JP2002228521A - 分光装置および分光方法 - Google Patents

分光装置および分光方法

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JP2002228521A JP2001025841A JP2001025841A JP2002228521A JP 2002228521 A JP2002228521 A JP 2002228521A JP 2001025841 A JP2001025841 A JP 2001025841A JP 2001025841 A JP2001025841 A JP 2001025841A JP 2002228521 A JP2002228521 A JP 2002228521A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定光が微弱であっても簡易な構成で被測
定光のスペクトルを測定することができる分光装置を提
供する。 【解決手段】 被測定光31は、入射端32、光ファイ
バー33、コリメートレンズ34、グランテーラープリ
ズム35、ビームサンプラー36、λ/2板37、可変
NDフィルター38、光路遮断器39を経て偏光ビーム
スプリッタ46に到達する。波長可変光源40から出力
される参照光41は、コリメーターレンズ42、グラン
テーラープリズム43、λ/2板44、光路遮断器45
を経て偏光ビームスプリッタ46に到達する。偏光ビー
ムスプリッタ46から出力された被測定光31および参
照光41は、λ/2板47および偏光ビームスプリッタ
48を経て光検出部53により検出され、この検出信号
は差分・増幅・整形される。光検出部53からの電気出
力58は、処理部54で統計処理及び演算される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被測定光のスペク
トルを求める分光装置および分光方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】被測定光のスペクトルを求める分光装置
として光スペクトラムアナライザーがある。図20は、
光スペクトルアナライザーの構成図である。この光スペ
クトルアナライザー100は、入射スリット102、コ
リメートミラー103、回折格子104、集光ミラー1
05、出射スリット106、光検出器107、演算部1
08および表示装置109から構成される。この光スペ
クトルアナライザー100では、被測定光101は、入
射スリット102から入射し、コリメートミラー103
によりコリメートされ、回折格子104により波長成分
毎に分散され、集光ミラー105により集光され、出射
スリット106を通って、光検出器107により検出さ
れる。光検出器107上の光検出位置は被測定光101
の波長成分毎に異なるため、演算部108は、スリット
102およびスリット106それぞれの幅、回折格子1
04の分散特性、光検出器107の位置などのデータか
ら、被測定光101の分光特性を演算し、その結果を表
示装置109に表示する。
【0003】また、光の干渉を利用した分光装置として
ヘテロダイン分光装置がある。図21は、ヘテロダイン
分光装置の構成図である。このヘテロダイン分光装置1
10は、参照光112を出力する参照光源、ハーフミラ
ー113、受信部114およびアナライザー115から
構成される。受信部114は、ミキサー116および中
間周波数増幅器117からなる。アナライザー115
は、フィルターアレー、ディジタルオートコリレーター
および音響光学素子など(図示せず)からなる。被測定
光111は、参照光112とハーフミラー113により
同一光軸にされてミキサー116により混合される。そ
して、ミキサー116から出力された差周波に相当する
中間周波数信号118は、中間周波数増幅器117によ
り増幅された後、アナライザー115により周波数成分
に分解され、分解された周波数要素毎に二乗検波および
積分が行われて、直流成分として出力される。これを解
析することで、被測定光111のスペクトル成分を測定
することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図20
に示した光スペクトルアナライザー100では、回折格
子104の回折効率が低いことや、光検出器107の検
出効率が低いことなどから、微弱な被測定光の計測は不
可能である。また、光スペクトルアナライザー100で
は、光検出器107の位置制御などを行うため、構成が
複雑であり一般に高価である。図21に示したヘテロダ
イン分光装置110では、被測定光を波動として扱って
いるため、被測定光を量子として扱うレベル(すなわち
光子レベル)での分光は不可能である。なお、被測定光
を量子として扱う計測法として、非古典光を計測するた
めに構成された光ホモダイン装置がある。しかし、この
光ホモダイン装置は、光子レベルでの被測定光の振幅や
位相の測定が可能であるが、分光情報が得られるように
構成されてはいない。
【0005】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、被測定光が微弱であっても簡易な構成
で被測定光のスペクトルを測定することができる分光装
置および分光方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る分光装置
は、(1) 被測定光を入力し2分岐して第1の光および第
2の光とする分岐部と、(2) 第1の光および第2の光そ
れぞれを受光して、両者の強度の差を検出する光検出部
と、(3) 光検出部により検出された強度差の分布を求
め、この分布に基づいて被測定光のスペクトルを求める
処理部と、を備えることを特徴とする。この分光装置に
よれば、被測定光は、分岐部により2分岐されて第1の
光および第2の光とされ、これら第1の光および第2の
光それぞれは、光検出部により受光されて、両者の強度
の差が検出される。そして、処理部により、光検出部に
より検出された強度差の分布が求められて、この分布に
基づいて被測定光のスペクトルが求められる。
【0007】また、本発明に係る分光装置は、波長が可
変の参照光を出力する波長可変光源と、被測定光と参照
光とを合波する合波部と、を更に備え、分岐部が合波部
により合波された被測定光と参照光とを2分岐し、処理
部が光検出部により検出された強度差の分布に基づいて
被測定光のうち参照光の波長と同じ波長成分の強度を求
める、ことを特徴とする。この場合には、被測定光は、
波長可変光源から出力された参照光と合波部により合波
された後に、この参照光とともに分岐部により2分岐さ
れて第1の光および第2の光とされ、これら第1の光お
よび第2の光それぞれは、光検出部により受光されて、
両者の強度の差が検出される。処理部により、光検出部
により検出された強度差の分布が求められて、この分布
に基づいて被測定光のうち参照光の波長と同じ波長成分
の強度が求められる。そして、波長可変光源から出力さ
れる参照光の波長が掃引されることで、被測定光のスペ
クトルが求められる。
【0008】また、本発明に係る分光装置では、光検出
部は、第1の光を受光する第1のフォトダイオードと、
第2の光を受光する第2のフォトダイオードとを有し、
第1のフォトダイオードのカソードと第2のフォトダイ
オードのアノードとが接続されており、当該接続点より
第1の光および第2の光それぞれ強度の差を出力する、
ことを特徴とする。この場合には、第1の光および第2
の光それぞれ強度の差を簡易な構成で得ることができ、
また、結線が短くなり、浮遊容量によるノイズを抑える
ことができる。
【0009】なお、光検出部により検出された強度差の
分布を処理部が求めるに際して、被測定光がパルス光で
ある場合には、パルス毎に上記強度差を求めて分布を求
める。また、被測定光が連続光である場合には、チョッ
パーを用いて連続光をパルス光としてパルス毎に上記強
度差を求めて分布を求める他、光検出部において一定時
間毎に上記強度差を求めて分布を求める。さらに、参照
光を用いる場合には、その参照光は、被測定光がパルス
光である場合には当該パルスに同期して出力され、被測
定光が連続光である場合にはチョッパーまたは光検出部
の動作タイミングに同期して出力される。
【0010】本発明に係る分光方法は、(1) 被測定光を
入力し2分岐して第1の光および第2の光とし、(2) 第
1の光および第2の光それぞれを受光して、両者の強度
の差を検出し、(3) この検出された強度差の分布を求
め、この分布に基づいて被測定光のスペクトルを求め
る、ことを特徴とする。また、本発明に係る分光方法
は、(1) 波長が可変の参照光を波長可変光源より出力し
て、被測定光と参照光とを合波し、(2) この合波された
被測定光と参照光とを2分岐して第1の光および第2の
光とし、(3) 第1の光および第2の光それぞれを受光し
て、両者の強度の差を検出し、(4) この検出された強度
差の分布を求め、この分布に基づいて被測定光のうち参
照光の波長と同じ波長成分の強度を求める、ことを特徴
とする。本発明に係る分光方法は、上記の本発明に係る
分光装置と同じ技術的思想に基づくものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明にお
いて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を
省略する。
【0012】(第1実施形態)先ず、本発明に係る分光
装置の第1実施形態について説明する。図1は、第1実
施形態に係る分光装置における分光特性取得の原理を説
明する図である。この図に示すように、複素振幅作用素
sigで表される被測定光と、複素振幅作用素aLOで表
される参照光とが、互いに異なる方向からビームスプリ
ッタ21へ入力するものとする。このとき、被測定光の
反射成分と参照光の透過成分とが合波されてビームスプ
リッタ21から出力される出力光(複素振幅作用素a
out1)は検出器22により検出される。また、被測定光
の透過成分と参照光の反射成分とが合波されてビームス
プリッタ21から出力される出力光(複素振幅作用素a
out2)は検出器23により検出される。
【0013】2つの検出器22,23それぞれから出力
される電気出力の差は
【数1】 なる式で表される。参照光がコヒーレント状態(振幅α
LO)であれば、平均光子数nout
【数2】 なる式で表される。ここで、Xsigsig) は被測定光
の直交成分を表す。
【0014】このときの分散は
【数3】 なる式で表される。参照光の振幅が被測定光の振幅に対
して十分強いとすると、参照光の直交振幅ゆらぎ(量子
ゆらぎ)は極めて小さいので、上記(3)式の右辺の第一
項は無視できて、分散は
【数4】 なる式で近似される。
【0015】以上のように、差出力には参照光のゆらぎ
は含まれず、参照光によって増大された被測定光および
その量子ゆらぎのみが得られることになる。ここで得ら
れる値は、物理的には被測定光のウィグナー関数の特定
の位相への投影になっている。この投影は、例えば被測
定光が単一モードのレーザ光であれば単一のガウシアン
分布となる。このような分布を得るためには、同一の計
測を繰り返し、得られた値を統計処理することが必要で
ある。具体的には、計測毎の差出力を、横軸に出力値、
縦軸に頻度をプロットすることにより分布を求める。
【0016】測定の作用を説明するために、被測定光と
して図2の波長特性を持つレーザ光を考える。本手法に
よれば、参照光は被測定光のうち同じ波長成分だけを抽
出する働きがあるため、例えば波長λ1の参照光を用い
ることにより、被測定光の成分のうち波長λ1の成分だ
けを抽出・増幅する。その結果、例えば図3に示す分布
が得られる。同様に、波長λ2の参照光を用いた場合に
も、図4に示す分布が得られる。ただし、図3の分布と
図4の分布とでは高さが必ずしも同一ではなく、分布の
高さは被測定光の波長成分の存在比に比例する。このよ
うに、参照光の波長を変化させて分布を測定し、横軸に
波長、縦軸に分布の高さをプロットすることにより、被
測定光の各波長成分の存在比が計測でき、図2に示すよ
うな被測定光の分光特性を得ることができる。
【0017】次に、第1実施形態に係る分光装置の構成
について図5を用いて説明する。図5は、第1実施形態
に係る分光装置1の構成図である。この図に示す分光装
置1は、上述した分光特性取得の原理に基づいて被測定
光31のスペクトルを測定するものである。この分光装
置1では、被測定光31の経路に沿って、入射端子3
2、光ファイバー33、コリメーターレンズ34、グラ
ンテーラープリズム35、ビームサンプラー36、λ/
2板37、可変NDフィルター38、光路遮断器39が
順に設置されている。一方、分光装置1内部に波長可変
光源40が設置され、この波長可変光源40から出力さ
れる参照光41の経路に沿って、コリメーターレンズ4
2、グランテーラープリズム43、λ/2板44、光路
遮断器45が順に設置されている。
【0018】被測定光31と参照光41との経路の交点
には、偏光ビームスプリッタ46が設置され、偏光ビー
ムスプリッタ46の後方には、λ/2板47、偏光ビー
ムスプリッタ48、反射ミラー49,50、光検出部5
3が順に設置されている。ビームサンプラー36の脇に
はフォトダイオード51が設置されており、また、偏光
ビームスプリッタ46の脇にはフォトダイオード52が
設置されている。グランテーラープリズム35,43、
λ/2板37,45,47、可変NDフィルター38、
光路遮断器39,45それぞれは、調整機構(図示せ
ず)が取り付けられており、ケーブルを介して制御部5
6と接続されている。以上の構成要素は、光学測定系を
成しており、外部からの迷光および電磁ノイズを遮断す
るための匡体57内に設置されている。光検出部53は
処理部54に接続され、処理部54は表示部55に接続
されている。
【0019】次に、図5を用いて、被測定光31、参照
光41及び電気出力58それぞれの流れについて説明す
る。被測定光31は、匡体57に取り付けられた入射端
32から入射され、光ファイバー33により導光され、
光ファイバー33から出射された後にコリメートレンズ
34によりコリメートされ、グランテーラープリズム3
5により余分な偏光成分をカットされ、一方向に揃った
直線偏光となる。グランテーラープリズム35から出力
された被測定光31は、その一部がビームサンプラー3
6によりカットされフォトダイオード51に入射する。
ビームサンプラー36を透過した被測定光31は、λ/
2板37により偏光ビームスプリッタ46を完全に反射
する方向(S偏光:紙面に垂直)に直線偏光の方向を変
化させられる。
【0020】一方、波長可変光源40から出力された参
照光41は、コリメートレンズ42によりコリメートさ
れた後、グランテーラープリズム43により余分な偏光
成分をカットされ、一方向に揃った直線偏光となる。さ
らに、参照光41は、λ/2板44により偏光ビームス
プリッタ46を完全に透過する方向(P偏光:紙面に水
平)に直線偏光の方向を変化させられる。
【0021】偏光ビームスプリッタ46では、被測定光
31は反射し、参照光41は透過するため、被測定光3
1と参照光41とは同一光軸上に偏光ビームスプリッタ
46より出力される。偏光ビームスプリッタ46から出
力された被測定光31および参照光41は、λ/2板4
7でそれぞれ偏光方向を45度回転させられ、偏光ビー
ムスプリッタ48に入射する。偏光ビームスプリッタ4
8からの2つの出力光59,60は、反射ミラー49,
50でそれぞれ反射され、光検出部53に配置された2
つのフォトダイオード(後述)でそれぞれ検出され、こ
の検出信号は差分・増幅・整形される。光検出部53か
らの電気出力58は、処理部54で統計処理及び演算さ
れ、演算された被測定光31の分光特性は表示部55に
送られ表示される。
【0022】なお、図1を用いて説明した分光特性取得
の原理では、被測定光と参照光とを1つのビームスプリ
ッタ21に入射する配置であったが、本実施形態の分光
装置1では、偏光ビームスプリッタ46、λ/2板47
および偏光ビームスプリッタ48に置き換えている。こ
の理由は、実用上1つのビームスプリッタだけでは光の
分割比を正確に1:1に調整することが困難であるた
め、偏光ビームスプリッタと波長板との組み合わせを用
いて偏光特性を利用することにより、これを実現するた
めである。すなわち、本実施形態の分光装置1における
2つの偏光ビームスプリッタ46,48とλ/2波長板
47との組み合わせは、分光特性取得の原理で説明した
1つのビームスプリッタ21を使う方式と原理的には同
じである。
【0023】次に、分光装置1の光検出部53の構成に
ついて図6を用いて説明する。図6は、第1実施形態に
係る分光装置1の光検出部53の構成図である。光検出
部53は、2つのフォトダイオード61,62、チャー
ジアンプ63、波形整形アンプ64、ADコンバーター
65で構成される。トリガ信号66は、ADコンバータ
ー65におけるAD変換のタイミングを決めるためので
あり、制御部56から送られる。偏光ビームスプリッタ
48からの2つの出力光59,60は、それぞれフォト
ダイオード61,62に入射する。
【0024】フォトダイオード61,62が直列に接続
され、両者の接続の中間から出力をとっているため、そ
れぞれの出力信号の差が得られる構成となっている。図
7は、実際のフォトダイオード61,62の設置接続例
を示す図である。図7のようにフォトダイオード61の
カソード(K)とフォトダイオード62のアノード
(A)とを接続することにより、結線が短くなり、浮遊
容量によるノイズを抑える効果がある。また、本実施形
態では、光子1個レベルでのゆらぎ(量子ゆらぎ)を測
定するため、ノイズ対策が特に重要である。そこで、外
部電磁ノイズを遮断するために、光検出部53の匡体6
9には銅を用い、各構成要素はこの中に配置される。
【0025】チャージアンプ63は、フォトダイオード
61,62からの差出力を電荷増幅する。チャージアン
プ63は、低ノイズ特性のもので、例えば等価入力雑音
が100electronRMS程度の性能であるのが好適であ
る。波形整形アンプ64は、チャージアンプ63から出
力された電気出力を、ADコンバーター65への入力に
適した波形に整形することを目的とし、同時に雑音の平
滑化を行ない低S/Nを実現する。また、ADコンバー
ター65でデジタル変換したい数値は差出力の電荷であ
り、波形整形アンプ64からの出力パルスのピーク高さ
に相当する。そのため、この出力パルスのピーク位置を
検出するために、制御部56からのトリガ信号66がA
Dコンバーター65に入力される。図8は、波形整形ア
ンプ64からの出力パルス71およびトリガ信号66そ
れぞれの波形の一例を示す図である。この例では、トリ
ガ信号66の立ち上がりのタイミングでADコンバータ
ー65はAD変換を行う。制御部56からのトリガ信号
66は、フォトダイオード51の信号から作られ、被測
定光31に同期している。
【0026】このような光検出器53に接続された処理
部54は、光検出器53内のADコンバーター65から
出力されたデジタル値を入力する。分光特性取得の原理
で説明したように、光検出部53からの電気出力58は
計測毎に異なる値が出力されるが、これを積算して処理
することにより必要な分布が得られる。処理部54は、
上記統計処理を行い、さらに制御部56から送られてく
る参照光41の波長の情報を基に、被測定光31の各波
長成分の存在比を求め、被測定光31の分光特性を演算
する。そして、表示部55は、処理部54で演算された
被測定光31の分光特性を、例えば図2の形式で表示す
る。
【0027】次に、本実施形態に係る分光装置1を用い
た実際の測定を想定した動作について説明する。以下で
は、被測定光31は図2の分光特性を持つパルス光とす
る。
【0028】被測定光31を入力して分光特性を測定す
るのに先だって、参照光41に合わせて各光学素子を調
整しておく必要がある。この調整は、参照光光源40が
同一のものであれば、毎回行う必要はなく、調整に必要
なデータを適宜制御部56に蓄えておく。また、調整中
は被測定光31側の光路遮断器39は閉じておく。この
調整は以下のように行なう。
【0029】まずグランテーラープリズム43の光学軸
を調整して、グランテーラープリズム43から出力され
る参照光41の強度が最大になるようにする。これによ
り、偏光方向が一方向に揃った参照光41が得られる。
次にλ/2板44の光学軸を調整し、フォトダイオード
52へ入力する参照光41の強度が最小となるようにす
る。これにより、偏光ビームスプリッタ46を完全に透
過する方向(P偏光:紙面に水平)に参照光41の直線
偏光の方向を変化させられる。偏光ビームスプリッタ4
6からの参照光は、λ/2板47により偏光方向を45
度回転させられ、偏光ビームスプリッタ48に入射して
2つに分割され、反射ミラー49,50で反射され、光
検出部53内の2つのフォトダイオード61,62に入
射する。この際、λ/2板47の光学軸の調整によっ
て、偏光ビームスプリッタ48での分割比が1:1にな
るように調整する。分割比のモニターは処理部54で行
い、得られた分布が図9に示すように0Vを中心とした
形状になるように調整する。また前提として、波長毎の
参照光41の光量は分かっているものとする。これらの
データは制御部56に記憶され、波長および光量の調節
は、制御部56が行う。
【0030】以上に説明した参照光41の光学系の調整
の後に以下のようにして被測定光31の測定を行う。図
10は、第1実施形態に係る分光装置1を用いた測定の
流れを示すフローチャートである。
【0031】上述したように、参照光41に合わせて光
学素子の調整を行う際には、光路遮断器39が閉じて、
光路遮断器45が開いているので、この調整後に光路遮
断器45を閉じる(ステップS11)。次に光路遮断器
39を開き、被測定光31を入射する(ステップS1
2)。これにより、被測定光31は、匡体57に取り付
けられた入射端32から入射され、光ファイバー33に
より導光され、光ファイバー33から出射された後にコ
リメートレンズ34によりコリメートされる。そして、
グランテーラープリズム35の光学軸を調整して、グラ
ンテーラープリズム35から出力される被測定光31の
強度が最大になるようにする(ステップS13)。この
ときの出力モニターはフォトダイオード51で行う。こ
れにより、グランテーラープリズム35から出力される
被測定光31は、余分な偏光成分がカットされ、一方向
に揃った直線偏光となる。
【0032】次にλ/2板37の光学軸を調整して、フ
ォトダイオード52への入力が最小となるようにする
(ステップS14)。これにより、偏光ビームスプリッ
タ46を完全に反射する方向(S偏光:紙面に垂直)に
被測定光31は直線偏光の方向を変化させられる。偏光
ビームスプリッタ46で反射された被測定光31は、λ
/2板47により偏光方向を45度回転させられ、偏光
ビームスプリッタ48に入射して2つに分割されて、そ
れぞれ反射ミラー49,50で反射され、2つのフォト
ダイオード61、62に入射する。ここで偏光ビームス
プリッタ48での分割比が1:1になるように、λ/2
板37の回転によって微調整を行なう。分割比のモニタ
ーは処理部54で行い、得られた分布が図9に示すよう
に、0Vを中心とした形状になるように調整する。次に
光量の調節を行なう(ステップS15)。適切な光量
は、参照光41に対し被測定光31が10-5〜10-8
あり、フォトダイオード51で得られた被測定光31の
光量の情報を基に、可変NDフィルター39の調整また
は参照光光源40へ供給する電流量の調節により行な
う。
【0033】そして、光路遮断器45を開け、参照光4
1を出射する(ステップS16)。このとき、被測定光
31と参照光41とを同期させるため、フォトダイオー
ド51で得られた被測定光31の入射タイミングに合わ
せて、参照光光源40より参照光41を出射する。ここ
までの操作で被測定光31と参照光41とは混合され、
分光特性取得の原理で述べた工程で、検出・統計処理さ
れる(ステップS17)。次に参照光41の波長を変え
てステップS16およびS17の過程を繰り返す(ステ
ップS18)。得られたデータから被測定光31の分光
特性を演算し(ステップS19)、表示部55に表示す
る(ステップS20)。
【0034】ここで、本実施形態で測定できる光量と測
定にかかる時間について説明する。測定できる光量は、
既述したように参照光41に対し被測定光31が10-5
〜10-8である。この関係を満たせばどのような光量で
も測定可能であるが、現実の問題として光量を大きくす
ることによる検出系(フォトダイオードおよびアンプ)
の飽和が問題となる。したがって、参照光41をレーザ
パルスとすると、条件により違いはあるが、典型値とし
て108光子/パルス程度が望ましい。この場合、被測
定光31としては、1〜1000光子/パルス程度のも
のが測定可能である。このように本実施形態では、1光
子レベルでの被測定光31の測定が可能であることが特
長である。さらに、被測定光31の光子数が多くなった
場合には、可変NDフィルター38により減光すること
により、ダイナミックレンジを大きくすることができ
る。測定時間としては、チャージアンプ63の帯域が大
きく影響する。入手し易い低ノイズアンプとして5kH
z帯域のものを使用し、統計的に十分な測定点数を10
000点とし、波長点数を100点として見積もると、
5分程度で1測定が可能となる。高帯域の検出系を採用
すれば、さらに高速な測定が実現できる。
【0035】次に、参照光と被測定光のタイミングにつ
いて述べる。本実施形態では、参照光31と被測定光4
1とが時間的および空間的に一致することが重要であ
る。それ故、被測定光31のすべての情報を得るために
は、参照光41のパルス幅が被測定光31のパルス幅と
同じか大きくなくてはいけない。一方、参照光41のパ
ルス幅が被測定光31のパルス幅より小さい場合には、
参照光41と重なった部分の分光特性のみが計測され
る。これを利用すると、参照光41の発光時間タイミン
グを制御部56により変化させることにより、被測定光
31の時間分解分光計測が可能になる。図11に参照光
31および被測定光41の時間タイミング例を示す。こ
の例では被測定光31のハッチング部分の分光特性が計
測される。なお、図11では説明の簡略化のため矩形波
で表示したが、任意の時間形状が可能である。
【0036】このように本実施形態に係る分光装置1
は、光学的に比較的簡単な構成である。また、分光装置
1は、被測定光31が微弱であって1光子レベル/パル
ス程度であっても、被測定光31の分光特性を測定する
ことができる。
【0037】(第2実施形態)次に、本発明に係る分光
装置の第2実施形態について説明する。図12は、第2
実施形態に係る分光装置における分光特性取得の原理を
説明する図である。この図に示す原理は、被測定光31
の光量が大きい場合に適用するのに好適な計測法であっ
て、図1に示したものとの相違点は、参照光が入力して
いたポートに真空場(複素振幅作用素avuc)が入力し
ていることである。真空場とは、測定系を量子論的に扱
う際に導入される量であり、平均複素振幅及び平均光子
数それぞれがゼロで、直交振幅のゆらぎが1/4であ
り、あらゆる波長成分を持つという性質がある。本実施
形態で利用する特徴だけを分かり易く言い換えると、真
空場は、どのような波長で測定しても同じ値であり、そ
の大きさは既知である。さらに、図1では参照光の振幅
が被測定光に対して十分強いとしたが、今回は被測定光
の振幅が真空場に対して十分強いことが相違点である。
そのため、上記(2)式は、
【数5】 なる式に書き換えられる。ここでは被測定光がコヒーレ
ント光であると仮定してある。
【0038】次に、被測定光が多くの波長成分を含む場
合を考える。波長成分をλで表すと、差出力は
【数6】 なる式で表される。ここで、R,Tはそれぞれビームス
プリッタ21の反射率,透過率である。
【0039】上記(6)式の右辺の第2項は、被測定光の
λ個の波長成分が真空場と干渉して生じる項であり、測
定結果にλ個のピークとして得られる。このλ個のピー
クの高さは、波長成分の存在比に依存する。例えば図1
3に示す2波長成分の被測定光の場合、例えば図14の
ような結果が得られる。図14の横軸は電圧出力値であ
り、縦軸は頻度である。この例では波長成分の存在比を
1:0.6にしてある。2つのピークがそれぞれの波長
成分の真空場に対応している。横軸は電圧出力値である
が、入力波長とR,Tとの関係から波長に換算できる。
この例では右側が長波長側になっている。図14は被測
定光の分光特性と真空場とがコンボリューションしたも
のであるので、真空場でデコンボリューションすること
により、被測定光の分光特性を知ることができる。な
お、ここでは被測定光の分光特性が不連続な場合を例に
したが、連続的な分光特性を持つものでも同様である。
【0040】本実施形態に係る分光装置の構成は、図5
に示した構成のうち波長可変光源40から光路遮断器4
5に到るまでの各構成要素を取り除いたものであり、或
いは、図5に示した構成において光路遮断器45を閉じ
たままとしたものである。
【0041】図15は、第2実施形態に係る分光装置を
用いた測定の流れを示すフローチャートである。本2実
施形態に係る分光装置を用いた測定の流れは、図10に
示されたものと類似しており、参照光側の光路遮断器4
5を閉じたまま同様の測定を行うことにより、参照光側
の光源40を使わないことが特徴である。また、図10
では偏光ビームスプリッタ48での参照光31の分割比
を1:1にするための調整をλ/2板37によって行な
ったが、ここでは参照光側の光源40を使わないため、
λ/2板47で行なうことが相違点である。
【0042】測定前の準備として、まず上記(6)式にお
けるビームスプリッタの各波長成分での反射率Rと透過
率Tを測定しておく。また図12では1つのビームスプ
リッタ21で説明したが、本実施形態では2つの偏光ビ
ームスプリッタ46,48とλ/2板47との組み合わ
せを用いるため、ここでの反射率Rおよび透過率Tそれ
ぞれは、これらの3つを組み合わせた総合的なものであ
る。さらに、標準光源を被測定光31とし、出力電圧値
と波長との関係を別に求めておく。これらのデータは制
御部56に蓄えられ、調整及び演算に適宜使用される。
【0043】以下の説明では、被測定光31の測定の流
れは、図10での説明と重複するところが多いので、適
宜省略して説明する。参照光側の光路遮断器45を閉じ
る(ステップS31)。光路遮断器39を開け、被測定
光31を入射する(ステップS32)。グランテーラー
プリズム35の調整(ステップS33)、λ/2板37
の調整(ステップS34)、λ/2板47の調整(ステ
ップS35)、光量の調節(ステップS36)、検出・
統計処理(ステップS37)での各操作は図10で既述
したものと同じである。被測定光31の光量は、真空場
が光子1個レベルであるので、108個/パルス程度に
する。図10との相違点は、図10では参照光41の波
長を変えて測定を繰り返したが、本実施形態では、真空
場はすべての波長成分を持っているため、参照光41の
波長を掃引することなしに、一度で全波長成分の分布を
取得できることである。演算部54では、既知の真空
場、波長と出力電圧値との位置の関係から、被測定光3
1の分光特性を演算し(ステップS38)、その結果を
表示部に表示する(ステップS39)。
【0044】(第3実施形態)次に、本発明に係る分光
装置の第3実施形態について説明する。記述した第1実
施形態および第2実施形態それぞれの分光装置は、被測
定光がパルス光である場合の構成であったが、本実施形
態に係る分光装置は、被測定光が連続光である場合の構
成である。
【0045】図16は、第3実施形態に係る分光装置2
の構成図である。この図16では、図5に示した構成部
品と同様のものには同じ符号を付している。本実施形態
に係る分光装置2の構成は、図5に示した構成と略同様
であるが、被測定光31の経路にあるコリメートレンズ
34の後方にチョッパー81が設けられている点で相違
する。測定の動作は第1実施形態と略同様であるが、フ
ォトダイオード51からの信号の代わりに、チョッパー
81による繰り返し周波数に同期して参照光41は出射
される。同様に、検出部53でのADコンバーターのト
リガ信号66もチョッパー81による繰り返し周波数に
同期している。チョッパー81により、連続光である被
測定光31はパルス変換されるため、第1実施形態と同
様の構成で被測定光31の分光特性を計測できる。
【0046】(第4実施形態)次に、本発明に係る分光
装置の第4実施形態について説明する。本実施形態に係
る分光装置も、被測定光が連続光である場合の構成であ
る。本実施形態に係る分光装置の構成は、図5に示した
構成と略同様であるが、検出部53の回路構成が相違す
る。
【0047】図17は、第4実施形態に係る分光装置の
検出部53の構成図である。この図17では、図6に示
した構成部品と同様のものには同じ符号を付している。
本実施形態では、フォトダイオード61,62からの差
出力は、チャージアンプ63で電荷増幅され、ある時間
間隔での積算電荷を得るために、積算時間に対応するリ
セット信号91がチャージアンプ63に入力される。こ
のリセット信号91により、チャージアンプ63の電荷
増幅がリセットされ、決められた積算時間における電荷
が整形アンプ64に送られる。図6での説明と同様に、
ADコンバーター65にトリガ信号66が入力される
が、トリガ信号66は、リセット信号91と同期してい
る。リセット信号91およびトリガ信号66は制御部5
6から送られ、その時間タイミングは制御部56で制御
される。図18にフォトダイオード61,62からの差
出力、リセット信号91、チャージアンプ63出力それ
ぞれのタイムチャートを示す。この場合には、積算時間
がリセット信号91のパルス周期Tである。第1実施形
態ではパルス幅が積算時間に対応していたので、本実施
形態でも同様の方法で被測定光31の分光特性を計測で
きる。
【0048】(第5実施形態)次に、本発明に係る分光
装置の第5実施形態について説明する。本実施形態に係
る分光装置も、被測定光が連続光である場合の構成であ
る。本実施形態に係る分光装置の構成は、図5に示した
構成と略同様であるが、検出部53の回路構成が相違す
る。
【0049】図19は、第5実施形態に係る分光装置の
検出部53の構成図である。この図19では、図6に示
した構成部品と同様のものには同じ符号を付している。
本実施形態では、フォトダイオード61,62からの差
出力は、電流アンプ92に入力し増幅される。電流アン
プ92からの出力はADコンバーター65でAD変換さ
れ、演算部54に送られる。演算部54ではAD変換さ
れたデータをある時間間隔で積算し、統計処理をソフト
的に行う。それ以降は第1実施形態での工程と同じであ
る。
【0050】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
係る分光装置は、光学的に比較的簡単な構成である。ま
た、この分光装置は、被測定光を量子として扱うレベル
(すなわち光子レベル)での分光特性を測定することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る分光装置における分光特性
取得の原理を説明する図である。
【図2】被測定光の波長特性の一例を示す図である。
【図3】波長λ1の参照光を用いた場合に得られる分布
の一例を示す図である。
【図4】波長λ2の参照光を用いた場合に得られる分布
の一例を示す図である。
【図5】第1実施形態に係る分光装置1の構成図であ
る。
【図6】第1実施形態に係る分光装置1の光検出部53
の構成図である。
【図7】第1実施形態に係る分光装置1の光検出部53
における2つのフォトダイオードの設置接続例を示す図
である。
【図8】第1実施形態に係る分光装置1の光検出部53
における波形整形アンプ64からの出力パルス71およ
びトリガ信号66それぞれの波形の一例を示す図であ
る。
【図9】第1実施形態に係る分光装置1における参照光
41の光学系の調整の際に得られる分布を示す図であ
る。
【図10】第1実施形態に係る分光装置1を用いた測定
の流れを示すフローチャートである。
【図11】参照光31および被測定光41の時間タイミ
ング例を示す図である。
【図12】第2実施形態に係る分光装置における分光特
性取得の原理を説明する図である。
【図13】被測定光の波長特性の一例を示す図である。
【図14】真空場を用いた場合に得られる分布の一例を
示す図である。
【図15】第2実施形態に係る分光装置を用いた測定の
流れを示すフローチャートである。
【図16】第3実施形態に係る分光装置2の構成図であ
る。
【図17】第4実施形態に係る分光装置の検出部53の
構成図である。
【図18】第4実施形態に係る分光装置の検出部53に
おける、フォトダイオード61,62からの差出力、リ
セット信号91、チャージアンプ63出力それぞれのタ
イムチャートである。
【図19】第5実施形態に係る分光装置の検出部53の
構成図である。
【図20】光スペクトルアナライザーの構成図である。
【図21】ヘテロダイン分光装置の構成図である。
【符号の説明】
1,2…分光装置、31…被測定光、32…入射端子、
33…光ファイバー、34…コリメーターレンズ、35
…グランテーラープリズム、36…ビームサンプラー、
37…λ/2板、38…可変NDフィルター、39…光
路遮断器、40…波長可変光源、41…参照光、42…
コリメーターレンズ、43…グランテーラープリズム、
44…λ/2板、45…光路遮断器、46…偏光ビーム
スプリッタ、47…λ/2板、48…偏光ビームスプリ
ッタ、49,50…反射ミラー、51,52…フォトダ
イオード、53…光検出部、54…処理部、55…表示
部、56…制御部、61,62…フォトダイオード、6
3…チャージアンプ、64…波形整形アンプ、65…A
Dコンバーター、81…チョッパー、92…電流アン
プ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定光を入力し2分岐して第1の光お
    よび第2の光とする分岐部と、 前記第1の光および前記第2の光それぞれを受光して、
    両者の強度の差を検出する光検出部と、 前記光検出部により検出された強度差の分布を求め、こ
    の分布に基づいて前記被測定光のスペクトルを求める処
    理部と、 を備えることを特徴とする分光装置。
  2. 【請求項2】 波長が可変の参照光を出力する波長可変
    光源と、前記被測定光と前記参照光とを合波する合波部
    と、を更に備え、 前記分岐部が前記合波部により合波された前記被測定光
    と前記参照光とを2分岐し、 前記処理部が前記光検出部により検出された強度差の分
    布に基づいて前記被測定光のうち前記参照光の波長と同
    じ波長成分の強度を求める、 ことを特徴とする請求項1記載の分光装置。
  3. 【請求項3】 前記光検出部は、前記第1の光を受光す
    る第1のフォトダイオードと、前記第2の光を受光する
    第2のフォトダイオードとを有し、前記第1のフォトダ
    イオードのカソードと前記第2のフォトダイオードのア
    ノードとが接続されており、当該接続点より前記第1の
    光および前記第2の光それぞれ強度の差を出力する、こ
    とを特徴とする請求項1記載の分光装置。
  4. 【請求項4】 被測定光を入力し2分岐して第1の光お
    よび第2の光とし、 前記第1の光および前記第2の光それぞれを受光して、
    両者の強度の差を検出し、 この検出された強度差の分布を求め、この分布に基づい
    て前記被測定光のスペクトルを求める、 ことを特徴とする分光方法。
  5. 【請求項5】 波長が可変の参照光を波長可変光源より
    出力して、前記被測定光と前記参照光とを合波し、 この合波された前記被測定光と前記参照光とを2分岐し
    て前記第1の光および前記第2の光とし、 前記第1の光および前記第2の光それぞれを受光して、
    両者の強度の差を検出し、 この検出された強度差の分布を求め、この分布に基づい
    て前記被測定光のうち前記参照光の波長と同じ波長成分
    の強度を求める、 ことを特徴とする請求項4記載の分光方法。
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