JP2000271113A - コンピュータ断層像撮影装置 - Google Patents

コンピュータ断層像撮影装置

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JP2000271113A
JP2000271113A JP2000012322A JP2000012322A JP2000271113A JP 2000271113 A JP2000271113 A JP 2000271113A JP 2000012322 A JP2000012322 A JP 2000012322A JP 2000012322 A JP2000012322 A JP 2000012322A JP 2000271113 A JP2000271113 A JP 2000271113A
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image data
tomographic
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Pending
Application number
JP2000012322A
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English (en)
Inventor
Katashi Adachi
確 足立
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成でアーチファクトがない断層像を
リアルタイムで実現するコンピュータ断層像撮影装置を
得ることを目的とする。 【解決手段】 再構成装置17がデータ収集装置16か
らの投影データに基づいて部分画像データ(コンボリュ
ーション、バックプロジェクション)を生成し、この部
分画像データの生成時に、所定の重み付け係数を変更し
て乗算する。そして、これらの部分画像データを順次加
算して1枚の断層像を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線源の回転に伴
って断層像を得るときに、投影データの差分を求めない
で、瞬時に断層像を得ると共にコンピュータの負荷を低
減させることができるコンピュータ断層像撮影装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】CT装置による医用画像は、被写体とし
ての人体に直交する方向から爆射されたX線ビームの透
過量を画像化物理量として対向する多数のX線検出素子
により検出し、A/D変換後、データ処理装置において
画像再構成して得ている。
【0003】具体的には、X線ビームは多数個の検出素
子で一度に検出され、該検出毎に、X線管及びそれと対
向する検出器からな収集システムが所定度ずつ回転す
る。
【0004】このとき、図12に示すように各方向から
計測されたデータ(投影データ)はX線ビームが人体各
面を透過した際の組織毎の放射線吸収計数値の分布図
(図11の(a))として求められ、これを各方向から
逆投影して(図11の(b))二次元画像としてのX線
CTの断層像を得る。
【0005】このような再構成を行うX線CT装置は多
数出願されている。例えば、特開平9−47449号公
報のX線CT装置においては、スキャン動作により順次
得られた投影データ群の内、最初と最後に同一角度位置
(以下総称して隣接部ともいう)で重なり合う1画像分
の投影データを用い、この重なり合う部分に所定の重み
付けを行い、この投影データと前回の断層画像データに
対応する重み付けされた投影データの内、同一の投影デ
ータを除く投影データの差分を求め、この差分のみをコ
ンボリューション及びバックプロジェクションを行って
再構成し、前回の断層画像データに加算して1つの断層
画像データを作成する。
【0006】この作成の方法を図13を用いて説明す
る。図13においては、一回転を6等分した場合の例を
示したものであり、投影データAiの投影データA1,
A2,A3,A4は動画の断層画像データを作成するた
めに最初と最後の部分に重み付けされた投影データを示
している。これらの図を用いてCT透視の場合の動作を
説明する。
【0007】まず、投影データAiを順次読み込み、最
初と最後に同一角度位置で重なり合う1画像分の投影デ
ータA1(図13に示す例では番号11〜17の投影デ
ータ)を用い、この重なり合う部分に所定の重み付けを
行う。
【0008】例えば、図13に示すように投影データの
最初の部分については重み付け係数を増やしていくよう
に重み付けを行い、投影データの最後の部分について重
み付け係数を減らしていくように重み付けを行う。
【0009】その後、最初の1画像(1回転目)めにつ
いては、この重み付けされた投影データ全てについてコ
ンボリューション及びバックプロジェクションを行って
再構成して断層画像データを作成する。
【0010】次いで、2画像(2回転目)めに対応する
投影データを順次読み込み、最初と最後に同一角度位置
で重なり合う1画像分の投影データA2(図13に示す
例では番号12〜18の投影データ)を用い、この重な
り合う部分に所定の重み付けを行う。
【0011】その後、2画像めに対応する投影データが
読み込まれると、この重み付けされた投影データA2
と、前回に重み付けされた投影データA1の内、同一の
投影データを除く投影データの差分を求める。
【0012】即ち、図13においては、(前回の投影デ
ータに無くて今回の投影データに有る部分A)−(前回
の投影データに有って今回の投影データに無い部分B)
を求める。
【0013】そして、差分が求められると、この差分の
みについてコンボリューション及びバックプロジェクシ
ョンを行って再構成し、前回の断層画像データに加算し
て1つの断層画像データを作成する。この断層画像デー
タは、前記差分のみの再構成処理時間であるにも拘ら
ず、投影データA2全体を再構成したものとほぼ同一の
ものとなる。
【0014】このように、従来のX線CT装置では、最
初と最後に同一角度位置で重なり合う1画像分の投影デ
ータを用い、この重なり合う部分に所定の重み付けを行
い、この投影データと、前回重み付けされた投影データ
の内、同一の投影データを除く投影データの差分を求
め、この差分のみをコンボリューション及びバックプロ
ジェクションを行って再構成し、前記前回の断層画像デ
ータに加算して1つの断層画像データを作成することに
よって回転に伴うアーチファクトを押さえた断層画像を
画面に表示するようにしている。
【0015】すなわち、再構成されたデータに対して必
要な部分のみ(前の回転による断層画像と重なる部分の
データ)を切り出し、もう一度、所定時間ずれた今回の
画像データに対して重み付けを行って再度再構成を行
い、相違する部分のデータについては差分を求め、この
差分に対してコンボリューション及びバックプロジェク
ションを行って再構成している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は
所定角度範囲毎に、所定時間ずれた今回の投影データと
前回の投影データとの差分を求める処理を行い、次に求
めた差分に対してコンボリューション、バックプロジェ
クションを行って再構成する処理を行い、この再構成デ
ータを前回の断層画像データに加算する処理を行ってい
る。すなわち、所定角度範囲毎に差分化した後に重み係
数を乗じて逆投影して再構成データを得るアルゴリズム
にされている。
【0017】このため、隣接部の再構成データを得るに
は、所定角度範囲毎に前回の投影データと今回の投影デ
ータと比較して共通な部分を見つけ、この共通な投影デ
ータに対して、もう一度、所定時間ずれた今回の投影デ
ータに対して重み付けを行って再度再構成を行った後
に、相違する部分のデータを見つけて、その差分を求
め、この差分に対してコンボリューション及びバックプ
ロジェクションを行って再構成して得られた隣接部の断
層画像と共通部分の断層画像を加算した1回転当たりの
断層画像を得ることによって連続的に表示している。
【0018】すなわち、隣接部においては、所定角度範
囲毎に、今回のと前回の共通な部分を見つけるための処
理と、この共通な投影データに対して、もう一度、所定
時間ずれた今回の投影データに対して重み付けを行って
再度再構成を行う処理と、相違する部分のデータについ
ては差分を求める処理が必要である。
【0019】従って、角度毎に、前述の各処理を行うた
めの複数の処理系を備えなければならないので、リアル
タイムの断層画像を得るための画像処理系が複雑にな
り、結果として過負荷状態となるという課題があった。
【0020】また、高速処理してリアルタイムの断層画
像を得るためには、角度毎に前述の差分を求める処理系
を複数備えてなければならないので大型になるという課
題があった。
【0021】本発明は以上の課題を解決するためになさ
れたもので、簡単な構成でアーチファクトがない断層像
をリアルタイムで実現するコンピュータ断層像撮影装置
を得ることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明のコンピュータ断
層像撮影装置は、X線源に対して被検体を挟んで前記被
検体への投影方向を周期的に変化させながら前記被検体
の投影データを順次収集する投影データ収集手段と、こ
の投影データ収集手段により収集された投影データに基
づいて、予め設定された所定範囲毎の部分画像データを
生成する部分画像生成手段と、前記部分画像生成手段で
生成された複数の部分画像データに基づいて前記被検体
の断層像を生成する断層像生成手段と、前記部分画像生
成手段で前記部分画像データに対して所定の重み付けを
行う重み付け手段と、前記重み付け手段による前記部分
画像データに対する重み付けの係数を変更する重み付け
変更手段とを備えたことを要旨とする。
【0023】また、本発明のコンピュータ断層像撮影装
置は、X線源に対して被検体を挟んで前記被検体への投
影方向を周期的に変化させながら前記被検体の投影デー
タを順次収集する投影データ収集手段と、この投影デー
タ収集手段により収集された投影データに基づいて、前
記X線源の所定範囲毎の部分画像データを生成する部分
画像生成手段と、1枚の断層像を生成するのに必要な前
記部分画像生成手段で生成された前記複数の部分画像デ
ータを合成する合成手段と、前記部分画像生成手段で前
記部分画像データを生成するとき、前記合成手段で合成
された複数の部分画像データに対して所定の重み付け関
数を乗算する重み付け手段と、前記重み付け手段による
前記重み付け関数を変更する変更手段とを備えたことを
要旨とする。
【0024】さらに、本発明のコンピュータ段像像撮影
装置は、X線源に対して被検体を挟んで前記被検体への
投影方向を周期的に変化させながら前記被検体の複数の
スライス分の投影データを順次収集する投影データ収集
手段と、この投影データ収集手段により収集された投影
データに基づいて、前記スライス毎に前記X線源の所定
範囲毎の部分画像データを生成する部分画像生成手段
と、この部分画像生成手段により前記被検体の表示画像
を生成するのに必要な前記複数の部分画像データを合成
する合成手段と、前記合成された複数の部分画像データ
又は合成前の複数の部分画像データに対して所定の重み
付け関数を乗算する重み付け手段と、前記重み付け手段
による前記重み付け関数を変更する変更手段とを備えた
ことを要旨とする。
【0025】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>図1は本実施の
形態のX線CTの画像再構成装置の概略構成図である。
図1のX線CT装置10は、被検出体11を介してX線
源12と検出器13とを対向させながら回転するガント
リ14とからなるCT本体部15と、X線源12の回転
ピッチの角度Δαi毎のX線強度データに基づく投影デ
ータ(m:回転数、ψ、θ回転角度)を順次収集して回
転単位当たりの投影データ群Aiを得るデータ収集装置
16(DAS)と、データ収集装置16からの投影デー
タ群Aiと前回の投影データ群Aiとのそれぞれの変化
分に対して逆投影を行って得た逆投影データ群に前回の
再構成データ群を加算したデータ群(以下仮想再構成デ
ータ群という)から初めの回転範囲の所定数の第1の仮
想再構成データ、次回の共通部分となる複数の第2の仮
想再構成データと、終わりの回転範囲の所定数の第3の
仮想再構成データとを抽出し、これらの仮想再構成デー
タに投影データに対応する重み係数を乗じて回転単位の
断層画像である再構成データ群Biを得る再構成装置1
7とを備える。
【0026】この再構成装置17は、データ収集装置1
6からの投影データ(m、ψ、θ)が2回転目以後の投
影データ(m、ψ、θ)で、かつ回転角度範囲が初期の
回転範囲の回転ピッチ角度(例えば0度〜30度)又は
終わりの回転範囲の回転ピッチ角度(例えば330度〜
360度)(以下総称して隣接角度という)のときは、
その隣接角度の投影データ(m、ψ、θ)に対しては投
影データの差分を求めないで、予め記憶されている前回
の隣接角度の第1、2の仮想再構成データに、隣接角度
に対応する重み係数(第1、第3の重み係数)を乗じ
る。
【0027】すなわち、コンボリューション、バックプ
ロジェクションを行って、重み係数を乗じた今回の隣接
部の再構成データ(第1、第3の再構成データ)を生成
すると共に、予め生成されている前回の共通部分の仮想
再構成データ(第2の仮想再構成データ)に最大の重み
係数(第3の重み係数)を乗算した今回の共通部の再構
成データ(第2の再構成データ)を生成し、これらを合
成して1回転当たりの今回の再構成データを得て、これ
を断層画像として表示させている。
【0028】すなわち、本実施の再構成装置17は、被
検体の移動(Z軸方向)及びガントリ14を回転させな
がら、隣接角度に対しては、予め生成されているその隣
接角度の仮想再構成データ(第1、第3の仮想再構成デ
ータ)を得るようにしてコンピュータが過負荷状態にな
らないようにされている。
【0029】この再構成装置17は、図1に示すよう
に、重み関数テーブル18と、回転数判定部19と、回
転角度判定部20と、画像仮再構成部21(部分画像生
成部ともいう)と、隣接部再構成部24と、共通部再構
成部25と、合成部26とを備えている。
【0030】重み関数テーブル18は、図1に示すよう
にガントリ14(X線源12)の回転角度θi毎に重み
係数ωiが対応づけられて記憶されている。
【0031】すなわち、1回転単位の回転ピッチ角度群
を、1回転単位における初めの回転範囲である0度から
30度の所定数の第1の回転ピッチ角度、終わりの回転
範囲と初めの回転範囲の間の範囲である30度から33
0度の複数の第2の回転ピッチ角度、終わりの回転範囲
である330度から360度の所定数の第3の回転ピッ
チの角度に分類し、0度から30度の第1の回転ピッチ
角度には、0.3、0.7、0.8の第1の重み係数ω
ipを、共通部分である30度から330度には、1.
0、1.0、……の第2の重み係数ωikを、終わりの
回転範囲である330度から360度には0.8、0.
7、0.3の第3の重み係数ωiqを割り付けたテーブ
ル構造にされている。
【0032】回転数判定部19は、ガントリ14の回転
数miを読み、回転数miが一回目又は2回転目以上か
どうかを判定し、この判定結果を画像仮再構成部21、
隣接部再構成部24、共通部再構成生部25に知らせ
る。
【0033】回転角度判定部20は、ガントリ14の回
転角度θiを検出し、回転数miが1回目のときは、検
出した回転角度θiを画像仮再構成部部21に送出す
る。また、回転数miが2回転以上のときは検出した回
転角度θiが隣接角度(例えば0度〜30度、330度
〜360度)又は共通画像生成角度(例えば30度〜3
30度)かどうかを判定する。
【0034】そして、判定結果が隣接角度又は共通画像
生成角度の場合は、検出した回転ピッチ角度を隣接部再
構成部24又は共通部再構成部24に送出する。
【0035】画像仮再構成部21は、データ収集装置1
6に収集された今回の投影データAiを、回転数に基づ
いて回転ピッチ角度分だけシフトさせながら前回の投影
データとの変化分を求め、これらの変化分を、コンボリ
ューション、バックプロジェクションして得た逆投影デ
ータ群を前回の再構成データ群に加算してファイル22
に記憶する。
【0036】隣接部再構成部24は、回転数miが2回
転目以上のときで、かつ検出した回転角度θiが隣接角
度を示しているときは、その隣接角度に対応する仮想再
構成データと重み関数テーブル18の隣接角度に対応す
る重み係数とを用いて再構成する。
【0037】すなわち、隣接角度の投影データ(m、
ψ、θ)に対しては投影データの差分を求めないで、予
め画像仮再構成部によって生成された前回の隣接角度の
仮想再構成データに、隣接角度に対応する重み係数を乗
じて今回の隣接角度の再構成データ(第1、第3の再構
成データ)を得る。
【0038】共通部再構成部25は、回転数miが2回
転目以上のときで、かつ検出した回転角度θが共通画像
角度を示しているときは、その共通画像角度に対応する
重み係数と画像仮再構成部21に生成された前回の共通
部分の仮想再構成データ(第2の再構成データ)とを乗
算して共通部再構成データを得る。
【0039】合成部26は、隣接部再構成部24で再構
成された隣接角度の再構成データと共通部再構成部25
で再構成された共通部再構成データとを合成し、これを
1回転分の断層画像として表示部27に表示すると共
に、ファイル22の前回の再構成データ群を今回の加算
された1回転分の再構成データ群に更新する。
【0040】すなわち、本実施の形態は、2回転目以後
は、図2(a)に示すように、前回の投影データA1と
今回の投影データA2との変化分に前回の再構成データ
Biを加算して逆投影して得た逆投影データ群に前回の
再構成データ群Biを加算して得た仮想再構成データ群
Jiより、隣接角度(例えば0度〜30度、330度〜
360度)の第1の仮想再構成データj1、j2、j3
(総称して初めの仮想再構成データja)及第3の仮想
再構成データj10、j11、j12(総称して終わり
の仮想再構成データjbという)を読み、そして図2
(b)に示すその角度に対応する重み係数ω(ω1、ω
2、ω3とω10、ω11、ω12)とを用いて図2
(c)に示すように、隣接部の初めの再構成データh
a、終わりの再構成データhbを得る。
【0041】そして、図2(d)に示すように、複数の
第2の仮想再構成データである前回の共通部分の仮想再
構成データjkに最大の重み係数を乗じて、図2(e)
に示すように、この共通部分の再構成データBkと、求
めた初めの再構成データhaと終わりの再構成データh
bとを合成して今回の再構成データBiを得る。
【0042】上記のように構成されたX線CTの画像再
構成装置の動作を以下に説明する。図3は本実施の形態
のX線CTの画像再構成装置の動作を説明するフローチ
ャートである。図4は本実施の形態のX線CTの画像再
構成装置の動作を図示化した説明図であり、1回転目の
データに対する重み付け係数と2回転目のデータに対す
る重み付け係数を変化させる(重み付け係数を時間的に
変化させる)ことを表している。
【0043】つまり、図4の(d)〜(j)は、図4の
(a)〜(c)から所定角度回転した時の状態を示して
おり、図4の(b)、(f)に示す角度は正確に言えば
異なることになる。本説明では、収集された投影データ
群を1/12等分して説明する。
【0044】初めに、ガントリ14を所定速度で回転さ
せながらX線源12からX線を爆射させる。検出器13
(シングルタイプ、デュアルタイプ、マルチタイプのい
ずれか)とX線源12は対向関係を保って回転する。
【0045】そして、被検体11を透過したX線量が各
検出素子に検出され、データ収集装置16によって、各
検出素子のX線強度データに基づく投影データが順次収
集される。
【0046】この投影データAiの収集に伴って、再構
成装置17の画像仮再構成部21、共通部再構成部25
及び隣接部再構成部23は、その投影データAiを読み
込む(S1)。また、同時に回転数判定部19は、ガン
トリ14の回転数miを読み、1回転目又は2回転目以
上かどうかを判定する(S3)。
【0047】ステップS3において、回転が1回目と判
定したときは、画像仮再構成部21がデータ収集装置1
6の今回の投影データAiが収集される毎に、この投影
データと前回の投影データとの変化分を求めて前回の仮
想再構成データとを加算して、バックプロジェクション
を行い、この結果に対して隣接部再構成部24及び共通
部再構成部25が対応する重み係数を乗じて再構成デー
タB1を得る(S5)。
【0048】すなわち、図4(a)に示す1回転目の投
影データA1の各角度毎の投影データに対して、図4
(b)に示す重み付け関数テーブル18の各角度に対応
する重み係数ωi(例えばωip=0.3、0.7、
0.8、ωik=1.0、1.0…、ωiq=0.8、
0.7、0.3)を乗算して、図4(c)に示す再構成
データB1を得ている。
【0049】次に、この再構成データB1(断層画像デ
ータ)をファイル22に記憶すると共に(S7)、表示
部27に表示させる(S9)。次に、終了かどうかを判
断し(S11)、終了でないときは処理をステップS1
に戻す。
【0050】そして、ステップS3において、ガントリ
14の回転数miが2回目以上と判定されたときは、画
像仮再構成部21が今回の投影データを回転数miに基
づいて回転ピッチ角度分だけシフトさせて、前回の投影
データA1と今回の投影データA2との変化分を求め、
この変化分に対して逆投影を行って前回の再構成データ
B1とを加算した仮想再構成データJiを得る(S1
3)。
【0051】例えば、図4(d)に示すように2回転目
の投影データA2をシフトさせた後に、図4(e)に示
すように、この投影データA2(a1、a2、a3、…
a12)と前回の投影データA1(a1、a2、a3、
…、)とのそれぞれの変化分を求め、この変化分に対し
て逆投影した逆投影データ群に前回の再構成データB1
とを加算して仮想再構成データJiを得る。
【0052】次に、共通部再構成部25及び隣接部再構
成部24は回転角度判定部20からの現在の回転角度θ
iを読み(S15)、回転角度θが初めの隣接角度θp
(0度〜30度)かどうかを判定する(S17)。
【0053】ステップS17において、初めの隣接角度
θp(0度〜30度)と判定されたときは、隣接部再構
成部24が図4(f)に示すように、初めの隣接角度θ
p(0度〜30度)に対応する重み係数ωipを重み関
数テーブル18から読み込む(S19)。例えば、初め
の隣接角度θpが10度のときは重み係数「0.3」
を、20度のとき重み係数「0.7」を、30度のとき
重み係数「0.8」を読み込む。
【0054】次に、隣接部再構成部24は、ステップS
13で求めた仮想再構成データ群Jiの内で初めの隣接
角度θp(0度〜30度)に対応する初めの仮想再構成
データjaを読み込む(S21)。そして、読み込んだ
重み係数ωipと、ステップS13で求めた初めの隣接
角度θp(0度〜30度)の仮想再構成データとを用い
て、次の回の初めの隣接部の再構成データhaを得る
(S23)。
【0055】すなわち、例えば図4(e)〜図4(h)
に示すように、前回の投影データA1と今回の投影デー
タA1との変化分と、前回の再構成データB1とに基づ
いて得た仮想再構成データ群Jiの初めの仮想再構成デ
ータjaと、この初めの仮想再構成データjaに対応す
る隣接角度θp(0度〜30度)の重み係数ωip(除
々に増加する重み係数)を乗算して、次の回の初めの隣
接部の再構成データhaを得ている。
【0056】また、ステップS17において、回転角度
θが初めの隣接角度θpではないと判定したときは、終
わりの隣接角度θp(例えば、330度〜360度)か
どうかを判定する(S25)。
【0057】ステップS25において、終わりの隣接角
度θk(例えば、330度〜360度)と判定したとき
は、処理をステップS19に戻す。
【0058】つまり、ステップS19で終わりの隣接角
度θk(330度〜360度)と判定されたときは、隣
接部再構成部24が終わりの隣接角度θk(330度〜
360度)に対応する重み係数ωiqを重み関数テーブ
ル18から読み込む。例えば、終わりの隣接角度θkが
330度のときは重み係数「0.8」を、350度のと
き重み係数「0.7」を、360度のとき重み係数
「0.3」を読み込む。
【0059】そして、ステップS21、S23におい
て、隣接部再構成部24は、ステップS13で生成され
ている2回転目の仮想再構成データ群Jiから終わりの
隣接角度θkの仮想再構成データjbを読み、読み込ん
だ重み係数ωiqと、終わりの仮想再構成データjbと
を用いてコンボリューション、バックプロジェクション
を行って、次の回のための終わりの隣接部の再構成デー
タhを得る。
【0060】すなわち、例えば図4(e)〜図4(h)
に示すように、今回の終わりの仮想再構成データjbに
対応する重み係数ωiqを乗算して、バックプロジェク
ションを行って次の回の終わりの隣接部の再構成データ
hbを得ている。
【0061】また、ステップS25において、回転角度
判定部20が終わりの隣接角度θk(330度〜360
度)ではないと判定したとき、すなわち共通画像角度θ
s(30度〜330度)と判定したときは、図4(i)
に示すように、共通部分再構成部25は、その共通画像
角度に対応する重み係数ωikとステップS13で生成
した今回の共通部分の仮想再構成データjkとを用いて
再構成した今回の共通部画像データdkを得る(S2
6)。
【0062】そして、図4(j)に示すように、合成部
26がこの共通部画像データdkと、ステップS23で
求めた初めの隣接部の再構成データhaと、終わりの隣
接部の再構成データhbとを合成して今回の再構成画像
データB2(今回の断層画像)を得る(S27)。
【0063】次に、この再構成画像データB2に前回の
再構成データB1を更新すると共にファイル22に記憶
する(S29)。そして、ステップS9に処理を戻して
今回生成した再構成データB2を2回目の回転による断
層画像として表示部に表示させる。
【0064】従って、隣接部については、分割角度毎
に、共通な部分を見つけるための処理と、この共通な投
影データに対して、もう一度、所定時間ずれた今回の投
影データに対して重み付けを行って再度再構成を行う処
理と、相違する部分のデータについては差分を求める処
理等が不要になる。
【0065】特に、検出器の検出素子を複数並列してマ
ルチスライススキャンを行う場合は、前述の分割角度毎
に、共通な部分を見つけるための処理と、この共通な投
影データに対して、もう一度、所定時間ずれた今回の投
影データに対して重み付けを行って再度再構成を行う処
理と、相違する部分のデータについては差分を求める処
理等が不要になるので、再構成のためのユニット数が極
めて少なくなると共に、コンピュータの負荷が極めて低
減するので断層画像表示のリアルタイム性が向上する。
【0066】<実施の形態2>実施の形態2は、時間的
に重み係数を変更させる点で共通している。図5は実施
の形態2のX線CT装置の概略構成図である。図5のX
線CT装置30は、上記実施の形態1と同様なCT本体
部15と、データ収集装置16(DAS)とを備えてい
る。
【0067】また、本実施の形態の再構成装置32は、
上記実施の形態1と同様な、重み関数テーブル18と、
回転判定部19と、回転角度判定部20と、部分画像生
成部29と、合成部26とを備えると共に、本実施の形
態2では再構成データ(以下部分画像データ)に対する
重み係数をテーブルとした重み関数テーブル18の重み
係数を時間的に変更する変更処理部33を備えている。
【0068】この変更処理部33は、合成部26によ
って新たな断層像が生成される毎に、又はデータ収集
装置16により所定範囲分の投影データを収集される毎
に、若しくは部分画像生成部29によって部分画像デ
ータが生成される毎に、のいずれかのタイミングで重み
関数テーブル18の重み係数を変更する。この重み係数
の変更は、再構成された全ての部分画像又は所定個の部
分画像毎或いは1個の部分画像毎に行ってもよい。ここ
で、再構成された全ての部分画像(例えば1枚の断層像
を構成するのに必要な複数の部分画像)に対する重みを
変更する場合について説明する。
【0069】例えば、図6の(a)に示すように部分画
像生成部29は、データ収集装置16により収集された
所定回転角度毎(図6では、0〜360度の投影データ
群を10度毎に再構成した場所を示す)の投影データに
対して、例えばコンボリューション・バックプロジェク
ション法を用いて再構成して、仮の部分画像データ群を
生成し、これらを合成して仮の画像データJnを得る。
【0070】そして、合成された画像データJnに対し
て、重み関数テーブル18に記憶された図6の(b)に
示す重み関数を乗算し、図6の(c)に示す画像データ
Hnを得る。この画像データHnを断層像Bnとして表
示部27に表示させる。
【0071】ここで、図6の(b)に示す重み関数ωn
は、合成された画像データJnの内0〜30度に相当す
る部分に対してそれぞれ0.3、0.7、0.8、30
〜330度に相当する部分に対して1.0、330〜3
60度に相当する部分に対して0.8、0.7、0.3
の重みをかけるための関数である。
【0072】つづいて、図6の(d)に示すように、部
分画像生成部29により360〜370度の投影データ
に基づく部分画像データが新たに得られた場合、新たに
得られた部分画像データと0〜360度の部分画像デー
タ群Jnと合成して新たな画像データJn+1を生成す
る。
【0073】ここで、変更処理部33は、上述した、
、のいずれかのタイミングで重み関数テーブル18
の重み関数を変更する。
【0074】すなわち、図6の(e)に示すように、合
成された画像データの内0〜40度に相当するデータに
対してそれぞれ0、0.3、0.7、0.8、40〜3
40度に相当するデータに対して1.0、340〜37
0度に相当するデータに対して0.8、0.7、0.3
の重みがかかるよう重み関数ωn+1を変更する。
【0075】そして、重み関数ωn+1を、合成された
画像データに乗算し図6の(f)に示す画像データH
n+1を得て、これを断層像Bnとして表示部27に表
示させる。以後、新たな投影データ、部分画像データ等
が生成される毎に重み関数が変更され、表示部27に表
示される断層像が更新されることになる。
【0076】一方、再構成した部分画像毎に重みを変更
する場合は、重み関数テーブル18を、図5に示すよう
な合成部26の後段に設けるのではなく、合成部26の
前段に設けると良い。
【0077】この場合、所定回転角度毎に投影データに
対して再構成して複数の部分画像データを得るのは、上
述の再構成された全ての部分画像に対して重み関数を変
更する場合と同様であるが、部分画像それぞれに対して
重み係数をかけ、その重み係数を時間的に変更する点で
相違する。
【0078】まず、図7の(a)に示すように、所定回
転角度毎の投影データを再構成した仮の部分画像データ
群Jnを生成する。
【0079】次に、0〜30度の部分画像J1〜J3に
対してそれぞれ0.3、0.7、0.8、30〜330
度の部分画像J4〜J33に対して1.0、330〜3
60度の部分画像J34〜J36に対してそれぞれ0.
8、0.7、0.3の重み係数を乗算する。そして、重
み係数が乗算された部分画像データを合成部18により
合成して複数の部分画像データHnを得る。この部分画
像データHnを断層像Bnとして表示部27に表示させ
る。
【0080】つづいて、図7の(c)に示すように、部
分画像生成部29により360〜370度の投影データ
に基づく部分画像データJ37が新たに得られると、変
更処理部33は、重み関数テーブル18の重み係数を変
更する。すなわち、重み係数を、0〜40度の部分画像
J1〜J4に対してそれぞれ0、0.3、0.7、0.
8、40〜340度の部分画像J5〜J34に対して
1.0、340〜370度の部分画像J35〜J37に
対して0.8、0.7、0.3と変更する。
【0081】そして、それぞれの部分画像に対して変更
された重み係数を乗算し、重み付けられた部分画像群H
n+1を得て、これを断層像Bn+1として表示部27
に表示させる。以後、新たな投影データ、部分画像デー
タ等が生成される毎に、それぞれの部分画像に対する重
み係数が変更され、表示部27に表示される断層像が更
新されることになる。
【0082】<実施の形態3>実施の形態1、2では部
分画像データというのを1個として説明したが1個に限
らず複数個(任意)を1つの部分画像データとしてもよ
い。
【0083】これは、あるCT値を越えるとスキャン
(例えば、血管、心臓等を撮影する場合)が始まるリア
ルタイムX線CT装置においては非常に有効である。
【0084】例えば、実施の形態1は、1個の部分画像
データに対して重み付け係数を行い、これらの部分画像
データを順次加算しているので画像の濃度値を変換する
関数は図8に示すようにゆっくりとした非線形関数とな
る。つまり、しきい値に到達するまでに時間がかかるこ
とになる。
【0085】そこで、本実施の形態3では、複数個の部
分画像データ毎に、しきい値を設定する(変更可能)こ
とで、図9に示すようにこの複数個の部分画像データ
(以下設定範囲画像データという)分で一度に上昇する
ような関数を得ることで簡易的に所望の部位をリアルタ
イムで得るようにする。
【0086】図10は実施の形態3のX線CT装置の概
略構成図である。本実施の形態2におけるX線CT装置
40は、ガントリ(架台回転機構)14の回転動作を制
御する架台回転機構、寝台を制御する寝台制御装置、シ
ステムを制御するシステム制御装置等を備えているがこ
れらについては図示しないで本実施の形態2に係わるス
キャン制御装置42、再構成装置43を図示して主に説
明する。
【0087】スキャン制御装置42は、ボタンスイッチ
44を接続し、このボタンスイッチ44がオンに操作さ
れたとき、ガントリ14をスキャンに伴う投影データを
データ収集装置16に収集させる。
【0088】一方、再構成装置43は、回転数判定部1
9、回転角度判定部20、部分画像生成部29、合成部
26等の部分画像範囲設定部45、重み付けテーブル変
更部46等を備えている。
【0089】部分画像範囲設定部45は、操作部(図示
せず)によって入力された部分画像データの個数をメモ
リ47に設定する。
【0090】例えば、実施の形態1の部分画像の範囲が
5°とされているときは、複数個(例えば4個;角度2
0°)を今回の設定範囲分としてメモリ47に設定す
る。
【0091】重み付けテーブル変更部46は、角度と重
み係数が一組で操作部によって入力されると、その角度
と重み係数とを重み係数テーブル18に記憶する。
【0092】例えば、角度20°、角度40°…で重み
係数0.2、0.32、…と入力されると、これらを対
応させて記憶する。
【0093】すなわち、本実施の形態2のX線CT装置
40は、部分画像範囲設定部45を用いて、図11の
(a)に示すように、例えば4個分の仮の部分画像デー
タjiを1組の仮の部分画像データPiとし、部分画像
生成部29がこの角度分の投影データに基づく仮の部分
画像データPiを生成する。
【0094】そして、図11の(b)に示すように、こ
れらの部分画像データPiに対して、重み付けテーブル
変更部3によって変更されたテーブル18を読み、この
テーブルの角度に対応する重み係数wiを乗算した部分
画像データPH1、PH2、…を得る。
【0095】つまり、一度に得られる部分画像データが
細かく再生されないで、部分画像範囲設定部45によっ
て設定された範囲分で一度に順次再生されるため目的の
部位を見つけるが早くできるからリアルタイムのCT装
置にあっては非常に有効である。
【0096】また、当然ながら上記実施の形態のように
部分画像群毎に重み係数を変更するようにしても良い。
【0097】このように、本スキャンを行うタイミング
をはかるためのプリスキャンの際に複数の部分画像毎に
断層像を更新すれば、簡単に造影検査を行うことができ
る。
【0098】そして、本スキャンに入った際には、プリ
スキャン時よりも少ない部分画像毎(例えば1枚の部分
画像毎に)に断層像を更新すれば、よりリアルタイムに
観察を行うことができる。
【0099】なお、上記実施の形態2においては、ボタ
ンスイッチ44をスキャン制御装置42に接続して説明
したが、データ収集のタイミングを呼吸同期又は心電同
期により制御させてもよい。つまり、呼吸波形又は心電
波形から特定の呼吸位相又は心位相を監視し、特定の呼
吸位相又は心位相が現れたときに同期信号をスキャン制
御装置42に出力する。
【0100】さらに、部分画像範囲設定部45によって
設定された範囲分で一度に順次再生して行って目的の部
位を見つけてスキャン制御装置を動作させた後に、実施
の形態1に示すように、1個毎の部分画像データに対し
て重み付け係数を乗算してもよい。
【0101】さらに、上記実施の形態では1個又は複数
個を部分画像データとして説明したが複数の断層像から
なるスライス画像においては、1枚の断層像分を単に部
分画像データとし、この部分画像データに対して重み付
けを行ってもよい。
【0102】また、上記各実施の形態では、重み付け係
数テーブルを用いて説明したが重み付け係数と角度を関
数にして記憶し、この関数を用いて部分画像データに重
み付けを行ってもよい。
【0103】また、上記実施の形態では、所定範囲角度
を部分画像データとして説明したが更に細かな角度範囲
を部分画像データとしてもよい。
【0104】尚、上述の第2実施形態では、部分画像に
対する重みを時間的に変更することを説明したが、投影
データに対する重みを時間的に変更してもよい。
【0105】
【発明の効果】以上のように本発明のコンピュータ断層
撮影装置によれば、被検体の投影データから予め設定さ
れた所定範囲毎の部分画像データを生成する。このと
き、その部分画像データに対しての重み付けの係数を変
更して行う。
【0106】従って、差分化を行うこと必要がなくな
り、結果として各回転角度毎に差分化処理のためのユニ
ットを設けなくともよいので、装置の構成が簡単になる
という効果が得られている。
【0107】また、本発明のコンピュータ断層撮影装置
によれば、被検体の投影データから予め設定された所定
範囲毎の部分画像データを生成する。このとき、その部
分画像データに対しての重み付けの係数を変更して行
う。そして、得られたこれらの部分画像データを加算し
て1枚の断層像を得る。
【0108】従って、装置の構成が簡単でかつリアルタ
イムで精度の高い断層像を得ることができるという効果
が得られている。
【0109】また、本発明のコンピュータ断層撮影装置
によれば、被検体の複数スライス分の投影データから予
め設定された所定範囲毎の部分画像データを生成する。
このとき、その部分画像データ又は合成前の部分画像デ
ータに対しての重み付けの係数を変更して行う。
【0110】従って、装置の構成が簡単でかつリアルタ
イムで精度の高い複数スライス分の断層像を得ることが
できるという効果が得られている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態1のコンピュータ断層像撮影装置
の概略構成図である。
【図2】本実施の形態1のコンピュータ断層像撮影装置
の再構成の概念を説明する説明図である。
【図3】本実施の形態1の動作を説明するフローチャー
トである。
【図4】本実施の形態1の再構成を図示化した説明図で
ある。
【図5】本実施の形態2のコンピュータ断層像撮影装置
の概略構成図である。
【図6】本実施の形態2の再構成を図示化した説明図で
ある。
【図7】実施の形態2の概念を説明する説明図である。
【図8】本実施の形態1、2の問題を説明する説明図で
ある。
【図9】実施の形態3の方式を説明する説明図である。
【図10】実施の形態3のコンピュータ断層像撮影装置
の概略構成図である。
【図11】実施の形態3の動作を説明する説明図であ
る。
【図12】従来のX線CT装置の再構成を説明する説明
図である。
【図13】従来の特開平9ー47449号公報のX線C
T装置を説明する説明図である。
【符号の説明】
10 X線CT装置 11 被検出体 12 X線源 13 検出器 14 ガントリ 15 CT本体部 16 データ収集装置 17 再構成装置 18 重み関数テーブル 19 回転数判定部 20 回転角度判定部 21 画像仮構成部 24 隣接部画像生成部 25 共通部画像生成部 26 合成部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線源に対して被検体を挟んで前記被検
    体への投影方向を周期的に変化させながら前記被検体の
    投影データを順次収集する投影データ収集手段と、 この投影データ収集手段により収集された投影データに
    基づいて、予め設定された所定範囲毎の部分画像データ
    を生成する部分画像生成手段と、 前記部分画像生成手段で生成された複数の部分画像デー
    タに基づいて前記被検体の断層像を生成する断層像生成
    手段と、 前記部分画像データに対して所定の重み付けを行う重み
    付け手段と、 前記重み付け手段による前記部分画像データに対する重
    み付けの係数を変更する重み付け変更手段とを有するこ
    とを特徴とするコンピュータ断層像撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記重み付け変更手段は、 前記部分画像データに対する重み付けの係数を時間的に
    変更することを特徴とする請求項1記載のコンピュータ
    断層像撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記重み付け変更手段は、 前記断層像生成手段により新たな断層像が生成される毎
    に、又は前記投影データ収集手段が前記所定範囲を変化
    する毎に、或いは前記投影データ収集手段により前記所
    定範囲分の投影データが収集される毎に、若しくは前記
    部分画像データが生成される毎に、のいずれかのタイミ
    ングで前記重み付け手段における前記重み付けを変更す
    ることを特徴とする請求項1又は2記載のコンピュータ
    断層像撮影装置。
  4. 【請求項4】 前記断層像生成手段によって、前記複数
    の部分画像データに基づく断層像が生成される毎に、該
    生成された断層像を表示させる表示手段を、更に具備す
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    コンピュータ断層像撮影装置。
  5. 【請求項5】 前記重み付け変更手段は、 前記断層像生成手段によって生成されたn番目の断層像
    を構成する部分画像データと、該部分画像データと角度
    位相が等しいn+1番目の断層像を構成する部分画像デ
    ータとに対して同じ重み付け係数を乗算することを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれかに記載のコンピュータ
    断層像撮影装置。
  6. 【請求項6】 前記重み付け変更手段は、 前記n番目の断層像と前記n+1番目の断層像とに共通
    に使用される共通部分画像に対しては、前記同じ重み付
    けを行わずに重み付け係数「1」を乗算し、 前記n番目の断層像と前記n+1番目の断層像との非共
    通の部分画像に対しては、所定の前記同じ重み付けを行
    い又は前記重み付け係数「1」より小さい係数を乗算す
    ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の
    コンピュータ断層像撮影装置。
  7. 【請求項7】 前記重み付け変更手段は、 前記断層像生成手段により前記n+1番目の断層像を構
    成する前記部分画像生成手段により生成された複数の新
    しい部分画像データに対して、新しい部分画像データ程
    小さい重み係数を乗算すると共に、 n番目の断層像を構成した、前記新しい部分画像データ
    と角度位相が等しい部分画像データに対して、古い部分
    画像データ程小さい重み付け係数を乗算することを特徴
    とする請求項5又は6記載のコンピュータ断層像撮影装
    置。
  8. 【請求項8】 前記重み付け変更手段は、 前記断層像生成手段によりn+1番目の断層像を構成す
    る、前記部分画像生成手段により生成された最新の部分
    画像データ、及びn番目の断層像を構成した前記最新の
    部分画像データと角度位相が等しい最古の部分画像デー
    タに対して、n番目及びn+1番目の断層像の両方に使
    用される部分画像データより小さい重み付け係数を乗算
    することを特徴とする請求項5又は6記載のコンピュー
    タ断層像撮影装置。
  9. 【請求項9】 X線源に対して被検体を挟んで前記被検
    体への投影方向を周期的に変化させながら前記被検体の
    投影データを順次収集する投影データ収集手段と、 この投影データ収集手段により収集された投影データに
    基づいて、前記X線源の所定範囲毎の部分画像データを
    生成する部分画像生成手段と、 1枚の断層像を生成するのに必要な前記部分画像生成手
    段で生成された前記複数の部分画像データを合成する合
    成手段と、 前記部分画像生成手段で前記部分画像データを生成する
    とき、前記合成手段で合成された複数の部分画像データ
    に対して所定の重み付け関数を乗算する重み付け手段
    と、 前記重み付け手段による前記重み付け関数を変更する変
    更手段とを有することを特徴とするコンピュータ断層像
    撮影装置。
  10. 【請求項10】 前記変更手段は、 前記部分画像データに対しても重み付け関数を時間的に
    変更することを特徴とする請求項9記載のコンピュータ
    断層像撮影装置。
  11. 【請求項11】 前記変更手段は、 前記断層像生成手段により新たな断層像が生成される毎
    に、又は前記投影データ収集手段が前記所定回転角度範
    囲を変化する毎に、或いは前記投影データ収集手段によ
    り前記所定回転角度範囲分の投影データが収集される毎
    に、若しくは前記部分画像データが生成される毎に、の
    いずれかのタイミングで、前記重み付け関数を変更する
    ことを特徴とする請求項9又は10記載のコンピュータ
    断層像撮影装置。
  12. 【請求項12】 X線源に対して被検体を挟んで前記被
    検体への投影方向を周期的に変化させながら前記被検体
    の複数のスライス分の投影データを順次収集する投影デ
    ータ収集手段と、 この投影データ収集手段により収集された投影データに
    基づいて、前記スライス毎に前記X線源の所定範囲毎の
    部分画像データを生成する部分画像生成手段と、 この部分画像生成手段により前記被検体の表示画像を生
    成するのに必要な前記複数の部分画像データを合成する
    合成手段と、 前記合成された複数の部分画像データ又は合成前の複数
    の部分画像データに対して所定の重み付け関数を乗算す
    る重み付け手段と、 前記重み付け手段による前記重み付け関数を変更する変
    更手段とを有することを特徴とするコンピュータ断層像
    撮影装置。
  13. 【請求項13】 前記表示画像は、時間的変位のある少
    なくとも1枚の断層像、時間的変位のない3次元画像又
    は時間的に変位のある3次元画像であることを特徴とす
    る請求項12記載のコンピュータ断層像撮影装置。
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