JP2000266744A - グルコマンナンの修飾誘導体からなる生検試料の定着支持剤とその製造方法。 - Google Patents

グルコマンナンの修飾誘導体からなる生検試料の定着支持剤とその製造方法。

Info

Publication number
JP2000266744A
JP2000266744A JP11076843A JP7684399A JP2000266744A JP 2000266744 A JP2000266744 A JP 2000266744A JP 11076843 A JP11076843 A JP 11076843A JP 7684399 A JP7684399 A JP 7684399A JP 2000266744 A JP2000266744 A JP 2000266744A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glucomannan
biopsy sample
alcohol
water
fixing support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11076843A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4164608B2 (ja
JP2000266744A5 (ja
Inventor
Teiji Takezaki
悌二 竹崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP07684399A priority Critical patent/JP4164608B2/ja
Publication of JP2000266744A publication Critical patent/JP2000266744A/ja
Publication of JP2000266744A5 publication Critical patent/JP2000266744A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4164608B2 publication Critical patent/JP4164608B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生検試料を定着支持剤の中に包埋した状態で
ミクロトームで薄切する際、その定着支持剤に含まれる
マンナンの殻や灰分等の不純物によって、薄切りする刃
物を傷め、その傷んだ刃で該生検試料の切断面の細胞を
破壊して検査に支障を生じないようにすると共に、定着
支持剤の凝集力及び透明度をより向上し、より多くの染
色色素に染まらないようにする。 【解決手段】 こんにゃく芋の精粉をエステル化・酸化
・中和溶解し、それを濾過して、アルコール中で析出凝
集及び沈澱させて得られるグルコマンナンの修飾誘導体
を生検試料の定着支持剤にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、臨床医が患者の
病気の診断を行うとき、及びその病気の治療法を決める
際に必要な、患者から採取した生検試料を、病理検査室
等に輸送して、そこで顕微鏡検査をすることのできる薄
切り標本にするまでのいくつかの処理過程の内、上記患
者から採取した生検試料を薄切り標本にするまでの間に
腐敗等の変質を起こさないように、採取した時の当初の
状態で定着すると共に、異なる患者の複数の生検試料の
相互混入、または生検採取部位の相互入れ換わりや、生
検試料の紛失が生じないように支持するための生検試料
の定着支持剤の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の生検試料の定着支持剤は、黒皮部
分を厚く剥いだこんにゃく芋の荒粉を搗いてそれを風選
して得られる精製マンナン8.4gをホルマリン原液1
00ml、第1リン酸ナトリウム(NaH2PO4・H2
O)4.0g、無水第2リン酸ナトリウム(Na2HP
4)6.5g、蒸留水900mlからなる10%中性
緩衝ホルマリン1000mlの溶媒に溶解して得るもの
である。(特願平7−16903号参照)
【0003】この定着支持剤は、上述のようにカセット
内に収容した生検試料を定着支持剤で包埋した際、定着
支持剤を介してその外側から埋設した生検試料を見える
ようにするために、定着支持剤をより透明にすることが
必要であると共に、これを臨床医室から病理室に輸送す
る際、生検試料をカセット内で変位させないようにする
ため、定着支持剤をゲル化し易く、凝集力を強くし、ゲ
ル化時の収縮率は小さくしておくことが望ましい。ま
た、なるべく多くの染色色素、特に日常検査で使用する
HE染色、PAS染色、アルシアン青染色、ムチカルミ
ン染色や、ギムザ染色や、多くの繊維染色等には染まら
ない方が望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、生
検試料を定着支持剤中に埋設した状態でミクロトームの
刃で薄切りする際、その刃を傷めないようにするため
に、定着支持剤中にマンナンの殻や灰分等の不純物が混
入する可能性をできる限り除去することである。
【0005】他の目的は、定着支持剤中に埋設した生検
試料を定着支持剤の外側から、前記従来の定着支持剤の
場合より、より見え易くするために、定着支持剤の透明
度を一層高めて、生検試料のカセット内における姿勢を
確認し易くすることである。
【0006】また他の目的は、生検試料を埋設した定着
支持剤を従来のものよりゲル化し易く、凝集力を強化
し、ゲル化時の収縮率を小さくして、カセットに収容し
た状態で生検試料を輸送する際、その生検試料の姿勢や
位置がカセット内で変化しないようにし、且つゲル化時
に試料が定着支持剤によって圧縮されないようにするこ
とである。
【0007】生検試料と定着支持した周囲の定着支持剤
(包埋支持剤)が薄切りされ標本スライド上の生検試料
の周囲に残った場合、前記従来の定着支持剤より、より
多くの染色色素、特にHE染色、ギムザ染色等以外の例
えばPAS染色やアルシアン青染色等にも染まらないよ
うにする事である。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の生検試料の定
着支持剤は、こんにゃく芋の精粉を希硝酸で酸化溶解し
たグルコマンナンを濾過し、アルコール中で析出凝集及
び沈澱させて回収することを特徴とするグルコマンナン
の修飾誘導体であるグルコマンナン酸化物(グルコマン
ナンカルボン酸)からなるものである。
【0009】また、この発明の生検試料の定着支持剤
は、こんにゃく芋の精粉を希硝酸で酸化溶解したグルコ
マンナンを、アルコール中で析出凝集及び沈澱させて回
収し、水酸化ナトリウム水溶液を代表とするアルカリ金
属イオン又はアンモニウムイオンの水酸化物溶液の中で
中和溶解し、それを瀘過して得られることを特徴とする
グルコマンナンの修飾誘導体であるグルコマンナンカル
ボン酸ナトリウム(アルカリ金属イオンまたはアンモニ
ウムイオンM+での中和物)からなるものである。
【0010】さらに、この発明の生検試料の定着支持剤
は、こんにゃく芋の精粉を希硝酸で酸化溶解したグルコ
マンナンを濾過し、アルコール中で析出凝集及び沈殿さ
せて回収してグルコマンナン酸化物を精製誘導し、乾燥
後このグルコマンナン酸化物の中の酸化されずに残った
アルコール基(特に1,2−グリコール基:−CHOH
−CHOH−)をピリジン(pyridine)(C55N)と
無水酢酸(氷酢酸含む)系のアセチル・エステル反応さ
せて水中で回収・洗浄・精製作製して得られることを特
徴とするグルコマンナンの修飾誘導体である酸化グルコ
マンナンアセチル化物からなるものである。
【0011】さらにまた、この発明の生検試料の定着支
持剤は、こんにゃく芋の精粉を水に溶解して加熱したグ
ルコマンナンをアルコール中で凝集及び沈澱させて乾燥
したものをピリジン(pyridine)(C55N)と無水酢
酸(氷酢酸含む)系のアセチル・エステル反応を行って
得られるグルコマンナンアセチル化物を水中で沈澱させ
て回収し、これを希硝酸に溶解して酸化し、且つ不溶物
を瀘過除去し、再度アルコール中で析出・凝集・沈殿回
収して得られることを特徴とするグルコマンナンの修飾
誘導体であるアセチルグルコマンナン酸化物からなるも
のである。
【0012】この発明の生検試料の定着支持剤の製造方
法は、こんにゃく芋の精粉を希硝酸で酸化溶解したグル
コマンナンを濾過し、アルコール中で析出凝集及び沈澱
させてグルコマンナンの修飾誘導体であるグルコマンナ
ン酸化物(グルコマンナンカルボン酸)からなる生検試
料の定着支持剤を回収することである。
【0013】また、この発明の生検試料の定着支持剤の
製造方法は、こんにゃく芋の精粉を希硝酸で酸化溶解し
たグルコマンナンを、アルコール中で析出凝集及び沈澱
させて回収して、水酸化ナトリウム水溶液を代表とする
アルカリ金属イオン又はアンモニウムイオンの水酸化物
溶液の中で中和溶解し、それを瀘過してグルコマンナン
の修飾誘導体であるグルコマンナンカルボン酸ナトリウ
ム(アルカリ金属イオンまたはアンモニウムイオンM+
での中和物)からなる生検試料の定着支持剤を得ること
である。
【0014】さらに、この発明の生検試料の定着支持剤
の製造方法は、こんにゃく芋の精粉を希硝酸で酸化溶解
したグルコマンナンを濾過し、アルコール中で析出凝集
及び沈殿させて回収してグルコマンナン酸化物を精製誘
導し、乾燥後このグルコマンナン酸化物の中の酸化され
ずに残ったアルコール基(特に1,2−グリコール基:
−CHOH−CHOH−)をピリジン(pyridine)(C
55N)と無水酢酸(氷酢酸含む)系のアセチル・エス
テル反応させて水中で回収・洗浄・精製作製してグルコ
マンナンの修飾誘導体である酸化グルコマンナンアセチ
ル化物からなる生検試料の定着支持剤を得ることであ
る。
【0015】また、さらにこの発明の生検試料の定着支
持剤の製造方法は、こんにゃく芋の精粉を水に溶解して
加熱したグルコマンナンをアルコール中で凝集及び沈澱
させて乾燥したものをピリジン(pyridine)(C5
5N)と無水酢酸(氷酢酸含む)系のアセチル・エステ
ル反応を行って得られるグルコマンナンアセチル化物を
水中で沈澱させて回収し、これを希硝酸に溶解して酸化
し、且つ不溶物を瀘過除去し、再度アルコール中で析出
・凝集・沈殿回収してグルコマンナンの修飾誘導体であ
るアセチルグルコマンナン酸化物からなる生検試料の定
着支持剤を得ることである。
【0016】
【発明の実施の形態】黒皮部分を厚く剥いだこんにゃく
芋の荒粉を搗いて、それを風選して得られるこんにゃく
芋の精粉10gを、100〜200mlの水に溶解して
50〜80℃に加熱し、これをメチルアルコールの中に
入れて凝集・沈澱させて回収し、これを乾燥して精粉の
主成分であるグルコマンナン以外の水溶性不純物をある
程度除く。この際、凝集・沈澱せず水に溶出した例えば
水溶性の蛋白、炭水化物等の不純物を除去する。
【0017】さらに乾燥して得られたグルコマンナンを
ピリジン(pyridine)(C55N)と無水酢酸(氷酢酸
含む)系のアセチル・エステル反応(室温で10数時間
〜数日)させ、この反応後に得られるグルコマンナンア
セチル化物を水中で沈澱させて回収し、これを、硝酸を
水で希釈して10〜25%の硝酸を含む希硝酸に溶解し
て酸化し、且つ不溶物を瀘過除去し、再度メチルアルコ
ール中で析出、凝集、回収、蒸留水または精製水やメチ
ルアルコール水とエーテル等で洗浄し、乾燥して精製ア
セチルグルコマンナン酸化物を例えば10%ホルマリン
水に溶解してなる生検試料の定着支持剤を得る。このと
き、ホルマリン濃度は適時に目的に合わせて選択し、例
えば10%以下または以上でも差し支えない。
【0018】他の実施形態は、同こんにゃく芋の精粉1
0gを、硝酸を水で希釈して10〜25%の硝酸を含む
希硝酸約1000ml〜1500mlの中で酸化溶解し
た後、瀘布又は濾紙やガラス繊維の濾紙等で瀘過して、
グルコマンナン酸化物以外の不溶物を除去し、マンナン
酸化物をメチルアルコールで析出・凝集・沈澱させて回
収し、それを蒸留水または精製水やメチルアルコール水
等で洗浄し、さらに乾燥して、精製グルコマンナンカル
ボン酸を回収し、この精製グルコマンナンカルボン酸を
例えば10%ホルマリン水に溶解して生検試料の定着支
持剤を得る。このときのホルマリン濃度は適時目的に合
わせて選択できる。
【0019】他の実施形態は、同こんにゃく芋の精粉1
0gを、上記10〜15%の希硝酸で溶解・酸化し、メ
チルアルコール中に濾過し析出・凝集・沈殿して蒸留水
(精製水)とメチルアルコール水で洗浄・回収して、乾
燥した精製グルコマンナンカルボン酸を例えば、ピリジ
ン(pyridine)(C55N)24mlに対して無水酢酸
(氷酢酸含む)16mlのアセチル・エステル化反応処
理液のグルコマンナン酸化物が充分漬かる量の中に入れ
て、アセチル・エステル反応(室温で10数時間〜数
日)させて目的に合わせて調整して、蒸留水または精製
水中で回収・洗浄・精製・乾燥作製して酸化グルコマン
ナンアセチル化物を誘導作製して、これを例えば、乾燥
酸化グルコマンナンアセチル化物1gを20%ホルマリ
ン水10ml〜30mlに溶かしてゾル状溶液の定着支
持剤を得る。この時のホルマリン濃度や定着支持剤の粘
度及び濃度は適時目的に合わせて選択できる。
【0020】また他の実施形態は、同こんにゃく芋の精
粉10gを、上記硝酸を水で希釈して10〜25%の硝
酸を含む希硝酸に加えて酸化した後、メチルアルコール
中に濾過し入れて凝集、沈澱させて、回収し、これをメ
チルアルコールと蒸留水(精製水)で洗浄し乾燥して、
10%〜30%水酸化ナトリウム水に入れて中和、溶解
し、その後濾紙等で瀘過してグルコマンナンカルボン酸
ナトリウム以外の不溶物を除去して再度メチルアルコー
ル中で析出・凝集・沈殿させて取り出し、洗浄・乾燥後
グルコマンナンの誘導体を例えば10%ホルマリン水に
溶解してなる生検試料の定着支持剤を得る。このときの
ホルマリン濃度は適時目的に合わせて選択できる。また
上記2回の濾過のいずれか1回を省略しても差し支えな
い。
【0021】上記グルコマンナンの修飾誘導体からなる
生検試料の各種定着支持剤を用いて、患者から採取した
生検試料をカセット内に収容してそれを定着支持する際
は、添付図面の図1に示す如く、包埋カセット1をシャ
ーレ2の上に載置した状態で、この包埋カセット1の中
に生検試料3を収容し、その上から定着支持剤容器4の
中の定着支持剤5を矢印A5の如く流し込んで、包埋カ
セット1内における生検試料3を定着支持剤5で包埋す
る。
【0022】この状態の包埋カセット1をシャーレ2か
ら外に取り出して図2に示す如く包埋カセット1に蓋6
を嵌め、それとゲル化剤7をカプセル8内に収容して、
該カプセル8にカプセルの蓋9を嵌めるものであり、そ
の状態で病理検査室等に輸送する。
【0023】また、上記包埋カセット1とは別の、例え
ば本願の発明者の出願に係わる特願平9−37934号
の明細書と図面に示した皿状容器に生検試料を収容し
て、それを定着支持する際は、図3〜5、8、9に示す
如く、皿状容器10の中に、ゾル状の定着支持剤5を入
れ、その上に生検試料3を載せてから、ゲル化(固定)
剤7を注入して、ゲル状定着支持剤5で生検試料3をひ
とまとめにして、且つ、生検試料3を生物学的に固定す
る。この際、定着支持剤5は、ゲル化した定着支持剤5
aになり、その後、皿状容器10は、蓋11で閉じら
れ、挟持用支持板12にはめ込み、押え板13で挟持し
て病理検査室等に輸送される。なお、挟持用支持板12
と押え板13とで、包埋カセット21を形成する。ま
た、図面符号16は、通液孔を示す。
【0024】この場合、挟持用支持板12の外側から生
検試料3の状態や数量が観察でき、例えば透明なビニー
ル袋に、生検試料3の収まった皿状容器10の収まった
(扁平容器)包埋カセット21を収容して、患者氏名や
属性データを記載し、同患者の病理検査依頼書とビニー
ル袋に同一バーコードを貼ると、検査の受付が確実とな
り、受付・エントリーや検査の自動化が可能になる。
【0025】この時、布・紙・セロファン紙:[C67
2(OH)3nを裏打ち用紙14に使用した場合は、
分極している定着支持剤5の親水基(主に−COOH)
と裏打ち用紙14の(−OH)基とが、ゾル状定着支持
剤5のゲル化時に水素結合の分子間力が強く働き、生検
試料3を裏打ち用紙14に確実に定着・支持、即ち接着
する。セロファン紙を裏打ち用紙14に使用した場合
は、生検試料3は裏打ち用紙14の側からも観察可能で
ある。この時、図4に示す如く、薄いスポンジ板15で
ゲル状定着支持剤5aを軽く押さえて輸送すると、より
観察しやすい。
【0026】また図示されていないが、裏打ち用紙14
として、薄いスポンジ板や、メッシュを用いた場合も接
着理論の釘打ち(錨)理論の作用により、生検試料を裏
打ち用紙14に確実に定着・支持する。
【0027】上記の裏打ち用紙14への生検試料3の確
実な定着・支持は、生検試料3の包埋作業時にも良く働
き、図示していない包埋皿に生検試料3を包埋して、裏
打ち用紙14をその包埋皿から剥がし取る時、生検試料
以外の周囲の多くの定着支持剤5は、裏打ち用紙14側
に付着して剥がれて、生検試料3が包埋皿側に残って包
埋される。
【0028】また、裏打ち用紙14を使用しないで、図
5、8、9に示す如く合成樹脂、例えばP.P.(ポリ
プロピレン)[−CH2・CH・CH3−]nの皿状容器
10や、図7の多孔皿10aの底部で、定着支持剤5を
ゲル化(固定)剤7でゲル化して生検試料3をひとまと
めに定着支持した場合は、ポリプロピレン(polypropyl
ene)と分極している定着支持剤5とは、臨界表面張力
(critical surface tension)のγc値や、溶解度因子
(solubility parameter)のSP値が離れていて、両者
は接着性が弱く解離性が強い。
【0029】故に、定着支持剤5のゲル化・凝固が進む
につれて皿状容器10や、図示していない多孔皿の底部
より、定着支持剤5は生検試料と一緒に自然剥離しやす
い。なお、図1〜9中、同一図面符号で示す部分は、そ
の部分の名称及び機能についても同一である。
【0030】この定着支持剤(包埋支持剤)は、グルコ
マンナンの修飾誘導体であり、そのホルマリン溶解液の
粘度は、その溶解濃度と修飾誘導法によりいろいろと変
化させることが出来る。例えば、生検試料組織をより小
型にしていくと細胞になるが、この細胞試料を遠心分離
や濾過法により図9に示す如く皿状容器10の底部や濾
紙上に集め採集して、この集細胞試料3aの周囲や上部
からこの定着支持剤5を流し込み、アルコールやアルコ
ールホルマリンやアセトンやアセトンアルコール等のゲ
ル化(固定)剤7で一纏めに固め保持して、ゲル化した
定着支持剤5aで一纏めになった集細胞試料3aを、包
埋カセット21の皿状容器10を多孔皿に交換した包埋
カセット21に入れて処理後、薄切標本を作製すると、
いわゆるセル・ブロック法が簡単に実施できる。この
時、細胞試料は事前に固定を済ませておいても良く、定
着支持剤7での処理工程の中で固定を実行しても良い。
【0031】また、アセチルグルコマンナン酸化物と酸
化グルコマンナンアセチル化物は、各種濃度のホルマリ
ン水に溶解し、その分子構造の中には、カルボキシル基
(R・COOH)とアセチル基(R−O・COCH3
は存在するが、ホルマリンの細胞組織の固定反応に主と
して働く組織内官能基であるアミノ基(例えば、R−N
2)や水酸基(例えば、R−OHまたはRC64−O
H)やメルカプト基(例えば、R−SH)は存在しな
い。故に、ホルマリンの生体細胞組織の固定反応を大き
く阻害する反応基は存在せず、固定液(ホルマリン)の
活発な分子間運動を緩やかにする働きが主な役割にな
る。
【0032】そこで、ホルマリンにこのアセチルグルコ
マンナン酸化物や、酸化グルコマンナンアセチル化物を
溶解して適度の粘性を持たせると、粘性のある細胞組織
のコーティング固定保護剤が出来上がる。これは、固定
能力が有り細胞組織の固定速度を緩やかに進め維持し
て、生検試料3の乾燥や崩れを防止する。これは例えば
本願の発明者の出願に係わる特願平8−316071号
の支持剤や特願平9−37934号のゾル状の保存液と
して使用するとよりその成果が上がり威力を発揮するも
のである。また、特願平9−37934号の図6、7に
示す如く、ゾル状保存液として用いる場合、事前にホル
マリン水やホルマリンアルコール等の既存の固定液によ
って前固定処理をして置くと、その固定結果はより良く
なる。
【0033】また、さらにグルコマンナンのアセチル化
の方法には、無水酢酸(氷酢酸)と適当な触媒(硫酸・
塩化亜鉛)とともに作用させる方法や、ホルムアミド中
でピリジンと無水酢酸系の穏やかな条件下で反応させる
方法や、酸ハロゲン化物と酢酸を反応させてから後に、
グルコマンナンと反応させてエステル化させる方法も可
能である。
【0034】さらにまた、遺伝子研究の技法の一つであ
るin situ hybridization(ISH法)等のホルマリン固
定をあまり好まない標本作製時には、アセチルグルコマ
ンナン酸化物を例えば5%以下の低ホルマリン水に溶解
調整して作製した定着支持剤5(包埋支持剤)で細胞組
織試料を一纏めに支持保持して、ホルマリンの含まれて
いない例えばアルコール、アセトンや、アセトンアルコ
ール等を定着支持剤5のゲル化剤7として用いることも
できる。しかし、このような研究検査の目的のために
は、グルコマンナンをアセチル化したアセチルグルコマ
ンナンは、アセトンやクロロホルムの有機溶媒に溶解す
る。
【0035】この性格を利用すると、水中で沈殿回収し
たアセチルグルコマンナンをアセトン等に溶解して、
(アセトンは水と溶け合うがアセチルグルコマンナンは
水には溶解しないので、)水中に濾過析出精製回収した
アセチルグルコマンナンを再度適度の濃度でアセトンに
溶解して、この溶解液を生検試料3の定着支持剤7(包
埋支持剤)として用いて、ゲル化剤7として水(生理食
塩水や緩衝液)、アルコールやアセトンアルコールを使
用すると全くホルマリンの含まれない固定と定着支持
(包埋支持)が可能となる。
【0036】また、アセチルグルコマンナンはアセトン
やクロロホルムに溶解するとともに、アセチルグルコマ
ンナンは、例えば水酸化ナトリウム水溶液等のアルカリ
加水分解(ケン化)または、希塩酸、希硫酸等で加熱し
加水分解して洗浄・精製すると、完全に不純物の含まれ
ない精製グルコマンナンを作製・回収することができ
る。
【0037】アセチルグルコマンナン酸化物と酸化グル
コマンナンアセチル化物は結果的には、グルコマンナン
の分子式として[C672(OH)3nまたは[C3
32(CHOH)2(CH2OH)]nとも表記できる
が、その最小分子単位中の3つのアルコール基(=CH
OH)のうち特に1,2−グリコール基(−CHOH−
CHOH−)内の少なくとも1つ以上のアルコール基を
アセチル化して、残りのアルコール基は希硝酸等の酸化
剤で酸化してアルコール基をカルボキシル基に誘導作製
している。
【0038】このアルコール基の特に1,2−グリコー
ル基のアセチル化(−CHO・COCH3−CHOH−
または−CHO・COCH3−CHO・COCH3−)
は、PAS染色のSchiff aldehyde反応に反応するグル
コマンナンの官能基1,2−グリコール基を過よう素酸
の酸化作用によりアルデヒド基に変化誘導されないよう
に、予めアセチル基に変換誘導しておき、その他のアル
コール基をゲル化力が強く、安定で親水性の付属基であ
るカルボキシル基(−COOH)に変換誘導し濾過精製
したものであり、この2つの付属基の変換誘導により、
多くの色素に染まらないホルマリン水等に溶解するアセ
チルグルコマンナン酸化物や酸化グルコマンナンアセチ
ル化物を修飾誘導した。故に、アセチルグルコマンナン
はこのアセチルグルコマンナン酸化物を修飾誘導精製回
収する工程の中間産物であり、この中間産物であるアセ
チルグルコマンナンを用いてホルマリンの含まれない定
着支持剤5(包埋支持剤)を作製することは可能であ
る。
【0039】また、こんにゃく芋の精粉を希硝酸で酸化
溶解濾過して、アルコール中で析出凝集沈殿洗浄回収し
た精製グルコマンナン酸化物(酸化グルコマンナン:グ
ルコマンナンカルボン酸)を精製誘導し、乾燥後このカ
ルボキシル基の部分とアルコール系とのエステル反応、
例えばメタノール100mlに対して濃塩酸0.8ml
のエステル化反応処理液のグルコマンナンカルボン酸が
充分漬かる量の中に入れて60℃程度の反応温度で2〜
24時間の中で反応させ水中で沈殿・洗浄・回収し精製
作製するとグルコマンナンの修飾誘導体である精製酸化
グルコマンナンメチル化物即ちグルコマンナンカルボン
酸のカルボキシル基の部分とアルコール系とのエステル
化物が修飾誘導される。このメチル化を代表とするカル
ボキシル基部分のアルコール系のエステル化反応はアル
シアン青を代表とする酸性粘液多糖類の染色反応の封鎖
法としては有用であるが、それを定着支持剤として固定
液に溶かし込んだ場合その溶液は白濁が強くゲル化時に
は白色不透明になり、PAS反応の1,2−グリコール
基の染色反応の封鎖には効力を発揮できない。しかし上
記酸化グルコマンナンアセチル化物やアセチルグルコマ
ンナン酸化物のカルボキシル基の一部に、このアルコー
ル系のエステル化を実施することは有用と考えられる。
【0040】
【発明の効果】この発明の生検試料の定着支持剤は、上
述の通りであるからグルコマンナンの修飾誘導体以外の
不純物を除去することができるので、その中に包埋した
状態の生検試料を顕微鏡検査のためにミクロトームで薄
切りする際、その定着支持剤に含まれるマンナンの殻や
灰分等の不純物によって、薄切りする刃物を傷めること
がないため、その後、その傷んだ刃で該生検試料の切断
面の組織を破壊して、検査の結果に支障を与えるおそれ
がない。
【0041】またこの発明の生検試料の定着支持剤は、
グルコマンナンの修飾誘導体からなっていて、前記従来
のグルコマンナンからなる定着支持剤より、より透明度
が優れているので、その中に包埋されている生検試料3
の外観及び包埋カセット1または21内における生検試
料3の姿勢や位置及び数量を定着支持剤5の外側から見
て確認することができるので、病理医や臨床医の望む薄
切り面を薄切りすることができ、生検試料の検査の受付
から標本作製工程での一貫した検査面(薄切平面)の提
示を可能にして作業工程の自動化を前進させることがで
きる。
【0042】さらにこの発明の生検試料の定着支持剤
は、カプセル8に収容して病理検査室等に輸送する際、
前記従来の定着支持剤より、ゲル化剤によってゲル化し
易く、凝集力が強いので輸送の途中でカプセル全体が振
動しても包埋カセット1内における生検試料3の姿勢が
変化しにくいため上記薄切り面を当初の状態に維持する
ことができる。また、前記グルコマンナンの修飾誘導体
からなる生検試料の定着支持剤として、特に酸化グルコ
マンナンアセチル化物や、アセチルグルコマンナン酸化
物、或いはグルコマンナンカルボン酸の中和物を用いる
場合は、それらが透明感を有し、かつ、染色色素によっ
て最も染まりにくい点において、前記従来の定着支持剤
より、最も優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の定着支持剤を用いて生検試料を定着
支持する状態を示す縦断面図である。
【図2】図1の状態の次の作業状態を示す縦断面図であ
る。
【図3】この発明の定着支持剤を用いて、図1と別の実
施形態で生検試料を定着支持する際の縦断面図である。
【図4】図1〜3と異なる実施形態で生検試料を定着支
持する際の縦断面図である。
【図5】図1〜4と別の実施形態で生検試料を定着支持
する際の縦断面図である。
【図6】図1〜5と別の実施形態で生検試料を定着支持
する際の縦断面図である。
【図7】図1〜6と別の実施形態で生検試料を定着支持
する際の縦断面図である。
【図8】図1〜7と別の実施形態で生検試料を定着支持
する際の縦断面図である。
【図9】図1〜8と別の実施形態で別の生検試料(集細
胞試料)を定着支持する際の縦断面図である。
【符号の説明】
1 包埋カセット 3 生検試料 5 定着支持剤 7 ゲル化剤

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 こんにゃく芋の精粉を希硝酸で酸化溶解
    したグルコマンナンを濾過し、アルコール中で析出凝集
    及び沈澱させて回収することを特徴とするグルコマンナ
    ンの修飾誘導体であるグルコマンナン酸化物(グルコマ
    ンナンカルボン酸)からなる生検試料の定着支持剤。
  2. 【請求項2】 こんにゃく芋の精粉を希硝酸で酸化溶解
    したグルコマンナンを、アルコール中で析出凝集及び沈
    澱させて回収して、水酸化ナトリウム水溶液を代表とす
    るアルカリ金属イオン又はアンモニウムイオンの水酸化
    物溶液の中で中和溶解し、それを瀘過して得られること
    を特徴とするグルコマンナンの修飾誘導体であるグルコ
    マンナンカルボン酸ナトリウム(アルカリ金属イオンま
    たはアンモニウムイオンM+での中和物)からなる生検
    試料の定着支持剤。
  3. 【請求項3】 こんにゃく芋の精粉を希硝酸で酸化溶解
    したグルコマンナンを濾過し、アルコール中で析出凝集
    及び沈殿させて回収してグルコマンナン酸化物を精製誘
    導し、乾燥後このグルコマンナン酸化物の中の酸化され
    ずに残ったアルコール基(特に1,2−グリコール基:
    −CHOH−CHOH−)をピリジン(pyridine)(C
    55N)と無水酢酸(氷酢酸含む)系のアセチル・エス
    テル反応させて水中で回収・洗浄・精製作製して得られ
    ることを特徴とするグルコマンナンの修飾誘導体である
    酸化グルコマンナンアセチル化物からなる生検試料の定
    着支持剤。
  4. 【請求項4】 こんにゃく芋の精粉を水に溶解して加熱
    したグルコマンナンをアルコール中で凝集及び沈澱させ
    て乾燥したものをピリジン(pyridine)(C 55N)と
    無水酢酸(氷酢酸含む)系のアセチル・エステル反応を
    行って得られるグルコマンナンアセチル化物を水中で沈
    澱させて回収し、これを希硝酸に溶解して酸化し、且つ
    不溶物を瀘過除去し、再度アルコール中で析出・凝集・
    沈殿回収して得られることを特徴とするグルコマンナン
    の修飾誘導体であるアセチルグルコマンナン酸化物から
    なる生検試料の定着支持剤。
  5. 【請求項5】 こんにゃく芋の精粉を希硝酸で酸化溶解
    したグルコマンナンを濾過し、アルコール中で析出凝集
    及び沈澱させて回収することを特徴とするグルコマンナ
    ンの修飾誘導体であるグルコマンナン酸化物(グルコマ
    ンナンカルボン酸)からなる生検試料の定着支持剤の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 こんにゃく芋の精粉を希硝酸で酸化溶解
    したグルコマンナンを、アルコール中で析出凝集及び沈
    澱させて回収して、水酸化ナトリウム水溶液を代表とす
    るアルカリ金属イオン又はアンモニウムイオンの水酸化
    物溶液の中で中和溶解し、それを瀘過して得られること
    を特徴とするグルコマンナンの修飾誘導体であるグルコ
    マンナンカルボン酸ナトリウム(アルカリ金属イオンま
    たはアンモニウムイオンM+での中和物)からなる生検
    試料の定着支持剤の製造方法。
  7. 【請求項7】 こんにゃく芋の精粉を希硝酸で酸化溶解
    したグルコマンナンを濾過し、アルコール中で析出凝集
    及び沈殿させて回収してグルコマンナン酸化物を精製誘
    導し、乾燥後このグルコマンナン酸化物の中の酸化され
    ずに残ったアルコール基(特に1,2−グリコール基:
    −CHOH−CHOH−)をピリジン(pyridine)(C
    55N)と無水酢酸(氷酢酸含む)系のアセチル・エス
    テル反応させて水中で回収・洗浄・精製作製して得られ
    ることを特徴とするグルコマンナンの修飾誘導体である
    酸化グルコマンナンアセチル化物からなる生検試料の定
    着支持剤の製造方法。
  8. 【請求項8】 こんにゃく芋の精粉を水に溶解して加熱
    したグルコマンナンをアルコール中で凝集及び沈澱させ
    て乾燥したものをピリジン(pyridine)(C 55N)と
    無水酢酸(氷酢酸含む)系のアセチル・エステル反応を
    行って得られるグルコマンナンアセチル化物を水中で沈
    澱させて回収し、これを希硝酸に溶解して酸化し、且つ
    不溶物を瀘過除去し、再度アルコール中で析出・凝集・
    沈殿回収して得られることを特徴とするグルコマンナン
    の修飾誘導体であるアセチルグルコマンナン酸化物から
    なる生検試料の定着支持剤の製造方法。
JP07684399A 1999-03-19 1999-03-19 グルコマンナンの修飾誘導体からなる生検試料の定着支持剤とその製造方法。 Expired - Fee Related JP4164608B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07684399A JP4164608B2 (ja) 1999-03-19 1999-03-19 グルコマンナンの修飾誘導体からなる生検試料の定着支持剤とその製造方法。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07684399A JP4164608B2 (ja) 1999-03-19 1999-03-19 グルコマンナンの修飾誘導体からなる生検試料の定着支持剤とその製造方法。

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2000266744A true JP2000266744A (ja) 2000-09-29
JP2000266744A5 JP2000266744A5 (ja) 2006-05-18
JP4164608B2 JP4164608B2 (ja) 2008-10-15

Family

ID=13616956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07684399A Expired - Fee Related JP4164608B2 (ja) 1999-03-19 1999-03-19 グルコマンナンの修飾誘導体からなる生検試料の定着支持剤とその製造方法。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4164608B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006208317A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Srl Inc 細胞診標本の作製方法及びそれにより作製された細胞診標本
JP2006220588A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Murazumi Kogyo Kk 医療検査用検体薄片の製造方法
JP2008076347A (ja) * 2006-09-25 2008-04-03 Asia Kizai Kk 生検試料の定着支持剤、生検試料の定着支持剤の製造方法、及び生検試料の定着支持方法。
JP2009507231A (ja) * 2005-09-06 2009-02-19 レイカ バイオシステムズ メルボルン ピーティーワイ リミテッド 組織標本の処理方法及び処理装置
JP2011247647A (ja) * 2010-05-24 2011-12-08 Tanizaki Teiji 2種類の形状・機能が異なるポリマーを用いた、試料の固定移送用台紙と試料包埋定着支持剤とその使用方法
JPWO2016068249A1 (ja) * 2014-10-31 2017-08-10 国立大学法人東京農工大学 細胞単離方法及び細胞捕捉フィルタ
WO2020189528A1 (ja) * 2019-03-15 2020-09-24 国立大学法人山梨大学 包埋材での生体試料の包埋を補助するための空間を備える医療用デバイス
JP2021519367A (ja) * 2018-03-28 2021-08-10 ハーバライフ・インターナショナル・オブ・アメリカ・インコーポレイテッド 多糖のアセチル化
JP2021179340A (ja) * 2020-05-12 2021-11-18 株式会社Kbbm 生物組織切断方法、生物組織切断装置及び生物組織切断用基板

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4592434B2 (ja) * 2005-01-31 2010-12-01 株式会社エスアールエル 細胞診標本の作製方法及びそれにより作製された細胞診標本
JP2006208317A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Srl Inc 細胞診標本の作製方法及びそれにより作製された細胞診標本
JP2006220588A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Murazumi Kogyo Kk 医療検査用検体薄片の製造方法
JP4667061B2 (ja) * 2005-02-14 2011-04-06 村角工業株式会社 医療検査用検体薄片の製造方法
US9234823B2 (en) 2005-09-06 2016-01-12 Leica Biosystems Melbourne Pty Ltd Method and apparatus for handling tissue samples
JP2009507231A (ja) * 2005-09-06 2009-02-19 レイカ バイオシステムズ メルボルン ピーティーワイ リミテッド 組織標本の処理方法及び処理装置
WO2008038409A1 (fr) * 2006-09-25 2008-04-03 Asia Labtech Japan Co., Ltd. Agent de support de fixation pour échantillon de biopsie, procédé de production d'agent de support de fixation et procéde de support de la fixation d'un échantillon de biopsie
JP2008076347A (ja) * 2006-09-25 2008-04-03 Asia Kizai Kk 生検試料の定着支持剤、生検試料の定着支持剤の製造方法、及び生検試料の定着支持方法。
JP2011247647A (ja) * 2010-05-24 2011-12-08 Tanizaki Teiji 2種類の形状・機能が異なるポリマーを用いた、試料の固定移送用台紙と試料包埋定着支持剤とその使用方法
JPWO2016068249A1 (ja) * 2014-10-31 2017-08-10 国立大学法人東京農工大学 細胞単離方法及び細胞捕捉フィルタ
US10538732B2 (en) 2014-10-31 2020-01-21 National University Corporation Tokyo University Of Agriculture And Technology Cell isolation method and cell trapping filter
JP2021519367A (ja) * 2018-03-28 2021-08-10 ハーバライフ・インターナショナル・オブ・アメリカ・インコーポレイテッド 多糖のアセチル化
WO2020189528A1 (ja) * 2019-03-15 2020-09-24 国立大学法人山梨大学 包埋材での生体試料の包埋を補助するための空間を備える医療用デバイス
EP3939541A4 (en) * 2019-03-15 2022-05-04 University of Yamanashi MEDICAL DEVICE HAVING A SPACE TO PROMOTE EMBEDDING OF BIOLOGICAL SAMPLE IN AN EMBEDDING MATERIAL
JP7458568B2 (ja) 2019-03-15 2024-04-01 国立大学法人東北大学 包埋材での生体試料の包埋を補助するための空間を備える医療用デバイス
JP2021179340A (ja) * 2020-05-12 2021-11-18 株式会社Kbbm 生物組織切断方法、生物組織切断装置及び生物組織切断用基板
JP7068382B2 (ja) 2020-05-12 2022-05-16 株式会社Kbbm 生物組織切断方法、生物組織切断装置及び生物組織切断用基板

Also Published As

Publication number Publication date
JP4164608B2 (ja) 2008-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0253715B1 (fr) Procédé de traitement du collagène en vue, notamment , d'en faciliter la réticulation et collagène obtenu par application dudit procédé
JP2628229B2 (ja) β−1,3−グルカン多糖類、それを含む組成物、およびその製造と使用
Rathke et al. Review of chitin and chitosan as fiber and film formers
JP4230135B2 (ja) 多官能性架橋剤によって架橋したグリコサミノグリカン−コラーゲン複合体の製造法
JP2000266744A (ja) グルコマンナンの修飾誘導体からなる生検試料の定着支持剤とその製造方法。
SE468830B (sv) Kemiskt modifierat hyaluronsyrapreparat och metod foer utvinning daerav ur animaliska vaevnader
Kurita et al. Studies on chitin, 3. Preparation of pure chitin, poly (N‐acetyl‐d‐glucosamine), from the water‐soluble chitin
JP2000266744A5 (ja)
JP3891509B2 (ja) 高等動物体毛由来の還元タンパク質またはその水性媒体分散物およびその製造方法
JP3891508B2 (ja) 還元クチクルタンパクまたはその水性媒体分散液およびその製造方法
EP0013512B1 (en) Methods for preparing a carboxyalkylated chitin and a de-acetylated derivative thereof
WO2022193759A1 (zh) 一种磷脂聚合物及其制备方法与应用
JPS6219897B2 (ja)
JPH0666811A (ja) 血清中間体の製造方法
JPS6334161B2 (ja)
JP3242675B2 (ja) 血液透析用の透析膜
JP2754162B2 (ja) キチンスポンジ,キチン紙,キチンフィルムの製造方法
Bourne et al. 345. Thymol and cyclo hexanol as fractionating agents for starch
JPS5829801A (ja) N−アシル化キトサンの製造方法
CN112190498B (zh) 一种具有水溶性的茶碱和环糊精包合物及其制备方法
CN114807284A (zh) 一种高纯度小分子鱼皮胶原蛋白肽的制备方法
CN113929794A (zh) 环糊精衍生物及其制备方法
JP2004300077A (ja) コラーゲンタンパク質からのエンドトキシン除去方法
JPS58118801A (ja) 超吸湿性セルロ−ス誘導体
JPH05329341A (ja) セルロース性の平坦膜の生体適合性を改善する方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060301

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060301

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080331

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080624

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080715

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130808

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees