JP2000269571A - レーザ光発生装置及び光信号増幅器 - Google Patents

レーザ光発生装置及び光信号増幅器

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JP2000269571A JP7167799A JP7167799A JP2000269571A JP 2000269571 A JP2000269571 A JP 2000269571A JP 7167799 A JP7167799 A JP 7167799A JP 7167799 A JP7167799 A JP 7167799A JP 2000269571 A JP2000269571 A JP 2000269571A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が容易なレーザ光発生装置及び光信号増
幅器において高い耐光パワー性を実現する。 【解決手段】 ファイバ収納ボックス4内にレーザファ
イバ2を収納し、それをマッチングオイル6で満たし、
マッチングオイル6をファイバ収納ボックス4内に流動
させながらファイバ収納ボックス4内部に励起光を導入
し、導入された励起光はファイバ収納ボックス4内部で
反射を繰り返しながら、レーザファイバ2のドープコア
2aを励起し、レーザ光を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザ光発生装置及
び光信号増幅器に関し、特にレーザファイバのレーザ活
性物質に励起光を供給することにより、レーザ光を発生
するレーザ光発生装置及び光信号を増幅する光信号増幅
器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光通信または光加工技術分野にお
いて、安価で高出力のレーザ光発生装置の実用化が望ま
れている。
【0003】そのような中、光ファイバレーザ発振器ま
たは光導波路型レーザ発振器は、コア径及びコアとクラ
ッドの屈折率差を調節して設計、作製することで容易に
発振モードを単一にでき、かつ光を高密度に閉じ込める
ことでレーザ活性物質と光との相互作用を高め、かつ長
さを長くすることで相互作用長を大きくとれるので高い
効率で空間的に高品質のレーザ光を発生することができ
ることが知られている。
【0004】ここで、レーザ光の高出力化または高効率
化を実現するには、いかに光ファイバまたは光導波路の
レーザ活性イオンまたは色素その他の発光中心添加領域
(通常はコア部)に効率よく励起光を導入するかが課題
となる。
【0005】しかし、通常単一モードの導波条件にコア
径を設定するとその径はレーザ活性イオンまたは色素そ
の他の発光中心の添加領域(通常はコア部)の十数μm
以下に限定され、この径に効率よく励起光を導入するの
は一般に困難である。
【0006】そこで、クラッド部の外側にクラッド部よ
りもさらに屈折率が低い透明物質で構成される第2クラ
ッド部を設け、第2クラッド部とクラッド部の屈折率差
に起因する全反射によって端面より導入された励起光を
第一クラッド部及びコア部内に閉じ込め、レーザ活性イ
オンまたは色素その他の発光中心の添加領域(通常はコ
ア部)を閉じ込められた励起光が通過するにしたがって
徐々にレーザ活性イオンまたは色素その他の発光中心に
励起光を吸収させ、高出力のレーザ光を出力する方法が
知られている。これが2重クラッド型ファイバレーザで
ある。(E.Snitzer、H.Po、FHakimi、R.Tumminelli、an
d B.C.McCllum、in Optical Fiber Sensors、Vol.2 of
1988 OSA Tecnical Digest Series(Optical Society of
America、Washington、D.C.、1988)、paper PD5.)。
【0007】しかし、2重クラッド型ファイバレーザの
場合、内部のクラッド部の断面形状が円形であるとレー
ザ活性イオンまたは色素その他の発光中心の添加領域
(通常はコア部)付近を選択的に透過する励起光のみが
効率よくレーザ活性物質に吸収され、そうでない部分の
吸収効率が非常に低い。すなわち、モードによる吸収飽
和が起こるといった問題があった。
【0008】そこで、内部のクラッド部の形状を矩形に
するような工夫がおこなわれているが、一般に円形以外
の断面形状のファイバを作製するのは困難であり、かつ
機械的な強度にも不足しがちである。
【0009】これらの問題を解決するものとして、ファ
イバにおけるレーザ活性イオンまたは色素その他の発光
中心の添加領域(通常はコア部)に対し、側面から励起
光を導入する光ファイバレーザ装置(特開平10−13
5548)及びレーザ装置(特開平10−19009
7)が提案されている。
【0010】側面から励起光をレーザ活性イオンまたは
色素その他の発光中心の添加領域(通常はコア部)に励
起光を導入する場合は、通常レーザ活性イオンまたは色
素その他の発光中心の添加領域(通常はコア部)の直径
(d)に比べて導波路長(L)が非常に長く、L/d>
106以上もとれるので導波路の断面方向から励起光を
導入する方法よりも非常に多くの励起エネルギーをファ
イバまたは導波路内に導入することが可能となる。
【0011】このような光ファイバレーザ装置(特開平
10−135548)及びレーザ装置(特開平10−1
90097)では、励起光がファイバを横切る形で伝播
していくため、各ファイバ間の隙間を光学的に品質が高
い低損失な構成とする必要がある。そのため従来は、フ
ァイバを光学接着剤に埋め込む構成あるいはファイバ間
を熱融着させる構成等をとることにより、このような低
損失な構成を実現していた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、光学接着剤で
のファイバ間の隙間埋め込みは、有機物である光学接着
剤を用いることとなるため、この光学接着剤が励起光に
よりダメージを受けやすく、耐光パワー性が低いという
問題がある。
【0013】一方、熱融着方法には耐光パワー性の問題
はないが、一般的に難易度の高い製造工程を取らなけれ
ばならないという問題がある。特に、耐光パワー性の高
い石英系ファイバを用いた場合、その融着温度は150
0℃以上にも及ぶため、製造設備が大がかりとなり、ま
た長い製造時間を必要とすることとなる。
【0014】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、耐光パワー性が高く、製造が容易な石英系フ
ァイバを使用したレーザ光発生装置を提供することを目
的とする。
【0015】また、本発明の他の目的は、耐光パワー性
が高く、製造が容易な光信号増幅器を提供することであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、レーザ活性物質としてNdイオンを含む石英系光フ
ァイバのレーザ活性物に励起光を供給することによって
レーザ光を発生させるレーザ光発生装置において、前記
レーザ活性物質と前記レーザ活性物質を覆う外周部とを
有する光ファイバと、前記励起光の波長における屈折率
が前記外周部と略等しい流動性媒質と、内部を前記流動
性媒質で満たし、前記光ファイバの少なくとも一部を納
め、前記励起光を内部に閉じ込める励起光反射部と、前
記励起光反射部に前記励起光を導入する励起光導入部と
を有し、前記励起光反射部が前記流動性媒質の流路の一
部を形成していることを特徴とするレーザ光発生装置が
提供される。
【0017】ここで、光ファイバはレーザ光を発生さ
せ、流動性媒質は各光ファイバ間の隙間を埋めながら流
動し、励起光反射部は内部を流動性媒質で満たし、光フ
ァイバの少なくとも一部を収納し、励起光を内部に閉じ
込め、励起光導入部は励起光反射部に励起光を導入す
る。
【0018】また、レーザ活性物質としてNdイオンを
含む石英系光ファイバのレーザ活性物質に励起光を供給
することによって信号光を増幅する光信号増幅器におい
て、前記レーザ活性物質と前記レーザ活性物質を覆う外
周部とを有する光ファイバと、前記励起光の波長におけ
る屈折率が前記外周部と略等しい流動性媒質と、内部を
前記流動性媒質で満たし、前記光ファイバの少なくとも
一部を納め、前記励起光を内部に閉じ込める励起光反射
部と、前記励起光反射部に前記励起光を導入する励起光
導入部とを有し、前記励起光反射部が前記流動性媒質の
流路の一部を形成していることを特徴とする光信号増幅
器が提供される。
【0019】ここで、光ファイバは信号光を増幅させ、
流動性媒質は各光ファイバ間の隙間を埋めながら流動
し、励起光反射部は内部を流動性媒質で満たし、光ファ
イバの少なくとも一部を収納し、励起光を内部に閉じ込
め、励起光導入部は励起光反射部に励起光を導入する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。まず、本発明における第1の実施
の形態について説明する。
【0021】図1は、第1の実施の形態におけるレーザ
発生装置1の構成図である。レーザ発生装置1は、レー
ザ光を発生する1本につながったレーザファイバ2、レ
ーザファイバ2の一部が収納されるファイバ収納ボック
ス4、レーザファイバ2の一端に取り付けられる反射ミ
ラー5及びファイバ収納ボックス4内に励起光を導入す
る励起光導入用ファイバ3により構成されている。ファ
イバ収納ボックス4には、ファイバ収納ボックス4内に
マッチングオイル6を導入するマッチングオイル導入口
4a及びファイバ収納ボックス4内からマッチングオイ
ル6を排出するマッチングオイル排出口4bが設置され
ており、これらによりマッチングオイル6の導入及び排
出が行われる。
【0022】レーザファイバ2はファイバ収納ボックス
4内に収納され、その両端部をファイバ収納ボックス4
の外部に配置する。ファイバ収納ボックス4の外部に配
置されたレーザファイバ2の一端には反射ミラー5が取
り付けられる。
【0023】励起光導入用ファイバ3は、その先端がフ
ァイバ収納ボックス4の内部に達するように取り付けら
れ、その先端から励起光をファイバ収納ボックス4内に
照射する。
【0024】図2は、ファイバ収納ボックス4内部の様
子を表した拡大断面図である。ファイバ収納ボックス4
の内部は、まず一面に金メッキ加工が施されることによ
り金メッキ層4cが構成されており、さらにその金メッ
キ層4cの表面には、透明フッ素樹脂による透明フッ素
樹脂クラッド層4dが形成されている。
【0025】ファイバ収納ボックス4の内部に収納され
るレーザファイバ2は、励起光によりレーザ光を発生す
るドープコア2a及びそれを取り囲む石英クラッド2b
により構成されており、ドープコア2aを中心とし、石
英クラッド2bを外周部とする同軸構成をとっている。
そして、各レーザファイバ2は、流動性を有するマッチ
ングオイル6によってその隙間を埋められている。
【0026】ここで、石英クラッド2b及びマッチング
オイル6は、お互いに光の屈折率がほぼ等しいものを用
い、透明フッ素樹脂クラッド層4dは、石英クラッド2
b及びマッチングオイル6よりも光の屈折率が小さいも
のを用いる。また、ドープコア2aは、石英クラッド2
bよりも光の屈折率の大きいものを用いる。
【0027】次に、図1及び図2を用いて本形態のレー
ザ光発生装置1の動作について説明する。まず、マッチ
ングオイル6の流れについて説明する。
【0028】ポンプ等により圧力を加えられたマッチン
グオイル6は、マッチングオイル導入口4aからファイ
バ納入ボックス4の内部に注入される。ファイバ収入ボ
ックス4の内部に注入されたマッチングオイル6は、フ
ァイバ収納ボックス4の内部を隙間なく満たし、マッチ
ングオイル排出口4bより排出される。これにより、フ
ァイバ納入ボックス4の内部には、マッチングオイル6
が常に流動した状態が作り出される。
【0029】次に、レーザ光発生の動作について説明す
る。励起光導入用ファイバ3によりファイバ収納ボック
ス4の内部に導入された励起光は、ファイバ収納ボック
ス4内のレーザファイバ2及びマッチングオイル6を横
切りながらファイバ収納ボックス4内部を進み、ファイ
バ収納ボックス4の内側壁に達した励起光は金メッキ層
4cあるいは透明樹脂クラッド層4dで反射される。反
射された励起光は同じようにファイバ収納ボックス4内
を進み、金メッキ層4cあるいは透明樹脂クラッド層4
dでの反射を繰り返す。
【0030】このとき各レーザファイバ2を横切る励起
光の一部は、ドープコア2aに達し、励起光が照射され
たドープコア2aはレーザ光を発生する。発生したレー
ザ光はドープコア2a内を進み、レーザファイバ2の両
端に達する。レーザファイバ2の両端のうち反射ミラー
5が設置された側に達したレーザ光はそこで反射され、
レーザファイバ2のもう一端から取り出される。
【0031】このように、本形態では、ファイバ収納ボ
ックス4内にレーザファイバ2を収納し、それをマッチ
ングオイル6で満たし、ファイバ収納ボックス4内部に
励起光を導入し、導入された励起光はファイバ収納ボッ
クス4内部で反射を繰り返しながら、レーザファイバ2
のドープコア2aを励起し、レーザ光を発生させること
としたため、効率のよいレーザ光の発生を簡単な装置構
成で実現することが可能となり、装置の生産コスト低減
が可能となる。
【0032】また、マッチングオイル6を流動させなが
ら励起光を照射することとしたため、マッチングオイル
を形成する分子の一部が常に強いレーザ光で照射される
ことがなくなり、マッチングオイルのレーザ耐性を著し
く向上させることができる。加えてレーザファイバの冷
却の効果も合わせ持ち、レーザーファイバの温度上昇に
伴うマッチングオイルの劣化を防ぐ。
【0033】
【実施例1】第1の実施の形態において、コア径50μ
m、クラッド径125μm、開口数0.2の石英系ガラ
スファイバのコア内部に0.2at%のNd3+イオン
をドープした100mの長さのレーザファイバを250
x180x30の直方体容器の中に詰め込み、屈折率
1.458、室温での粘性30poiseの波長0.5
〜1.4μmにわたって透明なマッチングオイルを流量
1リットル/分でこの直方体容器に流すこととした。こ
の容器は厚さ0.5mmの透明弗素樹脂で形成されてお
り、その外側を金でコートしてある。この容器におい
て、長さが180mmである側の側面には等間隔に横2
0列x縦2列の励起光導入用の窓が開けられ、それらの
窓には、1.0x0.3mmの矩形断面を有する長さ
1.5mの励起光導入用ファイバ(開口数0.2)が接
続されている。励起光導入用ファイバの容器に接続され
ていない側の一端は、それぞれ波長0.8μm、出力2
00Wのレーザーダイオードと光学レンズを介し結合し
た。レーザファイバの一方の端面には反射率99.9%
の反射ミラーを垂直に押し付け、もう一方の端面は破断
面のままにした(反射率約4%)。合計8kWの励起光
を導入し、レーザファイバの破断面の端面から1.2k
Wの波長1.06μmのレーザ発振を確認した。
【0034】次に、図3を使用して第2の実施の形態を
説明する。図3は、第2の実施の形態におけるレーザ光
発生装置10の構成図である。本形態のレーザ光発生装
置10は、1つながりのレーザファイバ11、マッチン
グオイルの流れをスムーズにするセパレータ12、反射
ミラー13、励起光を導入する励起光LD14、表面に
鏡面金メッキ処理された金属基盤15、マッチングオイ
ルを金属基盤15内部に導入するマッチングオイル導入
部17及びマッチングオイルを金属基盤15から排出す
るマッチングオイル排出部16により構成されている。
【0035】金属基盤15の内部には円筒状の空間を設
けており、レーザファイバ11は、その円筒内の外周か
ら中心に向かう渦巻き状に配置される。そして、この渦
巻きの中心に位置することとなるレーザファイバ11の
端面には反射ミラー13が取り付けられ、レーザファイ
バ11の残りのもう一端は金属基盤15の外部に引き出
される。レーザファイバ11の構成については、第1の
実施の形態と同様であるため説明を省略する。
【0036】金属基盤15の内部に配置されたレーザフ
ァイバ11の上には、レーザファイバ11からドープコ
アを除いたコア無しファイバであるセパレータ12が中
心点に終端部をもたない渦巻き状に配置される。マッチ
ングオイル導入部17から導入されるマッチングオイル
は、このセパレータ12に沿って金属基盤15内部を流
動し、マッチングオイル排出部16から排出される。こ
こで、セパレータ12の材質は、第1の実施の形態で説
明した石英クラッドと同じであり、その光の屈折率はマ
ッチングオイルとほぼ等しいため、セパレータ12は励
起光の進行を妨げない。
【0037】励起光LD14は、金属基盤15内部の円
筒の側面に複数配置され、この円筒内に励起光を導入す
る。導入された励起光は、金属基盤15内で反射を繰り
返しながら、レーザファイバ11を励起しレーザ光を発
生させる。発生したレーザ光は、レーザファイバ11の
両端に進み、反射ミラー13に達したレーザ光はそこで
反射され、レーザファイバ11のもう一端から取り出さ
れる。
【0038】
【実施例2】第2の実施の形態において、コア径50μ
m、クラッド径125μm、開口数0.2の石英系ガラ
スファイバのコア内部に0.2at%のNd3+イオン
をドープしたレーザファイバを外周100mmφの渦巻
状(1層)にして金めっきを施した金属板で構成される
筐体に収めた。そして、このように配置されたレーザフ
ァイバの上に太さ100μmのコアなし(単層)石英フ
ァイバをセパレータとして配置した。このファイバはマ
ッチングオイルの流れをスムーズにする役割を果たす。
このセパレータはレーザファイバのクラッドと同じ材質
で作成されているのでマッチングオイルに浸されると光
学的に同一となり、励起光の進行を何ら妨害しない。セ
パレータの端面付近にマッチングオイルを流すためのマ
ッチングオイル導入部、排出口を設け、0.1リットル
/分の割合で屈折率1.458のマッチングオイルを流
した。励起光はディスクの周囲に配置された発振波長
0.8μmのレーザダイオードによって行い、合計で
2.5kW投入した。レーザファイバの片端面は反射率
99%のミラーを押し付け、もう一端面は破断面のまま
とした。結果、1.0kWの波長1.06μm帯のレー
ザ発振を確認できた。
【0039】次に、図4を使用して第3の実施の形態を
説明する。図4は、第3の実施の形態におけるレーザ光
発生装置20の構成図である。レーザ光発生装置20
は、1つながりのレーザファイバ21、反射ミラー2
2、内側構成体23f、外側構成体23e、金属製筐体
23、マッチングオイル導入部23b、マッチングオイ
ル排出部23a及びマッチングオイルの流れをスムーズ
にするセパレートファイバ23c、23dによって構成
されている。
【0040】金属製筐体23は、その内側を金メッキ処
理されており、その内部に円筒形の外側構成体23eを
有している。外側構成体23eの内部には、外側構成体
23よりもその底面半径の小さい円筒形の内側構成体2
3fが配置され、この内側構成体23fの側面と外側構
成体23eの側面とに囲まれた空間の上下を金メッキ層
の表面に透明フッ素樹脂層を設けた板でふさぐことによ
り密封される。内側構成体23f及び外側構成体23e
は共に透明フッ素樹脂により構成されており、内側構成
体23fはその内側の側面に金メッキ処理が施されてい
る。
【0041】レーザファイバ21は、内側構成体23f
の側面に複数回巻き付けられることにより内側構成体2
3fの側面と外側構成体23eの側面とに囲まれた空間
内に配置され、その両端を金属製筐体23の外部に引き
出される。金属製筐体23の外部に引き出されたレーザ
ファイバ21の一端には反射ミラー22が取り付けら
れ、もう一端は破断面のまま配置される。
【0042】内側構成体23fの側面と外側構成体23
eの側面とに囲まれた空間の上部には、マッチングオイ
ル導入部23b及びマッチングオイル排出部23aが配
置され、この空間内部にマッチングオイルを循環させ
る。
【0043】また、この空間内部には複数のセパレート
ファイバ23c、23dが配置される。各セパレートフ
ァイバ23c、23dは、内側構成体23fの側面に巻
き付けられたレーザファイバ21の外側に金属製筐体2
3の底面と垂直方向に配列される。各セパレートファイ
バ23c、23dは、内側構成体23fの側面と外側構
成体23eの側面との隙間と同じ程度の太さを有してお
り、それらをある一定の間隔で配置することにより、マ
ッチングオイルの流動経路を形成する。
【0044】複数配置されるセパレートファイバ23
c、23dのうちマッチングオイル導入部23bとマッ
チングオイル排出部23aとの間に配置されるセパレー
トファイバ23cは、その長さを内側構成体23f及び
外側構成体23eの高さと同一とし、マッチングオイル
導入部23bが接続される領域とマッチングオイル排出
部23aが接続される領域とを分割する。
【0045】それ以外セパレートファイバ23dの長さ
はセパレートファイバ23cよりも短いものとし、それ
により生じた隙間をマッチングオイルが通過することと
なる。これらのセパレートファイバ23dは、その一端
を内側構成体23fと外側構成体23eとに囲まれた空
間の上面もしくは下面に接して配置され、1つのセパレ
ートファイバ23dが内側構成体23fと外側構成体2
3eとに囲まれた空間の上面に接して配置されていると
きには、その隣に配置されるセパレートファイバ23d
は内側構成体23fと外側構成体23eとに囲まれた空
間の下面に接して配置され、内側構成体23fと外側構
成体23eとに囲まれた空間の下面に接して配置されて
いるセパレートファイバ23dの隣に配置されるセパレ
ートファイバ23dは、内側構成体23fと外側構成体
23eとに囲まれた空間の上面に接して配置される。こ
のようにセパレートファイバ23dを配置することによ
り、マッチングオイルは内側構成体23f及び外側構成
体23eの側面を上下に移動しながら流動していく。
【0046】ここで、セパレートファイバ23c、23
dは、第1の実施の形態で説明した石英クラッドと同じ
材質で構成されており、マッチングオイルとも光の屈折
率がほぼ等しいため、励起光の進行を妨げない。
【0047】励起光は、内側構成体23fと外側構成体
23eとに囲まれた空間の上部から照射され、照射され
た励起光はこの空間内で反射を繰り返しながら、レーザ
ファイバ21を励起し、それにより生じたレーザ光は、
反射ミラー22が取り付けられていないレーザファイバ
21の一端から取り出されることとなる。
【0048】
【実施例3】第3の実施の形態において、コア径50μ
m、クラッド径125μm、開口数0.2の石英系ガラ
スファイバのコア内部に0.2at%のNd3+イオン
をドープしたレーザファイバを外周100mmφの円筒
の側面に1層巻き付けた。この円筒は透明弗素樹脂によ
り形成されており、その内側を金メッキ加工してある。
そして、図4に示すように巻き付けたレーザファイバの
外側に、太さ100μmのコアなし(単層)石英ファイ
バをセパレータとして配置した。このファイバはマッチ
ングオイルの流れをスムーズにする役割を果たす。この
セパレータはレーザファイバのクラッドと同じ材質で構
成されており、マッチングオイルに浸されると光学的に
クラッド及びマッチングオイル同一となるため、励起光
の進行を何ら妨害しない。このように組み合わせた構成
体の外側に内径100.30mm、厚み0.5mmの透
明弗素樹脂を配置する。その外側は割り型の内面金の鏡
面を有する金属型で覆った。シリンダーの上部にはマッ
チングオイルを流すための導入、排出口が設けてあり、
屈折率1.458のマッチングオイルを0.1リットル
/分の割合で流した。励起光はディスクの周囲に配置さ
れた発振波長0.8μmのレーザダイオードによって行
い、合計で2.5kW投入した。レーザファイバの片端
面は反射率99%のミラーを押し付け、もう一端面は破
断面のままとした。結果、1.1kWの波長1.06μ
m帯のレーザ発振を確認できた。
【0049】次に、図5を使用して第4の実施の形態を
説明する。図5は、第4の実施の形態におけるレーザ光
発生装置30の構成図である。本形態のレーザ光発生装
置30は、1つながりのレーザファイバ31、マッチン
グオイル導入部32、励起光をレーザファイバ31に導
入するレンズダクト33a、33b、マッチングオイル
排出部34、反射ミラー35、表面を透明フッ素樹脂加
工された金線37a、37b、及び表面を金メッキさ
れ、さらにその表面を透明フッ素樹脂加工した金属基盤
36により構成されている。
【0050】レーザファイバ31は複数箇所で折り返さ
れながら金属基盤36内に平面的に配置され、金属基盤
36内に平面状に並べられたレーザファイバ31の列の
両端部分には、そのレーザファイバと平行に金線37
a、37bが配置される。
【0051】金属基盤36内に配置されたレーザファイ
バ31上には2つのレンズダクト33a、33bが配置
され、これらのレンズダクト33a、33bを介して励
起光がレーザファイバ31に導入される。そして、これ
らの金属基盤36内に配置されたレーザファイバ31、
金線37a、37b、レンズダクト33a、33bは、
表面を金メッキ処理され、さらにその表面を透明フッ素
樹脂加工した板を金属基盤36にかぶせることにより、
金属基盤36内に収納される。この際、金線37a、3
7bが配置されていることにより、金属基盤36内に配
置されたレーザファイバ31の列は、金線37a、37
b、金属基盤36及び表面を金メッキ処理され、さらに
その表面を透明フッ素樹脂加工した板により、その周囲
を囲まれ、マッチングオイル導入部32及びマッチング
排出部34以外の部分を密封されることとなる。
【0052】マッチングオイル導入部32からはマッチ
ングオイルが導入され、導入されたマッチングオイル
は、金属基盤36内に配置されたレーザファイバ31を
満たしながら流動し、マッチングオイル排出部34から
排出される。
【0053】励起光はレンズダクト33a、33bに導
入され、レンズダクト33a、33bに導入された励起
光は金属基盤36内のレーザファイバ31に導入され
る。励起光を導入されたレーザファイバ31は、レーザ
光を発生させ、発生したレーザ光はレーザファイバ31
の両端に伝わり、反射ミラー35が設置されていない端
面に達したレーザ光はそこから取り出され、反射ミラー
35が配置されている側に達したレーザ光は、そこで反
射され、反射ミラー35が設置されていない端面から取
り出される。
【0054】
【実施例4】第4の実施の形態において、コア径50μ
m、クラッド径125μm、開口数0.2の石英系ガラ
スファイバのコア内部に0.4at%のNd3+イオン
をドープした全長500x25mmの一つながりのレー
ザファイバを折り返しながら平板状に密に配置した。基
盤には鏡面の金表面を有する平板に厚さ0.01μmの
透明弗素樹脂皮膜を均質に付けたものを用い、基盤に平
面状に並べられたレーザファイバの列の両端部分には、
そのレーザファイバと平行に透明弗素樹脂の被覆を薄く
付けた200μmの純金線を配置した。
【0055】そして、基盤に並べられたレーザファイバ
上部に、レンズダクトに励起光を導入するための窓を有
する鏡面金めっき表面に0.01mmの透明弗素樹脂を
塗布した金属板をかぶせた。
【0056】ここで、レーザファイバの両端部分に配置
された純金線によって両端部分の機密性が高められるた
め、強い圧力でのマッチングオイルの流動が可能とな
る。マッチングオイル導入部から0.1リットル/分の
割合で屈折率1.458のマッチングオイルを流し、発
振波長0.8μmのレーザダイオードからの励起光を配
置されたレンズダクトを通して合計で2.8kW投入し
た。レーザファイバの片端面は反射率99%のミラーに
押し付け、もう一端面は破断面のままとした。結果、
1.2kWの波長1.06μm帯のレーザ発振を確認で
きた。
【0057】次に、図6を使用して第5の実施の形態を
説明する。図6は、第5の実施の形態におけるレーザ発
生装置40の構造図である。レーザ発生装置40は、内
面を金メッキ処理され、さらにその表面を透明フッ素樹
脂加工された金属基盤43、1つながりのレーザファイ
バ41、金線48a、48b、反射ミラー42、隔壁4
6、レンズダクト44a、44b、マッチングオイル導
入部45及びマッチングオイル排出部47により構成さ
れている。
【0058】金属基盤43内部には金線48a、48b
が円形に配置され、それらの円はその中心を共通とし、
金線48aが形作る円の半径は金銭48bが形作る円の
半径より大きいものとする。
【0059】レーザファイバ41は、その一端を金線4
8bが形作る円内部に配置し、そこから金線48bが形
作る円の外周に密着して一回巻き付けられ、次に、巻き
付けられたレーザファイバ41の外周に沿って環状平面
状に巻き付けていく。環状平面状に巻き付けられたレー
ザファイバ41の最外周は、金線48aが形作る円の内
周に密着させて配置され、レーザファイバ41最外周側
に位置する端面は金属基盤43外部に配置される。ま
た、金線48bが形作る円内部に配置されたレーザファ
イバ41の端面には、反射ミラー42が取り付けられ
る。
【0060】金線48aが形作る円と金線48bが形作
る円で囲まれた環状平面領域は、金線48aが形作る円
と金線48bが形作る円を短絡するように設けられた1
つの隔壁46によってその領域を分岐されており、その
分岐された一方の領域の隔壁46付近にマッチングオイ
ル導入部45の先端部分が取り付けられ、分岐されたも
う一方の領域の隔壁46付近にマッチングオイル排出部
47の先端部分が取り付けられる。また、隔壁46によ
って分岐された環状平面領域双方の隔壁46付近には、
各領域に1つずつレンズダクト44a、44bがレーザ
ファイバ41上に配置される。そして、金線48aが形
作る円と金線48bが形作る円で囲まれた環状平面領域
は、内面に金メッキ処理が施され、さらにその金メッキ
の表面に透明フッ素樹脂加工を施した板によって閉じら
れる。
【0061】マッチングオイル導入部45から導入され
たマッチングオイルは、金線48aが形作る円と金線4
8bが形作る円で囲まれた環状平面領域を満たしながら
流動し、マッチングオイル排出部47から排出される。
【0062】励起光はレンズダクト44a、44bに導
入され、レンズダクト44a、44bは励起光をレーザ
ファイバ41に導入する。励起光を導入されたレーザフ
ァイバ41は、レーザ光を発生させ、発生したレーザ光
はレーザファイバ41の両端に伝わり、反射ミラー42
が設置されていない端面に達したレーザ光はそこから取
り出され、反射ミラー42が配置されている側に達した
レーザ光は、そこで反射され、反射ミラー35が設置さ
れていない端面から取り出される。
【0063】
【実施例5】第5の実施の形態において、コア径50μ
m、クラッド径125μm、開口数0.2の石英系ガラ
スファイバでコア内部に0.4at%のNd3+イオン
をドープした一つながりのレーザファイバをおよそ20
0mmφの環状平板状に密に並べた(一層)。基盤には
鏡面の金の表面を有する平板に厚さ0.01μmの透明
弗素樹脂皮膜を均質に付けたものを用いた。環状平板状
に並べたレーザファイバの最内周の内側、及び最外周の
外側には透明弗素樹脂の被覆を薄く付けた200μmφ
の純金線を円形に配置した。内側の金線の端面とレーザ
ファイバ端面は垂直面同士を押し付けることにより完全
に密着させ、反射率98%のミラーにもなるようにし
た。レーザファイバ上部にはレンズダクト及びマッチン
グオイルの導入、流出口を一個所づつ配置するための窓
を設けた平板をかぶせた。この平板は、金属板に鏡面金
メッキ処理を施し、さらにその表面に0.01mmの透
明弗素樹脂を塗布したものとした。レンズダクトの裏側
にはマッチングオイルの導入口及びマッチングオイルの
流出口を設けた。マッチングオイル導入部から0.1リ
ットル/分の割合で屈折率1.458のマッチングオイ
ルを流し、発振波長0.8μmのレーザダイオードから
の励起光を配置されたレンズダクトを通して合計で40
0W投入した。レーザ光の取り出し端面は破断面のまま
とした。結果、70Wの波長1.06μm帯のレーザ発
振を確認できた。
【0064】次に、図7を用いて第6の実施の形態を説
明する。図7は第6の実施の形態におけるレーザ光発生
装置50の構成図である。レーザ光発生装置50は、1
つながりのレーザファイバ51、レーザファイバ51を
巻き付ける巻き付けドラム52、励起光導入用ファイバ
53、マッチングオイル導入部54、マッチングオイル
排出部55、反射ミラー56、バンドル部57、O−リ
ング58、隔壁59、内面を金メッキ処理され、さらに
その表面を透明フッ素樹脂加工された金属治具60によ
って構成されている。
【0065】レーザファイバ51は、複数箇所で折り返
されバンドル部57に束ねられる。レーザファイバ51
の折り返し部分は、バンドル部の両端に位置する巻き付
けドラム52に巻き付けられ固定される。レーザファイ
バ51の一方の端面には反射ミラー56が設置され、も
う一方の端面は破断面のまま配置される。
【0066】バンドル部57のレーザファイバ51の長
手方向における両端部分には複数の励起光導入用ファイ
バ53の先端が配置され、バンドル部57内への励起光
の導入を行う。
【0067】バンドル部57の長手方向の中央部分に
は、バンドル部57を挟み込むように隔壁59が取り付
けられ、隔壁59の外側にはO―リング58が取り付け
られる。
【0068】そして、このように配置されたレーザファ
イバ51、巻き付けドラム52、励起光導入用ファイバ
53、バンドル部57、隔壁59、O―リング58は、
箱状の金属治具60内部に納められ、さらにその上部
を、内部を金メッキし、さらにその表面を透明フッ素樹
脂で覆った板によりふさがれる。
【0069】この際、レーザファイバ51の両端部分及
び励起光導入用ファイバ53のバンドル部に接続されて
いない側の端面部分は、金属治具60の外部に配置され
る。隔壁59は金属治具60内部を2つの領域に分割
し、O−リング58はその機密性を高める。隔壁59に
よって分割された一方の領域には、マッチングオイル導
入部54が接続され、もう一方の領域にはマッチングオ
イル排出部55が取り付けられる。
【0070】図8にバンドル部57のA−A断面図を示
す。バンドル部57は、折り返されたレーザファイバ5
1が束ねられており、その束の隙間をマッチングオイル
61が満たしている。レーザファイバ51は、ドープコ
ア51a及び石英クラッド51bにより構成されてお
り、ドープコア51aを中心とし石英クラッド51bを
外周とする同軸構造を有する。
【0071】バンドル部の外壁部分は、その内部を鏡面
金メッキ処理された鏡面金メッキ金属治具57b及び鏡
面金メッキ金属治具57bの鏡面金メッキ処理部の表面
を覆う透明フッ素樹脂クラッド57aにより構成されて
おり、内部に取り込まれた励起光バンドル部内で反射さ
せる構造となっている。
【0072】ここで、石英クラッド51b及びマッチン
グオイル61は光の屈折率がほぼ等しいものとし、ドー
プコア51aの光の屈折率は、石英クラッド51b及び
マッチングオイル61よりも大きいものとする。また、
透明フッ素樹脂クラッド57aの光の屈折率は、石英ク
ラッド51b、マッチングオイル61及びドープコア5
1aよりも小さいものとする。
【0073】図9に、図7におけるB部の詳細図を示
す。B部には、励起光導入用ファイバ53の先端が配置
され、この励起光導入用ファイバ53の先端から励起光
を照射することにより、レーザファイバ51に励起光を
導入する。励起光導入用ファイバ53には、比較的太い
径のもの、または市販の高出力レーザダイオードと結合
の良い帯状のファイバを使用する。
【0074】図9において、θpは励起光導入用ファイ
バ53の全反射臨界角を示しており、励起光導入用ファ
イバ53から照射される励起光は、2×(90−θp)
の角度で広がりをもった光としてレーザファイバ51内
に導入される。
【0075】θbは、マッチングオイル61と透明フッ
素樹脂クラッド57aにおける全反射臨界角を示してお
り、この全反射臨界角θb以内の角度で透明フッ素樹脂
クラッド57aに達した励起光は、透明フッ素樹脂クラ
ッド57aで全反射され、透明フッ素樹脂クラッド57
a内部に閉じこめられることとなる。
【0076】励起光の導入部であるB部は、励起光の導
入の効率を図るため、レーザファイバ51及び透明フッ
素樹脂クラッド57aに広がりをもたせており、図9の
場合、B部におけるレーザファイバ51及び透明フッ素
樹脂クラッド57aは、バンドル部57の中心軸に対
し、外部にθtの角度をもった広がりを有している。
【0077】ここで、励起光導入用ファイバ53からレ
ーザファイバ51に導入されるすべての励起光は透明フ
ッ素樹脂クラッド57aで全反射されバンドル部57内
に導入されることが望ましいが、その為には励起光導入
用ファイバ53から照射される励起光と透明フッ素樹脂
クラッド57a表面からなる角度が、全反射臨界角θb
以下である必要がある。この励起光導入用ファイバ53
から照射される励起光と透明フッ素樹脂クラッド57a
表面からなる角度がもっとも大きくなるのは、励起光導
入用ファイバ53から照射された励起光が、上記に述べ
たバンドル部57の中心軸に対し外部にθtの角度の広
がりをもった透明フッ素樹脂クラッド57aに到達する
ときであり、その時の励起光導入用ファイバ53から照
射される励起光と透明フッ素樹脂クラッド57a表面か
らなる角度は、(θp+θt)で表される。そのため、B部
のレーザファイバ51及び透明フッ素樹脂クラッド57
aの広がりは、B部の外部への広がり角θtが(θp+θ
t)<θbを満たすように構成される。
【0078】次に、図7を用いてレーザ発生装置50の
動作について説明する。マッチングオイル導入部54か
ら導入されたマッチングオイルは、隔壁59により分岐
された一方の領域をみたし、その後バンドル部57内部
を流動して隔壁59により分岐されたもう一方の領域に
達する。その後、マッチングオイルはその領域を満た
し、マッチングオイル排出部55から排出される。
【0079】励起光導入ファイバ53から導入された励
起光は、バンドル部57内で反射を繰り返しながらレー
ザファイバ51のドープコア51aに達し、励起光が照
射されたレーザファイバ51はレーザ光を発生する。発
生したレーザ光はレーザファイバ51の両端に伝わり、
反射ミラー56が設置されていない端面に達したレーザ
光はそこから取り出され、反射ミラー56が配置されて
いる側に達したレーザ光は、そこで反射され、反射ミラ
ー56が設置されていない端面から取り出される。
【0080】
【実施例6】第6の実施の形態において、コア径80μ
m、クラッド径125μm、開口数0.2の石英系ガラ
スファイバのコア内部に0.4at%のNd3+イオン
をドープしたレーザファイバをバンドル部分長が250
mmになるように折り返した。全長230mのファイバ
を用い、バンドルの折り返し数を452回とすることに
より、ファイバ一往復あたりの長さを1000mmとし
た。バンドル部の両端面に断面形状10.0×0.1m
m矩形の励起光導入用ファイバ5本ずつ、合計10本を
差し込み、中央に隔壁を取り付けた金属治具で囲い込ん
だ。金属治具は、真鍮をベースとし、その表面に鏡面純
金メッキ処理を施し、さらにその表面を屈折率1.34
の透明弗素樹脂で覆った。
【0081】レーザファイバの励起光導入部分より外に
はみ出した部分には屈折率1.34の透明弗素樹脂を塗
布し、励起光導入用ファイバには屈折率1.445の透
明紫外線硬化樹脂を塗布した。
【0082】このように構成したレーザ本体を金属筐体
中に収めた。この際、レーザ本体の隔壁により金属筐体
の内部を2つの領域に区分することとした。一方の領域
にはマッチングオイル導入部が設置され、もう一方の領
域にはマッチングオイル排出部が設置される。そして、
マッチングオイル導入部をオイル循環ポンプに接続して
屈折率1.458の透明マッチングオイルを筐体内部に
流し込み、圧力をかけてレーザバンドル部分を透過する
ようにマッチングオイルを循環させた。ここでの圧力は
3kg/cm2とした。ファイバの取り出し部分はしっ
かりと樹脂で封止し、筐体内部から取り出し圧力がもれ
ないようにした。レーザファイバの片端には波長1.0
6μmの光を99%反射するミラーを押し付け、もう一
方の片端面は破断面のままとした。
【0083】励起光導入用ファイバは、シリンドリカル
レンズを介して発振波長約0.8μm、最大出力200
Wの半導体レーザに結合され、励起光をバンドル部分に
導入することととした。その結果波長1.06μm帯で
出力1.2kWのレーザ発振を確認できた。この際、マ
ッチングオイルの励起光レーザによるレーザ損傷は全く
観察されなかった。
【0084】次に、図10を用いて第7の実施の形態に
ついて説明する。図10は、第7の実施の形態における
レーザ発生装置60の構成図である。レーザ発生装置6
0は、表面を金メッキ加工され、そらにその表面を透明
フッ素樹脂で覆った金属基盤67、1つながりのレーザ
ファイバ61、マッチングオイル排出部62、マッチン
グオイル導入部63、反射ミラー64、隔壁65a、6
5b、励起光導入用ファイバ66a、66b及び金属治
具68により構成されている。
【0085】レーザファイバ61は複数箇所で折り返さ
れ、折り返しの束を形成する。金属基盤67は、中心部
分に終点を持たない渦巻き状のファイバ束ガイド溝67
aを有しており、このファイバ束ガイド溝67aに沿っ
てレーザファイバ61の折り返しの束が配置される。こ
こで、レーザファイバ61の折り返し部分及び両端面
は、ファイバ束ガイド溝67aの2箇所の出口部分より
金属基盤67の外部に取り出されて配置される。そし
て、外部に取り出されたレーザファイバ61の1端面に
は反射ミラー64が取り付けられる。ファイバ束ガイド
溝67aの2箇所の出口部分には励起光導入用ファイバ
66a、66bの先端部分が取り付けられ、ここから励
起光の導入を行う。
【0086】このようにレーザファイバ61及び励起光
導入用ファイバ66a、66bが配置された金属基盤6
7は金属治具68内部に納められる。この際レーザファ
イバ61及び励起光導入用ファイバ66a、66bの金
属基盤67に接続されていない端面は、金属治具68の
外部に配置される。また、この際、2つの隔壁65a、
65bが金属治具68の内壁と金属基盤67に接するよ
うに取り付けられ、これにより、金属治具68内壁と金
属基盤67外部で囲まれる空間を2つの領域に分割す
る。分割された2つの領域の一方側にはマッチングオイ
ル導入部63が取り付けられ、もう一方側にはマッチン
グオイル排出部62が取り付けられる。
【0087】マッチングオイル導入部63から金属治具
68内部に導入されたマッチングオイルは、隔壁65
a、65bにより分岐された金属治具68内壁と金属基
盤67外部で囲まれる空間の一方の領域をみたし、その
後金属基盤67内部を流動して隔壁65a、65bによ
り分岐されたもう一方の領域に達する。その後、マッチ
ングオイルはその領域を満たし、マッチングオイル排出
部62から排出される。
【0088】励起光導入ファイバ66a、66bから導
入された励起光は、金属基盤67内で反射を繰り返しな
がらレーザファイバ61に達し、励起光が照射されたレ
ーザファイバ61はレーザ光を発生する。発生したレー
ザ光はレーザファイバ61の両端に伝わり、反射ミラー
64が設置されていない端面に達したレーザ光はそこか
ら取り出され、反射ミラー64が配置されている側に達
したレーザ光は、そこで反射され、反射ミラー64が設
置されていない端面から取り出される。
【0089】なお、本形態では本構成をレーザ光発生装
置として用いることとしたが、本構成から反射ミラー6
4を除く構成とすることで光信号増幅器として使用する
ことも可能である。
【0090】
【実施例7】第7の実施の形態における光信号増幅器と
しての実施例について説明する。第7の実施の形態にお
いて、コア径7μm、クラッド径60μm、開口数0.
11の石英系ガラスファイバでコア内部に0.4at%
のNd3+イオンをドープしたレーザファイバをバンド
ル部分長が2.0mになるように折り返した。全長61
0mのファイバを使用し、バンドルの折り返し数を24
0回とすることにより、ファイバ一往復あたりの長さを
2.5mとした。バンドル部の両端面に断面形状10.
0×0.1mm矩形の励起光導入用ファイバ2本ずつ、
合計4本を差し込み、1x1mmの矩形断面状をもち、
終端が中心に無い渦巻状形状に溝の掘ってある金属治具
の渦巻状形状に沿って配置した。ここで、金属治具は真
鍮をベースにしており、その表面に鏡面純金メッキ処理
を施し、さらにその表面は、屈折率1.34の透明弗素
樹脂により覆われている。
【0091】レーザファイバの励起光導入部分より外に
はみ出した部分には屈折率1.34の透明弗素樹脂、励
起光導入用ファイバには屈折率1.445の透明紫外線
硬化樹脂を塗布した。
【0092】そして、金属治具内に屈折率1.458の
マッチングオイルを流速0.1リットル/分で流し、レ
ーザファイバの片端には波長1.064μmの信号光源
を結合させ−10dBmの信号光を入射させた。励起光
導入用ファイバは、シリンドリカルレンズを介して発振
波長約0.8μm、最大出力200Wの半導体レーザに
接続され、励起光をバンドル部分に導入することとし
た。その結果、波長1.064μmで出力55dBmの
増幅した信号光を確認できた。この光ファイバ増幅器は
宇宙空間にて人工衛星間の光通信を行なう目的で使用さ
れる。
【0093】なお、以上の説明において、レーザファイ
バの断面形状を円形及び四角形として説明したが、その
他の形状のレーザファイバを使用してもよく、効率の上
では、矩形ないしD型、樽型のほうが好ましい。
【0094】また、以上の実施の形態では、それぞれの
構成をレーザ光発生装置として説明したが、各構成にお
いて反射ミラーを取り除くことにより、光信号増幅器と
して使用することもできる。
【0095】
【発明の効果】本発明のレーザ光発生装置は、励起光反
射部に石英系光ファイバの外周部と略屈折率が等しい流
動性媒質と十分長い光ファイバとを収納することとした
ので、製造が容易で、効率のよいレーザ光発生装置を実
現できる。
【0096】また、流動性媒質を流動させることとした
ので、発熱などによる流動性媒質の劣化を抑えることが
でき、耐光パワー性が高いレーザ光発生装置を実現でき
る。本発明の光信号増幅器は、励起光反射部に石英系光
ファイバの外周部と略屈折率が等しい流動性媒質と十分
長い光ファイバとを収納することとしたので、製造が容
易で、効率のよい光信号増幅器を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態におけるレーザ発生装置の構
成図である。
【図2】ファイバ収納ボックス4内部の様子を表した拡
大断面図である。
【図3】第2の実施の形態におけるレーザ光発生装置の
構成図である。
【図4】第3の実施の形態におけるレーザ光発生装置の
構成図である。
【図5】第4の実施の形態におけるレーザ光発生装置の
構成図である。
【図6】第5の実施の形態におけるレーザ発生装置の構
造図である。
【図7】第6の実施の形態におけるレーザ光発生装置の
構成図である。
【図8】バンドル部のA−A断面図を示す。
【図9】図7におけるB部の詳細図を示す。
【図10】第7の実施の形態におけるレーザ発生装置の
構成図である。
【符号の説明】
1 レーザ光発生装置 2 レーザファイバ 3 励起光導入用ファイバ 4 ファイバ収納ボックス 4a マッチングオイル導入口 4b マッチングオイル排出口 5 反射ミラー 6 マッチングオイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ活性物質としてNdイオンを含む
    石英系光ファイバのレーザ活性物に励起光を供給するこ
    とによってレーザ光を発生させるレーザ光発生装置にお
    いて、 前記レーザ活性物質と前記レーザ活性物質を覆う外周部
    とを有する光ファイバと、 前記励起光の波長における屈折率が前記外周部と略等し
    い流動性媒質と、 内部を前記流動性媒質で満たし、前記光ファイバの少な
    くとも一部を納め、前記励起光を内部に閉じ込める励起
    光反射部と、 前記励起光反射部に前記励起光を導入する励起光導入部
    と、を有し、 前記励起光反射部が前記流動性媒質の流路の一部を形成
    していることを特徴とするレーザ光発生装置。
  2. 【請求項2】 前記流動性媒質は、前記光ファイバ及び
    前記励起光導入部を冷却する冷却媒質であることを特徴
    とする請求項1記載のレーザ光発生装置。
  3. 【請求項3】 レーザ活性物質としてNdイオンを含む
    石英系光ファイバのレーザ活性物質に励起光を供給する
    ことによって信号光を増幅する光信号増幅器において、 前記レーザ活性物質と前記レーザ活性物質を覆う外周部
    とを有する光ファイバと、 前記励起光の波長における屈折率が前記外周部と略等し
    い流動性媒質と、 内部を前記流動性媒質で満たし、前記光ファイバの少な
    くとも一部を納め、前記励起光を内部に閉じ込める励起
    光反射部と、 前記励起光反射部に前記励起光を導入する励起光導入部
    とを有し、 前記励起光反射部が前記流動性媒質の流路の一部を形成
    していることを特徴とする光信号増幅器。
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JP2017508308A (ja) * 2014-02-06 2017-03-23 リラス ゲーエムベーハーLilas Gmbh ファイバレーザ装置

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