JP2000272499A - 車両のブレーキ制御装置 - Google Patents

車両のブレーキ制御装置

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JP2000272499A
JP2000272499A JP11082432A JP8243299A JP2000272499A JP 2000272499 A JP2000272499 A JP 2000272499A JP 11082432 A JP11082432 A JP 11082432A JP 8243299 A JP8243299 A JP 8243299A JP 2000272499 A JP2000272499 A JP 2000272499A
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啓純 益
Toshiaki Tsuyama
俊明 津山
Hirohisa Tanaka
博久 田中
Yoshio Katayama
欣生 片山
Kazuhiro Kato
和広 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各車輪へのブレーキ液圧を調整する調整バルブ
の閉弁が長時間に亘って継続しても調整バルブの断線故
障を判別可能にする。 【解決手段】ステップSB44で、加圧バルブが全閉さ
れた期間が所定期間T10だけ継続したならば、ステッ
プSB46〜SB52で所定期間T20だけ加圧バルブ
を全開にし、その時の加圧バルブのアクチュエータのモ
ニタ電圧を観察する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各車輪のブレーキ
シリンダに供給する液圧を調整バルブの開閉により制御
して、各車輪の制動力を独立して制御する車両のブレー
キ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ABS(Anti-Skid Brake System)やトラ
クション制御システム等に代表されるように、車輪に制
動力を付加して路面に対するスリップを抑制するスリッ
プ制御装置や、コーナリング時や緊急の障害物回避時等
に発生しやすい車両の横滑りやスピンを抑制する姿勢制
御装置では、各車輪の制動力が独立して制御される。
【0003】そして、姿勢制御装置では、常にシステム
の故障診断とフェイルセーフが実行され、例えばブレー
キ液圧回路に故障が発生した場合には、その故障が性能
上、安全上大きな問題とならないように姿勢制御を禁止
している(特開平8−332936号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図1に示すX管路タイ
プのブレーキ液圧回路を例に採ると、姿勢制御では各車
輪の制動力は加圧バルブ41の開閉により夫々に独立し
て制御される。そして、加圧バルブ41の開閉は、図1
0に示すトランジスタのオン/オフにより制御され、ト
ランジスタオンで加圧バルブが閉弁されてb点での電圧
はLowとなり、トランジスタオフで加圧バルブが開弁
されてb点での電圧はHighとなる。従って、例えば
a点や加圧バルブのアクチュエータソレノイドZが断線
した故障の場合、トランジスタをオフした時のb点での
電圧を検出することにより断線故障が検出できる。
【0005】図1において、例えば、制御対象車輪が右
前輪21FRで、右前輪21FRの加圧バルブが開弁され、
それに対して対角方向の左後輪21FLの加圧バルブは閉
弁されている状態を想定すると、非制御対象車輪である
左後輪21FLの加圧バルブは閉弁されているのでトラン
ジスタはONとなり、b点での電圧はHighを示す。
ところが、図10に示すように、a点が断線した場合に
もb点の電圧が常時Lowを示すため、加圧バルブの閉
弁、即ちトランジスタオンが長時間に亘って継続してい
ると、加圧バルブが正常に動作しているのか、断線によ
り故障しているのか判別できないという不都合がある。
【0006】本発明は、上述の課題に鑑みてなされ、そ
の目的は、各車輪へのブレーキ液圧を調整する調整バル
ブの閉弁が長時間に亘って継続しても、調整バルブの断
線故障が判別できる車両のブレーキ制御装置を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、目的
を達成するために、本発明の車両のブレーキ制御装置
は、以下の構成を備える。即ち、各車輪のブレーキシリ
ンダへの液圧を調整する調整バルブと、前記各車輪のブ
レーキシリンダに連通するブレーキ液圧通路と、前記ブ
レーキ液圧通路内の液圧を生成する液圧生成手段と、前
記調整バルブを開閉制御するバルブ制御手段とを備える
車両のブレーキ制御装置において、前記調整バルブを閉
弁する制御中に、該調整バルブを一時的に開弁させるこ
とにより、該調整バルブの故障を判定する判定手段を有
する。
【0008】また、好ましくは、前記調整バルブは、電
磁式アクチュエータへの通電により該調整バルブを閉弁
させ、該アクチュエータへの非通電により開弁させるス
イッチ手段を備え、前記判定手段は、該スイッチ手段に
対して電源側の電圧値をモニタすることにより前記調整
バルブが故障であると判定する。
【0009】また、好ましくは、前記判定手段は、前記
スイッチ手段と電源との間の断線を判定する。
【0010】また、好ましくは、前記判定手段は、前記
調整バルブを閉弁する制御中に、該調整バルブを所定期
間毎に開弁させる。
【0011】また、好ましくは、前記ブレーキ制御手段
は、少なくとも1つの調整バルブを開弁させる制御中
に、残る調整弁を閉弁させる。
【0012】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、調整バルブを閉弁する制御中に、調整バルブを一時
的に開弁させることにより、調整バルブの故障を判定す
ることにより、各車輪へのブレーキ液圧を調整する調整
バルブの閉弁が長時間に亘って継続しても、調整バルブ
の断線故障が判別できる。
【0013】請求項2の発明によれば、スイッチ手段に
対して電源側の電圧値をモニタすることにより調整バル
ブが故障であると判定することにより、調整バルブが閉
弁方向に固定される故障を検出できる。
【0014】請求項3の発明によれば、スイッチ手段と
電源との間の断線を判定することにより、調整バルブが
閉弁方向に固定される故障を検出できる。
【0015】請求項4の発明によれば、調整バルブを閉
弁する制御中に、調整バルブを所定期間毎に開弁させる
ことにより、通常のブレーキ制御に悪影響を及ぼさずに
調整バルブが閉弁方向に固定される故障を検出できる。
【0016】請求項5の発明によれば、ブレーキ制御手
段は、少なくとも1つの調整バルブを開弁させる制御中
に、残る調整弁を閉弁させることにより、姿勢制御等の
ブレーキ制御に対しても調整バルブの故障を検出でき
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて添付図面を参照して詳細に説明する。 <全体構成>図1は、本実施形態の車両の姿勢制御装置
(Stability Control System:以下、SCSと略称す
る)を適用した車両を示す図である。
【0018】図1において、1は車体、2は前後4輪の
車輪21FR,21LF,21RR,21RLに個別に配設され
た4組の液圧式のブレーキ、3はこれらの各ブレーキ2
に圧液を供給するための加圧ユニット、4はこの加圧ユ
ニット3から供給される圧液を上記各ブレーキ2に分配
供給するハイドロリック・ユニット(以下、単にHUと
いう)であり、これらのブレーキ2、加圧ユニット3及
びHU4により制動手段が構成されている。また、5は
上記加圧ユニット3及びHU4を介して上記各ブレーキ
2の作動制御を行う姿勢制御手段としてのSCSコント
ローラ、6は上記各車輪21の車輪速を検出する車輪速
センサ、7は上記車体1に作用している左右方向の加方
向速度ysを検出する横方向加速度センサ、8は上記車
体1に作用しているヨーレートrsを検出するヨーレー
ト検出手段としてのヨーレートセンサ、9はステアリン
グ舵角θsを検出する操舵量検出手段としての舵角セン
サである。なお、10はマスタシリンダ、11はエンジ
ン、12はオートマチックトランスミッション(A
T)、13は上記エンジン11の回転数や吸入空気量等
に応じて燃料の噴出量を調整するEGIコントローラで
ある。
【0019】上記ブレーキ2は、図2に示すように、右
側前輪21FRのブレーキ2と左側後輪21RLのブレーキ
2とが第1液圧管路22aによりマスタシリンダ10に
接続される一方、左側前輪21FLのブレーキ2と右側後
輪21RRのブレーキ2とが上記第1液圧管路22aとは
異なる第2液圧管路22bにより上記マスタシリンダ1
0に接続されており、これにより、いわゆるX配管タイ
プの互いに独立した2つのブレーキ系統が構成されてい
る。そして、ドライバによるブレーキペダル14の踏み
操作に応じて上記車輪21FR,21FL,21RR,21RLに
制動力が付与されるようになっている。
【0020】上記加圧ユニット3は、上記第1及び第2
液圧管路22a,22bにそれぞれ接続された液圧ポン
プ31a,31bと、これらの液圧ポンプ31a,31
bと上記マスタシリンダ10とを断接可能なよう上記第
1及び第2液圧管路22a,22bにそれぞれ配設され
たカットバルブ32a,32bと、これらのカットバル
ブ32a,32bと上記マスタシリンダ10との間の液
圧を検出する液圧センサ33とを備えている。そして、
SCSコントローラ5からの指令に応じて上記カットバ
ルブ32a,32bが閉状態にされ、これにより、ドラ
イバによるブレーキ操作とは無関係に、上記液圧ポンプ
31a,31bから吐出される圧液がHU4を介してブ
レーキ2に供給されるように構成されている。また、上
記HU4は、図2に示すように、第1液圧管路22a又
は第2液圧管路22bを介して供給される圧液により各
ブレーキ2を加圧する加圧バルブ41と、上記各ブレー
キ2をリザーバダンク42に接続して減圧する減圧バル
ブ43とを備えている。そして、SCSコントローラ5
からの指令に応じて上記各加圧バルブ41及び各減圧バ
ルブ43の開度が増減変更調整されることにより、上記
各ブレーキ2に加わる液圧が増減されて制動力が増減変
更されるように構成されている。
【0021】加圧バルブ41及び減圧バルブ43は、各
加圧バルブの駆動モータMに電気的に接続された図10
に示すトランジスタをオン又はオフさせることにより夫
々独立してデューティ制御により開閉され、トランジス
タオンで加圧バルブが閉弁されてb点での電圧はLow
となり、トランジスタオフで加圧バルブが開弁されてb
点での電圧はHighとなる。
【0022】上記SCSコントローラ5は、加圧ユニッ
ト3及びHU4の作動制御を行うことにより、前後左右
の各車輪2に対し独立に制動力を付与して車体1に所要
のヨーモーメントを付与し、これにより、車体姿勢を目
標走向方向に向かって収束するように制御するものであ
る。具体的には、上記SCSコントローラ5は、図3に
示すように、車体横滑り角決定手段、路面摩擦係数検出
手段及び操舵量変化率検出手段としての状態量演算部5
1と、目標状態量演算部52と、制御介入判定部53
と、切換制御部54と、ヨーレート制御部55と、第
1、第2及び第3変更設定部としての変更設定部56
と、横滑り角制御部57とを備えており、車輪速センサ
6、横方向加速度センサ7、ヨーレートセンサ8及び舵
角センサ9からの入力信号に基づいて車体姿勢を判定
し、この判定結果に応じて加圧ユニット3及びHU4の
作動制御を行うように構成されている。さらに、上記S
CSコントローラ5は、液圧センサ33からの入力信号
に基づいてドライバのブレーキ操作を検出し、このブレ
ーキ操作に対応して上記加圧ユニット3及びHU4の作
動制御を行うようになっている。
【0023】上記状態量演算部51は、上記車輪速セン
サ6、横方向加速度センサ7、ヨーレートセンサ8及び
舵角センサ9からの入力信号に基づき、車両の走向方向
に対する車体姿勢を表す車両状態量を演算するように構
成されており、また、上記目標状態量演算部52は、同
様に、目標走向方向に対応する目標状態量を演算するよ
うに構成されている。上記制御介入判定部53は、上記
車両状態量と目標状態量との間の偏差に基づいてSCS
の制御介入判定を行うように構成されており、また、上
記切換制御部54は、上記車両状態量と目標状態量との
間の偏差に基づいて車体姿勢の崩れを判定し、その車体
姿勢が比較的安定している間は上記ヨーレート制御部5
5による後述のヨーレート制御を行う一方、上記車体姿
勢が崩れて不安定になったときには、上記横滑り角制御
部57による後述の横滑り角制御へ切換るようになって
いる。
【0024】上記ヨーレート制御部55は、後述するよ
うに、車体1に対し比較的小さなヨーモーメントを作用
させることにより車体姿勢をドライバの運転操作(主に
ステアリングの操舵)に追従するように滑らかに変更さ
せるヨーレート制御を行うように構成されており、この
際、そのヨーレート制御に起因する車体姿勢の変化が過
大にならないよう、制限制御部55aにより制御量に制
限が加えられている。そして、上記変更設定部56は、
上記状態量演算部51により検出された車両状態量に応
じて上記ヨーレート制御の制御量の上限を変更設定する
ように構成されている。上記横滑り角制御部57は、後
述するように、車体1に比較的大きなヨーモーメントを
作用させることにより、車両の旋回姿勢を迅速に修正す
る横滑り角制御を行うように構成されている。
【0025】なお、上記SCSコントローラ5は、SC
Sの制御以外にも従来周知のABS(Anti-Skid Brake
System)及びトラクションコントロールシステムの制御
をも行うものであり、このABSは、車輪21FR,21F
L,21RR,21RLのブレーキロックを防止するためにこ
れら車輪21FR,21FL,21RR,21RLに付与される制
動力を制限するシステムで、また、トラクションコント
ロールシステムは、上記車輪21FR,21FL,21RR,2
1RLを駆動する駆動トルクを制限してそれらのスリップ
を防止するシステムである。 <制御系の概要>図4はSCSコントローラ5による基
本制御の概要を示し、この基本制御においては、まず、
ドライバが車両に乗り込んでイグニッションキーをオン
状態にすると、ステップSA1でSCSコントローラ5
やEGIコントローラ13の初期設定を行って前回の処
理で記憶している演算値等をクリアする。ステップSA
2では、車輪速センサ6等の原点補正を行った後に、こ
れらの各センサから上記SCSコントローラ5に対する
信号入力を受け、これらの入力信号に基づき、ステップ
SA3において上記車両の車体速、車体減速度、各輪位
置での車体速等の共通車両状態量を演算する。
【0026】続いて、ステップSA4でSCSの制御演
算を行う。すなわち、ステップSA41で、車両状態量
として、SCS用車体速VSCS、車体横滑り角β、各輪
の車輪スリップ率及びスリップ角、各輪の垂直加重、タ
イヤの負荷率、路面摩擦係数μを演算し、ステップSA
42では、目標状態量として、目標ヨーレートψ’TR、
目標横滑り角βTRを演算する。そして、ステップSA4
3で上記演算結果に基づきヨーレート制御又は横滑り角
制御への介入判定を行い、制御介入が必要と判定した場
合にはステップSA44に進む。このステップSA44
では、制動力を付与する車輪21FR,21FL,21RR,2
1RLを選択するとともに、選択した各車輪21FR,21F
L,21RR,21RLに付与する制動力を演算する。そし
て、この演算された制動力に基づいてステップSA45
で加圧ユニット3及びHU4への制御出力量、すなわ
ち、各ブレーキ2の加圧バルブ41及び減圧バルブ43
のそれぞれのバルブ開度等を演算する。
【0027】さらに、ステップSA5でABSの制御に
必要な制御目標値や制御出力量の演算を行い、ステップ
SA6でトラクション制御に必要な制御目標値や制御出
力量の演算を行い、その後、ステップSA7で、このA
BSの制御、トラクションの制御及び上記SCSの制御
の各演算結果を所定の方法により調停して上記加圧ユニ
ット3及びHU4への制御出力量を決定する。そして、
ステップSA8出上記加圧ユニット3及びHU4を作動
させて各加圧バルブ41及び減圧バルブ43の開度を制
御することにより、車輪21FR,21FL,21RR,21RL
のそれぞれのブレーキ2に供給する液圧を制御してそれ
らの車輪21FR,21FL,21RR,21RLに所要の制動力
を付与する。最後に、ステップSA9で車輪速センサ6
や加圧ユニット3等が正常に作動しているか否かのフェ
イルセーフ判定を行い、その後、ステップSA1にリタ
ーンする。
【0028】なお、上記フローチャートにおいてステッ
プSA41が状態量演算部51に、SA42が目標状態
量演算部52に、また、ステップSA43が制御介入判
定部53及び制御切換え部54に、それぞれ対応してお
り、ステップSA44がヨーレート制御部55、変更設
定部56及び横滑り角制御部57に対応している。 <SCSの制御>以下に、SCSの制御の詳細について
図5及び図6に基づいて説明する。なお、ステップSA
5のABS制御演算及びステップSA6のトラクション
制御演算については周知であるので、その説明を省略す
る。
【0029】図5は、図4のステップSA41におけ
る、車体速VSCS、車体横滑り角β、各車輪の垂直荷
重、各車輪のスリップ率、各車輪のスリップ角、各車輪
の負荷率及び路面摩擦係数μの演算、及び、同図のステ
ップSA42における、目標横滑り角βTR及び目標ヨー
レートrTRの演算を示す。すなわち、ステップSB2で
は、車輪21FRの車輪速v1、車輪21FLの車輪速v2、
車輪21FRの車輪速v3、車輪21RLの車輪速v4と、車
体1の横方向加速度ysと、車体1のヨーレートrsと、
ステアリングの操舵角θsとの入力を受ける。ステップ
SB4では、上記車輪速v1-v4に基づいて車体速VSCS
を演算し、ステップSB6では、上記車輪速v1-v4と
上記横加速度ysとに基づいて各車輪の垂直加重を演算
する。また、ステップSB8では、上記車体速VSCS
と、上記車輪速v1-v4と、上記横加速度ysと、上記ヨ
ーレートrsと、上記ステアリング舵角θsとに基づき車
体横滑り角βを演算する。
【0030】続いて、ステップSB10では、上記車輪
速v1-v4と、上記車体速VSCSと、車体横滑り角βと、
ヨーレートrsと、操舵角θsとに基づいて各車輪21FR,
21FL,21RR,21RLのスリップ率及びスリップ角を演
算し、ステップSB12では、上記各車輪の垂直加重と
上記スリップ率及びスリップ角とに基づき、車輪21F
R,21FL,21RR,21RLのそれぞれについて、タイヤ2
3の発揮し得る全グリップ力に対する現在のグリップ力
の割合である負荷率を演算する。そして、ステップSB
14では、その負荷率と上記横方向加速度ysとに基づ
いて路面摩擦係数μを演算し、ステップSB16では、
その路面摩擦係数μと、上記車体速VSCSと、上記操舵
角θsとに基づいて目標ヨーレートrTRと目標横滑り角
βTRとを演算する。
【0031】なお、図5に示す上記のフローチャートに
おいて、ステップSB2からステップSB14までが、
状態量演算部51に対応し、ステップSB16が目標状
態量演算部52に対応している。
【0032】図6は、図4のステップSA43における
SCSの制御介入判定以降のSCSの制御を示し、ステ
ップSB18で、ヨーレートrsと目標ヨーレートrTRと
の間のヨーレート偏差量(|rTR−rs|)、及び、車
体横滑り角βと目標横滑り角βTRとの間の横滑り角偏差
量(|βTR−β|)を、それぞれ、SCSのヨーレート
制御の介入判定のために予め設定された介入判定しきい
値K1及びK2と比較する。そして、上記ヨーレート偏差
量が介入判定しきい値K1以上であるか、又は、上記横
滑り角偏差量が介入判定しきい値K2以上である場合
に、目標走向方向に対する車体姿勢のずれが大きくなり
つつありSCSの制御介入が必要であると判定してステ
ップSB20に進み一方、上記ヨーレート偏差量が介入
判定しきい値K1よりも小さい値であり、かつ、上記横
滑り角偏差量が介入判定しきい値K2よりも小さい値で
ある場合には、SCSの制御介入の必要なしと判定して
リターンする。
【0033】そして、ステップSB20では、横滑り角
偏差量(|βTR−β|)を、SCSの横滑り角制御への
切り換えの判定のために予め設定された第1設定量とし
ての切換判定しきい値K3と比較する。そして、上記横
滑り角偏差量が切換判定しきい値K3よりも小さい場合
には、ステップSB22に進んで目標ヨーレートrTRを
SCSの制御目標値として設定し、その後ステップSB
24に進み、ヨーレート制御における制御量としてのS
CS制御量ramtをヨーレート偏差量(|rTR−rs|)
に基づいて演算する。すなわち、車体姿勢の変化が比較
的小さく安定した状態にあると判定される間(SB2
0)は、車体1のヨーレートrsがドライバの運転操作
に対応する目標ヨーレートrTRに収束するよう、車体1
に比較的小さなヨーモーメントを作用させるようにし
(SB22,24)、これにより、車体姿勢をドライバ
の運転操作に追従するように滑らかに変更させるヨーレ
ート制御を行うようになっている。
【0034】一方、上記ステップSB20で、横滑り角
偏差量(|βTR−β|)が切換判定しきい値K3以上で
ある場合には、ステップSB26に進んで目標横滑り角
βTRをSCSの制御目標値として設定し、その後ステッ
プSB28に進んで、SCSの制御に実際に用いられる
SCS制御量βamtを横滑り角偏差量(|βTR−β|)
に基づいて演算する。すなわち、車体姿勢が大きく崩れ
ていると判定された(SB20)ときには、車体横滑り
角βが目標横滑り角βTRに収束するよう、車体に比較的
大きなヨーモーメントを作用させるようにし(SB2
6,28)、これにより、車体姿勢を迅速に修正する横
滑り角制御を行うようになっている。
【0035】そして、上記ステップSB24又はステッ
プSB28に続くステップSB30において、後述する
フラグF1がセットされているか否かを判定することに
より、SCSが故障しているか否かを判定する。このフ
ラグF1は、図9で加圧バルブの断線故障、つまり、図
10に示すa点や加圧バルブを駆動するアクチュエータ
ソレノイドZが断線故障したと判定された時にセットさ
れる。
【0036】ステップSB30でフラグF1がセットさ
れているならばステップSB32に進み、フラグF1が
セットされていないならばステップSB34に進む。
【0037】ステップSB32では、センサ故障と判定
されているのでSCSの制御を中止してリターンする。
【0038】ステップSB34では、上記SCSの制
御、ABSの制御及びトラクション制御の各演算結果を
所定の方式により調停する。この調停の概要について説
明すると、SCSの制御を行おうとする際にABSの制
御が行われている場合には、そのABSの制御量をSC
S制御量ramt又はβamtに基づいて補正することによ
り、ABSの制御を優先しつつSCSの制御を行うよう
になっており、また、SCSの制御を行おうとする際に
トラクション制御が行われている場合には、そのトラク
ション制御のための加圧ユニット3及びHU4の作動を
中止してSCSの制御を行うようになっている。
【0039】続いて、ステップSB36において、SC
S制御量ramt又はβamtに基づき、SCS制御のために
制動力を付与する車輪21FR,21FL,21RR,21RLを
選択するとともに、これらの車輪21FR,21FL,21R
R,21RLの目標スリップ率を設定する。
【0040】ステップSB38では、これらの車輪21
FR,21FL,21RR,21RLにそれぞれ付与する制動力を
演算するとともに、上記ステップSB36で選択された
車輪21FR,21FL,21RR,21RLに対しそれぞれ所要
の制動力を付与するための加圧ユニット3及びHU4へ
の制御出力量、すなわち、ブレーキ2の加圧バルブ41
及び減圧バルブ43のそれぞれのバルブ開度等を演算す
る。
【0041】この車輪の選択及び制動力の演算について
概説すれば、ヨーレート制御において車体1のヨーレー
トrsを右周りに加増する場合、及び、横滑り角制御にお
いて車両の旋回姿勢を右側寄りに修正しようとする場合
には、右側前輪21FRもしくは右側前後輪21FR,21
RRに対し、上記SCS制御量ramt又はβamtに対応する
制動力を付与することにより車両に右回りのヨーモーメ
ントを作用させるようにするものである。反対に、車体
1のヨーレートrsを左回りに加増する場合、及び、車
両の旋回姿勢を左側寄せに修正しようとする場合には、
左側前輪21FLもしくは左側前後輪21FL,21RLに対
し、上記SCS制御量ramt又はβamtに対応する制動力
を付与することにより車両に左回りのヨーモーメントを
作用させるようにするものである。
【0042】そして、ステップSB40では、これらの
演算された制御出力を上記加圧ユニット3及びHU4に
対し出力してSCSの制御を実行する。
【0043】ステップSB42では加圧バルブ41が全
閉される車輪を選択し、ステップSB44ではカウンタ
値T1が所定期間T10以上経過したか否か判定する。
【0044】ここで、ステップSB42で加圧バルブ4
1が全閉される車輪を選択するのは、SCS制御対象車
輪(ステップSB36で選択された車輪)は、設定され
た目標スリップ率にて加圧バルブ41がデューティ制御
により繰り返してオンオフされるため、後述のように強
制的にトランジスタをオンからオフに切り換えなくとも
図10に示すb点のモニタ電圧を観察することにより同
様に断線故障が判定できるからである。
【0045】ステップSB44でカウンタ値T1が所定
期間T10以上経過したならば(ステップSB44でY
ES)、ステップSB48で加圧バルブを全開とし、つ
まりトランジスタをオフとする。一方、ステップSB4
4でカウンタT1が所定期間T10以上経過していない
ならば(ステップSB44でNO)、ステップSB56
でカウンタ値T1をインクリメントし、ステップSB5
8ではカウンタ値T2をリセットしてステップSB54
に進む。
【0046】ステップSB48ではカウンタ値T2をイ
ンクリメントし、ステップSB50ではカウンタ値T2
が所定期間T20以上経過したか否かを判定する。ステ
ップSB50でカウンタ値T2が所定期間T20以上経
過したならば(ステップSB50でYES)、ステップ
SB52でカウンタ値T1をリセットしてステップSB
54に進む。
【0047】ステップSB44からSB50では、図1
1に示すように、加圧バルブが全閉された期間、つまり
トランジスタオンで図10に示すb点のモニタ電圧がL
owが所定期間T10だけ継続したので、所定期間T2
0だけトランジスタをオンからオフに切り換えて加圧バ
ルブを全開にする。そして、加圧バルブが正常ならば図
10に示すb点のモニタ電圧がHighとなるが、断線
故障した場合にはLowのまま変化しないので断線故障
が判定できる。また、上記ステップSB46からSB5
0では、通常では制動力が付与されないトランジスタオ
ンが継続する車輪に対して所定期間T20だけ制動力を
かけることになるのでSCS制御に影響が出るとも考え
られるが、所定期間T20をモニタ電圧を観察できる程
度で最も短い時間にすれば走行姿勢に悪い影響が出る心
配はない。
【0048】続く、ステップSB54では、図9で後述
する故障判定処理を実行してリターンする。
【0049】なお、図4に示す上記のフローチャートに
おいて、ステップSB18が制御介入判定部53に、ス
テップSB20が切換制御部54に、それぞれ対応して
おり、ステップSB22及びSB24がヨーレート制御
部55及び変更設定部56に、ステップSB26及びS
B28が横滑り角制御部57に、それぞれ対応してい
る。
【0050】<故障判定処理>次に、SCSの制御にお
ける故障判定処理について図9を参照して説明する。
【0051】図9は、図6のステップSB54における
故障判定処理を示すフローチャートである。
【0052】図9に示すように、ステップSB60では
図6のステップSB42で選択された車輪の加圧バルブ
に対して、トランジスタのオンが指令されているか否か
判定する。ステップSB60でトランジスタがオンを指
令されているならば(ステップSB60でYES)ステ
ップSB62で図10に示すb点のモニタ電圧がLow
か否か判定する。ステップSB62でモニタ電圧がLo
wならば(ステップSB62でYES)、トランジスタ
オンでモニタ電圧がLowを示すので加圧バルブが正常
と判定できてステップSB64でフラグF1をリセット
する。一方、ステップSB62でモニタ電圧がHigh
ならば(ステップSB62でNO)、トランジスタオン
でモニタ電圧がHighを示すので、断線以外の加圧バ
ルブ故障と判定できてステップSB66でフラグF1を
セットする。
【0053】また、ステップSB60でトランジスタが
オフを指令されているならば(ステップSB60でN
O)ステップSB70で図10に示すb点のモニタ電圧
がHighか否か判定する。ステップSB70でモニタ
電圧がHighならば(ステップSB70でYES)、
トランジスタオフでモニタ電圧がHighを示すので加
圧バルブが正常と判定できてステップSB64でフラグ
F1をリセットする。一方、ステップSB70でモニタ
電圧がLowならば(ステップSB70でNO)、トラ
ンジスタオフでモニタ電圧がLowを示すので、断線以
外の加圧バルブ故障と判定できてステップSB72でフ
ラグF1をセットする。
【0054】ステップSB68では、図6のステップS
B42で選択された全対象車輪について故障判定が終了
したならば(ステップSB68でYES)リターンす
る。
【0055】以上のように、図11に示すように、トラ
ンジスタがオンされて加圧バルブの閉弁が長時間T10
に亘って継続しても、強制的に期間T20だけトランジ
スタをオンからオフに切り換えてモニタ電圧を観察する
ことにより加圧バルブの断線故障が判別できる。
【0056】尚、上記トランジスタのオンからオフへの
切り換えは、SCS制御に悪影響が出ない短期間であれ
ば、加圧バルブが閉弁される期間内で繰り返し行なって
もよい。
【0057】また、上記故障判定はSCS制御に適用し
た例を説明したが、これに限らず自車両前方の障害物や
その車間距離等を検出して自動的にブレーキをかける装
置にも適用可能である。
【0058】更に、上記故障判定は、車両の旋回走行中
に限らず直進走行中であっても適用可能である。
【0059】<ヨーレート制御における制御量の演算>
以下、ヨーレート制御(SB22、SB24)における
SCS制御量ramtの演算について、図7及び図8参照
して説明する。
【0060】図7は、図6のステップSB24における
SCS制御量ramtの演算の際に、ヨーレート制御に起
因する車体姿勢の崩れを抑制するために、制限制御部5
5aにより、上記SCS制御量ramtに上限を設定する
ための具体的なフローを示す。同図において、ステップ
SC2では、車体1のヨーレートrsが目標ヨーレート
rTRに収束するように車体1にヨーモーメントを作用さ
せるような仮のSCS制御量rxを、ヨーレート偏差量
(|rTR−rs|)に基づいて演算する。続いて、ステ
ップSC4では、上記ステップSC2で演算された仮の
SCS制御量rxと、車体速VSCS、路面摩擦係数μ、ス
テアリングの操舵角θs及び操舵速度θs'とに基づき、
ヨーレート制御が行われた場合の車体横滑り角の推定変
化量Δβを推定演算する。また、ステップSC6では、
切換判定しきい値K3よりも小値側の範囲において、車
体速VSCS、路面摩擦係数μ、ステアリングの操舵角θ
s、及び、この操舵角θsを微分演算して状態量演算部5
1により算出される操舵角θsの変化率としての操舵速
度θs'に基づき、車体横滑り角の変化量の第2設定量と
しての上限値Δβ1imを設定する。なお、この上限値Δ
β1imの設定については後述する。
【0061】そして、ステップSC8において、上記ス
テップSC4で演算された車体横滑り角の推定変化量Δ
βと上記ステップSC6で設定された上限値Δβ1imと
を比較し、推定変化量Δβが上限値Δβ1im以下であれ
ばステップSC10に進み、このステップSC10で仮
のSCS制御量rxをSCS制御量ramtとした後リター
ンする。一方、上記ステップSC8において推定変化量
Δβが上限値ΔB1imよりも大きければステップSC1
2に進み、このステップSC12において、上記推定変
化量Δβと上限値Δβ1imとの間の偏差に応じて、上記
仮のSCS制御量rxを補正する。そして、ステップS
C14で上記仮の制御量rxの補正値をSCS制御量ra
mtとし、その後リターンする。つまり、ヨーレート制御
による車体横滑り角の変化量Δβが上限値Δβ1im以下
になるような範囲内においてSCS制御量ramtを演算
するようにしており、これにより、ヨーレート制御に起
因する車体姿勢の崩れを抑制してヨーレート制御から横
滑り角制御への切り換えを抑制するようにしている。
【0062】次に、上記ステップSC6における、変更
設定部56による、車体横滑り角βの変化量Δβの上限
値Δβ1imの設定について説明する。上記変更設定部5
6による車体横滑り角βの変化量Δβの上限値Δβ1im
の設定は、図8に示すように、車体速VSCSに対応する
基本上限値Δβ0を、路面摩擦係数μ、ステアリングの
操舵角θs及び操舵速度θs'に対応して増減変更するこ
とにおり行うようにする。すなわち、先ず、ステップS
D2において、車体速VSCSとの関係により予め設定さ
れた基本マップから基本上限値Δβ0を読み取るように
する。この基本マップにおいて、上記基本上限値Δβ0
は車体速VSCSが高いほど減少するように設定されてお
り、これにより、車体速VSCSが高いほど車両の姿勢変
化が抑制されて安全性が高まるようになっている。続い
て、ステップSD4において、路面摩擦係数μとの関係
により予め設定された変更設定マップから係数m2を読
取るようにしており、この変更設定マップにおいて、係
数m2は路面摩擦係数μが低いときには小さめに設定さ
れる一方、その路面摩擦係数μが高いときには大きめに
設定されるようになっている。
【0063】そして、ステップSD6において、ステア
リングの操舵角θsとの関係により予め設定された変更
設定マップから係数m3を読取るようにしており、この
変更設定マップにおいて、係数m3はステアリングの操
舵角θsの増大に応じて減少するようになっている。さ
らに、ステップSD8において、ステアリングの操舵速
度θs'との関係により予め設定された変更設定マップか
ら係数m4を読取るようにしており、この変更設定マッ
プにおいて、係数m4は、操舵速度θs'の増大に応じて
減少するようになっている。最後に、ステップSD10
において、上記基本上限値Δβ0に上記係数m2、m3及
びm4を乗算して求めた値を上限値Δβ1imとして設定す
るようにする。このようにして設定された上限値ΔB1i
mは、路面摩擦係数μが低いほど減少設定されるととも
に、ステアリングの操舵角θs及びその操舵速度θs'の
増大に応じて減少設定される一方、上記路面摩擦係数μ
が高いほど増大設定されるとともに、上記ステアリング
の操舵角θs及びその操舵速度θs'の減少に応じて増大
設定されるようになっている。
【0064】尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲
で上記実施形態を修正又は変形したものに適用可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の車両の姿勢制御装置を適用した車
両を示す概略構成図である。
【図2】ブレーキの液圧系統を示す図である。
【図3】本実施形態のSCSコントローラのブロック図
である。
【図4】基本制御の概要を示すフローチャートである。
【図5】状態量演算部及び目標状態量演算部における処
理を示すフローチャートである。
【図6】制御介入判定以降のSCS制御を示すフローチ
ャートである。
【図7】ヨーレート制御におけるSCS制御量の演算を
示すフローチャートである。
【図8】車体横滑り角の変化量の上限値を設定する処理
を示すフローチャートである。
【図9】図6の故障判定処理を示すフローチャートであ
る。
【図10】加圧バルブの作動回路を示す図である。
【図11】図6の故障判定処理までのタイミングチャー
トである。
【符号の説明】
1…車体 2…ブレーキ 3…加圧ユニット 4…ハイドロリックユニット 5…SCSコントローラ 8…ヨーレートセンサ 9…ステアリング舵角センサ 21FR,FL,RR,RL…車輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津山 俊明 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 田中 博久 兵庫県伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友 電気工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 片山 欣生 兵庫県伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友 電気工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 加藤 和広 兵庫県伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友 電気工業株式会社伊丹製作所内 Fターム(参考) 3D046 BB01 BB21 BB28 CC02 EE01 HH56 KK11 LL23 MM04 MM22 MM29 3D049 BB02 CC02 HH20 HH47 HH48 HH53 RR09 RR11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各車輪のブレーキシリンダへの液圧を調
    整する調整バルブと、前記各車輪のブレーキシリンダに
    連通するブレーキ液圧通路と、前記ブレーキ液圧通路内
    の液圧を生成する液圧生成手段と、前記調整バルブを開
    閉制御するバルブ制御手段とを備える車両のブレーキ制
    御装置において、 前記調整バルブを閉弁する制御中に、該調整バルブを一
    時的に開弁させることにより、該調整バルブの故障を判
    定する判定手段を有することを特徴とする車両のブレー
    キ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記調整バルブは、電磁式アクチュエー
    タへの通電により該調整バルブを閉弁させ、該アクチュ
    エータへの非通電により開弁させるスイッチ手段を備
    え、前記判定手段は、該スイッチ手段に対して電源側の
    電圧値をモニタすることにより前記調整バルブが故障で
    あると判定することを特徴とする請求項1に記載の車両
    のブレーキ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、前記スイッチ手段と電
    源との間の断線を判定することを特徴とする請求項2に
    記載の車両のブレーキ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記判定手段は、前記調整バルブを閉弁
    する制御中に、該調整バルブを所定期間毎に開弁させる
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載
    の車両のブレーキ制御装置。
  5. 【請求項5】 前記ブレーキ制御手段は、少なくとも1
    つの調整バルブを開弁させる制御中に、残る調整弁を閉
    弁させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1
    項に記載の車両のブレーキ制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003118558A (ja) * 2001-10-11 2003-04-23 Honda Motor Co Ltd 車体ヨーレイト推定装置
JP2008162457A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Daihatsu Motor Co Ltd 自動制動装置
CN107107899A (zh) * 2014-12-27 2017-08-29 马自达汽车株式会社 电动制动系统

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