JP2000274578A - 分岐栓及び分岐栓付局部洗浄装置 - Google Patents

分岐栓及び分岐栓付局部洗浄装置

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JP2000274578A JP11289832A JP28983299A JP2000274578A JP 2000274578 A JP2000274578 A JP 2000274578A JP 11289832 A JP11289832 A JP 11289832A JP 28983299 A JP28983299 A JP 28983299A JP 2000274578 A JP2000274578 A JP 2000274578A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続に際し、後付け機器の給水接続が屈曲し
たり捩じれたりすること無く簡単に接続できる分岐栓を
提供する。 【解決手段】 水道管等に直結する流入口11と、この
流入口11から流入した水道水を弁口15を介して給水
する流出口5と、弁口15を開閉する止水弁と、この止
水弁を開閉操作するスピンドル12と、弁口15に対し
て開口しスピンドルを螺入する挿入口17とを備えた止
水栓のキャップナット20とスピンドルを取り外して、
新たにシートパッキン32付きのスピンドル31を組み
込み、新たに分岐口を追加する分岐栓において、新たに
追加するスピンドル31に弁口15と分岐口とを連絡す
る通路40を形成すると共に分岐口の方向を挿入口の軸
心に対し360度任意の位置に設置できる構造とし、分
岐口にはワンタッチで接続可能なカプラー接続部28を
取付け、シートパッキン32で弁口15を開閉する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に家庭用のトイ
レ用器具の給水または、台所等の給水用の止水栓から分
岐し分岐口を追加する分岐栓に関し、例えば、用便後等
に局部を洗浄できるようにした局部洗浄装置等の分岐栓
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の局部洗浄装置の分岐栓構造例を図
19に示す。便器本体1上に載置された局部洗浄装置本
体9に開閉可能な便座101と便蓋102が取り付けら
れ、便器本体1の後部にはロータンク2が立設されてお
り、トイレの側壁面または床面から給水管3が突設さ
れ、この給水管6は水道管と接続されたものとなってお
り、給水管3に接続された止水栓4とロータンク2へ給
水するロータンク給水管6の間に分岐栓7を固定し、分
岐栓7の出水孔と局部洗浄装置本体9の入水孔に接続さ
れる配管10を介して局部洗浄装置本体9に水道水が供
給される構成としている。また、別の従来技術として、
たとえば特開平9−125475公報に記載のように便
器のロータンク2に給水する給水管6の途中に設けられ
た止水栓4のキャップを外して、替えのスピンドルをね
じ込むと共に分岐口付きの分岐栓本体7を取り付けて、
給水管6を切断すること無く分岐口8を追加し、局部洗
浄装置9などの後付け機器の給水接続管10を分岐口8
に接続することにより後付けで設置できるようにしたも
のがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが前者の従来技
術では図20で示すように、前記分岐栓7に対し配管1
0は袋ナット93を締め付けて連結されており、この袋
ナット93内にはパッキンをいれてシール性を確保して
いる。このように従来においては、袋ナット93で分岐
栓7に配管10を接続する必要があり、極めて狭いトイ
レ内の設置作業で工具を使ってこの袋ナット93を締め
付ける作業時に、分岐栓7の位置まで両手を入れること
が非常に困難であり、工具が回しづらく作業が困難とな
る場合がある。また、袋ナット93にはパッキンを入れ
る必要があり、工具を回しづらいため締め付け不足等の
作業ミスをおこしやすく、さらに配管10の捻れ等の応
力により袋ナット93が使用中に緩み、漏水の事故に至
る恐れがあるという問題点があった。さらにトイレ内の
清掃者が配管10に接触し配管10が分岐栓7より外れ
てしまう危険性もあった。トイレは密室であり1日のう
ち使用する累計時間は短く、夜中等人が比較的使用しな
い時間帯に漏水が発生してしまうとトイレの床面や階上
トイレの場合は階下漏水にまで至り、トイレ内だけでな
く家屋全体に甚大なる被害をもたらしていた。これは後
者の従来技術も同様で、このような構成においては、分
岐栓本体7を止水栓本体4に直接ねじ込んでいるので分
岐口8がどの方向に向くのか特定できず、分岐口8に接
続する後付け機器の設置位置によっては給水接続管10
が折れ曲がったりする上、分岐口8と給水接続管10と
の接続構造も袋ナット締めなので、スパナなどの専用工
具を用いて給水接続管を接続する際に分岐栓本体7に無
理な力が加わって、分岐栓本体7が回転し給水接続管1
0が折れ曲がる不都合を生じる。
【0004】しかも後付け機器の給水接続管10として
フレキシブルチューブが用いられることが多く、従来の
分岐栓では接続の際に給水接続管10が折れ曲がったり
捩じれて給水接続管10内の通水面積が絞られて後付け
機器に充分に給水できないばかりでなく、屈曲部分にひ
びが入ってフレキシブルチューブが破れたりし、重大な
漏水事故を引き起こすことがある。
【0005】そこで本発明は、接続に際し、後付け機器
の給水接続が屈曲したり捩じれたりすること無く簡単に
接続できるようにすることを目的とし、設置作業が困難
であった分岐栓と配管の接続作業を工具を使用すること
なく極めて容易に片手で行うことができ、また、使用者
の操作間違い等で配管が分岐栓から外れてしまった場合
でも漏水事故を防ぐことができる安全装置を有した分岐
栓及び分岐栓付局部洗浄装置を提供することを目的とす
る。その第1の要旨は、水道管からの給水を分岐栓部か
ら配管を通し便器本体上の局部洗浄装置へ導入する分岐
栓付局部洗浄装置において、前記配管の連結部にプラグ
部を有し、前記分岐栓の連結部には前記配管のプラグ部
が挿入されるだけで嵌合且つシールされる構造を有する
カプラを備えたことである。これにより分岐栓と配管の
接続がワンタッチで且つ片手作業が可能となる。第2の
要旨は、前記配管と前記分岐栓の連結部が外れた時に水
道管からの給水を止水する自閉弁を前記分岐栓の分岐口
に備えたことである。これにより分岐栓と配管の接続部
がいかなる理由で外れる事態に至っても水道管からの給
水を分岐栓の自閉弁が常に止水するため漏水事故を防止
することが可能であり、トイレ内や家屋の損傷を防ぐこ
とができる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の分岐栓は、水道
管等に直結する流入口と、この流入口から流入した水道
水を弁口を介して給水する流出口と、弁口を開閉する止
水弁と、この止水弁を開閉操作するスピンドルと、弁口
に対して開口しスピンドルを螺入する挿入口とを備えた
止水栓のキャップナットとスピンドルを取り外して新た
にシートパッキン付きのスピンドルを組み込み、新たに
分岐口を追加する分岐栓において、この新たに追加する
スピンドルに弁口と分岐口とを連絡する通路を形成する
と共に分岐口の方向を挿入口の軸心に対し360度任意
の位置に設置できる構造に形成し、且つ分岐口にはワン
タッチで接続可能なカプラー接続部を取付けて、シート
パッキンで弁口を開閉する構成にしている。
【0007】このように構成することで、後付けで新た
に接続する機器の設置位置に合わせた向きに分岐口を向
けることができて給水接続管の屈曲を防止できる上、分
岐口と分岐給水管との接続構造もカプラーによるワンタ
ッチ接続なので、接続が簡単であるのみならず給水接続
管が管の軸方向に対しても回転し得て給水接続管の捩じ
れも吸収出来るをもって、給水接続管を分岐栓に接続し
た際に給水接続管に無理な力が加わることが無い。
【0008】分岐口にカプラー接続部が外れると自動的
に止水するセルフシール機構を設けるのが好ましく、こ
の様にすればカプラー接続で給水接続管を簡単に着脱で
きる様になって給水接続管を誤って外すようなことが生
じ易くなるが、万一外れたとしてもセルフシール機構に
よって水が噴出することを防止できる。
【0009】又、分岐口に逆流防止機構を設けるのも好
ましく、この様にすれば万一断水し負圧が生じたとして
も後付け機器からの汚水の逆流が阻止される。
【0010】更にセルフシール機構と逆流防止機構を兼
用して設置すると、その分コンパクトになり且つコスト
も安くなる。
【0011】更に又、新たなスピンドルの雄ねじを止水
栓の挿入口の雌ねじに直接螺合するのが部品点数が少な
くてすみ、しかも取付が容易になり、好ましい。
【0012】又、新たなスピンドルの雄ねじ部外周の一
部を切り欠いて通路を形成すれば、通路面積を広く確保
できしかも加工が容易で好ましい。
【0013】分岐栓のキャップナットとして、取り外し
た止水栓のキャップナットを用いれば、コストダウンに
なると共に省資源にもなる。
【0014】カプラー接続部を塞ぐ止水キャップを備え
れば、輸送中或いは分岐取出し口を使用しない場合にこ
の部分を止水蓋で塞いでおくことで、異物の侵入を防ぐ
ことが出来る。
【0015】また、本発明の分岐栓付局部洗浄装置で
は、分岐栓は、水道管等に直結する流入口と、第1の給
水装置へ連なる流出口と、前記流入口から前記流出口に
流れる水の開閉や流量調節をする止水弁と、前記止水弁
下流にて分岐する分岐口とを備えてなり、前記分岐口を
局部洗浄装置に接続可能とし、前記分岐栓には局部洗浄
装置が接続されない場合に分岐口を閉止する閉止手段を
備えている。また、水道管等に直結する流入口と、便器
洗浄装置へ連なる流出口と、前記流入口から前記流出口
に流れる水の開閉や流量調節をする止水栓と、前記止水
栓下流にて分岐する分岐口とを備え、前記分岐口には局
部洗浄装置を接続可能とした分岐栓付局部洗浄装置にお
いて、前記局部洗浄装置と分岐栓との接続はワンタッチ
カプラを用いた接続手段からなる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1〜図4は本発明の第1実施例
で、図1は便器にセットした状態を示し、便器本体1の
後方にロータンク2が設置され、水道管等の給水管3に
直結する止水栓4の流出口5に接続された供給管6を経
由してロータンク2に給水される。
【0017】7はこの止水栓4に後付けされた分岐栓で
あり、この分岐栓7を取り付けることによって生じる分
岐口8には後付け機器、この例では局部洗浄装置9の給
水接続管10がワンタッチ接続されている。
【0018】この分岐栓7取付け前の止水栓4は周知の
もので、例えば図14に示すように給水管3と直結する
流入口11に対向してスピンドル12が螺入される挿入
口13を流入口11と同軸上に開設し、かつこの挿入口
13と流入口11とを区画する隔壁14に弁口15を開
設している。
【0019】この弁口15の下流側には上記軸と直交し
て流出口5が設けられ、この流出口5にはロータンク2
への供給管6が袋ナット16で接続されている。
【0020】スピンドル12はその先端にシートパッキ
ン17が取り付けられ中途部外周には挿入口13内周に
刻設された雌ねじ17に螺合する雄ねじ18が設けら
れ、その後端は挿入口13外周に刻設された雄ねじ19
に螺合し挿入口13を塞ぐキャップナット20の貫通口
21を通して外部に突出してハンドル22が取り付けら
れている。尚23は挿入口13とキャップナット20の
間に装着されたパッキンである。
【0021】而して、ハンドル22を回転することによ
りスピンドル12が、その雄ねじ18が挿入口13内周
の雌ねじ17に案内されて弁口15に接離し、止水栓の
弁部Aが開閉する。
【0022】図2は、図14に示し従来技術の止水栓4
からキャップナット20、パッキン23、スピンドル1
2などを取り外して、挿入口13に本発明の分岐栓7を
装着した状態を示している。
【0023】分岐栓本体24は筒状体を屈曲した略L字
状に形成され、その一端にはフランジ25を備えた連結
管26がねじ込まれており、このフランジ25に袋ナッ
ト27が回転自在に掛止されこの袋ナット27でもって
止水栓4の挿入口13外周の雄ねじ19に螺合接続され
ている。
【0024】又、分岐栓本体24の他端には、先端にカ
プラー接続部28が取り付けられ内部にセルフシール機
構29を組み込んだブッシュ30がねじ込まれており、
これらにより給水取出し口部8が形成されている。
【0025】31は新たに設けられるスピンドルであ
り、その先端には弁口15を開閉するシートパッキン3
2を固着するとともに中途部外周には挿入口13内周に
刻設された雌ねじ17に螺合する雄ねじ33が設けら
れ、他方に延びる軸部34は連結管26内を間隙35を
有するように挿通して伸び、その先端部は段部36を介
して縮径された細径部37となっており、この細径部3
7が分岐栓本体24の貫通孔38より突出露呈してい
る。
【0026】そしてこの細径部37端面にはドライバー
などの工具が係合する溝部39が設けられ、スピンドル
31を回転することによりその雄ねじ33が挿入口13
内周の雌ねじ17に案内されて先端のシートパッキン3
2が弁口15に接離し、止水栓4の弁部Aが開閉する。
【0027】尚、スピンドル31を回転してシートパッ
キン32が弁口15より離れる方向に移動させた場合、
スピンドル31の段部36が貫通孔38周縁に当接しそ
れ以上の移動が阻止され、シートパッキン32部分が挿
入口13を塞ぐことを防止している。
【0028】又、このスピンドル31にはその内部に軸
方向に通水穴40が設けられると共に通水穴40の両側
には径方向に夫々通孔41が開設され、これら通水穴4
0、通孔41を介して弁口15と給水取出し口部8とが
連通している。即ちこれら通水穴40、通孔41で通路
を形成している。
【0029】セルフシール機構29は、出口側開口部に
弁座42が設けられた筒状ケーシング43内に弁体44
が常時弁座42を閉じる方向にばね45で付勢された状
態で内蔵されており、この筒状ケーシング43をブッシ
ュ30内にOリング46で水密状に嵌入装着している。
【0030】カプラー接続部28は特開平10−185
056号公報に見られるような従来公知の構造であり、
スリーブ47が前進することにより施錠子48の遠心方
向への移動を抑止して施錠子48が給水接続管10先端
のプラグ部49の係合部50に係合することにより給水
接続管10が接続され、スリーブ47が後退して施錠子
48の遠心方向への抑止を解除することにより施錠子4
8と給水接続管10先端のプラグ部49の係合部50と
の係合が外れて給水接続管10を外すことが出来る。
【0031】給水接続管10先端のプラグ部49先端に
は図3に示すように突部51が設けられており、図4に
示す如くプラグ部49をカプラー接続部28に挿入する
ことによりこの突部51先端がセルフシール機構29の
弁体44に当接して弁体44を弁座42から引き離し通
水状態になり、プラグ部49がカプラー接続部28より
外れると弁体44がばね45で弁座42に押し付けられ
止水状態になる。
【0032】而して、後付けの局部洗浄装置9を便器本
体1に据え付けるには、給水本管の元栓(図示せず)を
閉じてから、既存の止水栓4からキャップナット20、
パッキン23、スピンドル12などを取り外した後、新
たなスピンドル31を挿入口13より挿入し挿入口13
内周に刻設された雌ねじ17に雄ねじ33をシートパッ
キン32が弁口15に当接するまで螺合させて、スピン
ドル31を止水栓4に取り付ける。
【0033】しかる後、分岐栓本体24を、その給水取
出し口部8を適切な方向に向くようにしながら、連結管
26のフランジ25に回転自在に掛止された袋ナット2
7を止水栓4の挿入口13外周の雄ねじ19に螺合し
て、分岐栓本体24を止水栓4と接続する。
【0034】ついで、局部洗浄装置9の給水接続管10
をその先端のプラグ部49を給水取出し口部8のカプラ
ー接続部28に挿入し、施錠子48がプラグ部49の係
合部50に係合すると共にスリーブ47が前進して施錠
子48の遠心方向への移動を抑止してプラグ部49の抜
け止めが図られ、給水接続管10と給水取出し口部8と
の接続が完了する。
【0035】勿論、プラグ部49先端の突部51が、プ
ラグ部49をカプラー接続部28に挿入することにより
セルフシール機構29の弁体44に当接して弁体44を
弁座42から引き離すので通水状態になる。
【0036】その後、給水本管の元栓(図示せず)を開
き、ドライバーなどの工具をスピンドル31の溝部39
に係合してスピンドル31を回転しシートパッキン32
を弁口15から引き離すことで止水栓の弁部Aが開き、
ロータンク2や局部洗浄装置9に給水される。
【0037】図5は本発明の第2実施例であり、この実
施例では第1実施例におけるセルフシール機構29を給
水取出し口部8のブッシュ30に逆向きに取り付けて逆
流防止機構Bとして用いた例を示している。
【0038】即ちセルフシール機構29を逆向きに取り
付ると、弁体44は、ばね45で常時上流側に位置する
弁座42に付勢されているが、通水時には水圧により弁
体44がばね45に抗して下流側に押され弁座42から
離隔して弁が開く。
【0039】万一、断水し負圧が生じると、弁体44が
ばね45で付勢されて弁座42に着座し逆流防止機構B
の弁が閉じ、局部洗浄装置9からの汚水の逆流が阻止さ
れる。
【0040】一般に、ロータンク2へはボールタップ等
でエアーギャップを設けているので断水が生じ負圧が生
じてもロータンク2内の水が逆流することはないが、後
付け機器は水道と直結されることが多く分岐栓7の給水
取出し口部8に逆流防止機構Bを設けておくのが好まし
い。
【0041】図6は本発明の第3実施例であり、この実
施例ではセルフシール機構29と逆流防止機構Bとを兼
用して用いた例を示している。
【0042】即ち、分岐栓本体24の出口部52途中に
隔壁53を設け、この隔壁53に弁口54を開設すると
共に、弁口54下流側にセルフシール機構29の筒状ケ
ーシング43を水密状に摺動自在に収納するガイド穴5
5を開設し、その下流側に第1実施例と同様のカプラー
接続部28を設けている。
【0043】また、筒状ケーシング43の底壁56にバ
ルブシート57を取り付けると共に周壁58に流入口5
9を開設し、その内部には底壁56と対向する上壁60
に設けた弁座42と、弁体44と、この弁体44を常時
弁座42方向に付勢するばね45が設けられている。
【0044】一方ガイド穴55の途中に周溝61が設け
られておりこの周溝61に止め輪62が装着される。
【0045】そして、ガイド穴55にまず筒状ケーシン
グ43を装着し、次いで筒状ケーシング43の上壁60
と止め輪62との間にばね63を介在させて止め輪62
を周溝61に装着し、筒状ケーシング43底壁56のバ
ルブシート57を隔壁53の弁口54周縁に当接させ
る。
【0046】而して、カプラー接続部28に給水接続管
10のプラグ部49を挿入しない状態においては、水圧
により筒状ケーシング43がばね63の力に抗して移動
しバルブシート57が弁口54から離れる。
【0047】しかしながら、筒状ケーシング43内の弁
体44がばね45で押され弁座42に着座しているの
で、筒状ケーシング43の周壁58の流入口59を通過
した水は該部で止水される。
【0048】この状態で給水接続管10のプラグ部49
をカプラー接続部28に挿入すると、プラグ部49先端
の突部51がセルフシール機構29の弁体44に当接し
て弁体44を弁座42から引き離すので、水は弁口5
4、流入口59、弁座42を経由して給水接続管10に
至り、局部洗浄装置9などの後付け機器に給水される。
【0049】万一、給水接続管10のプラグ部49がカ
プラー接続部28から外れたとしても先端の突部51の
弁体44への当接状態が解除され、弁体44が弁座42
に着座するので、水がカプラー接続部28から噴出する
ことが無い。
【0050】又、給水接続管10を接続した状態におい
て断水し負圧が生じると、筒状ケーシング43がばね6
3で付勢されてガイド穴55に沿って移動し、底壁56
に設けたバルブシート57が隔壁53の弁口54を塞
ぎ、局部洗浄装置9からの汚水の逆流が阻止される。
【0051】即ちこの実施例では、セルフシール機構2
9は逆流防止機構Bを兼用しており、コンパクトでコス
トを安く実現できる。
【0052】尚、この実施例においては、新たに設けら
れるスピンドル31の雄ねじ33の一部に図7及び図8
に示すように切欠き64を設け、挿入口13の雌ねじ1
9との間に通路65を形成している。
【0053】この様に雄ねじ33外周の一部を切り欠い
て通路65を形成すれば、通路面積を広く確保でき、し
かも加工が容易で安価に製作できる。
【0054】又、この実施例においては図9に示すよう
に、袋ナット27をパッキン66を介して止水栓4の挿
入口13外周の雄ねじ19に螺合接続した際に、分岐栓
本体24に固着された連結管26のフランジ25と袋ナ
ット27の段部67との間に隙間68をもたせると共
に、袋ナット27と連結管26との間にOリング69を
介在させることにより、分岐栓本体24と止水栓4とを
回転自在に連結している。
【0055】この様に構成することで、後付け機器の取
付け位置を気にすること無く分岐栓本体24を止水栓4
に袋ナット27接続した後、給水接続管10をカプラー
接続部28に接続すれば、分岐栓本体24が給水接続管
10の撓みを吸収する方向に自然回転し、給水接続管1
0の屈曲を防止できる。
【0056】図10、図11、図12は本発明の第4実
施例であり、この実施例ではカプラー接続部28の抜け
止めとして、板状のクリップ70を用いたものである。
【0057】この実施例においては、ブッシュ30は両
端を開口し中途部に弁口71を開けた隔壁72を有する
円筒状に形成され、一方の開口端部73は分岐栓本体2
4の出口側接続部74に接続し、他方の開口側、即ちカ
プラー接続部28の端部外周にはフランジ部75が設け
られている。
【0058】L字状の分岐栓本体24の止水栓4との接
続構造は第3実施例と同様であるが、止水栓4との接続
部と対向する側は止水栓4のキャップナット20、パッ
キン23、座金76がそのまま利用できるように止水栓
4の形状と略同じ形状に形成され、且つ新たに取り付け
るスピンドル31の軸部34外径は止水栓4のスピンド
ル12軸部外径と同じに形成されており、キャップナッ
ト20と開口部77端面との間に座金76及びパッキン
23が装着されてスピンドル31の軸部34先端がキャ
ップナット20より突出している。
【0059】又、スピンドル31の軸部34途中には止
め輪78が設けられており、スピンドル31を回転して
止水栓4の弁部Aを開けたとき、スピンドル31先端の
シートパッキン32の取付け部分が挿入口13を塞がな
いよう先に止め輪78が座金76に当たるようにしてい
る。
【0060】分岐栓本体24の出口側接続部74内周面
には段部79が設けられ、この段部79に、ばね受けを
兼ねた弁体ガイド80が係止されている。
【0061】そしてセルフシール機構29の弁体44は
その軸81が弁体ガイド80に摺動自在に保持した状態
で弁体44と弁体ガイド80との間にばね45を取り付
け、弁体44をブッシュ30の隔壁72に当接させて弁
口71をシールすると共に弁体44先端を弁口71より
突出せしめている。
【0062】給水接続管10のプラグ部49先端には図
11に示すような矢羽部材82を嵌入して形成した突部
51を有する差込管部83と、差込管部83に連なる鍔
部84とが設けられている。
【0063】クリップ70は帯材を折り曲げて断面Ω字
状に形成され、半円状の2つの円弧部85と、円弧部8
5の一端同志を連結する連結部86と、連結部86の他
端は外向きに開いた拡開部87を備え、円弧部85には
フランジ部75と鍔部84の厚さより僅かに幅広の切り
欠き窓88が設けられている。
【0064】而して、給水接続管10のプラグ部49を
カプラー接続部28に挿入し、鍔部84とフランジ部7
5を近接せしめた状態でクリップ70を拡開部87側か
ら弾性を利用して押し込み、円弧部85の切り欠き窓8
8に鍔部84とフランジ部75を挟着固定することによ
りプラグ部49のカプラー接続部28よりの軸方向の移
動を規制し抜け止めを行う。勿論、プラグ部49はカプ
ラー接続部28に対し軸方向の回転は可能である。
【0065】この状態において、プラグ部49先端の矢
羽部材82が弁口71より突出した弁体44先端に突き
当たって弁体44を弁口71より押し上げ、弁口71を
開く。
【0066】万一、プラグ部49がカプラー接続部28
より外れても弁体44がばね45によって弁体44を弁
口71に押し付けこれを塞ぐので、漏水が阻止される。
【0067】図13は本発明の第5実施例であり、この
実施例ではカプラー接続部28を塞ぐ止水蓋89を備え
たものである。
【0068】この例においては、紐又は帯などの連結部
材90の一端を分岐栓本体24の流出口側外周に巻回す
ると共に他端を止水蓋89の軸部91に巻回し、分岐栓
本体24と止水蓋89とが外れない様に連結している。
【0069】止水蓋89の軸部91は、その長さはセル
フシール機構29の弁体44には当接はしないが、カプ
ラー接続部28のシール部材92、93に嵌まり込む長
さに設定されると共に中途部にカプラー接続部28の施
錠子48への係合部50が設けられており、出荷時にカ
プラー接続部28に装着しておくことでカプラー接続部
28内に異物が入り込むことを塞いでいる。
【0070】又、局部洗浄装置9などの後付け機器をす
ぐには設置しない場合や後付け機器が故障して取り外す
場合などにおいては、止水蓋89をカプラー接続部28
に装着しておくことで、セルフシール機構29とこの止
水蓋89で2重に漏水防止が図れる。
【0071】勿論、局部洗浄装置9などの後付け機器が
故障して取り外した場合においても、止水栓4の弁部A
は開けたままに出来るので、ロータンク2への給水は継
続でき、特にセルフシール機構29を備えていない分岐
栓7では有効である。
【0072】以下、本発明の第6実施例を添付図面に基
づいて説明する。図15は、局部洗浄装置の外観斜視
図、図16は配管を接続する前の分岐栓の断面図、図1
7は配管10とカプラ接続部28との接続を説明する断
面図である。
【0073】図15において、4は止水栓、7は分岐
栓、10は接続配管、101は便座、102は便蓋、1
03は局部洗浄用ノズル、104は便座101に座した
使用者を検知するための着座センサ、105は局部洗浄
装置9を便器1に脱着自在にするため便器1に取付けら
れるベースプレート、106は便器1の便座取付孔(図
示無)内に挿入される取付のためのゴムブッシュ、10
7は座金、108はゴムブッシュ106内に内蔵された
ナットに対し螺着してゴムブッシュ106を便座取付孔
(図示無)よりも大きく変形させベースプレート105
を便器1へ挟着固定するボルト、109は凍結時などに
局部洗浄装置9の配管内の水を抜くための水抜き栓、1
10は便座102へ電力を供給するための便座コード、
111は局部洗浄装置9へ電力を供給するための電源コ
ード、112は感電を防止するためのアース線、113
は家庭用コンセントに差し込まれるプラグ、114は局
部洗浄装置9をベースプレート105から取り外すため
の本体着脱ボタンである。トイレの壁面等に埋設された
図示しない水道管と接続された給水管3がトイレの側壁
面または床面から突設され、給水管3に接続された止水
栓4に分岐本体部7aが袋ナット16で固定接続されて
おり、分岐継手部7bを介して配管10との連結部とな
るカプラ接続部28が設けられている。分岐本体部7a
の上面にはロータンク給水管6との接続を可能とするた
めのネジ部7cが構成されている。分岐本体部7aと分
岐継手部7bとはブッシュ7eで固定されているが、ブ
ッシュ7eと袋ナット7dはブッシュ7eに形成されて
いる鍔部7fによって摺動可能な構造で接続されてお
り、さらにOリング7gでシールされている。またカプ
ラ接続部28は分岐継手部7bと螺合されており、これ
により配管10との連結部であるカプラ接続部28は分
岐本体部7a、即ち止水栓4に対して回転自在な構造と
なる。
【0074】このように本例では、分岐栓7と配管10
が止水栓4に対して回転自在となり、接続作業中に発生
する応力が止水栓4や分岐栓9に伝わることは全く無く
なり、また、分岐栓7の連結部を作業者の意図する方向
に変えられるため狭いトイレ内の接続作業が容易とな
る。さらに、配管10をフレキシブルチューブで構成し
て便器本体1から局部洗浄装置9を自由な位置に取り外
して掃除するような場合もある(後述)が、そのような
場合に発生するチューブの捻れによる応力も分岐栓7や
止水栓4に加わることを防ぐことができる。
【0075】配管10とカプラ接続部28の嵌合を図1
7で示す。前記配管10の端部には前記カプラ接続部2
8と嵌合且つシールするためのプラグ49を設けてい
る。図17の左半断面はプラグ49を嵌合する前の状態
を示し、右半断面は嵌合後の状態を示す。嵌合前におい
て、前記カプラ接続部28のスリーブ47を介してロッ
ク部48を内周方向にバネ48aの力で押しつけ、さら
にロック部48が内周方向に移動しないようにバネ48
bの力で位置決めされたカラー48cでロック部48を
保持している。カプラ接続部28内部にはプラグ49と
同軸上にセルフシール機構である自閉弁29が設けられ
ており、自閉弁29に保持されたパッキン44がバネ4
5の力及び水道水の給水圧により弁座42でシールされ
水道水を止水している。配管10の嵌合において、プラ
グ49をカプラ接続部28に挿入すると、プラグ49の
溝部49aを構成している突起部49bが前記カプラ接
続部28内部のカラー48cを前記プラグ49の挿入方
向に移動させ、前記ロック部48がバネ48bの力によ
り内周方向に移動し前記プラグ49の溝部49aにはま
り込み、カプラ接続部28とプラグ49が嵌合される。
また、カプラ接続部28内にはOリング28aが設けら
れており、プラグ49の平滑面部49cにてシールする
ことができる。さらに、プラグ49の先端に設けられた
開弁ブッシュ(突部)51が前記自閉弁29を分岐継手
部7b側へ押すことにより開弁し、水道水がプラグ49
側へ通水することができる。また、配管10の取り外し
においては、カプラ接続部28のスリーブ47をプラグ
49を嵌合する前の位置に戻すことにより、前記バネ4
8bの力によりロック部48がプラグ49の溝部49a
から外れ、プラグ49がカプラ接続部28より外れる。
さらに、プラグ49が外れることにより、自閉弁29が
バネ44及び水道水の給水圧により閉弁し、自閉弁29
に保持されたパッキン45と弁座42にてシールされ水
道水を止水する。このように本例では、プラグ49をカ
プラ接続部28に挿入するだけで配管10と分岐栓7を
嵌合且つシールすることが可能であり、極めて狭いトイ
レ内では非常に作業であった配管10と分岐栓7の連結
作業が簡便且つ確実となり、さらに分岐栓7内部に設け
られた自閉弁29によりいかなる理由で万が一配管10
が分岐栓7より外れた場合でも水道水の漏水を防ぐこと
ができる。さらに、配管10の連結部であるプラグ49
と分岐栓7の連結部であるカプラ接続部28のシールが
プラグ49の平滑面部49cとカプラ接続部28のOリ
ング28aのみで構成可能となっており、プラグ49は
カプラ接続部に対して軸中心に回転することが可能であ
り、前述したように、配管10をフレキシブルチューブ
とした場合でも、接続作業中に発生する捻れの応力や便
器本体1から局部洗浄装置9を自由な位置に取り外して
掃除する場合に発生する捻れの応力が分岐栓7や止水栓
4へ加わることを防ぐことができる。
【0076】また、カプラ接続部28のスリーブ47を
操作するのみで配管10を分岐栓7から取り外すことが
でき且つ自閉弁29の作用によりカプラ接続部28内に
て水道水を止水するため、図16で示すように給水管3
を介して図示しない水道管と連結した止水栓4のスピン
ドル部12を回動して止水栓4において水道水の止水を
行うことなく局部洗浄装置9への水道水の給水を止水す
ることが可能である。即ち、局部洗浄装置9から漏水事
故が発生した場合等、局部洗浄装置9への水道水の給水
は止水し、ロータンク2への給水のみを行いたい場合で
もカプラ接続部の自閉弁29により可能となる。
【0077】カプラ接続部の弁座42と分岐継手部7b
は脱着可能に螺合され、自閉弁29は分岐継手部7bと
弁座42で保持されている。こうすることにより、カプ
ラ接続部28を回動して分岐継手部7bから取り外し、
自閉弁29に付着した異物、ゴミ等を容易に取り除くこ
とができる。また、水道水の異物やゴミ等を取り除くた
めの図示しないフィルタを止水栓に取り付ける場合にお
いては弁座42と分岐継手部7bを一体で構成すること
ができ、意匠性に優れ且つ安価なカプラ接続部28を備
えた分岐栓4を提供することも出来る。さらに、カプラ
接続部28の弁座42と分岐継手部7bは脱着可能に螺
合され、且つ自閉弁29を弁座42のみで保持すること
により汎用性に優れた自閉弁29を備えた分岐栓4用の
カプラ接続部28を提供することもできる。
【0078】図18は便器1に対し脱着自在な局部洗浄
装置9の脱着機構を説明する平面図である。図におい
て、105aはベースプレート105の2個所に設けた
取付凹部、114aは着脱ボタン114の2個所に設け
た係合凸部、114bは取付凹部105aと係合凸部1
14aとの係合を保持させるための保持ばねである。な
お、図15に示すように取付凹部105aが設けられる
部分は上方に突出した突出部105bとなっており、局
部洗浄装置9の裏側にはこの突出部105bに対応する
凹部が設けられている。局部洗浄装置9を取付ける際に
は、この突出部との凹凸関係で後方にスライドさせるこ
とで係合凸部114aが取付凹部115aにロックさ
れ、局部洗浄装置9はベースプレート105を介して便
器1に取付けられる。着脱ボタン114を保持ばね11
4aに抗して押すことで係合凸部114aと取付凹部1
15aとの係合関係を解除し、前方にスライドさせるこ
とで局部洗浄装置9を便器1から取り外すことが可能と
なる。
【0079】なお、本例は一般的な水圧用カプラにて一
例を示したが、一般的な油圧用のカプラを用いても良
く、配管の連結部であるプラグと嵌合するためのロック
部19の形状は爪状突起や球状やワイヤー等でも良く、
また、前記プラグと前記カプラにシール部材はシングル
Oリングで示したが、ダブルOリングやVパッキン又は
OリングとVパッキンの併用でも構成可能である。
【0080】本発明は、上述の実施例に限定されること
無く、種々の変形が可能であり、給水取出し口部に定流
量弁や水撃吸収装置を設けたり、真空破壊弁を設けても
良い。
【0081】又、後付けする機器も局部洗浄装置のほ
か、食器洗浄装置、口腔洗浄装置、浄水器、イオン水生
成装置、小型電気温水器、洗濯機などにも実施できる。
【0082】
【発明の効果】本発明は以上のように構成し、新たに接
続する機器の設置位置に合わせた向きに分岐口を向ける
ことが出来、しかも分岐口と分岐給水管との接続構造も
カプラーによるワンタッチ接続なので、給水接続管の屈
曲を防止できる上、給水接続管が管の軸方向に対しても
回転し得て給水接続管の捩じれも吸収出来ることをもっ
て、給水接続管を分岐栓に接続した際に給水接続管に無
理な力が加わることが無い。
【0083】本発明の請求項2のように、分岐口にカプ
ラー接続部が外れると自動的に止水するセルフシール機
構を設ければカプラー接続で給水接続管を簡単に着脱で
きる様になって給水接続管を誤って外すようなことが生
じ易くなるが、万一外れたとしてもセルフシール機構に
よって水が噴出することを防止できる。
【0084】本発明の請求項3のように、分岐口に逆流
防止機構を設ければ、万一断水し負圧が生じたとしても
後付け機器からの汚水の逆流が阻止できる。
【0085】本発明の請求項4のように、セルフシール
機構と逆流防止機能を兼用して設置すると、その分コン
パクトになり且つコストも安くなる。
【0086】本発明の請求項5のように、新たなスピン
ドルの雄ねじを止水栓の挿入口の雌ねじに直接螺合すれ
ばその分部品点数が少なくてすみ、しかも簡単に取付け
ることが出来る。
【0087】本発明の請求項6のように、新たなスピン
ドルの雄ねじ部外周の一部を切り欠いて通路を形成すれ
ば、通路面積を広く確保できしかも加工が容易で安価に
製造出来る。
【0088】本発明の請求項7のように、分岐栓のキャ
ップナットとして、取り外した止水栓のキャップナット
を用いれば、コストダウンになると共に省資源にもな
る。
【0089】本発明の請求項8のように、カプラー接続
部を塞ぐ止水蓋を備えれば、輸送中或いは分岐取出し口
を使用しない場合にこの部分を止水蓋で塞いでおくこと
で、異物の侵入を防ぐことが出来る。
【0090】本発明の請求項9のように、水道管等に直
結する流入口と、第1の給水装置へ連なる流出口と、流
入口から流出口に流れる水の開閉や流量調節をする止水
弁と、止水弁下流にて分岐する分岐口とを備え、分岐口
に第2の給水装置を接続可能とした分岐栓において、分
岐栓には第2の給水口が接続されない場合に分岐口を閉
止する閉止手段を備えた場合には、第1給水装置のみを
利用し、後で第2給水装置を購入して設置する場合でも
簡単に設置することができる。
【0091】本発明の請求項10のように、第2の給水
装置を局部洗浄装置とした場合には、特にトイレのよう
な狭い設置空間であるから極めて有効である。
【0092】本発明の請求項11のように、分岐栓から
給水を受ける局部洗浄装置において、分岐栓は、水道管
等に直結する流入口と、第1の給水装置へ連なる流出口
と、前記流入口から前記流出口に流れる水の開閉や流量
調節をする止水弁と、止水弁の下流にて分岐する分岐口
とを備えてなり、分岐口を局部洗浄装置に接続可能と
し、分岐栓には局部洗浄装置が接続されない場合に分岐
口を閉止する閉止手段を備えた場合には、特にトイレの
ような狭い設置空間であるから極めて給水接続が簡単に
行え、有効である。
【0093】本発明の請求項12のように、前記局部洗
浄装置に一体的に設けたフレキシブルチューブにより分
岐栓の分岐口とを接続し、前記フレキシブルチューブの
先端には、分岐栓との接続手段及び前記閉止手段を開放
する開放手段を備えたので、接続以外の施工をせずと
も、給水が行われるようになるため、極めて施工が簡単
になる。
【0094】本発明の請求項13のように、前記接続手
段と前記開放手段とは機械的に連動させたので確実に分
岐口を開放することができる。
【0095】本発明の請求項14のように、前記接続手
段をワンタッチカプラにて構成した場合には、取り外す
ことも容易となる。
【0096】本発明の請求項15のように、水道管等に
直結する流入口と、便器洗浄装置へ連なる流出口と、前
記流入口から前記流出口に流れる水の開閉や流量調節を
する止水栓と、前記止水栓下流にて分岐する分岐口とを
備え、前記分岐口には局部洗浄装置を接続可能とした分
岐栓付局部洗浄装置において、前記局部洗浄装置と分岐
栓との接続はワンタッチカプラを用いた接続手段から構
成した場合には、施工が極めて容易となる。
【0097】本発明の請求項16のように、前記接続手
段には前記分岐栓に対して回転自在となる機構を設けれ
ば、給水接続管が管の軸方向に対しても回転し得て給水
接続管の捩じれも吸収出来るをもって、給水接続管を分
岐栓に接続した際に給水接続管に無理な力が加わること
が無い。
【0098】本発明の請求項17のように、前記局部洗
浄装置を便器に対し着脱自在とした場合には、引越しな
どで装置を取り外したい際など極めて簡単に装置自体を
取り外すことができ、引越し先では、分岐栓及びベース
プレートを取付けるだけで、装置を取付けることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す外観斜視図。
【図2】本発明の第1実施例を示す分岐栓の断面図。
【図3】本発明の第1実施例を示す給水接続管の外観
図。
【図4】本発明の第1実施例を示す分岐栓の要部の断面
図。
【図5】本発明の第2実施例を示す要部の断面図。
【図6】本発明の第3実施例を示す要部の断面図。
【図7】本発明の第3実施例を示す後付けするスピンド
ルの外観斜視図。
【図8】本発明の第3実施例を示す後付けするスピンド
ルの別の外観斜視図。
【図9】本発明の第3実施例を示す要部の拡大断面図。
【図10】本発明の第4実施例を示す外観斜視図。
【図11】本発明の第4実施例を示す要部の断面図。
【図12】本発明の第4実施例を示す要部の斜視図。
【図13】本発明の第5実施例を示す要部の一部断面図
である。
【図14】本発明の新たなスピンドル取付前の状態であ
る、従来構造の止水栓の断面図。
【図15】本発明の第6実施例の局部洗浄装置を示す外
観斜視図。
【図16】本発明の第6実施例を示す、配管を接続する
前の分岐栓の断面図。
【図17】本発明の第6実施例を示す、配管とカプラ接
続部との接続を説明する断面図。
【図18】本発明の第6実施例において、便器に対し脱
着自在な局部洗浄装置の脱着機構を説明する平面図。
【図19】従来の局部洗浄装置の分岐栓構造例を示す斜
視図。
【図20】図19の分岐栓の拡大図。
【符号の説明】
A…止水栓の弁部 B…逆流防止機構 4…止水栓 5…流出口 7…分岐栓 8…給水取出し口部 9…局部洗浄装置(第2の給水装置) 11…流入口 12…スピンドル 13…挿入口 15…弁口 17…雌ねじ(挿入口) 20…キャップナット 28…カプラー接続部 29…セルフシール機構(閉止手段) 31…スピンドル 32…シートパッキン 40…通水穴(通路) 41…通孔(通路) 51…開弁ブッシュ(開放手段) 64…切欠き 65…通路 89…止水蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 良祐 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 田中 文月 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D038 JB05 JF00 ZA06 2D039 AA02 AE04 CA01 CB01 3H019 BA44 BC05 DA03 DA15

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道管等に直結する流入口と、この流入
    口から流入した水道水を弁口を介して給水する流出口と
    上記弁口を開閉する止水弁と、この止水弁を開閉操作す
    るスピンドルと、上記弁口に対して開口し上記スピンド
    ルを螺入する挿入口とを備えた止水栓のキャップナット
    と上記スピンドルを取り外して新たにシートパッキン付
    きのスピンドルを組み込み、新たに分岐口を追加する分
    岐栓において、この新たに追加するスピンドルに上記弁
    口と上記分岐口とを連絡する通路を形成すると共に上記
    分岐口の方向を上記挿入口の軸心に対し360度任意の
    位置に設置できる構造に形成し、且つ上記分岐口にはワ
    ンタッチで接続可能なカプラー接続部を取付けてなり、
    上記シートパッキンで上記弁口を開閉することを特徴と
    する分岐栓。
  2. 【請求項2】 上記分岐口に、上記カプラー接続部が外
    れると自動的に止水するセルフシール機構を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の分岐栓。
  3. 【請求項3】 上記分岐口に、逆流防止機構を設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の分岐栓。
  4. 【請求項4】 上記分岐口にセルフシール機構と逆流防
    止機構とを兼用して設けたことを特徴とする請求項1記
    載の分岐栓。
  5. 【請求項5】 上記新たなスピンドルの雄ねじを上記挿
    入口の雌ねじに直接螺合することを特徴とする請求項1
    記載の分岐栓。
  6. 【請求項6】 上記新たなスピンドルの雄ねじ部外周の
    一部を切り欠いて上記通路を形成したことを特徴とする
    請求項5記載の分岐栓。
  7. 【請求項7】 分岐栓のキャップナットとして、取り外
    した止水栓の上記キャップナットを用いた請求項1記載
    の分岐栓。
  8. 【請求項8】 上記カプラー接続部を塞ぐ止水蓋を備え
    たことを特徴とする請求項1記載の分岐栓。
  9. 【請求項9】 水道管等に直結する流入口と、第1の給
    水装置へ連なる流出口と、前記流入口から前記流出口に
    流れる水の開閉や流量調節をする止水弁と、前記止水弁
    下流にて分岐する分岐口とを備え、前記分岐口に第2の
    給水装置を接続可能とした分岐栓において、前記分岐栓
    には第2の給水装置が接続されない場合に分岐口を閉止
    する閉止手段を備えたことを特徴とする分岐栓。
  10. 【請求項10】 前記第2の給水装置として局部洗浄装
    置を接続可能としたことを特徴とする請求項9記載の分
    岐栓。
  11. 【請求項11】 水道管に接続された分岐栓から給水を
    受ける局部洗浄装置において、前記分岐栓は、水道管等
    に直結する流入口と、第1の給水装置へ連なる流出口
    と、前記流入口から前記流出口に流れる水の開閉や流量
    調節をする止水弁と、前記止水弁下流にて分岐する分岐
    口とを備えてなり、前記分岐口を局部洗浄装置に接続可
    能とし、前記分岐栓には局部洗浄装置が接続されない場
    合に分岐口を閉止する閉止手段を備えたことを特徴とす
    る分岐栓付局部洗浄装置。
  12. 【請求項12】 前記局部洗浄装置に一体的に設けたフ
    レキシブルチューブにより分岐栓の分岐口とを接続し、
    前記フレキシブルチューブの先端には、分岐栓との接続
    手段及び前記閉止手段を開放する開放手段を備えたこと
    を特徴とする請求項11記載の分岐栓付局部洗浄装置。
  13. 【請求項13】 前記接続手段と前記開放手段とは機械
    的に連動したことを特徴とする請求項12記載の分岐栓
    付局部洗浄装置。
  14. 【請求項14】 前記接続手段をワンタッチカプラにて
    構成したことを特徴とする請求項13記載の分岐栓付局
    部洗浄装置。
  15. 【請求項15】 水道管等に直結する流入口と、便器洗
    浄装置へ連なる流出口と、前記流入口から前記流出口に
    流れる水の開閉や流量調節をする止水栓と、前記止水栓
    下流にて分岐する分岐口とを備え、前記分岐口には局部
    洗浄装置を接続可能とした分岐栓付局部洗浄装置におい
    て、前記局部洗浄装置と分岐栓との接続はワンタッチカ
    プラを用いた接続手段からなることを特徴とする分岐栓
    付局部洗浄装置。
  16. 【請求項16】 前記接続手段には前記分岐栓に対して
    回転自在となる機構を設けたことを特徴とする請求項1
    1乃至請求項15記載の分岐栓付局部洗浄装置
  17. 【請求項17】 前記局部洗浄装置を便器に対し着脱自
    在としたことを特徴とする請求項11乃至請求項15記
    載の分岐栓付局部洗浄装置。
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