JP2000273440A - 建築用変成シリコーン系シーリング材 - Google Patents

建築用変成シリコーン系シーリング材

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JP2000273440A
JP2000273440A JP11118422A JP11842299A JP2000273440A JP 2000273440 A JP2000273440 A JP 2000273440A JP 11118422 A JP11118422 A JP 11118422A JP 11842299 A JP11842299 A JP 11842299A JP 2000273440 A JP2000273440 A JP 2000273440A
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JP
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sealing material
modified silicone
compound
based sealing
building use
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Yusuke Sonoda
裕介 薗田
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Showa Denko Materials Co Ltd
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Hitachi Kasei Polymer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建築用変成シリコーン系シーリング材におい
て、貯蔵安定性に優れ、深部硬化性の良好な変成シリコ
ーン系シーリング材施を提供することを目的とする。 【解決手段】(A)珪素原子に結合した水酸基および
(または)加水分解性基を有し、シロキサン結合を形成
することにより架橋しうる珪素含有基を少なくとも1個
有するゴム系有機重合体100重量部に対し、(B)ジ
アシルヒドラジン系化合物、アミノトリアゾール系化合
物、ベンゾトリアゾール系化合物から選ばれた少なくと
も一種を0.05〜5重量部含有してなる建築用変成シ
リコーン系シーリング材組成物を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の内外装の
部材間やジョイント部の目地に充填し、風雨の侵入を防
止する建築用変成シリコーン系シーリング材に関する。
【0002】更に詳しくは,JIS A 5758に規
定されている建築用シーリング材系統に属し、貯蔵安定
性に優れ、深部硬化性の良好な変成シリコーン系シーリ
ング材に関する。
【0003】
【従来の技術】建築用変成シリコーン系シーリング材
は、ペースト状に調整された一成分または、二成分で提
供され、これを建築物の目地に充填・施工し硬化させ
る。主成分にはシロキサン結合を形成することにより架
橋しうる珪素基を有するゴム系有機重合体(以下変成シ
リコーン樹脂という)で、硬化剤、硬化促進剤、硬化遅
延剤、可塑剤、充填剤、染・顔料、紫外線吸収剤、酸化
防止剤等で構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】建築用シーリング材に
は、施工作業性と長期の風雨の侵入を防止する耐久性等
を総合的に達成するために、上記に示すように、様々な
配合材料が使用される。しかしながら、多様な配合材料
を添加した変成シリコーン系シーリング材組成物におい
て、貯蔵安定性が悪い場合があった。また硬化性におい
ては、表面の皮張り発生時間に対し、深部の硬化性が劣
る場合があった。この現象は、配合材料の種類、組み合
わせ、配合材料の製造ロットの違いなどの様々な要因で
変動する。そのため、多種多様な配合材料を用いたシー
リング材組成物において、製品の特性設計、品質管理に
おいて大きな支障となるばかりでなく、使用上の不具合
となる問題があった。貯蔵安定性確保のために、脱水
剤、安定剤等が種々提案されているが、充分な効果が得
られるものはない。
【0005】この現象の原因、機構は、明確ではない
が、種々検討の結果、各配合材料中に含まれる金属イオ
ン等の不純物の複合作用によって、上記不具合が引き起
こされることがわかった。
【0006】本発明は、上記変成シリコーン系シーリン
グ材の欠点を鑑みてなされたものであり、特定の金属不
活性化剤を添加することにより、配合物の貯蔵安定性、
深部硬化性を向上させるものである。つまり、不純物と
して各配合材料に含まれる微量の金属イオンが、上記変
成シリコーン系シーリング材の特性低下の要因と考え、
金属イオンと錯体を形成し、かつ、安定化する効果のあ
る特定の金属不活性化剤を用いることにより諸特性が向
上することを見いだし、本発明に至ったのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
(A)珪素原子に結合した水酸基および(または)加水
分解性基を有し、シロキサン結合を形成することにより
架橋しうる珪素含有基を少なくとも1個有するゴム系有
機重合体100重量部に対し、(B)ジアシルヒドラジ
ン系化合物、アミノトリアゾール系化合物、ベンゾトリ
アゾール系化合物から選ばれた少なくとも一種を0.0
5〜5重量部含有してなる建築用変成シリコーン系シー
リング材に関する。
【0008】
【発明の実施の形熊】(A)の変成シリコーン樹脂の例
としては、例えば主鎖が実質的にポリエーテルやアクリ
ルなどの重合体に反応性シリコーン官能基を導入した重
合体があげられる。数平均分子量としては、3,000
〜30,000が好ましいがより好ましくは15,00
0〜20,000のもので、一般に変成シリコーン樹脂
と呼ばれるものである。これらの具体例としては、既に
工業的に生産されていて、「エクセスター」(旭硝子
(株)製)を利用できる。
【0009】(B)のジアシルヒドラジン系化合物、ア
ミノトリアゾール系化合物、ベンゾトリアゾール系化合
物は、各種金属イオン類と錯体を形成し、安定化するこ
とができる。そのため、貯蔵安定性、深部硬化性等のシ
ーリング材特性の向上が図れるもので、一定の量を添加
することにより、多少のシーリング材配合の差、配合材
料のバラツキ等の特性への影響を押さえることができ
る。
【0010】この理由は、明確ではないが、配合剤材料
に含まれる微量の銅、コバルト、マンガン、セリウム、
鉄、錫、鉛、亜鉛等の金属イオンが、上記化合物と金属
錯体を形成することで、触媒的な作用が低減するためと
考えられる。
【0011】ジアシルヒドラジン系化合物は、一般式
(1)で表され、例えば、N,N’−ジホルミルヒドラ
ジン、N,N’−ジアセチルヒドラジン、N,N’−ジ
プロピオニルヒドラジン、N,N’−ブチリルヒドラジ
ン、N−ホルミル−N’−アセチルヒドラジン、N,
N’−ジベンゾイルヒドラジン、N,N’−ジトルオイ
ルヒドラジン、N,N’−ジサリチロイルヒドラジン、
N−ホルミル−N’−サリチロイルヒドラジン、N−ホ
ルミル−N’−ブチル置換サリチロイルヒドラジン、N
−アセチル−N’−サリチロイルヒドラジン、N,N’
−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオニル]ヒドラジン、シュウ酸−ジ
−(N’−サリチロイル)ヒドラジン、アジピン酸−ジ
−(N’−サリチロイル)ヒドラジン、ドデカンジオイ
ル−ジ−(N’−サリチロイル)ヒドラジン等が挙げら
れる。
【0012】アミノトリアゾール系化合物は、一般式
(2)で表され、たとえば、3−アミノ−1,2,4ト
リアゾール、3−アミノ−1,2,4トリアゾール−カ
ルボキシリックアシッド、3−アミノ−5メチル−1,
2,4トリアゾール、3−アミノ−5ヘプチル−1,
2,4トリアゾール等や、その誘導体、たとえば、3−
(N−サリチロイル)アミノ−1,2,4トリアゾー
ル、3−(N−サリチロイル)アミノ−5メチル−1,
2,4トリアゾール、3−(N−アセチル)アミノ−
1,2,4トリアゾール−5カルボキシリックアシッド
等が挙げられる。
【0013】ベンゾトリアゾール系化合物としては、一
般式(3)で表されるような、1H−ベンゾトリアゾー
ルおよびその誘導体が挙げられる。1H−ベンゾトリア
ゾールの誘導体としては、たとえば、トリルトリアゾー
ル、キシリルトリアゾール、4−(または5−)エチル
ベンゾトリアゾール、4−(または5−)クロロベンゾ
トリアゾール等のようにベンゼン環の水素を置換した誘
導体、1−ヒドロキシメチルベンゾトリアゾール、1−
クロロベンゾトリアゾール、ベンゾトリアゾールナトリ
ウム塩、ベンゾトリアゾールカリウム塩等のように1位
の窒素に結合した水素を置換した誘導体、トリルトリア
ゾールカリウム塩等のようにベンゼン環の水素と1位の
窒素に結合した水素を置換した誘導体を挙げることがで
きる。
【0014】
【化1】 (R1、R2は同一もしくは異なった水素、アルキル
基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基を表
す。)
【0015】
【化2】 (R4、R5は同一もしくは異なった水素、アルキル
基、置換アルキル基、置換アリール基、カルボキシル
基、アルキルエステル基、アリルエステル基、ハロゲ
ン、アルカリ金属を表し、R3は、水素またはアシル基
を示す。)
【0016】
【化3】 (R6、R7、R8、R9、R10は同一もしくは異な
った水素、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、
置換アリール基、カルボキシル基、アルキルエステル
基、アリルエステル基、ハロゲン、アルカリ金属を表
す。)
【0017】市販品では、イルガノックスMD1024
(チバファインケミカルズ(株))(式(4))、アデ
カスタブCDA−1(式(5))、CDA−6(式
(6))、ZS−27、ZS−90(旭電化工業
(株))、スタビノールBTZ(式(7))、スタビノ
ールM−BTZ、M−BTZ(K)(住友化学工業
(株))等が例示できる。
【0018】
【化4】
【0019】
【化5】
【0020】
【化6】
【0021】
【化7】
【0022】(B)の配合量は、(A)の変成シリコー
ン樹脂100重量部に対して、0.01〜5重量部が好
ましい。0.01重量部以下であると、ある程度の効果
は見られるが、配合材料によっては充分な効果が得られ
ない場合があり、5重量部以上であると、経済的でな
く、またシーリング材の変色が発生する場合がある。
(B)の化合物は、単独で用いても、数種類を併用して
も良い。
【0023】本発明の他の配合剤としては、硬化促進
剤、硬化遅延剤、可塑剤、充填剤、染・顔料、表面タッ
ク防止剤、タレ防止剤、接着性付与剤、紫外線吸収剤、
酸化防止剤その他の添加剤を必要に応じて使用する。
【0024】可塑剤としては、ジオクチルフタレート、
ジブチルフタレート、ブチルベンジルフタレート、アジ
ピン酸ジオクチル、コハク酸イソデシル、セバシン酸ジ
ブチル等のエステル系可塑剤;リン酸エステル類;エポ
キシ化大豆油、エポキシステアリン酸ベンジル等のエポ
キシ系可塑剤;塩素化パラフィン等を作業性確保、柔軟
性付与のために使用することができる。
【0025】充填剤としては、炭酸カルシウム、タル
ク、カオリンなどの無機充填剤を建築用シーリング材と
してのペースト状適正なチキソトロピー性付与のために
変性シリコーン樹脂100重量部に対して150〜25
0重量部用いる。
【0026】
【実施例】次に、本発明のシーリング材の実施例に基づ
き、具体的に説明する。
【0027】(実施例1〜3および比較例1〜2)
【0028】変成シリコーン樹脂(エクセスターS24
10、旭硝子(株)製)1000gに対し、120℃、
3時間乾燥した炭酸カルシウム(白艷華CCR、白石工
業(株)製)1500g、酸化チタン(R−820、石
原産業(株)製)200g、ジオクチルフタレート30
0g、脂肪族アマイド系たれ止め剤(ディスパロン65
00、楠本化成(株)製)50g、フェノール系酸化防
止剤(イルガノックス1010、チバファインケミカル
ズ(株)製)10g、および紫外線吸収剤(チヌビン3
27、チバファインケミカルズ(株)製)5g、ビニル
シラン(A−171、日本ユニカー(株))15g、ア
ミノシラン(A−1100、日本ユニカー(株))10
gを加え、表1に示す配合に従って(B)の化合物を添
加した。これらを水分の入らないように混練した後、ジ
ブチル錫オキシド+DOP付加物(NO918、三共有
機合成(株)製)15gを加え、窒素気流下で混合しシ
ーリング材組成物を得た。
【0029】上記に示す方法で合成したシーリング材組
成物に対して、(1)〜(3)に示す試験を行った。結
果を表1に示す。ここに示すように、本発明の組成物
は、貯蔵安定性に優れ、充分なタックフリー時間を保持
し、かつ深部硬化性に優れることがわかる。
【0030】(1)貯蔵安定性 シーリング材組成物を製造後、密閉容器に充填し、50
℃×4週間貯蔵後、B型粘度計にて、粘度測定し、製造
1日後の粘度と比較した。
【0031】(2)タックフリー 23℃、50%RHで、表面の皮張りが発生する時間を
測定した。
【0032】(3)硬化時間(5mm厚硬化時間) 金属製のカップ(φ50mm、深さ20mm)に充填
後、所定時間後に皮張りを切り出し、その厚みを測定
し、厚みが5mm以上になる時間。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明の組成物を用いた建築用変成シリ
コーン系シーリング材は、上記試験結果からも明らかな
ように、貯蔵安定性、深部の硬化性に優れる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)珪素原子に結合した水酸基および
    (または)加水分解性基を有し、シロキサン結合を形成
    することにより架橋しうる珪素含有基を少なくとも1個
    有するゴム系有機重合体100重量部に対し、(B)ジ
    アシルヒドラジン系化合物、アミノトリアゾール系化合
    物、ベンゾトリアゾール系化合物から選ばれた少なくと
    も一種を0.05〜5重量部含有してなる建築用変成シ
    リコーン系シーリング材組成物。
JP11118422A 1999-03-24 1999-03-24 建築用変成シリコーン系シーリング材 Pending JP2000273440A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008121020A (ja) * 2007-12-19 2008-05-29 Sika Technology Ag 防汚性に優れた外壁部材用シ−リング材組成物
JP2008163122A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Dow Corning Toray Co Ltd 付加硬化型シリコーンゴム組成物およびその成形体
CN108504021A (zh) * 2017-02-28 2018-09-07 中国科学院化学研究所 一种基于酰腙键的聚二甲基硅氧烷自修复弹性体及其制备方法

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CN108504021B (zh) * 2017-02-28 2019-08-20 中国科学院化学研究所 一种基于酰腙键的聚二甲基硅氧烷自修复弹性体及其制备方法

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