JP2000274551A - 流体圧力制御用の電磁弁 - Google Patents
流体圧力制御用の電磁弁Info
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Abstract
径側の磁気ギャップへの異物の侵入を防止しながら、電
磁弁全体を小型化する。 【解決手段】 ソレノイドコイル13のスプール12の
内径部に、ステータコア14とムービングコア22を設
ける。ムービングコア22のうちのスプール12から突
出する部分の外周に、ダイアフラムシール27の内周端
部を嵌着し、このダイアフラムシール27の外周部を、
エンドプレート20とスプール12の左側面との間に挟
み込んで固定する。これにより、ダイアフラムシール2
7で流体の流路17側とスプール12の内径側とを仕切
って、スプール12の内径側の磁気ギャップへの異物の
侵入を防止する。また、出力ポート19につながる流路
18をソレノイドコイル13の外周に沿って形成し、流
路18を流れる流体によってソレノイドコイル13を効
率良く冷却する。
Description
を制御する流体圧力制御用の電磁弁に関するものであ
る。
例えば自動車の自動変速機の油圧制御装置に用いられて
おり、その一例が実開昭60−16076号公報に示さ
れている。この公報の電磁弁は、図2に示すように、ソ
レノイドコイル1の内径部にステータコア6を設けると
共に、このステータコア6の下方に対向させてムービン
グコア2を設け、ソレノイドコイル1の通電のオン/オ
フによりムービングコア2を上下方向に往復移動させる
ことで、ムービングコア2に固定された弁体3を上下方
向に往復移動させて、入力ポート4と出力ポート5とを
連通/遮断するようにしている。この場合、油の流路側
とソレノイドコイル1の内径側とが連通していると、入
力ポート4から流入した油に含まれる金属粉等の磁性異
物が、ムービングコア2とステータコア6との間の磁気
ギャップ7に侵入して、ムービングコア2やステータコ
ア6の端面に磁性異物が吸着、堆積してしまい、ムービ
ングコア2(弁体3)が正常に動作できなくなるおそれ
がある。
支持する筒状の案内部材8の下部にシール部材9を装着
して、このシール部材9によって弁体3と案内部材8と
の隙間をシールすることで、油の流路側とソレノイドコ
イル1の内径側とを仕切って油中の磁性異物がソレノイ
ドコイル1の内径側の磁気ギャップ7に侵入することを
防止するようにしている。
成では、ソレノイドコイル1の下方に案内部材8を配置
し、更に、この案内部材8の下部からシール部材9を下
方に延ばした構成となっているため、電磁弁全体の軸方
向寸法が長くなって、電磁弁が大型化してしまうという
欠点がある。
たものであり、従ってその目的は、電磁弁の動作信頼性
を確保しながら、電磁弁全体を小型化することができる
流体圧力制御用の電磁弁を提供することにある。
に、本発明の請求項1の流体圧力制御用の電磁弁は、ム
ービングコアのうちのスプールから突出する部分の外周
にダイアフラムシールを嵌着すると共に、このダイアフ
ラムシールの外周部をスプールの側面部と保持部材との
間に挟み込んで固定し、ダイアフラムシールによって流
体の流路側とスプールの内径側とを仕切ることで、入力
ポートから流入した流体中の磁性異物がスプールの内径
側に侵入することを防止して、ムービングコアの動作信
頼性を確保するものである。
ダイアフラムシールを保持部材によって固定するので、
スプールの側面部の狭いスペースにダイアフラムシール
と保持部材をコンパクトに組み付けることができて、シ
ール構造の軸方向寸法を従来よりも大幅に小さくするこ
とができ、電磁弁全体を軸方向に小型化することができ
る。
と出力ポートとをつなぐ流路を、ソレノイドコイルの外
周に沿うように形成すると良い。このようにすれば、通
電時に発熱するソレノイドコイルを、流路を流れる流体
によって効率良く冷却することができ、電磁弁の過熱に
よる劣化、耐久性低下を防止できる。
材により形成して磁気回路の構成部材とし、該保持部材
の内周側の端部をムービングコアの外周面に近接し、該
保持部材の外周部をヨーク兼用のコイルハウジングに固
定するようにしても良い。このようにすれば、ダイアフ
ラムシールを保持する保持部材を利用して磁気回路をコ
ンパクトに構成することができ、電磁弁の小型化、部品
点数削減、組付性向上に貢献できる。
弁に適用した一実施形態を図1に基づいて説明する。ヨ
ークを兼ねる磁性材製のコイルハウジング11内には、
樹脂製のスプール12に巻回されたソレノイドコイル1
3が収納され、スプール12の右側内径部に、コイルハ
ウジング11に一体に形成されたステータコア14が嵌
合されている。また、コイルハウジング11の左側開口
部には、樹脂製又は非磁性金属製の非磁性カバー15が
取り付けられている。この非磁性カバー15の中央部に
油(流体)の入力ポート16が形成され、この入力ポー
ト16に連通する流路17が、非磁性カバー15の内側
面に沿って形成されている。
ノイドコイル13の外周に沿って流路18が形成され、
この流路18に連通する複数の出力ポート19が、コイ
ルハウジング11の右側壁に形成されている。非磁性カ
バー15側の流路17とコイルハウジング11内周側の
流路18は、後述するエンドプレート20に形成された
複数の貫通孔21によって連通されている。
性材製のムービングコア22の右側部が摺動自在に嵌入
され、このムービングコア22の右端面がステータコア
14の左端面(吸着面)に対向している。ムービングコ
ア22の左端部には、テーパ状の弁体部23が一体に形
成され、この弁体部23が、入力ポート16の開口周縁
部に形成された弁座24を開閉するようになっている。
また、ムービングコア22とステータコア14との間に
は、スプリング25が介在され、このスプリング25の
弾発力によってムービングコア22が左方向(閉弁方
向)に付勢されている。
から突出する部分の外周には環状溝26が形成され、こ
の環状溝26にゴム等の弾性体で形成されたダイアフラ
ムシール27の内周端部が嵌着されている。このダイア
フラムシール27の外周部は、スプール12の左側面に
形成されたリング状凸部28の内周部に嵌め込まれた状
態で、エンドプレート20(保持部材)とスプール12
の左側面との間に挟み込まれて固定されている。このダ
イアフラムシール27によって油の流路17側とスプー
ル12の内径側とが仕切られている。
は、互いに外周部を重ね合せた状態でコイルハウジング
11の左側縁部にかしめにより固定されている。エンド
プレート20は、磁性材で形成されて磁気回路の構成部
材となり、エンドプレート20の中心部に形成された円
形孔32にムービングコア22が貫通して、該エンドプ
レート20の円形孔32の内周端面がムービングコア2
2の外周面に近接すると共に、上述のようにエンドプレ
ート20の外周部がヨーク兼用のコイルハウジング11
に固定されることで、ソレノイドコイル13の通電時
に、磁気回路がステータコア14…ムービングコア22
…エンドプレート20…コイルハウジング11…ステー
タコア14の経路で形成される。
29にゴム等の弾性材製のOリング30が装着され、こ
のOリング30によってスプール12の右側面とコイル
ハウジング11の右側壁との間がシールされている。
は、常閉型の電磁弁であり、ソレノイドコイル13の非
通電時には、スプリング25の弾発力によってムービン
グコア22が左方向に移動され、弁体部23が入力ポー
ト16の弁座24に着座して入力ポート16が閉鎖され
る。この状態では、入力ポート16から出力ポート19
に油が流れない。
は、ステータコア14とムービングコア22との間に磁
気吸引力が働き、ムービングコア22がスプリング25
の弾発力に抗して右方向に吸引される。これにより、弁
体部23が入力ポート16の弁座24から離れて、入力
ポート16が開放される。この状態では、入力ポート1
6から流入した油が、流路17,18を通って出力ポー
ト19へ流れる。
によって油の流路17側とスプール12の内径側とが仕
切られているため、入力ポート16から流入した油中の
金属粉等の磁性異物や他の異物が、ムービングコア22
とステータコア14との間の磁気ギャップやムービング
コア22の摺動部に侵入することを防止できる。このた
め、ムービングコア22(弁体部23)を長期にわたっ
て確実に動作させることができ、電磁弁の動作信頼性を
向上することができる。
側面部に偏平なダイアフラムシール27を偏平なエンド
プレート20によって固定しているので、スプール12
の側面部の狭いスペースにダイアフラムシール27とエ
ンドプレート20をコンパクトに組み付けることができ
て、シール構造の軸方向寸法を従来よりも大幅に小さく
することができ、電磁弁全体を軸方向に小型化すること
ができる。
ル27を固定するエンドプレート20を、磁気回路の構
成部材として利用して磁気回路をコンパクトに構成する
と共に、ムービングコア22に弁体部23を一体に形成
しているため、電磁弁の更なる小型化、部品点数削減、
組付性向上を実現することができる。
11内周側の流路18をソレノイドコイル13の外周に
沿うように形成しているので、圧力制御中に発熱するソ
レノイドコイル13を、流路18を流れる油によって効
率良く冷却することができ、電磁弁の過熱による劣化、
耐久性低下を防止できる。
13の全周に形成する必要はなく、ソレノイドコイル1
3の外周の一部に沿って流路を形成するだけでも良く、
この場合でも、流路を流れる油によってソレノイドコイ
ル13の冷却効果を得ることができる。更には、油の流
路は、必ずしもソレノイドコイル13の外周に沿うよう
に形成する必要はなく、例えば、コイルハウジング11
の周壁のうちの非磁性カバー15の近傍に出力ポートを
形成して、非磁性カバー15の内側面の流路17を直
接、出力ポートに連通させるようにしても良い。このよ
うにすれば、ソレノイドコイル13の外周の流路18が
不要になるため、その分、コイルハウジング11の径寸
法を小さくすることができ、電磁弁を径方向に小型化す
ることができる。
アフラムシール、エンドプレート等の形状を適宜変更し
たり、油圧以外の流体圧力を制御する電磁弁にも適用可
能である等、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実
施できる。
ノイドコイル、14…ステータコア、15…非磁性カバ
ー、16…入力ポート、17…入力流路、18…出力ポ
ート、19…出力流路、20…エンドプレート(保持部
材)、22…ムービングコア、23…弁体部、24…弁
座、25…スプリング、26…環状溝、27…ダイアフ
ラムシール、28…リング状凸部。
Claims (3)
- 【請求項1】 ソレノイドコイルを巻回したスプール内
に嵌入されたムービングコアを往復移動させることで、
流体の入力ポートと出力ポートとを連通/遮断する流体
圧力制御用の電磁弁において、 前記ムービングコアのうちの前記スプールから突出する
部分の外周に嵌着されたダイアフラムシールと、前記ダ
イアフラムシールの外周部を前記スプールの側面部との
間に挟み込んで固定する保持部材とを備え、前記ダイア
フラムシールによって流体の流路側と前記スプールの内
径側とが仕切られていることを特徴とする流体圧力制御
用の電磁弁。 - 【請求項2】 前記入力ポートと前記出力ポートとをつ
なぐ流路は、前記ソレノイドコイルの外周に沿うように
形成されていることを特徴とする請求項1に記載の流体
圧力制御用の電磁弁。 - 【請求項3】 前記保持部材は、磁性材により形成され
て磁気回路の構成部材となり、該保持部材の内周側の端
部が前記ムービングコアの外周面に近接し、該保持部材
の外周部がヨーク兼用のコイルハウジングに固定されて
いることを特徴とする請求項1又は2に記載の流体圧力
制御用の電磁弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08072999A JP4054932B2 (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 流体圧力制御用の電磁弁 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000274551A true JP2000274551A (ja) | 2000-10-03 |
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Family
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011525583A (ja) * | 2008-06-27 | 2011-09-22 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 燃料インジェクタ |
JP2013511679A (ja) * | 2009-11-20 | 2013-04-04 | エルビ・インターナショナル・ソシエタ・ペル・アチオニ | ソレノイド弁装置 |
CN109373011A (zh) * | 2018-12-07 | 2019-02-22 | 深圳市时光电子有限公司 | 防水电磁阀及具有它的设备 |
JP2022535080A (ja) * | 2020-03-06 | 2022-08-04 | バズ バイオメディック カンパニー リミテッド | 無針注射器 |
CN115875472A (zh) * | 2022-12-19 | 2023-03-31 | 江苏鑫鹏晟石油机械有限公司 | 一种旋塞阀压力自动控制装置 |
-
1999
- 1999-03-25 JP JP08072999A patent/JP4054932B2/ja not_active Expired - Fee Related
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