JP2000273333A - オキサメチン化合物の組成物 - Google Patents

オキサメチン化合物の組成物

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JP2000273333A
JP2000273333A JP11083248A JP8324899A JP2000273333A JP 2000273333 A JP2000273333 A JP 2000273333A JP 11083248 A JP11083248 A JP 11083248A JP 8324899 A JP8324899 A JP 8324899A JP 2000273333 A JP2000273333 A JP 2000273333A
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carbon atoms
nucleus
methine
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Naoyuki Hanaki
直幸 花木
Takahiro Goto
孝浩 後藤
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶解性および溶液安定性が高いオキサメチン
化合物の溶液を供給することを目的とする。 【解決手段】 オキサゾール、2−オキサゾリン、4−
オキサゾリンあるいはオキサゾリジン構造を含むメチン
化合物を、炭素数2以上のアルコールの溶液にしたメチ
ン化合物のアルコール溶液

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は濃度および溶液安定
性が高いオキサメチン化合物の溶液に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】可視域の光を吸収する化合物は、その吸
収した光の波長に応じて様々な色を呈することになる。
これらの化合物は色素または染料と称せられ、各種材料
の着色に用いられるほか、より高度な利用方法として高
密度情報記録材料である光ディスク材料用色素や画像情
報記録材料であるハロゲン化銀写真や電子写真の分光増
感色素やフィルター用色素として用いられている。ま
た、近年ではフォトセラピーなどの医薬としても注目さ
れるようになっている。
【0003】これらの用途に用いられる色素は、まず溶
液とした後に所望の状態を形成するように加工されるこ
とが多く、溶解性の優れていることが求められる。ま
た、溶液を調製してから、加工に使用されるまであるい
は所望の状態を形成するまでにはある程度の時間を要す
ることが一般的であるため、溶液状態でも色素が安定に
存在しており、所望の状態になったときに要求される性
能を安定して発揮することが求められる。
【0004】色素の持つ性能をより引き出す目的で、高
濃度の色素溶液を使用するか、あるいは溶解させること
なく微粒子分散状のものを添加することが可能である。
高濃度の色素溶液を調製できるのは、用いる溶媒に対し
て溶解性の良い色素を用いた場合に限られる。加熱や添
加剤添加などの手段も安定な色素の場合に限られ、安定
でない色素の場合には溶解中に分解などを伴うことが多
い。また、微粒子分散された色素を用いた場合には、溶
液状態からの加工とは異なるものを与え、所望の状態を
形成できない場合がある。
【0005】なかでも、オキサゾール、2−オキサゾリ
ン、4−オキサゾリンあるいはオキサゾリジン構造を有
するポリメチン色素においては、調液時における溶液安
定性が低いために、所望の性能が得られることがわかっ
ていても使用することが困難であった。
【0006】したがって、分子設計としては良い性能を
期待できるが安定性が低いために使用できなかった、オ
キサゾール、2−オキサゾリン、4−オキサゾリンある
いはオキサゾリジン構造を有するポリメチン色素を、安
定性の高い溶液として供給できれば、従来にない高い性
能が得られることになるが、現状ではそのような溶液は
見出されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】濃度および溶液安定性
が高い、オキサゾール、2−オキサゾリン、4−オキサ
ゾリンあるいはオキサゾリジン構造を有するポリメチン
化合物の溶液を供給することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は下記手段によ
って解決される。 (1) オキサゾール、2−オキサゾリン、4−オキサ
ゾリンあるいはオキサゾリジン構造を含むメチン化合物
を、炭素数2以上のアルコールの溶液にしたメチン化合
物のアルコール溶液。 (2) 下記一般式(I)で表わされるメチン化合物を
炭素数2以上のアルコールの溶液にしたメチン化合物の
アルコール溶液。 一般式(I)
【0009】
【化2】
【0010】式中Zは5員複素環を形成するのに必要な
原子群を表わす。ただし、これらに芳香族環が縮環して
いてもよい。Rはアルキル基、アリール基、または複素
環基を表わす。Qはメチン色素を形成するのに必要な基
を表わす。Mは電荷均衡対イオンを表わし、mは分子の
電荷を中和するのに必要な数を表わす。 (3) (2)の一般式(I)で表わされるメチン化合
物において、Qで表わされるポリメチン基は5個以上9
個以下のメチン基からなる、(2)記載のメチン化合物
のアルコール溶液。 (4) (1)、(2)および(3)におけるメチン化
合物の溶媒がエタノールであることを特徴とする、
(1)、(2)および(3)記載のメチン化合物のアル
コール溶液。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明において、メチン化合物の溶媒として用いる炭素
数2以上のアルコールとしては、例えば、エタノール、
n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノー
ル、イソブタノール、t−ブタノール、ベンジルアルコ
ール、フッ素アルコールなどが挙げられる。好ましくは
エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n
−ブタノールであり、特に好ましくはエタノールであ
る。
【0012】以下に本発明に使用する一般式(I)の化
合物について詳細に説明する。Qはメチン色素を形成す
るのに必要なメチン基またはポリメチン基を表わす。ポ
リメチン基におけるメチンの数は好ましくは0から9、
さらに好ましくは5から9、特に好ましくは7である。
またメチンの数が0のシンプルメロシアニンも本発明に
含む。
【0013】Qのメチン基またはポリメチン基はメチン
色素を形成するものであれば、いかなるものでもよい
が、好ましくはメチン色素を形成するのに必要な置換メ
チン基またはポリメチン基であり、そのような置換基と
しては脂肪族基、芳香族基、複素環基、アミノ基、シア
ノ基、アルコキシカルボニル基、アルキルスルホニル
基、アシル基などが挙げられる。具体的には、脂肪族基
としては、炭素数5以下の置換あるいは無置換アルキル
基(例えば、メチル、エチル、メトキシメチル)が挙げ
られる。芳香族基としては、置換または無置換の芳香族
基(例えば、4−ジメチルアミノフェニル、4−メトキ
シフェニル、フェニル、4−ジメチルアミノナフチル)
などが挙げられる。複素環基の例としては、色素を形成
する際に公知の塩基性核、酸性核(例えば、チアゾリン
核、チアゾール核、ベンゾチアゾール核、2−オキサゾ
リン核、4−オキサゾリン核、オキサゾリジン核、オキ
サゾール核、ベンゾオキサゾール核、セレナゾリン核、
セレナゾール核、ベンゾセレナゾール核、3,3−ジア
ルキルインドレニン核(例えば3,3−ジメチルインド
レニン)、イミダゾリン核、イミダゾール核、ベンゾイ
ミダゾール核、2−ピリジン核、4−ピリジン核、2−
キノリン核、4−キノリン核、1−イソキノリン核、3
−イソキノリン核、イミダゾ〔4、5−b〕キノキザリ
ン核、オキサジアゾール核、チアジアゾール核、テトラ
ゾール核、ピリミジン核)が挙げられる。アミノ基とし
ては、置換または無置換のアミノ基(例えば、アミノ、
ジメチルアミノ)が挙げられる。アルコキシカルボニル
基としては、置換または無置換のアルコキシカルボニル
基(例えば、エトキシカルボニル)が挙げられる。アル
キルスルホニル基としては、置換または無置換のアルキ
ルスルホニル基(例えば、メタンスルホニル)が挙げら
れる。アシル基としては、置換または無置換のアシル基
(例えば、アセチル)が挙げられる。
【0014】Qにより、いかなるメチン色素を形成する
ことも可能であるが、好ましくはシアニン色素、メロシ
アニン色素、ロダシアニン色素、3核メロシアニン色
素、アロポーラー色素、ヘミシアニン色素、スチリル色
素などが挙げられる。これらの色素の詳細については、
エフ・エム・ハーマー(F.M.Harmer)著「ヘテロサイクリ
ック・コンパウンズ−シアニンダイズ・アンド・リレィ
ティド・コンパウンズ(Heterocyclic Compounds-Cyanin
e Dyes and Related Compounds)」、ジョン・ウィリー
・アンド・サンズ(John Wiley & Sons)社−ニューヨー
ク、ロンドン、1964年刊、デー・エム・スターマー
(D.M.Sturmer)著「ヘテロサイクリック・コンパウンズ
−スペシャル・トピックス・イン・ヘテロサイクリック
・ケミストリー(Heterocyclic Compounds-Special topi
cs in heterocyclic chemistry)」、第18章、第14
節、第482から515頁などに記載されている。シア
ニン色素、メロシアニン色素、ロダシアニン色素の一般
式は、米国特許第5,340,694号第21、22頁
の(XI)、(XII)、(XIII) に示されているものが好ま
しい。また、一般式(I)などにおいて、Qによりシア
ニン色素が形成される場合などは、下記のような共鳴式
で表現することも可能である。
【0015】
【化3】
【0016】一般式(I)において、Zで表される5員
複素環としてはオキサゾール核、ベンゾオキサゾール
核、2−オキサゾリン核、4−オキサゾリン核、オキサ
ゾリジン核であり、好ましくはベンゾオキサゾール核、
ベンゾオキサゾリン核である。
【0017】Z上には置換基を有してもよく、置換基を
VとするとVで示される置換基としては特に制限はない
が、例えば、ハロゲン原子(例えば塩素、臭素、沃素、
フッ素)、メルカプト基、シアノ基、カルボキシル基、
リン酸基、スルホ基、ヒドロキシ基、炭素数1から1
0、好ましくは炭素数2から8、さらに好ましくは炭素
数2から5のカルバモイル基(例えばメチルカルバモイ
ル、エチルカルバモイル、モルホリノカルボニル)、炭
素数0から10、好ましくは炭素数2から8、さらに好
ましくは炭素数2から5のスルファモイル基(例えばメ
チルスルファモイル、エチルスルファモイル、ピペリジ
ノスルホニル)、ニトロ基、炭素数1から20、好まし
くは炭素数1から10、さらに好ましくは炭素数1から
8のアルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、2−メ
トキシエトキシ、2−フェニルエトキシ)、炭素数6か
ら20、好ましくは炭素数6から12、さらに好ましく
は炭素数6から10のアリールオキシ基(例えばフェノ
キシ、p−メチルフェノキシ、p−クロロフェノキシ、
ナフトキシ)、
【0018】炭素数1から20、好ましくは炭素数2か
ら12、さらに好ましくは炭素数2から8のアシル基
(例えばアセチル、ベンゾイル、トリクロロアセチ
ル)、炭素数1から20、好ましくは炭素数2から1
2、さらに好ましくは炭素数2から8のアシルオキシ基
(例えばアセチルオキシ、ベンゾイルオキシ)、炭素数
1から20、好ましくは炭素数2から12、さらに好ま
しくは炭素数2から8のアシルアミノ基(例えばアセチ
ルアミノ)、炭素1から20、好ましくは炭素数1から
10、さらに好ましくは炭素数1から8のスルホニル基
(例えばメタンスルホニル、エタンスルホニル、ベンゼ
ンスルホニルなど)、炭素1から20、好ましくは炭素
数1から10、さらに好ましくは炭素数1から8のスル
フィニル基(例えばメタンスルフィニル、ベンゼンスル
フィニル)、炭素1から20、好ましくは炭素数1から
10、さらに好ましくは炭素数1から8のスルホニルア
ミノ基(例えばメタンスルホニルアミノ、エタンスルホ
ニルアミノ、ベンゼンスルホニルアミノなど)、
【0019】アミノ基、、炭素1から20、好ましくは
炭素数1から12、さらに好ましくは炭素数1から8の
置換アミノ基(例えばメチルアミノ、ジメチルアミノ、
ベンジルアミノ、アニリノ、ジフェニルアミノ)、炭素
数0から15、好ましくは炭素数3から10、さらに好
ましくは炭素数3から6のアンモニウム基(例えばトリ
メチルアンモニウム基、トリエチルアンモニウム基)、
炭素数0から15、好ましくは炭素数1から10、さら
に好ましくは炭素数1から6のヒドラジノ基(例えばト
リメチルヒドラジノ基)、炭素数1から15、好ましく
は炭素数1から10、さらに好ましくは炭素数1から6
のウレイド基(例えばウレイド基、N,N−ジメチルウ
レイド基)、炭素数1から15、好ましくは炭素数1か
ら10、さらに好ましくは炭素数1から6のイミド基
(例えばスクシンイミド基)、炭素数1から20、好ま
しくは炭素数1から12、さらに好ましくは炭素数1か
ら8のアルキルまたはアリールチオ基(例えばメチルチ
オ、エチルチオ、カルボキシエチルチオ、スルホブチル
チオ、フェニルチオなど)、炭素2から20、好ましく
は炭素数2から12、さらに好ましくは炭素数2から8
のアルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニ
ル)、炭素6から20、好ましくは炭素数6から12、
さらに好ましくは炭素数6から8のアリーロキシカルボ
ニル基(例えばフェノキシカルボニル)、
【0020】炭素数1から18、好ましくは炭素数1か
ら10、さらに好ましくは炭素数1から5の無置換アル
キル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル)、炭素数1から18、好ましくは炭素数1から1
0、さらに好ましくは炭素数1から5の置換アルキル基
(ヒドロキシメチル、トリフルオロメチル、ベンジル、
カルボキシエチル、エトキシカルボニルメチル、アセチ
ルアミノメチル、また、ここでは好ましくは炭素数2か
ら18、さらに好ましくは炭素数3から10、特に好ま
しくは炭素数3から5の不飽和炭化水素基(例えばビニ
ル基、エチニル基、1−シクロヘキセニル基、ベンジリ
ジン基、ベンジリデン基)も置換アルキル基に含まれる
ことにする。)、炭素数6から20、好ましくは炭素数
6から15、さらに好ましくは炭素数6から10の置換
または無置換のアリール基(例えばフェニル、ナフチ
ル、p−カルボキシフェニル、p−ニトロフェニル、
3,5−ジクロロフェニル、p−シアノフェニル、m−
フルオロフェニル、p−トリル)、
【0021】炭素数1から20、好ましくは炭素数2か
ら10、さらに好ましくは炭素数4から6の置換されて
も良いヘテロ環基(例えばピリジル、5−メチルピリジ
ル、チエニル、フリル、モルホリノ、テトラヒドロフル
フリル)が挙げられる。また、ベンゼン環、ナフタレン
環やアントラセン環が縮合した構造をとることもでき
る。さらに、これらの置換基上にさらにVが置換してい
ても良い。
【0022】Z上の置換基として好ましいものは上述の
アルキル基、アリール基、アルコキシ基、ハロゲン原
子、アシル基、シアノ基、スルホニル基、及びベンゼン
環縮合であり、さらに好ましくはアルキル基、アリール
基、ハロゲン原子、アシル基、スルホニル基、及びベン
ゼン環縮合であり、特に好ましくはメチル基、フェニル
基、メトキシ基、塩素原子、臭素原子、沃素原子、及び
ベンゼン環縮合である。最も好ましくは、メチル基、フ
ェニル基、塩素原子、臭素原子、沃素原子である。
【0023】Rはアルキル基、アリール基、または複素
環基を表し、例えば、炭素原子1から18、好ましくは
1から7、特に好ましくは1から4の無置換アルキル基
(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、ヘキシル、オクチル、ドデシル、
オクタデシル)、炭素原子1から18、好ましくは1か
ら7、特に好ましくは1から4の置換アルキル基{例え
ば前述のVが置換したアルキル基が挙げられる。好まし
くはアラルキル基(例えばベンジル、2−フェニルエチ
ル)、不飽和炭化水素基(例えばアリル基)、ヒドロキ
シアルキル基(例えば、2−ヒドロキシエチル、3−ヒ
ドロキシプロピル)、カルボキシアルキル基(例えば、
2−カルボキシエチル、3−カルボキシプロピル、4−
カルボキシブチル、カルボキシメチル)、アルコキシア
ルキル基(例えば、2−メトキシエチル、2−(2−メ
トキシエトキシ)エチル)、アリーロキシアルキル基
(例えば2−フェノキシエチル、2−(1−ナフトキ
シ)エチル)、アルコキシカルボニルアルキル基(例え
ばエトキシカルボニルメチル、2−ベンジルオキシカル
ボニルエチル)、アリーロキシカルボニルアルキル基
(例えば3−フェノキシカルボニルプロピル)、アシル
オキシアルキル基(例えば2−アセチルオキシエチ
ル)、アシルアルキル基(例えば2−アセチルエチ
ル)、カルバモイルアルキル基(例えば2−モルホリノ
カルボニルエチル)、スルファモイルアルキル基(例え
ばN,N−ジメチルカルバモイルメチル)、スルホアル
キル基(例えば、2−スルホエチル、3−スルホプロピ
ル、3−スルホブチル、4−スルホブチル、2−(3−
スルホプロポキシ)エチル、2−ヒドロキシ−3−スル
ホプロピル、3−スルホプロポキシエトキシエチル)、
スルホアルケニル基、スルファトアルキル基(例えば、
2−スルファトエチル基、3−スルファトプロピル、4
−スルファトブチル)、複素環置換アルキル基(例えば
2−(ピロリジン−2−オン−1−イル)エチル、テト
ラヒドロフルフリル)、アルキルスルホニルカルバモイ
ルアルキル基(例えばメタンスルホニルカルバモイルメ
チル基)、アシルカルバモイルアルキル基(例えばアセ
チルカルバモイルメチル基)、アシルスルファモイルア
ルキル基(例えばアセチルスルファモイルメチル基)、
アルキルスルフォニルスルファモイルアルキル基(例え
ばメタンスルフォニルスルファモイルメチル基)}、炭
素数6から20、好ましくは炭素数6から10、さらに
好ましくは炭素数6から8の無置換アリール基(例えば
フェニル基、1−ナフチル基)、炭素数6から20、好
ましくは炭素数6から10、さらに好ましくは炭素数6
から8の置換アリール基(例えば前述のVが置換したア
リール基が挙げられる。具体的にはp−メトキシフェニ
ル基、p−メチルフェニル基、p−クロロフェニル基な
どが挙げられる。)、炭素数1から20、好ましくは炭
素数3から10、さらに好ましくは炭素数4から8の無
置換複素環基(例えば2−フリル基、2−チエニル基、
2−ピリジル基、3−ピラゾリル、3−イソオキサゾリ
ル、3−イソチアゾリル、2−イミダゾリル、2−オキ
サゾリル、2−チアゾリル、2−ピリダジル、2−ピリ
ミジル、3−ピラジル、2−(1,3,5−トリアゾリ
ル)、3−(1,2,4−トリアゾリル)、5−テトラ
ゾリル)、炭素数1から20、好ましくは炭素数3から
10、さらに好ましくは炭素数4から8の置換複素環基
(例えば前述のVが置換した複素環基が挙げられる。具
体的には5−メチル−2−チエニル基、4−メトキシ−
2−ピリジル基などが挙げられる。)が挙げられる。
【0024】Rとして好ましくはアルキル基、カルボキ
シアルキル基、スルホアルキル基、アリーロキシアルキ
ル基であり、さらに好ましくはエチル基、カルボキシメ
チル基、スルホエチル基、2−(1−ナフトキシ)エチ
ル基である。
【0025】Mは色素のイオン電荷を中性にするために
必要であるとき、陽イオン又は陰イオンの存在を示すた
めに式の中に含められている。典型的な陽イオンとして
は水素イオン(H+)、アルカリ金属イオン(例えばナ
トリウムイオン、カリウムイオン、リチウムイオン)、
アルカリ土類金属イオン(例えばカルシウムイオン)な
どの無機陽イオン、アンモニウムイオン(例えば、アン
モニウムイオン、トリアルキルアンモニウムイオン、テ
トラアルキルアンモニウムイオン、ピリジニウムイオ
ン、エチルピリジニウムイオン)などの有機イオンが挙
げられる。陰イオンは無機陰イオンあるいは有機陰イオ
ンのいずれであってもよく、ハロゲン陰イオン(例えば
フッ素イオン、塩素イオン、ヨウ素イオン)、置換アリ
ールスルホン酸イオン(例えばp−トルエンスルホン酸
イオン、p−クロルベンゼンスルホン酸イオン)、アリ
ールジスルホン酸イオン(例えば1,3−ベンゼンスル
ホン酸イオン、1,5−ナフタレンジスルホン酸イオ
ン、2,6−ナフタレンジスルホン酸イオン)、アルキ
ルスルホン酸イオン(例えば、メタンスルホン酸イオ
ン、エタンスルホン酸イオン)、アルキル硫酸イオン
(例えばメチル硫酸イオン)、硫酸イオン、チオシアン
酸イオン、過塩素酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオ
ン、ピクリン酸イオン、酢酸イオン、トリフルオロメタ
ンスルホン酸イオンが挙げられる。さらに、イオン性ポ
リマー又は色素と逆電荷を有する他の色素を用いても良
い。また、CO2 -、SO3 -は、対イオンとして水素イオ
ンを持つときはCO2H、SO3Hと表記することも可能
である。陽イオンとして好ましくは、ナトリウムイオ
ン、カリウムイオン、水素イオンである。陰イオンとし
て好ましくは、ヨウ素イオン、p−トルエンスルホン酸
イオン、メタンスルホン酸イオンである。特に好ましく
はメタンスルホン酸イオンである。
【0026】mは電荷を均衡させるのに必要な数を表わ
し、分子内で塩を形成する場合に0である。
【0027】一般式(I)で表わされる化合物が、下記
一般式(II)である場合、特に好ましい。 一般式(II)
【0028】
【化4】
【0029】式中、L1、L2、L3、L4およびL5はメ
チン基を表わす。p1は0または1を表わす。n1は0以
上5以下の整数を表わす。Z1 およびZ2 は5または6
員環の含窒素複素環を形成するのに必要な原子群を表わ
す。ただし、Z1およびZ2に芳香族環が縮環していても
よい。R1およびR2はアルキル基、アリール基または複
素環基を表わす。M1は電荷均衡対イオンを表わし、m1
は分子の電荷を中和するのに必要な0以上4以下の数を
表わす。
【0030】L1、L2、L3、L4およびL5はそれぞれ
独立にメチン基を表す。これらは置換基を有していても
よく、置換基としては例えば置換もしくは無置換の炭素
数1から15、好ましくは炭素数1から10、さらに好
ましくは炭素数1から5のアルキル基(例えばメチル、
エチル、2−カルボキシエチル)、置換もしくは無置換
の炭素数6から20、好ましくは炭素数6から15、さ
らに好ましくは炭素数6から10のアリール基(例えば
フェニル、o−カルボキシフェニル)、置換もしくは無
置換の炭素数3から20、好ましくは炭素数4から1
5、さらに好ましくは炭素数6から10の複素環基(例
えばN,N−ジエチルバルビツール酸基)、ハロゲン原
子(例えば塩素、臭素、フッ素、沃素)、炭素数1から
15、好ましくは炭素数1から10、さらに好ましくは
炭素数1から5のアルコキシ基(例えばメトキシ、エト
キシ)、炭素数1から15、好ましくは炭素数1から1
0、さらに好ましくは炭素数1から5のアルキルチオ基
(例えばメチルチオ、エチルチオ)、炭素数6から2
0、好ましくは炭素数6から15、さらに好ましくは炭
素数6から10のアリールチオ基(例えばフェニルチ
オ)、炭素数0から15、好ましくは炭素数2から1
0、さらに好ましくは炭素数4から10のアミノ基(例
えば、N,N−ジフェニルアミノ、N−メチル−N−フ
ェニルアミノ、N−メチルピペラジノ)などが挙げられ
る。また他のメチン基と環を形成してもよく、あるいは
1またはZ2と共に環を形成することもできる。
【0031】p1は0または1を表わすが、好ましくは
0である。
【0032】n1は0以上5以下の整数を表わすが、好
ましくは1以上5以下であり、さらに好ましくは2以上
5以下である。特に好ましくは3以上5以下であり、最
も好ましくは3である。n1が2以上の時、メチン基が
繰り返されるが同一である必要はない。
【0033】Z1で表される5または6員含窒素複素環
としては、芳香族環が縮環していても良い。芳香族環と
しては、ベンゼン環、ナフタレン環などや、ピラジン
環、チオフェン環などの複素芳香族環でも良い。好まし
くは、チアゾリン核、チアゾール核、ベンゾチアゾール
核、オキサゾリン核、オキサゾール核、ベンゾオキサゾ
ール核、セレナゾリン核、セレナゾール核、ベンゾセレ
ナゾール核、3,3−ジアルキルインドレニン核(例え
ば3,3−ジメチルインドレニン)、イミダゾリン核、
イミダゾール核、ベンゾイミダゾール核、2−ピリジン
核、4−ピリジン核、2−キノリン核、4−キノリン
核、1−イソキノリン核、3−イソキノリン核、イミダ
ゾ〔4,5−b〕キノキザリン核、オキサジアゾール
核、チアジアゾール核、テトラゾール核、ピリミジン核
を挙げることができる。
【0034】好ましくはベンゾオキサゾール核、ベンゾ
チアゾール核、ベンゾイミダゾール核およびキノリン核
である。さらに好ましくはベンゾオキサゾール核、ベン
ゾチアゾール核である。特に好ましくはベンゾチアゾー
ル核である。
【0035】Z2としては、前述の一般式(I)におけ
るZと同義である。
【0036】R1およびR2としては、前述の一般式
(I)におけるRと同義である。
【0037】M1は前述の一般式(I)のM、m1は一般
式(I)のmと同義である。
【0038】以下に本発明の一般式(I)および(II)
の化合物の具体例を示すが、本発明の範囲はこれらのみ
に限定されるものではない。
【0039】
【化5】
【0040】
【化6】
【0041】
【化7】
【0042】
【化8】
【0043】
【化9】
【0044】本発明の一般式(I)および(II)で表さ
れる化合物は、エフ・エム・ハーマー(F.M.Harmer)著
「ヘテロサイクリック・コンパウンズ−シアニンダイズ
・アンド・リレィティド・コンパウンズ(Heterocyclic
Compounds-Cyanine Dyes and Related Compounds)」、
ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(John Wiley & Son
s)社−ニューヨーク、ロンドン、1964年刊、デー・
エム・スターマー(D.M.Sturmer)著「ヘテロサイクリッ
ク・コンパウンズ−スペシャル・トピックス・イン・ヘ
テロサイクリック・ケミストリー(Heterocyclic Compou
nds-Special topicsin heterocyclic chemistry)」、第
18章、第14節、第482から515頁、ジョン・ウ
ィリー・アンド・サンズ(John Wiley & Sons)社−ニュ
ーヨーク、ロンドン、1977年刊、「ロッズ・ケミス
トリー・オブ・カーボン・コンパウンズ(Rodd's Chemis
try of Carbon Compounds)」2nd.Ed.vol.IV,partB,19
77刊、第15章、第369から422頁、エルセビア
・サイエンス・パブリック・カンパニー・インク(Elsev
ier Science Publishing Company Inc.)社刊、ニューヨ
ーク、などに記載の方法に基づいて合成することができ
る。
【0045】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0046】(実施例1)例示化合物9、13それぞれ
5mgを10mlメスフラスコに量り取り、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノールで
溶解して全体を10mlにした。この時目視で色素の溶
解性を評価した。溶液になったものを○、少し溶け残っ
たものを△、全く溶解しなかったものを×と表わした結
果を表1に示す。完全に溶解しなかったものについて
は、濾過した溶液を次の溶液安定性試験に用いた。色素
溶液を密栓して、暗所下、10℃および25℃恒温槽で
保存した。この溶液を3日後および6日後に少量取り出
し、分光光度計で極大吸収波長の吸光係数を測定し、調
液直後の値と比較することで溶液安定性を評価した。調
液直後の吸光係数を100とした結果、および6日経時
後の吸光係数が調液直後のものと比べて95%以上であ
るものを◎、90%以上であるものを○、80%以上で
あるものを△、79%以下であるものを×として評価し
た結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】表1から、オキサゾール、2−オキサゾリ
ン、4−オキサゾリンあるいはオキサゾリジン構造を含
む色素は、メタノール溶液に比べて、エタノール、イソ
プロパノールおよびn−ブタノール溶液の場合、溶液安
定性に優れていることがわかる。特にエタノール溶液の
場合には溶解度と溶液安定性の両方を満足する色素溶液
が得られることがわかる。
【0049】
【発明の効果】溶解度および溶液安定性の高いオキサメ
チン色素のアルコール溶液を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03C 1/20 G03C 1/20 1/22 1/22 G03G 5/09 101 G03G 5/09 101 Fターム(参考) 2H023 CA07 CA08 CA09 2H068 AA19 BA03 BA32 EA14 FA30 4H056 CA01 CA05 CB01 CC02 CE03 CE07 DD19 DD23 FA01 FA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オキサゾール、2−オキサゾリン、4−
    オキサゾリンあるいはオキサゾリジン構造を含むメチン
    化合物を、炭素数2以上のアルコールの溶液にしたメチ
    ン化合物のアルコール溶液。
  2. 【請求項2】 下記一般式(I)で表わされるメチン化
    合物を炭素数2以上のアルコールの溶液にしたメチン化
    合物のアルコール溶液。 一般式(I) 【化1】 式中Zは5員複素環を形成するのに必要な原子群を表わ
    す。ただし、これらに芳香族環が縮環していてもよい。
    Rはアルキル基、アリール基、または複素環基を表わ
    す。Qはメチン色素を形成するのに必要な基を表わす。
    Mは電荷均衡対イオンを表わし、mは分子の電荷を中和
    するのに必要な数を表わす。
  3. 【請求項3】 請求項2の一般式(I)で表わされるメ
    チン化合物において、Qで表わされるポリメチン基は5
    個以上9個以下のメチン基からなる、請求項2記載のメ
    チン化合物のアルコール溶液。
  4. 【請求項4】 請求項1、2および3におけるメチン化
    合物の溶媒がエタノールであることを特徴とする、請求
    項1、2および3記載のメチン化合物のアルコール溶
    液。
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