JP2000264586A - 電動ウインチの過負荷表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な構成で電動ウインチの許容する荷重の
限界を示す過負荷表示装置を提供する。 【解決手段】 外筒２の底面に穴７を設けてあり、フッ
ク８の軸部９を貫通させ、軸部９の上端にはワッシャ６
を貫通させてナット１０で固定し、外筒２内部の底面と
ワッシャ６の間にばね５を設け、フック８に電動ウイン
チ２０の許容する荷重の限界以上の重量物を吊り下げる
と、軸部９に設けた目盛１２が外筒２の下端１１から露
出する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、重量物を吊り上げ
る電動ウインチの過負荷表示装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来技術を図４及び図５に示す。フック
８の上部で、外筒２１とフック８をピン１４で連結し、
ワイヤロープ１９は接続金具１８の上部に連結されてい
る。また、外筒２１内に皿ばね１７を圧縮した状態で軸
１３が摺動可能に設けられ、軸１３の上端は、接続金具
１８にねじ嵌合している。これにより、外筒２１は接続
金具１８を摺動する。

【０００３】図５に示すように、接続金具１８に電動ウ
インチの許容する荷重の限界を示す目盛２２を設けてい
る。フック８に荷重が加わると外筒２１と同時に下降
し、皿ばね１７が圧縮される。これに伴い接続金具１８
と外筒２１は離れ、重量物が電動ウインチの許容荷重を
超えると、外筒２１から目盛２２が見えてくる（例え
ば、特開平１−２７１３９４号公報）。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、重
量物が電動ウインチの許容荷重を超えたことを示す目盛
２２を設けるために、フック８周辺の構成部品が多く複
雑になり高価であった。

【０００５】本発明の目的は、上記した従来技術の欠点
をなくし、安価な構成で電動ウインチの許容する荷重の
限界を示す過負荷表示装置を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的は、電動ウイン
チ内のワイヤロープに外筒を設け、外筒の底面に設けた
穴にフックの軸部を貫通させ、外筒内部にフックを上方
に付勢するばねを設け、フックの軸部に電動ウインチの
許容荷重の限界を示す目盛を設けることにより達成でき
る。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図１〜図３に
より説明する。図１は電動ウインチの正面図、図２は図
１のフック部拡大図、図３はフックに負荷が加わったと
きの図１のフック部拡大図である。

【０００８】図１において、電動ウインチ本体２０内の
図示しないドラムにワイヤロープ１９が巻き取られ、ワ
イヤロープ１９の先端に外筒２を設け、外筒２はボルト
３及びナット４によりフランジ１に固定されている。

【０００９】外筒２の底面に設けた穴７にフック８の軸
部９を貫通させ、軸部９の上端にはワッシャ６を貫通し
ナット１０で固定する。外筒２内部の底面とワッシャ６
の間にばね５を設け、フック８はワッシャ６を介しばね
５により上方に付勢されている。フック８の軸部９に電
動ウインチ本体２０の許容する荷重の限界を示す目盛１
２を設けている。

【００１０】上記構成において、重量物をフック８に掛
けて荷重を加えると、ばね５の付勢力を抗して下降す
る。このとき、重量物が電動ウインチ本体２０の許容す
る荷重の限界を越えていると、フック８が大きく下降
し、目盛１２が外筒２の下端１１から露出してくる。こ
のため、作業者は重量物が電動ウインチ本体２０の許容
荷重の限界に達していることを確認でき、電動ウインチ
本体２０の過負荷を防止できる。

【００１１】

【発明の効果】本発明によれば、重量物を吊るフックに
電動ウインチの許容する荷重の限界を示す目盛を設けた
ことにより、安価な過負荷表示装置を提供することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態を示す電動ウインチの正面
図。

【図２】図１のフック部拡大図。

【図３】フックに負荷が加わったときの図１のフック部
拡大図。

【図４】従来のフック部拡大図。

【図５】図４でフックに負荷が加わったときを示すフッ
ク部拡大図。

【符号の説明】

２…外筒、８…フック、１１…外筒下端、１２…目盛。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電動ウインチ内のワイヤロープに外筒を
   設け、外筒の底面に設けた穴にフックの軸部を貫通さ
   せ、外筒内部にフックを上方に付勢するばねを設け、フ
   ックの軸部に電動ウインチの許容荷重の限界を示す目盛
   を設けたことを特徴とする電動ウインチの過負荷表示装
   置。