JP2000267367A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JP2000267367A
JP2000267367A JP11071050A JP7105099A JP2000267367A JP 2000267367 A JP2000267367 A JP 2000267367A JP 11071050 A JP11071050 A JP 11071050A JP 7105099 A JP7105099 A JP 7105099A JP 2000267367 A JP2000267367 A JP 2000267367A
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Masahito Mikami
雅人 三上
Hiroyuki Kimura
博幸 木村
Yasumi Sugita
保巳 杉田
Yuji Watai
祐二 渡井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効果的にトナー汚れを防止できる電子写真装
置を提供する。 【解決手段】 露光器と現像器16との間の露光器から
感光ドラム10の表面までの距離よりも感光ドラム表面
に近い位置に、感光ドラム10と対向する面が感光ドラ
ム10の表面形状に合わせて湾曲され、且つ、感光ドラ
ム10の長手方向に沿って感光ドラム表面の画像形成領
域をカバーする長さに構成された金属板より構成された
電極14が設けられている。この電極14は、電源18
により感光ドラム10の表面電位+VHより大きい正の
電位+V1にされており、現像器16から放出された浮
遊トナーに感光ドラム10の表面電位よりも大きな電位
の電界を作用させて浮遊トナーを感光ドラム側に押し留
め、露光器に向かうのを阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置かか
り、特に、帯電、露光、現像によって感光体にトナー像
を形成する電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、表面を帯電させた感光体に、
画像データに基いて変調したビームを照射して露光する
ことによって、感光体上に潜像を形成した後、この潜像
にトナーを付着させることにより画像を形成する電子写
真装置が知られている。
【0003】このような電子写真装置では、色材として
粒子状のトナーを使用しているのでトナーが装置内で飛
び散りやすく、この飛び散ったトナーが装置内の他の個
所に付着して装置内が汚れる問題がある。この現象は、
トナーが正帯電で感光体が負帯電の場合、又はトナーが
負帯電で感光体が正帯電の場合のように、トナーと感光
体が異極性に帯電していれば、互いに吸引力が働くので
発生しないが、トナーが正帯電で感光体が正帯電の場
合、又はトナーが負帯電で感光体が負帯電の場合のよう
に、トナーと感光体が同極性に帯電している場合に発生
し、問題となる。
【0004】特に、飛び散ったトナーが帯電器や露光器
に付着すると、帯電不良や露光不良が起き、電子写真装
置としての性能が低下するという深刻な問題となる。
【0005】このような問題を解決するために従来から
様々な装置が提案されている。まず、特開昭62−13
4664号公報には、感光体上に潜像を形成するための
光学レンズの少なくとも一部に、直接若しくは間接的に
透明導電膜が形成され、この透明導電膜にトナーと同極
性の電圧を印加することによって装置内を浮遊するトナ
ーを静電力で反発させ、装置内を浮遊するトナーが露光
器の光学レンズに付着するのを防ぐことが提案されてい
る。
【0006】また、実開平4−083646号公報に
は、露光器の先端部に開口を有する覆いを付けて、その
覆いに電圧を印加することによって装置内を浮遊するト
ナーを静電力で反発させ、装置内を浮遊するトナーが露
光器に付着するのを防ぐことが提案されている。
【0007】さらに、特許第2713233号には、感
光体上に潜像を形成するスポット光を案内するスポット
光走査通路を有し、このスポット光走査通路に板状のス
ポット光ガイド部材を装備すると共に、スポット光ガイ
ド部材の側面を導電性の材料で覆って、外部電源から導
電性の材料に電圧を印加することによって装置内を浮遊
するトナーをスポット光ガイド部材に付着させて、露光
器に付着するのを防ぐことが提案されている。
【0008】特開平2−050174号公報には、感光
体に2色のトナーを重ねて形成させる装置において、2
色目用の露光器の前面に電極を設けてトナーと同極性の
電圧を印加する実施例が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トナーを吸
着又は反発させる電極は、感光体に近接して設けられた
帯電器や露光器にトナーが付着するのを防止するもので
あるため、帯電器や露光器に近接した位置に配置しなけ
れば、設置しても十分な効果が得られない。そのため、
電極も感光体に近接した位置に配置することとなるが、
感光体に近接して設けると感光体の電位の影響を受ける
ため、以下のような問題が生じる。
【0010】すなわち、機内に浮遊するトナーは、正又
は負の電荷を持つ粒子であり、その周囲の電界の向きに
よって静電力を受ける。したがって、例えば、トナー正
の電荷を持つ場合、トナーを反発させるために電極の同
極性である正の電荷を印加しても感光体がそれ以上の電
位に帯電していれば、トナーが感光体と反発する力より
もトナーが電極と反発する力が弱いために、その合成力
によってトナーは電極方向に移動してしまう。このこと
は、トナーが負の電荷を持ち、感光体が負の電位に帯電
している場合も同様である。また、トナーを電極に付着
させる場合も同様に、電極の電位よりも感光体の電位の
方が大きければ、トナーは電極に付着せずに感光体に付
着してしまう。
【0011】すなわち、トナーの汚れに対して効果を発
揮するためには、トナーと同極性又は逆極性の電圧を印
加するだけでは不充分であり、電極の電位と感光体の電
位との関係を考慮しなければならない。上述した従来例
は、すべてトナーの極性だけに着目したものであり、電
極の電位と感光体の電位との関係間では考慮していない
ため、充分な効果が得られないという難点がある。
【0012】特に、このことは、特開平2−50174
号公報に開示されたような2色のトナーを感光体に重ね
て形成させる装置において注意が必要である。なぜな
ら、2回以上の露光行う場合、1回目に露光により付着
させたトナーが2回目の露光によって飛散してしまうた
めである。
【0013】これは、1回目の露光の段階で形成した電
位VLの潜像の周りに、2回目の露光によって電位VB
第2の潜像を形成すると、2回目の露光によって、感光
体の表面電位VHと第1の潜像の電位VLとの電位差より
も第1の潜像の電位VLの周りに形成された第2の潜像
の電位VBとの電位差の方が小さくなるためにトナーの
拘束力が弱まり、1回目の露光では拘束されていたトナ
ー(すなわち、井戸型にせき止められていたトナー)が
飛散しやすくなるためである。
【0014】例えば、図10(A)に示すように、表面
電位VHが−700Vに一様帯電された感光体に、1回
目の露光により−100Vの電位VLの第1の潜像を形
成すると、600Vの井戸型が形成される。この状態で
1回目の露光により−400Vの電位VBの第2の潜像
を形成すると、図10(A)に示すように、第1の潜像
と第2の潜像との電位差が300Vしかないために、6
00Vの井戸型にせき止められていたトナーの一部が飛
散して浮遊してしまう。
【0015】以上のことから本発明は、効果的にトナー
汚れを防止できる電子写真装置を提供することをその目
的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明の電子写真装置は、帯電手段により
表面電位VHとなるように帯電された感光体を露光して
表面に|VH|>|VL|となる感光体と同極性の潜像を
形成し、現像手段によって感光体と同極性のトナーを前
記潜像に供給してトナー像を形成する工程を少なくとも
1回行って画像を形成する電子写真装置において、|V
1|>|VH|となる感光体と同極性の電位V1の電極
を、露光位置と現像手段との間に感光体と対向して設け
たものである。
【0017】すなわち、請求項1の電子写真装置では、
露光位置と現像手段との間に感光体と対向して|V1
>|VH|となる感光体と同極性の電位V1の電極を設け
ることによって、感光体と同極性の浮遊トナーが感光体
の表面と反発する力よりも電極と反発する力の方を大き
くしている。
【0018】例えば、感光体とトナーとが正に帯電して
いる場合、露光により感光体表面に形成される露光部
(潜像形成部分)の電位+VLと感光体の表面電位+VH
とは、図5に示すような関係にあり、トナーは、感光体
の表面電位となる背景部よりも低い電位の露光部(潜像
形成部分)に付着する。
【0019】このとき、電極を感光体の表面電位+VH
よりも大きな電位+V1(+V1>+VH)に設定するこ
とにより、電極と浮遊トナーが反発する力が感光体と浮
遊トナーが反発する力よりも強くなるため、その合力と
して、図6に示すように、トナーと電極とを反発させ、
トナーが電極に付着するのを防ぐと共に、感光体表面に
押し留めることができる。
【0020】また、逆に、感光体とトナーとが負に帯電
している場合も同様に、露光により感光体表面に形成さ
れる露光部(潜像形成部分)の電位−VLと感光体の表
面電位−VHとは、図7に示すような関係にあるので、
トナーは電位の高い露光部(潜像形成部分)に付着す
る。
【0021】このとき、電極を感光体の表面電位−VH
よりも小さな電位−V1(−V<−V H)に設定すること
により、電極と浮遊トナーが反発する力が感光体と浮遊
トナーが反発する力よりも強くなるため、その合力とし
て、図8に示すように、トナーと電極とを反発させ、ト
ナーが電極に付着するのを防ぐと共に、感光体表面に押
し留めることができる。
【0022】また、請求項2の発明の電子写真装置は、
帯電手段により表面電位VHとなるように帯電された感
光体に1回目の露光を行って表面に|VH|>|VL|と
なる感光体と同極性の電位VLの第1の潜像を形成し、
現像手段によって感光体と同極性の1色目のトナーを前
記第1の潜像に供給して第1のトナー像を形成した後、
2回目の露光を行って|VH|>|VB|>|VL|とな
る電位VBの第2の潜像を形成し、現像手段によって電
位VHの感光体の表面領域に2色目のトナーを付着させ
ることにより第2のトナー像を形成する電子写真装置に
おいて、|V2|>|VB|となる感光体と同極性の電位
Vの電極を、露光位置と現像手段との間に感光体と対向
して設けたものである。
【0023】すなわち、請求項2の発明では、|V2
>|VB|となる少なくともVBよりも大きな電位V2
電極を露光位置と現像手段との間に感光体と対向して設
けることにより、次の露光によって飛散しやすくなった
前回の露光で形成したトナー像のトナーを感光体表面に
押し留め、感光体表面から離脱するのを防ぐことによっ
て浮遊トナーの発生を防止する。
【0024】例えば、感光体とトナーとが正に帯電して
いる場合、1回目の露光により感光体表面に形成される
露光部(第1の潜像形成部分)の電位VLと感光体の表
面電位+VHとは、図9に示すような関係にあり、トナ
ーは、感光体の表面電位となる露光外部分よりも低い電
位の露光部(第1の潜像形成部分)に付着する。
【0025】また、2回目の露光によって形成される露
光部(第2の潜像形成部分)の電位+VLと感光体の表
面電位VHとは、図9に示すような関係にあり、2色目
のトナーは電位VHの感光体の表面領域に付着する。
【0026】このとき、2回目の露光により感光体表面
に形成される露光部(第2の潜像形成部分)の電位VB
よりも大きく設定することにより、電極と1色目のトナ
ーとが反発する力が感光体と1色目のトナーとが反発す
る力よりも強くなるため、その合力として、1色目のト
ナーと電極とを反発させ、1色目のトナーが電極に付着
するのを防ぐと共に、感光体表面に押し留めることがで
きる。
【0027】また、請求項3に記載の発明の電子写真装
置は、帯電手段により表面電位VHとなるように帯電さ
れた感光体を露光して表面に潜像を形成し、現像手段に
よってトナーを前記潜像に供給してトナー像を形成する
工程を少なくとも2回行って画像を形成する電子写真装
置において、2回目以降の工程における露光結像位置近
傍に感光体と対向して設けられ、トナーと逆極性又は接
地電位に設定した電極を備えたものである。
【0028】すなわち、請求項3の電子写真装置では、
トナーと逆極性又は接地電位に設定した電極を2回目以
降の工程における露光結像位置近傍に設けることによ
り、前回の露光で形成したトナー像のトナーが次の露光
によって感光体から飛散する場合等によって生じた浮遊
トナーを、電極に優先的に付着させ、露光手段等にトナ
ーが付着するのを防止している。なお、電極を接地電位
に設定すれば電源が節約できるという利点がある。
【0029】また、実際には、浮遊トナーの極性が狙い
の極性と逆に帯電している場合がある。そのため、請求
項4の発明では、帯電手段により帯電された感光体を露
光して表面に潜像を形成し、現像手段によってトナーを
前記潜像に供給してトナー像を形成する工程を少なくと
も2回行って画像を形成する電子写真装置において、2
回目以降の工程における露光結像位置近傍に感光体と対
向して設けられ、交流電圧が印加された電極を備えたも
のとしている。
【0030】すなわち、請求項3の発明では、電極に適
当な周波数の交流電圧を印加して、電極の極性を周期的
に逆転させることにより、浮遊トナーを細かく振動さ
せ、露光手段に近づかせないようにしている。これによ
り、浮遊トナーの極性が狙いの極性と逆に帯電していて
も浮遊トナーを感光体に押さえ付けることが可能であ
る。
【0031】また、請求項5に記載したように、前記電
極を感光体の表面形状に沿う面を有する構成とすれば、
感光体と電極間の電界が一様となり効果的である。
【0032】なお、請求項6に記載したように、露光手
段が感光体に近接して設けられている場合に、露光手段
の発光部から感光体表面までの距離よりも感光体表面に
近い位置に電極を設けることにより、例えば、LEDヘ
ッドなどの感光体に近接して設けられる露光手段を使用
した場合も、トナーが露光手段に到達する前に電極の影
響を受けるので効果的であり好ましい。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例を詳細に説明する。
【0034】(第1の実施の形態)図1に示すように、
第1の実施の形態の電子写真装置は、大別して、円筒状
の感光ドラム10、感光ドラム表面を一様な正電位+V
Hに帯電させる帯電コロトロン12、感光ドラム表面に
電界を作用させる電極14、感光ドラム表面にトナーを
供給する現像器16、感光ドラム上のトナー像を用紙搬
送ガイド22に沿って搬送される用紙(図示せず)に転
写する転写剥離コロトロン20及び感光ドラム表面の残
留トナーを除去するクリーナ24を備えている。
【0035】感光ドラム10は、帯電コロトロン12に
より表面が一様な正電位+VHにされたのち、アナログ
式又はレーザ式の露光器(図示せず)によって画像デー
タに合わせて変調された光ビーム30が感光ドラム10
の表面に照射される。このとき、感光ドラム10自身が
一定の速度で回転して副走査を行い、これにより、表面
に正電位+VL(但し、+VH>+VL)の二次元潜像が
形成される。
【0036】露光器(図示せず)により感光ドラム10
の表面に潜像形成後、現像器16により供給されたトナ
ーが潜像部分に付着して感光ドラム10の表面にトナー
像が形成される。
【0037】露光器(図示せず)による潜像形成位置
(すなわち、露光位置)と現像器16との間には、感光
ドラム10と対向する面が感光ドラム10の表面形状に
合わせて湾曲され、且つ、感光ドラム10の長手方向に
沿って感光ドラム表面の画像形成領域をカバーする長さ
に構成された金属板より構成された電極14が、露光器
から感光ドラム10の表面までの距離よりも感光ドラム
表面に近い位置に設けられている。この電極14は、電
源18により正の電位+V1(但し、+V1>+V H)に
されており、現像器16から放出された浮遊トナーに感
光ドラム10の表面電位よりも大きな電位の電界を作用
させて浮遊トナーを感光ドラム側に押し留め、露光器
(図示せず)に向かうのを阻止している。
【0038】現像器16により現像されて形成されたト
ナー像は、用紙搬送ガイド22側に設けられた転写剥離
コロトロン20によって、用紙搬送ガイド22に沿って
搬送された用紙(図示せず)に転写される。
【0039】その後、感光ドラムの表面をクリーナ24
によりクリーニングして、感光ドラム表面の残留トナー
を除去した後、再び帯電コロトロン12により表面が一
様な正電位+VHにされ、次の画像形成が行われる。
【0040】このように本第1の実施の形態では、潜像
形成位置と現像器16との間に、感光ドラムの表面電位
よりも大きい正の電位+V1の電極14を設けることに
よって、浮遊トナーを感光ドラム側に押し留めて、露光
器(図示せず)に向かうのを阻止できるので、トナーに
よる露光器(図示せず)の汚れに起因する画質の低下を
防止できる。
【0041】なお、本実施の形態では、アナログ式又は
レーザ式の露光器(図示せず)によって露光する場合に
ついて説明したが、図2に示すように感光ドラム10の
表面に近接して設けられた短焦点型のLED13を使用
して露光する場合も、本発明は、適用できる。
【0042】(第2の実施の形態)図3に示すように、
第2の実施の形態の電子写真装置は、大別して、円筒状
の感光ドラム10、感光ドラム表面を一様な正電位+V
Hに帯電させる帯電コロトロン12、第1の画像データ
に応じて感光ドラムを露光する第1LED13a、第1
LED13aによる露光後の感光ドラム表面に1色目の
トナーを供給する第1現像器16a、第2の画像データ
に応じて1色目のトナー像が形成された感光ドラムを露
光する第2LED13b、第2LED13bによる露光
後の感光ドラム表面に電界を作用させる電極15、第2
LED13bによる露光後の感光ドラム表面に2色目の
トナーを供給する2現像器16b、感光ドラム上の2色
のトナー像を用紙搬送ガイド22に沿って搬送される用
紙(図示せず)に転写する転写剥離コロトロン20及び
感光ドラム表面の残留トナーを除去するクリーナ24を
備えている。
【0043】感光ドラム10は、帯電コロトロン12に
より表面が一様な正電位+VHにされたのち、第1LE
D13aによって第1の画像データに合わせて変調され
た光ビームが感光ドラム10の表面に照射される。この
とき、感光ドラム10自身が一定の速度で回転して副走
査を行い、これにより、表面に+VH>+VLの正電位+
Lの第1の二次元潜像が形成される。
【0044】その後、第1現像器16aにより1色目の
トナーが供給され、1色目のトナーが第1の二次元潜像
に付着して感光ドラム10の表面に第1のトナー像が形
成される。
【0045】第1現像器16aの下流側には、第2LE
D13bが設けられており、この第2LED13bによ
って第2の画像データに合わせて変調された光ビームが
感光ドラム10の表面に照射され、感光ドラム10の回
転による副走査に従って電位+VBの第2の二次元潜像
が形成される。
【0046】その後、第2現像器16bにより2色目の
トナーが供給され、2色目のトナーが電位VHの感光体
の表面領域に付着して感光ドラム10の表面に第2のト
ナー像が形成される。
【0047】第2LED13bと第2現像器16bとの
間には、感光ドラム10と対向する面が感光ドラム10
の表面形状に合わせて湾曲され、且つ、感光ドラム10
の長手方向に沿って感光ドラム表面の画像形成領域をカ
バーする長さに構成された金属板より構成された電極1
5が第2LED13bから感光ドラム10の表面までの
距離よりも感光ドラム10の表面に近い位置に設けられ
ている。
【0048】この電極15は、電源18により+VH
+V2>+VBの正の電位+Vにされており、感光ドラム
10の表面電位+VHよりも小さく、且つ、トナーが付
着していない第2の二次元潜像の電位+VBよりも大き
きな電位+V2の電界を作用させて、第2現像器16b
から放出された浮遊トナーを感光ドラム側に押し留め、
露光器(図示せず)に向かうのを阻止すると共に、井戸
型の減少により感光体表面から飛散しやすくなったトナ
ーを感光ドラム側に押し留め、トナーの飛散を押さえて
いる。
【0049】その後、2色のトナーから形成される2色
トナー像は、用紙搬送ガイド22側に設けられた転写剥
離コロトロン20によって、用紙搬送ガイド22に沿っ
て搬送された用紙(図示せず)に転写される。
【0050】その後、感光ドラムの表面をクリーナ24
によりクリーニングして、感光ドラム表面の残留トナー
を除去した後、再び帯電コロトロン12により表面が一
様な正電位+VHにされ、次の画像形成が行われる。
【0051】このように本第2の実施の形態では、第2
LED13bと第2現像器16bとの間にトナーが付着
していない第2の二次元潜像の電位+VBよりも大きき
な電位+V2の電極15を設けることによって、浮遊ト
ナーを感光ドラム側に押し留めて、第2LED13bに
向かうのを阻止すると共に、井戸型の減少により感光体
表面から飛散しやすくなったトナーを感光ドラム側に押
し留め、トナーの飛散を押さえているので、トナーによ
る第1LED13a、第2LED13bや帯電コロトロ
ン12の汚れに起因する画質の低下を防止できる。
【0052】以上は、2色のトナーを用いて2色の画像
を形成する場合について説明したが、2色以上のトナー
を用いて2色以上の画像を形成する場合も、2色目以降
の露光器近傍に電極を配置することによって適用でき
る。
【0053】例えば、図4に示すように、4色のトナー
を用いる場合、第2画像形成領域以降に夫々電極15b
〜15dを設け、次の露光による井戸型の減少により感
光体表面から飛散しやすくなったトナーを感光ドラム側
に押し留め、トナーの飛散を押さえることができる。な
お、図4において横軸は距離であり、説明のため平面的
に記載しているが、平面的に画像を形成する場合に限定
するのではなく、上記で説明したような回転ドラムやそ
の他の構成の感光体にも適用できることは言うまでもな
い。
【0054】なお、本第2の実施の形態も上記第1の実
施の形態と同様に、第1LED13aと第1現像器16
aとの間に感光ドラム10の表面電位+VHよりも大き
な電位+V1の電極14を設けた構成とすることもでき
る。
【0055】また、以上で説明した第1の実施の形態と
第2の実施の形態とにおいて、感光ドラム10の表面電
位とトナーとが正に帯電されている場合について説明し
たが、感光ドラム10の表面電位とトナーとが負に帯電
されている場合についても同様であるので、説明は省略
する。
【0056】さらに、上記第1の実施の形態と第2の実
施の形態では、電極に直流電圧を印加した場合について
説明したが、交流電圧を印加すれば、実際の浮遊トナー
が狙いとした極性と逆に帯電している場合も確実に電極
による電界の影響を受けさせ、トナーを細かく振動させ
てトナーが露光器に近づくのを阻止できるので、トナー
が露光器や帯電器に付着するのを防止できる。
【0057】なお、上記第1の実施の形態と第2の実施
の形態では、電極をトナーと同極性に帯電させ、電極と
トナーとを反発させてトナーを感光ドラム側に押し付け
る構成について説明したが、電極をトナーと逆極性に帯
電、または接地電位に設定し、電極にトナーを吸着させ
るように構成することによってもトナーが露光器や帯電
器に付着するのを防止できるので、トナーによる露光器
や帯電器の汚れに起因する画質の低下を防止できる。
【0058】なお、以上述べたすべての実施の形態で
は、電極を金属板から構成した場合について説明した
が、本発明はこの構成に限らず、例えば、電極を露光器
前面に配置した透明導電性シートにより構成することも
可能である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、浮
遊トナーが装置内の露光器や帯電器に付着するのを防止
すると共に、感光体表面のトナー像からトナーが離脱し
て浮遊トナーとなるのを抑えられる、という効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の電子写真装置の概略構成
を示す説明図である。
【図2】 別の構成の電子写真装置の概略構成を示す説
明図である。
【図3】 第2の実施の形態の電子写真装置の概略構成
を示す説明図である。
【図4】 第2の実施の形態の応用例であり、4色のト
ナーを用いる場合の説明図である。
【図5】 感光体とトナーとが正に帯電している場合の
感光体表面に形成される露光部の電位+VLと感光体の
表面電位+VHとの関係を示す説明図である。
【図6】 感光体とトナーとが正に帯電している場合の
トナーと電極とを反発させて、感光体表面に押し留める
様子を示す説明図である。
【図7】 感光体とトナーとが負に帯電している場合の
感光体表面に形成される露光部の電位−VLと感光体の
表面電位−VHとの関係を示す説明図である。
【図8】 感光体とトナーとが負に帯電している場合の
トナーと電極とを反発させて、感光体表面に押し留める
様子を示す説明図である。
【図9】 第2の実施の形態における2回目の露光によ
って形成される露光部の電位+VLと感光体の表面電位
Hとの関係を示す説明図である。
【図10】 (A)は1回目の露光により形成された井
戸型の説明図であり、(B)は2回目の露光により電位
差が小さくなって井戸型内にせき止められたトナーが放
出される様子を示す説明図である。
【符号の説明】
10 感光ドラム 12 帯電コロトロン 13a 第1LED 13b 第2LED 14、15 電極 16 現像器 16a 第1現像器 16b 第2現像器 18 電源 20 転写剥離コロトロン 22 用紙搬送ガイド 24 クリーナ 30 光ビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉田 保巳 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者 渡井 祐二 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 Fターム(参考) 2H027 EA01 EA05 EB06 EB08 EC20 ED03 ED09 EE07 EF09 2H030 AD01 AD02 BB02 BB23 BB34 DD12 DD14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電手段により表面電位VHとなるよう
    に帯電された感光体を露光して表面に|VH|>|VL
    となる感光体と同極性の電位VLの潜像を形成し、現像
    手段によって感光体と同極性のトナーを前記潜像に供給
    してトナー像を形成する工程を少なくとも1回行って画
    像を形成する電子写真装置において、 |V1|>|VH|となる感光体と同極性の電位V1の電
    極を、帯電手段と現像手段との間に感光体と対向して設
    けた電子写真装置。
  2. 【請求項2】 帯電手段により表面電位VHとなるよう
    に帯電された感光体に1回目の露光を行って表面に|V
    H|>|VL|となる感光体と同極性の電位V Lの第1の
    潜像を形成し、現像手段によって感光体と同極性の1色
    目のトナーを前記第1の潜像に供給して第1のトナー像
    を形成した後、2回目の露光を行って|VH|>|VB
    >|VL|となる電位VBの第2の潜像を形成し、現像手
    段によって電位VHの感光体の表面領域に2色目のトナ
    ーを付着させることにより第2のトナー像を形成する電
    子写真装置において、 |V2|>|VB|となる感光体と同極性の電位V2の電
    極を、1色目の現像手段と2色目の現像手段との間に感
    光体と対向して設けた電子写真装置。
  3. 【請求項3】 帯電手段により表面電位VHとなるよう
    に帯電された感光体を露光して表面に潜像を形成し、現
    像手段によってトナーを前記潜像に供給してトナー像を
    形成する工程を少なくとも2回行って画像を形成する電
    子写真装置において、 2回目以降の工程における露光結像位置近傍に感光体と
    対向して設けられ、トナーと逆極性又は接地電位に設定
    した電極を備えた電子写真装置。
  4. 【請求項4】 帯電手段により帯電された感光体を露光
    して表面に潜像を形成し、現像手段によってトナーを前
    記潜像に供給してトナー像を形成する工程を少なくとも
    2回行って画像を形成する電子写真装置において、 2回目以降の工程における露光結像位置近傍に感光体と
    対向して設けられ、交流電圧が印加された電極を備えた
    電子写真装置。
  5. 【請求項5】 前記電極は、感光体の表面形状に沿う面
    を有する請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電
    子写真装置。
  6. 【請求項6】 前記電極は、露光手段の発光部から感光
    体表面までの距離よりも感光体表面に近い位置に設けら
    れている請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の電
    子写真装置。
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JP2006038666A (ja) * 2004-07-28 2006-02-09 Ricoh Co Ltd 電位変化測定装置

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