JP2000266223A - 半導体マイクロバルブ - Google Patents

半導体マイクロバルブ

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JP2000266223A
JP2000266223A JP6920099A JP6920099A JP2000266223A JP 2000266223 A JP2000266223 A JP 2000266223A JP 6920099 A JP6920099 A JP 6920099A JP 6920099 A JP6920099 A JP 6920099A JP 2000266223 A JP2000266223 A JP 2000266223A
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JP
Japan
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flexible portion
valve
silicon substrate
flexible
bimetal
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6920099A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaari Kamakura
將有 鎌倉
Shigeaki Tomonari
恵昭 友成
Hitoshi Yoshida
仁 吉田
Hiroshi Kawada
裕志 河田
Keiko Fujii
圭子 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】可撓部の変位量が大きく且つ良好なシール特性
が得られる半導体マイクロバルブを提供する。 【解決手段】第1のシリコン基板10に貫設された弁口
10aを開閉する弁体23を有する第2のシリコン基板
20を備える。第2のシリコン基板20は、第1のシリ
コン基板10の周部11に接合された支持部21に支持
された可撓性を有するダイアフラム状の可撓部22と、
可撓部22の撓みに応じて弁座13に離接する上記弁体
23とを備える。可撓部22上には、金属薄膜よりなる
バイメタル素膜24が積層されている。このバイメタル
素膜24は、可撓部22とともにバイメタルを構成す
る。バイメタルが、熱膨張を利用して可撓部22を変形
させる駆動部を構成している。可撓部22は、弁体23
およびバイメタル素膜24それぞれに対応する部位を除
いた部位に複数の小孔25が網目状に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体などの流体の
流量制御に用いられる半導体マイクロバルブに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、気体などの流体の流量制御に
用いられる半導体マイクロバルブとして、図2に示す構
成のものが提案されている(例えば、特表平4−506
392号公報、特開平7−4538号公報)。図2に示
した半導体マイクロバルブは、常開型のバルブであっ
て、厚み方向の一面(図2における上面)から他面(図
2における下面)にわたって貫通した貫通孔よりなる弁
口10aが形成されたシリコン基板10と、中央部22
aが図2および図3(a)に示すように弁口10aを開
閉する弁体を兼ねた可撓部22’とを備えている。ここ
に、可撓部22’は、周部22cがスペーサ30を介し
てシリコン基板10の上記一面側に結合されている。な
お、可撓部22’の要所には、流体の通る流通孔(図示
せず)が形成されている。この流通孔は、弁体により弁
口10aが開かれた状態で弁口10aと連通する。
【0003】また、可撓部22’には、熱膨張を利用し
て可撓部22’を変形(湾曲)させる駆動部(図示せ
ず)が設けられており、可撓部22’の湾曲量を制御で
きるようになっている。駆動部は、例えばバイメタルの
熱膨張による湾曲を利用する場合、可撓部22’ととも
にバイメタルを構成するバイメタル素膜(図示せず)が
可撓部22’上に形成されている。
【0004】なお、可撓部22としては、平板状のダイ
アフラム構造のものや、図4に示すように中央部22a
に一端が結合され周部22cに他端が結合されたビーム
22bを有するビーム構造のものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来構
成の半導体マイクロバルブでは、可撓部22’が平板状
のダイアフラム構造の場合、可撓部22’の周部22c
による引張り応力のために中央部22aの大きな変位が
得にくいという不具合があった。一方、可撓部22’が
図4に示すようなビーム構造の場合、ダイアフラム構造
に比べて引っ張り応力が緩和されるので中央部22aの
より大きな変位を得ることができるが、ダイアフラム構
造に比べて可撓部22’の剛性が弱くなるという不具合
があった。ここに、可撓部22’の剛性が弱くなると、
図3(a)に示すように弁口10aを可撓部22’の中
央部22aよりなる弁体によって閉じた状態において、
弁口10aから図3(b)中に矢印で示す向きに流体の
圧力を受けた際に、弁体(可撓部22’の中央部22
a)の一部が図3(b)に示すように浮き上がってしま
い、リークが発生する恐れがあった(つまり、バルブを
完全に締め切れない状態が発生してしまう恐れがあっ
た)。
【0006】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、可撓部の変位量が大きく且つ良好な
シール特性が得られる半導体マイクロバルブを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、厚み方向の一面から他面にわた
って弁口が形成された半導体基板と、半導体基板の上記
一面側に結合された支持部に支持されたダイアフラム状
の可撓部と、可撓部の中央部に設けられ半導体基板の上
記一面側において上記弁口を開閉する弁体と、可撓部に
設けられ熱膨張を利用して可撓部を変形させる駆動部と
を備え、可撓部は、弁口および駆動部それぞれに対応す
る部位を除いた部位に複数の小孔が形成されてなること
を特徴とするものであり、ダイアフラム状の可撓部にお
いて弁口および駆動部それぞれに対応する部位を除いた
部位に複数の小孔が形成されていることにより、従来の
平板状のダイアフラム構造に比べて可撓部の変位量を大
きくすることができ、かつ、従来のビーム構造のものに
比べて可撓部の剛性を高め良好なシール特性を得ること
ができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本実施形態の半導体マイクロバル
ブは、図1(a)に示すように、厚み方向の一面(図1
(a)における上面)から他面(図1(a)における下
面)にわたって貫通する貫通孔よりなる弁口10aが形
成された第1のシリコン基板10の周部11と、弁口1
0aを開閉する弁体23を有する第2のシリコン基板2
0の周部21とが接合されている。
【0009】第1のシリコン基板10は、弁体23が離
接する弁座13を、上記一面側において弁口10aの周
縁から厚み方向に突設してある。
【0010】一方、第2のシリコン基板20は、枠状に
形成され第1のシリコン基板10の周部11に接合され
た該第2のシリコン基板20の周部21よりなる支持部
と、該支持部21に支持された(周辺部が連結された)
可撓性を有するダイアフラム状の可撓部22と、可撓部
22の中央部において第1のシリコン基板10に近づく
向きに突設され可撓部22の撓みに応じて上記弁座13
に離接する上記弁体23とを備えている。ここにおい
て、弁体23は、可撓部22の他の部位よりも厚肉に形
成されている(弁体23は、支持部21と同じ厚さに形
成されている)。なお、可撓部22の要所には、流体の
通る流通孔(図示せず)が形成されている。また、弁体
23、可撓部22、支持部21、上記流通孔は第2のシ
リコン基板20をエッチング加工することによって形成
されている。
【0011】また、可撓部22には、第1のシリコン基
板10とは反対側で金属薄膜よりなるバイメタル素膜2
4が積層されている。このバイメタル素膜24は、可撓
部22とともにバイメタルを構成するものであって、バ
イメタル素膜24としては、例えばアルミニウムやニッ
ケルを用いる。したがって、バイメタル素膜24は可撓
部22よりも熱膨張係数が高いから、バイメタルの温度
が上昇すれば、可撓部22が図1(a)における上に凸
となる形で湾曲することになる。つまり、弁体23が弁
座13から離れるのであって、流路が開くのである。バ
イメタルの温度が下降すれば、弁体23が弁座13に近
づき接触するのは言うまでもない。要するに、本実施形
態では、バイメタルが、熱膨張を利用して可撓部22を
変形させる駆動部を構成している。なお、第2のシリコ
ン基板20上には、バイメタル素膜24に通電するため
の配線(図示せず)が形成されている。
【0012】ところで、本実施形態では、可撓部22
は、弁口10aおよび駆動部それぞれに対応する部位、
つまり、図1(b)に示すように弁体23およびバイメ
タル素膜24が形成された部位、を除いた部位(図1
(b)中に一点鎖線で示す領域内)に複数の小孔25が
網目状に形成されている。ここにおいて、小孔25の大
きさや小孔が可撓部22に占める面積を調整することに
よって、可撓部22の剛性および可撓部22の撓みやす
さ(つまり、変位量)を変化させることができる。な
お、本実施形態では、各小孔25はそれぞれ可撓部22
に貫設されているが、可撓部22を貫通しない形状とし
ても、可撓部22の剛性および可撓部22の撓みやすさ
を変化させることができる。
【0013】しかして、本実施形態では、ダイアフラム
状の可撓部22において弁口10aおよび駆動部それぞ
れに対応する部位を除いた部位に複数の小孔25が形成
されていることにより、従来の平板状のダイアフラム構
造に比べて可撓部22が撓みやすくなって可撓部22の
変位量を大きくすることができ、かつ、従来のビーム構
造のものに比べて可撓部22の剛性を高め良好なシール
特性を得ることができる。要するに、可撓部22の剛性
の低下を少なくしつつ可撓部22の変位量を大きくする
ことができる。
【0014】なお、本実施形態では、複数の小孔25が
網目状に形成されているが、複数の小孔25は、網目状
に限らず、弁体23が弁座13に接触した状態でシール
性が得られるように形成されていればよい。つまり、複
数の小孔25は、可撓部22の変形が可撓部22面内で
周方向において略同じになるような対称性若しくは規則
性或いは両方を有するように形成されていればよい。
【0015】
【発明の効果】請求項1の発明は、厚み方向の一面から
他面にわたって弁口が形成された半導体基板と、半導体
基板の上記一面側に結合された支持部に支持されたダイ
アフラム状の可撓部と、可撓部の中央部に設けられ半導
体基板の上記一面側において上記弁口を開閉する弁体
と、可撓部に設けられ熱膨張を利用して可撓部を変形さ
せる駆動部とを備え、可撓部は、弁口および駆動部それ
ぞれに対応する部位を除いた部位に複数の小孔が形成さ
れているので、ダイアフラム状の可撓部において弁口お
よび駆動部それぞれに対応する部位を除いた部位に複数
の小孔が形成されていることにより、従来の平板状のダ
イアフラム構造に比べて可撓部の変位量を大きくするこ
とができ、かつ、従来のビーム構造のものに比べて可撓
部の剛性を高め良好なシール特性を得ることができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態を示し、(a)は概略断面図、(b)
は概略平面図である。
【図2】従来例を示す概略断面図である。
【図3】同上の動作説明図である。
【図4】同上の可撓部の一例を示す概略平面図である。
【符号の説明】
10 第1のシリコン基板 10a 弁口 11 周部 13 弁座 20 第2のシリコン基板 21 支持部 22 可撓部 23 弁体 24 バイメタル素膜
フロントページの続き (72)発明者 吉田 仁 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 河田 裕志 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 藤井 圭子 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 3H057 AA05 BB04 CC02 DD12 EE10 FA22 FC02 FC08 HH02 HH05 3H062 AA04 AA15 BB28 BB33 CC04 HH02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚み方向の一面から他面にわたって弁口
    が形成された半導体基板と、半導体基板の上記一面側に
    結合された支持部に支持されたダイアフラム状の可撓部
    と、可撓部の中央部に設けられ半導体基板の上記一面側
    において上記弁口を開閉する弁体と、可撓部に設けられ
    熱膨張を利用して可撓部を変形させる駆動部とを備え、
    可撓部は、弁口および駆動部それぞれに対応する部位を
    除いた部位に複数の小孔が形成されてなることを特徴と
    する半導体マイクロバルブ。
JP6920099A 1999-03-15 1999-03-15 半導体マイクロバルブ Withdrawn JP2000266223A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008520933A (ja) * 2004-11-22 2008-06-19 イーストマン コダック カンパニー 変化する曲げ剛性を有する二点固定型熱アクチュエータ
CN112129269A (zh) * 2020-09-22 2020-12-25 孙永 一种交通轨道水平度检测装置

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Effective date: 20060606