JP2000264287A - 船舶推進機用チルト装置 - Google Patents

船舶推進機用チルト装置

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JP2000264287A
JP2000264287A JP11074565A JP7456599A JP2000264287A JP 2000264287 A JP2000264287 A JP 2000264287A JP 11074565 A JP11074565 A JP 11074565A JP 7456599 A JP7456599 A JP 7456599A JP 2000264287 A JP2000264287 A JP 2000264287A
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Manabu Nishi
学 西
Hisao Takayanagi
久雄 高柳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チルト装置の小型化を図ると共に必要なタン
ク容量を確保し、かつ注油作業性を向上すること。 【解決手段】 船舶推進機用チルト装置20において、
パワーユニット20Aを構成するタンク63の上部で、
スイベルブラケット14に臨む側に面取り部76を形成
し、この面取り部76に注油孔77を設け、この注油孔
77にキャップ78を取着してなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は船舶推進機用チルト
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、船舶推進機用チルト装置として、
実登録第2520691号公報に記載の如く、モータとポンプ
とタンクとを備えた作動油給排装置とシリンダ装置とを
一体結合してなるパワーユニットからなり、船体側に固
定されるスターンブラケットと、推進ユニットを支持す
るスイベルブラケットとの間に上記パワーユニットを介
装し、シリンダ装置の伸縮により推進ユニットをチルト
動作させるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
では、パワーユニットを構成するタンクの注油孔とその
キャップを、スターンブラケットとスイベルブラケット
の間で、該タンクの上面に飛び出す如くに配置してい
る。このキャップ等をタンクの上面に配置する場合に
は、スイベルブラケットの推進ユニット支持部の側に対
する裏面が該キャップに干渉するのを防止するため、該
タンクの上面を下げる必要があり、タンク容量を減縮す
るものとなる。また、必要なタンク容量を確保するため
には、スイベル、スターンブラケットを大きくすること
が必要となる。
【0004】本発明の課題は、スイベル、スターンブラ
ケットを大きくする必要がなく、チルト装置の小型化を
図ると共に必要なタンク容量を確保し、かつ注油作業性
を向上することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、モータとポンプとタンクとを備えた作動油給排装置
とシリンダ装置とを一体結合してなるパワーユニットか
らなり、船体側に固定されるスターンブラケットと、推
進ユニットを支持するスイベルブラケットとの間に上記
パワーユニットを介装可能としてなる船舶推進機用チル
ト装置において、パワーユニットを構成するタンクの上
部で、スイベルブラケットに臨む側に面取り部を形成
し、この面取り部に注油孔を設け、この注油孔にキャッ
プを取着してなるようにしたものである。
【0006】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記パワーユニットがタンク
内にモータを配置してなるようにしたものである。
【0007】
【作用】請求項1の本発明によれば下記、の作用が
ある。 パワーユニットを構成するタンクの注油孔とそのキャ
ップを、スターンブラケットとスイベルブラケットの間
で、該タンクの上部のスイベルブラケットに臨む側に形
成され、スイベルブラケットの裏面に倣う如くに設けら
れる面取り部に配置した。従って、タンクの注油孔とキ
ャップはチルトダウン位置にあるスイベルブラケットの
裏面に倣う如くに配置されるものとなり、タンクの上面
はキャップのレベルよりも上位に設定でき、結果として
タンク容量を大きくできる。
【0008】キャップはタンクの上部で、スイベルブ
ラケットに臨む側に形成した面取り部に設けられるか
ら、スイベルブラケットをチルトアップすることによ
り、キャップの前面を広く外界に開放し得るものとな
り、キャップの着脱による注油作業性を向上できる。
【0009】請求項2の本発明によれば下記の作用が
ある。 パワーユニットがタンク内にモータを配置したから、
スターンブラケットとスイベルブラケットの間でパワー
ユニットをよりコンパクト化しながら、上述、を得
て、タンク容量をできるだけ大きく、かつ注油作業性を
向上できる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は船舶推進機を示す模式図、
図2はスターンブラケットとスイベルブラケットとパワ
ーユニットの配置関係を示す側面図、図3はスターンブ
ラケットとスイベルブラケットとパワーユニットの配置
関係を示す正面図、図4はパワーユニットを一部破断し
て示す正面図、図5は図4の側面図、図6は油圧回路を
示す回路図である。
【0011】船舶推進機10(船外機、但し船内外機で
あってもよい)は、図1〜図3に示す如く、船体11の
船尾板11Aにスターンブラケット12を固定され、ス
ターンブラケット12にはチルト軸13を介してスイベ
ルブラケット14が略水平軸まわりに傾動可能に枢着さ
れている。スイベルブラケット14には、図示されない
略鉛直配置される転舵軸を介して、推進ユニット15が
転舵軸まわりに回動可能に枢着されている。推進ユニッ
ト15の上部にはエンジンユニット16が搭載され、推
進ユニット15の下部にはプロペラ17が備えられてい
る。
【0012】即ち、船舶推進機10は、船体11に固定
のスターンブラケット12に、チルト軸13、スイベル
ブラケット14を介して推進ユニット15を傾動自在に
支持され、スターンブラケット12とスイベルブラケッ
ト14との間にチルト装置20を構成するパワーユニッ
ト20Aのシリンダ装置21を介装し、該パワーユニッ
ト20Aの作動油給排装置22からシリンダ装置21に
作動油を供給もしくは排出制御することにより、シリン
ダ装置21を伸縮させて推進ユニット15を傾動可能と
している。
【0013】(シリンダ装置21)(図4) チルト装置20を構成するパワーユニット20Aのシリ
ンダ装置21は、作動油給排装置22の後述するバルブ
ブロック65に一体結合されたものである。即ち、シリ
ンダ装置21は、引抜き成形された鋼管にて構成される
外シリンダ31と内シリンダ32とを有し、それらのシ
リンダ31、32をバルブブロック65に一体結合して
いる。尚、バルブブロック65は、例えばアルミ合金の
鋳造製であり、スターンブラケット12への取付ピン挿
着孔65Aを備える。
【0014】また、シリンダ装置21は、スイベルブラ
ケット14に連結して用いられるピストンロッド33を
有し、このピストンロッド33を外シリンダ31の開口
端に設けてあるロッドガイド34から、内シリンダ32
のチルト室35に伸縮可能に挿入している。ロッドガイ
ド34は、ピストンロッド33に摺接するシール部材3
6を備える。ピストンロッド33は、スイベルブラケッ
ト14への取付ピン挿着孔33Aを備える。
【0015】また、シリンダ装置21は、内シリンダ3
2のチルト室35内にあるピストンロッド33の端部に
ナット38で固定されるピストン39を有する。ピスト
ン39は、内シリンダ32の内面に摺接するOリング等
のシール部材41を備え、チルト室35を、ピストンロ
ッド33を収容する側の第1チルト室35Aと、ピスト
ンロッド33を収容しない側の第2チルト室35Bとに
区画する。
【0016】また、シリンダ装置21は、バルブブロッ
ク65に同心状の大径孔42A、中径孔42B、小径孔
42Cを備え、ロッドガイド34に同心状の大径部43
A、小径部43Cを備える。そして、外シリンダ31の
一端部をバルブブロック65の大径孔42AにOリング
等のシール部材44を介して嵌合し、外シリンダ31の
他端部をロッドガイド34の大径部43Aに嵌着してか
しめ部46により固定する。また、内シリンダ32の一
端部をバルブブロック65の小径孔42CにOリング等
のシール部材47を介して嵌合し、内シリンダ32の他
端部をロッドガイド34の小径部43Cに嵌着して固定
する。これにより、外シリンダ31と内シリンダ32と
の間にリング空間状の油路48を形成し、第1チルト室
35Aと油路48を内シリンダ32に開口した油路49
(又はロッドガイド34に設けた連通流路49A)にて
連絡する。また、第1チルト室35Aに連通している油
路48をバルブブロック65の中径孔42Bに連通した
第1油路66Aに、第2チルト室35Bをバルブブロッ
ク65に設けた第2油路66Bにそれぞれ連通する。
【0017】尚、シリンダ装置21は、ピストン39に
ショックブロー弁50を有している。ショックブロー弁
50は、推進ユニット15への流木衝突時等に、シリン
ダ装置21の伸長方向への衝撃力が加わったときに、油
圧回路の保護のために設定圧で開き、第1チルト室35
Aの作動油を第2チルト室35Bに移送してピストンロ
ッド33を伸長可能とする。
【0018】ここで、シリンダ装置21をバルブブロッ
ク65に結合する構成について説明する。 (1) バルブブロック65の大径孔42Aに断面が円弧状
又は矩形状をなすリング溝51を設けておく。外シリン
ダ31の一端部をこの大径孔42Aに挿入し、この外シ
リンダ31の一端部をバルジ加工により膨出させてバル
ジ部52を形成し、このバルジ部52を上述のリング溝
51に係合せしめる。このバルジ加工は、外シリンダ3
1に挿入したウレタン等の弾性体を加圧ピストンで加圧
(外シリンダ31に封入した液体の加圧、外シリンダ3
1に挿入した分割リングの拡径等でも可)して外シリン
ダ31がバルブブロック65のリング溝51に突出する
ように変形させる等によりなされる。
【0019】(2) 上記(1) によりバルブブロック65に
固定された外シリンダ31に、内シリンダ32の組立体
を挿入し、内シリンダ32の一端部をバルブブロック6
5の小径孔42Cに嵌合させる。内シリンダ37の組立
体は、内シリンダ32にピストン39、ピストンロッド
33、ロッドガイド34等を外シリンダ31への挿入前
に予め組み立てたものである。
【0020】(3) 外シリンダ31の他端部のかしめ部4
6を内シリンダ32の組立体のロッドガイド34まわり
にかしめ固定する。
【0021】(作動油給排装置22)(図4、図5) チルト装置20を構成するパワーユニット20Aの作動
油給排装置22は、可逆式モータ61と可逆式ギヤポン
プ62とタンク63と切換弁付流路64からなり、バル
ブブロック65に設けてある第1油路66A、第2油路
66Bを介して、シリンダ装置21の第1チルト室35
A、第2チルト室35Bに作動油を給排可能とする。
【0022】このとき、作動油給排装置22は、アルミ
合金鋳物からなるバルブブロック65にて切換弁付流路
64を形成し、第1油路66A、第2油路66B等を備
える。そして、バルブブロック65は、シリンダ装置2
1を一体化するための大径孔42A、中径孔42B、小
径孔42Cを前述の如くに備えるとともに、このシリン
ダ装置21の一体結合部に近接する位置にポンプ室67
を備える。ポンプ室67は、作動油を収容するととも
に、ポンプ62をこの作動油中に浸漬する状態で備え
る。ポンプ62は、ボルト68でバルブブロック65に
固定される。
【0023】しかるに、作動油給排装置22は、バルブ
ブロック65に設けたポンプ室67の上部にポンプ62
を駆動するためのモータ61を配置し、更にモータ61
を覆うタンクハウジング74にてタンク63を構成する
ものである。そして、モータ61は鉄製ヨーク70の下
端開口部にOリング等のシール部材を介して端板72を
液密に嵌合しつつ止ねじ固定し、端板72の上下に段差
部72A、72Bを設け下段差部72Bにバルブブロッ
ク65のポンプ室67まわり部分を嵌合し、Oリング8
3で液密にシールし、更に上段差部72Aにタンクハウ
ジング74を嵌合し、Oリング81で液密にシールし、
タンクハウジング74と端板72をボルト73でバルブ
ブロック65に締結するものである。以下、詳述する。
【0024】作動油給排装置22は、モータ61の鉄製
ヨーク70の取付座70Aの取付部70Bを止ねじ71
により、モータ61のための合成樹脂製端板72に固定
する。モータ61のリード線61Lは端板72の側部か
ら外部に引き出される。そして、このモータ61の端板
72は、ボルト73でタンクハウジング74の取付座7
4Aの取付部74Bとともに、バルブブロック65のポ
ンプ室67まわりに固定され、ポンプ室67を封止す
る。モータ61の出力軸61Aは、端板72を液密に貫
通してポンプ62の被動軸に接続される。
【0025】また、作動油給排装置22は、モータ61
のヨーク70の外郭形状に沿った形状の有天筒状の合成
樹脂製タンクハウジング74でモータ61のヨーク70
を覆うとともに、このタンクハウジング74をボルト7
3でモータ61の端板72とともにバルブブロック65
に固定してタンク63を構成するものとし、タンクハウ
ジング74とモータ61のヨーク70との間の空間をタ
ンク室75とする。
【0026】然るに、チルト装置20にあっては、図1
〜図3に示す如く、スターンブラケット12とスイベル
ブラケット14の間にパワーユニット20Aを前述の如
く介装するに際し、図4、図5に示す如く、パワーユニ
ット20Aを構成するタンク63のタンクハウジング7
4の上部で、スイベルブラケット14に臨む側に面取り
部76を形成し、この面取り部76に注油孔77を設
け、この注油孔77にキャップ78を取着したものであ
る。面取り部76は、タンクハウジング74の上面に対
する面取り角度θを例えば45度としている。
【0027】尚、作動油給排装置22は、シャトル式切
替弁91、逆止弁92、93、縮側リリーフ弁94、手
動兼サーマル弁95、伸側リリーフ弁96を備える。
【0028】シャトル式切替弁91は、シャトルピスト
ン101、シャトルピストン101の両側に位置する第
1チェック弁102A及び第2チェック弁102Bを有
し、シャトルピストン101の第1チェック弁102A
側に第1シャトル室103Aを画成し、シャトルピスト
ン101の第2チェック弁102B側に第2シャトル室
103Bを画成している。第1チェック弁102Aは、
ポンプ62の正転によって管路64を介して第1シャト
ル室103Aに加えられる送油圧力によって開作動さ
れ、第2チェック弁102Bは、ポンプ62の逆転によ
って管路64を介して第2シャトル室103Bに加えら
れる送油圧力によって開作動可能とされている。また、
シャトルピストン101は、ポンプ62の正転による送
油圧力によって第2チェック弁102Bを開作動し、ポ
ンプ62の逆転による送油圧力によって第1チェック弁
102Aを開作動可能としている。シャトル式切替弁1
01の第1チェック弁102Aは第1油路66Aに接続
され、第2チェック弁102Bは第2油路66Bに接続
されている。
【0029】ポンプ62とタンク63との接続管路の中
間部には逆止弁92が介装されている。即ち、船舶推進
機10のチルトアップ操作時に、シリンダ32の内容積
は、ピストンロッド33の退出容積だけ増加することと
なり作動油の循環油量が不足することから、上記逆止弁
92が開作動し、タンク63からポンプ62に循環油量
の不足分を補償可能としている。
【0030】ポンプ62とタンク63との接続管路の中
間部には逆止弁93が介装されている。即ち、船舶推進
機10のチルトダウン操作時に、ピストン39が最大収
縮位置に達してチルトダウンが完了し、第2チルト室3
5Bからポンプ62への戻り油がなくなった時点で、尚
ポンプ62が作動する場合に、上記逆止弁93が開作動
し、タンク63からポンプ62に作動油を供給可能とし
ている。
【0031】縮側リリーフ弁94は、管路64に接続さ
れ、チルトダウン作動時に余るロッド分の油量をタンク
63に戻すため、及びチルトダウンが完了しても尚ポン
プ62を作動し続けたときの油圧回路保護のため、設定
圧で回路圧をタンク63に逃がすものである。
【0032】伸側リリーフ弁96は、シャトルピストン
101に内蔵され、チルトアップが完了しても尚ポンプ
62を作動し続けたときの油圧回路保護のため、設定圧
で回路圧をポンプ吸入側に逃がすものである。
【0033】手動兼サーマル弁95は、第2油路66B
に接続され、第2チルト室35Bをタンク63に接続す
ることにより、シリンダ装置21を手動で収縮し、推進
ユニット15をトリムダウン、チルトダウン自在とする
ものである。また、手動兼サーマル弁95は、サーマル
リリーフ弁95Aを備えており、シリンダ21の作動油
に熱による異常昇圧を生じたとき、設定圧で回路圧をタ
ンク53に逃がす。
【0034】以下、チルト装置20の基本的動作につい
て説明する。 (1) チルトダウン モータ61及びポンプ62を正転すると、ポンプ62の
吐出油はシャトル式切換弁91の第1チェック弁102
Aを開作動するとともに、シャトルピストン101を介
して第2チェック弁102Bも開作動せしめる。これに
より、ポンプ62の吐出油は第1チェック弁102A、
第1油路66Aを通ってシリンダ装置21の第1チルト
室35Aに供給され、シリンダ装置21の第2チルト室
35Bの作動油は第2油路66B、第2チェック弁10
2Bを通ってポンプ62に戻り、シリンダ装置21を収
縮させ、チルトダウンする。
【0035】(2) チルトアップ モータ61及びポンプ62を逆転すると、ポンプ62の
吐出油はシャトル式切換弁91の第2チェック弁102
Bを開作動するとともに、シャトルピストン101を介
して第1チェック弁102Aも開作動せしめる。これに
より、ポンプ62の吐出油は第2チェック弁102B、
第2油路66Bを通ってシリンダ装置21の第2チルト
室35Bに供給され、シリンダ装置21の第1チルト室
35Aの作動油は第1油路66A、第1チェック弁10
2Aを通ってポンプ62に戻り、シリンダ装置21を伸
長させ、チルトアップする。
【0036】(3) 流木衝突等による跳ね上がり 船舶推進機10の推進ユニット15が前進航走下で障害
物に衝突すると、衝撃力によって第1チルト室35Aの
圧力が異常に上昇し、これによってショックブロー弁5
0が開き、第1チルト室35Aの油が第2チルト室35
Bに移送され、ピストンロッド33がシリンダ32に対
して伸長し、推進ユニット15が跳ね上げられて衝撃力
を吸収する。
【0037】従って、本実施形態によれば以下の作用が
ある。 パワーユニット20Aを構成するタンク63の注油孔
77とそのキャップ78を、スターンブラケット12と
スイベルブラケット14の間で、該タンク6363の上
部のスイベルブラケット14に臨む側に形成され、スイ
ベルブラケット14の裏面(スイベルブラケット14の
推進ユニット支持部15A(図1、図2)の側に対する
裏面)に倣う如くに設けられる面取り部76に配置し
た。従って、タンク63の注油孔77とキャップ78は
チルトダウン位置にあるスイベルブラケット14の裏面
に倣う如くに配置されるものとなり、タンク63の上面
はキャップ78のレベルよりも上位に設定でき、結果と
してタンク容量を大きくできる。
【0038】キャップ78はタンク63の上部で、ス
イベルブラケット14に臨む側に形成した面取り部76
に設けられるから、スイベルブラケット14をチルトア
ップすることにより、キャップ78の前面を広く外界に
開放し得るものとなり、キャップ78の着脱による注油
作業性を向上できる。
【0039】パワーユニット20Aがタンク63内に
モータ61を配置したから、スターンブラケット12と
スイベルブラケット14の間でパワーユニット20Aを
よりコンパクト化しながら、上述、を得て、タンク
容量をできるだけ大きく、かつ注油作業性を向上でき
る。
【0040】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、チルト装
置の小型化を図ると共に必要なタンク容量を確保し、か
つ注油作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は船舶推進機を示す模式図である。
【図2】図2はスターンブラケットとスイベルブラケッ
トとパワーユニットの配置関係を示す側面図である。
【図3】図3はスターンブラケットとスイベルブラケッ
トとパワーユニットの配置関係を示す正面図である。
【図4】図4はパワーユニットを一部破断して示す正面
図である。
【図5】図5は図4の側面図である。
【図6】図6は油圧回路を示す回路図である。
【符号の説明】
10 船舶推進機 11 船体 12 スターンブラケット 14 スイベルブラケット 15 推進ユニット 20 チルト装置 20A パワーユニット 21 シリンダ装置 22 作動油給排装置 61 モータ 62 ポンプ 63 タンク 76 面取り部 77 注油孔 78 キャップ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータとポンプとタンクとを備えた作動
    油給排装置とシリンダ装置とを一体結合してなるパワー
    ユニットからなり、 船体側に固定されるスターンブラケットと、推進ユニッ
    トを支持するスイベルブラケットとの間に上記パワーユ
    ニットを介装可能としてなる船舶推進機用チルト装置に
    おいて、 パワーユニットを構成するタンクの上部で、スイベルブ
    ラケットに臨む側に面取り部を形成し、この面取り部に
    注油孔を設け、この注油孔にキャップを取着してなるこ
    とを特徴とする船舶推進機用チルト装置。
  2. 【請求項2】 前記パワーユニットがタンク内にモータ
    を配置してなる請求項1記載の船舶推進機用チルト装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002240788A (ja) * 2001-02-13 2002-08-28 Showa Corp 船舶推進機用チルト装置

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JP2002240788A (ja) * 2001-02-13 2002-08-28 Showa Corp 船舶推進機用チルト装置

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