JP2000271177A - パワーアシスト付き昇降移載装置 - Google Patents

パワーアシスト付き昇降移載装置

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JP2000271177A
JP2000271177A JP11084114A JP8411499A JP2000271177A JP 2000271177 A JP2000271177 A JP 2000271177A JP 11084114 A JP11084114 A JP 11084114A JP 8411499 A JP8411499 A JP 8411499A JP 2000271177 A JP2000271177 A JP 2000271177A
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JP11084114A
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English (en)
Inventor
Hideki Yamashita
秀樹 山下
Masaki Nagano
正樹 長野
Shigeru Makino
滋 牧野
Shigeki Fujiwara
茂喜 藤原
Noriyuki Shikata
宣之 志方
Shigemichi Murogaki
成道 室垣
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作者にかかる負担が小さい上に操作者の思
い通りの昇降動作を行わせる。 【解決手段】 対象物2を昇降させる動力駆動型の昇降
手段と、対象物の吊り力を検出する検出手段と、検出し
た吊り力をもとに操作者が対象物に加えた操作力を対象
物の離着床時を含めて求める操作力演算手段と、求めた
操作力に応じて上記昇降手段を作動させる制御手段とか
らなる。対象物2を昇降させることについて、操作者が
加えた力に対応したパワーアシストが対象物2の離着床
時も含めてなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は重量のある対象物を
昇降させて移載を行う昇降移載装置、殊にパワーアシス
ト付き昇降移載装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】重量のある対象物を昇降させて移載を行
う昇降移載装置として、クレーンや介護リフトがある
が、従来のこの種の昇降移載装置は、ウインチを利用し
て該ウインチをペンダントスイッチのオンオフによって
巻き上げや巻き下げの動作を行わせるものであった。
【0003】このようなスイッチを使用したものでは、
昇降速度の調整ができなかったり困難であったりし、対
象物を着床させる時に衝撃が加わって対象物を痛めてし
まう虞がある。また、ウインチから吊り下げられている
ペンダントスイッチは、巻き上げワイヤ(ベルト)に絡
んでしまうことがある。
【0004】介護リフトとしては、特公平3−4118
1号公報に手動駆動によるねじジャッキ型の昇降手段を
備えたものが開示されているが、操作者の負担を軽減す
るためにねじジャッキ型昇降手段の動力源として電動機
を用いる場合、その操作をスイッチで行うかぎり、前記
従来例と同様の問題を備えている。
【0005】このような問題点を解決することができる
ものとして、対象物を吊り下げた状態で対象物の見かけ
上の重量をゼロとする無重力ホイストや、対象物の昇降
動作をパワーアシストで行えるようにしたものが、特公
昭57−59199号公報、特公平7−4749号公
報、特開平5−310396号に提供されている。
【0006】このような無重力ホイストやパワーアシス
ト付き昇降装置においては、対象物を床から完全に離し
た状態においては、対象物を吊り下げた状態を保つのに
必要な力から対象物の重量を検出して、吊り力と対象物
重量とを平衡させたり、いったん検出した対象物重量と
吊り力との差から操作者が対象物に加えた操作力を求め
てパワーアシストを行ったりすることができ、対象物を
スムーズに且つ楽に昇降させることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記重力ホイ
ストやパワーアシスト付き昇降装置では、対象物全体ま
たは一部が床に接地しているために吊り力から対象物重
量を求めることができない時、吊り力と対象物重量とを
平衡させたり、いったん検出した対象物重量と吊り力と
の差から操作者が対象物に加えた操作力を求めてパワー
アシストを行うということができないために、対象物を
離床させたり着床させたりする場合には、別途スイッチ
や操作レバーの操作によって強制的な上昇動作もしくは
下降動作を行わせるものとなっており、対象物を離床さ
せる、宙に浮かせた状態で上下動させる、対象物を着床
させるという本来ならば一連の動作を、複数の異なる操
作を順に行わなくてはならず、使い勝手という点できわ
めて悪い。
【0008】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
であって、その目的とするところは操作者にかかる負担
が小さい上に操作者の思い通りの昇降動作を離着床時も
含めて行わせることができるパワーアシスト付き昇降移
載装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、対象
物を昇降させる動力駆動型の昇降手段と、対象物の吊り
力を検出する検出手段と、検出した吊り力をもとに操作
者が対象物に加えた操作力を対象物の離着床時を含めて
求める操作力演算手段と、求めた操作力に応じて上記昇
降手段を作動させる制御手段とからなることに特徴を有
している。対象物を昇降させることについて、離着床時
も含めて操作者が加えた力に対応したパワーアシストが
なされるようにしたものである。
【0010】水平移動手段を備えたものとするのも好ま
しく、この場合、水平移動手段は昇降手段が設置された
動力駆動型の台車とし、昇降手段に設けた対象物吊り下
げ保持用のベルトに水平方向に作用する力を検出する検
出手段を設け、該検出手段で検出した水平方向の力に応
じて前記制御手段は水平移動手段を作動させるものとし
ても、つまりは水平方向移動についてもパワーアシスト
がなされるようにしてもよい。
【0011】操作者が対象物に触れていることを検出す
る操作検出手段を備え、制御手段は該操作検出手段の出
力をもとに操作中か否かを判断しているものとするのも
好ましい。
【0012】吊り力を全く検出することができない状態
の時のために、昇降手段を強制作動させるスイッチを設
けることも好ましい。
【0013】昇降手段としては、ウインチやアームを上
下させるリニアアクチュエータを好適に用いることがで
きる。
【0014】操作力演算手段は、対象物が宙に浮いてい
る時点の対象物の重量を基準に操作力を求めるものとす
ることができる。この場合、対象物が宙に浮いている時
点の吊り力の変動が所定時間、略ゼロである時、この時
の吊り力を対象物の重量と判断すればよい。
【0015】操作力演算手段は、対象物重量と床からの
反力との差をもとに操作力を演算するものであってもよ
く、この場合、対象物の位置を検出する検出手段を備え
たものとし、この検出位置をもとに対象物重量と床から
の反力との差を推定したり、対象物の速度を検出する検
出手段を備えたものとし、この検出速度をもとに対象物
重量と床からの反力との差を推定したりすればよい。
【0016】操作力が加えられる部分よりも対象物側の
部分に作用する荷重を検出する検出手段を備えて、操作
力演算手段は該検出手段で検出した荷重と吊り力との差
から操作力を求めるものであってもよい。
【0017】この時、対象物の動き出しは吊り力の変化
量を操作力として上昇させ、その上昇動作中の吊り力変
化から対象物荷重の変化を推定し、吊り力と推定値との
差分を操作量とすることができる。
【0018】また、対象物が着床している状態から対象
物の位置が高くなる、あるいは速度が上向きの時、吊り
力の変化が略ゼロであれば、対象物が宙吊りになったと
判断することができる。
【0019】さらに、対象物が宙吊りになった時の吊り
力と推定操作力から対象物の重量を推定することができ
る。
【0020】対象物が宙吊り状態から対象物の位置が低
くなる、あるいは速度が下向きの時、前記吊り力の変化
が対象物の重量から推測した所定範囲内の時、着床中で
あると判断すればよく、この場合、対象物が着床中であ
る時、吊り力と対象物の下降速度に基づいて、対象物の
重量から床からの反力を引いた値を推定し、該推定値が
略ゼロである時に着床が完了したと判断すればよい。
【0021】対象物の吊り力を検出する検出手段として
は、昇降手段を固定している部材の変形量を検知するも
の、昇降手段を固定している部材を受けるための支持力
を検知するもの、昇降手段の駆動トルクを検知するも
の、対象物を吊り下げているベルトの張力方向と直交す
る方向のベルトの変位量を検知するもの、昇降手段と対
象物との間に配した脱着部の変形量を検知するものなど
を好適に用いることができる。
【0022】そして、制御手段は、求めた操作力に応じ
た駆動力を昇降手段に発揮させるものとするほか、求め
た操作力に応じた速度で昇降手段を作動させるものとし
たり、求めた操作力に応じた加速度で昇降手段を作動さ
せるものとすることができ、いずれの場合にも、求めた
操作力が所定範囲内の微小値である時、昇降手段に出力
する指令値をゼロとすることが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施の形態に基づい
て詳述すると、図1は一例を示すもので、天井面からば
ね10によって吊り下げ支持したプレート11にアーム
12の一端を回動自在に連結するとともに該アーム12
を上下に回動駆動するモータ13を取り付けている。そ
してアーム12の先端からはベルト3を吊り下げてい
る。一方、天井面にはプレート11の位置(天井面から
プレート11までの距離)を検出することで上記ばね1
0の変位量を測定するセンサー14を配している。
【0024】ベルト3に重量のある対象物2を吊り下
げ、モータ13の駆動でアーム12を動かすことによ
り、対象物2を昇降させるのであるが、この時、上記ば
ね10の伸びをセンサー14で検出することで、吊り力
F(対象物2の荷重と操作者が加えた操作力との和)を
測定することができる。
【0025】昇降させる対象である対象物2の質量がM
である時、対象物2が完全に離床している状態では、上
記吊り力Fから荷重Mg(gは重力加速度)を引いた値
fが操作力となる(厳密には対象物2の加速度をαとす
ると慣性力Mαをさらに引いたものが操作力となるが、
αは微小であるとして無視する)。
【0026】昇降のためのモータ13の駆動は、検出し
た上記操作力fにゲインAを掛けたAfの電流をモータ
13に流すようにモータドライバ15へ指令を送ること
で行う。なお、操作力fの符号によって電流の向きが変
わる。対象物2を持ち上げる操作方向を正方向とすれ
ば、電流の正方向は対象物2を上昇させる向きとなる。
図中16は上記制御を行う制御回路4を納めた制御ボッ
クスである。
【0027】図2は昇降手段として、モータ13で駆動
されるウインチ17を用いたものを示している。ベルト
3の長さ次第で昇降ストロークを容易に変更することが
できる。
【0028】図3に他例を示す。これはモータ13で駆
動されるウインチ17を昇降手段としているとともに、
該ウインチはレール21に沿って水平移動する台車22
上に設置している。また、図示例では、台車22を走行
させるためのモータ23も備えたものとしている。図中
220は車輪である。
【0029】そして、図4にも示すように、ここでは吊
り力Fの検出用のセンサ14に加えて、台車22に左右
一対のばね24,24で支持したベルトガイド25を設
けて、該ベルトガイド25にベルト3を通しているとと
もに、ベルトガイド25の水平方向位置を検出するセン
サ26を設けている。
【0030】対象物2を吊り下げた状態で対象物2にレ
ール21に沿った方向の水平方向の力を与えれば、ベル
トガイド25がばね24を撓ませて移動するが、このば
ね24の撓み量をセンサ26で検出し、検出した水平方
向の操作力fhに所定の定数Ahを掛けた値を上記モー
タ23のモータ電流とする駆動指令を制御回路4が出力
することで、対象物2を吊り下げた状態での水平方向移
動についてもパワーアシストを行うことができるものと
なっている。
【0031】昇降手段としては、このほか、図5に示す
ように、回転ジョイント27で支柱28に連結されたア
ーム29を、一端が支柱28に軸着され且つ他端がアー
ム29に軸着されているリニアアクチュエータ30の伸
縮によって上下動させるものや、図6に示すように、鉛
直方向に伸縮するリニアアクチュエータ30の上端にア
ーム29を固定したものなども好適に用いることができ
る。また、ここではアーム29から力センサ31を介し
てベルト3を下げて力センサ3に働く引張力で吊り力F
を検出するようにしている。このような上下動するアー
ム29を用いる場合、長いベルト3を用いなくても対象
物2を昇降させることができるために、対象物2に揺れ
が生じにくくなり、これに伴って吊り力の検出について
の外乱を少なくすることができる。
【0032】なお、対象物2の水平方向移動を行わせる
ことができるようにすることについては、図7に示すよ
うに、キャスター33で行わせることができるようにし
たものや、図5に示す支柱28を鉛直軸回りに回転させ
ることができるようにすることで行ってもよい。
【0033】介護リフトとして用いる場合は、安全性の
向上という点から、図8に示すように、操作者が操作を
行っているかどうかを検出するセンサ8を設けて、制御
回路4はセンサ8の出力をもとに操作中か否かを判断
し、操作中であると判断した時のみ、パワーアシストを
行うことが好ましい。操作者に操作する意志が無い場合
の誤動作を防ぐことができる。この場合のセンサ8とし
ては、スリング35に取付ける感圧式のものを好適に用
いることができ、特にスリング35に対して面状ファス
ナーなどによって着脱自在として、スリング35への取
付け場所を変更できるようにしておくとよい。取付け場
所としては、操作者が操作に際して確実に触れたり握っ
たりするところがよいのはもちろんである。
【0034】また、操作力を検出して昇降させる場合、
図9に示すように、ベルト3が弛んで接地している時な
ど、昇降させることができないことになる。このため
に、昇降手段を強制作動させるスイッチ39を設けて、
該スイッチ39による昇降手段の動作が優先するように
しておくとよい。ただし、所定の吊り力Fが検出された
ならば、スイッチ39が押されたいても昇降動作をオフ
とするようにしておくのが好ましい。
【0035】ところで、操作力fは前述のように対象物
2が宙に浮いている時点の対象物2の重量を吊り力Fか
ら引くことによって図10に示すように求めているわけ
であるが、対象物2の質量Mが不明であっても、次のよ
うに推定して操作力fの演算を行うことができる。
【0036】すなわち、吊り力Fが図11に示すように
変化する時、所定の時間t0内の吊り力Fの変動量が所
定量W0より小さい時、その時の吊り力Fを対象物2の
重量Mgだと判断すればよい。図12はこの判断につい
てのフローチャートを示している。検出した吊り力は一
定時間t0だけ記憶するものとし、この時間t0内の吊
り力Fの最大値と最小値の差ΔFを算出して、この値Δ
Fが所定量W0より小さい時、この時の吊り力Fを対象
物2の重量Mgと判断する。なお、図示例のフローで
は、判断時t1の吊り力Fを対象物2の重量Mgとして
いるが、t0時間内の吊り力Fの平均値を対象物2の重
量Mgとすれば、さらに精度良く対象物2の重量を求め
ることができる。なお、一定周期でこの重量推定動作を
繰り返すものとする。
【0037】離着床時の操作力fは、次のようにするこ
とで求めることができる。つまり、図13に示すよう
に、吊り力(張力)Fと、対象物2の重量Mgと、床か
らの反力Rと、操作力fとは、 F=Mg−R−f の関係にあり、従って F+f=Mg−R であり、Mg−Rの値、つまり対象物2の重量Mgと床
から対象物2に働く反力Rとの差を検出する手段を設け
ることで、操作力fは f=Mg−R−F として求めることができる。
【0038】具体的には、床からの反力Rは、対象物2
の形状や床の状態が一定であれば、減り込み量によって
決まるために高さxの関数R(x)となることから、図
に示すように、モータ13にエンコーダ(アブソリュー
トエンコーダ)40を設けて高さ(位置)xを検出すれ
ば、Mg−R(x)を推定することができ、これに伴っ
て操作力fを求めることができる。
【0039】位置xの変化量である速度Vnから、対象
物2の重量Mgと床からの反力Rとの差の変化を予測す
るようにしてもよい。つまり、一定周期で制御を行って
いる時、ある時点の制御で張力Fn、操作力fn、(M
g−R(x))=Wn、速度Vn、その前の制御周期の
夫々をFn-1、fn-1、Wn-1、Vn-1とすると、 Wn=Wn-1+B×Vn と算出し、 f=Wn−Fn と算出するのである。なお、Bは実験等で求めた所定の
定数である。速度はモータ13に付設したタコジェネレ
ータから求めたり、エンコーダ40のその制御周期の値
と前周期の値の差から求めることができる。この場合、
移載するための台やベッドの高さが変化しても問題が生
じることがない。
【0040】図14に示すように、操作力fが加えられ
る部分よりも対象物2側の部分に作用する荷重を検出す
る検出手段(たとえばロードセル)42を設けて、該検
出手段42で検出した荷重と吊り力Fとの差分から操作
力fを求めるようにしてもよい。検出手段42で検出で
きる荷重をwとすると、吊り力Fは荷重wよりも操作力
f(上向きを正とする)だけ小さくなるために、 f=F−w で求めることができる。なお、w=Mg−Rであり、検
出手段で検出される荷重wは、対象物2の重量Mgか
ら、床からの反力Rを引いた値である。
【0041】対象物の動き出しは吊り力Fの変化量を操
作力fとして上昇させ、その上昇動作中の吊り力F変化
から荷重wの変化を推定し、吊り力Fと該推定値wとの
差分を操作量fとしてもよい。図15及び図16に示す
ように、ある張力(吊り力)が働いた状態で静止してい
る時点から上向きの操作力を加えれば、張力は加えられ
た操作力の分だけ小さくなる。この時点では最初の一定
張力(変動量が小さいこと等から判断する)からの変動
量を操作力fとして、その操作力fに合わせて上昇させ
る。駆動指令を与えた直後の微小時間内は操作力判断を
行わずに駆動を続け、その時間内で前記Mg−Rの値の
時間的推移を予測する。単純な予測としては、図15中
のC区間の傾きを前記操作力f分だけオフセットさせた
ものでよく、予測値を破線で示す。図15では、時刻t
xに操作力を大きくしたために推定値も途中から変化し
ていることも示している。
【0042】もっとも、上記のような制御を行った場
合、完全に離床する瞬間に吊り力の上昇が無くなるた
め、上向きの操作力が無くなったと判断して停止してし
まうことになる。これを解決するために、上昇動作中に
も拘わらず吊り力の変動量が微小である時、完全に離床
して宙吊りになったと判断して対象物の重量に対する変
動量を操作量としてパワーアシスト制御すればよい。図
17は位置と吊り力の関係を、図18はそのフローチャ
ートを示しており、図17中のイが離床の瞬間である。
【0043】そして、対象物が完全に離床したことを判
断して、それ以降、対象物重量からの変動量を操作力と
してパワーアシストするとき、対象物の重量が既にわか
っている場合は問題はないが、わかっていない場合に
は、いったん上昇を中断させて操作力が入らない状態と
し、その時の吊り力を対象物の重量として制御する等し
なくてはならない。これを解決するには、完全に宙吊り
になったと判断した時点で、その時点での操作力と推定
している操作力fa(上向きを正)、その時点での吊り
力Faとして、両者の和Fa+faを対象物の重量と判
断して、それ以降、その重量からの変動量を操作力とし
てパワーアシスト制御すればよい。図19における破線
は対象物が操作者と吊り力に働く予測荷重を示してい
る。対象物の重量がわかっていなくても、着床状態から
宙吊り状態の制御への切り換えを停止することなく行う
ことができる。
【0044】逆に宙吊り状態から着床させる場合につい
ては、対象物が宙吊り状態から対象物の位置が低くな
る、あるいは速度が下向きの時、前記吊り力の変化が対
象物の重量から推測した所定範囲内の時、着床中である
と判断すればよい。すなわち、降下動作中に対象物の一
部が着床すると、操作力が一定であっても、床からの反
力等で吊り力が減少するために、吊り力の対象物重量か
らの変動量だけで制御すると、対象物の一部が着床した
時点でパワーアシストすることができなくなる。このた
めに、既にわかっている対象物重量Mと現状の降下速度
(位置の微分でも可)から、対象物重量−床からの反力
の時間推移を予測する。
【0045】今、対象物の一部が既に着床し、さらに着
床量が増えている過程において、ある時点の制御周期で
の対象物重量−床からの反力をWn、速度をVn、前回
の制御周期での夫々をWn-1、Vn-1とすると、ある時
点のWnの値は Wn=Wn-1−β×M×Vn と算出する。βは実験等で得られた定数である。
【0046】Wnを予測することができるために、吊り
力Fと予測したWnの差分を操作力としてパワーアシス
ト制御する。
【0047】対象物が完全に宙吊り状態で下降中の時
は、吊り力の減少量が(β×M×Vn±Δf)の時、操
作力が減ったのではなく、対象物の一部が着床したのだ
と判断し、下降を継続し、且つ上記のようにWnを算出
すればよい。図20におけるロは着床の瞬間を、破線は
対象物荷重の予測値Wを示す。
【0048】対象物が着床中である時、吊り力と対象物
の下降速度に基づいて、対象物の重量から床からの反力
を引いた値を推定し、該推定値が略ゼロである時に着床
が完了したと判断すればよい。下降中において、吊り力
Fと降下速度V(位置の微分でもよい)から対象物重量
−床からの反力の値であるWを推定することができるか
ら、この推定したWの値が略ゼロ、つまりW<ΔF0
(ΔF0は5kgf等の微小力)となる時、対象物が完
全に着床したと判断して降下を完了させればよい。図2
1中のハが完全着床と判断した時点である。
【0049】図22及び図23は、吊り力の検出手段の
他例を示している。ここではウインチ17を固定した固
定板50の変形量から吊り力を検出するものとしてお
り、図23(a)では上記変形量を固定板50の固定端に
配したひずみゲージ51で、図23(b)では変位計で検
出している。吊り力の検出を簡単な構成で行うことがで
きる。図中53は固定板を押し上げているばねである。
【0050】昇降手段をレール21に配したものでは図
24(a)に示すように、レール24そのもののたわみを
検出するひずみゲージ51や、図24(b)に示すよう
に、レール24を支持している柱55にかかる負荷を検
出するひずみゲージ51や、柱55とレール24との間
に介在させたサスペンション57の内部に配した変位計
58で、支持力を検出するものとしている。いずれの場
合もレール24の内部に検出部を配置しなくてもすむ。
【0051】昇降手段がウインチ17である場合、図2
5(a)に示すように、駆動用のモータ13との間にトル
ク計59を取り付けて、巻き上げ駆動トルクでもって吊
り力を検出するようにしてもよい。図25(b)に示すよ
うに、モータへの供給電流とトルクとの比例関係を使用
して駆動トルクを測定するようにしてもよい。この場合
においても簡単に吊り力を検出することができる。
【0052】このほか、図26に示すように、ベルト3
の張力方向と直交する方向の変位量を検知するようにし
ても吊り力の検知を行うことができる。ばね60によっ
て張力方向と直交する方向にベルト3を押圧するアイド
ラ61を設けて、該アイドラ61の位置を変位計62で
計測したり、図27に示すように歪ゲージ63で計測す
るのである。高分解能で検出することができる。
【0053】介護リフトの場合は、図28に示すように
ベルト3に脱着部であるハンガー64を取付けることか
ら、該ハンガー64に歪ゲージ63を取り付けて、対象
物を吊り下げた時に生ずるハンガー64の歪から吊り力
を検出したり、ハンガー64のスリング35取付け部分
に圧力センサ65を取り付けてもよい。検出部分が脱着
部分のみとなるために小型簡略化が可能である。
【0054】以上の説明においては、図29にも示すよ
うに、検出した操作力fに対して駆動トルクを比例制御
するものを示したが、図30に示すように、速度を制御
するようにしてもよい。操作力fに比例した値を駆動源
への指令値とするにあたり、駆動源(モータ13)の駆
動速度をエンコーダ66でフィードバックし、その差分
を駆動源への指令値とするのである。この場合は、対象
物重量が変化しても同じ操作感で操作することができ
る。
【0055】図31に示すように、求めた操作力fに応
じた加速度で作動させるものとしてもよい。この場合に
おいても、対象物重量が変化しても同じ操作感で操作す
ることができるほか、速度制御の場合に比して、一定速
度での駆動時の操作力はほぼゼロですむために、より自
然な動作となる上に、モータの駆動が安定する。もっと
も、乱暴な昇降操作に対する危険防止のために、加速度
が所定値より大きくなる時は加速度が小さくなるように
指令値を修正するようにしておくことが好ましい。
【0056】また、トルク制御、速度制御、加速度制御
のいずれの場合においても、求めた操作力fが所定範囲
(不感帯U)内の微小値である時、図32に示すよう
に、昇降手段に出力する指令値をゼロとしておく。モー
タ13駆動の安定化及びハンチング防止のためである。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明においては、検出し
た吊り力をもとに操作者が対象物に加えた操作力を対象
物の離着床時を含めて求める操作力演算手段と、求めた
操作力に応じて上記昇降手段を作動させる制御手段とか
らなり、操作者が加えた力に対応したパワーアシストが
離着床時にもなされるようにしていることから、対象物
を昇降させることについて、昇降を指示するスイッチ無
しで離着床時を含む一連の昇降動作を動力による補助を
受けた状態で行えるものであり、特に介護リフトとして
用いた場合、スイッチ操作ではなく、被介護者を抱えて
操作することになり、被介護者にとって安心感のある昇
降を行わせることができる。
【0058】水平移動手段も備えたものとすれば、昇降
だけでなく、離れた位置への移動も行うことができ、こ
の場合、水平移動手段は昇降手段が設置された動力駆動
型の台車とし、昇降手段に設けた対象物吊り下げ保持用
のベルトに水平方向に作用する力を検出する検出手段を
設け、該検出手段で検出した水平方向の力に応じて前記
制御手段は水平移動手段を作動させるものとすれば、つ
まりは水平方向移動についてもパワーアシストがなされ
るようにすれば、水平移動も楽に行うことができる。
【0059】操作者が対象物に触れていることを検出す
る操作検出手段を備え、制御手段は該操作検出手段の出
力をもとに操作中か否かを判断しているものとするのも
好ましい。操作者に操作の意志がない時に誤動作するこ
とがなくなる。
【0060】昇降手段を強制作動させるスイッチを設け
れば、吊り力を全く検出することができない状態での昇
降動作も行わせることができる。
【0061】昇降手段として、ウインチを用いた時に
は、昇降ストロークの変更が容易であり、また天井に設
置することで高い位置での昇降が可能である。
【0062】昇降手段としてアームを上下させるリニア
アクチュエータを用いた時には、床等への設置で使用す
ることができるほか、ウインチを利用したベルト吊り下
げに比べて剛体で構成することができるために、揺れに
くく、これに伴って吊り力や操作力の検出についての外
乱を少なくすることができる。
【0063】操作力演算手段は、対象物が宙に浮いてい
る時点の対象物の重量を基準に操作力を求めるものとす
ることで、対象物が宙吊り状態にある時の操作力の推定
を簡単に行うことができる。この場合、対象物が宙に浮
いている時点の吊り力の変動が所定時間、略ゼロである
時、この時の吊り力を対象物の重量と判断すればよく、
対象物重量が予めわかっている必要がない。
【0064】操作力演算手段が、対象物重量と床からの
反力との差をもとに操作力を演算するものであれば、昇
降中においても操作力を求めてパワーアシスト制御する
ことができ、この場合、対象物の位置を検出する検出手
段を備えたものとし、この検出位置をもとに対象物重量
と床からの反力との差を推定したり、対象物の速度を検
出する検出手段を備えたものとし、この検出速度をもと
に対象物重量と床からの反力との差を推定したりするこ
とで、離着床時における操作力を簡便に推定してパワー
アシスト制御することができ、殊に後者においては床面
の高さを問うことがない。
【0065】操作力が加えられる部分よりも対象物側の
部分に作用する荷重を検出する検出手段を備えて、操作
力演算手段は該検出手段で検出した荷重と吊り力との差
から操作力を求めるものであれば、離着床時の操作力を
直接的に検出することができる上に、操作力を加えると
ころが限定されてしまうこともない。
【0066】離着床時の制御にあたっては、対象物の動
き出しは吊り力の変化量を操作力として上昇させ、その
上昇動作中の吊り力変化から対象物荷重の変化を推定
し、吊り力と該推定値との差分を操作量とすることで、
対象物や床状態に関係なく制御することができる。
【0067】また、対象物が着床している状態から対象
物の位置が高くなる、あるいは速度が上向きの時、吊り
力の変化が略ゼロであれば、対象物が宙吊りになったと
判断することで、着床状態から宙吊り状態の制御への切
り換えを昇降動作の停止を伴うことなく行うことができ
る。
【0068】さらに、対象物が宙吊りになった時の吊り
力と推定操作力から対象物の重量を推定することで、対
象物の重量がわかっていなくても、着床状態から宙吊り
状態の制御への切り換えを昇降動作の停止を伴うことな
く行うことができる。
【0069】対象物が宙吊り状態から対象物の位置が低
くなる、あるいは速度が下向きの時、前記吊り力の変化
が対象物の重量から推測した所定範囲内の時、着床中で
あると判断すれば、宙吊り状態から着床状態の制御への
切り換えを昇降動作の停止を伴うことなく行うことがで
きる。この場合、対象物が着床中である時、吊り力と対
象物の下降速度に基づいて、対象物の重量から床からの
反力を引いた値を推定し、該推定値が略ゼロである時に
着床が完了したと判断することで、下降し過ぎを防止す
ることができる。
【0070】対象物の吊り力を検出する検出手段として
は、昇降手段を固定している部材の変形量を検知するも
の、昇降手段を固定している部材を受けるための支持力
を検知するもの、昇降手段の駆動トルクを検知するも
の、対象物を吊り下げているベルトの張力方向と直交す
る方向のベルトの変位量を検知するもの、昇降手段と対
象物との間に配した脱着部の変形量を検知するものなど
を好適に用いることができる。
【0071】そして、制御手段は、求めた操作力に応じ
た駆動力を昇降手段に発揮させるものとすることで、制
御を簡単に行うことができる。求めた操作力に応じた速
度で昇降手段を作動させるものとする時には、対象物重
量が変化しても同じ操作感で操作が可能となる。さらに
求めた操作力に応じた加速度で昇降手段を作動させるも
のとする時には、対象物重量が変化しても同じ操作感で
操作が可能である上に、速度制御の場合に比して、一定
速度での駆動時の操作力はほぼゼロですむために、より
自然な動作となる上に、モータの駆動が安定する。
【0072】いずれの場合にも、求めた操作力が所定範
囲内の微小値である時、昇降手段に出力する指令値をゼ
ロとすることが、モータ駆動の安定化及びハンチング防
止の点で好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例のブロック図であ
る。
【図2】同上の他例のブロック図である。
【図3】同上のさらに他例を示すもので、(a)は概略
図、(b)は要部斜視図である。
【図4】(a)は同上の断面図、(b)は部分断面図である。
【図5】別の例のブロック図である。
【図6】さらに別の例のブロック図である。
【図7】異なる例の斜視図である。
【図8】他例を示すもので、(a)(b)は斜視図である。
【図9】さらに他例の斜視図である。
【図10】操作力推定についての説明図である。
【図11】対象物重量の推定についての説明図である。
【図12】同上のフローチャートである。
【図13】操作力推定についての他例の説明図である。
【図14】操作力推定についての更に他例の説明図であ
る。
【図15】吊り力変化の推定についての説明図である。
【図16】同上のフローチャートである。
【図17】離床時の吊り力変化のタイムチャートであ
る。
【図18】離床判断についてのフローチャートである。
【図19】離床時の吊り力変化と予測荷重についてのタ
イムチャートである。
【図20】着床時の吊り力変化についてのタイムチャー
トである。
【図21】着床時の吊り力と推定操作力の変化について
のタイムチャートである。
【図22】昇降手段の一例を示す破断斜視図である。
【図23】(a)(b)はそれぞれ吊り力検出手段の例を示す
断面図である。
【図24】(a)(b)(c)はそれぞれ吊り力検出手段の例を
示す斜視図である。
【図25】(a)は吊り力検出手段の別の例の断面図、(b)
はトルク−電流相関図である。
【図26】(a)は吊り力検出手段の別の例の正面図、(b)
は部分斜視図である。
【図27】同上の他例の部分斜視図である。
【図28】(a)(b)はハンガーを用いる場合の吊り力検出
手段の例を示す斜視図である。
【図29】(a)はトルク制御についての説明図、(b)はト
ルク制御についてのタイムチャートである。
【図30】(a)は速度制御についての説明図、(b)はブロ
ック図である。
【図31】(a)は加速度制御についての説明図、(b)はブ
ロック図である。
【図32】不感帯についての説明図である。
【符号の説明】
2 対象物 3 ベルト 13 モータ 14 センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧野 滋 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 藤原 茂喜 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 志方 宣之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 室垣 成道 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 4C040 AA08 HH02 JJ02 JJ03 JJ04 JJ07

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物を昇降させる動力駆動型の昇降手
    段と、対象物の吊り力を検出する検出手段と、検出した
    吊り力をもとに操作者が対象物に加えた操作力を対象物
    の離着床時を含めて求める操作力演算手段と、求めた操
    作力に応じて上記昇降手段を作動させる制御手段とから
    なることを特徴とするパワーアシスト付き昇降移載装
    置。
  2. 【請求項2】 水平移動手段を備えていることを特徴と
    する請求項1記載のパワーアシスト付き昇降移載装置。
  3. 【請求項3】 水平移動手段は、昇降手段が設置された
    動力駆動型の台車であり、昇降手段に設けた対象物吊り
    下げ保持用のベルトに水平方向に作用する力を検出する
    検出手段を備えており、該検出手段で検出した水平方向
    の力に応じて前記制御手段は水平移動手段を作動させる
    ものであることを特徴とする請求項2記載のパワーアシ
    スト付き昇降移載装置。
  4. 【請求項4】 操作者が対象物に触れていることを検出
    する操作検出手段を備えており、制御手段は該操作検出
    手段の出力をもとに操作中か否かを判断していることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載のパワー
    アシスト付き昇降移載装置。
  5. 【請求項5】 昇降手段を強制作動させるスイッチを設
    けていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項
    に記載のパワーアシスト付き昇降移載装置。
  6. 【請求項6】 昇降手段はウインチであることを特徴と
    する請求項1〜5のいずれかの項に記載のパワーアシス
    ト付き昇降移載装置。
  7. 【請求項7】 昇降手段はアームを上下させるリニアア
    クチュエータであることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれかの項に記載のパワーアシスト付き昇降移載装置。
  8. 【請求項8】 操作力演算手段は、対象物が宙に浮いて
    いる時点の対象物の重量を基準に操作力を求めるもので
    あることを特徴とする請求項1〜7のいずれかの項に記
    載のパワーアシスト付き昇降移載装置。
  9. 【請求項9】 操作力演算手段は、対象物が宙に浮いて
    いる時点の吊り力の変動が所定時間、略ゼロである時、
    この時の吊り力を対象物の重量と判断することを特徴と
    する請求項8記載のパワーアシスト付き昇降移載装置。
  10. 【請求項10】 操作力演算手段は、対象物重量と床か
    らの反力との差をもとに操作力を演算するものであるこ
    とを特徴とする請求項1〜9のいずれかの項に記載のパ
    ワーアシスト付き昇降移載装置。
  11. 【請求項11】 対象物の位置を検出する検出手段を備
    えており、この検出位置をもとに対象物重量と床からの
    反力との差を推定していることを特徴とする請求項10
    記載のパワーアシスト付き昇降移載装置。
  12. 【請求項12】 対象物の速度を検出する検出手段を備
    えており、この検出速度をもとに対象物重量と床からの
    反力との差を推定していることを特徴とする請求項10
    記載記載のパワーアシスト付き昇降移載装置。
  13. 【請求項13】 操作力が加えられる部分よりも対象物
    側の部分に作用する荷重を検出する検出手段を備えてお
    り、操作力演算手段は該検出手段で検出した荷重と吊り
    力との差から操作力を求めていることを特徴とする請求
    項10記載のパワーアシスト付き昇降移載装置。
  14. 【請求項14】 対象物の動き出しは吊り力の変化量を
    操作力として上昇させ、その上昇動作中の吊り力変化か
    ら対象物荷重の変化を推定し、吊り力と推定値との差分
    を操作量とすることを特徴とする請求項11または12
    記載のパワーアシスト付き昇降移載装置。
  15. 【請求項15】 対象物が着床している状態から対象物
    の位置が高くなる、あるいは速度が上向きの時、吊り力
    の変化が略ゼロであれば、対象物が宙吊りになったと判
    断することを特徴とする請求項11または12記載のパ
    ワーアシスト付き昇降移載装置。
  16. 【請求項16】 対象物が宙吊りになった時の吊り力と
    推定操作力から対象物の重量を推定することを特徴とす
    る請求項15記載のパワーアシスト付き昇降移載装置。
  17. 【請求項17】 対象物が宙吊り状態から対象物の位置
    が低くなる、あるいは速度が下向きの時、前記吊り力の
    変化が対象物の重量から推測した所定範囲内の時、着床
    中であると判断することを特徴とする請求項11または
    12記載のパワーアシスト付き昇降移載装置。
  18. 【請求項18】 対象物が着床中である時、吊り力と対
    象物の下降速度に基づいて、対象物の重量から床からの
    反力を引いた値を推定し、該推定値が略ゼロである時に
    着床が完了したと判断することを特徴とする請求項17
    記載のパワーアシスト付き昇降移載装置。
  19. 【請求項19】 対象物の吊り力を検出する検出手段と
    して、昇降手段を固定している部材の変形量を検知する
    ものを用いることを特徴とする請求項1または2または
    6または7記載のパワーアシスト付き昇降移載装置。
  20. 【請求項20】 対象物の吊り力を検出する検出手段と
    して、昇降手段を固定している部材を受けるための支持
    力を検知するものを用いることを特徴とする請求項1ま
    たは2または6または7記載のパワーアシスト付き昇降
    移載装置。
  21. 【請求項21】 対象物の吊り力を検出する検出手段と
    して、昇降手段の駆動トルクを検知するものを用いるこ
    とを特徴とする請求項1または2または6または7記載
    のパワーアシスト付き昇降移載装置。
  22. 【請求項22】 対象物の吊り力を検出する検出手段と
    して、対象物を吊り下げているベルトの張力方向と直交
    する方向のベルトの変位量を検知するものを用いること
    を特徴とする請求項1または2または6または7記載の
    パワーアシスト付き昇降移載装置。
  23. 【請求項23】 対象物の吊り力を検出する検出手段と
    して、昇降手段と対象物との間に配した脱着部の変形量
    を検知するものを用いることを特徴とする請求項1〜7
    のいずれかの項に記載のパワーアシスト付き昇降移載装
    置。
  24. 【請求項24】 制御手段は、求めた操作力に応じた駆
    動力を昇降手段に発揮させるものであることを特徴とす
    る請求項1〜23のいずれかの項に記載のパワーアシス
    ト付き昇降移載装置。
  25. 【請求項25】 制御手段は、求めた操作力に応じた速
    度で昇降手段を作動させるものであることを特徴とする
    請求項1〜23のいずれかの項に記載のパワーアシスト
    付き昇降移載装置。
  26. 【請求項26】 制御手段は、求めた操作力に応じた加
    速度で昇降手段を作動させるものであることを特徴とす
    る請求項1〜23のいずれかの項に記載のパワーアシス
    ト付き昇降移載装置。
  27. 【請求項27】 制御手段は求めた操作力が所定範囲内
    の微小値である時、昇降手段に出力する指令値をゼロと
    することを特徴とする請求項24〜26のいずれかの項
    に記載のパワーアシスト付き昇降移載装置。
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