JP2000271080A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JP2000271080A
JP2000271080A JP11083974A JP8397499A JP2000271080A JP 2000271080 A JP2000271080 A JP 2000271080A JP 11083974 A JP11083974 A JP 11083974A JP 8397499 A JP8397499 A JP 8397499A JP 2000271080 A JP2000271080 A JP 2000271080A
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JP
Japan
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endoscope
distal end
forceps
section
channel
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JP11083974A
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English (en)
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Itaru Osaki
至 大嵜
Takuo Sasaki
琢男 佐々木
Tsuruo Hatori
鶴夫 羽鳥
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大型な処置部を有する生検鉗子を組み合わせて
も、内視鏡単体時と同等な挿入性を確保することができ
る内視鏡を提供することにある。 【解決手段】先端に処置部を有する処置具が挿通可能な
チャンネル12と、前記チャンネル12に連通される先
端開口部13を有する先端硬性部8とからなる内視鏡に
おいて、前記先端硬性部8の長手方向の中心軸から前記
先端開口部13の長手方向の中心軸に向けて結んだ直線
の延長線上近傍に、前記処置部を先端硬性部8の中心軸
O寄りに方向変換させる方向変換部17aを設けたこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、生検鉗
子等の処置具が挿通可能な管路を有する内視鏡に関す
る。
【0002】
【従来の技術】内視鏡のチャンネルを経由して体腔内に
生検鉗子を挿通し、生体組織を採取する手技は現在、幅
広く普及している。この手技の目的は、病理による確定
診断であり、その診断精度を上げるためにはより多くの
生体組織を回収することが必要となる。しかし、内視鏡
のチャンネルサイズにより使用できる生検鉗子の大きさ
は限定されてしまうため、十分な生検量が確保できない
場合があった。
【0003】これらの問題を解決するために、特願平1
0−271354号に示されるような、生体組織を切
除、採取する機能を持つ処置部が、内視鏡のチャンネル
内径より大きい径からなる生検鉗子が開発されている。
これらの生検鉗子は、巨大な処置部に内視鏡のチャンネ
ル内径より小さい径からなる鉗子挿入部が連結されてい
る。さらに、処置部の開閉操作を行うための鉗子操作部
が鉗子挿入部に着脱自在に取り付けられるように構成さ
れている。
【0004】従来の生検鉗子とは異なり、内視鏡の先端
側からチャンネル内に鉗子挿入部を挿通していき、内視
鏡の処置具挿入口側にて鉗子挿入部を鉗子操作部と連結
させた後に、内視鏡と生検鉗子を一体的に生体内に挿入
していき、目的部位の生検を行なう。そのため、処置部
の大きさはチャンネル内径に限定されることがなく、大
量の生検量を確保できるような大型の処置部を設けるこ
とが可能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年では、病理にる確
定診断をより正確に行なうために、前述したような内視
鏡のチャンネル内径より大きい径からなる処置部を有す
る生検鉗子が活用されるようになっている。その一方、
内視鏡は、生体内へ挿入する際に患者へ与える負担を軽
減させたり、挿入性を向上させる目的で、年々挿入部の
細径化が図られている。このような状況で両者を組み合
わせると、生検鉗子の処置部の一部が内視鏡の挿入部の
外周より外側にはみ出してしまう場合があり、内視鏡の
みを生体内へ挿入する場合よりも、患者に与える負担が
増加したり、挿入性が低下したりする問題があった。
【0006】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、大型な処置部を有す
る生検鉗子を組み合わせても、内視鏡単体時と同等な挿
入性を確保することができる内視鏡を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、先端に処置部を有する処置具が挿通可
能な管路と、前記管路に連通される先端開口部を有する
先端硬性部とからなる内視鏡において、前記先端硬性部
の長手方向の中心軸から前記先端開口部の長手方向の中
心軸に向けて結んだ直線の延長線上近傍に、前記処置部
を先端硬性部の中心軸寄りに方向変換させる方向変換部
を設けたことを特徴とする。
【0008】内視鏡の管路としてのチャンネルの先端開
口部より処置具としての生検鉗子の鉗子挿入部を挿入し
ていき、内視鏡の処置具挿入口より突き出した後、着脱
部を利用して鉗子操作部を接続する。内視鏡への生検鉗
子の組付けが完了した後、鉗子操作部を基端側に牽引
し、生検鉗子の処置部を内視鏡の先端硬性部の先端面に
引き寄せていく。処置部は、内視鏡の挿入部の中心軸か
ら遠い部分の方向変換部から先端硬性部に接触していく
ため、さらに鉗子操作部を基端側に牽引していくと、処
置部が方向変換部を支点として先端構成部の中心軸方向
に倒れ込んでいく。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態を
図面に基づいて説明する。
【0010】図1〜図7は第1の実施形態であり、図1
は、内視鏡の全体構成図である。内視鏡1は細長い軟性
挿入部2の基端側に操作部3が設けられており、操作部
3の端末部には接眼部4が設けられている。さらに、操
作部3の外周面にはユニバーサルコード5の基端部が連
結されており、前記ユニバーサルコード5の先端には図
示しない光源装置に接続されるコネクタ(図示せず)が
設けられている。
【0011】また、軟性挿入部2は細長い長尺の可撓管
6の先端に湾曲部7を介して先端硬性部8が連結されて
おり、操作部3には湾曲部7を湾曲操作するためのアン
グル操作レバー9が配設されている。さらに、操作部3
の本体部材10には、その上壁部分に処置具挿入口11
が設けられており、前記軟性挿入部2および本体部材1
0内に亘って形成された管路としてのチャンネル12の
基端側に連通されている。また、前記チャンネル12の
先端側は先端硬性部8の先端面に開口して形成された先
端開口部13に連通されている。
【0012】図2は、内視鏡1の先端硬性部のA矢視図
であり、先端硬性部8には、その長手方向に複数の貫通
口14a〜14cが設けられており、それぞれの貫通口
14a〜14cには、観察像を得るための対物レンズ1
5及び図示しないイメージガイドファイバー、照明光を
得るための照明レンズ16及び図示しないライトガイド
ファイバー,また、送水,吸引や処置具挿通用の管路と
なるチャンネル12等が接着固定されている。また、先
端硬性部8の先端面には、略半球状の凹部17が形成さ
れている。前記凹部17は、その長手方向の中心軸B
が、処置具挿通用の管路の先端開口部13を形成する貫
通孔14aの中心軸B′よりも先端硬性部8の中心軸O
よりに位置するように形成されている。
【0013】図3は、先端硬性部8のO−X断面図であ
る。先端硬性部8の先端面における前記凹部17の径φ
Lは、先端開口部13の径よりも大き目に形成されてい
る。前記凹部17は、少なくともその一部が先端開口部
13に干渉するように形成され、後述する生検鉗子18
の先端部に設けられた処置部23を先端硬性部8の中心
軸O寄りに方向変換させる方向変換部17aが形成され
ている。前記凹部17は略半球状でなく、座ぐり状に形
成されていてもよい。
【0014】図4は、内視鏡1のチャンネル12の内径
より大きい径からなる処置具を有する生検鉗子の全体構
成図である。生検鉗子18は長尺な鉗子挿入部19に、
前記鉗子挿入部19の基端部に着脱自在な鉗子操作部2
0が設けられている。前記鉗子挿入部19の先端にはカ
バー21を介して、共通のピン22で開閉自在に枢着さ
れた一対の処置部23が配設されている。
【0015】前記処置部23の先端側は、体内組織を切
除して採取するために、カップ状に形成されており、そ
の径φMは内視鏡1のチャンネル12の内径よりも大き
くなっている。また、カバー21内には前記処置部23
を開閉させるリンク機構24が配設されており、リンク
機構24の後端には鉗子操作ワイヤー25が連結されて
いる。
【0016】また、鉗子挿入部19の基端部には固定部
26、鉗子操作部20の先端にはコック固定部27が設
けられており、これらにより鉗子挿入部19と鉗子操作
部20が着脱自在に連結する着脱部が形成されている。
また、前記鉗子操作ワイヤー25の基端側は、鉗子操作
部20のガイドパイプ28内を通って、スライダー29
に連結可能となっており、スライダー29を前後へ進退
させることにより、鉗子操作ワイヤー25が前後に進退
し、処置部23が開閉する構成になっている。
【0017】次に、第1の実施形態の作用について説明
する。
【0018】図5〜図7に示すように、内視鏡1のチャ
ンネル12内にその先端開口部13より、前記生検鉗子
18の鉗子挿入部19をその鉗子操作ワイヤー25の基
端側を先にして差し込む。内視鏡1の処置具挿入口11
から鉗子挿入部19の基端部が突き出たところで、鉗子
操作部20のガイドパイプ28内に鉗子操作ワイヤー2
5を差し込む。ここで、コック固定部27に鉗子挿入部
19の固定部26を係止固定し、鉗子挿入部19と鉗子
操作部20を連結する。最後に鉗子操作ワイヤー25を
鉗子操作部20のスライダ29に連結させ、内視鏡1へ
の生検鉗子18の組付操作を完了させる。
【0019】この状態では図6に示すように、処置部2
3の一部(網かけで示す部)が先端硬性部8の外周より
外側に位置している。次に、生検鉗子18の鉗子操作部
20を基端側に牽引していき、処置部23を内視鏡1の
先端硬性部8の先端面に密着させていく。先端硬性部8
の凹部17は、先端開口部13の中心軸B´よりも先端
硬性部8の中心軸O寄りに偏心して設けられているの
で、まず先端硬性部8の方向変換部17aに処置部23
が突き当たる。さらに鉗子操作部20を基端側へ牽引し
ていくと、図7に示すように、方向変換部17aを略支
点として処置部23が先端硬性部8の中心軸O側に向け
て倒れ込んでいく。そのため、先端硬性部8の外周より
も内側に処置部23が収まり、内視鏡1に生検鉗子18
を組み合わせた状態で内視鏡1を生体内へ挿入しても、
内視鏡単体時と同等の挿入性を確保することができる。
【0020】本実施形態によれば、内視鏡1の軟性挿入
部2の外周より外側に、その一部がはみ出してしまうよ
うな巨大な処置部23を有する生検鉗子18を内視鏡1
に組み合わせても、生検鉗子18を基端側に牽引するこ
とで、処置部23を内視鏡1の軟性挿入部2の略軸中心
に向けて倒れ込ませ、処置部23を内視鏡1の軟性挿入
部2の外周よりも内側に収納することができるため、内
視鏡単体時と同等の挿入性を確保することができる。
【0021】図8は第2の実施形態を示し、先端硬性部
8の縦断側面図である。図8は、先端硬性部8の先端面
の外周側近傍に、前方へ突出した方向変換部としての突
起30が形成されている。前記突起30は、少なくとも
先端硬性部8の中心軸Oから先端開口部13の中心軸B
´へと結んだ直線の延長線上付近に形成されていればよ
い。
【0022】次に、第2の実施形態の作用について説明
する。
【0023】生検鉗子18の鉗子操作部20を基端側に
牽引していき、処置部23を内視鏡1の先端硬性部8の
先端面に密着させていく。先端硬性部8の先端面には、
その外周側近傍に突起30が形成されているため、ま
ず、突起30の頂点部分に処置部23が突き当たる。さ
らに鉗子操作部20を基端側へ牽引していくと、前記突
起30の頂点部分を略支点として、処置部23が先端硬
性部8の中心軸O側に向けて倒れ込んでいく。
【0024】そのため、先端硬性部8の外周よりも内側
に処置部23が納まり、内視鏡1に生検鉗子18を組み
合わせた状態で内視鏡1を生体内へ挿入しても、内視鏡
単体時と同等の挿入性を確保することができる。
【0025】第1および第2の実施形態によれば、内視
鏡の挿入部の外周よりも外側にはみ出している生検鉗子
の処置具を、生検鉗子を牽引することで内視鏡の挿入部
の外周より内側に収納することができるため、内視鏡単
体時と同等の挿入性を確保することができるという効果
がある。
【0026】図9は、体腔内に刺入され、内視鏡や内針
等の挿入器具31の挿入を案内する管状の医療用挿入補
助具であるトラカール32の構成を示すものである。
【0027】トラカール32は、金属もしくは軟性チュ
ーブによって形成される外套管部33の基端部に略円環
状の基部34が連結してなり、さらに前記基部34の基
端部には着脱自在に連結される略円環状のケーシング部
35が設けられている。前記基部34の上部外周面には
雄ネジ部36が形成されており、また前記基部34の内
部には上面側が拡開されたテーパ状の上面側拡開開口部
37が形成されている。
【0028】前記上面側拡開開口部37における外套管
部33との接合部側の内径寸法は外套管部33の内径寸
法と同径に設定されている。また、ケーシング部35に
おける基部34との接合部側には基部34の雄ネジ部3
6が挿入される連結穴部38が形成されている。前記連
結穴部38の内周面には基部34の雄ネジ部36と螺合
する雌ネジ部39が形成されている。
【0029】尚、ケーシング部35と基部34との接合
面にはOリング40により両者面の接合部は気密状態に
シールされている。また、ケーシング部35内における
基部34との接合部側とは反対側の端部側には内視鏡や
内針等の挿入器具31が挿入可能な小径な挿入穴部41
が形成されている。また、前記挿入穴部41の下方に
は、座ぐり穴42が形成されており、前記座ぐり穴42
には、前記挿入穴部41の内径と略同等の内径を有する
磁石43が前記挿入穴部41と同軸上に配設されてお
り、さらに前記磁石43の下方には、前記挿入穴部41
の内径と略同等の内径を有するリング状の弾性シール部
材44が前記挿入穴部41と同軸上に配設されている。
【0030】さらに、座ぐり穴42と連結穴部38との
間には、図9中で下面側が拡開されたテーパ状の下面側
拡開開口部45が形成されている。そして、この下面側
拡開開口部45における連結穴部38との接合部側の内
径寸法は、基部34の上面側拡開開口部37におけるケ
ーシング部35との接合部側の内径寸法と同径に設定さ
れている。
【0031】尚、ケーシング部35内における挿入穴部
41よりも上側には、上面側が拡開されたテーパ状の第
2上面側拡開開口部46が形成形されている。前記第2
上面側拡開開口部46の上部端外周面にはフランジ部4
7が形成されており、挿入器具31が気密状態出挿入可
能な挿入口48を有する弾性キャップ49が被着されて
いる。また、基部34とケーシング部35とが連結され
た状態でケーシング部35内の下面側拡開開口部45と
基部34の上面側拡開開口部37との間にはボール弁収
容空間50が形成される。このボール弁収容空間50に
は、磁性を持つ金属によって形成された球状のボール弁
51が収納されている。
【0032】前記ボール弁51の外径寸法は、外套管部
33の内径寸法および弾性シール部材44の内径寸法よ
りも大径に設定されている。さらに、ボール弁収容空間
50は、図9の仮想線で示すように挿入器具31を挿通
した際に、この挿入器具31とボール弁収容空間50の
内周面との間に形成される隙間にボール弁51が収容で
きる大きさに設定されている。
【0033】次に、前述したトラカール32の作用につ
いて説明する。挿入器具31をトラカール32内に挿入
していない状態では、磁性体であるボール弁51は磁石
43による磁力により引きつけられるため、弾性シール
部材44に密着し、気密を保った状態となる。
【0034】挿入器具31をトラカール32内に挿入す
る際は、弾性キャップ49の挿入口48から挿入器具3
1を挿入していく。挿入器具31の先端はボール弁51
に衝突するが、ボール弁51はボール弁収容空間50に
逃げるため、さらに挿入器具31を前方へ進めていくこ
とが可能になる。トラカール32内に挿入器具31が挿
入されている状態では、弾性キャップ49と挿入器具3
1が密着しているため、気密状態を保つことができる。
気密を保つためのボール弁51が球状に形成されている
ため、挿入器具31を傷つけにくい。
【0035】前記実施の形態によれば、次の構成が得ら
れる。
【0036】(付記1)先端に処置部を有する処置具が
挿通可能な管路と、前記管路に連通される先端開口部を
有する先端硬性部とからなる内視鏡において、前記先端
硬性部の長手方向の中心軸から前記先端開口部の長手方
向の中心軸に向けて結んだ直線の延長線上近傍に、前記
処置部を先端硬性部の中心軸寄りに方向変換させる方向
変換部を設けたことを特徴とする内視鏡。
【0037】(付記2)処置具が挿通可能な管路と、前
記管路に連通される先端開口部が形成された先端硬性部
を有する内視鏡において、前記先端硬性部の先端面上
で、且つ前記先端開口部の中心軸よりも前記先端硬性部
の中心軸よりに偏心させた位置に、前記先端開口部の内
径よりも大きい径からなり、且つ少なくとも前記先端開
口部の一部に干渉する略半球状の凹部を設けたことを特
徴とする内視鏡。
【0038】(付記3)付記1において、前記凹部は、
座ぐり状の穴で形成されていることを特徴とする内視
鏡。
【0039】前述した構成によれば、大型な処置部を有
する生検鉗子を組み合わせても、内視鏡単体時と同等な
挿入性を確保することができるという効果がある。
【0040】一方、エネルギーを出射して体腔内に発生
した結石等を破砕除去するための砕石装置は、尿路や胆
管等の体腔内に石が生じる結石という疾患があるが、近
年ではこの疾患に対して、内視鏡のチャンネルにバスケ
ット状の鉗子を挿通し、内視鏡直視下にて結石をバスケ
ット内に収めて内視鏡ごと抜去し採取する方法が知られ
ている。
【0041】また、比較的大きな結石に対しては、例え
ば、特願平1−288513号で示されているように、
衝撃波発生プローブを内視鏡のチャンネルに挿通し砕石
を行う処置が行われている。衝撃波発生プローブとは、
先端に2つの電極を配置したプローブで、両電極間に高
電圧を印加し放電をして、この放電により衝撃波を発生
させ、その衝撃波を石に当てて結石を粉砕するというも
のである。術者は砕石後にはバスケット等の鉗子で採石
したり、自然排出を待つのが常である。
【0042】しかし、バスケットに結石を収め内視鏡ご
と抜去しようとして、図10に示すように管腔61の中
に結石62が嵌頓し、そのままの状態で内視鏡63、バ
スケット鉗子64共に進退不能となるケースがまれに発
生することがあった。従来はこのような事態に対して
は、開腹術等の患者に対して非常に大きな侵襲を与える
方法でしか対処する手段がなかった。
【0043】一方、結石がバスケットに収まった状態で
管腔狭窄部に嵌頓して、内視鏡・処置具共に抜去不能に
なった場合、まず、処置具の操作部を切り落とし、処置
具挿入部を残すようにして内視鏡を抜去する。次に、処
置具挿入部の切断部に延長ワイヤーを接続する。
【0044】この延長ワイヤーを、ワイヤー後端側から
可撓チューブのチャンネルに挿通していき、可撓チュー
ブ先端部がバスケット部に当接するまで可撓チューブを
盲目的もしくはレントゲン透視下で押し進める。可撓チ
ューブ先端部がバスケット部に当接した状態では、エネ
ルギー発生部がチャンネルの中心軸方向に向かって傾い
て突出しているため、エネルギー発生部がバスケット内
の結石に当接することになる。
【0045】次に、採石装置のエネルギーを発生させ、
結石を砕く。砕石後は、結石は小さく砕かれているた
め、嵌頓部分よりバスケットごと可撓チューブを抜去で
きる。
【0046】開示例1は、前述のような問題を解決した
ものであり、採石操作中に管腔に結石が嵌頓するという
事態に対して、簡便かつ安全に砕石し、低侵襲に内視鏡
及びび処置具を抜去することができる採石装置である。
【0047】以下、採石について説明する。図11は、
図10中のバスケット鉗子64の挿入部を切断して、内
視鏡63およびバスケット鉗子64の挿入部シース64
aを抜去し、バスケット部64bとワイヤー64cとを
残した状態を示す。
【0048】図12に砕石システムのシステム概要図を
示す。本システムは、駆動装置本体65、プローブ6
6、可撓性の延長ワイヤー67、シリンジ68、及びコ
ネクター69とから構成されている。
【0049】図13は、プローブ66の概要図を示す。
プローブ66は、可撓性を有するチューブ70、電流を
伝達し得る導線71、シリンジ78が取付く口金72、
チューブ70の後端部に着脱自在に取付くゴムキャップ
73とから構成されている。
【0050】前記チューブ70は例えばテフロン、シリ
コン、ナイロン等の樹脂材から成り、先端部外周はテー
パ状に成形されている。軸に沿って大小2本の孔が形成
されてり、うち大きい方はチャンネル70aを形成して
いる。その内径は、バスケット鉗子64のワイヤー64
cおよび延長ワイヤー67が挿入可能な大きさに成形さ
れている。口金72はチューブ70の手元側近傍に設け
られており、チャンネル70aの内周壁面に開口してい
る。
【0051】一方、小孔70bは先端部で屈曲し、チャ
ンネル70aの中心軸方向前方に傾いており、手元側は
チューブ70の外周側壁面に開口している。導線71
は、一対の金属線から成り、ナイロン等の薄肉チューブ
で一束にまとめられており、前記小孔70bの中に挿入
され固定されている。導線71の先端には衝撃波発生部
71aがあり、小孔70bの先端側からチャンネル70
aの中心軸方向前方に傾いて突出しており、その部分は
弾発性を有している。その弾発性は、チャンネル70a
内に処置具等が挿通されている状態で、衝撃波発生部7
1aが撓む程度のものである。導線71の後端側は、チ
ューブ70の側壁面より延出して、駆動装置本体65に
着脱自在なコネクター69に接続される。
【0052】ゴムキャップ73には、チューブ70に取
付けた状態でチャンネル70aと同軸の位置に穴73a
が設けられている。穴73aの内径は、前記ワイヤー6
4cおよび延長ワイヤー67の径よりわずかに小さく成
形されている。延長ワイヤー67は、チューブ70より
長く成形されている。
【0053】次に、作用について説明する。図11には
内視鏡63及びバスケット鉗子64の挿入部シース64
aを抜去し、バスケット部64bとワイヤー64cとを
残した状態で、図12に示すようにワイヤー64cの後
端部と延長ワイヤー67を連結し、延長ワイヤー67の
後端側から、前記チャンネル70aに挿通していく。延
長ワイヤー67はチューブ70より長いため、チューブ
70の先端が管腔61開口部に達する前に延長ワイヤー
67の後端がチューブ70の後端より出て来る。延長ワ
イヤー67の後端を把持し、チューブ70を管腔61の
開口部へ挿入する。
【0054】ここで、図13に示すように、シリンジ6
8にX線造影剤を満たして口金72より注入すれば、チ
ャンネル70aおよび管腔61内が造影剤で満たされ
る。ワイヤー64cおよび延長ワイヤー67をガイドに
し、X線透視下にてチューブ70を管腔61に挿入して
いくと、チューブ70の先端がテーパ状に成形されてい
るため、管腔61を拡張しながらチューブ70の先端が
バスケット部64bに達する。ワイヤー64cもしくは
延長ワイヤー67がチャンネル70a内に挿通されてい
る状態では、衝撃波発生部71aは弾発性を有している
ため、図14(a)に示すように、撓んでいる。
【0055】しかし、チューブ70の先端がバスケット
部64bに達すると、それまで衝撃波発生部71aを撓
ませていた付勢力が解除され、衝撃波発生部71aは図
14(b)に示すように復元し、バスケット部64bの
中に入り、結石62の方向を向く。X線監視下にて衝撃
波発生部71aが結石62の方向を確実に向いているこ
とを確認して駆動装置本体65を駆動させると、衝撃波
発生部71aより衝撃波が出射されて結石62が破壊さ
れる。この結果、嵌頓していた結石62がなくなり、バ
スケット部64bごとプローブ66を抜去できる。
【0056】開示例2は、図14における導線71が、
チューブ70の小孔70bに対して軸方向に進退自在と
なっている。その他の構成は開示例1と同じである。プ
ローブ74を挿入する時には、導線71を手元側に引い
ておき衝撃波発生部71aの先端をチューブ70の先端
面に合わせておく。管腔61内ヘプローブ74を挿入し
ていき、先端面が結石62に達したことを確認した上
で、導線71を小孔70bに対して前方へ押し出すと、
衝撃波発生部71aは小孔70bの先端屈曲形状に合わ
せてチャンネル70aの軸方向に向かって突出する。そ
の結果、衝撃波発生部71aは結石62に当接し、結石
62を破砕する。その他の操作、作用は開示例1と同じ
である。
【0057】本開示例によれば、プローブを挿入する際
に、管腔内壁面に衝撃波発生部か引っかかることがない
ので挿入しやすい。
【0058】図15は開示例3を示し、プローブ75の
先端部を示す。チューブ76の先端には、図示するよう
に半円筒形の傘76aが一体成形されている。傘76a
の先端は衝撃波発生部71aの先端部よりも前方に位置
する。(傘76aは半円筒形に限らず、全周について円
筒形であっても可。)その他の構成は開示例1と同じで
ある。
【0059】本開示例によれば、衝撃波発生部71aか
ら出た衝撃波は、衝撃波発生部71aの軸方向のみなら
ず全方向に出射される。傘76aの先端は衝撃波発生部
71aの先端部よりも前方に位置しているため、周辺に
出射された衝撃波も、傘76aにより遮断される。
【0060】したがって、対象物である結石以外の周辺
部に出射された衝撃波が遮断され、尿管壁や胆管壁など
の正常組織に損傷を与える恐れがない。
【0061】前記開示例によれば、次のような構成が得
られる。
【0062】(付記4)体外に設置した筐体と、筐体よ
り発せられた結石破砕エネルギーを伝達可能な導線が内
装されたプローブとから成り、導線先端にエネルギー発
生部を備えている砕石装置において、内視鏡用処置具挿
入部が通過可能なチャンネルを有する可撓チューブが、
前記導線に並列にプローブの少なくとも体内に挿入され
る部分に配設され、前記導線先端の前記エネルギー発生
部がチャンネル先端面から突出し、かつチャンネルの中
心軸に向かって傾斜していることを特徴とする砕石装
置。
【0063】(付記5)付記4において、前記導線先端
の前記チャンネル先端より突出した部分が弾発性を有
し、処置具を挿通した際に撓むことによって処置具の挿
通を阻害しないことを特徴とする砕石装置。
【0064】(付記6)付記4において、可撓チューブ
の長手軸方向に前記導線を進退自在とし、導線を手元に
引いたときには前記エネルギー発生部を可撓チューブ内
に収納し、押したときには可撓チューブの中心軸に向か
って斜め前方に突出可能としたことを特徴とする砕石装
置。
【0065】(付記7)付記4において、前記可撓チュ
ーブより長く、前記チャンネルに挿通可能な延長ワイヤ
ーが、内視鏡用処置具挿入部と接続可能であることを特
徴とする砕石装置。
【0066】(付記8)付記4〜6において、前記可撓
チューブの先端面から突出して、エネルギー発生部の側
方に波及するエネルギーを遮蔽する遮蔽手段を設けたこ
とを特徴とする砕石装置。
【0067】前記構成によれば、砕石操作中に嵌頓して
しまった結石に対して、簡便かつ安全に砕石し、低侵襲
に内視鏡及び処置具を抜去することができる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、大型な処置部を有する生検鉗子を組み合わせても、
内視鏡単体時と同等な挿入性を確保することができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す内視鏡全体の
側面図。
【図2】同実施形態を示し、図1のA矢視図。
【図3】同実施形態を示し、図2のO−X線に沿う断面
図。
【図4】同実施形態の生検鉗子の一部断面した側面図。
【図5】同実施形態を示し、内視鏡のチャンネルに生検
鉗子を挿通した状態の側面図。
【図6】同実施形態の作用説明図。
【図7】同実施形態の作用説明図。
【図8】この発明の第2の実施形態を示す先端構成部の
断面図。
【図9】トラカールの構成を示す縦断側面図。
【図10】砕石装置によって結石を抜去状態を示す図。
【図11】砕石装置の開示例1を示す図。
【図12】砕石装置の開示例1の作用説明図。
【図13】砕石装置の開示例1のプローブの一部を断面
した側面図。
【図14】砕石装置の開示例2の作用説明図。
【図15】砕石装置の開示例3のプローブの先端部を示
す斜視図。
【符号の説明】
8…先端硬性部 12…チャンネル 13…先端開口部 17a…方向変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽鳥 鶴夫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C061 AA00 BB00 CC00 DD00 FF35 FF43 HH22

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に処置部を有する処置具が挿通可能
    な管路と、前記管路に連通される先端開口部を有する先
    端硬性部とからなる内視鏡において、 前記先端硬性部の長手方向の中心軸から前記先端開口部
    の長手方向の中心軸に向けて結んだ直線の延長線上近傍
    に、前記処置部を先端硬性部の中心軸寄りに方向変換さ
    せる方向変換部を設けたことを特徴とする内視鏡。
JP11083974A 1999-03-26 1999-03-26 内視鏡 Withdrawn JP2000271080A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020039576A1 (ja) * 2018-08-24 2020-02-27 オリンパス株式会社 医療用マニピュレータシステムおよびアクセスデバイス

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020039576A1 (ja) * 2018-08-24 2020-02-27 オリンパス株式会社 医療用マニピュレータシステムおよびアクセスデバイス

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