JP2000269949A - 位相同期制御装置 - Google Patents

位相同期制御装置

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JP2000269949A
JP2000269949A JP11073177A JP7317799A JP2000269949A JP 2000269949 A JP2000269949 A JP 2000269949A JP 11073177 A JP11073177 A JP 11073177A JP 7317799 A JP7317799 A JP 7317799A JP 2000269949 A JP2000269949 A JP 2000269949A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 網同期の品質、信頼性の向上を図る。 【解決手段】 履歴情報保存手段11は、同期時の出力
周波数の位相偏差の基準値及び基準値に対する方向を符
号化したデータからなる履歴データを生成し、時系列に
保存する。履歴情報補償手段12は、最新の履歴データ
と最古の履歴データとの差分を補償して、出力周波数に
反映させる。ドリフト補正手段13は、出力周波数の位
相偏差幅を算出して出力周波数のドリフトを監視し、あ
らかじめ決められた幅の範囲をはずれた場合に、履歴デ
ータに対して、ずれ幅分のオフセットを加えてドリフト
を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は位相同期制御装置に
関し、特にクロック障害の対策機能であるホールドオー
バの動作時に、出力周波数の位相同期制御を行う位相同
期制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ技術や光ファイバ技
術の発展によって、高速コンピュータ通信、マルチメデ
ィア通信等の高度な通信サービスを提供するディジタル
網が広く普及している。
【0003】ディジタル網を構築する場合、網内の装置
は、基準となるクロックの周波数に同期して動作する。
このような網同期を実現する回路としてPLL(Phase
Locked Loop)があり、特に有線通信ではディジタルPL
Lが主流である。
【0004】図9はディジタルPLLの概略構成を示す
図である。ディジタルPLL300は、網から受信する
入力リファレンスクロックfrとPLLが出力する網同
期クロックfoとのフィードバックを常時比較し、PL
Lが出力する網同期クロックfoを入力リファレンスク
ロックfrに追従させる。
【0005】位相比較器301は、入力リファレンスク
ロックfrと出力周波数foとの位相を比較し、位相差
を出力する。A/D変換器302は、この位相差をディ
ジタル化する。PLL制御部303は、CPU、RO
M、RAM等で構成され、ディジタル化された位相差に
もとづいて、VCXO(電圧制御水晶発振器)305の
制御を行うための制御信号を出力する。
【0006】D/A変換器304は、この制御信号をア
ナログ化して直流電圧にして出力する。VCXO305
は、直流電圧に対応した出力周波数を発振する。分周器
306は、出力周波数foをN分周し、分周信号fo/
Nを位相比較器301に入力する。
【0007】このような構成に対し、PLL制御部30
3は、分周信号fo/Nがfrと一致するようにVCX
O305を制御する。一方、PLLは、入力リファレン
スクロックに異常(クロック断など)が発生した場合に
は、同期中に記録したクロック特性情報にしたがった網
同期クロックを出力するホールドオーバといわれる自走
モードになる。このようなホールドオーバ動作時のPL
L出力は、信頼性の高いものでなければならない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
ホールドオーバ機能を持つ従来のPLLは、同期状態中
にメモリに記録する情報として、周波数値や位相差の値
そのものを記録しており、さらに同期時の動作により近
づけるために、記録する情報数も大量に必要とされるた
め、メモリの容量が非常に大きくなってしまうといった
問題があった。
【0009】また、記録した情報の最新のものと最も古
いものとでは差分があり、この差分のために、PLL出
力に急激な変動を与えてしまうといった問題があった。
さらに、従来の網同期制御では、スリップ発生間隔が短
いといった問題があった。図10はスリップ発生を説明
する図である。
【0010】図のディジタル網は、クロックソースCK
を有する上位局Aと、伝送路端に設置される同期端局装
置100を含む送信局Bと、伝送路端に設置される同期
端局装置200を含む受信局Cと、から構成されてい
る。
【0011】上位局Aは、クロック分配路で送信局Bと
受信局Cに接続し、送信局Bと受信局Cは、ディジタル
情報伝送路で接続している。同期端局装置100、20
0はそれぞれ、クロック抽出部101、201とクロッ
ク生成部102、202と情報メモリ103、203と
から構成される。
【0012】クロック抽出部101、201は、ディジ
タル情報からクロックを抽出する。クロック生成部10
2は、クロックソースCKからのクロックfaに同期し
た送信クロックfb(=fa+Δfb)を生成し、クロ
ック生成部202は、クロックソースCKからのクロッ
クfaに同期した受信クロックfc(=fa+Δfc)
を生成する。情報メモリ103、203は、ディジタル
情報を格納する。
【0013】ここで、受信局Cに着目して説明すると、
まず、受信局Cは送信局Bから受信したディジタル情報
を、クロック抽出部201で抽出した受信クロックfb
1によりいったん情報メモリ203に書き込む。
【0014】そして、クロック生成部202から供給さ
れるクロックfcにより読み出しを行って装置内に取り
込む。したがって、伝送路上で発生するジッタ(Δf
b、Δfc)や瞬断等、ある程度の位相変動は、この情
報メモリ203で吸収することができる。ところが、図
のように上位局Aから受信局Cへのクロック分配路(デ
ィジタル回線)に障害が発生した場合、受信局Cはクロ
ック抽出を止め、ホールドオーバ状態に入る。ワンダ
(長い周期で生じる位相差が存在する状態)のピークで
ホールドオーバ状態に入った場合などは、受信局Cにお
けるデータ受信クロックfb1とホールドオーバにより
生成されるクロックfcとに周期的(ワンダの周期)に
大きな差分が発生し、書き込みが終わらないうちに読み
出したり、書き込む情報が多すぎてオーバフローしたり
して、ビットエラーとなるスリップが発生してしまう。
【0015】網同期制御は、このようなスリップの発生
や位相変動要因を抑制し、安定したクロック周波数のデ
ィジタル網を構築しなければならない。本発明はこのよ
うな点に鑑みてなされたものであり、網同期の品質及び
信頼性の向上を図った位相同期制御装置を提供すること
を目的とする。
【0016】また、本発明の他の目的は、網同期の品質
及び信頼性の向上を図ったPLL装置を提供することで
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、図1に示すような、クロック障害の対策
機能であるホールドオーバの動作時に、出力周波数の位
相同期制御を行う位相同期制御装置10において、同期
時の出力周波数の位相偏差の基準値及び基準値に対する
方向を符号化したデータからなる履歴データを生成し、
時系列に保存する履歴情報保存手段11と、最新の履歴
データと最古の履歴データとの差分を補償して、出力周
波数の位相同期制御に反映させる履歴情報補償手段12
と、出力周波数の位相偏差幅を算出して出力周波数のド
リフトを監視し、あらかじめ決められた幅の範囲をはず
れた場合に、履歴データに対して、ずれ幅分のオフセッ
トを加えてドリフトを補正するドリフト補正手段13
と、を有することを特徴とする位相同期制御装置10が
提供される。
【0018】ここで、履歴情報保存手段11は、同期時
の出力周波数の位相偏差の基準値及び基準値に対する方
向を符号化したデータからなる履歴データを生成し、時
系列に保存する。履歴情報補償手段12は、最新の履歴
データと最古の履歴データとの差分を補償して、出力周
波数の位相同期制御に反映させる。ドリフト補正手段1
3は、出力周波数の位相偏差幅を算出して出力周波数の
ドリフトを監視し、あらかじめ決められた幅の範囲をは
ずれた場合に、履歴データに対して、ずれ幅分のオフセ
ットを加えてドリフトを補正する。
【0019】また、図2に示すような、信号の位相同期
制御を行うPLL装置1において、出力周波数を発振す
る出力周波数発振手段50と、入力信号の周波数と出力
周波数との位相を比較して、位相差を出力する位相比較
手段20と、同期時の出力周波数の位相偏差の基準値及
び基準値に対する方向を符号化したデータからなる履歴
データを生成し、時系列に保存する履歴情報保存手段1
1と、最新の履歴データと最古の履歴データとの差分を
補償して、出力周波数の位相同期制御に反映させる履歴
情報補償手段12と、出力周波数の位相偏差幅を算出し
て出力周波数のドリフトを監視し、あらかじめ決められ
た幅の範囲をはずれた場合に、履歴データに対して、ず
れ幅分のオフセットを加えてドリフトを補正するドリフ
ト補正手段13と、から構成されるPLL制御手段10
0と、を有することを特徴とするPLL装置1が提供さ
れる。
【0020】ここで、出力周波数発振手段50は、出力
周波数を発振する。位相比較手段20は、入力信号の周
波数と出力周波数との位相を比較して、位相差を出力す
る。履歴情報保存手段11は、同期時の出力周波数の位
相偏差の基準値及び基準値に対する方向を符号化したデ
ータからなる履歴データを生成し、時系列に保存する。
履歴情報補償手段12は、最新の履歴データと最古の履
歴データとの差分を補償して、出力周波数の位相同期制
御に反映させる。ドリフト補正手段13は、出力周波数
の位相偏差幅を算出して出力周波数のドリフトを監視
し、あらかじめ決められた幅の範囲をはずれた場合に、
履歴データに対して、ずれ幅分のオフセットを加えてド
リフトを補正する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の位相同期制御装置
の原理図である。
【0022】図のグラフは、ホールドオーバを説明する
ものであり、縦軸に位相偏差、横軸に経過時間tをとっ
てある。時間t0がクロック断が起きた時間であり、0
〜t0が同期状態、t0以降がホールドオーバである。
【0023】ホールドオーバは、クロックパスが切れた
時、クロックパスが切れる直前の位相偏差で自走を開始
し(次段の装置に対し、記録した入力リファレンスクロ
ックを供給する)機能のことをいう。
【0024】なお、時間がある程度経過すると、従来で
は発振器の周波数ドリフト率(環境条件によって変化す
る)に対応して位相偏差は徐々に増えていくが、本発明
では、後述するドリフト補正を行って、ホールドオーバ
時のクロックの信頼性を高めている。
【0025】位相同期制御装置10は、このようなクロ
ック障害の対策機能であるホールドオーバの動作時に、
出力周波数の位相同期制御を行う。履歴情報保存手段1
1は、同期時の出力周波数の位相偏差(または周波数偏
差、以降同様)の基準値及び基準値に対する方向を符号
化したデータからなる履歴データ(以下、ヒストリデー
タと呼ぶ)を生成し、時系列に保存する。
【0026】履歴情報補償手段12は、最新のヒストリ
データと最古のヒストリデータとの差分を補償して、出
力周波数の位相同期制御に反映させる。ドリフト補正手
段13は、出力周波数のすべての位相偏差幅を算出する
ことで出力周波数の中心周波数のドリフトを監視し、あ
らかじめ決められた幅の範囲をはずれた場合に、ヒスト
リデータに対して、ずれ幅分のオフセットを加えてドリ
フトを補正する。
【0027】位相偏差監視手段14は、出力周波数の位
相偏差を監視し、入力された位相差に異常があった場合
に位相偏差が正常であるならば、入力リファレンスクロ
ックに異常があるものとみなして、ホールドオーバへ移
行させる。
【0028】ワンダ・エミュレーション手段15は、出
力周波数のピーク間の間隔をヒストリデータを利用して
記録し、同期中に存在していたワンダをモデル化する。
そして、モデル化したワンダのエミュレーションを行っ
て、出力周波数の位相同期制御を行う。なお、上記の各
構成手段の詳細は後述する。
【0029】次に位相同期制御装置10を適用したPL
L装置について説明する。図2はPLL装置の構成を示
す図である。PLL装置1は、ディジタルPLLであ
り、網から受信する入力リファレンスクロックfrと出
力周波数foとのフィードバック制御を行って、出力周
波数foを入力リファレンスクロックfrに追従させ
る。 位相比較手段20は、入力リファレンスクロック
frと出力周波数foとの位相を比較し、位相差を出力
する。A/D変換手段30は、この位相差をディジタル
化する。
【0030】PLL制御手段100は、同期制御手段1
10と、位相同期制御装置10と、出力制御手段120
とから構成される。同期制御手段110はPLLの同期
状態時の位相同期制御、位相同期制御装置10はホール
ドオーバ時の位相同期制御を行う。そして、出力制御手
段120は、同期制御手段110及び位相同期制御装置
10からの位相制御情報にもとづいて、VCXO50に
対し、入力リファレンスクロックfrの追従制御を行う
ための制御信号CNTを出力する。位相同期制御装置1
0内部の構成手段の概略説明は上述したので省略する。
【0031】D/A変換手段40は、制御信号CNTを
アナログ化して直流電圧を出力する。出力周波数発振手
段(VCXO)50は、直流電圧に対応した出力周波数
foを発振する。分周器60は、出力周波数foをN分
周し、分周信号fo/Nを位相比較手段20に入力す
る。位相偏差抽出手段70は、出力周波数foから位相
偏差を抽出し、PLL制御手段100に送信する。
【0032】また、分周制御手段80は、電源投入時の
入力リファレンスクロックfrの引き込み動作(位相ず
れから位相ずれがない状態へ移行する動作)時には、ロ
ック状態になるまで、入力リファレンスクロックfrの
分周値を段階的に切り替える。詳細は後述する。
【0033】以上説明したように、本発明の位相同期制
御装置10及び位相同期制御装置10を適用したPLL
装置1は、同期時の出力周波数foの位相偏差からヒス
トリデータを生成することで効率のよいロギングを行う
ことが可能になる。
【0034】また、最新ヒストリデータと最古ヒストリ
データとの差分を補償して出力周波数に反映させるの
で、出力周波数foに急激な変動を与えることを防ぐこ
とが可能になる。
【0035】さらに、出力周波数foの中心周波数のド
リフトを監視して、ずれ幅分のオフセットをヒストリデ
ータに加えることにより、効率よくドリフトの補正を行
うことが可能になる。
【0036】また、出力周波数foの位相偏差を常時監
視することで、入力リファレンスクロックfrのクロッ
ク断を早期に検出することが可能になる。さらに、ワン
ダをモデル化し、エミュレーションすることで、スリッ
プ発生を抑制することが可能になる。
【0037】次に位相偏差監視手段14について説明す
る。位相偏差監視手段14は、同期状態での、位相比較
手段20の出力する位相差を一定周期で読み取りつつ、
同時に位相偏差抽出手段70が抽出した出力周波数fo
の位相偏差を監視する。
【0038】位相差に異常な変動が見られた場合、その
原因が出力周波数foの異常変動によるものなのか、入
力リファレンスクロックfrの異常によるものなのかを
判断する。ここで、出力周波数foが正常な範囲内であ
った場合、入力リファレンスクロックfrの異常と判断
して、ホールドオーバ動作を開始する。
【0039】このように、本発明の位相偏差監視手段1
4は、位相偏差を常時監視してホールドオーバに入る構
成としたので、クロック断以外の異常な入力リファレン
スクロックfrに追従する可能性を減少させることが可
能になる。
【0040】次に分周制御手段80について説明する。
従来のディジタルPLLでは、位相比較回路に引き込む
出力周波数foと入力リファレンスクロックfrとを固
定値で分周し、比較結果にもとづいて、固定の追従精度
でVCXOを制御していた。
【0041】そして、ディジタルPLLでは、位相差を
測定する基準クロックの量子化誤差をなるべく小さくす
るためには、分周値を極力小さくする必要がある。とこ
ろが、分周値を小さくするほど、測定に時間にかかって
しまう(例えば、1Hzにすれば1秒かかる)。
【0042】一般的には、パワーオン直後の出力周波数
foと入力リファレンスクロックfrとでは、比較的大
きな周波数差が存在するため、従来のような固定分周
値、固定追従精度では、量子化誤差を小さくして、さら
にPLL追従精度をあげようとすると引き込み時間がか
かってしまう。
【0043】したがって、本発明の分周制御手段80
は、入力リファレンスクロックfrの分周値をパワーオ
ン時には、段階的に切り替えてロック状態にもってい
く。すなわち、パワーオン直後では、入力リファレンス
クロックfrと出力周波数foとの位相偏差が大きいた
めに分周値を大きくし、徐々に近づいてきたら分周値を
小さくしてロック状態にもっていく。
【0044】また、分周制御手段80で行う制御と合わ
せて、PLL制御手段100の出力制御手段120で
も、追従精度を段階的に切り替えていく。すなわち、パ
ワーオン直後では、入力リファレンスクロックfrと出
力周波数foとの位相偏差が大きいために追従精度を大
きくし、徐々に近づいてきたら追従精度を小さくしてロ
ック状態にもっていく。
【0045】以上説明したように、本発明のように、パ
ワーオン時での分周値及び追従精度の段階的な切替えを
行うことにより、初期のアンロック状態から、すみやか
に、かつ安定して出力周波数foを入力リファレンスク
ロックfrに追従させることができ、かつ引き込み時間
を適切に短縮することが可能になる。
【0046】次に履歴情報保存手段11について説明す
る。履歴情報保存手段11は、出力周波数foが入力リ
ファレンスクロックfrに追従している同期状態の間、
ホールドオーバ機能を実現するためにクロック動作を示
すためのヒストリデータをメモリに保存する。
【0047】このヒストリデータのポイント数が多いほ
どホールドオーバ状態での、実際の同期時のクロック動
作により近いものを再現できる。そこでより小さいメモ
リ領域でより多くのヒストリデータを残すために、同期
時の出力周波数foの位相偏差の基準値及び基準値に対
する方向を符号化したデータからなるヒストリデータを
生成し、時系列に保存していく。
【0048】図3はヒストリデータの保存の様子を示す
図である。図には、方向を示す符号化データを保存する
領域11aと、方向なし(基準値に対応)の連続回数を
保存する領域11bが示されている。
【0049】保存制御としては、まず、ヒストリデータ
を位相差の値そのものではなく、位相偏差の方向を符号
化してデータとして残す。位相差の比較出力がされた時
点で、PLL制御手段100が出力周波数foを上げる
(増える)方向に制御した場合を+方向とし、ヒストリ
には+1を残す。
【0050】また、出力周波数foを下げる(減る)方
向に制御した場合を−方向とし、ヒストリには−1を残
す。出力周波数foを何も制御しなかった場合には0を
残す。0が連続した場合は、連続回数のカウント値を残
す。
【0051】以上説明したように、履歴情報保存手段1
1を設けて、ホールドオーバのためのヒストリデータの
保存制御を行う構成とした。従来では周波数値や位相差
の値そのものを保存していたので、位相差カウント値と
同幅のサイズ分を測定毎に残していたため(1つの情報
に2バイト以上要していた)、大きなメモリ容量を必要
としていたが、本発明の履歴情報保存手段11では、方
向のみを符号化したデータを保存するため、最大で1バ
イト、場合によっては2ビット単位で残すことが可能で
あり、小さいメモリサイズを用いて、実際に同期してい
た期間のクロック動作により近いクロックが生成するこ
とが可能になる。
【0052】なお、上記のようなヒストリデータを生成
して位相同期制御を行った場合でも、クロック供給諸元
(例えば、SONET等のクロック・ストラタム・レベ
ル)を十分満たす。
【0053】次に履歴情報補償手段12について説明す
る。ホールドオーバ状態で参照するヒストリデータは、
その最新の値と最も古い値との間に、ある程度の差分が
ある。
【0054】このため、ヒストリデータを履歴の時間軸
と同一方向のみにシステマチックに読み出すだけでは、
この差分が出力周波数foの瞬間的な変動として出力さ
れてしまう。
【0055】したがって、本発明の履歴情報補償手段1
2は、最新のヒストリデータから最古のヒストリデータ
へ時間軸を遡って読み出し、最古のヒストリデータに到
達した際は、その最古のヒストリデータから最新のヒス
トリデータへ時間軸にそって読み出すことを繰り返すこ
とで(このようなサイクリックな読み出し制御を以降、
ミラーリングと呼ぶ)、差分を補償して瞬間的変動を抑
制し、出力周波数foの位相同期制御に反映させる。
【0056】図4はミラーリングを示す図である。縦軸
に出力周波数foの位相偏差(出力の変動値)、横軸に
経過時間tをとり、図中の折れ線グラフはヒストリデー
タを示している。
【0057】時間t0が入力リファレンスクロックfr
の異常判定ポイントとし、この時間t0で同期状態から
ホールドオーバへ移行する。また、ヒストリデータを格
納するヒストリサイズは、実際にホールドオーバ時に参
照されるヒストリデータであるホールドオーバ参照デー
タと、入力リファレンスクロックfrの異常検出を行う
ための保護時間と、をカバーするだけのサイズを持って
いる。なお、ヒストリデータのグラフのピーク〜ピーク
が同期精度を表すことになる。
【0058】図に示すように、時間t0のホールドオー
バ動作を開始した時点で、最新のヒストリデータから順
番に時間を遡るかたちで読み出している。また、最古の
ヒストリデータに到達した時間t1から、時間軸にそっ
てヒストリデータを読み出している。そして、このよう
な動作を繰り返して、出力周波数foを制御する。
【0059】以上説明したように、本発明の履歴情報補
償手段12は、ミラーリング動作を行って、ホールドオ
ーバ動作時の最新ヒストリデータ及び最古ヒストリデー
タとの差分を補償する構成とした。これにより、出力周
波数foに急激な変動を与えることを防ぐことが可能に
なる。
【0060】次にドリフト補正手段13について説明す
る。ホールドオーバ状態では出力周波数foのフィード
バックがなされないため、VCXO50のドリフトに対
する補正が入らない。
【0061】したがって、長時間たつと本来生成しよう
としている周波数よりもずれた出力クロックを生成して
しまうことになる。そこで、ドリフトによる出力周波数
foの変動を抑制するための中心周波数のずれを補正す
るため、中心周波数がずれていなければ必ず特定の値に
なるという基準点を用意してドリフト補正を行う。
【0062】まず、正常な期間に記録されたヒストリデ
ータの読み出しを開始した時点で、ヒストリデータの特
定のポイントをドリフト検出ポイントTdrift とする。
ホールドオーバ動作中は、ヒストリデータを読み出す毎
に(すなわち、全ヒストリポイント毎に)位相偏差抽出
手段70から抽出された出力周波数foの位相偏差(p
plodevとする)を積分していく。毎回の出力周波数fo
をfplooutとすると、位相偏差pplodevは次式のように
なる。
【0063】
【数1】 pplodev(n)=fploout(n)−fploout(n−1) …(1) そして、ヒストリデータの読み出しポイントがドリフト
検出ポイントTdriftに戻った時点で、積分値Pを確認
する。ポイント数をmとすると積分値Pは、
【0064】
【数2】
【0065】ここで、出力周波数foがヒストリデータ
にぴったり一致した変動をしていれば、積分値Pは0に
なるはずであるが、VCXO50の精度やドリフトによ
り微妙に差分が生じる。ここで、特定のポイントの出力
周波数foの差分だけの計測だけでなく積分を行うの
は、出力周波数foの変動を全体の傾向としてとらえる
ためである。
【0066】また、検出ポイントTdrift の毎回の積分
結果Pをさらに積分しQとすると、
【0067】
【数3】 Q(n)=Q(n−1)+ΣP(n) …(3) そして、ドリフト検出ポイントTdrift でのQの積分値
Qtotal が、あらかじめ設定した閾値を越えたら出力周
波数fo(の中心周波数)の異常と判定する。また、こ
の出力異常が、VCXO50の故障によるものなのか、
ドリフトによるものなのかを判定する必要がある。
【0068】そこで、ドリフト補正手段13では、出力
周波数foの中心周波数にQtotalだけの値を与えて、
再度出力周波数foが追従してくるかを監視する。追従
してくれば、それは中心周波数のズレの原因はドリフト
によるものと判断でき、ずれ幅分のオフセットをヒスト
リデータに加えてドリフトを補正する。
【0069】以上説明したように、本発明のドリフト補
正手段13は、出力周波数の総位相偏差幅を算出してド
リフトを監視し、あらかじめ決められた幅の範囲をはず
れた場合に、ヒストリデータに、ずれ幅分のオフセット
を加えてドリフトを補正する構成とした。これにより、
ドリフトによる出力周波数foの変動を効率よく抑制す
ることが可能になる。
【0070】なお、出力周波数foの位相偏差は、1つ
前との差分であるため、全体としてどの方向に動いたか
を判断するには、すべてのポイント測定値を総合的に見
る必要がある。したがって、上述の計算式では、積分と
いう形をとって行った。
【0071】次にワンダにもとづくスリップ発生につい
て説明する。図10で説明したようなディジタル網シス
テム、すなわち、受信クロックと送信クロックが独立で
あり、片方のクロックのみが網同期クロックを使用して
いるようなシステムに対しては、ワンダにもとづいたス
リップの発生が起きやすい。
【0072】図5はワンダにもとづくスリップの発生を
示す図である。縦軸に送信クロックと受信クロックとの
位相差、横軸に時間tをとる。また、実線の曲線が送信
クロック、点線の曲線が受信クロックを示している。
【0073】図ではワンダが発生し、ワンダのインター
バル内で、時間t0で同期状態からホールドオーバへ移
行したとする。時間t0に到達するまでの同期状態で
は、受信クロックと送信クロックには位相差は生じてい
ない。
【0074】一方、時間t0からホールドオーバに入
り、ワンダのピークで、すなわち、受信クロックと送信
クロックに大きな位相差が生じた状態で、長時間その位
相差が保たれる場合では、スリップ発生の可能性が高く
なる。
【0075】したがって、網同期制御では、必ずワンダ
が生成されているという前提にたつと、上記のような条
件が発生するのを抑制する必要がある。ここで、ワンダ
周期分のヒストリが十分記録できる程メモリが大きけれ
ば、そのまま読み出して出力周波数foの位相同期制御
に使うことができるが、これは実用的ではなく、また、
ワンダの周期を予測しているわけではない。
【0076】次にワンダ・エミュレーション手段15に
ついて、図6〜図8を用いて説明する。ワンダ・エミュ
レーションとは、モデル化したワンダにもとづいて、想
定したワンダ発生時の出力周波数foの位相同期制御を
行うことをいう。
【0077】図6はワンダのモデル化を示す図であり、
(A)は実際の位相偏差、(B)はワンダモデルを示し
ている。同期状態での(A)では、位相偏差のピークを
サンプリングして記憶する。そして、ホールドオーバ状
態での(B)では、記憶したピーク値にもとづいてワン
ダモデルを生成する。
【0078】図7はワンダエミュレーション手段15の
処理手順を示すフローチャートである。 〔S1〕同期状態に入った時点から、位相偏差計測ポイ
ント毎のヒストリデータとに加え、位相偏差あるいは出
力周波数foのピーク値とピーク値との間の時間間隔
(ピーク間周期)をワンダの量子化データとして記録す
る。
【0079】ワンダにも複数のスペクトル成分が含まれ
ることが想定されるため、ピーク測定だけでは、それら
の複合的な周期が混ざり合いモデル化が困難になる。そ
こでサンプリングは、あらかじめ規定する特定の周波数
成分以上かつ特定の振幅以上のもののみを対象として行
う。 〔S2〕ホールドオーバ状態では、網同期中にサンプリ
ングしたピーク〜ピーク間の周期情報から、ワンダのモ
デルを生成する。 〔S3〕位相偏差計測ポイント毎に記録したヒストリデ
ータが、その生成したワンダモデル周期のどの位置にい
たかを割り出し(後述の部分パターンマッチングを行
う)、そのポイントからワンダ・モデルにしたがってワ
ンダエミュレートを開始する(図6のStart Point )。
【0080】なお、同期状態に入った時点からホールド
オーバ状態に遷移するまでの間で、ピークが1つあるい
は1つも観測されていなかった場合、その間の最大値と
最小値を擬似的なピークとみなし、ワンダをエミュレー
トする。
【0081】この場合、上述した手法と同様にエミュレ
ートすると、本来存在していたであろうワンダよりも高
周波のワンダを生成してしまうことになる、したがっ
て、こういった場合には、擬似的なピーク間の時間間隔
には意味を持たせずに、ワンダ周期Twandは独自に設定
する。
【0082】Twandの決定要因となるのは、1つは本発
明を適用する装置に対する各種のワンダ規定(ワンダ生
成規定、ワンダ耐力等)未満であること。もう1つは擬
似的なピークポイント間の大きさが持続した場合に、ス
リップが発生することが予想される時間等を目安とす
る。
【0083】図8は部分パターンマッチングの処理手順
を示す図である。 〔S10〕ヒストリデータを次のパラメータで量子化す
る。量子化されるパラメータは、最新のヒストリデータ
に対応する出力周波数foの周波数値Flatestと、ヒス
トリデータ全体としての方向である。 〔S11〕周波数値Flatestと、ワンダモデルの交差す
るポイントを出す。 〔S12〕ワンダモデルは1周期分のみであるため、交
差するのは必ず2ポイント存在する。そこで、ステップ
S10のヒストリデータの方向を示す情報により、ヒス
トリデータのブロックがワンダモデルのどの位置にいる
のかを判断し、そこをエミュレーションのスタートポジ
ション(図6のStart Point )とする。 〔S13〕ワンダ・エミュレーション手段15は、この
スタートポイントからエミュレーションを開始する。
【0084】以上説明したように、本発明のワンダ・エ
ミュレーション手段15は、出力周波数foまたは位相
偏差のピーク間の間隔を記録して、同期中に存在してい
たワンダをモデル化し、モデル化したワンダのエミュレ
ーションを行って、出力周波数の位相同期制御を行う構
成とした。
【0085】このようにワンダを量子化してとらえるこ
とで、ホールドオーバ機能で参照するヒストリデータの
ポイント数を必要最小限に抑えて、ワンダのモデル化を
行うことができ、さらにモデル化したワンダのエミュレ
ーションを行うことで、スリップの発生を抑制すること
が可能になる。
【0086】以上説明したように、本発明の位相同期制
御装置10及びPLL装置1は、位相比較手段20から
出力される位相差と同時に、出力周波数foの位相偏差
を監視することで、出力クロックに対する入力リファレ
ンスクロックfrの障害波及を避けることが可能にな
る。
【0087】また、ホールドオーバ動作で使用するヒス
トリデータとして、出力周波数foの基準値と基準値に
対して方向を示す符号化データだけを記録することによ
り、位相差の値そのものを記録するよりもメモリ使用量
を節約することが可能になる。
【0088】さらに、ヒストリデータのミラーリングを
行うことで、出力周波数foの急激な変動を避けること
が可能になる。また、ホールドオーバ動作中に、ヒスト
リデータにずれ幅分のオフセットを加えて、ドリフト補
正を行うことにより、ドリフトによる出力周波数foの
変動を効率よく抑制することが可能になる。
【0089】さらに、受信クロックと送信クロックが独
立で、一方のクロックのみが出力周波数foのクロック
を使用しているシステムに対しては、同期中にワンダを
サンプリングし、ホールドオーバ動作中にエミュレーシ
ョンする構成としたので、システムで発生しうるスリッ
プを抑制することが可能になる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の位相同期
制御装置は、同期時の出力周波数の位相偏差から生成さ
れた履歴データを出力周波数に反映させ、かつ履歴デー
タにオフセットを加えて出力周波数のドリフトを補正す
る構成とした。これにより、網同期の品質及び信頼性を
向上させ、特にホールドオーバ時の同期安定化を図るこ
とが可能になる。
【0091】また、本発明のPLL装置は、同期時の出
力周波数の位相偏差から生成された履歴データを出力周
波数に反映させ、かつ履歴データにオフセットを加えて
出力周波数のドリフトを補正する構成とした。これによ
り、網同期の品質及び信頼性を向上させ、特にホールド
オーバ時の同期安定化を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位相同期制御装置の原理図である。
【図2】PLL装置の構成を示す図である。
【図3】ヒストリデータの保存の様子を示す図である。
【図4】ミラーリングを示す図である。
【図5】ワンダにもとづくスリップの発生を示す図であ
る。
【図6】ワンダのモデル化を示す図であり、(A)は実
際の位相偏差、(B)はワンダモデルを示す。
【図7】ワンダ・エミュレーション手段の処理手順を示
すフローチャートである。
【図8】部分パターンマッチングの処理手順を示す図で
ある。
【図9】ディジタルPLLの概略構成を示す図である。
【図10】スリップ発生を説明する図である。
【符号の説明】
10 位相同期制御装置 11 履歴情報保存手段 12 履歴情報補償手段 13 ドリフト補正手段 14 位相偏差監視手段 15 ワンダ・エミュレーション手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック障害の対策機能であるホールド
    オーバの動作時に、出力周波数の位相同期制御を行う位
    相同期制御装置において、 同期時の前記出力周波数の位相偏差の基準値及び前記基
    準値に対する方向を符号化したデータからなる履歴デー
    タを生成し、時系列に保存する履歴情報保存手段と、 最新の履歴データと最古の履歴データとの差分を補償し
    て、前記出力周波数の位相同期制御に反映させる履歴情
    報補償手段と、 前記出力周波数の位相偏差幅を算出して前記出力周波数
    のドリフトを監視し、あらかじめ決められた幅の範囲を
    はずれた場合に、前記履歴データに対して、ずれ幅分の
    オフセットを加えてドリフトを補正するドリフト補正手
    段と、 を有することを特徴とする位相同期制御装置。
  2. 【請求項2】 前記出力周波数の位相偏差を監視し、入
    力された位相差に異常があった場合に前記位相偏差が正
    常であるならば、入力に異常があるものとみなして、前
    記ホールドオーバへ移行させる位相偏差監視手段をさら
    に有することを特徴とする請求項1記載の位相同期制御
    装置。
  3. 【請求項3】 前記履歴情報補償手段は、前記ホールド
    オーバの開始時に、最新の履歴データから最古の履歴デ
    ータへ時間軸を遡って読み出し、最古の履歴データに到
    達した際は、最古の履歴データから最新の履歴データへ
    時間軸にそって読み出すことを繰り返して、前記差分を
    補償することを特徴とする請求項1記載の位相同期制御
    装置。
  4. 【請求項4】 前記出力周波数または前記出力周波数の
    位相偏差のピーク間の間隔を記録して、同期中に存在し
    ていたワンダをモデル化し、モデル化した前記ワンダの
    エミュレーションを行って、前記出力周波数の位相同期
    制御を行うワンダ・エミュレーション手段をさらに有す
    ることを特徴とする請求項1記載の位相同期制御装置。
  5. 【請求項5】 信号の位相同期制御を行うPLL装置に
    おいて、 出力周波数を発振する出力周波数発振手段と、 入力信号の周波数と前記出力周波数との位相を比較し
    て、位相差を出力する位相比較手段と、 同期時の前記出力周波数の前記位相偏差の基準値及び前
    記基準値に対する方向を符号化したデータからなる履歴
    データを生成し、時系列に保存する履歴情報保存手段
    と、最新の履歴データと最古の履歴データとの差分を補
    償して、前記出力周波数の位相同期制御に反映させる履
    歴情報補償手段と、前記出力周波数の位相偏差幅を算出
    して前記出力周波数のドリフトを監視し、あらかじめ決
    められた幅の範囲をはずれた場合に、前記履歴データに
    対して、ずれ幅分のオフセットを加えてドリフトを補正
    するドリフト補正手段と、から構成されるPLL制御手
    段と、 を有することを特徴とするPLL装置。
  6. 【請求項6】 前記出力周波数の前記位相偏差を監視
    し、入力された前記位相差に異常があった場合に前記位
    相偏差が正常であるならば、入力に異常があるものとみ
    なして、前記ホールドオーバへ移行させる位相偏差監視
    手段をさらに有することを特徴とする請求項5記載のP
    LL装置。
  7. 【請求項7】 前記履歴情報補償手段は、前記ホールド
    オーバの開始時に、最新の履歴データから最古の履歴デ
    ータへ時間軸を遡って読み出し、最古の履歴データに到
    達した際は、最古の履歴データから最新の履歴データへ
    時間軸にそって読み出すことを繰り返して、前記差分を
    補償することを特徴とする請求項5記載のPLL装置。
  8. 【請求項8】 前記出力周波数または前記出力周波数の
    位相偏差のピーク間の間隔を記録して、同期中に存在し
    ていたワンダをモデル化し、モデル化した前記ワンダの
    エミュレーションを行って、前記出力周波数の位相同期
    制御を行うワンダ・エミュレーション手段をさらに有す
    ることを特徴とする請求項5記載のPLL装置。
  9. 【請求項9】 初期引き込み時、前記入力信号の分周値
    を段階的に切り替える分周制御手段をさらに有すること
    を特徴とする請求項5記載のPLL装置。
  10. 【請求項10】 前記PLL制御手段は、初期引き込み
    時、前記入力信号に対する追従精度を段階的に切り替え
    ることを特徴とする請求項5記載のPLL装置。
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