JP2000268322A - 磁気ヘッド及び磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents
磁気ヘッド及び磁気ヘッドの製造方法Info
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Abstract
あたり磁気ギャップ埋め込みした場合でも磁気ギャップ
頭部(入り口)付近に膜が集中せず、容易に整った形状
の磁気ギャップを形成できる磁気ヘッドを提供すること
を目的とする。 【解決手段】 本発明はプラナーヨーク型磁気ヘッドに
おいて、前記磁性体と前記磁気ギャップ間には前記磁性
体及び前記磁気ギャップを構成する組成とは異なる組成
を有する層が形成されていることを特徴とする。
Description
等に用いられる磁気ヘッド及び磁気ヘッドの製造方法に
関わる。
高密度化が進み、HDDでは200Mb/inch2と
いう高記録密度のシステムが実用化されており、さらな
る高密度化が要求されている。
ドにおいて狭トラック(0.5mm以下)を形成するこ
とが大きなポイントとなる。
様々な構造の磁気ヘッドの提案がなされているが、再生
磁気ヘッドにおいてはプラナーヨークヘッドと呼ばれる
再生磁気ヘッドが例えば特開平8−138215号公報
などに提案されている。
いて説明する。図9はプラナーヨークヘッドの媒体対向
面方向からの斜視図である。図9において1は基板であ
り、この基板1上には絶縁層2が設けられている。この
絶縁層2上には磁気ヨーク3となる第1及び第2の磁性
体4が同一平面を構成するように非磁性体からなる磁気
ギャップ5を介して配置されている。第1及び第2の磁
性体4からなる磁気ヨーク3を通る磁束と略平行な面上
には磁気抵抗効果膜(MR膜)6が媒体対向面から所定
距離後退した位置に配置されている。MR膜6の上には
その両端に電気的に接続された一対のリード7が形成さ
れており、これらによりMR素子8が構成されている。
体の情報を、磁気ヨーク3で吸い上げて、磁路の途中に
あるMR素子で磁界を電気出力に変換する。
気ヨークの膜厚がトラック幅となるため、一般的な薄膜
形成技術を応用すれば薄い磁気ヨークが形成できるため
狭トラックを形成することができる。
ヘッドを採用した場合、さらに線記録密度を上げるため
には磁気ギャップの幅をより狭くする必要がある。磁気
ギャップの幅を狭くするには、狭い幅のスリットに磁気
ギャップ材を埋め込む技術が必要となる。例えば500
kBPI以上の線記録密度を達成するためには、ギャッ
プ材を50nm程度(50Gbpsi)の超狭スリット
に埋め込む必要がある。
込むために使用される真空成膜法を前述の如く超狭スリ
ットへの材の埋め込みに採用した場合、スリット内に材
が十分に充填されないという問題点がある。
込みを行った際の磁気ギャップの状態を示す断面図を図
10に示す。図10においては下地9上に第1及び第2
の磁性体4が形成されてなる磁気ヨークがあり、磁気ヨ
ークの間に磁気ギャップとなるスリット10が形成され
ている。しかしスリット10に埋め込まれるべき磁気ギ
ャップ材22はスリット頭部(入り口)に集中してしま
い、スリット内部への磁気ギャップ材の進入を妨げ、そ
の結果、きれいに磁気ギャップ内が埋まらない。
ッキ法を採用した場合でも、磁気ヨークが導電体である
ために、スリット頭部に電界が集中し、その結果、真空
成膜法同様にスリット頭部に磁気ギャップ材が集中して
しまい、きれいに磁気ギャップ内が埋まらない。
触走行時の異物混入やギャップ破損などの問題が生じ
る。そのため、狭磁気ギャップ構造であっても、スリッ
トに容易に非磁性体をボイド無く埋め込み、整った形状
の磁気ギャップを形成できるプラナーヨークヘッド型の
磁気ヘッドが求められてた。
トを形成する際にも寸法精度よくスリットを形成し、形
状の整った磁気ギャップを形成できる磁気ヘッドの製造
方法が求められていた。
ナーヨークヘッドを形成するにあたり磁気ギャップ埋め
込みした場合でも磁気ギャップ頭部(入り口)付近に膜
が集中せず、整った形状の磁気ギャップを形成できる磁
気ヘッドを提供することにある。
法精度よくスリットを形成し、整った形状の磁気ギャッ
プを形成できる磁気ヘッドの製造方法を提供することに
ある。
前記基板面に対して略垂直方向に形成されかつ非磁性体
からなる磁気ギャップと、前記基板上に前記磁気ギャッ
プを介して対向配置された第1及び第2の磁性体とを備
えた磁気ヘッドにおいて、前記磁性体と前記磁気ギャッ
プ間には前記磁性体及び前記磁気ギャップを構成する組
成とは異なる組成を有する層が形成されていることを特
徴とする磁気ヘッドである。
る組成とは異なる組成を有する層は、前記磁性体より高
い抵抗を有することが望ましい。
る組成とは異なる組成を有する層は、絶縁層であること
が望ましい。
形成されていることが望ましい。
成するエッチング工程と、前記スリットに非磁性体を埋
め込ことにより磁気ギャップを形成する埋め込み工程を
行う磁気ヘッドの製造方法において、前記エッチング工
程はマスクを介して前記磁性体に収束高速粒子線を照射
することにより行うことを特徴とする磁気ヘッドの製造
方法である。
ップ側壁でギャップ材(堆積前の状態)への電子親和力
を変え、磁気ギャップ底部の電子親和力を低くする。そ
れにより堆積前の磁気ギャップ材はスリット側壁との電
子のやり取りが難しくなり、逆に磁気ギャップ底部で選
択的に電荷の移動を行い、分解・堆積のモードに入る。
したがって、磁気ギャップ底部からの選択成長を発生さ
せることが出来る。
磁気ギャップ材は、磁気ギャップ底部からの成長が支配
的となるため、磁気ギャップ底部から順次成長し、磁気
ギャップ頭部でふさぐような事は起こらずギャップ材が
スリットをはみ出るまでボイド無くきれいに成長し、超
狭磁気ギャップをきれいに埋めることが出来、形状の整
った磁気ギャップを得ることができる。さらにそれによ
り磁気ヘッドが接触走行時に異物がついたりギャップを
破損したりしないという作用が得られる。
ギャップ間に前記磁性体及び前記磁気ギャップを構成す
る組成とは異なる組成を有する層が形成されていること
により磁性体表面のエネルギー障壁が高くなり電子親和
力が低下する。これにより、前述の作用が得られるので
ある。
ましく、したがって前記磁性体及び前記磁気ギャップを
構成する組成とは異なる組成を有する層は前記磁性体よ
りも高抵抗な層であることが望ましい。更に前記層は絶
縁層であることがより好ましい。
前記磁性体及び前記磁気ギャップを構成する組成とは異
なる組成を有する層が形成されることにより、渦電流損
失が抑制され磁気ヘッドの高周波特性を向上させること
ができる。
により形成されていることにより磁気ギャップ底部から
磁気ギャップ材が成長できボイドの発生を抑制するとい
う作用が得られるため望ましい。
明する。
線、特に好ましくはFIB(Focused Ion
Beam)はイオンを収束して狭い領域を加工できるた
め磁気ギャップとなるスリットを形成するには有効な手
段であるが、そのイオン光学的な安定性を決定するパラ
メータが、たとえばレンズ電流・電圧変動、光学軸のぶ
れ、フォーカス変動、収差など多岐にわたり、一般的な
リソグラフィーの場合の線幅安定性に比べるとばらつき
か大きくなる。また、ビームプロファイルの影響からス
リットが精度良く形成されない。
明の如くエッチング対象物にマスクをかけて対象物表面
でイオンビームをコリメートする。この場合、磁性体表
面でコリメートされ、さらにマスクにより等価的にイオ
ンビームが磁性体に照射されるので高精度にスリットを
形成でき、ひいては形状の整った磁気ギャップを製造す
る事ができる。
施するための形態について説明する。
ッドをプラナーヨーク型MRヘッドに適用した際の要部
構成例を示す媒体対向面から見た斜視図である。図1に
示すMRヘッドにおいて、Al2O3・TiC混合基板
などからなる基板(図示せず)にはAl2O3膜等から
なる絶縁層(図示せず)が素子形成用下地として設けら
れている。
からなる下地層11が設けられていてもよい。この下地
層11上には磁気ヨーク12となる第1及び第2の磁性
体13が同一平面を構成するように磁気ギャップ14を
介して配置されている。磁気ギャップ14を構成するギ
ャップ材としてはCuやAl2O3など非磁性体等が挙
げられる。
合金やCoZrNb合金のようなアモルファス合金、F
eAlSi合金、窒化鉄、FeCo系合金などの軟磁性
材料の単層構造、また軟磁性材料と非磁性体との積層構
造から構成される。特にCoZrNbアモルファス合金
の場合、結晶粒の凹凸が磁気ヨーク表面に出ないため、
その上に再生エレメントを形成しやすい。
ス磁界を印加する作用を示すIrMn等からなる反強磁
性体層15が設けられていてもよい。
ーク12を通る磁束と略平行な面上には磁気抵抗効果膜
(MR膜)16が媒体対向面から所定距離後退した位置
に配置されている。MR膜よりさらに後退した位置には
MR膜16にバイアス磁界を印可するバイアス膜17が
設けられていてもよい。さらにバイアス膜17はMR膜
16の両側に設置される場合もありうる。バイアス膜1
7はセンス電流をMR膜に集中して流すという観点から
高抵抗であることが望ましい。
18が設けられており磁気ヨーク12とMR膜16とは
絶縁されている。MR膜16の上にはその両端に電気的
に接続された一対のリード19が形成されており、これ
らによりMR素子が構成されている。
体の情報を、磁気ヨーク12で吸い上げて、漏洩する磁
束の磁路の途中にあるMR素子で磁界を電気出力に変換
する。
方向と磁性層の磁化モーメントのなす角度に依存して電
気抵抗が変化するNi80Fe20等からなる異方性磁
気抵抗効果膜、磁性膜と非磁性膜との積層構造を有し、
各磁性層の磁化のなす角度に依存して電気抵抗が変化す
るいわゆるスピンバルブ効果を示すCo90Fe10/
Cu/Co90Fe10積層膜などからなるスピンバル
ブ膜、あるいは巨大磁気抵抗効果を示す人工格子膜が例
示される。
気ギャップ部分を示す断面図である。磁気ギャップ14
は磁気ヨーク12を構成する第1及び第2の磁性体13に
狭持されている。
記磁気ギャップ14間には、前記磁性体13及び前記磁
気ギャップ14を構成する組成とは異なる組成を有する
層21が形成されている。
を構成する組成とは異なる組成を有する層21は、前記
磁性体13及び前記磁気ギャップ14を構成する組成と
は異なる組成であれば、磁気ギャップに面した磁性体側
壁のエネルギー障壁を高くすることができ、第1発明の
作用を得ることができる。
ネルギー障壁は高い方が望ましく、したがって前記磁性
体及び前記磁気ギャップを構成する組成とは異なる組成
を有する層は前記磁性体よりも高抵抗な層であることが
望ましい。更に前記層は絶縁層であることがより好まし
い。
る組成とは異なる組成を有する層21は磁性体構成元素
のうち少なくとも一元素からの化学反応層であってもよ
い。化学反応層としては、磁性体構成元素のうち少なく
とも一元素の酸化物、窒化物、フッ化物、炭化物、塩化
物、ヨウ化物、臭化物などが挙げられる。特に酸化物、
窒化物であると化学的に安定であるため望ましい。前述
の如く磁性体13は例えばNiFe合金やCoZrNb
のようなアモルファス合金などの軟磁性材料が挙げられ
る。
際は化学反応層は、具体的には酸化物、窒化物からなる
ことが薄くて安定な膜が形成できることから望ましい。
ルファス合金を使用した際は化学反応層は、具体的には
酸化物、窒化物からなることが薄くて安定な膜が形成で
きることから望ましい。
構成する組成とは異なる組成を有する層21は磁性体を
構成する物質と前記磁気ギャップを構成する物質の傾斜
組成を有する層であってもよい。
を構成する組成とは異なる組成を有する層21の厚さは
1nm以上20nm以下の範囲であることが望ましい。
厚すぎると磁気ギャップが広がりすぎ、薄すぎると本発
明の効果が得られにくくなる。
リットに物質を埋め込むことができる手法であればどの
ような方法を用いて形成してもよいが、特にメッキ法、
選択CVD法等の電気化学的手法により形成されている
ことにより磁気ギャップ底部からギャップ材が成長でき
ボイドの発生を抑制するという作用が得られるため望ま
しい。
は収束イオンビーム(FIB:Focusut Ion
Beam)を用いて埋め込み形成されると磁気ギャッ
プ側壁に前記磁性体及び前記磁気ギャップを構成する組
成とは異なる組成を有する層が形成され、磁気ギャップ
埋め込み時に磁気ギャップ底部から磁気ギャップ材が成
長できボイドの発生を抑制するという作用が得られるた
め望ましい。
及び第2発明に係る磁気ヘッドの製造方法を図3及び図
4を参照して説明する。図3は第1発明及び第2発明に
係る磁気ヘッドの要部構成を示す該略図、図4は第1発
明に係る磁気ギャップの製造工程を示す該略図である。
絶縁層(図示せず)をコートしさらに絶縁層の上に必要
に応じて、磁気ギャップ材と同様に導電材料からなる下
地層31を形成し、さらに下地層31上に磁気ヨークと
なる反強磁性体層35及び磁性体層33を形成する。
層35及び磁性体層33をエッチングし磁気ギャップ3
4となるスリットを作製する。
記方法で図4(a)に示すごとくのスリットを形成した
後、以下の製造工程を経る。なお、図1(a)はスリッ
トの断面図であり、下地層31上に、反強磁性体層35
及び磁性体層33が積層され、それらにスリットが形成
されている。
active ion etching)やアッシャー
(Asher:灰化装置)によるプラズマ酸化あるいは
プラズマ窒化処理等の手段によりスリットの壁面に磁性
体及び前記磁気ギャップを構成する組成とは異なる組成
を有する層21を作製する。次に図4(c)に示すよう
に還元剤等の化学的処理等によってスリット底部のみ前
記層21を除去し、スリットの側面のみに層21が形成
された状態とする。
法やFIB等の手段によりギャップ材22を埋め込む。
AlOx等の絶縁層38を形成しその上にMR膜36、
バイアス膜37を形成する。最後にリード39をリフト
オフなどにより形成する。
おいては、反強磁性体層35及び磁性体層33をエッチ
ングし磁気ギャップ34となるスリットを作製する際
に、上記エッチング手段として収束高速粒子線、特に好
ましくはFIBを用い、マスクを介してFIBを磁性体
層33に照射してエッチングを行う。
りギャップ材22を埋め込む。
AlOx等の絶縁層38を形成しその上にMR膜36、
バイアス膜37を形成する。最後にリード39をリフト
オフなどにより形成する。
ヘッドスライダに組み込まれ、このヘッドスライダは例
えば図5に示すような磁気ディスク装置などの磁気記録
装置に搭載される。図5はロータリアクチュエータを用
いた磁気ディスク装置50の概略構造を示している。
ル52に装着され、図示せぬ駆動装置制御源からの制御
信号に応答する図示せぬモータにより回転する。磁気デ
ィスク51が浮上した状態で情報の記録再生を行うヘッ
ドスライダ53は薄膜状のサスペンション54の先端に
取り付けられている。ここでヘッドスライダ53は本発
明の磁気ヘッドを具備している。
ライダ53の媒体対向面(ABS)は磁気ディスク51
の表面から所定の浮上量をもって保持される。サスペン
ション54は図示せぬ駆動コイルを保持するボビン部等
を有するアクチュエータアーム55の一端に接続されて
いる。アクチュエータアーム55のボビン部に巻き上げ
られた図示せぬ駆動コイルと、このコイルを挟み込むよ
うに対向して配置された永久磁石及び対向ヨークからな
る磁気回路とから構成される。
上下2個所に設けられた図示せぬボールベアリングによ
り保持され、ボイスコイルモータ56により回転摺動が
自在にできるようになっている。
を図1を参照して説明する。
タン炭化物混合基板(以降アルチック基板とする)上
に、アルミナ膜からなる絶縁層が下地層として設けら
れ、表面が平坦化されている。前記基板上にCu膜から
なる下地層11が形成され、さらにIrMn反強磁性体
層15及び、その上のNiFe磁性体13からなる1対
の磁気ヨーク12が磁気ギャップ14を介して設けられ
ており、トラック幅0.3μm相当で加工されている。
気ギャップ14にはCuが充填されている。磁気ギャッ
プ14に面した磁性体13表面は磁性体構成元素のうち
少なくとも一元素の化学反応層を有する(図示せず)。
磁気ギャップは下地層11と接続されている。磁気ヨー
ク12上面にはアルミナ膜からなる絶縁層18が30n
mの厚さで形成され、さらにバック磁気ギャップ上、磁
気ギャップ14から0.5μm離れたところに、磁気抵
抗効果膜(GMR膜)16が形成されている。磁気抵抗
効果膜16には絶縁層18上に形成されたリード19に
よりセンス電流が供給される。
法として、メッキに代表される液相成長法がある。以下
にまず液相成長法を用いて磁気ギャップ材の埋め込みを
行い、前述の再生磁気ヘッドを作製した例を示す。
る絶縁層が下地層として設けられ表面が平坦化された基
板上に下から、Ta:10nm/Cu:100nm/T
a:10nm/IrMn:15nm/NiFe:300
nm積層膜を形成する(Ta層はCu層の密着性を向上
せしめる層である)。次に、FIB(Focusedi
on beam)を用いて、幅0.5μm、長さ100
μm、深さ0.3μmのバックギャップ用スリット、ま
た幅50nm、深さ0.3μm、長さ10μmの再生磁
気ギャップ用スリットをCu表面に達する深さまで作製
する。
地層(Cu)31上に、反強磁性体(IrMn)層35
及び磁性体(NiFe)層33が積層されそれらはスリ
ットを有している。次に、図4(b)に示すようにRI
Eにより全面的に酸化処理を行い化学反応層41として
厚さ5nmの酸化膜(Ni−O及びFe−O)を形成し
た。条件は酸素圧力:3Pa、投入電力:約9w/cm
2で5分間行った。次に、図4(c)に示すように酢酸
系溶液に漬けてスリット底部の酸化膜のみを除去し、C
u単体とした。最後に、図4(d)に示すようにCu電
解メッキを行った。その結果、幅50nm,深さ0.3
μm,長さ10μmの微細なスリットに、磁気ギャップ
材22としてCuを良好に埋め込むことが出来た。
たが、電解メッキに限られず、Cu無電解メッキ、さら
に、NiPの電解、無電解メッキでも埋め込めることを
確認した。また、Au,Znメッキでも埋め込めた。
IEのみにかかわらずアッシャーでも効果があった。ま
た、酸化膜だけでなく窒化膜でも同様に効果があった。
hemi−MechanicalPolishing)
を用いて、磁気ヨーク表面に出たCuおよび若干の磁気
ヨーク膜を削る事で平坦化を行った。次に、イオンミリ
ングを用いて、磁気ヨークの外形をパターニングした。
CMP後にヨーク外形パターンニングを行う理由は、ウ
エハ全面が平らな方が、CMP分布が良好なためであ
る。ヨーク外形パターンニングをCMP前に行う場合、
ヨーク外部を別材料で埋め平らにすることが望ましい。
次に、絶縁層としてのアルミナ膜を0.3μm、IBD
(Ion Beam Sputtering Depo
sition)により成膜した。
ず、アルミナ膜上にGMR膜を成膜し、GMR膜とアバ
ット形成するようにデプス方向のパターニングを行っ
た。つぎにバイアス膜を成膜しリフトオフした。
Rと0.2mオーバーラップさせて形成した。こうする
ことにより、GMR素子とセンス電流供給用リードとの
接触抵抗を低下させる事ができ、ESD(Electr
o static Discharge)に強い磁気エ
レメントを形成する事ができる。なお、リードのシート
抵抗は低いほど望ましい。
低いものが使われる事が望ましい。その結果、素子近傍
でのCrowding Resistanceを低下さ
せ、先に示した接触抵抗と合いまって、ESD耐性の高
い再生磁気ヘッドを形成できる。
tion)を用いてギャップ材の埋め込みを行い前述の
再生磁気ヘッドを作製した例を示す。CVDでは、金属
下地の場合、反応が促進され膜が堆積し、酸化物下地と
は反応せず堆積しない場合がある。その現象を利用した
実施例である。
ルミナ膜からなる絶縁層が下地層として設けられ、表面
が平坦化された基板上に下から、Ta:10nm/C
u:100nm/Ta:10nm/IrMn:15nm
/NiFe:300nm積層膜を形成する。次に、FI
Bを用いて、幅0.5μm,長さ100μm,深さ0.
3μmのバック磁気ギャップ用スリット、また幅50n
m、深さ0.3μm、長さ10μmの再生ギャップ用ス
リットをCu表面に達する深さまで作製する。
地層(Cu)31上に、反強磁性体(IrMn)層35
及び磁性体(NiFe)層33が積層されそれらはスリ
ットを有している。次に図4(b)に示すようにRIE
により全面的に酸化処理を行い化学反応層41として厚
さ5nmの酸化膜(Ni−O、Fe−O)を形成した。
条件は酸素圧力:3Pa、投入電力:約9W/cm2で
5分間行った。次に、図4(c)に示すように酢酸系溶
液に漬けてスリット底部の酸化物のみを除去しCu単体
とした。最後に図4(d)に示すようにWF6および水
素混合ガス中で放電を行いスリット内のCu表面からW
の選択成長を行った。スリット底部は金属下地であり、
反応が促進されW膜が堆積し、スリット側面の酸化物下
地とは反応せず堆積が促進されない。したがって、スリ
ットが底部から上部に向かって堆積が進行し、スリット
への磁気ギャップ材の埋め込みが良好に行われた。
でも行うことが出来る。また、WはWF6,WCl6,
W(CO)6,MoはMoCl5,Mo(CO)6,M
oF 6,CrはCr(C6H6)2,AlはAl(C4
H9)3,AlCl3,Al(CH3)3など有機金属
ガス、無機金属ガスのCVDにより埋め込むことが出来
た。
坦化、およびその後の再生エレメントの形成を行った。
磁気ヘッドを作製した例を示す。実施例2で示したCV
Dに示したように磁気ギャップ材の埋め込みに際して金
属ガスを分解してスリット内に磁気ギャップ材を析出さ
せるのにはプラズマ(放電)や熱を用いた方法が挙げら
れるが、FIBの粒子エネルギーを用いて磁気ギャップ
材を成長させることもできる。このFIBの場合には成
長させる場所を選択できるので実施例1や実施例2に示
すようにウエハ全面にわたる酸化処理、プラズマ処理、
加熱処理等が不要になりプラズマや熱処理によりもたら
されるダメージを回避することができる。
ミナ膜からなる絶縁層が下地層として設けられ、表面が
平坦化された基板上に下から、Ta:10nm/IrM
n:15nm/NiFe:300nm積層膜を形成す
る。次にFIBを用いて幅0.5μm、長さ100μ
m、深さ0.3μmのバック磁気ギャップとなるスリッ
ト、また幅50μm、深さ0.3μm、長さ10μmの
再生磁気ギャップとなるスリットをCu表面に達する深
さまで作製する。
付けてFIBのビームを照射することでギャップに選択
的にWを成長させることができる。
リット底面は表面がエッチングされCuが露出した状態
であり、スリット側面はW粒子と磁性体とCu粒子が混
合した組成となっており底面と側面とでは状態が異なっ
ている。
2nCでW成長を行ったところ良好にボイドなく埋め込
まれていた。
坦化、およびその後の再生エレメントの形成を行った。
PtやSiO2等も埋め込むことができる。
を使用した。図6、図7を参照してその製造工程を示
す。
様にアルチック基板上に、アルミナ膜からなる絶縁層が
下地層として設けられ、表面が平坦化された基板(図示
せず)上に下から、Ta層(図示せず):10nm/C
u層901:100nm/Ta層(図示せず):10n
m/IrMn層902:15nm/NiFe903:3
00nm積層膜を形成する。次にNiFe層上の磁気ギ
ャップを加工したい部分を覆うようにマスクとなる層、
例えば、SiO2層904を0.2μmの厚さで形成し
た。
プが形成される部分905にマスクとなる層(SiO2
層904)のエッジが来るように、フォトリソグラフィ
ーして(例えばフッ素系ガスによるRIEで)パターニ
ングする。
磁気ギャップ長に相当する厚さの膜であるSi層90
6:50nmを形成し、さらにSi膜906上にSiO
2層907:0.3μmを形成する。次に図6(d)に
示すように、フォトレジストを塗布し、RIEにより、
SiO2層907及びSi層906の一部をエッチング
し、平坦化を行う。
プ長に相当するSi膜の断面が表面に現れる。
によるCDE(ChemicalDry Etchin
g)により、基板に対し垂直方向にあるSi層906を
エッチングする。以上のプロセスから高さ約0.2μ
m、幅は磁気ギャップ長に相当する50nmのスリット
101が形成された事になる。
ット101を通して下のNiFe膜903をFIB加工
して磁気ギャップを形成するためのスリット102が形
成される。
示すスリット101がコリメータとして作用し、ビーム
の進行方向成分以外をカットする。さらに、マスクがビ
ームの広がりを吸収するので磁気ギャップエッジの丸ま
りが防げる。
スリット102に磁気ギャップ材料の埋め込みを行っ
た。埋め込みは実施例1と同様に酸素RIEをかけスリ
ット側面を酸化させた後、酢酸系メッキ前処理液による
底部Cu膜の表面酸化層を除去し、Cu埋め込みメッキ
を行った。
2層904、907、Si層906をポリッシング等で
除去した後に、スリット102に磁気ギャップ材埋め込
みを行ってもよい。
坦化、およびその後の再生エレメントの形成を行った。
成する事は、そのイオン光学的な安定性を決定するパラ
メータが、たとえばレンズ電流・電圧変動、光学軸のぶ
れ、フォーカス変動、収差など多岐にわたり、一般的な
リソグラフィーの場合の線幅安定性に比べるとばらつき
か大きくなる。また、ビームプロファイルの影響からエ
ッチング形状のすそ野が広がる可能性がある。
トを形成した際のスリットの断面を示す概略図を図8に
示す。図8においては、被加工部材112に形成された
スリット111はエッチング形状がV字型になり、さら
にすそが丸まっている。
的に、ビームをコリメートして進行方向成分以外をカッ
トする事が必要となる。ひとつには、イオンビーム光学
系を用いた際に複数の絞りもしくは長い絞りを入れてビ
ームをコリメートする方法、もう一つは本実施例の如く
エッチング対象物にマスクをかけてサンプル表面でコリ
メートする方法がある。この後者の場合、磁性体層表面
でコリメートされ、さらにマスクにより等価的なフォト
リソグラフィーとなるので高精度に磁気ギャップとなる
スリットを得ることができる。
ラナーヨークヘッドを形成するにあたり、ギャップ埋め
込みした場合でも磁気ギャップ頭部(入り口)付近に膜
が集中しない。
るスリットが寸法精度良く加工できる。
形状の磁気ギャップを形成でき、優れた性能を示す磁気
ヘッドを提供することができる。
視図。
を示す断面図。
略図。
該略図。
図。
図。
た際のスリットの断面を示す該略図。
込みを行った際の磁気ギャップの状態を示す断面図。
Claims (5)
- 【請求項1】 基板と、前記基板面に対して略垂直方向
に形成されかつ非磁性体からなる磁気ギャップと、前記
基板上に前記磁気ギャップを介して対向配置された第1
及び第2の磁性体とを備えた磁気ヘッドにおいて、前記
磁性体と前記磁気ギャップ間には前記磁性体及び前記磁
気ギャップを構成する組成とは異なる組成を有する層が
形成されていることを特徴とする磁気ヘッド。 - 【請求項2】 前記磁性体及び前記磁気ギャップを構成
する組成とは異なる組成を有する層は、前記磁性体より
高い抵抗を有することを特徴とする請求項1記載の磁気
ヘッド。 - 【請求項3】 前記磁性体及び前記磁気ギャップを構成
する組成とは異なる組成を有する層は、絶縁層であるこ
とを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド - 【請求項4】 前記磁気ギャップは電気化学的手法によ
り形成されていることを特徴とする請求項1記載の磁気
ヘッド。 - 【請求項5】 磁性体にスリットを形成するエッチング
工程と、前記スリットに非磁性体を埋め込ことにより磁
気ギャップを形成する埋め込み工程を行う磁気ヘッドの
製造方法において、前記エッチング工程はマスクを介し
て前記磁性体に収束高速粒子線を照射することにより行
うことを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11069113A JP2000268322A (ja) | 1999-03-15 | 1999-03-15 | 磁気ヘッド及び磁気ヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11069113A JP2000268322A (ja) | 1999-03-15 | 1999-03-15 | 磁気ヘッド及び磁気ヘッドの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000268322A true JP2000268322A (ja) | 2000-09-29 |
Family
ID=13393269
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11069113A Pending JP2000268322A (ja) | 1999-03-15 | 1999-03-15 | 磁気ヘッド及び磁気ヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000268322A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7245460B2 (en) | 2001-07-05 | 2007-07-17 | Tdk Corporation | Magnetoresistive effective type element, method for fabricating the same, thin film magnetic head, magnetic head device and magnetic disk drive device |
US7569131B2 (en) | 2002-08-12 | 2009-08-04 | International Business Machines Corporation | Method for producing multiple magnetic layers of materials with known thickness and composition using a one-step electrodeposition process |
-
1999
- 1999-03-15 JP JP11069113A patent/JP2000268322A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7245460B2 (en) | 2001-07-05 | 2007-07-17 | Tdk Corporation | Magnetoresistive effective type element, method for fabricating the same, thin film magnetic head, magnetic head device and magnetic disk drive device |
US7569131B2 (en) | 2002-08-12 | 2009-08-04 | International Business Machines Corporation | Method for producing multiple magnetic layers of materials with known thickness and composition using a one-step electrodeposition process |
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