ出しに先立ち、注ぎ高さ調整をするために
小テーブル12でコップ1を持ち上げるとき、コップ1
の有無を判定する検知手段を制御系に有する。この検知
手段は小テーブル12に設けられた荷重センサー28を
用いる。すなわち、コップ1の重さは予め解っているの
で、コップ1の高さ調整時に、荷重センサー28を作動
させてコップ1の重量を測定し、その測定値が設定され
ているコップ1の重量と異なる場合、特に異常に重い場
合には、コップ1がターンテーブル11に張付いてしま
っている可能性も考えられるため、また、荷重検知セン
サー28を破損しないためにもコップ1の高さ調整を中
止して、異常をチェックするようにする。
【0022】さらに、注ぎ出し装置には、図2(A)に示
すように操作パネル15が設けられており、注ぎ出し装
置10の電源投入等の基本的操作及び動作表示手段が設
けられている。
【0023】図3は注ぎ出し機構・駆動部の構成を示す
構成図である。
【0024】パルスモータ31の回転はギアボックス3
2の回転軸に伝達される。ギアボックス32にはケース
33が取り付けられており、ギアボックスの回転軸はケ
ース33を貫通してその先端に持上げレバー34が取り
付けられている。持上げバー34の一端はケース33の
回転軸に固定され回動するようになるとともに、その他
端は持上げピン35を介して中間バー36の一端に係合
している。中間バー36の中間部はシャフト39に軸承
されるとともにその他端に係合ピン37が設けられてい
る。主バー38の一端はケース33の回転軸と同心に軸
承されるとともに他端はシャフト39に軸承され、また
中間バー36の係合ピン37が係止する切り溝を有して
いる。また、主バー38はビール瓶を保持するアタッチ
メント13の上部に固定して取付けられている。
【0025】注ぎ出し機構・駆動部の動作について順を
追って説明する。
【0026】図4はビール瓶を注ぎ出し機構に装着しテ
スト前の待機状態を示し、図5はビールを注ぎ始める前
の状態を示し、図6は定量のビールの注ぎ出しが終了す
る状態を示している。なお、図4〜図6ではビール瓶の
保持機構(アタッチメント13、固定ベルト14等)に
ついては図示を省略してある。
【0027】前述のように、持上げバー34は駆動モー
タ31の回転軸を中心にして回動させられる。主バー3
8は駆動モータ31の回転軸と同心にケース33に軸承
され、また中間バー36及び主バー38はシャフト39
に軸承されている。そして、持上げバー34と中間バー
36とは持上げピン35で係合し、また中間バー36と
主バー38とは係合ピン37で係合可能である。
【0028】図4に示すように、テスト前の待機状態で
はビール瓶と中間バー36は直立の姿勢に在り、持上げ
バー34、中間バー36及び主バー38の3者は三角形
を形成している。
【0029】パルスモータ31が回転駆動すると、図5
に示すように、駆動モータ31の回転軸を中心に持上げ
バー34が回動するとともに、持上げピン35を介して
中間バー36をも同道させる。中間バー36及びアタッ
チメント13の回動によってビール瓶の底部が持ち上が
り、さらに自重で傾斜して持上げバー34と中間バー3
6とが一直線上に並んだところで、中間バーに設けた係
合ピン37が主バー38の溝に係合し、以後の回動は持
上げバー34、中間バー36及び主バー38の3者が一
体になって回動することになる。この場合に、ビール瓶
の注ぎ口は固定位置になるように回動中心付近に設定す
る。
【0030】図6に示すように、ビール瓶の注ぎ口より
も瓶内の液位が高くなったところでコップへの注ぎ出し
が始まり、しばらくパルスモータ31を回転駆動してビ
ール瓶の底部を持ち上ることでコップへの注ぎ出しを続
ける。ビールが注がれるコップの重量を小テーブルの下
方に設けた荷重センサ28で検出し、定められた量を検
出したところで注ぎ出しを終了し、瓶内の残ビールがコ
ップに注がれなくなる状態(傾き角)まで瓶の傾きを戻
す。そして次の注ぎが速やかに行われる。なお、元に戻
してから再度傾けて注出しするとコップに注がれるまで
のビールの移動距離が長くなり発泡条件が異なってくる
ため元の位置までは戻さない。このようにして、サンプ
ルの作製を終了する。
【0031】図7はビール泡持ち時間評価装置における
電気的接続を示すブロック回路図である。
【0032】注ぎ出し機構の駆動系及びコップ位置調整
系は設定したテスト条件に基づきパソコン6よりパルス
モータコントローラを介してパルスモータに駆動指示を
与える。また、ターンテーブル制御機構は、入出力イン
ターフェースを介してパソコンと情報交換を行い、テス
ト用コップを順次注ぎ位置及び測定位置にターンテーブ
ルを回転駆動して持ち来たす。位置出しはターンテーブ
ル側に設けられたインデックスセンサーで行う。本実施
形態では6個のテスト用コップを取扱うため、始点位置
から60度回転した位置毎に検出子(リミットセンサ)
が設けられている。サンプル作製開始に先立って必ず始
点位置に来るように始点位置に検出子(原点センサ)が
設けられて初期設定される。
【0033】荷重センサー28からの注ぎ量情報及び操
作パネル15とパソコンとのやり取りはA/D変換器を
介して行われる。また、注ぎ出し機構及びコップ位置調
整機構の初期設定、オーバーラン防止は、夫々原点セン
サ、リミットセンサからの検出情報を入出力インターフ
ェースを介してパソコンに情報を伝達する。
【0034】注ぎ出し装置の動作は、パソコンより予め
設定される。図8にはパソコンの動作設定画面を示し、
ビール瓶を傾ける速度、例えば角速度[°/S]、終了重
量(注ぎ量)、各サンプルにおける、コップ横(コップ
の直径方向における注ぎ位置)、コップ高さ(注ぎ出し
高さ位置)を任意に設定できるようになっている。
【0035】コップ横は、コップのまん中や壁伝いに注
ぎ出しするために前後モータ22の駆動によって位置調
整することができ、またコップ高さは注ぎ出し高さを昇
降モータ26の駆動によって位置調整することができ
る。
【0036】次に、ビール等の泡持ち時間評価方法につ
いて説明する。
【0037】本実施形態は、同一種類のビールをサンプ
ルとして、基準となる泡層厚さを予め設定し(ビールを
注いだ時に出来る理想の泡層厚さは3cm程度(容器の
形状、大きさにかかわらず))、そのような厚さの泡層
を形成するよう任意の注ぎ出し高さより定められた量の
ビールを注ぐ。この定量規定はサンプルビールを注いだ
容器の重量を荷重センサ28で検出し、定められた量に
達した時、注ぎ出しを止める。得られたサンプルは測定
工程に移り、泡層厚さ及び泡持ち時間を測定し、得たデ
ータをデータ処理装置(コンピュータ)に蓄積する。こ
こで、データ処理装置は、一定の泡層厚さを横方向カメ
ラ5(図1参照)からの映像情報をもとにして求め、ま
た、泡持ち時間は縦方向カメラ4の映像情報をもとに泡
が消滅するまでの持続時間から求めるものである。
【0038】同じビール瓶から続けて2回目のサンプル
作成に取り掛かるに当り、1回目の測定で得られた泡層
厚さデータと前記基準値とを比較して該基準値に近づく
ようビール注ぎ出し高さをコップ1を昇降させることで
調整し、2回目のサンプル作りを開始する。
【0039】以上一連の作業を数回繰り返し、得られた
複数のデータをコンピュータ処理して泡層厚さ対泡持ち
時間座標上にプロットし、当該座標上の各点に最も近似
する直線グラフ描き、該グラフ上から前記基準値に対応
する泡持ち時間を読取る。こうして得られた値を測定対
象ビールの泡持ち評価値とする。
【0040】次に、上述した一定の泡層厚さ、泡持ち時
間の測定に際して、縦方向カメラと横方向カメラで映像
情報を収集するための詳細な構成について、図面を参照
して詳しく説明する。
【0041】図9は本発明の実施形態であるビール等の
泡持ち時間評価装置の構成を示す構成図、図10は横方
向カメラと風除けフードの回りを中心にした部分の側面
図、図11はテスト用コップとスペーサーの回りを中心
とした部分の平面図(A)、図(A)のA−A線に沿った断
面図(B)である。
【0042】これまで説明した実施形態では、泡持ちの
測定(泡の消滅するまでの時間)時に、エアコンディショ
ナーからの送風など、装置周辺での空気の移動の影響で
泡が消滅してしまうことがあり、その場合には泡持ち測
定に誤差を生ずることになる。また、泡の消滅は縦方向
からビデオカメラ4で観察しながら行うが、その測定前
に、横方向からビデオカメラ5にてどの程度の泡がある
のか泡層の厚さを確認する必要がある。この時、ビデオ
カメラ5に対するテスト用コップ後方の背景の影響、コ
ップ周囲の光の影響により測定誤差を生ずる。
【0043】そこで、これらの測定誤差を生じさせる状
況を改善する構成として、空気の移動による影響につい
ては、図9、10に示すように、光源となるランプ41
とテスト用コップ1との間に風除け用のフード42を設
ける。また、泡持ち観測のための光はこのフード42内
を通ってサンプルの表面に達するようにし、フード内壁
は映り込みが発生しないようにつや消しもしくは光の反
射を起こさない処理(本例では黒色に塗装する)を施す。
【0044】また、背景の影響、容器周囲の光の影響へ
の対策は、図11に示すように、ターンテーブル上のテ
スト用コップ1の周囲を内方から囲むようにそれぞれ仕
切るスペーサー44を設けてパーティションを形成す
る。このスペーサーの高さはテスト用コップの高さとほ
ぼ同じにする。さらに、スペーサー内壁は映り込み、外
部光源からの反射が影響しないように上記フードと同
様、つや消し、反射防止が施されている。
【0045】なお、観察用の光源であるランプ41は、
シェード付のドーナツ型ランプで、ビデオカメラ4によ
るビール表面の観察が妨害されないようになっている。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の泡持ち時
間評価装置によれば、定量のビールを注ぐことのできる
注ぎ出し装置を採用し、形成されるビール泡層の厚さに
ついて、その泡持ち時間の評価をより早く的確にするこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるビール等の泡持ち時間
評価装置の構成を示す模式図
【図2】ターンテーブル駆動部の構成を示す上面図
(A)、正面図(B)
【図3】注ぎ出し機構・駆動部の構成を示す構成図
【図4】注ぎ出し機構の動作状態を示す図
【図5】注ぎ出し機構の動作状態を示す図
【図6】注ぎ出し機構の動作状態を示す図
【図7】泡持ち時間評価装置における電気的接続を示す
ブロック回路図
【図8】複数サンプルを得るための動作設定の様子を示
す図
【図9】本発明の実施形態であるビール等の泡持ち時間
評価装置の構成を示す構成図
【図10】横方向カメラと風除けフードの回りを中心に
した部分の側面図
【図11】サンプル用容器とスペーサーの回りを中心と
した部分の平面図(A)、図(A)のA−A線に沿った断面
図(B)
【符号の説明】
1 テスト用コップ 2 ターンテーブル駆動部 3 注ぎ出し機構・駆動部 4 ビデオカメラ(縦方向) 5 ビデオカメラ(横方向) 6 パソコン 10 注ぎ出し装置 11 ターンテーブル 12 小テーブル 13 アタッチメント 15 操作パネル 14 固定ベルト 21 回転モータ 22 前後モータ 23 タイミングベルト 24 ボールネジ 25 リニアシャフト 26 昇降モータ 27 ラックピニオンギア 28 荷重センサ 31 パルスモータ 32 ギアボックス 33 ケース 34 持上げバー 35 持上げピン 36 中間バー 37 係合ピン 38 主バー 39 シャフト 41 ドーナツ型ランプ 42 風除けフード 43 風除けフード取付け具 44 スペーサー 45 筒体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準コップを載置する複数の小テーブル
    と、該小テーブルに載置される各基準コップの周囲を内
    方から囲むように仕切るスペーサーと、前記各基準コッ
    プの上縁付近に配置した風除けフードとを備えるターン
    テーブルと、 予め設定された基準の泡層厚さ値を形成するように任意
    の注ぎ出し高さより所定のビールを前記基準コップに定
    量注ぐ注ぎ出し手段と、 前記基準コップの上方および側方にそれぞれ設けたカメ
    ラによって映像情報を取得し、前記基準コップ内のビー
    ルの泡層厚さ値とその泡持ち時間を測定し記憶する測定
    手段と、 前記測定で得られた泡層厚さ値と基準泡層厚さ値とを比
    較する手段と、 該基準泡層厚さ値に近づくようビール注ぎ出し高さを調
    整し、再び前記所定のビールを基準コップに定量注いで
    サンプルを得て、その泡層厚さ値及び泡持ち時間を測定
    し記憶することを、複数回繰り返し複数のサンプルにつ
    いて行う制御部と、 前記複数のサンプルの泡層厚さ値対泡持ち時間のデータ
    から得られるグラフに基づいて前記基準泡層厚さ値に対
    応する泡持ち時間を読取るデータ処理手段とから成るこ
    とを特徴とするビール等の泡持ち時間評価装置。
  2. 【請求項2】 前記スペーサーおよび風除けフードの内
    周壁は、映り込みが発生しないようなつや消しもしくは
    光の反射を起こさない処理が施されていることを特徴と
    する請求項1記載のビール等の泡持ち時間評価装置。
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Cited By (7)

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