JP2000269814A - アナログ/ディジタル変換回路 - Google Patents

アナログ/ディジタル変換回路

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JP2000269814A
JP2000269814A JP11073972A JP7397299A JP2000269814A JP 2000269814 A JP2000269814 A JP 2000269814A JP 11073972 A JP11073972 A JP 11073972A JP 7397299 A JP7397299 A JP 7397299A JP 2000269814 A JP2000269814 A JP 2000269814A
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JP11073972A
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Yasuhiro Tanabe
辺 靖 博 田
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Toshiba Corp
Toshiba Electronic Device Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Microelectronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 A/D変換処理に要する時間を短縮すること
が可能なA/D変換回路を提供する。 【解決手段】 例えば10ビット幅精度のA/D変換回
路において、従来は全て10ビットで変換を行っていた
が、変換ビット幅設定回路に設定された例えば5ビット
幅で変換を行う。これにより、期待値生成回路16が生
成する期待値はこの5ビット幅の範囲内で生成され、制
御論理部13、D/A変換回路18、コンパレータ部2
1から成る制御ループの回数が10回から5回に減少
し、処理時間が高速化される。この設定された変換ビッ
ト幅が適切でない場合は、CPU11により変換ビット
幅の再設定が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ/ディジ
タル(以下、A/Dという)変換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、A/D変換回路が変換するアナ
ログ入力信号のビット幅は、各システム毎に一定値で固
定されていた。例えば、nビット幅の精度でA/D変換
を行うシステムでは、全てのアナログ入力信号に対して
それぞれ1ビットずつn回変換処理を行っていた。この
ため、A/D変換に要する時間は、システムの動作周波
数のみによって一義的に決定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のA/
D変換回路では、アナログ入力信号における変化量の大
小にかかわらず、全ビット幅分の変換処理を行わなけれ
ば変換結果を得ることはできなかった。従って、アナロ
グ入力信号の変化量が小さく、A/D変換を行っても変
換結果が下位の数ビット程度しか変動しないような場合
であっても、毎回全ビットの変換処理を行わなければな
らず、不必要な変換に時間を浪費するという問題があっ
た。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、A/D変換処理に要する時間を短縮することが可能
なA/D変換回路を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のA/D変換回路
は、アナログ入力信号と比較すべきディジタル期待値信
号を生成する制御論理部と、前記ディジタル期待値信号
を与えられてアナログ期待値信号に変換するディジタル
/アナログ変換回路と、前記アナログ入力信号と前記ア
ナログ期待値信号とを比較し、比較結果信号を前記制御
論理部に出力するコンパレータ部とを備え、前記制御論
理部が前記比較結果信号に応じて前記ディジタル期待値
信号を生成する制御ループを繰り返し、前記ディジタル
期待値信号の最下位ビットが決定された時点におけるこ
の期待値をアナログ/ディジタル変換結果とするアナロ
グ/ディジタル変換回路であって、前記制御論理部は、
1回目のアナログ/ディジタル変換では第1の変換ビッ
ト幅で前記ディジタル期待値信号を生成して制御ループ
を前記第1の変換ビット数だけ繰り返し、2回目以降の
アナログ/ディジタル変換では前記第1の変換ビット幅
よりも小さい第2の変換ビット幅で前記ディジタル期待
値信号を生成して制御ループを前記第2の変換ビット数
だけ繰り返すことを特徴としている。
【0006】また、前記アナログ/ディジタル変換結果
をモニタする中央処理装置をさらに備え、前記中央処理
装置はこのモニタ結果に応じて前記第2の変換ビット幅
を前記制御論理部に設定させるものであってもよい。
【0007】あるいは、複数のアナログ入力信号を順次
切り替えて前記コンパレータ部に与える入力制御部をさ
らに備え、前記制御論理部は比較すべきアナログ入力信
号に対応した前記ディジタル期待値信号を切り替えて生
成することをものであってもよい。
【0008】本発明のA/D変換回路は、アナログ入力
信号と比較すべきディジタル期待値信号と、ディジタル
上限値信号及びディジタル下限値信号とを生成する制御
論理部と、前記ディジタル期待値信号を与えられてアナ
ログ期待値信号に変換し、前記上限値及び下限値を与え
られてアナログ上限値信号及びアナログ下限値信に変換
するディジタル/アナログ変換回路と、前記アナログ上
限値信号及びアナログ下限値信号と前記アナログ入力信
号とを比較して、前記アナログ入力信号が前記アナログ
上限値信号及びアナログ下限値信号が示す範囲内にある
かどうかを示す第1の比較結果信号を前記制御論理部に
出力し、前記アナログ入力信号と前記アナログ期待値信
号とを比較し、第2の比較結果信号を前記制御論理部に
出力するコンパレータ部及び判定回路とを備え、前記制
御論理部が前記第2の比較結果信号に応じて前記ディジ
タル期待値信号を生成する制御ループを繰り返し、前記
ディジタル期待値信号の最下位ビットが決定された時点
におけるこの期待値をアナログ/ディジタル変換結果と
するアナログ/ディジタル変換回路であって、前記制御
論理部は、1回目のアナログ/ディジタル変換では、第
1の変換ビット幅で前記ディジタル期待値信号を生成し
て制御ループを前記第1の変換ビット数だけ繰り返し、
2回目以降のアナログ/ディジタル変換では、ディジタ
ル上限値信号及びディジタル下限値信号を生成し、前記
第1の比較結果信号に応じて前記第1の変換ビット幅又
はこの第1の変換ビット幅よりも小さい第2の変換ビッ
ト幅で前記ディジタル期待値信号を生成して制御ループ
を前記第1の変換ビット数又は前記第2の変換ビット数
だけ繰り返すことを特徴とする。
【0009】ここで、複数のアナログ入力信号を順次切
り替えて前記コンパレータ部及び判定回路に与える入力
制御部をさらに備え、前記制御論理部は比較すべきアナ
ログ入力信号に対応した前記ディジタル上限値信号及び
ディジタル下限値信号と前記ディジタル期待値信号とを
切り替えて生成するものであってもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明のー実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0011】本発明の第1の実施の形態は、A/D変換
を行うアナログ入力信号のビット幅を予め設定してお
き、1回目の処理では全ビット幅変換を行い、2回目以
降は設定したビット幅だけ変換を行う点に特徴がある。
図1に、本実施の形態によるA/D変換回路の構成を示
す。
【0012】このA/D変換回路は、CPU11、制御
論理部13、D/A変換回路18、入力制御部19、比
較器21を備えている。ここで、CPU11と制御論理
部13とは、内部データバス12を介して接続されてい
る。
【0013】CPU11は、後述するように変換ビット
幅が適切か否かを判断する。制御論理部13は、CPU
11からの指示や判断結果に基づいて、A/D変換処理
全体の制御を行う。
【0014】制御論理部13は、A/D制御回路14、
変換結果保持用レジスタ15、期待値生成回路16、変
換ビット幅設定回路17を有している。
【0015】A/D制御回路14は内部データバス12
に接続されており、CPU11からの開始指示に基づい
てA/D変換処理を開始させたり、最終的なA/D変換
結果をCPU11に転送したりする。ここでは、A/D
制御回路14はマイクロコンピュータを内蔵しインテリ
ジェント機能を有することを想定している。よって、内
部データバス12を介してCPU11がA/D制御回路
14に必要な設定を行うことが可能である。
【0016】変換結果保持用レジスタ15は、A/D変
換結果を与えられて保持するものである。ここで、A/
D変換結果とは期待値生成回路16が前回生成した値に
相当する。
【0017】期待値生成回路16は、変換結果保持用レ
ジスタ15に保持されている前回の期待値とA/D制御
回路14からの指示とを与えられ、入力信号と比較すべ
き期待値をディジタル信号の形態で生成する。
【0018】変換ビット幅設定回路17は、CPU11
により指定された変換ビット幅の設定を行う。
【0019】D/A変換回路18は、期待値生成回路1
6が生成した期待値を与えられてアナログ信号の形態に
変換する。
【0020】入力制御部19は入力セレクタ20を含
み、例えば複数のセンサから出力された複数個のアナロ
グ入力信号を与えられて、順に切り換えて出力する。例
えば、3種類のセンサからアナログ入力信号を与えられ
た場合には、CH1、CH2、CH3、CH1、CH
2、…というように切り換えを行う。
【0021】比較器21は、D/A変換回路18から出
力されたアナログ期待値信号と、入力制御部19から出
力されたアナログ入力信号とを比較し、両者の高低関係
を判定する。この比較結果は、制御論理部13に与えら
れる。
【0022】このような構成を備えた本実施の形態によ
るA/D変換器の動作について、以下に説明する。
【0023】(1) CPU11からのA/D変換処理
の開始指示が、内部データバス12を介して制御論理部
13のA/D制御回路13に与えられ、A/D制御回路
13の開始ビットをイネーブルにする。
【0024】(2) A/D制御回路13は、CPU1
1の指示に基づき変換すべきビット幅を変換ビット幅設
定回路17に設定する。
【0025】(3) 1回目のA/D変換は、変化が想
定される全範囲に渡って行う必要がある。そこで、変換
ビット幅設定回路17に設定されたビット幅とは無関係
に、全ビットに対して変換処理を行う。
【0026】(3−1) 先ず、A/D制御回路14が
期待値生成回路16に期待値を生成させる。1回目の期
待値は、例えば変化が想定される幅の1/2の値とす
る。即ち、全ビット数が10ビットである場合には、
「1000000000」とする。この値が、変換結果
保持用レジスタ15に保持される。
【0027】(3−2) 期待値生成回路16が生成し
た期待値をD/A変換回路18がアナログ期待値信号に
変換する。
【0028】(3−3) 入力制御部19が複数入力を
順次切り替えて、この期待値と比較すべきアナログ入力
信号を出力する。
【0029】(3−4) コンパレータ部21がアナロ
グ期待値信号とアナログ入力信号とを与えられて比較
し、両者の高低関係を示す信号を制御論理部13に出力
する。
【0030】(3−5) 両者の高低関係に応じて、A
/D制御回路14が期待値生成回路16に期待値を生成
させる。期待値生成回路16は、A/D制御回路14か
らの指示と変換結果保持用レジスタ15に保持されてい
る期待値とを用いて期待値を生成する。例えば一般の量
子化手法を用いて、変化幅の1/2の値よりもアナログ
入力信号の方が大きい場合には変化幅の3/4、逆にア
ナログ入力信号の方が小さい場合には変化幅の1/4の
値とする。より具体的には、前回の期待値「10000
00000」よりもアナログ入力信号の方が大きい場合
には、2番目の上位ビットに「1」を立てて次の期待値
を「1100000000」とし、アナログ入力信号の
方が小さい場合は「0100000000」とする。期
待値「1100000000」よりもアナログ入力信号
の方が大きい場合はさらに次の期待値を「111000
0000」とし、アナログ入力信号の方が小さい場合は
「1010000000」とし、期待値「010000
0000」よりもアナログ入力信号の方が大きい場合は
さらに次の期待値を「0110000000」とし、ア
ナログ入力信号の方が小さい場合は「00100000
00」とする。このような期待値は、変換結果保持用レ
ジスタ15に保持され、さらにD/A変換回路18に出
力される。
【0031】以降、上記(3−2)〜(3−5)の処理
からなる制御ループを、最下位ビットに至るまでの10
回分繰り返して行う。最終的に変換結果保持用レジスタ
15に保持された期待値を、A/D変換結果としてA/
D制御回路14が内部データバス12へ転送する。これ
により、1回目のアナログ入力信号に対するA/D変換
処理を終える。
【0032】(4) 2回目以降の変換処理では、変換
ビット幅設定回路17に設定された変換ビット幅に応じ
てA/D変換処理を行う。
【0033】(4−1) 変換ビット幅に応じた期待値
を、A/D制御回路14が期待値生成回路16に生成さ
せる。例えば、10ビット精度のA/D変換回路におい
て、下位5ビットを変換ビット幅に設定した場合は、下
位5ビットのみを変化させた期待値を生成させる。1回
目の変換結果が「0101001101」であるとする
と、上位5ビットはこの値で固定し、下位5ビットのみ
を変化させる。即ち、5ビットの変化幅の1/2に相当
する「0101010000」を期待値とする。
【0034】(4−2) 期待値生成回路16が生成し
た期待値を、D/A変換回路18がアナログ期待値信号
に変換する。
【0035】(4−3) 入力制御部19が複数入力を
順次切り替えて出力する。
【0036】(4−4) コンパレータ部21がアナロ
グ期待値信号とアナログ入力信号とを与えられて比較
し、両者の高低関係を示す信号を制御論理部13に出力
する。
【0037】(4−5) 両者の高低関係に応じて、A
/D制御回路14が期待値生成回路16に期待値を生成
させる。期待値生成回路16は、A/D制御回路14か
らの指示と変換結果保持用レジスタ15に保持されてい
る期待値とを用いて期待値を生成する。変化幅の1/2
の値に相当する上記期待値よりもアナログ入力信号の方
が大きい場合には変化幅の3/4、逆にアナログ入力信
号の方が小さい場合には変化幅の1/4の値とする。例
えば、前回の期待値「0101010000」よりもア
ナログ入力信号の方が大きい場合には、次の期待値を
「0101011000」とし、アナログ入力信号の方
が小さい場合は「0101001000」とする。さら
に、期待値「0101011000」よりもアナログ入
力信号の方が大きい場合は次の期待値を「01010
1100」とし、アナログ入力信号の方が小さい場合は
「0101010100」とする。期待値「01010
01000」よりもアナログ入力信号の方が大きい場合
は次の期待値を「0101001100」とし、アナロ
グ入力信号の方が小さい場合は「010100010
」とする。このような期待値が変換結果保持用レジス
タ15に保持され、さらにD/A変換回路18に出力さ
れる。
【0038】以降、上記(4−2)〜(4−5)の処理
からなる制御ループを、5ビット目から最下位ビットに
至るまで5回繰り返して行う。全ビット分A/D変換を
行っていた従来の場合にには10回ループを繰り返して
いた。これに対し、本実施の形態では5ビット分変換処
理を行うので5回繰り返せばよく、処理時間が短縮され
る。そして、最終的に変換結果保持用レジスタ15に保
持された期待値を、A/D変換結果としてA/D制御回
路14が内部データバス12へ転送する。これにより、
2回目のアナログ入力信号に対するA/D変換処理を終
える。
【0039】(5) 3回目以降のA/D変換処理は、
上述した2回目のA/D変換処理と同様に行う。
【0040】本実施の形態によれば、従来のA/D変換
回路よりも変換処理を高速化することができる。例え
ば、アナログ入力信号の変化量が下位5ビット以内であ
ると仮定し、これを10ビット精度でt1時間かかるA
/D変換回路において、アナログ入力信号をn回変換す
る場合を考える。
【0041】従来のように、全てのアナログ入力信号に
対してn回A/D変換を行う場合には、1回の変換でt
1時間かかるため、全体の変換時間T0は、 T0=t1*n … (1) となる。
【0042】これに対し、上記第1の実施の形態では、
最初の1回目は全ビット変換するが、2回目以降は5ビ
ットしか変換しないので、全体の変換時間T1は、 T1=t1+(t1*5/10)*(n−1) … (2) である。
【0043】より具体的に、変換回数が10回で、1回
当りの変換時間が10μsecであるとすると、従来の
変換時間T0は、 T0=10*10 =100(μsec) … (3) である。上記第1の実施の形態によれば、 T1=10+(10*5/10)*9 =55(μsec) … (4) となる。よって、本実施の形態によれば従来と比較して
変換時間が55%と短縮され、高速化されることがわか
る。
【0044】また、上記第1の実施の形態では、CPU
11が処理の開始時に設定した変換ビット幅が適切でな
く、アナログ入力信号の変化量がこの変換ビット幅を超
えることも考えられる。このような場合には、正確なA
/D変換結果を得ることができない。例えば、10ビッ
ト精度A/D変換回路において、変換ビット幅を5ビッ
トに設定し、変換量が6ビット幅に及んだ場合には、上
限の値が常時「0101011111」という値になる
おそれがある。
【0045】このような場合には、例えばCPU11が
変換結果をモニタしておき、上述したような値が複数回
連続し変換結果が異常であると判断したとき、変換ビッ
ト幅選択回路17に新たな変換ビット幅を設定し直すこ
とで、対処が可能である。
【0046】本発明の第2の実施の形態によるA/D変
換回路について、図2を参照して述べる。本実施の形態
は、アナログ入力信号の変化量が一旦設定した変換ビッ
ト幅の範囲内にあるか否かをモニタし、範囲内にある場
合はこの変換ビット幅で処理を行い、範囲を超えた場合
には全ビット幅分の変換処理を行う点に特徴がある。
【0047】図2に、本実施の形態によるA/D変換回
路の構成を示す。このA/D変換回路は、CPU31、
制御論理部53、D/A変換回路60、入力制御部3
9、コンパレータ部61、判定回路64を備えている。
CPU31と制御論理部53とは、内部データバス32
を介して接続されている。
【0048】CPU31は、変換ビット幅の設定等、各
種制御を行う。制御論理部53は、CPU31からの指
示や判断結果に基づいて、A/D変換処理全体の制御を
行う。
【0049】制御論理部53は、A/D制御回路34、
変換結果保持用レジスタ35、期待値生成回路36、変
換ビット幅設定回路37を有する。
【0050】A/D制御回路34は、CPU31からの
開始指示に基づいてA/D変換処理を開始させたり、最
終的なA/D変換結果をCPU31に転送したりする。
A/D制御回路34はマイクロコンピュータを内蔵し、
内部データバス32を介してCPU31がA/D制御回
路34に必要な設定を行うことができる。
【0051】変換結果保持用レジスタ35は、A/D変
換結果を与えられて保持する。
【0052】期待値生成回路36は、A/D制御回路3
4からの指示に基づいて期待値を生成する。
【0053】変換ビット幅設定回路37は、CPU31
により指定された変換ビット幅の設定を行う。
【0054】D/A変換回路60は、期待値生成回路3
6が生成した期待値を与えられてアナログ信号の形態に
変換する。このD/A変換回路60は、期待値を出力す
る他に、後述するように上限値と下限値とを出力する必
要があるので、2タップ電位の出力の選択が可能である
機能を有している。
【0055】入力制御部39は入力セレクタ40を含
み、例えば複数のセンサから出力された複数個のアナロ
グ入力信号を与えられて、順に切り換えて出力する。例
えば、3種類のセンサからアナログ入力信号を与えられ
た場合には、CH1、CH2、CH3、CH1、CH
2、…というように切り換えを行う。
【0056】コンパレータ部61は、比較器62及び6
3を有する。D/A変換回路60から出力された上限値
及び下限値と、入力セレクタ40から出力されたアナロ
グ入力信号とを比較し、それぞれの高低関係を出力す
る。また、比較器62及び63のいずれか一方を用い
て、アナログ期待値信号とアナログ入力信号とを与えら
れ、両者の高低を比較する。比較結果は、判定回路64
に与えられる。
【0057】判定回路64は、コンパレータ部61から
の出力を与えられ、アナログ入力信号が上限値及び下限
値の範囲内にあるかどうかを判定するとともに、アナロ
グ期待値信号とアナログ入力信号との高低を示す信号を
制御論理部53に与える。
【0058】このような構成を備える本実施の形態によ
るA/D変換器の動作について、以下に説明する。
【0059】(1) CPU31からのA/D変換処理
の開始指示が、内部データバス32を介して制御論理部
53のA/D制御回路34に与えられ、A/D制御回路
34の開始ビットをイネーブルにする。
【0060】(2) A/D制御回路34は、CPU3
1の指示に基づき変換すべきビット幅を変換ビット幅設
定回路37に設定する。
【0061】(3) 1回目のA/D変換は、変化が想
定される全範囲に渡って行う必要がある。そこで、変換
ビット幅設定回路37に設定されたビット幅とは無関係
に、全ビットに対して変換処理を行う。この場合の処理
の手順は、上記第1の実施の形態における1回目の処理
と同様である。
【0062】(3−1) A/D制御回路34が期待値
生成回路36に期待値を生成させる。1回目の期待値
は、例えば変化が想定される幅の1/2の値とする。こ
の値が、変換結果保持用レジスタ35に保持される。
【0063】(3−2) 期待値生成回路36が生成し
た期待値をD/A変換回路60がアナログ期待値信号に
変換し、比較器62又は63のいずれか一方に出力す
る。
【0064】(3−3) 入力制御部39が複数入力を
順次切り替えて、比較器62又は63のうちアナログ期
待値信号が入力された方に出力する。
【0065】(3−4) 比較器62又は63がアナロ
グ期待値信号とアナログ入力信号とを与えられて比較
し、両者の高低関係を示す信号を判定回路64を介して
制御論理部53に出力する。
【0066】(3−5) 両者の高低関係に応じて、A
/D制御回路34が期待値生成回路36に期待値を生成
させる。期待値生成回路36は、A/D制御回路34か
らの指示と変換結果保持用レジスタ35に保持されてい
る期待値とを用いて期待値を生成する。
【0067】以降、上記(3−2)〜(3−5)の処理
からなる制御ループを、最下位ビットに至るまで繰り返
して行う。最終的に変換結果保持用レジスタ35に保持
された期待値を、A/D変換結果としてA/D制御回路
34が内部データバス32へ転送する。これにより、1
回目のアナログ入力信号に対するA/D変換処理を終え
る。
【0068】(4) 2回目以降の変換処理では、変換
ビット幅設定回路37に設定された変換ビット幅の範囲
内にアナログ入力信号の変化量が収まるか否かを判断し
た後、この変換ビット幅又は全ビット幅でA/D変換処
理を行う。
【0069】(4−1) 1回目の変換処理で得られた
結果が変換結果保持用レジスタ35から期待値生成回路
36に与えられる。A/D制御回路34が、この期待値
のうち変換ビット幅の範囲内における上限値と下限値と
を期待値生成回路36に生成させる。例えば、変換ビッ
ト幅が5ビットで、1回目で得られた変換結果が「01
01001101」であるとする。この場合の上限値
は、下位5ビットを全て「1」に固定した値「0101
11111」であり、下限値は下位5ビットを全て
「0」に固定した値「0101000000」である。
【0070】(4−2) この上限値及び下限値がD/
A変換器60によりそれぞれアナログ信号に変換され
て、比較器62及び63にそれぞれ与えられる。
【0071】(4−3) 入力制御部39が複数入力を
順次切り替えて出力する。
【0072】(4−4) 比較器62及び63が、それ
ぞれ上限値とアナログ入力信号、下限値とアナログ入力
信号とを与えられて比較し、両者の高低関係を示す信号
を判定回路64に与える。判定回路64は、この信号に
基づいてアナログ入力信号が上限値と下限値の範囲内に
あるかどうかを判定し、判定結果を制御論理部37に出
力する。
【0073】(4−5) A/D制御回路14がこの比
較結果に基づいて、いずれのビット幅で変換処理を行う
か決定する。アナログ入力信号の変化量が上限、下限の
範囲内にある場合は、変換ビット幅設定回路37に設定
されている変換ビット幅で次の変換処理を行う。アナロ
グ入力信号の変化量が上限、下限の範囲を超えている場
合は、全ビット幅で次の変換処理を行う。
【0074】(4−6) 変換ビット幅の変換処理を行
う場合は、上記第1の実施の形態における処理(4−
1)〜(4−5)と同様である。全ビット幅で変換処理
する場合は、本実施の形態における1回目の処理(3−
1)〜(3−5)と同様である。
【0075】上記第2の実施の形態によれば、従来と比
較して変換処理時間が次のように短縮される。上述した
ように、アナログ入力信号の変化量が下位5ビット以内
で10ビット精度でt1時間かかるA/D変換回路にお
いて、アナログ入力信号をn回変換する場合を考える。
【0076】第2の実施の形態では、最初の1回目は全
ビット変換するが、2回目以降は5ビットしか変換しな
いので、全体の変換時間T2は、 T2=t1+(t1*5/10)*(n−1)+α*(n−1) … (5) となる。ここで、「α*(n−1)」の項は、アナログ
入力信号の変化量を判定するために必要な時間である。
【0077】例えば、変換回数が10回で1回当りの変
換時間が10μsecであるとすると、第2の実施の形
態によれば、 T2=10+(10*5/10)*9+α*9 =55+α*9(μsec) … (6) ここで、αは1ビット当りの変換時間(10μsec/
10ビット=約1μsec)に等しいので、 T2=64(μsec) … (7) となる。このため、本実施の形態によれば、従来と比較
して変換時間が64%に短縮されるので、約1.5倍の
高速化が可能である。
【0078】次に、2種類のアナログ入力信号をA/D
変換する場合において、第2の実施の形態によるA/D
変換回路を用いた場合と従来の回路を用いた場合との相
違を対比して述べる。ここで、アナログ入力信号は2チ
ャネルCH1、CH2存在して交互に変換するものと
し、さらに全ビット幅を8ビットとする。
【0079】従来の場合は、図3(a)に示されたよう
に、チャネル1(CH1)のA点における信号のA/D
変換を開始してから8ビット分の変換時間が経過した時
点で、変換結果が得られる。そして、図3(b)に示さ
れたように変換結果がレジスタに保持される。次に、チ
ャネル2(CH2)のB点における信号のA/D変換を
開始してから、8ビット分の変換時間経過後に変換結果
が得られてレジスタに保持される。このようにして、チ
ャネル1、2の信号が交互に変換されていく。図3
(b)における時間t0〜t3までの間に、チャネル1
のA点、チャネル2のB点、チャネル1のC点の変換結
果が得られる。
【0080】一方、第2の実施の形態では、変化量が変
換ビット幅内であるかどうかの判断に1ビットの変換時
間を要し、この変換ビット幅で変換するために3ビット
の変換時間を要するものとする。この第2の実施の形態
によれば、図4(a)に示されたように、チャネル1の
E点における信号のA/D変換を開始して4ビット分の
変換時間が経過した時点で変換結果が得られる。図4
(b)に示されたように、変換結果が変換結果保持用レ
ジスタ35に保持される。次に、チャネル2の入力信号
のF点における信号のA/D変換を開始し、4ビット分
の変換時間経過後に変換結果が得られてレジスタ35に
保持される。この結果、図4(b)における時間t0〜
t3までの間に、チャネル1のE点、チャネル2のF
点、チャネル1のG点、チャネルのH点、チャネル2の
I点の変換結果が得られる。
【0081】従来の場合と第2の実施の形態とを比較す
ると、従来は8ビット分の変換時間を要するため、アナ
ログ入力信号の波形を正確に捕えることができないとい
う問題がある。チャネル1の信号のA点からC点までの
間、チャネル2の信号のB点からD点までの間波形が変
化しているが、この変化は変換結果に表れない。
【0082】これに対し、第2の実施の形態によれば、
従来よりも1/2の時間間隔で波形の変化を捕えること
ができるので、変換精度が向上することがわかる。
【0083】上述した実施の形態はー例であり、本発明
を限定するものではない。例えば、制御ループ全体の制
御及び期待値の生成を行う制御論理部は、図1又は図2
に示されたものと異なる構成を備えていてもよい。ま
た、変換すべきアナログ入力信号が1種類のみ入力され
る場合にも、本発明を適用することができる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のA/D変
換回路によれば、アナログ入力信号の変換処理を全ビッ
ト幅でなくこれより小さいビット幅で行うことで、変換
処理を高速化することができるとともに、これに従い変
換精度を向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるA/D変換回
路の構成を示したブロック図。
【図2】本発明の第2の実施の形態によるA/D変換回
路の構成を示したブロック図。
【図3】従来のA/D変換回路を用いて2チャネルのア
ナログ入力信号をA/D変換した場合の具体例を示した
説明図。
【図4】上記第2の実施の形態によるA/D変換回路を
用いて2チャネルのアナログ入力信号をA/D変換した
場合の具体例を示した説明図。
【符号の説明】
11、31 CPU 12、32 内部データバス 13、53 制御論理部 14、34 A/D制御回路 15、35 変換結果保持用レジスタ 16、36 期待値生成回路 17、37 変換ビット幅設定回路 18、60 D/A変換回路 19、39 入力制御部 20、40 入力セレクタ 21、63 コンパレータ部 22、62、63 比較器 64 判定回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アナログ入力信号と比較すべきディジタル
    期待値信号を生成する制御論理部と、 前記ディジタル期待値信号を与えられてアナログ期待値
    信号に変換するディジタル/アナログ変換回路と、 前記アナログ入力信号と前記アナログ期待値信号とを比
    較し、比較結果信号を前記制御論理部に出力するコンパ
    レータ部と、 を備え、前記制御論理部が前記比較結果信号に応じて前
    記ディジタル期待値信号を生成する制御ループを繰り返
    し、前記ディジタル期待値信号の最下位ビットが決定さ
    れた時点におけるこの期待値をアナログ/ディジタル変
    換結果とするアナログ/ディジタル変換回路であって、 前記制御論理部は、1回目のアナログ/ディジタル変換
    では第1の変換ビット幅で前記ディジタル期待値信号を
    生成して制御ループを前記第1の変換ビット数だけ繰り
    返し、2回目以降のアナログ/ディジタル変換では前記
    第1の変換ビット幅よりも小さい第2の変換ビット幅で
    前記ディジタル期待値信号を生成して制御ループを前記
    第2の変換ビット数だけ繰り返すことを特徴とするアナ
    ログ/ディジタル変換回路。
  2. 【請求項2】前記アナログ/ディジタル変換結果をモニ
    タする中央処理装置をさらに備え、前記中央処理装置は
    このモニタ結果に応じて前記第2の変換ビット幅を前記
    制御論理部に設定させることを特徴とする請求項1記載
    のアナログ/ディジタル変換回路。
  3. 【請求項3】複数のアナログ入力信号を順次切り替えて
    前記コンパレータ部に与える入力制御部をさらに備え、
    前記制御論理部は比較すべきアナログ入力信号に対応し
    た前記ディジタル期待値信号を切り替えて生成すること
    を特徴とする請求項1又は2記載のアナログ/ディジタ
    ル変換回路。
  4. 【請求項4】アナログ入力信号と比較すべきディジタル
    期待値信号と、ディジタル上限値信号及びディジタル下
    限値信号とを生成する制御論理部と、 前記ディジタル期待値信号を与えられてアナログ期待値
    信号に変換し、前記上限値及び下限値を与えられてアナ
    ログ上限値信号及びアナログ下限値信に変換するディジ
    タル/アナログ変換回路と、 前記アナログ上限値信号及びアナログ下限値信号と前記
    アナログ入力信号とを比較して、前記アナログ入力信号
    が前記アナログ上限値信号及びアナログ下限値信号が示
    す範囲内にあるかどうかを示す第1の比較結果信号を前
    記制御論理部に出力し、前記アナログ入力信号と前記ア
    ナログ期待値信号とを比較し、第2の比較結果信号を前
    記制御論理部に出力するコンパレータ部及び判定回路
    と、 を備え、前記制御論理部が前記第2の比較結果信号に応
    じて前記ディジタル期待値信号を生成する制御ループを
    繰り返し、前記ディジタル期待値信号の最下位ビットが
    決定された時点におけるこの期待値をアナログ/ディジ
    タル変換結果とするアナログ/ディジタル変換回路であ
    って、 前記制御論理部は、1回目のアナログ/ディジタル変換
    では、第1の変換ビット幅で前記ディジタル期待値信号
    を生成して制御ループを前記第1の変換ビット数だけ繰
    り返し、 2回目以降のアナログ/ディジタル変換では、ディジタ
    ル上限値信号及びディジタル下限値信号を生成し、前記
    第1の比較結果信号に応じて前記第1の変換ビット幅又
    はこの第1の変換ビット幅よりも小さい第2の変換ビッ
    ト幅で前記ディジタル期待値信号を生成して制御ループ
    を前記第1の変換ビット数又は前記第2の変換ビット数
    だけ繰り返すことを特徴とするアナログ/ディジタル変
    換回路。
  5. 【請求項5】複数のアナログ入力信号を順次切り替えて
    前記コンパレータ部及び判定回路に与える入力制御部を
    さらに備え、前記制御論理部は比較すべきアナログ入力
    信号に対応した前記ディジタル上限値信号及びディジタ
    ル下限値信号と前記ディジタル期待値信号とを切り替え
    て生成することを特徴とする請求項3又は4記載のアナ
    ログ/ディジタル変換回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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