JP2000264653A - 光学素子の成形金型及び光学素子の製造方法 - Google Patents

光学素子の成形金型及び光学素子の製造方法

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JP2000264653A
JP2000264653A JP11065738A JP6573899A JP2000264653A JP 2000264653 A JP2000264653 A JP 2000264653A JP 11065738 A JP11065738 A JP 11065738A JP 6573899 A JP6573899 A JP 6573899A JP 2000264653 A JP2000264653 A JP 2000264653A
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die
mold
molding
optical element
lens
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Takashi Kashiwabara
隆司 柏原
Shoji Nakamura
正二 中村
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/50Structural details of the press-mould assembly
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のレンズ成形金型では、上下のパンチ型
の両方に成形バリが発生する。バリの発生状況は成型毎
に異なり、型開きの時、成形レンズがどちらのパンチ型
に付着するか不確定であり、成形の自動化の障害となっ
ていた。 【解決手段】 上パンチ型2と下パンチ型1との間に上
下方向のプレス圧を付与したとき、プレス圧を超弾性部
材6を介して下パンチ型1と胴型3の段差部との当接面
に作用させ、密着させる。成形バリは胴型3と下パンチ
型1との間には発生せず、上パンチ型2側にのみ発生す
る。この結果、型開き時、成形レンズは成形バリが発生
した上パンチ型2側に常に付着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比較的小さな光学
レンズに適した成形金型及び光学素子の製造法方に関す
るものである。特に、金型内に成形レンズの材料である
ガラスあるいはプラスチック素材を収納し、金型を加熱
することで金型内の成形素材を昇温軟化させた後プレス
成形を行い、光学レンズを製作する際に使用するレンズ
成形金型に関するものである。また、本発明はそのよう
な光学素子の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスクプレイヤー、光磁気
ディスク記録装置、CD−ROM,CD−RAMドライ
ブなどの光ピックアップには、小型で高精度な光学レン
ズが使用されている。近年このような光ピックアップを
使用した製品の市場は急速に拡大しつつあり、それらを
搭載した機器の小型,薄型化も急速に進展している。従
って光ピックアップ自体の小型,軽量化、ひいてはレン
ズ単体の小型,高性能化とコストダウンが一層求められ
ている。
【0003】上記したような小型の光学レンズを成形す
る方法として、ガラスあるいはプラスチックからなるレ
ンズ素材を、予め球形,偏平円盤形,楕円体形などの形
状で定量体積(または重量)に加工し、そのレンズ素材
を金型内に収納し、金型共々加熱昇温し、レンズ素材が
適度に軟化した時点でプレスを行い、金型空間(キャビ
ティ)内に充満させ金型形状の転写を行う方法が知られ
ている。このような成型法は、従来からガラスレンズの
成形法として用いられている。プラスチックレンズを成
形する場合も、金型温度がガラスレンズのときと較べて
低温に設定されるだけで、加工工程は同様である。
【0004】以下その概要を述べる。
【0005】図8は従来のレンズ成形金型の構成の一例
を示した概略断面図である。図8に示したように、従来
のレンズ成形金型50は、下パンチ型51、上パンチ型
52、内胴型53、及び外胴型54の4点で構成され
る。上記複数の型部材で形成される内部空間に、レンズ
素材55が収納される。
【0006】図8に示すように組み合わされた金型ユニ
ット50を、熱プレス成型機に載置し成型を行う。図9
は、従来の金型ユニットを熱プレス成型機に載置した状
態を示した概略断面図である。図9において、61は下
押圧板、62は上押圧板、63は台座、64はピストン
ヘッド、65はピストン、66は外囲体である。
【0007】金型ユニット50と上押圧板62とは僅か
な接触圧で接した状態に保持されている。金型をプレス
するための上下の押圧板61,62には、ヒータが組み
込まれており、この上下の押圧板61,62で金型ユニ
ット50を挟んで伝熱加熱を行う。上押圧板62はピス
トン(エアーピストンあるいは油圧ピストン)65で上
下動するようになっている。
【0008】この状態で加熱を始め、金型中のレンズ素
材55が昇温軟化し、プレス成形可能な状態に達したと
ころでプレスを開始する。金型空間内にレンズ素材が充
満し金型面の形状が十分転写されるまで定温加熱・圧力
保持を継続した後、冷却過程に移行する。レンズ素材は
冷却と共に収縮する。従って、その収縮に追随し、レン
ズ素材が型離れを起こさず、金型とレンズ素材との密着
を確保するために、冷却過程においても適度な加圧を継
続する必要がある。さらに金型及びレンズ素材の温度が
下がり、レンズ素材が硬化した後圧力を解放し、金型ユ
ニット50を取り出し、分解して成形レンズを取り出
す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図8のレンズ成形金型
50において、内胴型53と上下パンチ型51,52と
が滑らかに抜き差しできることと、加工精度、加工バラ
ツキとを考慮すると、内胴型53の内径とパンチ型5
1,52の外径との間に適度なクリアランスを設けてお
く必要がある。クリアランスの量としては、片側で5μ
m程度が適切な寸法である。従って内胴型53の内径
(φDd)とパンチ型51,52の外径(φDp)の差
(φDd−φDp)は10μm程度となる。
【0010】ところが、このようにクリアランスを有し
た金型で、レンズ素材を金型内で変形させ充満するまで
プレスを行うと、このクリアランス部分に必然的に成形
バリが発生する。成形バリが発生すると、型を開いて成
形レンズを取り出す時、成形バリの発生状況によって成
形レンズが上下どちらのパンチ型に付着して出て来るか
が変化する。
【0011】自動機で成形レンズを取り外すことを考え
た場合、図10に示すように上パンチ型52を抜き上げ
た時、成形レンズ57が上パンチ型52に付着して出て
くるのが好ましい。このような状態であれば、成形レン
ズ57の外周を三っ爪チャックなどで掴んで容易に取り
外すことができる。
【0012】もし図11に示すように成形レンズ57が
下パンチ型51に貼り付いた場合、胴型53,54を抜
去しなければ成形レンズ57を取り出すことができな
い。また時々、胴型53,54を抜去する際、成形レン
ズ57が胴型53内に引っ掛かって胴型と一緒に持ち上
がって来る場合があり、この場合さらに成形レンズ57
の取り外しに手間がかかる。
【0013】上下パンチ型51,52のクリアランス部
に発生する成形バリは、成形毎にバリの大きさ等の発生
状況が微妙に異なり、型開き後成形レンズ57がどちら
のパンチ型に付着するかは確定できない。この様に成形
レンズが上下どちらのパンチ型に付着しているか確定で
きない場合、自動機での成形レンズの取り出しは極めて
複雑となる。
【0014】自動機で成形レンズ57の取り出しを行う
場合、まず型開き後、上下どちらのパンチ型に成形レン
ズが付着しているか判定しなければならない。上パンチ
型52に付着している場合は、前述したように最も簡単
に取り出しが行えるが、下パンチ型51に付着している
場合は、まず胴型53,54を抜去した後、チャックの
方向を下側に反転させて成形レンズ57を掴まなければ
ならない。また胴型53内に成形レンズ57が引っ掛か
り残留した場合は、別途人手によって綿棒などで突き出
す必要がある。
【0015】成形レンズ57が下パンチ型51に付着し
ているか、胴型53内に引っ掛かっているかの判定は、
人間が目視すれば簡単に判断できるが、これを機械で判
定するにはかなり大がかりで複雑な装置となる。しかも
生産工程中に人手や人による監視を要する作業がある
と、連続自動生産の障害となり、なかなか生産工程の合
理化が図れない。
【0016】本発明は、上記したような課題を解消する
ために、成形レンズが上下パンチ型のどちらか片方に安
定的かつ確定的に付着させることができる光学素子の成
形金型及び光学素子の製造方法を提供することを目的と
する。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために以下の構成とする。
【0018】即ち、本発明にかかる光学素子の成形金型
は、筒状の胴型と、前記胴型の上下方向からそれぞれ嵌
挿される上パンチ型と下パンチ型と、前記上パンチ型及
び前記下パンチ型のうちのいずれか一方と前記胴型との
間に設置された超弾性部材とを有し、前記胴型と前記上
パンチ型と前記下パンチ型によって囲まれるキャビティ
形状を転写することにより所望形状の光学素子を得る成
形金型であって、前記上パンチ型及び前記下パンチ型の
うちのいずれか一方と前記胴型とは、前記キャビティに
隣接する当接面を有し、前記上パンチ型と前記下パンチ
型との間に上下方向のプレス圧を付与したとき、前記プ
レス圧が前記超弾性部材を介して前記当接面に作用する
ように構成されたことを特徴とする。
【0019】また、本発明の光学素子の製造方法は、筒
状の胴型と、前記胴型の上下方向からそれぞれ嵌挿され
る上パンチ型と下パンチ型とによって囲まれるキャビテ
ィ内に成形素材を載置し、前記上パンチ型と前記下パン
チ型との間に上下方向のプレス圧を付与して前記成形素
材に前記キャビティ形状を転写して光学素子を製造する
方法であって、前記上パンチ型及び前記下パンチ型のう
ちのいずれか一方と前記胴型との間に超弾性部材を配置
し、前記プレス圧を、前記超弾性部材を介して、前記上
パンチ型及び前記下パンチ型のうちのいずれか一方と前
記胴型との、前記キャビティに隣接する当接面に付与さ
せながら、前記成形素材を成形することを特徴とする。
【0020】かかる構成によれば、上下方向のプレス圧
を付与して成形を行なう際、超弾性合金が弾性変形し、
その弾性力で上パンチ型及び下パンチ型のうちのいずれ
か一方と胴型との間の当接面が密着する。この結果、該
当接面のクリアランスはほぼゼロになるので、この部分
に成形素材は侵入せず、成形バリが発生しない。従っ
て、成形バリは、上パンチ型及び下パンチ型のうちの該
当接面を構成しない一方と胴型との間に常に発生する。
成形レンズは成形バリが発生した側のパンチ型に付着す
るので、上下パンチ型のいずれか所望する一方に成形レ
ンズを確定的に付着させることができる。これにより光
学素子の連続自動生産が容易になる。
【0021】上記の成形金型において、前記胴型は、内
径が異なる大径部及び小径部と、前記大径部及び前記小
径部とをつなぐ段差部とを有し、前記段差部が前記当接
面を構成することが好ましい。かかる好ましい構成よれ
ば、簡易な構造で上下のパンチ型の一方のみに成形バリ
を発生させる成形金型を構成することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図を用いて説明する。
【0023】図1は、本発明のレンズ成型金型の構成の
一例を示した概略断面図である。図1において、1は下
パンチ型、2は上パンチ型、3は内胴型、4は外胴型、
5はレンズ素材、6はリングスプリング、10はレンズ
成型用金型である。
【0024】レンズ成型金型10は、下パンチ型1の成
形面にレンズ素材5を載置して、内胴型3、外胴型4、
及びリングスプリング6を備えた上パンチ型2を嵌挿し
て組み立てられる。
【0025】図2は、図1のレンズ成型金型に用いられ
る内胴型3の縦断面図である。内胴型3の内面には、径
が異なる大径部3aと小径部3bとが形成されており、
大径部3aと小径部3bとの間には両者を結ぶ段差部3
cを有している。
【0026】内胴型3の下端面から段差部3cの下面ま
での高さをH3とし(図2)、下パンチ型1の外周部上
面1bから円柱凸部平坦部1aまでの高さをH1(図
1)とすると、H3<H1となるように構成されている。
従って、下パンチ型1に内胴型3を嵌挿すると、図1に
示すように、下パンチ型1の円柱凸部平坦部1aと内胴
型3の段差部3cとが当接し密着する。両当接面は、両
者の密着性が良好となるように、平面性よく仕上げられ
ている。
【0027】上パンチ型2の円柱凸部2bの根本には、
超弾性合金で造られた断面形状が略U字状(又は略V字
状)をしたリングスプリング6が圧入されている。U字
状のリングスプリング6は無負荷状態では、図1に示す
ように少しU字形状が開いた形を呈している。リングス
プリング6の外径は、外胴型4の内径より小さい。
【0028】成形プレス行程では上パンチ型2のフラン
ジ部2aが外胴型4の上端面4aに突き当たるまで押し
下げられる。従って外胴型4の長さによって成形レンズ
の厚さが決定付けられる。
【0029】上パンチ型2の円柱凸部2bの外径と内胴
型3の小径部3bの内径とは、なめらかに摺動できるよ
うに適度なクリアランスをもって加工されている。
【0030】次に上記の様に構成されたレンズ成形金型
の動作について説明する。
【0031】図3は、図1のレンズ成型金型10を熱プ
レス成型機に載置した状態を示した概略断面図である。
図3において、11は下押圧板、12は上押圧板、13
は台座、14はピストンヘッド、15はピストン、16
は外囲体である。上下の押圧板11,12内にはヒータ
が組み込まれており、金型ユニット10を挟んで伝熱加
熱を行う。
【0032】図1に示す様にレンズ素材5が挿置され準
備完了したレンズ成形金型ユニット10を、図3に示す
様に熱プレス機に載置し、上押圧板12を下降させ、ご
く軽い接触圧で金型ユニット10を挟み、伝導加熱を行
う。金型内のレンズ素材5が昇温軟化し、プレス成形可
能な状態に達したところでプレスを開始する。そうする
とプレスの進行と共に軟化したレンズ素材5が押し延ば
され金型空間(キャビティ)内に充填されて行く。
【0033】図4は、プレスが進行し、内胴型4の上端
面とリングスプリング6とがちょうど接触した時の状態
を示している。さらに上パンチ型2が下降すると、リン
グスプリング6が撓み始め、内胴型3にリングスプリン
グ6の弾性変形に基づく下向きの押圧力が作用し始める
(それまでは内胴型3の自重のみ)。即ち、内胴型3に
は、超弾性合金製リングスプリング6の弾性変形応力が
作用する。その働きで段差部3cと円柱凸部平坦部1a
とが強く密着し、軟化したレンズ素材が金型キャビティ
内に充満しても、下パンチ型1と内胴型3との間の成形
バリの発生を防ぐことが出来る。その後、図5に示すよ
うに、上パンチ型2のフランジ部2aが、外胴型4の上
端面4aに突き当たるまで押し下げられる。
【0034】図6は、超弾性合金の応力−歪み特性を表
したグラフである。鉄系の合金材料では、弾性歪み範囲
は通常0.5%程であるが、超弾性合金のそれは8%程
度あり、負荷を取り去った後は元の形状に復帰する。ま
た図6に示す様にある変形率を超えると変形量に関係な
くほぼ一定の応力を示す。
【0035】通常のバネ材では、図6のように大きく変
形させると、弾性変形範囲を越えてしまい永久変形を来
す。また通常のバネ材では、変形量に比例して応力も増
加するが、超弾性合金では変形量に関係なく応力がほぼ
一定であるため、一定の圧力で加圧すればよく、押圧力
が安定し圧力制御もし易い。
【0036】本発明で使用できる超弾性合金は、上記の
超弾性を示す材料であれば特に限定されず、周知の超弾
性合金を使用することができる。例えば、Ni−Ti系
合金を使用することができる。
【0037】なお、本方法では、上パンチ型2の円柱凸
部2bと内胴型3の小径部3bとの間には、従来どうり
のクリアランス(5μm程度)が存在し、成形バリが発
生する。
【0038】図5の状態のまま、レンズ素材に金型形状
が確実に転写されるまで定温加熱状態を維持し、その後
冷却工程に移行する。冷却工程を終了すると、金型ユニ
ット10を分解し、成形レンズ7を取り出す。
【0039】本実施の形態では、成形バリは上パンチ型
2側にのみ発生するので、成形レンズ7は上パンチ型2
側に常に付着する。従って、上パンチ型2を抜き上げる
だけで成形レンズ7を取り外すことができる。
【0040】以上により、レンズ成形の1サイクルが終
了する。
【0041】そして再び図1のように金型内にレンズ素
材5を収納し、熱プレス機に載置し成形を行う。
【0042】図7は、リングスプリングの他の例を示し
た断面図である。図7のリングスプリング6’は、断面
形状が中空円状(又は中空楕円状)をしている。図1に
示した略U字(略V字)形状のリングスプリング6より
さらに弾性応力(バネ力)を増加させたい場合に用いら
れる。
【0043】上記の説明では、型開き時に成形レンズが
上パンチ型2側に付着する構成を示したが、下パンチ型
1側に付着する構成とすることもできる。このときは、
内胴型3の段差部3cが上パンチ型2と当接するように
し、かつ、リングスプリング6を下パンチ型1側に配置
すればよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレンズ成
形金型では、上下のパンチ型のどちらか一方の側に従来
通りの成形バリを発生させ、他方の側での成形バリの発
生を無くすことにより、成形バリの無い側のパンチ型と
成形レンズとの離型性を向上させ、型開き時に成形バリ
が形成された側に成型品が常に付着して出てくるように
することができる。成形レンズが付着する側が一定して
いるので、どちらに付着しているか判定する必要がなく
なり、その為のセンサーおよび判定動作も必要なく、そ
の結果自動取出機の構造が簡素になり、動作プログラ
ム,時間の短縮が行える。この結果、生産性が向上し、
ひいてはコストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズ成型金型の構成の一例を示した
概略断面図
【図2】図1のレンズ成型金型に用いられる内胴型の縦
断面図
【図3】図1のレンズ成型金型を熱プレス成型機に載置
した状態を示した概略断面図
【図4】プレス途中のレンズ成形金型の概略断面図
【図5】プレスが完了し、レンズが造形された時の状態
を示したレンズ成形金型の概略断面図
【図6】超弾性合金の応力−歪み特性図
【図7】リングスプリングの他の例を示した断面図
【図8】従来のレンズ成形金型の構成の一例を示した概
略断面図
【図9】従来のレンズ成形金型を熱プレス成型機に載置
した状態を示した概略断面図
【図10】片開き時、上パンチ型に成形レンズが付着し
た状態を示した概略断面図
【図11】片開き時、下パンチ型に成形レンズが付着し
た状態を示した概略断面図
【符号の説明】
1 下パンチ型 1a 円柱凸部平坦部 1b 外周部上面 2 上パンチ型 2a フランジ部 2b 円柱凸部 3 内胴型 3a 大径部 3b 小径部 3c 段差部 4 外胴型 4a 上端面 5 レンズ素材 6,6’ リングスプリング 10 レンズ成型用金型 11 下押圧板 12 上押圧板 13 台座 14 ピストンヘッド 15 ピストン 16 外囲体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の胴型と、前記胴型の上下方向から
    それぞれ嵌挿される上パンチ型と下パンチ型と、前記上
    パンチ型及び前記下パンチ型のうちのいずれか一方と前
    記胴型との間に設置された超弾性部材とを有し、前記胴
    型と前記上パンチ型と前記下パンチ型によって囲まれる
    キャビティ形状を転写することにより所望形状の光学素
    子を得る成形金型であって、 前記上パンチ型及び前記下パンチ型のうちのいずれか一
    方と前記胴型とは、前記キャビティに隣接する当接面を
    有し、 前記上パンチ型と前記下パンチ型との間に上下方向のプ
    レス圧を付与したとき、前記プレス圧が前記超弾性部材
    を介して前記当接面に作用するように構成されたことを
    特徴とする光学素子の成形金型。
  2. 【請求項2】 前記胴型は、内径が異なる大径部及び小
    径部と、前記大径部及び前記小径部とをつなぐ段差部と
    を有し、前記段差部が前記当接面を構成する請求項1に
    記載の光学素子の成形金型。
  3. 【請求項3】 前記超弾性部材は超弾性合金からなるリ
    ング形状を有し、半径方向断面が略U字状又は略V字状
    である請求項1に記載の光学素子の成形金型。
  4. 【請求項4】 前記超弾性部材は超弾性合金からなるリ
    ング形状を有し、半径方向断面が中空の略円状又は略楕
    円状である請求項1に記載の光学素子の成形金型。
  5. 【請求項5】 筒状の胴型と、前記胴型の上下方向から
    それぞれ嵌挿される上パンチ型と下パンチ型とによって
    囲まれるキャビティ内に成形素材を載置し、前記上パン
    チ型と前記下パンチ型との間に上下方向のプレス圧を付
    与して前記成形素材に前記キャビティ形状を転写して光
    学素子を製造する方法であって、 前記上パンチ型及び前記下パンチ型のうちのいずれか一
    方と前記胴型との間に超弾性部材を配置し、 前記プレス圧を、前記超弾性部材を介して、前記上パン
    チ型及び前記下パンチ型のうちのいずれか一方と前記胴
    型との、前記キャビティに隣接する当接面に付与させな
    がら、前記成形素材を成形することを特徴とする光学素
    子の製造方法。
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