JP2000266601A - マルチチャンネル分光器 - Google Patents

マルチチャンネル分光器

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JP2000266601A
JP2000266601A JP11073199A JP7319999A JP2000266601A JP 2000266601 A JP2000266601 A JP 2000266601A JP 11073199 A JP11073199 A JP 11073199A JP 7319999 A JP7319999 A JP 7319999A JP 2000266601 A JP2000266601 A JP 2000266601A
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signal
detector
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multiplier
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Koji Masutani
浩二 増谷
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SOMA KOUGAKU KK
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SOMA KOUGAKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチチャンネル分光器においてロックイン
アンプ方式を採用し、信号処理中でも測定ができ、シス
テム全体も大がかりにならないようにする。 【解決手段】 分散素子2で波長毎に分散され被測定光
用検出器31で検出された被測定光の信号は、変調手段
としてのチョッパ8により参照信号と同じ周期で変調さ
れており、掛け算器55により参照信号に掛け合わさ
れ、積分器59で積分された後、表示部6で表示され
る。被測定光用検出器31はCCDであり、掛け算器5
5への参照信号の入力は、CCDより成る被測定光用検
出器31の電荷の読み出し周期に相当する時間だけ積分
器57により遅らされ、被測定光の信号と参照信号との
同期が取られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、光の強度を各
波長域毎に分けて測定する分光器に関するものであり、
特に、異なる波長域を同時に測定できるマルチチャンネ
ルタイプの分光器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光の強度を各波長域毎に分けて測定する
分光測定は、産業の各分野で盛んに行われている。例え
ば、材料分析の分野では、吸光度や光透過率等の光学特
性の分析に分光測定が盛んに利用されているし、新光源
の開発においては、光源の発光スペクトルを測定するこ
とが必須となっている。
【0003】図5を使用して、このような分光測定を行
う従来の分光器の構成について説明する。図5は、従来
の分光器の概略構成を示す図である。図5に示す分光器
は、測定される光が入射する入射スリット1と、入射ス
リット1からの光を各波長毎に分散させる回折格子等の
分散素子2と、分散素子2で分散された光が入射する被
測定光用検出器31と、分散素子2で分散された光を出
射スリット11を通して被測定光用検出器31の入射面
に結像させる結像光学系4と、被測定光用検出器31が
検出した光の強度の信号を処理する信号処理部5と、信
号処理部5が処理した結果に基づいて測定結果を表示す
る表示部6等から主に構成されている。
【0004】例えば試料の吸光度を測定する場合を例に
して、図5の分光器の動作について説明する。標準光源
として分光スペクトルが既知である光源7からの光が、
試料10を透過して入射スリット1に入射するように試
料が配置される。試料10を透過した光は、入射スリッ
ト1を経て分散素子2で各波長毎の光に分散し、これが
出射スリット11を通って被測定光用検出器31に入射
する。被測定光用検出器31は、各波長毎の光の強度を
電気信号に変換し、これが信号処理部5で処理され、そ
の結果が表示部6で表示される。そして、その分光スペ
クトルから各波長毎の試料10の吸光度が計算され、試
料10の組成や状態等が分析される。
【0005】上述したような分光測定の分野でも、他の
分野と同様に測定のSN比を向上させることが常に重要
な課題となっている。分光測定では、太陽光や照明光等
の被測定光以外の光が主なバックグラウンド信号(背景
信号)となっており、これらの光の影響をいかに少なく
するかが重要な課題となっている。バックグラウンド信
号を減じる非常に効果的な手段として、ロックインアン
プ方式を用いることが従来から行われている。図5に示
す従来の分光器は、このロックインアンプ方式を用いた
構成となっている。
【0006】即ち、まず、入射スリット1よりも光源7
側の光路上には、チョッパ8が設けられている。チョッ
パ8は、光源7からの光をチョッピングして光強度が例
えば正弦波状に変化するようにする(変調させる)。ま
た、チョッパ8と入射スリット1との間の光路上には、
ビームスプリッタ9が設けられている。チョッパ8によ
って変調された光は、ビームスプリッタ9によって分割
され、その一方(被測定光)が入射スリット1に入射す
るようになっている。他方の光は、測定のバックグラウ
ンド信号を減じるための参照光として利用される。参照
光は、参照光用検出器32でその強度が検出される。
【0007】検出器31,32から送られる電気信号は
微弱であり、このため信号処理部5は増幅器を通常備え
ている。図5に示す分光器では、被測定光の信号の増幅
器(以下、被測定光用増幅器)52として交流増幅器が
用いられている。尚、参照光用検出器32の後段にも、
同様に交流増幅器(以下、参照光用増幅器)53が設け
られている。また、参照光用増幅器53の出力は、DC
カットフィルタ51でその直流成分がカットされるよう
になっている。
【0008】図5に示す従来例では、被測定光の信号Ss
と、参照光の信号Srとを掛け合わせ、その出力をローパ
スフィルタ54に通すことでバックグラウンド信号を除
去している。即ち、図5に示すように、被測定光用増幅
器52と参照光用増幅器53との後段には、両者から出
力される信号を掛け合わせる掛け算器55と、掛け算器
55の出力が入力されるローパスフィルタ54が設けら
れている。
【0009】今、チョッパ8の変調周波数をfとする
と、被測定光用増幅器52から出力される被測定光の信
号Ssは、 Ss=Asin(2πft)+Bsin(2πf't)+C…(1) と表せる。式(1)において、Aは被測定光の強度を示
す。また、Bは被測定光に含まれる交流成分のバックグ
ラウンド信号の振幅で、f'はその周波数である。さら
に、Cは被測定光の信号の直流成分であり、これには、
被測定光のエネルギー量の平均値と、迷光や太陽光等の
バックグラウンドとして存在する直流分のノイズとが含
まれる。また、参照光用増幅器53から出力される参照
光の信号Srは、DCカットフィルタ51で直流成分がカ
ットされているので、 Sr=Dsin(2πft)…(2) と表せる。式(2)において、Dは参照光の強度を示
す。
【0010】掛け算器55において、上記SsとSrとを掛
け合わせると、式(1)×式(2)より、 Ss*Sr={Asin(2πft)+Bsin(2πf't)+C}*{Dsin(2πft)} =ADsin2(2πft)+Bsin(2πf't)*Dsin(2πft)+CDsin(2πft)…(3) となる。式(3)の右辺の第1項は、AD{1-cos(4πft)}
/2と書き直せる。また、第2項は、BD{cos2π(f'-f)t-c
os2π(f'+f)t}/2となる。従って、各周波数f,f',f-f',f
+f'を充分に遮断するローパスフィルタ54を通すと、
式(3)の値は、AD/2というバックグラウンド信号が除
去された直流信号が得られる。
【0011】そして、その後必要な信号処理を行って、
このバックグラウンド信号が除去された測定結果が表示
部6で表示される。絶対値が必要な場合は、参照光の信
号の振幅Dを予め調べておき、ローパスフィルタ54の
出力に対して2/Dを掛ける演算を行うようにする。
尚、上記信号処理では、説明を簡単にするため、参照光
用検出器32からの信号Ssに交流分のノイズが無いよう
になっているが、あったとしても同様にローパスフィル
タ54で遮断される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した分光器は、回
折格子の角度を変えるなどして測定波長域を順次変えな
がら測定するものが従来多かった。しかしながら、異な
る波長域の光の強度を同時に測定することが必要な場合
がある。例えば、対象物の刻々と変化する分光特性を調
べたい場合や、フラッシュランプ等の非連続光源の発光
スペクトルを調べたい場合等では、多波長の強度測定を
同時に行うことが好ましい。このような要請に応えるた
め、一回の測定で異なる波長の光を同時に測定できるタ
イプの分光器(本明細書ではマルチチャンネル分光器と
呼ぶ)が開発されている。
【0013】マルチチャンネル分光器は、被測定光用検
出器として、フォトダイオードを並べたダイオードアレ
イを用いる。フォトダイオードの配列方向は分散素子の
分散方向に一致させる。ダイオードアレイの各フォトダ
イオードには、分散素子が分散させた各波長の光が入射
する。そして、各フォトダイオードで光電変換された信
号を処理することで、多数の異なる波長の測定が同時に
できる。
【0014】しかしながら、上述したようなロックイン
アンプ方式の信号処理をこのマルチチャンネル分光器に
おいて行おうとすると、信号処理中には測定できなかっ
たり、非常に大がかりなシステムになってしまったりす
る欠点がある。この点を、図6を使用して具体的に説明
する。図6は、ダイオードアレイを検出器として用いた
マルチチャンネル分光器において、ロックインアンプ方
式を行う構成とした場合の一例の概略構成を示す図であ
る。
【0015】図6に示すシステムでは、ダイオードアレ
イ33の各フォトダイオード331の出力電圧が増幅器
332で増幅され、パラレルインシリアルアウトのシフ
トレジスタ333によって順次読み出される。この出力
は、シリアルインパラレルアウトのシフトレジスタ33
4によって掛け算用メモリ335の各セルに記憶され
る。そして、マルチプレクサ336が掛け算用メモリ3
35の各セルから所定の順序で選択して信号を読み出
し、掛け算器55に入力する。参照光用検出器32の検
出信号も同様に増幅され、掛け算器55に入力される。
そして、掛け算器55が両者を掛け算してその出力がロ
ーパスフィルタ54を通され、前述したようにバックグ
ラウンド信号が除去された測定結果が得られる。
【0016】その後、この信号は、シリアルインパラレ
ルアウトのシフトレジスタ337によって表示用メモリ
338の各セルに記憶される。そして、表示用メモリ3
38の各セルから信号を読み出して表示用のデータを作
る表示プロセッサ339によって表示用データが作ら
れ、これが表示部6に送られて測定結果が表示される。
【0017】この図6に示すシステムでは、電荷蓄積型
の検出器を用いていないため、信号処理中は信号が失わ
れる。このため、信号処理時間中では測定ができず、測
定の効率が悪いという欠点がある。また、参照信号と同
期が取れる被測定信号は一つしかない。一方、ダイオー
ドアレイ33の各フォトダイオード331から出力され
る検出信号をパラレル処理するようにすれば、測定時間
を短縮することは可能である。しかしながら、パラレル
処理しようとすると、チャンネル数と同数の増幅器33
2、掛け算器55及びローパスフィルタ54の組が必要
になる。チャンネル数は、測定可能波長域を広くしたり
分解能を高くしたりする必要性から多くなる傾向にあ
り、例えば実用的なマルチチャンネル分光器ではチャン
ネル数は1000を越えている。従って、増幅器33
2、掛け算器55及びローパスフィルタ54の組をこの
程度の数だけ設ける必要が生じ、非常に大がかりなシス
テムとなってしまう。
【0018】本願の発明は、このような技術的課題を解
決するために成されたものであり、マルチチャンネル分
光器においてロックインアンプ方式を採用するとととも
に、信号処理中でも測定ができる効率の良いものにし、
システム全体も大がかりにならないようにする技術的意
義を有する。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の請求項1記載の発明は、被測定光を波長毎に
分散させる分散素子と、分散素子で分散された被測定光
の強度を検出する被測定光用検出器と、被測定光用検出
器からの信号を処理して被測定光の各波長毎の強度を算
出する信号処理部とを備え、各波長域の光を同時に測定
できるマルチチャンネル分光器であって、交流信号であ
る参照信号と同じ周期で被測定光を変調する変調手段
と、参照信号と前記被測定光用検出器からの信号とを掛
け合わせる掛け算器と、掛け算器の出力が入力される積
分器又はローパスフィルタとを備えたロックインアンプ
方式のマルチチャンネル分光器であり、さらに、前記被
測定光用検出器は、光電変換した結果を電荷として蓄積
し、蓄積した電荷を所定の周期毎に読み出して信号処理
部に送る電荷蓄積型のものであり、被測定光用検出器か
らの信号と参照信号とが前記掛け算器に入力される際に
同期が取れるようにする同期手段を備えているという構
成を有する。上記課題を解決するため、請求項2記載の
発明は、上記請求項1の構成において、前記同期手段
は、前記被測定光用検出器における電荷の読み出し周期
に相当する時間だけ前記参照光用検出器からの信号を遅
らせる積分器であるという構成を有する。上記課題を解
決するため、請求項3記載の発明は、上記請求項1又は
2の構成において、前記被測定光用検出器における電荷
の読み出し周期は、前記変調手段による変調の周期の1
/2以下であるという構成を有する。上記課題を解決す
るため、請求項4記載の発明は、上記請求項1,2又は
3の構成のおいて、前記被測定光用検出器からの信号を
サンプリングする被測定光用サンプリング回路と、前記
参照信号をサンプリングする参照用サンプリング回路と
を備えており、前記掛け算器では、デジタル化された信
号を掛け算するものであるという構成を有する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態につ
いて説明する。図1は、本願発明の実施形態に係るマル
チチャンネル分光器の概略構成を示す図である。図1に
示すマルチチャンネル分光器は、検出器及び信号処理部
の構成が図5に示すものと大きく異なっている。まず、
本実施形態では、被測定光用検出器31としてCCD
(電荷結合素子)が使用されている。CCDとしては、
外付けで電荷蓄積用のコンデンサを備えたタイプのもの
でもよい。尚、本実施形態では、光検出を行う各素子
(以下、ピクセル)にSiやInGaAsを使用したC
CDが採用されている。
【0021】図2は、図1に示す被測定光用検出素子3
1としてのCCDにおける信号の読み出しについて説明
した図である。CCDの各ピクセル311には、分散素
子2によって分散された各波長の光が入射する。CCD
はイメージセンサであり、各ピクセル311は図2に示
すように二次元に配列されている。各ピクセル311の
配列方向をX方向及びY方向とすると、このうちの一方
例えばX方向が分散素子2による光の分散方向と一致す
るようCCDが配置されている。尚、一次元配列のCC
Dを用いてもよい。一次元配列のCCDの場合は、各ピ
クセルはX方向に並んでいて、そのX方向が分散素子2
による分散方向と一致するように配置される。
【0022】CCDは、受光した光による光電効果によ
り各ピクセル311に生じた電荷を蓄積し、この蓄積電
荷を転送して信号として読み出す検出器である。即ち、
各ピクセル311には、電荷蓄積用のコンデンサ(以
下、蓄積用コンデンサ)310が等価的に設けられてい
る。各ピクセル311に設けられた蓄積用コンデンサ3
10の蓄積電荷は、まずY方向シフトレジスタ312に
よって全てが同時に読み出され、その後、X方向シフト
レジスタ313によって読み出されるようになってい
る。但し、本実施形態では、Y方向の蓄積電荷量の違い
は必要ではないので、Y方向では積分した値を出力する
ようになっている。
【0023】次に、信号処理部5の構成について説明す
る。信号処理部5は、CCDからの信号(以下、測定信
号)を増幅する被測定光用増幅器52と、被測定光用増
幅器52で増幅された信号をサンプリングする被測定光
用サンプリング回路56と、参照光用検出器32で検出
された信号(以下、参照信号)を増幅する参照光用増幅
器53と、参照光用増幅器53で増幅された参照信号の
直流分をカットするDCカットフィルタ51と、DCカ
ットフィルタ51で直流分がカットされた参照信号の位
相を所定の周期だけ遅らせる積分器57と、積分器57
で所定の周期だけ遅延された参照信号をサンプリングす
る参照用サンプリング回路58と、被測定光用サンプリ
ング回路56及び参照用サンプリング回路58の出力が
入力されて測定信号と参照信号とを掛け合わせる掛け算
器55と、掛け算器55の出力信号を積分する積分器5
9と、積分器59の出力から各波長域の光の強度の測定
結果を記憶する表示用メモリ500と、表示用メモリ5
00から測定結果を読み出して表示用データを作成する
表示プロセッサ501とから主に構成されている。
【0024】まず、被測定光用検出器31で検出された
測定信号の処理について説明する。図1及び図2に示す
CCDからの信号は、Y方向で積分した各ピクセル31
1の蓄積電荷量をX方向でシリアルに読み出したもので
ある。従って、この信号は、高さの異なる矩形波状であ
る。一つ一つの矩形の部分は、その波長域における被測
定光の強度を意味している。
【0025】このような出力波形の信号はアナログ信号
であり、このまま掛け算器55に入力させて参照用信号
と掛け算を行うようにすると、全ての被測定信号と参照
信号を同期をとる構成が非常に複雑になる欠点がある。
そこで、本実施形態では、被測定光用サンプリング回路
56及び参照光用サンプリング回路58を設けてサンプ
リングしている。被測定光用サンプリング回路56は、
各矩形の例えば中央のところでデータをサンプリングす
るようになっている。即ち、各矩形の高さを所定のビッ
ト数のデジタル信号に変換して出力するようになってい
る。尚、以上の説明から明らかであるが、被測定光用サ
ンプリング回路56のサンプリング周期は、図2のCC
DのX方向シフトレジスタ313の周期であり、マスタ
ークロックの周期に依存している。
【0026】次に、参照光の信号処理について説明す
る。図3は、図1に示す参照光用検出器32で検出され
た参照信号の処理について説明する図である。図1から
わかるように、参照光についても被測定光と同様に変調
されており、参照光用検出器32で検出された参照信号
は図3中の一番上の(1)に示すような交流波形であ
る。そして、この参照信号には、参照光のエネルギー量
の平均値である直流分の信号が重畳している。このよう
な参照信号は、DCカットフィルタ51に通されること
により、図3中の上から2番目の(2)に示すように直
流分がカットされた状態となる。
【0027】次に、直流分がカットされた参照信号は、
積分器57で遅延される。この積分器57における遅延
時間は、被測定光用検出器31として用いられたCCD
の信号読み出し周期に密接に関連している。図3中の上
から三番目の(3)には、上述したCCDの各ピクセル
311の信号読み出しのタイミングパルスが示されてい
る。このパルスの周期がCCDの各ピクセル311の蓄
積用コンデンサ310からの電荷の読み出し周期Tr に
なっている。そして、その下の(4)には、積分器57
により積分される参照信号の時間的変化が示されてい
る。
【0028】この図3(4)に示すように、積分器によ
り積分される参照信号はほぼ三角波状に変化する。三角
波の周期は、被測定光の読み出し周期Tr と同期してい
る。図3(5)はサンプリングされた参照信号で、上述
した被測定光信号の変化と同じ周期でかつ同じ位相で周
期的に変化する。図1に示す積分器57は、参照光用検
出器32で検出された参照信号を、このCCDにおける
電荷の読み出し周期Tr に相当する時間だけ遅らせるよ
うになっている。即ち、図3(5)に示すように、DC
カットフィルタ51を経た参照信号は、周期Tr の分だ
け遅延される。
【0029】次に、掛け算器55における掛け算処理及
び積分器59における積分処理について説明する。図4
は、掛け算器55における掛け算処理及び積分器59に
おける積分処理について説明する図である。まず、図4
中の一番上の(1)には、CCDの各ピクセル311の
蓄積用コンデンサ310における電荷蓄積量の時間的変
化が示されている。このように蓄積された電荷が測定信
号として読み出され、前述したように被測定光用サンプ
リング回路56でサンプリングされる。
【0030】図4中の上から二番目の(2)には、掛け
算器55の一方に入力される測定信号の時間的変化が概
略的に示されている。この図4(2)では、上下に長い
細い一つの波長域の測定信号の大きさを意味する。この
図4(2)は、前述したデジタル化された測定信号の大
きさを、帯の高さに変換して図示している。つまり、こ
の帯の高さの値のデジタル信号が図4(2)に示すよう
にシリアルにつながって入力される。
【0031】尚、この図4(2)では、図示の都合上、
帯は五つのみであるが、実際には、測定する波長域数即
ち図2におけるX方向のピクセル311数に相当する数
だけこの帯が存在し、例えば2048個存在する。ま
た、図4では、図示を簡単にするため、被測定光は各波
長域において全て同じ強度であるとしている。従って、
図4(2)の各帯の高さは、一つの周期Tr において皆
同じとなっている。しかし、実際にはこの帯の高さは同
じではなく、それが測定信号の分光強度分布を意味す
る。
【0032】一方、掛け算器55の他方の入力には、前
述した通り、参照用サンプリング回路58でサンプリン
グされた参照信号が入力される。図4(3)は、この掛
け算器55への参照信号の入力状況を示している。この
図4(3)においても、(2)と同様、デジタル化され
た参照信号の大きさを帯の高さに変換して図示してい
る。従って、図4(3)の帯の高さは、図3(1)に示
す交流と同じ周期で変化し、その位相は読み出し周期T
r の分だけ遅れている。
【0033】図4の(2)に示す測定信号と(3)に示
す参照信号とを掛け算器55で掛け合わせると、図4
(4)に示す積算信号が得られる。図4(4)の積算信
号は、(2)の各帯で示された各波長域の測定信号のそ
れぞれに(3)の参照信号を掛け合わせたものである。
尚、掛け算器55の出力は全ての波長域の測定信号が入
力されてから行われる場合には、積算信号は図4(4)
に示すように(2)や(3)の信号に比べて少し遅れた
状態となる。
【0034】今、図4(2)(3)に示すように、測定
信号Ss のうちの一つの帯(一つの波長域)の信号の変
化がXsin(2πft)+Yの線上であるとし、参照信号の変化
SrがZsin(2πft)の線上であるとすると、 Ss*Sr=XZsin2(2πft)+Ysin(2πft)…(4) となる。上の式(4)の右辺第2項は、変調されていな
い分の信号の積算結果であり、光源7からの光のエネル
ギー量の平均値と、バックグラウンド信号の直流分とを
含む。この無変調分の積算結果は、図4(4)に示すよ
うな時間的変化となる。図4(4)に示すように、無変
調分の積算結果は、平均値がゼロである交流信号であ
り、図1に示す積分器59で積分することにより出力は
ゼロとなる。
【0035】また、式(4)の右辺第1項は、変調され
た分の信号の積算結果である。この分は、正弦波の二乗
であるから常に正であり、図4(5)に示すような時間
的変化となる。そして、 となるから、変調分の積算信号を積分器59で積分する
と、X及びZの大きさに応じた直流分が出力される。Zの
大きさは参照光の強度であって一定であり、従って、XZ
/2の大きさは相対的に被測定光の大きさを意味する。こ
のようにして得られた値は、太陽光等のバックグラウン
ド信号が除去されたものである。また、計算及び説明は
省略するが、変調周波数以外の交流分のノイズが存在す
る場合も、従来と同様に、変調周波数と異なる周波数の
ものについてはすべて除去される。そして、図4(2)
に示す別の帯(別の波長域)の信号についても同様に処
理され、積分器59で出力された信号はすべてバックグ
ラウンド信号とノイズが除去されたものとなる。
【0036】このように各波長域の測定信号について同
様に参照信号との掛け算し、その結果を積分した後に、
表示用メモリ500に順次記憶するようになっている。
全ての波長域についてデータが記憶されると、それらが
表示プロセッサ501によって読み出されて表示用のデ
ータが作成され、それが表示部6に送られて表示される
ようになっている。
【0037】上述した説明から解る通り、本実施形態で
は、CCDのような検出結果を電荷として蓄積するタイ
プの受光素子を被測定光用検出器31として使用し、そ
の電荷の読み出し周期Tr 内で測定信号と参照信号の掛
け算をシリアルで行っている。つまり、CCDの蓄積用
コンデンサ310から一回電荷の読み出した後、次の電
荷を読み出すまでの空きの時間を使用して掛け算処理を
行っている。このため、測定信号を損失することがな
い。従って、信号処理時間においても効率よく信号測定
ができる。また、掛け算器55や積分器59は一つで済
むのでシステム全体が大がかりになることもない。尚、
参照光用検出器32としては、シリコンフォトダイオー
ド等の任意のものが使用できる。
【0038】また、上記説明から理解されるように、参
照信号を遅延させる積分器57は、測定精度の向上のた
め重要な意義を有する。即ち、蓄積用コンデンサ310
で蓄積された電荷を読み出して得た信号を測定信号とす
る関係上、掛け算器55での掛け算処理は、CCDへの
被測定光の入射が実際に開始された時点に比べて電荷読
み出し周期Tr の分だけ遅れざるを得ない。この場合、
参照信号をそのまま掛け算器55に入力してしまうと、
周期Tr の分だけ時間的に後の参照光の強度と掛け算を
していることになってしまう。これだと、上述したよう
なノイズ除去の作用がえられず、測定精度が低下してし
まうことになる。従って、積分器57における参照信号
の遅延は、測定精度の向上のために非常に重要な意義を
有する。
【0039】次に、電荷読み出し周期Tr と変調周期と
の関係について説明する。上述した通り、本実施形態に
おける測定信号のノイズ除去は、掛け算器55の出力が
三角関数状に変化することを利用している。これは、当
然のことながら、光源7の出力をチョッパ8に変調させ
ていることに起因するものである。しかし、変調の周期
に対して電荷読み出し周期Tr が相対的に長くなってく
ると、掛け算器55に入力される信号は電荷読み出し周
期Tr における蓄積電荷の総量に基づいているので、掛
け算器55の出力が三角関数状に変化しないようになっ
てしまう。例えば、電荷読み出し周期Tr が変調の周期
と同じになってしまうと、掛け算器55の出力は常に同
じになる。これでは、積分器59を通してもノイズ成分
は除去されない。ノイズを充分除去するには、変調の周
期に比べて電荷読み出し周期Trが充分小さい必要があ
る。電荷読み出し周期Tr は、変調の周期の1/2以下
であることが好ましい。
【0040】より具体的な数値について、波長域の数
(チャンネル数)が2048である場合を例にして説明
する。図2に示すX方向シフトレジスタ313における
一つの電荷読み出し周期は、例えば2μ秒程度に設定さ
れる。これは、例えばマスタークロックの周波数が1メ
ガヘルツである場合、二つのマスタークロックのパルス
で一つの波長域の読み出しを行う構成である。この読み
出しを2048回行うから、全部で4m秒程度というこ
とになる。電荷読み出し周期Tr は、この4m秒より大
きくする必要があり、例えば10m秒程度に設定され
る。そして、変調周波数は、一つの変調周期内に10個
程度の電荷読み出し周期Tr が入るように設定される。
即ち、例えば電荷読み出しの周波数は100Hz程度に
設定され、変調周波数は10Hz程度に設定される。
【0041】上記説明では、光源7の出力を変調させる
手段としてチョッパ8を用いたが、光源7の電源を制御
して変調させるようにしてもよい。また、変調の構成と
しては、三角関数の波形でなくともよい。上記説明から
解るように、変調した結果、ノイズ成分が積分によって
除去されれば足りるのであるから、正負に対称に振れる
三角波や矩形波にする変調であっても良い。
【0042】次に、図1に示す積分器57は、上述した
ように測定精度の向上に重要な意義を有し、これは請求
項1に規定された同期手段の一例である。しかしなが
ら、積分器57以外でも同様の結果が得られる場合があ
る。例えば、被測定光用と参照光用で別々の光源又はチ
ョッパを設け、参照光用チョッパの位相を被測定用チョ
ッパの位相に対して電荷読み出し周期Tr 分だけ遅らせ
るようにしても良い。また、被測定光用サンプリング回
路56でサンプリングされる前のアナログ信号である測
定信号を電荷読み出し周期Tr 分だけ進ませるような回
路を設けるようにしても良い。要は、掛け算器55で掛
け算される際に、測定信号と参照信号の位相が合ってい
る状態即ち同期が取れている状態であれば良い。
【0043】尚、上述した実施形態では、被測定光用サ
ンプリング回路56及び参照用サンプリング回路58を
使用し、デジタル化された測定信号及び参照信号を掛け
算器55で掛け算している。アナログ信号に比べるとデ
ジタル信号の掛け算処理の構成は容易であるので、この
構成は、掛け算器55の構成を簡略化するのに貢献して
いる。
【0044】また尚、本実施形態では、掛け算器55の
出力を積分器59を通すことによって三角関数成分を除
去したが、従来のようにローパスフィルタ54と通すよ
うにしても良いことは勿論である。さらに、上記説明で
は、被測定光用検出器31としてCCDを用いるとした
が、これは、光電変換された結果を電荷として蓄積する
タイプの検出器の例として挙げたものであって、通常は
CCDと呼ばれていないものであっても本願発明におけ
る被測定光用検出器として用いることができる場合があ
る。
【0045】尚、上述した実施形態では、参照信号は、
光源からの光を分割して用いた参照光を参照光用検出器
32に入射させて得たものであったが、被測定信号と同
期が取れている信号を電気的に作るようにする構成もあ
る。また、参照光にも積分回路を用い、被測定光と同じ
ように一定時間積算された信号に変換することで同期を
取るようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明した通り、本願の各請求項のマ
ルチチャンネル分光器によれば、ロックインアンプ方式
を採用するので、SN比の良い高精度の測定ができる。
その上、被測定光用検出器における電荷の蓄積時間を利
用して掛け算処理を行うので、測定信号を損失すること
がなく、信号処理中でも測定が行える効率の良いものに
なる。また、掛け算器等が一つで済むのでシステム全体
が大がかりになることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態に係るマルチチャンネル分
光器の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示す被測定光用検出素子としてのCCD
における信号の読み出しについて説明した図である。
【図3】図1に示す参照光用検出器で検出された参照信
号の処理について説明する図である。
【図4】図1に示す掛け算器における掛け算処理及び積
分器における積分処理について説明する図である。
【図5】従来の分光器の概略構成を示す図である。
【図6】ダイオードアレイを検出器として用いたマルチ
チャンネル分光器において、ロックインアンプ方式を行
う構成とした場合の一例の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
2 チョッパ 31 被測定光用検出器 310 蓄積用コンデンサ 311 ピクセル 312 Y方向シフトレジスタ 313 X方向シフトレジスタ 32 参照光用検出器 5 信号処理部 51 DCカットフィルタ 52 被測定光用増幅器 53 参照光用増幅器 55 掛け算器 56 被測定光用サンプリング回路 57 積分器 58 参照用サンプリング回路 59 積分器 500 表示用メモリ 501 表示プロセッサ 6 表示部 7 光源 8 チョッパ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定光を波長毎に分散させる分散素子
    と、分散素子で分散された被測定光の強度を検出する被
    測定光用検出器と、被測定光用検出器からの信号を処理
    して被測定光の各波長毎の強度を算出する信号処理部と
    を備え、各波長域の光を同時に測定できるマルチチャン
    ネル分光器であって、 交流信号である参照信号と同じ周期で被測定光を変調す
    る変調手段と、参照信号と前記被測定光用検出器からの
    信号とを掛け合わせる掛け算器と、掛け算器の出力が入
    力される積分器又はローパスフィルタとを備えたロック
    インアンプ方式のマルチチャンネル分光器であり、 さらに、前記被測定光用検出器は、光電変換した結果を
    電荷として蓄積し、蓄積した電荷を所定の周期毎に読み
    出して信号処理部に送る電荷蓄積型のものであり、被測
    定光用検出器からの信号と参照信号とが前記掛け算器に
    入力される際に同期が取れるようにする同期手段を備え
    ていることを特徴とするマルチチャンネル分光器。
  2. 【請求項2】 前記同期手段は、前記被測定光用検出器
    における電荷の読み出し周期に相当する時間だけ前記参
    照信号を遅らせる積分器であることを特徴とする請求項
    1記載のマルチチャンネル分光器。
  3. 【請求項3】 前記被測定光用検出器における電荷の読
    み出し周期は、前記変調手段による変調の周期の1/2
    以下であることを特徴とする請求項1又は2記載のマル
    チチャンネル分光器。
  4. 【請求項4】 前記被測定光用検出器からの信号をサン
    プリングする被測定光用サンプリング回路と、前記参照
    信号をサンプリングする参照用サンプリング回路とを備
    えており、前記掛け算器では、デジタル化された信号を
    掛け算するものであることを特徴とする請求項1,2又
    は3記載のマルチチャンネル分光器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005504313A (ja) * 2001-10-01 2005-02-10 ユーディー テクノロジー コーポレーション 実時間ir分光法の装置および方法
JP2010526313A (ja) * 2007-05-03 2010-07-29 レニショウ パブリック リミテッド カンパニー 分光装置および分光方法
JP2011257268A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Hitachi High-Technologies Corp 分光光度計

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