JP2000273408A - 打抜き加工用両面粘着シ―ト類 - Google Patents

打抜き加工用両面粘着シ―ト類

Info

Publication number
JP2000273408A
JP2000273408A JP7491599A JP7491599A JP2000273408A JP 2000273408 A JP2000273408 A JP 2000273408A JP 7491599 A JP7491599 A JP 7491599A JP 7491599 A JP7491599 A JP 7491599A JP 2000273408 A JP2000273408 A JP 2000273408A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensitive adhesive
double
acrylic
punching
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7491599A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Tanaka
良和 田中
Naoki Okochi
直樹 大河内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP7491599A priority Critical patent/JP2000273408A/ja
Publication of JP2000273408A publication Critical patent/JP2000273408A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持体の両面にアクリル系粘着剤層を設けて
なる打抜き加工用両面粘着シ―ト類において、被着体へ
の固定性を保持したまま、打抜き加工刃の汚染が小さ
く、しかも加工品同志のブロツキングが発生しにくい、
打抜き加工性にすぐれた打抜き加工用両面粘着シ―ト類
を提供する。 【解決手段】 支持体の両面にアクリル系粘着剤層を設
けてなる打抜き加工用両面粘着シ―ト類において、上記
のアクリル系粘着剤層は、アルキル基の炭素数が2〜1
8の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とし
これにカルボキシル基含有単量体を加えたアクリル系単
量体混合物の共重合体を架橋処理してなる架橋ポリマ―
を含有してなり、160℃における損失正接〔tan
δ〕が0.25〜0.65であることを特徴とする打抜
き加工用両面粘着シ―ト類。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支持体の両面に粘
着剤層を設けてなる打抜き加工用両面粘着シ―ト類に関
し、さらに詳しくは、シ―ト、テ―プなどの原反より所
望の大きさ、形状に打抜き加工して使用する両面粘着シ
―ト類に関する。
【0002】
【従来の技術】両面粘着シ―ト類は、銘板の固定から、
自動車内装品、電子工業、事務、一般家庭などに至るま
で、広い分野で多様な使われ方をしており、それに伴
い、様々な大きさ、形状に打抜き加工した形で使用者に
提供されている。このような粘着製品にとつて、打抜き
加工性は非常に重要な位置付けにある。
【0003】しかし、上記粘着製品は、支持体の両面に
設ける粘着剤層が被着体に濡れていくための流動性を有
する粘弾性体であるため、打抜き加工刃を汚染したり、
打抜かれた加工品同志がブロツキングして加工品の剥離
分離を容易に行えないなど、加工時や使用時の作業性を
低下させる原因となつている。
【0004】このため、たとえば、特開平5−2716
27号、特開平8−27434号、特開平8−7774
2号などの各公報において、支持体や粘着剤層の材料と
して特定のものを選択使用したり、支持体表面をコロナ
放電処理して支持体と粘着剤層との間の接着強度を高め
るなどの提案がなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案により十分に満足できる成果が得られているとは必ず
しもいえない。とくに、支持体の両面にアクリル系粘着
剤層を設けたものでは、上記粘着剤層が耐候性や耐久性
などにすぐれるという利点を有しているものの、被着体
への固定性を保持するために、上記粘着剤層を厚くする
と、打抜き加工性が悪くなり、打抜き加工刃を汚染した
り、打抜かれた加工品同志がブロツキングして加工品の
剥離分離を容易に行えないなどの問題を生じやすい。
【0006】本発明は、このような事情に鑑み、支持体
の両面に耐候性や耐久性などにすぐれるアクリル系粘着
剤層を設けてなる打抜き加工用両面粘着シ―ト類におい
て、被着体への固定性を保持したまま、打抜き加工刃の
汚染が小さく、しかも加工品同志のブロツキングが発生
しにくい、打抜き加工性にすぐれた打抜き加工用両面粘
着シ―ト類を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために、鋭意検討した結果、打抜き加工時
における加工刃への汚染、加工品同志のブロツキングの
発生挙動において、アクリル系粘着剤の高温領域の損失
正接〔tanδ〕(サンプルに応力が与えられてから、
歪みが起きるまでの位相)が大きく関与し、この損失正
接〔tanδ〕が一定範囲内となるように設定したとき
に、被着体への固定性を保持したまま、打抜き加工刃の
汚染が小さく、加工品同志のブロツキングが発生しにく
い、打抜き加工性にすぐれた両面粘着シ―ト類が得られ
ることを見い出した。
【0008】本発明は、この知見をもとに、さらに検討
を続けて、完成されたものであり、支持体の両面にアク
リル系粘着剤層を設けてなる打抜き加工用両面粘着シ―
ト類において、上記のアクリル系粘着剤層は、アルキル
基の炭素数が2〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルを主成分としこれにカルボキシル基含有単量体を
加えたアクリル系単量体混合物の共重合体を架橋処理し
てなる架橋ポリマ―を含有し、160℃における損失正
接〔tanδ〕が0.25〜0.65であることを特徴
とする打抜き加工用両面粘着シ―ト類に係るものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において、アクリル系粘着
剤層は、アクリル系単量体混合物の共重合体を架橋処理
してなる架橋ポリマ―を含有してなり、この粘着剤層に
は、必要に応じて、粘着付与樹脂、可塑剤、軟化剤、充
填剤、顔料、染料などの各種の添加剤を含有させること
ができる。これらの添加剤は、通常は、上記の共重合体
を架橋処理する前に添加されて、共重合体と一体に架橋
処理されるが、場合によつて、上記の共重合体を架橋処
理したのちに添加することもできる。
【0010】上記の共重合体は、アルキル基の炭素数が
2〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成
分とし、これにカルボキシル基含有単量体を加えたアク
リル系単量体混合物を、常法により、共重合させること
により、得ることができる。主成分となる(メタ)アク
リル酸アルキルエステルは、アルキル基の炭素数が2〜
18であることが必要であり、この範囲外となると、粘
着剤としての特性が損なわれやすい。また、これに加え
るカルボキシル基含有単量体は、被着体への固定性を保
持する上で重要な成分であつて、通常は、アクリル系単
量体混合物中、1〜10重量%の割合で使用するのが望
ましい。
【0011】主成分となる(メタ)アクリル酸アルキル
エステルとしては、たとえば、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリ
ル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メ
タ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル
酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メ
タ)アクリル酸ドデシルなどが挙げられ、これらの中か
ら、その1種または2種以上が用いられる。また、カル
ボキシル基含有単量体としては、たとえば、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸などが用いられる。
【0012】アクリル系単量体混合物には、粘着剤の凝
集力を高めるなどの目的で、必要により、共重合可能な
他の単量体を加えてもよい。具体的には、2−(メタ)
アクリルアシドプロパンスルホン酸、(メタ)アクリド
キシエチルホスホフェ―トなどの不飽和スルホン酸、2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ―ト、2−ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレ―ト、ヒドロキシヘキシ
ル(メタ)アクリレ―ト等の水酸基含有単量体、(メ
タ)アクリルアミド、アクリロイルモルフオリンなどの
含窒素(メタ)アクリレ―ト、(メタ)アクリル酸メチ
ル、酢酸ビニルなどの単量体のほか、(メタ)アクリロ
ニトリル、スチレン、塩化ビニリデンプロピオン酸ビニ
ルなどのガラス転移点の高いポリマ―を付与する単量体
が用いられる。これらの共重合可能な他の単量体の使用
量は、アクリル系単量体混合物中、通常、40重量%以
下の割合とするのが望ましい。
【0013】このようなアクリル系単量体混合物を共重
合させて得られる共重合体は、重量平均分子量が20万
〜200万の範囲、好ましくは20万〜100万の範
囲、より好ましくは30万〜70万の範囲にあるのがよ
い。また、この共重合体には既述した各種の添加剤を含
ませることができるが、その中でも、とくに、粘着付与
樹脂の一種として、テルペン−フエノ―ル樹脂を含ませ
るのが望ましい。その使用量は、アクリル系単量体混合
物の共重合体100重量部あたり、テルペン−フエノ―
ル樹脂が5〜100重量部となるようにするのがよい。
【0014】本発明においては、上記アクリル系単量体
混合物の共重合体を架橋処理して、架橋ポリマ―を生成
させる。架橋処理の方法としては、一般に、上記共重合
体に対し、外部架橋剤を配合して、これと共重合体とを
室温または加熱下で反応させればよい。外部架橋剤に
は、イソシアネ―ト系架橋剤、メラミン系架橋剤、エポ
キシ系架橋剤、過酸化物系架橋剤などが挙げられる。こ
れらの使用量は、外部架橋剤の種類に応じて、適宜選択
できるが、通常は、上記共重合体100重量部に対し
て、0.001〜20重量部、好ましくは0.005〜
10重量部、さらに好ましくは0.01〜5重量部とす
るのがよい。
【0015】架橋処理する別の方法として、上記共重合
体の合成時に、内部架橋剤として、ポリエチレングリコ
―ルジ(メタ)アクリレ―トなどの分子内に重合性不飽
和結合を2個以上有する多官能性不飽和単量体を使用し
て、内部架橋させてもよい。また、これらの架橋剤を用
いる代わりに、または架橋剤を使用したうえで、電子線
や紫外線の照射による架橋処理を施すようにしてもよ
い。
【0016】本発明において、アクリル系粘着剤層は、
上記共重合体の架橋ポリマ―を含有するとともに、16
0℃における損失正接〔tanδ〕が0.25〜0.6
5、好ましくは0.30〜0.62、より好ましくは
0.51〜0.61の範囲にあることを大きな特徴とし
ている。ここで、損失正接〔tanδ〕とは、貯蔵弾性
率〔G´〕に対する損失弾性率の割合を指し、これはサ
ンプルに応力が与えられてから、歪みが起きるまでの位
相を意味している。
【0017】160℃における損失正接〔tanδ〕
は、上記共重合体のモノマ―組成、分子量、架橋処理に
よる架橋度などを調整することにより、容易に設定でき
る。通常、共重合体のガラス転移点(Tg)が高くなる
ようなモノマ―組成とし、また共重合体の分子量を高く
し、さらに架橋処理による架橋度を上げると、160℃
における損失正接〔tanδ〕が小さくなる傾向にあ
る。このため、上記のモノマ―組成に応じて、共重合体
の分子量と架橋処理による架橋度をうまくバランスさせ
ることにより、160℃における損失正接〔tanδ〕
を前記範囲に容易に設定できる。その際、前記特定の粘
着付与樹脂などを含ませておくことにより、上記設定が
さらに容易となるため、好ましい。
【0018】本発明の打抜き加工用両面粘着シ―ト類
は、支持体の両面に上記構成のアクリル系粘着剤層を設
けてなるものであつて、上記粘着剤層の厚さ(乾燥後の
厚さ)は、用途目的などに応じて適宜設定できるが、被
着体への固定性を十分に保持しうるように、通常は、1
0〜150μm、好ましくは50〜130μm、さらに
好ましくは70〜100μmとするのがよい。支持体と
しては、種々の材質からなるものを使用できるが、良好
な打抜き加工性を得るため、不織布を用いるのが望まし
く、その厚さは、0.02〜0.1mmであるのがよい。
また、同程度の厚さの紙なども好ましく使用できる。さ
らに、厚さが10〜100μm程度のポリエステルフイ
ルムなどのプラスチツクフイルムを使用してもよい。
【0019】本発明の打抜き加工用両面粘着シ―ト類
は、上記のように構成され、とくに、アクリル系粘着剤
層の160℃における損失正接〔tanδ〕が前記特定
範囲に設定されていることにより、上記粘着剤層の厚さ
を厚くしたときでも、打抜き加工刃の汚染が小さく、加
工品同志のブロツキングが発生しにくいものとなり、こ
れにより、被着体への固定性を保持したまま、打抜き加
工性を改善できる結果、打抜き加工時または使用時の作
業性を大幅に向上させることができる。
【0020】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を記載して、より具
体的に説明する。なお、以下において、部とあるのは重
量部を意味するものである。
【0021】実施例1 アクリル酸n−ブチル70部、アクリル酸2−エチルヘ
キシル30部およびアクリル酸3部からなるアクリル系
単量体混合物を、常法により溶液重合して、重量平均分
子量が50万の共重合体を得た。この共重合体100部
に対して、軟化点が130℃のテルペン−フエノ―ル樹
脂(ヤスハラケミカル社製の「YSポリスタ―T13
0」)50部およびエポキシ系架橋剤0.04部を加え
て、均一に撹拌することにより、アクリル系粘着剤溶液
を調製した。
【0022】このアクリル系粘着剤溶液を、厚さが0.
04mmの不織布の両面に塗布したのち、130℃で5分
乾燥することにより、上記共重合体の架橋ポリマ―を含
有する、厚さが両面ともに75μmであるアクリル系粘
着剤層を形成して、打抜き加工用両面粘着テ―プを作製
した。またこれとは別に、上記と同様にして、離型紙上
に厚さが50μmのアクリル系粘着剤層を形成したの
ち、これを複数層貼り合わせて、厚さが約1.5mmの試
験サンプルを作製した。この試験サンプルを使用し、レ
オメトリツク社製の「動的粘弾性測定装置ARES」を
用いて、直径7.9mmのパラレルプレ―トの治具によ
り、周波数1Hzの条件で、160℃における損失正接
〔tanδ〕を測定したところ、上記アクリル系粘着剤
層の160℃における損失正接〔tanδ〕は0.60
であつた。
【0023】実施例2 アクリル酸n−ブチル100部、アクリル酸3部および
酢酸ビニル5部からなるアクリル系単量体混合物を、常
法により溶液重合して、重量平均分子量が50万の共重
合体を得た。この共重合体100部に対して、軟化点が
130℃のテルペン―フエノ―ル樹脂(ヤスハラケミカ
ル社製の「YSポリスタ―T130」)50部およびイ
ソシアネ―ト系架橋剤2部を加えて、均一に撹拌するこ
とにより、アクリル系粘着剤溶液を調製した。このアク
リル系粘着剤溶液を使用して、実施例1と同様にして、
打抜き加工用両面粘着テ―プを作製した。また、実施例
1と同様にして試験サンプルを作製して、アクリル系粘
着剤層の160℃における損失正接〔tanδ〕を測定
したところ、0.55であつた。
【0024】実施例3 アクリル酸n−ブチル40部、アクリル酸2−エチルヘ
キシル60部およびアクリル酸3部からなるアクリル系
単量体混合物を、常法により溶液重合して、重量平均分
子量が50万の共重合体を得た。この共重合体100部
に対して、軟化点が130℃のテルペン−フエノ―ル樹
脂(ヤスハラケミカル社製の「YSポリスタ―T13
0」)50部およびエポキシ系架橋剤0.04部を加え
て、均一に撹拌して、アクリル系粘着剤溶液を調製し
た。このアクリル系粘着剤溶液を使用して、実施例1と
同様にして、打抜き加工用両面粘着テ―プを作製した。
また、実施例1と同様にして試験サンプルを作製して、
アクリル系粘着剤層の160℃における損失正接〔ta
nδ〕を測定したところ、0.61であつた。
【0025】実施例4 アクリル酸n−ブチル70部、アクリル酸2−エチルヘ
キシル30部およびアクリル酸3部からなるアクリル系
単量体混合物を、常法により溶液重合して、重量平均分
子量が45万の共重合体を得た。この共重合体100部
に対して、エポキシ系架橋剤0.06部を加えて、均一
に撹拌することにより、アクリル系粘着剤溶液を調製し
た。このアクリル系粘着剤溶液を使用して、実施例1と
同様にして、打抜き加工用両面粘着テ―プを作製した。
また、実施例1と同様にして試験サンプルを作製して、
アクリル系粘着剤層の160℃における損失正接〔ta
nδ〕を測定したところ、0.51であつた。
【0026】比較例1 アクリル酸n−ブチル70部、アクリル酸2−エチルヘ
キシル30部およびアクリル酸3部からなるアクリル系
単量体混合物を、常法により溶液重合して、重量平均分
子量が45万の共重合体を得た。この共重合体100部
に対して、エポキシ系架橋剤0.02部を加えて、均一
に撹拌することにより、アクリル系粘着剤溶液を調製し
た。このアクリル系粘着剤溶液を使用して、実施例1と
同様にして、打抜き加工用両面粘着テ―プを作製した。
また、実施例1と同様にして試験サンプルを作製して、
アクリル系粘着剤層の160℃における損失正接〔ta
nδ〕を測定したところ、0.81であつた。
【0027】比較例2 アクリル酸n−ブチル40部、アクリル酸2−エチルヘ
キシル60部およびアクリル酸3部からなるアクリル系
単量体混合物を、常法により溶液重合して、重量平均分
子量が40万の共重合体を得た。この共重合体100部
に対して、軟化点が125℃の重合ロジンペンタエリス
リト―ルエステル(荒川化学社製の「ペンセルD12
5」)50部およびエポキシ系架橋剤0.04部を加え
て、均一に撹拌して、アクリル系粘着剤溶液を調製し
た。このアクリル系粘着剤溶液を使用して、実施例1と
同様にして、打抜き加工用両面粘着テ―プを作製した。
また、実施例1と同様にして試験サンプルを作製して、
アクリル系粘着剤層の160℃における損失正接〔ta
nδ〕を測定したところ、0.97であつた。
【0028】比較例3 アクリル酸n−ブチル70部、アクリル酸2−エチルヘ
キシル30部およびアクリル酸3部からなるアクリル系
単量体混合物を、常法により溶液重合して、重量平均分
子量が50万の共重合体を得た。この共重合体100部
に対して、エポキシ系架橋剤0.15部を加えて、均一
に撹拌することにより、アクリル系粘着剤溶液を調製し
た。このアクリル系粘着剤溶液を使用して、実施例1と
同様にして、打抜き加工用両面粘着テ―プを作製した。
また、実施例1と同様にして試験サンプルを作製して、
アクリル系粘着剤層の160℃における損失正接〔ta
nδ〕を測定したところ、0.10であつた。
【0029】上記の実施例1〜4および比較例1〜3の
各打抜き加工用両面粘着テ―プについて、下記の方法に
より、打抜き加工性試験および被着体への固定性試験を
行つた。結果は、表1に示されるとおりであつた。
【0030】<打抜き加工性試験>打抜き加工用両面粘
着テ―プの両面側に離型紙を貼り合わせ、一方の離型紙
と両面テ―プを打抜き装置を用いて、2cm×7cmの大き
さに多数打抜き加工した。打抜き部分(加工品)をもう
一方の離型紙から剥離分離し、その剥離性および打抜き
加工刃の汚染性を調べ、下記のように評価した。 ×:打抜き部分同志がブロツキングして剥離分離が容易
でないか、または打抜き加工刃に粘着剤の付着が顕著に
みられる △:上記ブロツキングが少しみられて剥離分離にやや難
があるか、または打抜き加工刃に粘着剤の付着が少しみ
られる ○:上記ブロツキングが全くみられず剥離分離が容易で
あり、また打抜き加工刃に粘着剤の付着が全くみられな
【0031】<被着体への固定性試験>打抜き加工用両
面粘着テ―プの片面に厚さが25μmのポリエステルフ
イルムを貼りあわせ、20mm幅に裁断したものを試験片
とし、この試験片の他面側を、被着体としてSUS30
4に貼り付けたのち、常温(23℃)下、クロスヘツド
スピ―ド300mm/分の条件で、180°剥離接着力を
測定した。この接着力により、上記両面粘着テ―プの被
着体への固定性を評価した。
【0032】
【0033】上記の表1の結果より明らかなように、本
発明の実施例1〜4の打抜き加工用両面粘着テ―プによ
れば、被着体への固定性を十分に保持したまま、良好な
打抜き加工性が得られており、打抜き加工時または使用
時の作業性にすぐれていることがわかる。これに対し
て、比較例1〜3の打抜き加工用両面粘着テ―プでは、
被着体への固定性と打抜き加工性を両立させることが難
しい。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明は、アクリル系単
量体混合物の共重合体を架橋処理した架橋ポリマ―を含
有するアクリル系粘着剤層の高温領域の損失正接〔ta
nδ〕を特定範囲に設定したことにより、被着体への固
定性を保持したまま、打抜き加工刃の汚染が小さく、し
かも加工品同志のブロツキングが発生しにくい、打抜き
加工性にすぐれた打抜き加工用両面粘着シ―ト類を提供
できる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の両面にアクリル系粘着剤層を設
    けてなる打抜き加工用両面粘着シ―ト類において、上記
    のアクリル系粘着剤層は、アルキル基の炭素数が2〜1
    8の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とし
    これにカルボキシル基含有単量体を加えたアクリル系単
    量体混合物の共重合体を架橋処理してなる架橋ポリマ―
    を含有し、160℃における損失正接〔tanδ〕が
    0.25〜0.65であることを特徴とする打抜き加工
    用両面粘着シ―ト類。
  2. 【請求項2】 アクリル系粘着剤層は、厚さが両面とも
    に70〜100μmである請求項1に記載の打抜き加工
    用両面粘着シ―ト類。
  3. 【請求項3】 アクリル系粘着剤層は、アクリル系単量
    体混合物の共重合体の重量平均分子量が30万〜70万
    である請求項1または2に記載の打抜き加工用両面粘着
    シ―ト類。
  4. 【請求項4】 アクリル系粘着剤層は、アクリル系単量
    体混合物の共重合体100重量部あたり、テルペン−フ
    エノ―ル樹脂5〜100重量部を含有する請求項1〜3
    のいずれかに記載の打抜き加工用両面粘着シ―ト類。
  5. 【請求項5】 アクリル系粘着剤層は、160℃におけ
    る損失正接〔tanδ〕が0.51〜0.61である請
    求項1〜4のいずれかに記載の打抜き加工用両面粘着シ
    ―ト類。
  6. 【請求項6】 支持体が不織布である請求項1〜5のい
    ずれかに記載の打抜き加工用両面粘着シ―ト類。
JP7491599A 1999-03-19 1999-03-19 打抜き加工用両面粘着シ―ト類 Pending JP2000273408A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7491599A JP2000273408A (ja) 1999-03-19 1999-03-19 打抜き加工用両面粘着シ―ト類

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7491599A JP2000273408A (ja) 1999-03-19 1999-03-19 打抜き加工用両面粘着シ―ト類

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000273408A true JP2000273408A (ja) 2000-10-03

Family

ID=13561173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7491599A Pending JP2000273408A (ja) 1999-03-19 1999-03-19 打抜き加工用両面粘着シ―ト類

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000273408A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013064144A (ja) * 2012-11-22 2013-04-11 Fujimori Kogyo Co Ltd 粘着フィルム及びfpc用保護フィルム
WO2014065354A1 (ja) * 2012-10-25 2014-05-01 出光ユニテック株式会社 多層シート、加工物、容器、包装容器、および、包装容器の製造方法
JP2015193698A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 リンテック株式会社 粘着剤組成物、粘着シート、および粘着シートの製造方法
CN110088185A (zh) * 2016-11-08 2019-08-02 德莎欧洲股份公司 由多个压敏胶粘剂层制成的胶粘剂体系

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014065354A1 (ja) * 2012-10-25 2014-05-01 出光ユニテック株式会社 多層シート、加工物、容器、包装容器、および、包装容器の製造方法
JP2014083807A (ja) * 2012-10-25 2014-05-12 Idemitsu Unitech Co Ltd 多層シート、加工物、容器、包装容器、および、包装容器の製造方法
JP2013064144A (ja) * 2012-11-22 2013-04-11 Fujimori Kogyo Co Ltd 粘着フィルム及びfpc用保護フィルム
JP2015193698A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 リンテック株式会社 粘着剤組成物、粘着シート、および粘着シートの製造方法
CN110088185A (zh) * 2016-11-08 2019-08-02 德莎欧洲股份公司 由多个压敏胶粘剂层制成的胶粘剂体系
CN110088185B (zh) * 2016-11-08 2021-06-08 德莎欧洲股份公司 由多个压敏胶粘剂层制成的胶粘剂体系

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6469017B2 (ja) 高度に粘着付与されたアクリレート感圧接着剤
JP2015165023A (ja) 粘着剤組成物および粘着シート
KR101832480B1 (ko) 접합을 생성시키는 방법
EP1568748A1 (en) Thermosetting adhesive or pressure-sensitive adhesive composition and thermosetting adhesive or pressure-sensitive adhesive tape or sheet
WO2000068288A1 (fr) Copolymere acrylique, composition d'adhesif acrylique autocollant, ruban ou feuille a adhesif acrylique autocollant, et composition acrylique adhesive
JPH0633023A (ja) 粘着テープ
TW201723126A (zh) 黏著劑組成物及黏著片
JP2010077301A (ja) 研磨布固定用両面粘着テープ
JP2003027026A (ja) 再剥離用水分散型感圧性接着剤
JPH06207151A (ja) アクリル系感圧接着剤組成物及び両面テープ
KR102655512B1 (ko) 감온성 점착제, 감온성 점착 시트 및 감온성 점착 테이프
JPH07278513A (ja) アクリル系粘着剤組成物
JP4164714B2 (ja) 粘着剤組成物及び粘着フィルム
JP2000273408A (ja) 打抜き加工用両面粘着シ―ト類
JP4184068B2 (ja) 感圧性接着剤組成物および感圧性接着テープ
JPH10251609A (ja) 粘着剤組成物、および再剥離性粘着テープまたはシート
EP3492543A1 (en) Pressure-sensitive adhesive sheet
JP2002285114A (ja) 研磨材固定用テープ
JP2001240817A (ja) 再剥離型粘着テープ
JP6050689B2 (ja) 両面粘着シート
TWI774918B (zh) 感溫性黏著劑、感溫性黏著片及感溫性黏著帶
JP3154745B2 (ja) 感圧性接着剤とその接着シ―ト
JP2009126933A (ja) 水性感圧接着剤組成物およびその利用
JP2002121522A (ja) アクリル系粘着剤組成物及び粘着テープ又はシート
JP2000265138A (ja) 感圧性接着剤組成物とその接着シ―ト類