JP2000274054A - 防湿性床材 - Google Patents

防湿性床材

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JP2000274054A JP8088799A JP8088799A JP2000274054A JP 2000274054 A JP2000274054 A JP 2000274054A JP 8088799 A JP8088799 A JP 8088799A JP 8088799 A JP8088799 A JP 8088799A JP 2000274054 A JP2000274054 A JP 2000274054A
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Hajime Inui
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床下からの湿気や洗面所、キッチンなど床表
面からの水分や湿気によって床材の含水率が変動し、そ
れにともなって床基材が伸縮し、床材そのものが反った
り、床材の継ぎ目で目隙や突き上げによる盛り上がりが
発生し、床基材表裏面を防湿層で被うだけでは完全でな
く、極めて大きな問題となっていた。 【解決手段】 床基材の表裏面だけでなく、嵌合実部を
含んだ全面を防湿シ−ト又は防湿剤からなる防湿層で被
覆すれば床基材木口からの湿気の浸透を完全に防止する
ことができる。 【効果】 防湿シ−トまたは防湿剤で床基材の表裏面だ
けでなく、実加工部も含めた全6面を被服するので完璧
に湿気を遮断することが可能で、湿気による反り、目
隙、突き上げ、汚染、カビ、腐朽などが完全に防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅の内装に使用
される床仕上げ材に関するものであり、詳しくは、床下
からの湿気等による床材の反り、目隙、カビ、腐朽等に
強い高耐久性床材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内装床材は合板、MDF、パ−テ
ィクルボ−ド、OSB等の木質基材の表面に天然の木質
化粧単板をはじめとして、木目模様が印刷された塩ビシ
−ト、プリント紙などが貼着されたものなどがあるが、
その中でも、天然の木質化粧単板が表面化粧材として使
用されたものが主流である。
【0003】住宅の立地環境にもよるが床施工後の経時
変化で、床下からの湿気や、洗面所、キッチン等の床表
面からの水分や湿気によって、床材の含水率が変動し、
それにともなって、床基材が伸縮し、床材そのものが反
ったり、床材の継ぎ目で目隙や突き上げによる盛り上が
りが発生し、極めて大きな問題となっていた。
【0004】そのために、従来は、木質基材の表面、裏
面またはそれらの両方に合成樹脂シ−ト、金属シ−ト等
の単層かまたは、それらと紙層とを複合させた、いわゆ
る防湿シ−トを貼着したものが開示されている。例え
ば、特開平9−314523はMDFを基材とし、その
両面にOPPフィルムを貼着したものであり、特開平9
−314520は、MDFを基材とし、ポリ塩化ビニリ
デン樹脂シ−ト等の耐透湿性シ−トの両面に強化紙また
はポリプロピレン不織布を貼着したものをMDF基材の
表裏面に貼着したものである。
【0005】さらにまた、特許第2520081号には
木質基材の裏面に両側が紙で真ん中の層が防湿シ−トで
ある防湿紙が貼着されたものが開示されている。そして
また、特開平7−268970には木質パネルの少なく
とも下面に防湿塗膜、紙とポリエチレンシ−トからなる
防湿シ−トが設けられている床下地パネルが開示されて
いる。しかし、嵌合実部を完全に防水シ−トで覆ったも
のはなく、以下に述べる問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの防湿シ−トを
床材に応用する場合、従来技術では、以下のような欠点
があった。すなわち、床材の4周辺には雄実、雌実と称
される凹凸が加工されており、いわゆる本実加工が施さ
れている。施工時にこれらを互いに嵌合し、確実な施工
が行われる。しかし、床材表面に隙間をつくらないで施
工できるようにするため、床材裏面側に2〜3mmの隙
間ができるように設計されている。この隙間を通して、
床下からの湿気が床材の木口面に吸脱着されて、床基材
が伸縮し、反り、目隙、突き上げが発生することが多
く、これらの嵌合部の隙間を通じて木口面から浸入する
湿気が問題となっていた。
【0007】また、洗面所、キッチンなどの床の場合、
上からの湿気、水分が床材の実の継ぎ目から浸透するこ
とにより、床基材の木口から湿気が吸脱着され、床基材
が伸縮し、反り、目隙、突き上げが発生する。さらに、
洗面所、キッチン以外の一般居室でも近年、省エネ、高
気密化住宅の普及に伴って、室内で発生した湿気や、工
事中の雨、湿気などが工事完成後も壁、床下、天井から
逃げず、いつまでも室内にこもって生じる室内の多湿化
によって、床基材の反り、目隙、突き上げという問題点
も多発することが指摘されている。
【0008】また、床材が長期間湿気にさらされると、
カビが発生したり、腐朽菌に侵されたりして耐用年数も
低下する。また、床材が長期間湿気にさらされると、合
板、MDF等床基材中のアルカリ成分や、床表面からの
汚染原因物質が表面化粧単板中に拡散し易くなって、床
材の表面汚染の原因となる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、鋭意研究を重ねた結果、発明者等は以下に述べる発
明に到達した。
【0010】実加工済みの床基材の外表面全面を防湿性
能を有する層で覆ってしまえば、上記の課題である床材
裏面の隙間及び、床材表面から床の継ぎ目をとおして、
実加工部木口から浸入する湿気や水分が完全に遮断さ
れ、床基材の含水率および寸法が安定化し、目隙、突き
上げの発生が防止でき、さらにカビや腐朽菌に耐性のあ
る床材となる。
【0011】また、この場合の防湿層として、合成樹脂
フィルム、金属シ−ト、または、これらと紙層とを複合
化したものなどの防湿シ−トを貼着するか又は、防湿塗
料、防湿剤、撥水剤を塗布、含浸すればよい。また、外
側2層の紙層と中心層に熱可塑性合成樹脂フィルムの3
層構造を有するポリサンドシ−トが望ましい。そしてこ
のポリサンドシ−トを利用して、ラッピングマシ−ンの
型ロ−ルを用いて、順次、実形状に合わせて圧締する
か、真空プレスを用いて大気圧を利用してシ−トを実形
状に合わせて圧着するとよい。
【0012】この時、ポリサンドシ−トの構成として、
外側2層を紙層とし、中心層を熱可塑性樹脂シ−トとす
れば、ラッピング、真空プレスとも、シ−トが実形状の
細部まで圧着されるので、シ−トのシワがなく、シャ−
プな貼り具合となる。また、外側層が紙質なので、基材
や表面化粧単板等木質材料との接着も通常の木材用接着
剤が利用でき、貼着、ラッピング、真空プレス等の貼り
条件も通常の木材用の条件でよい。
【0013】また、床基材が、例えばMDF、OSB、
パ−ティクルボ−ド、合板等を組み合わせた複合基材の
場合は、その間に防湿層または、防湿シ−トを介在させ
ておけば、よりいっそう湿気に強く、寸法安定性、耐久
性、耐汚染性に優れた床材が可能となる。
【0014】また、木質基材の表裏面はポリサンドシ−
ト等の防湿シ−トで覆い、実加工部4側面は防湿剤、撥
水剤を塗布または含浸することもできる。
【0015】
【発明の効果】実加工済みの床基材の外表面全面を防湿
層、防湿シ−ト等で覆うので、施工後の床材裏面の隙間
や、床材の表面から床材木口へ浸透し、床基材内部へ拡
散しようとする湿気、水分を完璧に遮断することができ
るので、施工後の経時変化により含水率が変動すること
によって、床材が反ったり、伸縮することによる目隙、
突き上げ等が発生するのを防止することができる。
【0016】また、床材が長期にわたって湿気にさらさ
れることによって発生し易くなる表面化粧単板の汚染や
床基材そのもののカビ、さらには、床基材そのものが腐
朽したりするのを防止することができるので、床材の耐
久性が著しく向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】木質基材として、合板、MDF、
パ−ティクルボ−ド、OSB等が用いられる。防湿シ−
トとしては外側2層が紙層であり、中心層が熱可塑性合
成樹脂シ−トである3層構造を有する。
【0018】この紙層としては薄葉紙、クラフト紙、コ
−ト紙、中性紙、和紙などが適し、その坪量は20〜1
00g/m2程度の紙が適する。なかでも、被覆適性、
すなわち、ラッピング適性から見て、坪量23g/m2
以上30g/m2以下の中性紙が最も適する。坪量およ
そ30g/m2以下の比較的薄い紙の方が嵌合実部4側
面をピッタリと被服するためには加工し易く、また、実
部の細かな形状に合わせて被服されるので、防湿性にも
優れ、仕上がり感も良好なものとなる。逆に坪量が小さ
すぎると紙強度が落ちる。ちょうど良い坪量は23g/
2以上30g/m2以下である。
【0019】また、木質基材にラッピング加工する際、
例えばユリア、メラミン、酢酸ビニル、ウレタン樹脂接
着剤、等、木材用接着剤を使用するが、防湿シ−トの表
面が中性でなければ、接着剤の硬化に悪影響を及ぼしか
ねない危険があるので、ラッピング後紙表面を中和処理
する必要があるので、中性紙が望ましい。
【0020】また、中心層の熱可塑性合成樹脂シ−トは
防湿性能の点から見て、透湿度はおよそ50g/m2
24hrsよりも低いフィルムが望ましい。防湿性能の
点からはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレンテレフタレ−トなどが使用可能である
が、フィルムの軟化温度から見て、ポリエチレンフィル
ムが最も使いやすく最適である。
【0021】熱可塑性合成樹脂フィルムであることの必
要性は、嵌合実部4側面を含む全6面を防湿シ−トで完
全に覆うために、すなわち、ラッピング適性を向上させ
るためには、フィルムが柔らかく軟化していることが必
要条件であり、且つそのフィルムはその後、通常の固さ
に戻ることが必要とされる。そのためには、ある一定の
温度以上で軟化し、常温に戻ると、通常の固さに戻る性
質のある熱可塑性合成樹脂フィルムであることが要求さ
れる。
【0022】なかでも、ポリエチレンフィルムは軟化点
が90℃〜120℃と適度であり、透湿度もおよそ10
〜20g/m2・24hrsと低く木質基材を被服する
フィルムとしては最適である。また、ポリエチレンフィ
ルムの厚みは、およそ50ミクロン以下であれば良い
が、防湿性能、ラッピング適性、材料コスト、等を考え
ると20〜40ミクロンのものが最適である。
【0023】ラッピングの方法としては、傾斜角度を順
次変化させながら基材の複雑な形状に合わせてシ−トを
貼着するラッピングマシンを利用する方法のほか、基材
にシ−トをかぶせ、その上に軟質の耐熱ゴムシ−トで被
い、下からエア−を抜いて減圧し、大気圧の力で下地基
材の複雑な形状に合わせてシ−トを圧着する真空プレス
方式の2とおりある。
【0024】防湿性能、ラッピング適性、その他加工適
性、材料コスト、等を考えると、外側2層の紙層が坪量
23g/m2以上30g/m2以下の中性紙であり、中心
層の熱可塑性合成樹脂フィルムが厚み20ミクロン以上
40ミクロン以下のポリエチレン樹脂フィルムで構成さ
れたいわゆるポリサンドシ−トを防湿シ−トとすること
が最も望ましい。
【0025】一方、木質基材の嵌合実部4側面には防湿
シ−トではなく、防湿剤を塗布または含浸させ、木質基
材の表裏面の2面は上述の3層構造を有する防湿シ−ト
を貼着しても良い。この場合の防湿、撥水処理としては
防湿剤として、ユリア、メラミン、フェノ−ル、アミノ
アルキッド、ウレタンなどの熱硬化性樹脂塗料を塗布ま
たは含浸させるか、ワックス、シリコン、クロム錯塩な
どの撥水剤を塗布または含浸させるかすれば良い。
【0026】塗布処理は液状の防水剤または撥水剤をス
プレ−ガンで50〜100g/m2の塗布量を標準とし
て吹き付けして行う。熱硬化性樹脂の場合は塗布後、5
0〜70℃の温度で30〜60分間加熱して樹脂を硬化
させる必要がある。ワックスはおよそ80〜90℃程度
に加熱溶融状態で塗布すると良い。
【0027】含浸処理は先ず、木質基材の表裏面の2面
に塗装用マスキングテ−プを貼着しておいて、完全にマ
スクし、これを防水剤または撥水剤液の入った含浸圧力
釜中に投入浸漬し、温度20〜95℃、圧力1.3〜
2.5気圧に加圧し、1〜5時間含浸させる。熱硬化性
樹脂は常温で圧力も低めで含浸させれば良く、含浸時間
も約1〜1.5時間も有ればよい。シリコンやワックス
は温度圧力を高めに設定し、最低4時間以上含浸させ
る。
【0028】さらにまた、木質基材が、MDF、合板、
OSB、パ−ティクルボ−ドなどの、同一材料または異
種材料の、2種または3種以上を貼り合わせした、いわ
ゆる複合基材の場合は、先ず、それぞれの材料の間に上
述の防湿シ−トを挿入して、次にそれらを積層して複合
し、複合基材とする。次に該複合基材の4側面を実加工
した後、防湿シ−トでラッピング加工するか、または、
該複合基材の表裏面にも防湿シ−トを貼着してから4側
面を実加工し、該実加工部に、上述の防水剤または撥水
剤を塗布または含浸させる。
【0029】以上の如く作成した防湿性を有する複合基
材の表面に木質化粧単板を貼着して所望の床材が完成さ
れる。
【0030】
【実施例】次に実施例、比較例によって詳述する。 実施例1 厚さ12mmのMDFを所定のサイズにカットし4側面
に実加工を施して12×150×900mmの床基材を
作成した。次に外側2層の紙層が坪量25g/m2の中
性紙であり、中心層が厚み30ミクロンのポリエチレン
フィルムで構成される3層構造のポリサンドシ−トで実
加工済みの床基材の全面をラッピング加工した。
【0031】接着剤としては、ユリアメラミン共縮合樹
脂に変成ラテックス樹脂、小麦粉、水を加えて調整し、
糊液粘度240ポイズ、塗布量80g/m2で塗布し、
ラッピングマシンで温度110℃で全面被覆した。次
に、同じ接着剤で、塗布量を110g/m2とし、厚さ
0.3mmのオ−ク突板をホットプレスにて温度110
℃、圧締圧力8kg/cm2、圧締時間60秒で熱圧接
着し、単板と接着剤のはみ出し部分をエッジサンダ−に
かけ、耳取り加工し、続いてウレタン系樹脂塗料で表面
塗装仕上げし、所望の防湿性床材を完成した。
【0032】実施例2 厚さ3mmのMDFと厚さ9mmの5プライ合板との間
に実施例1と同じポリサンドシ−トを挿入し、冷圧用水
性ビニルウレタン系接着剤を使用して積層し、厚さ12
mmの複合基材を作製した。この時の積層条件は塗布量
は片面80g/m2づつで両面で160g/m2とした。
圧締温度は常温、圧締圧力8kg/cm 2、圧締時間は
2時間とした。こうして得られた複合基材を幅150m
m、長さ900mmにカットし、その4側面を実加工
し、実加工済み床基材を作成した。
【0033】次に、同様のポリサンドシ−トを用いて真
空プレスにて床基材全6面を被覆した。接着剤は実施例
1と同様のものを用いて、塗布量100g/m2とし、
温度110℃、圧締時間90秒の条件でおこなった。
【0034】次に実施例1と同じオ−クの単板を同じ熱
圧条件で接着し、同様に耳取加工後ウレタン系樹脂塗料
で表面塗装仕上げし、所望の防湿性床材を完成した。
【0035】実施例3 厚さ9mmの5プライ合板を床基材として、実施例1と
同様の方法、条件でラッピング加工し同サイズの防湿性
床材を得た。この時の防湿シ−トは外側2層が40g/
2のクラフト紙で中心層が厚さ20ミクロンのポリプ
ロピレンフィルムの3層構造を有するものを使用した。
【0036】実施例4 厚さ3mmのMDFと厚さ9mmの5プライ合板との間
に防湿シ−トを挿入しないことの他は実施例2と同じ方
法条件で防湿性床材を作製した。
【0037】実施例5 実施例2と同じ複合基材を用意し、その表裏両面に実施
例2と同じポリサンドシ−トをホットプレスにて貼着し
た。接着剤は実施例1と同じものを用い、塗布量80g
/m2、熱圧条件は温度110℃、圧締圧力8kg/c
2、圧締時間60秒とした。次にこの床基材の表面に
実施例1と同じく0.3mmのオ−ク単板を同じ接着剤
と接着条件で貼着した。次にこの床基材の4側面を実加
工した後、実加工部分に防湿処理として、ウレタン樹脂
を塗布量90g/m2で、スプレ−を用いて、吹き付け
塗布した。次にウレタン樹脂塗料で仕上げ塗装して所望
の防湿性床材を作製した。
【0038】比較例1 厚さ12mmのMDFを所定のサイズにカットし実加工
する前に実施例1と同じポリサンドシ−トをその表裏両
面にホットプレスにて貼着した。接着剤は実施例1と同
じものを用い、塗布量も80g/m2と同じにした。温
度は110℃、圧締圧力8kg/cm2、圧締時間は6
0秒とした。
【0039】次に、この床基材の表面に実施例1と同じ
く0.3mmのオ−ク単板を同じ接着剤と接着条件で貼
着した。次に、この床基材の4側面を実加工し実施例1
と同じく、12mm×150mm×900mmサイズの
床材を作製した。次に実施例1と同じくウレタン系樹脂
塗料で表面を仕上げ塗装し、比較例1とする床材を得
た。実施例1との相違点は実加工部分が実施例1ではポ
リサンドシ−トで被われているのに対して、比較例1で
は床基材が防湿処理されることなく露出していることの
みであって、その他の仕様、条件は全く同じにした。
【0040】実施例1と比較例1の反り試験結果を表1
に示す。 表1 *反り量、突き上げ量の単位:mm *突き上げ量:床材の長手方向で端から100mmまで
の間の反り上がり量。 *試験体のサイズ:12×150×900mm *試験条件:温度40℃、相対湿度95%の環境下で1
ヶ月間放置
【0041】この表の数値を見てわかるとおり、長手方
向の反りは30日間高湿度の環境下で放置しても実施例
1のサンプルでは長さ900mmに対してわずか3.1
mmであった。この程度の反りは実用上、施工上全く問
題になるものではない。これに対して比較例1のサンプ
ルは試験開始後わずか1日後に3.6mmの反りを示
し、7日経過後の測定で11.4mmと大きく反った。
そして30日後には19.0mmとなり、使用にとても
耐えるものではなくなった。実用上の長手方向の反り基
準は通常、長さ900mmに対して5.0mm以下が望
ましい。
【0042】一方、床材端部の突き上げ量は実施例1の
サンプルでは高湿度環境下で30日間放置しても、わず
かに0.2mmとほとんど問題にならない。これに対し
て比較例1のサンプルでは試験開始後1日経過後に既に
0.4mmの反りを示している。端部の突き上げは通常
0.3mm以下が望ましく、それを越えると床材の施工
の継ぎ目で段差、盛り上がり現象等のトラブルとなる。
そして比較例1では、30日経過後には2.3mmとな
り、とても使用に耐えられるものではなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】全面防湿シ−トでラッピングされた本発明の防
湿性床材の断面図。
【図2】本発明の3層構造を有する防湿シ−トを示す模
式図。
【図3】実加工部に防湿剤、撥水剤を塗布または含浸さ
せた本発明の防湿性床材の他の例を示す断面図。
【図4】複合基材を用いた本発明の他の例を示す断面
図。
【符号の説明】
1 木質基材 2 防湿シ−ト 3 木質化粧単板 4 嵌合実部 5 熱可塑性合成樹脂フィルム 6 紙層 7 防湿剤、撥水剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B002 AA12 AA13 BA01 BB06 BB12 DA01 2B250 AA05 BA05 BA06 BA08 CA11 DA04 EA02 EA13 EA18 FA28 FA31 FA33 GA03 4F100 AK01D AK04D AK36G AP00A AP01C AP03 BA03 BA05 BA07 BA10B BA10C BA10E CB00 CC00 DB03 DB03A DD32B DD32D DD32E DG10B DG10E GB08 HB00C JA13B JA13E JA20D JB16D JC00 JD04 JD04B JD04D JD04E JL00 JL06 YY00B YY00D YY00E

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木質基材の嵌合実部4側面及び表裏面の
    全面が防湿層で覆われ、該木質基材の表面に木質化粧単
    板が貼着されていることを特徴とする防湿性床材。
  2. 【請求項2】 防湿層が外側2層の紙層と中心層の熱可
    塑性合成樹脂フィルムの3層構造を有する防湿シ−トで
    ある請求項1に記載の防湿性床材。
  3. 【請求項3】 外側2層の紙層と中心層の熱可塑性合成
    樹脂フィルムの3層構造を有する防湿シ−トが木質化粧
    単板と木質基材の間、および、該、木質基材の裏面の両
    面に設けられ、嵌合実部4側面には防湿剤、撥水剤を塗
    布、または、含浸してなる請求項1に記載の防湿性床
    材。
  4. 【請求項4】 異なる木質材料の間に防湿シ−トを設け
    てなる複合基材を木質基材とする請求項1,2、3に記
    載の防湿性床材。
  5. 【請求項5】 外側2層の紙層が坪量23g/m2以上
    30g/m2以下の中性紙であり、中心層の熱可塑性合
    成樹脂フィルムが厚み20ミクロン以上40ミクロン以
    下のポリエチレン樹脂フィルムで構成されたポリサンド
    シ−トを防湿シ−トとする請求項1,2、3、4に記載
    の防湿性床材。
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