JP4583223B2 - 給水ユニット構造 - Google Patents

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本発明は給水ユニット構造に関する。
従来、図9に模式的に示すように、洋風水洗式便器に用いられる給水ユニット構造90が知られている(例えば、特許文献1の図1)。
洋風水洗式便器は、水道水により洗浄される洋風便器本体80と、水道水を洋風便器本体80に吐水させる便器洗浄タンク81等の便器洗浄装置と、水道水を人体の局部に吐水させる温水タンク82、ノズル83等の局部洗浄装置とを備えている。給水ユニット構造90は一般的に便器洗浄装置又は局部洗浄装置に一体的に設けられている。なお、図9では、給水ユニット構造90が便器洗浄装置及び局部洗浄装置から離れた位置に図示されているが、実際には、タンクカバー99内に配設されている。
この一般的な給水ユニット構造90は、洋風便器本体80の後部に固定される基部としてのベースプレート91と、このベースプレート91にビス(図示しない)によって固定される流路部材92とを備えている。流路部材92は、単一のハウジング92aに一つの入水ポート92b及び三つの出水ポート92c〜92eが形成されている。そして、入水ポート92bはハウジング92a内に形成された第1流路92fによって第1の出水ポート92cに連通し、第1流路92fは内蔵する電磁式制御弁92gを介して第2、3流路92h、92iに分流されてそれぞれ第2、3の出水ポート92d、92eに連通している。
入水ポート92bには水道管と接続されるフレキシブルホース93が接続され、第1の出水ポート92cには便器洗浄装置の例えば便器洗浄タンク81に接続される導管94が接続され、第2の出水ポート92dには局部洗浄装置の温水タンク82に接続される給水ホース95が接続され、第3の出水ポート92eには捨て水ホース96が接続される。
このような給水ユニット構造90は、流路部材92が単一のハウジング92aを採用していることから、例えば洋風水洗式便器に組み付けられる際の部品点数が少なく、製造工程の簡略化に寄与する。
特開2004−108076号公報
しかし、上記従来の給水ユニット構造のように、部品点数の削減を図った場合には、各品種に個別対応した給水ユニット構造を用意しなければならない。このため、トータルコスト削減の観点から下記の通り、給水ユニット構造を見直す検討もなされている。
すなわち、給水ユニット構造の流路部材に関して、水道水が供給される第1流路部材と、第1流路部材に接続される第2流路部材とからなる複合構造とし、品種間において第1流路部材又は第2流路部材の共通化を図ることが検討されている。上述の具体例でいえば、第1流路部材は便器洗浄装置と局部洗浄装置とに水道水を分配する流路を有し、第2流路部材は、局部洗浄装置に供給される水道水の供給と遮断とを切り替えたりする制御弁を有する構成等が挙げられる。
そして、第1流路部材と第2流路部材との接続には、例えば、Oリング等の弾性体シールと、第1流路部材及び第2流路部材の端部を係止するクリップとからなる接続手段が用いられ得る。これにより、接続作業の簡略化を図ることも可能になる。
しかしながら、上記の場合、第2流路部材は、第1流路部材を経由して供給される水道水の供給圧を受ける。そして、第1流路部材と第2流路部材とが上記接続手段によって接続される場合には、水道水の供給圧による双方の距離変化が一定範囲で許容されつつ接続されることとなる。
この場合、第1流路部材を基部に第1ビスで固定し、第2流路部材も同様に基部に第2ビスで固定すると、水道水の供給圧による双方の距離変化により、第1ビス及び第2ビスに互いに離れる方向の負荷がかかり、第1流路部材の第1ビスで固定された部分又は第2流路部材の第2ビスで固定された部分が破損する等の不具合が生じるおそれがあった。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、水道水の供給圧に起因する破損を生じ難い給水ユニット構造を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の給水ユニット構造は、基部と、該基部に第1ビスで固定され、水道水が供給される第1流路部材と、該第1流路部材に接続され、該水道水の供給圧を受ける第2流路部材とを備える給水ユニット構造であって、
前記第1流路部材と前記第2流路部材とは、前記水道水の供給圧による双方の距離変化を一定範囲で許容しつつ接続され、
該第2流路部材は、該距離変化を許容する空隙を有して前記基部に第2ビスで係止されていることを特徴とする。
このような構成である本発明の給水ユニット構造は、第1流路部材と第2流路部材とからなる複合構造とされることにより、品種間において第1流路部材又は第2流路部材の共通化を図ることが可能となっており、トータルコスト削減に寄与し得る。
そして、第1流路部材と第2流路部材とは、水道水の供給圧による双方の距離変化を一定範囲で許容しつつ接続される。例えば、Oリング等の弾性体シールと、第1流路部材及び第2流路部材の端部を係止するクリップとからなる接続手段が用いられ得る。これにより、接続作業の簡略化を図ることも可能になる。
ここで、本発明の給水ユニット構造においては、第2流路部材がその距離変化を許容する空隙を有して基部に第2ビスで係止されている。
このため、第2流路部材が第1流路部材を経由して供給される水道水の供給圧を受け、これによって第1流路部材と第2流路部材とに距離変化が生じても、第1ビス及び第2ビスに生じる互いに離れる方向の負荷が第2ビス側の空隙によって吸収されることとなる。このため、この給水ユニット構造は、第1流路部材の第1ビスで固定された部分又は第2流路部材の第2ビスで固定された部分が破損する等の不具合が生じ難い。
したがって、本発明の給水ユニット構造は、水道水の供給圧に起因する破損を生じ難い。
第2流路部材が水道水の供給圧による双方の距離変化を許容する空隙を有して基部に第2ビスで係止されている構成の具体例としては、例えば、第2ビスの軸線を距離変化の方向に対して略垂直になるように配置し、第2流路部材が第2ビスの軸線に対して垂直方向に一定の範囲で移動可能な隙間を第2流路部材の一部に形成したもの、又は第2ビスの軸線を距離変化の方向と略平行になるように配置し、第2流路部材が第2ビスの軸線方向に一定の範囲で移動可能な隙間を第2流路部材の一部に形成したもの等の各種構成から選択することが可能である。
本発明の給水ユニット構造において、前記基部は前記第2ビスを固定しており、前記第2流路部材は該第2ビスの軸部を前記空隙を有して挿通させる挿通孔を有していることが好ましい。
この場合、この給水ユニット構造は、第2ビスと挿通孔との隙間を調整することにより、容易に空隙を有する構成とすることができる。このため、この給水ユニット構造は、本発明の効果を容易に奏することができる。
本発明の給水ユニット構造において、前記基部は、前記第2ビスを固定しつつ該第2ビスの軸方向に突出する柱部を有し、前記第2流路部材は、該柱部を前記空隙を有して挿通させる挿通孔を有していることが好ましい。
この場合、第2ビスの軸部と挿通孔の内壁面とが直接当接することはなく、柱部の側面と挿通孔の内壁面とが当接し得る構成となる。このため、第2ビスの軸部と挿通孔の内壁面とが直接当接することに起因して、第2ビスを固定する基部の第2ビスを固定する部分が破損するという不具合を生じない。また、柱部を適度に太くすることにより、第2流路部材の第2ビスで固定された部分を一層破損し難くすることもできる。
本発明の給水ユニット構造において、前記挿通孔は、前記第2流路部材に形成され、前記柱部の突出量よりも厚さが薄い取付部に貫設されていることが好ましい。
この場合、第2ビスを柱部に捩じ込むと、挿通孔の幅よりも大きい第2ビスの頭部が柱部の上面に当て止まる。このため、柱部に固定される第2ビスの頭部の裏面と挿通孔の上面との間には、第2ビスの柱部への捩じ込みトルクがたとえばらついたとしても、一定の隙間が形成されることとなる。このため、この給水ユニット構造は、第2流路部材を基部に固定する場合において、第2ビスの捩じ込み作業のトルク管理が容易となる。
本発明の給水ユニット構造において、前記挿通孔は軸直角方向が開放され得る。
この場合、第2ビスを挿通孔に挿通し易くなり、装着作業がさらに容易になる。
本発明の給水ユニット構造において、前記空隙が軸直角方向から目視可能に構成されていることが好ましい。
この場合、第2ビスを基部に固定する際に捩じ込み過ぎていないかどうか、適正な空隙が確保されているかどうかを作業者や点検者が容易に確認することができる。このため、第2ビスを捩じ込み過ぎる不具合をより確実に防止することができ、品質管理のための確認作業も容易に実施できる。
本発明の給水ユニット構造は、水道水により洗浄される洋風便器本体と、該水道水を該洋風便器本体に吐水させる便器洗浄装置と、該水道水を人体の局部に吐水させる局部洗浄装置とを備えた洋風水洗式便器に用いられるものであって、
前記第1流路部材は、前記便器洗浄装置と前記局部洗浄装置とに前記水道水を分配するものであり、
前記第2流路部材は、該局部洗浄装置に供給される該水道水の供給と遮断とを切り替える制御弁を有するものであり得る。
上記のような洋風水洗式便器に用いられることにより、この給水ユニット構造は、本発明の作用効果を好適に発揮することができる。
以下、本発明を具体化した実施例1、2を図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2に示すように、実施例1の給水ユニット構造1は、基部としてのベースプレート91と、第1流路部材10と、第2流路部材20とを備える。この給水ユニット構造1は、図9に模式的に示す洋風水洗式便器に、従来の給水ユニット構造90と置き換えられて用いられるものである。
洋風水洗式便器は、水道水により洗浄される洋風便器本体80と、水道水を洋風便器本体80に吐水させる便器洗浄タンク81等の便器洗浄装置と、水道水を人体の局部に吐水させる温水タンク82、ノズル83等の局部洗浄装置とを備えている。給水ユニット構造1は便器洗浄装置及び局部洗浄装置に一体的に設けられている。なお、給水ユニット構造1は、実際には、タンクカバー99内に設置されている。
この給水ユニット構造1において、ベースプレート91は、洋風便器本体80の後部に固定され、便器洗浄装置及び局部洗浄装置等が載置されるものである。
このベースプレート91の上には、図1及び図2に示すように、第1流路部材10及び第2流路部材20が設置されている。
第1流路部材10は、下方に第1入水ポート11が形成され、上方に第1入水ポート11と連通する第1出水ポート12が形成されている。また、第1流路部材10は、第1入水ポート11及び第1出水ポート12の中間から分岐し、第1入水ポート11と連通する第2出水ポート13が形成されている。さらに、第1流路部材10の下端には、ドレン16が形成されている。
他方、第2流路部材20は、第1流路部材10の第2出水ポート13に接続される第2入水ポート21が形成され、上方に第2入水ポート21から分流するよう第3出水ポート22及び第4出水ポート23が形成されている。また、第2流路部材20の下端には、ドレン26が形成されている。
第2入水ポート21、第3出水ポート22及び第4出水ポート23の間には、電磁式流量調整弁9を設けられている。電磁式流量調整弁9は、水道水の供給と遮断とを切り替えたり、水道水の流量を適量に調整したりして、第3出水ポート22から水を排出するものである。この際、電磁式流量調整弁9は、調整時の余剰水を第4出水ポート23から捨て水として排出するようにされている。
第1入水ポート11には水道管と接続されるフレキシブルホース93が接続され、第1出水ポート12に便器洗浄タンク81に接続される導管94が接続され、第3出水ポート22には局部洗浄装置の温水タンク82に接続される給水ホース95が接続され、第4出水ポート23には捨て水ホース96が接続される。
第1流路部材10の第2出水ポート13と、第2流路部材20の第2入水ポート21とは、図3〜図5に示すように、弾性体シールとしてのOリング13cと、第1流路部材10及び第2流路部材20の端部を係止するクリップ5とからなる接続手段により接続される構成となっている。
具体的には、図3に示すように、第2出水ポート13及び第2入水ポート21には、クリップ5により係止されるフランジ部13a、21aが形成されている。また、第2出水ポート13及び第2入水ポート21には、互いに嵌め合う挿入円筒部13b及び嵌合穴部21bが形成されている。挿入円筒部13bの外周面には、Oリング13cが配設されており、挿入円筒部13bが嵌合穴部21bに挿入される際に、双方の隙間をシールするようになっている。
クリップ5は、図4及び図5に示すように、金属板が折り曲げられたものであり、フランジ部13a、21aを係止するための係止穴5aが形成されている。このクリップ5は、接続された第2出水ポート13及び第2入水ポート21のフランジ部13a、21aに、下端を開くように弾性変形しつつ装着されて、フランジ部13a、21aを係止することが可能とされている。
このような接続手段により接続された第1流路部材10と第2流路部材20とにおいて、第1流路部材10に水道水が供給されると、第2流路部材20は、水道水の供給圧を受けることとなる。特に、電磁式流量調整弁9を開閉する場合には、第2流路部材20は、大きな圧力を受けることとなる。この際、嵌合穴部21bに挿入された挿入円筒部13bは、嵌合穴部21bから抜ける方向に変位しようとする。クリップ5は、その変位を抑制すべくフランジ部13a、21aを係止しているが、クリップ5は金属板が折り曲げられたものであるため、ある程度弾性変形することとなる。このため、嵌合穴部21bに挿入された挿入円筒部13bは、水道水の供給圧により嵌合穴部21bから抜ける方向に一定範囲で変位することとなる。こうして、第1流路部材10と第2流路部材20とは、水道水の供給圧による双方の距離変化を一定範囲で許容しつつ接続されている。
次に、第1流路部材10及び第2流路部材20のベースプレート91への固定方法を説明する。
図1及び図2に示すように、ベースプレート91上には、第1流路部材10を固定する第1台座61と、第2流路部材20を固定する第2台座62とが形成されている。また、ベースプレート91には、第1流路部材10の第1入水ポート11及びドレン16をベースプレート91の底面より下方に位置させるための貫通孔65aと、第2流路部材のドレーン26をベースプレート91の底面より下方に位置させるための貫通孔65bとが形成されている。
他方、第1流路部材10には、第1入水ポート11と第2出水ポート13の分岐付け根との途中に、フランジ状の取付部15が形成されている。取付部15には、第1ビス用挿通孔15a、15bが貫設されている。この第1ビス用挿通孔15a、15bに対応して、上述の第1台座61には、第1ビス51a、51bを固定するための第1ビス用ねじ穴61a、61bが形成されている。
また、第2流路部材20には、ドレーン26と第2入水ポート21の分岐付け根との途中に、フランジ状の取付部25が形成されている。取付部25には、図6及び図7に拡大して示すように、第2ビス用挿通孔25aが貫設されている。この第2ビス用挿通孔25aに対応して、上述の第2台座62上には、第2ビス52の軸方向に突出する円柱状の柱部62aが形成されている。また、柱部62aの中芯軸上には、第2ビス52を固定するための第2ビス用ねじ穴62bが形成されている。
第2ビス用挿通孔25aは、柱部62aに対して、空隙Chを有している。具体的には、第2ビス用挿通孔25aは、円柱状の柱部62aの外径よりも、空隙Chの分だけ大きな内径を有する円い孔の一部が欠落して、軸直角方向が開放されている形状とされている。このため、第2ビス用挿通孔25aを図6において矢視B方向から見た場合、空隙Chを目視可能となっている。なお、空隙Chの値は、上述した第1流路部材10と第2流路部材20との間の一定範囲で許容された距離変化の値に対して、少し小さい程度から若干大きい程度までの範囲で適宜設定することができる。
取付部25の厚さは、図7に示すように、柱部62aの突出量よりも、薄くされている。このため、第2ビス52を柱部62aに捩じ込む場合、第2ビス用挿通孔25aの幅よりも大きい第2ビス52の頭部52aは、柱部62aの上面に当て止まることとなり、第2ビス52の頭部52aの裏面と第2ビス用挿通孔25aの上面との間に、一定の隙間Cvが形成されるようになっている。
第1流路部材10及び第2流路部材20をベースプレート91へ固定する際には、まず、第2出水ポート13及び第2入水ポート21をクリップ5により係止することにより、第1流路部材10及び第2流路部材20を接続する。そして、第1流路部材10及び第2流路部材20の第1入水ポート11及びドレン16、26をベースプレート91の貫通孔65a、65bに通して、ベースプレート91の下方に位置させるとともに、取付部15、25を第1台座61及び第2台座62上に載置する。その後、第1ビス51a、51bを第1ビス用挿通孔15a、15bに通して、第1台座61の第1ビス用ねじ穴61a、61bに規定のトルクで捩じ込んで固定し、第2ビス52を第2ビス用挿通孔25aに通して、第2台座62の柱部62aの第2ビス用ねじ穴62bに規定のトルクで捩じ込んで固定する。こうして、第1流路部材10及び第2流路部材20をベースプレート91上に固定することができる。この際、第2ビス用挿通孔25aと柱部62aとの間には、空隙Chが形成され、第2ビス52の頭部52aの裏面と第2ビス用挿通孔25aの上面との間に、一定の隙間Cvが形成されることとなる。
このような構成である実施例1の給水ユニット構造1は、第1流路部材10と第2流路部材20とからなる複合構造とされることにより、品種間において第1流路部材10又は第2流路部材20の共通化を図ることが可能となっており、トータルコスト削減に寄与している。
そして、給水ユニット構造1において、第1流路部材10と第2流路部材20とは、水道水の供給圧による双方の距離変化を一定範囲で許容しつつ接続されている。具体的には、Oリング13cと、第1流路部材10の第2出水ポート13のフランジ部13a及び第2流路部材20の第2入水ポート21のフランジ部21aを係止するクリップ5とからなる接続手段が用いられている。これにより、第1流路部材10と第2流路部材20とを接続する作業の簡略化を図ることも可能になっている。
ここで、実施例1の給水ユニット構造1においては、第2流路部材10がその距離変化を許容する空隙Chを有してベースプレート91に第2ビス52で係止されている。
このため、第2流路部材20が第1流路部材10を経由して供給される水道水の供給圧を受け、これによって第1流路部材10と第2流路部材20とに距離変化が生じても、給水ユニット構造1は、第1ビス51a、51b及び第2ビス52に生じる互いに離れる方向の負荷を第2ビス側の空隙Chによって吸収することができる。このため、この給水ユニット構造1は、第1流路部材10の第1ビス51a、51bで固定された部分又は第2流路部材の第2ビス52で固定された部分が破損する等の不具合が生じ難くなっている。
したがって、実施例1の給水ユニット構造1は、水道水の供給圧に起因する破損を生じ難い。
また、この給水ユニット構造1において、ベースプレート91の第2台座62は、第2ビス52を固定しつつ第2ビス52の軸方向に突出する柱部62aを有し、第2流路部材20の取付部25は、柱部62aを空隙Chを有して挿通させる第2ビス用挿通孔25aを有しているので、第2ビス52の軸部52bと第2ビス用挿通孔25aの内壁面とが直接当接することはなく、柱部62aの側面と第2ビス用挿通孔25aの内壁面とが当接し得る構成となっている。このため、第2ビス52の軸部52bと第2ビス用挿通孔25aの内壁面とが直接当接することに起因して、第2台座62の第2ビス用ねじ穴62bが破損するという不具合を生じない。また、柱部62aを適度に太くすることにより、第2流路部材20の第2ビス52で固定された部分を一層破損し難くすることも可能となっている。
さらに、この給水ユニット構造1において、第2ビス用挿通孔25aは、第2流路部材20に形成された取付部25に貫設されており、取付部25の厚さが柱部62aの突出量よりも薄くされている。このため、第2ビス52を柱部62aの第2ビス用ねじ穴62bに捩じ込むと、第2ビス用挿通孔25aの幅よりも大きい第2ビスの頭部52aが柱部62aの上面に当て止まる。このため、柱部62aに固定される第2ビス52の頭部52aの裏面と第2ビス用挿通孔25aの上面との間には、第2ビス52の柱部62aへの捩じ込みトルクがたとえばらついたとしても、一定の隙間Cvが形成される。このため、この給水ユニット構造1は、第2流路部材20をベースプレート91に固定する場合において、第2ビス52の捩じ込み作業のトルク管理が容易となっている。
また、この給水ユニット構造1において、第2ビス用挿通孔25aは軸直角方向が開放されているので、第2ビス52を第2ビス用挿通孔25aに挿通し易くなっている。このため、この給水ユニット構造1は、第2流路部材20の装着作業がさらに容易になっている。
さらに、この給水ユニット構造1において、空隙Chが軸直角方向から目視可能に構成されているので、第2ビス52をベースプレート91の取付部62に固定する際に捩じ込み過ぎていないかどうか、適正な空隙が確保されているかどうかを作業者や点検者が容易に確認可能となっている。このため、第2ビス52を捩じ込み過ぎる不具合をより確実に防止することができており、品質管理のための確認作業も容易に実施可能となっている。
実施例1の給水ユニット構造1において、第2台座62に柱部62aを形成する代わりに、図8に示すように、第2ビス52の軸部52bを上方の円柱部52cと下方のねじ部52dとからなるものとしてもよい。
この場合、円柱部52cの外径及び軸直角方向長さを実施例1の柱部62aと同一にすることにより、実施例1と同様に、空隙Ch及び隙間Cvを有することが可能である。
これにより、実施例2の給水ユニット構造1も、実施例1の給水ユニット構造1と同様の作用効果を奏することができる。
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、基部としてのベースプレート91、第1台座61及び第2台座62は、実施例1では、説明しやすくするために、平面的で凹凸が少ない形状としているが、洋風水洗式便器の他の構成部材との配置上、段差を有していたり、複雑な凹凸形状を有していてもよい。また、第1台座61及び第2台座62が高低差を有していてもよい。
また、第1ビス51a、51b及び第2ビス52の数についても、給水ユニット構造1の仕様に応じて適宜設定可能である。
本発明は洋風水洗式便器等に利用可能である。
実施例1の給水ユニット構造の概略上面図である。 実施例1の給水ユニット構造に係り、図1のA−A断面を示す概略側面図である。 実施例1の給水ユニット構造に係り、第2出水ポートと第2入水ポートとの接続構造を示す要部拡大側面図である。 実施例1の給水ユニット構造に係り、クリップの概略側面図である。 実施例1の給水ユニット構造に係り、クリップの概略正面図である。。 実施例1の給水ユニット構造に係り、第2ビス用挿通孔25a付近の要部拡大上面図である。 実施例1の給水ユニット構造に係り、第2ビス用挿通孔25a付近の要部拡大断面図である。 実施例2の給水ユニット構造に係り、第2ビス用挿通孔25a付近の要部拡大断面図である。 従来の給水ユニット構造が用いられる洋風水洗式便器の模式図である。
符号の説明
1、90…給水ユニット構造
10…第1流路部材
20…第2流路部材
15a、15b、25a…挿通孔(15a、15b…第1ビス用挿通孔、25a…第2ビス用挿通孔)
51a、51b…第1ビス
52…第2ビス
52b…軸部
62a…柱部
80…洋風便器本体
91…基部(ベースプレート)
Cv…空隙
Ch…隙間

Claims (7)

  1. 基部と、該基部に第1ビスで固定され、水道水が供給される第1流路部材と、該第1流路部材に接続され、該水道水の供給圧を受ける第2流路部材とを備える給水ユニット構造であって、
    前記第1流路部材と前記第2流路部材とは、前記水道水の供給圧による双方の距離変化を一定範囲で許容しつつ接続され、
    該第2流路部材は、該距離変化を許容する空隙を有して前記基部に第2ビスで係止されていることを特徴とする給水ユニット構造。
  2. 前記基部は前記第2ビスを固定しており、前記第2流路部材は該第2ビスの軸部を前記空隙を有して挿通させる挿通孔を有することを特徴とする請求項1記載の給水ユニット構造。
  3. 前記基部は、前記第2ビスを固定しつつ該第2ビスの軸方向に突出する柱部を有し、前記第2流路部材は、該柱部を前記空隙を有して挿通させる挿通孔を有することを特徴とする請求項1記載の給水ユニット構造。
  4. 前記挿通孔は、前記第2流路部材に形成され、前記柱部の突出量よりも厚さが薄い取付部に貫設されていることを特徴とする請求項3記載の給水ユニット構造。
  5. 前記挿通孔は軸直角方向が開放されていることを特徴とする請求項2、3又は4記載の給水ユニット構造。
  6. 前記空隙が軸直角方向から目視可能に構成されていることを特徴とする請求項5記載の給水ユニット構造。
  7. 水道水により洗浄される洋風便器本体と、該水道水を該洋風便器本体に吐水させる便器洗浄装置と、該水道水を人体の局部に吐水させる局部洗浄装置とを備えた洋風水洗式便器に用いられるものであって、
    前記第1流路部材は、前記便器洗浄装置と前記局部洗浄装置とに前記水道水を分配するものであり、
    前記第2流路部材は、該局部洗浄装置に供給される該水道水の供給と遮断とを切り替える制御弁を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の給水ユニット構造。
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