JP2000264044A - 車両用冷凍サイクル装置 - Google Patents

車両用冷凍サイクル装置

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JP2000264044A JP11270446A JP27044699A JP2000264044A JP 2000264044 A JP2000264044 A JP 2000264044A JP 11270446 A JP11270446 A JP 11270446A JP 27044699 A JP27044699 A JP 27044699A JP 2000264044 A JP2000264044 A JP 2000264044A
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光 杉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機吐出ガス冷媒(ホットガス)を蒸発器
に直接導入することにより、蒸発器をガス冷媒の放熱器
として使用するホットガスバイパスの暖房機能を持った
車両用冷凍サイクル装置において、サイクル配管の取り
回しを簡素化して、車両搭載性を向上するとともに、暖
房運転の起動性を良好にする。 【解決手段】 冷房用減圧装置20を固定絞りにより構
成して、エンジンルーム24内にて冷房用減圧装置20
を凝縮器19の出口側に直接接続し、冷房用減圧装置2
0およびホットガスバイパス通路18の出口側を1本の
低圧配管22により合流させ、この低圧配管22を車室
内25の蒸発器28の入口側に接続し、冷凍サイクルを
アキュームレータ31を持つアキュームサイクルとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、暖房時には圧縮機
吐出ガス冷媒(ホットガス)を凝縮器側をバイパスして
減圧し、蒸発器に直接導入することにより、蒸発器をガ
ス冷媒の放熱器として使用するホットガスバイパス機能
を持った車両用冷凍サイクル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置では冬期暖房時に
温水(エンジン冷却水)を暖房用熱交換器に循環させ、
この暖房用熱交換器にて温水を熱源として空調空気を加
熱するようにしている。この場合、温水温度が低いとき
には車室内への吹出空気温度が低下して必要な暖房能力
が得られない場合がある。
【0003】そこで、特開平5−223357号公報に
おいては、ホットガスバイパスにより暖房機能を発揮で
きる冷凍サイクル装置が提案されている。この従来装置
では、図33に示すように圧縮機10の吐出側を凝縮器
19等をバイパスして蒸発器28の入口側に直接接続す
るホットガスバイパス通路18を設けるとともに、この
ホットガスバイパス通路18に暖房用減圧装置17を設
け、さらに、凝縮器19への冷媒通路およびホットガス
バイパス通路18を開閉する冷房用電磁弁15と暖房用
電磁弁16を設けている。
【0004】空調ユニット26内には、蒸発器28の下
流側に温水式の暖房用ヒータコア29が配置されてお
り、そして、冬期暖房時において、暖房用ヒータコア2
9に循環する温水温度が所定温度より低いとき(エンジ
ン12の始動暖機時等)には、冷房用電磁弁15を閉じ
て暖房用電磁弁16を開くことにより、圧縮機10の高
温吐出ガス冷媒(ホットガス)をホットガスバイパス通
路18に流入させる。
【0005】そして、このホットガスを暖房用減圧装置
17にて減圧した後に蒸発器28に直接導入することに
より、蒸発器28でガス冷媒から空調空気に放熱するこ
とにより、暖房機能を発揮できるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の従来
装置では、冷凍サイクルにおいて凝縮器19下流側にレ
シーバ(受液器)33を配置している。このレシーバ3
3は、冷房時に、凝縮器19を通過した冷媒(ガス冷媒
を一部含む飽和冷媒)の気液を分離して、余剰の液冷媒
を貯留するものである。
【0007】つまり、上記従来装置の冷凍サイクルは凝
縮器19下流側に冷媒の気液分離作用を果たすレシーバ
33を配置する、いわゆるレシーバサイクルを基礎とす
るものであり、そのため、冷房用減圧装置34には常に
レシーバ33から液冷媒が導入される。そこで、レシー
バサイクルでは、蒸発器28での冷房熱負荷に応じて冷
媒流量を調整するために、一般に、冷房用減圧装置34
として、蒸発器16出口での冷媒過熱度に応じて冷媒流
量を調整する温度式膨張弁が使用される。
【0008】そして、冷房用減圧装置34として用いら
れる温度式膨張弁は、冷媒の過熱度制御のための感温部
(蒸発器出口冷媒の温度を感知する機構)を具備してい
るので、温度式膨張弁の感温部がエンジンルーム内のエ
ンジン熱やエンジンルーム内の熱風の影響を受けると、
蒸発器出口冷媒の温度を的確に感知することができな
い。
【0009】そのため、レシーバサイクルでは、冷房用
減圧装置(温度式膨張弁)34をエンジンルーム内のエ
ンジン熱やエンジンルーム内の熱風の影響を受けない場
所に設置する必要があり、通常は、温度式膨張弁を車室
内に設置される空調ユニット26の蒸発器28近傍に配
置することが多い。
【0010】一方、圧縮機10、凝縮器19、レシーバ
33等のサイクル高圧側機器はエンジンルーム内に搭載
されるので、上記従来装置では車両への搭載に際して、
ホットガスバイパス通路18の一端をエンジンルーム内
の圧縮機10吐出側に結合し、他端は車室内の温度式膨
張弁34と蒸発器28との間に結合することになる。
【0011】すなわち、上述した理由から、上記従来装
置ではホットガスバイパス通路18が必然的にエンジン
ルーム内の圧縮機10吐出側から車室内の蒸発器28入
口側に至る長さの長い配管となってしまうので、エンジ
ンルーム内の圧縮機10と車室内の空調ユニット26と
の間に実質的に高圧配管、低圧配管、ホットガスバイパ
ス通路(配管)18の計3本の配管を必要とする。従っ
て、狭隘なエンジンルーム内での配管取り回しが複雑と
なり、コストアップを招くとともに、配管スペースの確
保に苦慮することになる。
【0012】また、上記従来装置では、次の理由から、
冬期低温時における暖房運転の起動性を悪化させる。す
なわち、冬期の冷凍サイクル停止時(サイクル放置時)
には、低温外気雰囲気に直接晒されるエンジンルームに
比して車室内の方がかなり温度が高いので、サイクル内
の冷媒はエンジンルーム内に搭載されている機器(圧縮
機10、凝縮器19、レシーバ33、アキュームレータ
31等の機器において液化して液冷媒として寝込む。
【0013】ここで、上記従来装置では冷凍サイクル停
止時に冷房用電磁弁15を閉じて、暖房用電磁弁16を
開いておくことにより、凝縮器19とレシーバ33への
冷媒の寝込みを防止する旨記載されているが、本発明者
らが実際に試作、検討してみると、冷房用電磁弁15お
よび逆止弁21の閉弁シール性は完璧なものではなく、
実用上ある程度の洩れは不可避である。
【0014】そのため、冬期の暖房運転時および冬期の
サイクル停止時の双方において、冷房用電磁弁15と逆
止弁21から洩れ出た冷媒が凝縮器19とレシーバ33
内に徐々に溜まり、液冷媒が寝込むことなる。特に、従
来装置では、凝縮器19に加えてレシーバ33の容積が
存在するので、このことが寝込み冷媒量を増大させ、そ
の結果、冬期のホットガスバイパスサイクル側(凝縮器
19とレシーバ33を除いた部分)における冷媒量の不
足を引き起こす。
【0015】このため、従来装置では、特開平5−27
2817号公報に記載されているように暖房時にホット
ガスバイパスサイクル側の冷媒量が不足すると、冷媒回
収制御のための冷房運転を行って、凝縮器19とレシー
バ33への寝込み冷媒を強制的に蒸発器28側へ回収す
ることが必要となる。
【0016】しかし、冬期の極低温時では、サイクル起
動前の冷媒飽和圧が低下することに加えて、蒸発器28
の熱負荷が極端に小さいため、冷房用減圧手段である温
度式膨張弁34の開度が極端に小さくなる。そのため、
冷媒回収制御のために冷房運転を起動すると、圧縮機1
0の吸入圧が異常に低下して負圧運転となり、場合によ
っては圧縮機10のシャフトシール部から空気混入等の
不具合を引き起こし、冷媒回収用冷房運転を実施できな
いという事態も生じる。
【0017】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
圧縮機吐出ガス冷媒(ホットガス)を蒸発器に直接導入
することにより、蒸発器をガス冷媒の放熱器として使用
するホットガスバイパスの暖房機能を持った車両用冷凍
サイクル装置において、サイクル配管の取り回しを簡素
化して、車両搭載性を向上することを第1の目的とす
る。
【0018】また、本発明は、ホットガスバイパスサイ
クルを構成しない機器への寝込み冷媒量を低減して、冬
期低温時における暖房運転の起動性を良好にすることを
第2の目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1ないし17に記載の発明では、圧縮機吸入
側に気液分離用のアキュムレータ(31)を備えるとと
もに、ホットガスバイパスの暖房機能を持った車両用冷
凍サイクル装置において、冷房用減圧装置(20)を固
定絞りにより構成して、冷房用減圧装置(20)を凝縮
器(19)の出口側に直接接続し、冷房用減圧装置(2
0)およびホットガスバイパス通路(18)の出口側を
1本の低圧配管(22)により合流させ、この低圧配管
(22)を蒸発器(28)の入口側に接続したことを特
徴としている。
【0020】ここで、冷房用減圧装置(20)を凝縮器
(19)の出口側に直接接続するとは、凝縮器(19)
の出口側と冷房用減圧装置(20)との間に従来装置に
おけるレシーバのような気液分離手段を介在しないとい
う意味である。
【0021】本発明によると、圧縮機吸入側に気液分離
用のアキュムレータ(31)を備え、温度式膨張弁のよ
うな感温部を持たない固定絞りにより冷房用減圧装置
(20)を構成しているため、冷房用減圧装置(20)
をエンジンルーム(24)側に配置することが可能とな
る。
【0022】その結果、エンジンルーム(24)内にて
冷房用減圧装置(20)およびホットガスバイパス通路
(18)の出口側を1本の低圧配管(22)により合流
させ、この1本の低圧配管(22)を蒸発器(28)の
入口側に接続する配管構成でもって、ホットガスバイパ
スの暖房機能を発揮できる。
【0023】従って、車室内(25)側に設置される蒸
発器(28)に対しては通常の冷房用冷凍サイクルと同
様に2本の配管を取り回しするだけでよく、ホットガス
バイパスの暖房機能を持った冷凍サイクル装置の車両へ
の搭載性を著しく改善できる。同時に、冷房用減圧装置
(20)をエンジンルーム(24)側に配置することに
より、冷房用減圧装置(20)における減圧作用に伴っ
て発生する冷媒流動音が車室内へ到達しにくくなって、
騒音対策上、極めて有利である。
【0024】しかも、ホットガスバイパスサイクルを構
成しない大容量の機器が凝縮器(19)のみとなり、気
液分離のための大容量を持つレシーバを配置していない
から、レシーバの容量分だけ、ホットガスバイパスサイ
クルを構成しない機器への寝込み冷媒量を低減できる。
その結果、ホットガスバイパスサイクルにおける必要冷
媒量を確保することが可能となる。
【0025】それ故、冬期低温時における暖房運転の起
動時に、従来装置のように負圧運転を引き起こす冷媒回
収用冷房運転を行う必要がなくなって、暖房運転の起動
性をも著しく改善できる。
【0026】請求項2に記載の発明のごとく圧縮機(1
0)、凝縮器(19)、冷房用減圧装置(20)、ホッ
トガスバイパス通路(18)、暖房用減圧装置(1
7)、弁手段(15、16)および逆流防止手段(2
1)を、車両エンジン(12)が配置されるエンジンル
ーム(24)側に配置し、蒸発器(28)を車室内(2
5)側に配置する配置レイアウトにすることができる。
【0027】また、請求項3に記載の発明のごとく弁手
段(15、16)および暖房用減圧装置(17)を1つ
の弁装置(14)として一体に構成することができる。
【0028】また、請求項4に記載の発明のごとく弁手
段(15、16)、暖房用減圧装置(17)および逆流
防止手段(21)を1つの弁装置(14)として一体に
構成ししてもよい。
【0029】これによれば、1つの弁装置(14)内部
にホットガスバイパス通路(18)を内蔵することがで
きて、弁装置(14)内にてホットガスバイパス通路
(18)と逆流防止手段(21)の出口側を合流させる
ことができる。従って、弁装置(14)にこの合流部形
成の役割を兼務さることができるので、外部に配管合流
部を設ける必要がなくなり、配管取り回しをより簡潔に
することができる。
【0030】また、請求項5に記載の発明のごとく冷房
用減圧装置(20)および逆流防止手段(21)を1つ
の弁装置(40)として一体に構成してもよい。
【0031】また、請求項6に記載の発明のごとく冷房
用減圧装置(20)、逆流防止手段(21)および暖房
用減圧装置(17)を1つの弁装置(50)として一体
に構成してもよい。
【0032】これによれば、1つの弁装置(50)内部
においてホットガスバイパス通路(18)と逆流防止手
段(21)の出口側を合流させることができるので、や
はり、外部に配管合流部を設ける必要がなくなり、配管
取り回しをより簡潔にすることができる。
【0033】また、請求項7に記載の発明のごとく弁手
段(15、16)、冷房用減圧装置(20)、逆流防止
手段(21)および暖房用減圧装置(17)を1つの弁
装置(60)として一体に構成してもよい。
【0034】これによれば、1つの弁装置(60)に、
ホットガスバイパス機能に関する部品(15、16、1
7、18)と冷房用減圧装置(20)とを全て一体化で
き、配管取り回しをさらに簡潔にすることができる。
【0035】また、請求項8に記載の発明のごとく弁装
置(14、40、50、60)を凝縮器(19)に取り
付け固定すれば、弁装置と凝縮器(19)の冷媒入口、
出口との接続を容易に行うことができる。
【0036】また、請求項9に記載の発明のごとく凝縮
器(19)の前面側に入口ジョイント(19a)および
出口ジョイント(19b)を配置し、入口ジョイント
(19a)に弁装置(14、40、50、60)を直接
結合すれば、凝縮器(19)の前面側の余裕空間を利用
して弁装置の配置が容易である。
【0037】また、請求項10に記載の発明のごとく逆
流防止手段として、冷房用減圧装置(20)の出口部に
対向配置された逆止弁(21)を用いて、この逆止弁
(21)に冷房用減圧装置(20)から噴出する冷媒噴
出流の流動音を低減する流動音低減部材を兼務させれ
ば、冷房用減圧装置(20)からの冷媒流動音を極めて
簡潔な構成で効果的に低減できる。
【0038】また、請求項11に記載の発明のごとく逆
流防止手段として、暖房用減圧装置(17)および冷房
用減圧装置(20)の両方の出口部に対向配置された逆
止弁(21)を用いて、この逆止弁(21)に暖房用減
圧装置(17)および冷房用減圧装置(20)から噴出
する冷媒噴出流の流動音を低減する流動音低減部材を兼
務させれば、暖房用減圧装置(17)および冷房用減圧
装置(20)の両方からの冷媒流動音を極めて簡潔な構
成で効果的に低減できる。
【0039】また、請求項12に記載の発明のごとく冷
房用減圧装置(20)をキャピラリチューブと絞り穴部
との組み合わせで構成すれば、後述の図20に示すよう
に、固定絞りであっても、減圧装置入口冷媒の状態変化
に対応して、広範な冷媒流量調整作用を良好に発揮でき
る。
【0040】また、請求項13に記載の発明のごとく暖
房モード時に冷媒が流れる冷媒通路の急拡大部に、通路
断面積を徐々に拡大するテーパ状拡大部(160a、2
81a)を設ければ、冷媒通路の急拡大に伴う冷媒圧力
の急低下を緩和して、冷媒流動音を効果的に低減でき
る。
【0041】上記テーパ状拡大部(281a)は、具体
的には、請求項14記載のごとく蒸発器(28)の入口
部に設けられる。
【0042】これによると、蒸発器(28)の入口部で
の通路急拡大による冷媒流動音を効果的に低減できる。
【0043】また、請求項15に記載の発明のごとく、
蒸発器(28)の入口部に接続ジョイント(280)を
設け、この接続ジョイント(280)にテーパ状拡大部
(281a)を内蔵してもよい。
【0044】これによると、接続ジョイント(280)
にテーパ状拡大部(281a)を内蔵することができ、
構成を簡素化できる。しかも、低圧配管(22)の出口
部の径を蒸発器(28)の入口側通路断面積に合うよう
に拡大する必要がなく、接続ジョイント(280)の部
位まで低圧配管(22)の径は同一のままでよい。
【0045】また、上記テーパ状拡大部(281a)
は、具体的には、請求項16記載のごとく暖房用減圧装
置(17)の出口部に設けられる。
【0046】これによると、暖房用減圧装置(17)の
出口部での通路急拡大による冷媒流動音を効果的に低減
できる。
【0047】また、請求項17に記載の発明のごとく、
弁手段(15、16)を三方切替弁(400)で構成す
れば、圧縮機(10)の吐出側から凝縮器(19)およ
びホットガスバイパス通路(18)側への冷媒流れの切
替を1つの弁で行うことができ、弁手段の小型化、コス
ト低減を達成できる。
【0048】なお、上記各手段に付した括弧内の符号
は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を
示すものである。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。 (第1実施形態)図1、図2は本発明の第1実施形態に
よる車両空調用冷凍サイクル装置を示すものであり、圧
縮機10は、電磁クラッチ11を介して車両エンジン1
2により駆動される。圧縮機10の吐出配管13には弁
装置14が設けられている。この弁装置14は、図2に
示すように冷房用電磁弁(第1弁手段)15と、暖房用
電磁弁(第2弁手段)16と、暖房用減圧装置(第2減
圧装置)17を1つの部品として一体化したものであ
る。
【0050】ここで、暖房用電磁弁16と暖房用減圧装
置17はホットガスバイパス通路(配管)18に設置さ
れるもので、暖房用減圧装置17は暖房用電磁弁16の
出口部に形成した細径の絞り穴(固定絞り)にて構成で
きる。
【0051】圧縮機10の吐出配管13には弁装置14
の冷房用電磁弁15を介して凝縮器19の入口ジョイン
ト19aが接続されている。ここで、凝縮器19は冷却
風の上流側である前面側に入口ジョイント19aと出口
ジョイント19bを配置しており、そして、出口ジョイ
ント19bには冷房用減圧装置(第1減圧装置)20が
接続されている。この冷房用減圧装置20は固定絞りに
て構成されており、固定絞りとして具体的には細径(例
えば、φ1.2〜1.3mm程度)の管を所定長さとす
ることにより圧損を発生するキャピラリチューブを用い
ている。凝縮器19は電動冷却ファン19cにより送風
さる外気冷却風により冷却される。
【0052】なお、弁装置14は図1に示すように凝縮
器19の上部サイドプレート19dに近接配置されてい
るので、弁装置14に適宜の取付ブラケット(図示せ
ず)を設けて、弁装置14を凝縮器19の上部サイドプ
レート19dに取り付け固定することができる。また、
吐出配管13において弁装置14の上流部位には、圧縮
機吐出圧(サイクル高圧)検出する圧力センサSが取り
付けられている。
【0053】上記した冷房用減圧装置20の出口側には
逆止弁21が接続されている。この逆止弁21は、暖房
モード時にホットガスバイパス通路18から凝縮器19
側へ冷媒が逆流するのを防止する逆流防止手段である。
この逆止弁21の出口部にホットガスバイパス通路18
の出口部が結合されている。従って、ホットガスバイパ
ス通路18は図1に示すように、凝縮器19の近傍部位
にて弁装置14と逆止弁21の出口部との間を連結す
る、極めて短い配管で構成できる。
【0054】そして、ホットガスバイパス通路18の出
口部と逆止弁21の出口部とを合流させて1本の入口側
低圧配管22に結合し、この1本の低圧配管22をダッ
シュボード23の穴を貫通して車室内25へ配管する。
ここで、ダッシュボード23は車両のエンジンルーム2
4と車室内25とを仕切るものである。
【0055】車室内25の前方部の計器盤(図示せず)
下方部には空調ユニット26が配置され、この空調ユニ
ット26内において、空調用電動送風機27の空気上流
側に蒸発器28が配置され、この蒸発器28の下流側に
温水式の暖房用ヒータコア29が配置されている。
【0056】上記低圧配管22は蒸発器28の冷媒入口
部に結合され、この蒸発器28の冷媒出口部には出口側
低圧配管30が接続され、この出口側低圧配管30はダ
ッシュボード23を貫通してエンジンルーム24側へ配
管され、エンジンルーム24内のアキュームレータ31
の入口に接続され、アキュームレータ31の出口は吸入
配管32を通して圧縮機10の吸入口に接続される。
【0057】アキュームレータ31は周知のごとく蒸発
器28の出口側低圧配管30から流入する冷媒の気液を
分離して液冷媒を貯留するものであって、ガス冷媒を圧
縮機10に吸入させるとともに、潤滑オイルを圧縮機1
0に戻すために、アキュームレータタンク底部付近の液
冷媒の一部を圧縮機10に吸入させるものである。
【0058】なお、前記した空調ユニット26におい
て、蒸発器28は空調用送風機27により送風される空
気(車室内空気または外気)を冷房モード(あるいは除
湿必要時)時には冷媒蒸発潜熱の吸熱により冷却し、ま
た、冬期暖房モード時には、蒸発器28はホットガスバ
イパス通路18からの高温冷媒ガス(ホットガス)が流
入して空気を加熱するので、放熱器としての役割を果た
す。
【0059】また、暖房用ヒータコア29には、車両エ
ンジン12の温水(冷却水)がエンジン駆動の温水ポン
プ(図示せず)により循環することにより、温水を熱源
として蒸発器通過後の空気を加熱する。そして、暖房用
ヒータコア29の下流側に設けられた吹出口(図示せ
ず)から車室内25へ空調空気を吹き出すようになって
いる。
【0060】また、電磁クラッチ11、冷房用電磁弁1
5、凝縮器用電動冷却ファン19c、空調用電動送風機
27等の電気機器の作動は、空調用電子制御装置(図示
せず)の出力により制御される。
【0061】次に、上記構成において第1実施形態の作
動を説明する。冷房モードが選択されたときは、空調用
電子制御装置(図示せず)により冷房用電磁弁15が開
状態とされ、暖房用電磁弁16が閉状態とされ、また、
電磁クラッチ11に通電されて電磁クラッチ11が接続
状態となり、圧縮機10が車両エンジン12にて駆動さ
れる。
【0062】すると、圧縮機10の吐出ガス冷媒は開状
態の冷房用電磁弁15を通過して凝縮器19に流入す
る。凝縮器19では、冷却ファン19cにより送風され
る外気にて冷媒が冷却されて凝縮する。そして、凝縮器
通過後の凝縮冷媒は固定絞りにて構成された冷房用減圧
装置20で減圧されて、低温低圧の気液2相状態とな
る。
【0063】次に、この低圧冷媒は逆止弁21を通過し
て蒸発器28内に流入して送風機27の送風する空調空
気から吸熱して蒸発する。蒸発器28で冷却された空調
空気は車室内25へ吹き出して車室内25を冷房する。
蒸発器28で蒸発したガス冷媒はアキュームレータ31
内にてガス冷媒と液冷媒がその密度差により分離され、
ガス冷媒が圧縮機10に吸入される。また、同時に、ア
キュームレータ31の内の下側に溜まった液冷媒(潤滑
オイルを含む)が若干量圧縮機10に吸入される。
【0064】一方、冬期の暖房モード時には、空調用電
子制御装置により冷房用電磁弁15が閉状態とされ、暖
房用電磁弁16が開状態とされ、ホットガスバイパス通
路18が開通する。従って、圧縮機10の高温吐出ガス
冷媒(過熱ガス冷媒)が開状態の暖房用電磁弁16を通
過した後、この電磁弁16の出口部の絞り穴(固定絞
り)にて構成された暖房用減圧装置17で減圧される。
【0065】この後、減圧後のガス冷媒がホットガスバ
イパス通路18、低圧配管22を経て、車室内の空調ユ
ニット26の蒸発器28に導入され、ここで送風空気に
放熱して、送風空気を加熱する。そして、蒸発器28で
放熱したガス冷媒はアキュームレータ31を通過した後
に圧縮機10に吸入され、再度圧縮される。
【0066】そして、暖房モード時において、逆止弁2
1はホットガスバイパス通路18からのガス冷媒が凝縮
器19側へ逆流して、凝縮器19内に冷媒が滞留するこ
と(寝込み現象)を抑制する。
【0067】以上は、冷凍サイクル装置全体としての作
動であるが、次に、本実施形態による車両搭載性および
暖房運転起動性の改善効果について説明する。
【0068】まず、本実施形態によると、冷房用減圧装
置20をキャピラリチューブのような、感温部を持たな
い固定絞りにて構成しているため、温度式膨張弁を用い
る場合に比して、車両エンジン12からの高熱とかエン
ジンルーム24内の熱風を受けて冷媒流量の調整作用が
乱されることがない。そのため、冷房用減圧装置20を
凝縮器19近傍のエンジンルーム22内に配置できる。
【0069】その結果、ホットガスバイパス通路18は
図1に示すように、凝縮器19の近傍部位にて弁装置1
4と逆止弁21の出口部との間を連結する、極めて短い
配管で構成できる。従って、ダッシュボード23を貫通
して車室内25内の蒸発器28に結合される冷媒配管
は、低圧側の2本の配管22、30だけでよく、これは
通常の空調用冷凍サイクルの配管取り回しと同じである
から、ホットガス暖房機能を発揮する冷凍サイクル装置
を車両に容易に搭載できる。
【0070】また、ホットガスバイパスによる暖房モー
ド時に冷房用電磁弁15と逆止弁21が閉弁しても、こ
れらの弁15、21のシール部での洩れにより、ある程
度の冷媒が凝縮器19側へ冷媒が流入し、凝縮器19内
へ冷媒が寝込むという現象が発生するが、本実施形態に
よると、凝縮器19の出口部を直接、固定絞りで構成さ
れる冷房用減圧装置20に接続して、従来装置のレシー
バを廃止しているため、このレシーバのタンク容積分だ
け、ホットガスバイパスサイクル以外の部位における液
冷媒寝込み量を減少できる。
【0071】このため、暖房モード時に、ホットガスバ
イパスサイクル側での必要冷媒量を確保できるので、冷
媒回収制御のための冷房運転を行う必要がない。従っ
て、冷房運転に伴う圧縮機10の負圧運転といった不具
合が発生しない。
【0072】図3〜図5は本発明者らの実験による暖房
モード起動時の圧縮機吸入圧の挙動を示すもので、図3
は、前述した図21の従来装置(レシーバ33と温度式
膨張弁34との組み合わせを持つレシーバサイクル)に
よる圧縮機吸入圧の挙動であり、起動後の所定期間M
(図3の例ではM=30秒)において冷房運転による冷
媒回収制御を行っている。図3において、回転数(rp
m)は圧縮機回転数である。
【0073】従来装置では、暖房モード起動時に、冷房
運転による冷媒回収制御の実施により、前述の理由(外
気温度の低下に伴う冷媒飽和圧の低下および温度式膨張
弁の開度小)により、圧縮機吸入圧が大きく低下して負
圧運転になることを示している。
【0074】そして、図4は上記の従来装置において、
暖房モード起動時の、冷房運転による冷媒回収制御にお
ける圧縮機最低吸入圧を外気温と圧縮機回転数をパラメ
ータとして示すもので、圧縮機最低吸入圧=−0.5k
g/cm2 Gを作動限界として設定した場合、外気温=
−30°Cまで低下すると、サイクルが起動不能とな
る。
【0075】これに対し、第1実施形態によると、レシ
ーバ33を具備せず、固定絞りからなる冷房用減圧装置
20と圧縮機吸入側のアキュームレータ31との組み合
わせを持つアキュームレータサイクルであるため、暖房
モード起動時に、冷房運転による冷媒回収制御を行う必
要がない。そのため、図5に示すように、外気温=−3
0°Cまで低下しても、圧縮機最低吸入圧が作動限界の
−0.5kg/cm2Gのレベルまで低下せず、従っ
て、外気温=−30°Cの極低温時でもサイクルが起動
可能となる。
【0076】(第2実施形態)図6、図7は第2実施形
態による弁装置14の具体的構造を例示するものであ
り、第1実施形態では両電磁弁15、16と暖房用減圧
装置17とを一体化した弁装置14の概略の外観を図1
に示しただけであるので、第2実施形態では、この3部
品(15〜17)の一体化構造を具体的に例示するとと
もに、さらに、逆止弁21をも一体化している。
【0077】弁装置14は、冷房用電磁弁15および暖
房用電磁弁16の両者の通路部を一体構成する弁ハウジ
ング140を有している。この弁ハウジング140には
次の4つのジョイント部141〜144が設けられてい
る。第1の入口ジョイント部141は圧縮機10の吐出
配管13に接続され、第2の入口ジョイント部142は
冷房用減圧装置20の出口側に接続される。
【0078】また、第1の出口ジョイント部143は凝
縮器19の入口側(図1の入口ジョイント19a)に接
続され、第2の出口ジョイント部144は低圧配管22
を介して蒸発器28の入口側に接続される。
【0079】冷房用、暖房用の両電磁弁15、16はと
もにパイロット式の弁構成となっており、最初に、冷房
用電磁弁15について説明すると、凝縮器19の入口側
に接続される第1の出口ジョイント部143に連通する
弁口145を設けるとともに、この弁口145を主弁体
146で開閉する。この主弁体146の中心部に設けた
制御穴147をプランジャ148の先端のパイロット弁
部149で開閉するようになっている。
【0080】プランジャ148が図7の上方へ移動し
て、パイロット弁部149が制御穴147を開放する
と、主弁体146の背圧室150が制御穴147を介し
て出口ジョイント部143側の通路に連通して、背圧室
150の圧力が低下する。これにより、入口ジョイント
部141側の圧力と背圧室150との間に差圧が発生
し、この差圧がダイヤフラム151に対して図7の上方
への押圧力として作用する。この押圧力により主弁体1
46が図7の上方へ変位して、弁口145が開放される
と、冷房用電磁弁15が開弁状態となる。
【0081】次に、プランジャ148を図7の上方へ吸
引するための電磁機構について説明すると、プランジャ
148は磁性体製の可動部材であり、このプランジャ1
48に対向して固定鉄心部材152が配置され、この両
者148、152の間にはコイルバネ153が配置され
ている。
【0082】さらに、電磁コイル154と継鉄部材15
5が配置されており、電磁コイル154への通電によ
り、継鉄部材155、プランジャ148および固定鉄心
部材152からなる磁気回路に磁束が流れて、プランジ
ャ148と固定鉄心部材152との間に電磁吸引力が発
生して、プランジャ148がバネ153の力に抗して図
7の上方へ変位する。これにより、冷房用電磁弁15が
上記のごとく開弁状態となる。
【0083】一方、電磁コイル154への通電を遮断す
ると、上記電磁吸引力が消滅するので、プランジャ14
8がバネ153の力により図7の下方へ変位するので、
パイロット弁部149が制御穴147を閉塞する。背圧
室150は主弁体146に開けた微小な連通穴156を
通して入口ジョイント部141側の通路に連通している
ので、背圧室150内の圧力は入口ジョイント部141
側の圧力と同一となり、上記の圧力差がなくなるので、
バネ153の力により主弁体146が図7の下方へ変位
して、弁口145を閉塞する。すなわち、冷房用電磁弁
15が閉弁状態となる。
【0084】次に、暖房用電磁弁16の部分について説
明すると、弁ハウジング140の内部において、第1入
口ジョイント部141側の通路は、連通路157を介し
て暖房用電磁弁16の入口室158に常時連通してい
る。暖房用電磁弁16の出口通路159は第2出口ジョ
イント部144に連通する主通路160に直角状に交差
して接続されるもので、この出口通路159に設けられ
た弁口161を主弁体162で開閉するようになってい
る。
【0085】ここで、出口通路159は断面円形の形状
であり、弁口161の径を充分小径(本例では、φ2.
2mm)に設定することにより、弁口161と出口通路
159とにより、暖房用の減圧装置(絞り穴部)17を
構成している。
【0086】暖房用電磁弁16のその他の弁構造は、基
本的には冷房用電磁弁15と同様であるので、その概要
を簡単に述べると、主弁体162の制御穴163をプラ
ンジャ164のパイロット弁部165で開閉することに
より背圧室166の圧力を制御して、主弁体162によ
り弁口161を開閉する。
【0087】プランジャ(磁性体製の可動部材)164
の図7左右方向への変位は、電磁機構により行う。この
電磁機構は、固定鉄心部材170、コイルバネ167、
電磁コイル168、および継鉄部材169を有してお
り、電磁コイル168への通電により電磁吸引力を発生
させて、プランジャ164をバネ167の力に抗して図
7の左方へ変位させる。これにより、プランジャ164
のパイロット弁部165が制御穴163を開放するの
で、主弁体162が弁口161を開放して、暖房用電磁
弁16が開弁状態となる。
【0088】一方、電磁コイル168への通電を遮断す
ると、上記電磁吸引力が消滅するので、プランジャ16
4がバネ167の力により図7の右方へ変位するので、
パイロット弁部165が制御穴163を閉塞する。これ
により、主弁体162が弁口161を閉塞して、暖房用
電磁弁16が閉弁状態となる。
【0089】さらに、図6に示すように、弁ハウジング
140内において、第2の入口ジョイント部142と第
2の出口ジョイント部144との間を直線的に連通させ
る主通路160の途中に逆止弁21を内蔵している。こ
の逆止弁21は主通路160の内壁面にねじ止め等の手
段で固定されたリング状の保持板21aを備えており、
この保持板21aの中央穴21bを弁体21cで開閉す
る構成となっている。
【0090】より具体的に説明すると、弁体21cは樹
脂等の材料で円板状に成形され、ゴム製のOリング(弾
性シール材)21dを円板状部の小径部の外周面に嵌合
保持しており、このOリング21dを保持板21aの中
央穴21bの周縁部に圧着することにより、図6に示す
閉弁時のシール性を得る。
【0091】また、弁体21cには、保持板21aの中
央穴21b内に摺動自在に挿入される複数本の係止脚部
21eが一体成形されている。この係止脚部21eの先
端部には係止用の爪部が形成されており、この先端部の
係止用爪部は樹脂の弾性変形により中央穴21b内に挿
入することができ、弁体21cが図6の閉弁状態から所
定量だけ図6の左方へ移動すると、係止脚部21eの係
止用爪部が保持板21aに当接して、弁体21cの開弁
状態を保持する。
【0092】上記の構成により、冷媒が第2の入口ジョ
イント部142から第2の出口ジョイント部144へ向
かって主通路160を流れるときは、逆止弁21の弁体
21cが保持板21aから開離して中央穴21bを開口
し、逆方向へ冷媒が流れようとするときは弁体21cの
Oリング21dが保持板21aに圧着して中央穴21b
を閉塞する。
【0093】第2実施形態によると、連通路157、入
口室158、および出口通路159の部分により、ホッ
トガスバイパス通路18を構成している。従って、弁装
置14内部にホットガスバイパス通路18を完全に内蔵
できるとともに、出口通路159と主通路160との結
合部によりバイパス通路18の合流部も内蔵することに
なる。
【0094】従って、既存の冷房用の冷凍サイクルの冷
媒配管レイアウトをほとんど変更することなく、複合部
品を一体化した弁装置14を追加するだけで、ホットガ
ス暖房機能を持つ冷凍サイクル装置を車両に搭載できる
ので、車両搭載性を一層改善できる。
【0095】(第3実施形態)図8、9は第3実施形態
であり、1つの弁装置40に、固定絞りからなる冷房用
減圧装置20と逆止弁21とを一体化するものである。
【0096】弁装置40は金属製の弁ハウジング41を
有し、その一端側に凝縮器19の出口に直接結合される
入口ジョイント部42を有し、他端側に出口ジョイント
部43を有し、この出口ジョイント部43は図8の低圧
配管22を介して蒸発器28の入口側に接続される。
【0097】入口ジョイント部42の下流側には冷房用
減圧装置20が形成されている。この冷房用減圧装置2
0は、本例では弁ハウジング41に直接開けられた細径
のノズル状の絞り穴により構成されている。そして、冷
房用減圧装置20の出口部に逆止弁21が対向配置され
ている。本例の逆止弁21は、円板状の弁体21cと、
シール用Oリング21dと、閉弁用のコイルバネ21f
と、バネ保持部材21gとを備えている。
【0098】第3実施形態における逆止弁21は、出口
ジョイント部43から入口ジョイント部42へ向かう冷
媒の逆流を阻止する作用の他に、冷房用減圧装置20の
減圧作用により発生する冷媒流動音を抑制する作用を発
揮する。
【0099】すなわち、冷房モード時には、冷房用減圧
装置20の絞り穴形状により凝縮器19で凝縮した冷媒
が急激に減圧される。その際に、絞り穴から下流に向か
って気液2相冷媒の噴出流(ジェットコア)が発生し、
この噴出流の外周側には急激な速度勾配をもつ混合域が
形成される。この混合域に形成される急激な速度勾配が
原因となって、冷媒流動音(騒音)が発生する。
【0100】しかし、第3実施形態によると、逆止弁2
1の円板状の弁体21cを冷房用減圧装置20の出口部
に、この出口部より大きい外径で対向配置しているの
で、冷媒噴出流の形成範囲内に弁体21cを位置させる
ことができる。その結果、弁体21cの板面に絞り穴か
らの冷媒噴出流が衝突して、冷媒噴出流による混合域の
形成範囲を狭めることができ、これにより、冷媒流動音
を低減できる。つまり、本例によると、逆止弁21の弁
体21cに流動音低減部材の役割を兼務させることがで
きる。
【0101】(第4実施形態)図10は第4実施形態で
あり、第3実施形態では弁ハウジング41に形成した絞
り穴形状にて冷房用減圧装置20を構成しているので、
冷房用減圧装置20が弁ハウジング41と一体になって
いる(換言すると、固定式になっている)が、第4実施
形態では、冷房用減圧装置20を弁ハウジング41に対
して移動可能な構成(移動式)にしている。
【0102】すなわち、第4実施形態では、弁ハウジン
グ41の内部に円筒状の移動部材20aを配置し、この
移動部材20aの中心部に形成した細径の絞り穴20b
により冷房用減圧装置20を構成している。そして、移
動部材20aの先端側(下流側)に逆止弁21を一体に
結合している。
【0103】この逆止弁21の弁体21cには、移動部
材20aの絞り穴20bの下流端と連通する中心凹部2
1hが形成され、さらにこの中心凹部21hから放射状
に径外方向に向かう複数の穴21iが形成され、冷房用
減圧装置20の絞り穴20bを通過した冷媒は逆止弁2
1の中心凹部21hから穴21iを経て破線矢印aのよ
うに、弁ハウジング41の内壁面に向かって噴出する。
【0104】入口ジョイント部42から冷媒が流入する
冷房モード時に、冷房用減圧装置20の移動部材20a
は、コイルバネ21fのバネ力に抗して図10の左方へ
移動する。このとき、移動部材20aの外周面に嵌合保
持されたOリング(弾性シール材)20cが弁ハウジン
グ41のストッパー面41aに圧着することにより、移
動部材20aの外周側での冷媒洩れを防止する。
【0105】また、出口ジョイント部43側から冷媒が
流入する暖房モード時には、逆止弁21の外周面に嵌合
保持されたOリング(弾性シール材)21dが弁ハウジ
ング41のストッパー面41bに圧着することにより閉
弁状態となる。
【0106】(第5実施形態)図11、図12は第5実
施形態であり、1つの弁装置50に、固定絞りからなる
冷房用減圧装置20と逆止弁21と暖房用減圧装置17
とを一体化するものである。
【0107】弁装置50は金属製の弁ハウジング51を
有し、その一端側に凝縮器19の出口に結合される第1
入口ジョイント部52を有し、他端側に暖房用電磁弁1
6の出口に結合される第2入口ジョイント部53を有し
ている。そして、これらの両入口ジョイント部52、5
3の中間部位に、T字状に突出する出口ジョイント部5
4が形成され、この出口ジョイント部54は図11の低
圧配管22を介して蒸発器28の入口側に接続される。
【0108】第1入口ジョイント部52の下流側には冷
房用減圧装置20が形成されている。この冷房用減圧装
置20は、本例では弁ハウジング51に直接開けられた
細径の絞り穴により構成されている。
【0109】そして、冷房用減圧装置20の出口部に逆
止弁21が対向配置されている。本例の逆止弁21は、
円板状の弁体21cと、閉弁用のコイルバネ21fと、
リング状のバネ保持部材21gとを備えている。このバ
ネ保持部材21gは弁ハウジング51にネジ止め等の手
段で固定されおり、このバネ保持部材21gの中心部に
開けられた細径の絞り穴により暖房用減圧装置17が構
成されている。
【0110】第5実施形態による逆止弁21では、円板
状の弁体21cの中心部に円柱状のピン部21c′が一
体形成されており、このピン部21c′の先端が暖房用
減圧装置17の絞り穴出口側にこれより大きい外径で対
向配置してある。また、弁体21cが冷房用減圧装置2
0の絞り穴出口側にこれより大きい外径で対向配置して
ある。これにより、逆止弁21は、暖房用減圧装置17
と冷房用減圧装置20の両方からの冷媒噴出流の冷媒流
動音を抑制する作用を発揮する。
【0111】また、第5実施形態によると、逆止弁21
を収容している弁収容室21jの部位により、ホットガ
スバイパス通路18の合流部を構成できるので、出口ジ
ョイント部54に図11に示す1本の低圧配管22を接
続するだけでよい。
【0112】(第6実施形態)図13〜図15は第6実
施形態であり、前述した図6、図7の第2実施形態で
は、1つの弁装置14に、両電磁弁15、16と暖房用
減圧装置17と逆止弁21とを一体化しているが、第6
実施形態ではこれらの部品に加えてさらに、冷房用減圧
装置20をも1つの弁装置60に一体化している。
【0113】この弁装置60において、両電磁弁15、
16は第2実施形態(図7参照)と同一構造であるから
説明は省略する。その他、第2実施形態と同一部分には
同一符号を付して説明を省略する。
【0114】第6実施形態では、第2実施形態における
逆止弁21の設置部位(図7参照)に対応する部位、す
なわち、図14のA部に、逆止弁21と冷房用減圧装置
20の両方を設置している。
【0115】図15はこのA部の拡大詳細図であり、弁
装置60の弁ハウジング140に形成した第1入口ジョ
イント部142の下流部にリング状部材20dをネジ止
め等の手段で固定し、このリング状部材20dの中心部
に開けた細径の絞り穴20eにより冷房用減圧装置20
を構成している。
【0116】そして、この冷房用減圧装置20の下流側
に冷房用減圧装置20からの冷媒噴出流の冷媒流動音を
抑制する作用を兼務する逆止弁21を配置している。逆
止弁21の構成は、図9の第3実施形態と略同じでよ
い。
【0117】(第7実施形態)図16〜図18は第7実
施形態であり、上記第6実施形態の弁装置60を凝縮器
19の入口ジョイント19a(図1参照)に直接取り付
けるようにしたものである。
【0118】このため、第7実施形態では、図17に示
すように弁装置60の弁ハウジング140において、第
1出口ジョイント部143に隣接する部位に取付ステー
部143aを突出形成している。この取付ステー部14
3aは第1出口ジョイント部143に対して直交方向に
突出し、その先端部に取付穴143bを形成している。
【0119】第7実施形態によると、弁ハウジング14
0において、第1出口ジョイント部143を凝縮器19
の入口ジョイント19aに接続するとともに、取付ステ
ー部143aの取付穴143bにボルト(図示せず)を
挿入して、このボルトを入口ジョイント19aのネジ穴
(図示せず)にネジ込むことにより、弁装置60を図1
8に示すごとく凝縮器19の前面部(凝縮器冷却風の上
流側)に直接取り付け固定できる。
【0120】また、第7実施形態では暖房用電磁弁16
の部分を凝縮器19の凝縮器19の上部サイドプレート
19dに取り付け固定するブラケット61(図18)を
備えている。
【0121】一般に、車両においては、凝縮器19の後
面部より前面部の方がスペース的余裕のあることが多い
ので、第7実施形態による弁装置60の搭載構造は車両
への搭載性を一層改善できる。
【0122】(第8実施形態)図19は第8実施形態で
あり、前述の第1実施形態では、圧縮機吐出配管13に
圧力センサSを取り付けているが、第8実施形態では図
19に示すように弁装置14(図7に対応)の弁ハウジ
ング140において、第1の入口ジョイント部141の
下流部に圧力センサSを取り付けている。
【0123】図19では、弁装置14への圧力センサS
の取付を例示しているが、前述した弁装置40、50、
60においても同様に圧力センサSを取り付けることが
できることはもちろんである。
【0124】なお、圧力センサSの検出信号は、暖房モ
ード時にサイクル高圧が所定値まで上昇しないとき、冷
媒量不足であるとして、圧縮機10を停止(暖房モード
の停止)させるために用いる。その他に、暖房モード時
に車室内への吹出温度制御のために、圧力センサSの検
出信号に基づいてサイクル高圧の上下に応じて圧縮機1
0作動を断続制御したり、あるいは、冷房モードの異常
高圧時における圧縮機停止等のために、圧力センサSの
検出信号を用いる。
【0125】(第9実施形態)前記した第1、第2実施
形態では冷房用減圧装置20を細径のキャピラリチュー
ブで構成しており、また、第3〜第8実施形態では、冷
房用減圧装置20をいずれも、細径の絞り穴形状の固体
絞りにより構成しているが、第9実施形態では、図18
の車両搭載例において、凝縮器19の出口ジョイント1
9bと、弁装置60の第2入口ジョイント部142との
間を結合する冷媒配管70を、細径のキャピラリチュー
ブで構成することにより、冷房用減圧装置20を上流側
のキャピラリチューブ(細管の長さを所定長さとするこ
とにより所定の圧損を得る固定絞り)70と下流側の絞
り穴部(穴開口面積を所定値に絞ることにより所定の圧
損を得るオリフィス,ノズル状の固定絞り)との組み合
わせで構成する。
【0126】もちろん、前述した弁装置40、50、6
0においても同様に冷房用減圧装置20を上流側のキャ
ピラリチューブ70と下流側の絞り穴部との組み合わせ
で構成することができる。
【0127】次に、図20は第9実施形態による、キャ
ピラリチューブと絞り穴部との組み合わせからなる冷房
用減圧装置20の冷媒流量調整特性を示すもので、横軸
は減圧装置入口冷媒の状態を示し、0の目盛より左側は
入口冷媒のサブクール(過冷却度)SCをとり、右側は
入口冷媒の乾き度Xをとっている。
【0128】入口冷媒のサブクールSCは図20の範囲
Mに示すように、15°C以内に押さえることが望まれ
ている。これは、サブクールSCの増大によりサイクル
高圧が上昇して圧縮機動力が増大することを抑制するた
めである。冷房用減圧装置20をキャピラリチューブの
みで構成した場合は破線の特性に示すようにサイクルの
負荷変動に対する冷媒流量の増加割合が小さいので、サ
ブクールSCが増大して、圧縮機動力の増大を招くこと
になるが、第9実施形態によるキャピラリチューブと絞
り穴部との組み合わせによると、サイクルの負荷変動に
対する冷媒流量の増加割合が大きいので、サブクールS
Cの増大を抑制して、圧縮機動力の増大を抑制できる利
点がある。
【0129】(第10実施形態)図21は第10実施形
態による車両搭載図であり、図1に対して次の点で相違
している。蒸発器28の入口側低圧配管22において、
エンジンルーム側配管22aと車室内側配管22bとの
間を配管コネクタ220により結合し、また、蒸発器2
8の出口側低圧配管30において、エンジンルーム側配
管30aと車室内側配管30bとの間を配管コネクタ3
00により結合する状態を示している。
【0130】また、蒸発器28の側面部に接続ジョイン
ト280を一体に接合し、蒸発器28の入口部と車室内
側配管22bとの間および蒸発器28の出口部と車室内
側配管30bとの間をそれぞれ接続ジョイント280に
より結合している。
【0131】図22は、本発明者が試作検討した比較例
における配管コネクタ220の接続構造であり、この比
較例では、入口側低圧配管22のエンジンルーム側配管
22aを内径:6mmの大きさとし、車室内側配管22
bを内径:10.1mmの大きさまで拡大している。こ
の配管径の拡大は、車室内側配管22bの内径を接続ジ
ョイント280の入口側流路(蒸発器28の入口部流
路)の径に合致させるために行っている。
【0132】ところが、エンジンルーム側配管22aの
内径と車室内側配管22bの内径が上記のように異なる
ため、配管コネクタ220に通路断面積の急拡大部が形
成され、この内径の急拡大により冷媒圧力が急激に低下
して、配管コネクタ220部を通過する冷媒に流動音が
発生しやすいという不具合がある。
【0133】また、入口側低圧配管22として、径の異
なる2種類の配管22a、配管22bが必要となり、コ
ストアップの原因となる。
【0134】第10実施形態は、上記比較例における不
具合を解消することを目的として案出されたもので、図
23は第10実施形態による蒸発器28の正面図で、ア
ルミニュウム等の金属薄板からなる偏平チューブ28a
を図23の左右方向に多数積層するとともに、偏平チュ
ーブ28a相互の間にコルゲートフィン28bを接合し
ている。
【0135】偏平チューブ28の上下両端部には、各偏
平チューブ28への冷媒分配または各偏平チューブ28
からの冷媒集合を行うタンク部28c、28dを一体成
形している。そして、蒸発器28の左右両側の一方の側
面部に、アルミニュウム等の金属からなる接続ジョイン
ト280をろう付けにより接合している。
【0136】図24は接続ジョイント280の断面図
で、入口側低圧配管22の車室内側配管22bが接続さ
れる入口側流路281と、出口側低圧配管30の車室内
側配管30bが接続される出口側流路282とを有して
おり、この両通路281、282の穴形状は接続ジョイ
ント280の厚さ方向を平行に貫通している。
【0137】ここで、入口側流路281には、その通路
断面積を徐々に拡大するテーパ状拡大部(ディフューザ
部)281aが形成してある。具体的には、入口側流路
281の内径を、車室内側配管22bに対応する内径
(例えば、6mm)から蒸発器28の入口部流路に対応
する内径(例えば、10.1mm)まで徐々に拡大して
いる。
【0138】このテーパ状拡大部281aの形成によっ
て、入口側低圧配管22のエンジンルーム側配管22a
と車室内側配管22bの内径を同一径(例えば、6m
m)にすることができる。このため、両配管22a、2
2bの間を結合する配管コネクタ220として、図25
(a)(b)に示すように、通路断面積が略一定で、通
路断面積(内径)の急拡大部を持たないのものを使用す
ることができる。
【0139】この結果、蒸発器28の入口側に位置する
配管コネクタ220および入口側流路281の部位にお
いて、冷媒の急激な圧力低下が発生せず、冷媒の流動音
を低減できる。
【0140】なお、図25(a)の配管コネクタ220
は、両配管22a、22bの間にコネクタ本体220a
を介在し、このコネクタ本体220aに対して両配管2
2a、22bの先端部をユニオンナット220b、22
0cにより締結するようにしたものである。図25
(b)の配管コネクタ220は一方の配管、例えば、車
室内側配管22bの先端部にコネクタ本体220aを接
合し、このコネクタ本体220aに他方のエンジンルー
ム側配管22aの先端部をユニオンナット220bによ
り直接締結するようにしたものである。220dはシー
ル用のOリングである。
【0141】更に、第10実施形態では、図27に示す
ように、暖房用減圧装置17の出口側冷媒流路にも通路
断面積を徐々に拡大するテーパ状拡大部(ディフューザ
部)160aを形成している。図26は図7に対応する
弁装置14の断面図で、図27は図26のA−A断面図
である。
【0142】暖房用電磁弁16の出口側の主通路160
の一端は出口通路159を介して弁口161(図26)
に連通している。第2実施形態で既述したように、この
弁口161と出口通路159とにより、暖房用減圧装置
(絞り穴部)17を構成している。
【0143】そして、上記の主通路160に、通路断面
積を上流から下流に向かって徐々に拡大するテーパ状拡
大部160aを形成している。このテーパ状拡大部16
0aは、暖房用減圧装置17の出口部における通路急拡
大を解消して、冷媒圧力の急激な低下を抑制し、これに
より、ホットガスバイパス運転時における冷媒流動音を
低減するものである。
【0144】図28は第10実施形態による2つのテー
パ状拡大部160a、281aを含むホットガスバイパ
ス運転時の冷媒通路を概略図示するもので、暖房用減圧
装置17の出口部に位置するテーパ状拡大部160aの
テーパ角をθfで示し、蒸発器28の入口部に位置する
テーパ状拡大部281aのテーパ角をθr で示してい
る。
【0145】図29は、上記両テーパ状拡大部160
a,281aのテーパ角θf 、θr と、蒸発器部騒音と
の関係を示す実験結果であり、図29の横軸は蒸発器入
口側テーパ状拡大部281aのテーパ角θr をとってい
る。
【0146】この蒸発器入口側テーパ角θr を15°以
内(θr <15°)の範囲に設定し、かつ、暖房用減圧
装置出口側のテーパ角θf を12°以内(θf <12
°)に設定すると、蒸発器部騒音を略46dB以内に低
減できることを確認できた。これは、テーパ状拡大部1
60a,281aによって冷媒圧力の急低下を抑えて冷
媒流速の音速化を防止できるためである。特に、暖房用
減圧装置出口側のテーパ角θf =3°であるときは、出
口側のバイパス接続通路165のテーパ角θr を15°
まで増大しても、蒸発器部騒音を45dB一定に抑える
ことができ、騒音低減のために有利である。
【0147】なお、図29おいて、θf 、θr =180
°はテーパ形状のないこと、換言すると、通路断面形状
が直角状に急拡大する形状であることを意味しており、
この場合は、暖房用減圧装置17直後の部位および蒸発
器28の入口側部位のうち、いずれか一方に、通路急拡
大部が形成されることになるので、蒸発器部騒音はかな
り上昇してしまう。
【0148】(第11実施形態)上述した第1〜第10
実施形態では、いずれも、圧縮機吐出ガスを凝縮器19
側通路とホットガスバイパス通路18側とに切り替える
切替用弁手段として、機能的に独立した2つの電磁弁1
5、16を使用しているが、第11実施形態では、この
2つの電磁弁15、16の冷媒流れ切替機能(凝縮器1
9およびホットガスバイパス通路18側への冷媒流れの
切替機能)を、図30、31に示す1つの三方切替弁4
00にて達成することにより、弁手段の小型化およびコ
スト低減をより一層図るものである。
【0149】第11実施形態による車両搭載状態は、例
えば、図21(第10実施形態)と同じでよいので、そ
の説明を省略する。図32は、機能的に独立した2つの
電磁弁15、16による弁作動と図30、31に示す三
方切替弁400による弁作動とを比較して示すもので、
三方切替弁400によると、凝縮器19側およびホット
ガスバイパス通路18側を両方とも開、あるいは両方と
も閉にすることができないことが分かる。
【0150】しかし、本発明者らの実験検討によると、
ホットガスバイパスによる暖房モードを設定する冷凍サ
イクル装置において、上記のごとく両方とも閉にする必
要性は本来なく、また、両方とも開にする冷媒量調整モ
ードは、アキュームレータ18の容積が小さい場合(例
えば、300cc以下の場合)に限って必要となるので
あって、アキュームレータ31の容積が大きい場合は図
30、31に示す三方切替弁400により対応可能であ
る。
【0151】その理由は、アキュームレータ容積が小さ
い場合はアキュームレータ31内が液冷媒で充満して液
冷媒がアキュームレータ31より溢れ出ることがあり、
この状態ではアキュームレータ31の気液分離機能がな
くなる。そのため、凝縮器19側およびホットガスバイ
パス通路18側を両方とも開にして、凝縮器19側へ余
剰冷媒の一部を放出させる必要が生じる。
【0152】しかし、アキュームレータ容積が十分大き
い場合はアキュームレータ31より液冷媒が溢れ出ると
いう現象が発生しないので、凝縮器19側へ余剰冷媒を
放出させるための冷媒量調整モード(すなわち、凝縮器
19側およびホットガスバイパス通路18側を両方とも
開)を実行する必要がない。従って、図30、31に示
す三方切替弁400により対応可能となるのである。
【0153】次に、上記三方切替弁400を備えた弁装
置14の具体的構成および作動を図30、31に基づい
て説明する。弁装置14の弁ハウジング140に、圧縮
機10からの吐出ガス冷媒が流入する入口ジョイント部
141と、凝縮器19の入口側に接続される出口ジョイ
ント部143が弁ハウジング140に一直線上に対向配
置されている。また、この両ジョイント部141、14
3を結ぶ軸線と直交方向に、ホットガスバイパス通路1
8の入口側に接続される出口ジョイント部144が配置
されている。
【0154】弁ハウジング140内には、第1、第2の
主弁体414、415およびパイロット弁体416が図
30の上下方向に変位可能に配置されている。第1の主
弁体414は、入口ジョイント部141と凝縮器側出口
ジョイント部143とを接続する弁口417を開閉す
る。また、第2の主弁体415は、入口ジョイント部1
41とバイパス側出口ジョイント部144とを接続する
絞り穴418を開閉する。この絞り穴418はホットガ
スバイパス通路18の入口部を絞る暖房用減圧装置17
を構成する。
【0155】そして、第1の主弁体414と第2の主弁
体415は、複数本の連結棒(連結手段)428により
一体に連結され、一体に変位するようになっている。な
お、図30では連結棒428を1本のみ図示している。
【0156】第1の主弁体414に対して、弁口417
と反対側の部位に背圧室419が形成され、この背圧室
419内に第1の主弁体414閉弁用のバネ420が配
置されている。背圧室419は、制御穴421と接続通
路422を介して第1の主弁体414の下流側(すなわ
ち、凝縮器側出口ジョイント部143の通路)に連通し
ている。また、背圧室419内は、図示しない微小連通
路を介して第1の主弁体414の上流側(すなわち、入
口ジョイント部141の通路)に常時連通している。
【0157】パイロット弁体416は上記制御穴421
を開閉するものであって、プランジャ423(図26等
のプランジャ148、164に相当)を持つ電磁機構に
より駆動される。パイロット弁体416の軸部の上端部
はプランジャ423の下端部に一体に連結されている。
【0158】プランジャ423を図30の上方へ吸引す
るための電磁機構は図26等と同じであり、磁性体製の
プランジャ423に対向して固定鉄心部材424が配置
され、この両者423、424の間にはコイルバネ42
5が配置されている。さらに、電磁コイル426と継鉄
部材427が電磁機構に具備されている。
【0159】電磁コイル426に通電していないとき
は、プランジャ423がバネ425の力により図30の
下方へ変位するので、パイロット弁体416が制御穴4
21を開口する。すると、第1主弁体414の背圧室4
19が制御穴421と接続通路422を介して出口ジョ
イント部143側の通路に連通して、背圧室419の圧
力が低下する。
【0160】これにより、入口ジョイント部141側の
圧力と背圧室419との間に差圧が発生し、この差圧が
第1主弁体414に対して図30の上方への押圧力とし
て作用する。この押圧力により第1、第2主弁体41
4、415が図30の上方へ変位して、第1主弁体41
4により弁口417が開放され、これと同時に、第2主
弁体415により絞り穴418が閉塞される。すなわ
ち、電磁コイル426の非通電時は、入口ジョイント部
141が凝縮器側出口ジョイント部143と連通し、冷
房モードが設定される。
【0161】一方、電磁コイル426に通電すると、継
鉄部材427、プランジャ423および固定鉄心部材4
24からなる磁気回路に磁束が流れて、プランジャ42
3と固定鉄心部材424との間に吸引力が発生して、プ
ランジャ423がバネ425のバネ力に抗して図30の
上方へ変位し、パイロット弁体416も上方へ変位す
る。
【0162】これにより、制御穴421がパイロット弁
体416により閉塞されるので、第1主弁体414の背
圧室419と凝縮器側出口ジョイント部143との連通
が遮断される。ここで、背圧室419内は図示しない微
小連通路を介して入口ジョイント部141の通路に常時
連通しているので、背圧室419内の圧力が入口ジョイ
ント部141の圧力まで上昇する。
【0163】この結果、第1主弁体414の上下両側に
作用する圧力が同じになるので、第1主弁体414はバ
ネ420のバネ力により弁口417の弁座面に圧接し、
弁口417を閉塞する。これと同時に、第2主弁体41
5は絞り穴418の弁座面から開離し、絞り穴418を
開口する。
【0164】すなわち、電磁コイル426の通電時は、
入口ジョイント部141がバイパス側出口ジョイント部
144と連通し、暖房モードが設定される。
【0165】なお、第10、第11実施形態では、弁装
置14に冷房用減圧装置20および逆止弁21を一体化
しない場合について説明したが、図13〜図15に示す
第6実施形態の弁装置60のように第10、第11実施
形態の弁装置14に冷房用減圧装置20および逆止弁2
1を一体化してもよい。
【0166】(他の実施形態)なお、上記の各実施形態
では、いずれも、冷房用減圧装置20の下流側に逆止弁
21を配置しているが、冷房用減圧装置20の上流側と
凝縮器19の出口ジョイント19bとの間に逆止弁21
を配置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す車両搭載状態の概
略斜視図である。
【図2】第1実施形態による冷凍サイクル説明図であ
る。
【図3】従来装置の冷媒回収制御の実施に伴う起動時圧
力挙動のグラフである。
【図4】従来装置の圧縮機最低吸入圧力のグラフであ
る。
【図5】本発明装置の圧縮機最低吸入圧力のグラフであ
る。
【図6】第2実施形態における弁装置の断面図で、図7
のA−A断面を示す。
【図7】第2実施形態における弁装置の断面図である。
【図8】第3実施形態による冷凍サイクル説明図であ
る。
【図9】第3実施形態における弁装置の断面図である。
【図10】第4実施形態における弁装置の断面図であ
る。
【図11】第5実施形態による冷凍サイクル説明図であ
る。
【図12】第5実施形態における弁装置の断面図であ
る。
【図13】第6実施形態による冷凍サイクル説明図であ
る。
【図14】第6実施形態における弁装置の断面図であ
る。
【図15】図14のA部拡大断面図である。
【図16】第7実施形態における弁装置の正面図であ
る。
【図17】第7実施形態における弁装置の側面図であ
る。
【図18】第7実施形態による車両搭載状態の概略斜視
図である。
【図19】第8実施形態における弁装置の断面図であ
る。
【図20】第9実施形態による冷房用減圧装置の作動特
性の説明図である。
【図21】第10実施形態による車両搭載状態の概略斜
視図である。
【図22】第10実施形態の比較例による配管コネクタ
部の半断面図である。
【図23】第10実施形態における蒸発器の正面図であ
る。
【図24】第10実施形態における蒸発器の接続ジョイ
ントの断面図である。
【図25】第10実施形態における配管コネクタ部の半
断面図である。
【図26】第10実施形態における弁装置の断面図であ
る。
【図27】第10実施形態における弁装置の断面図で、
図26のA−A断面を示す。
【図28】第10実施形態におけるホットガスバイパス
側の通路構成の概要図である。
【図29】第10実施形態による騒音低減効果を示すグ
ラフである。
【図30】第11実施形態における弁装置の断面図であ
る。
【図31】第11実施形態における弁装置の上面図であ
る。
【図32】第11実施形態における三方切替弁とその他
の実施形態における2つの電磁弁との作動比較図であ
る。
【図33】従来装置の冷凍サイクル説明図である。
【符号の説明】
10…圧縮機、15…冷房用電磁弁(弁手段)、16…
暖房用電磁弁(弁手段)、17…暖房用減圧装置、18
…ホットガスバイパス通路、19…凝縮器、20…冷房
用減圧装置、21…逆止弁、22…低圧配管、28…蒸
発器、31…アキュームレータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山中 康司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 杉 光 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 伊藤 肇 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両エンジン(12)により駆動される
    圧縮機(10)と、 この圧縮機(10)の吐出ガス冷媒を凝縮する凝縮器
    (19)と、 この凝縮器(19)で凝縮した冷媒を減圧する冷房用減
    圧装置(20)と、 この冷房用減圧装置(20)により減圧された冷媒を蒸
    発させる蒸発器(28)と、 この蒸発器(28)の出口側と前記圧縮機(10)の吸
    入側との間に配置され、冷媒の気液を分離して、液冷媒
    を貯留するとともにガス冷媒を前記圧縮機(10)に吸
    入させるアキュームレータ(31)と、 前記圧縮機(10)の吐出ガス冷媒を直接、前記蒸発器
    (28)の入口側に導入するホットガスバイパス通路
    (18)と、 このホットガスバイパス通路(18)に設けられ、前記
    圧縮機(10)の吐出ガス冷媒を減圧する暖房用減圧装
    置(17)と、 前記圧縮機(10)の吐出ガス冷媒を冷房モード時には
    前記凝縮器(19)側へ流入させ、暖房モード時には前
    記ホットガスバイパス通路(18)側へ流入させるよ
    う、冷媒流れを切り替える弁手段(15、16)と、 前記暖房モード時に、前記ホットガスバイパス通路(1
    8)から前記凝縮器(19)側へ冷媒が逆流するのを防
    止する逆流防止手段(21)とを備え、 さらに、前記冷房用減圧装置(20)を固定絞りにより
    構成して、前記冷房用減圧装置(20)を前記凝縮器
    (19)の出口側に直接接続し、 前記冷房用減圧装置(20)および前記ホットガスバイ
    パス通路(18)の出口側を1本の低圧配管(22)に
    より合流させ、この低圧配管(22)を前記蒸発器(2
    8)の入口側に接続したことを特徴とする車両用冷凍サ
    イクル装置。
  2. 【請求項2】 前記圧縮機(10)、前記凝縮器(1
    9)、前記冷房用減圧装置(20)、前記ホットガスバ
    イパス通路(18)、前記暖房用減圧装置(17)、前
    記弁手段(15、16)および前記逆流防止手段(2
    1)を、前記車両エンジン(12)が配置されるエンジ
    ンルーム(24)側に配置し、前記蒸発器(28)を車
    室内(25)側に配置したことを特徴とする請求項1に
    記載の車両用冷凍サイクル装置。
  3. 【請求項3】 前記弁手段(15、16)および前記暖
    房用減圧装置(17)を1つの弁装置(14)として一
    体に構成したことを特徴とする請求項1または2に記載
    の車両用冷凍サイクル装置。
  4. 【請求項4】 前記弁手段(15、16)、前記暖房用
    減圧装置(17)および前記逆流防止手段(21)、を
    1つの弁装置(14)として一体に構成したことを特徴
    とする請求項1または2に記載の車両用冷凍サイクル装
    置。
  5. 【請求項5】 前記冷房用減圧装置(20)および前記
    逆流防止手段(21)を1つの弁装置(40)として一
    体に構成したことを特徴とする請求項1または2に記載
    の車両用冷凍サイクル装置。
  6. 【請求項6】 前記冷房用減圧装置(20)、前記逆流
    防止手段(21)および前記暖房用減圧装置(17)を
    1つの弁装置(50)として一体に構成したことを特徴
    とする請求項1または2に記載の車両用冷凍サイクル装
    置。
  7. 【請求項7】 前記弁手段(15、16)、前記冷房用
    減圧装置(20)、前記逆流防止手段(21)および前
    記暖房用減圧装置(17)を1つの弁装置(60)とし
    て一体に構成したことを特徴とする請求項1または2に
    記載の車両用冷凍サイクル装置。
  8. 【請求項8】 前記弁装置(14、40、50、60)
    を前記凝縮器(19)に取り付け固定したことを特徴と
    する請求項3ないし7のいずれか1つに記載の車両用冷
    凍サイクル装置。
  9. 【請求項9】 前記凝縮器(19)は前面側に入口ジョ
    イント(19a)および出口ジョイント(19b)を有
    し、前記入口ジョイント(19a)に前記弁装置(1
    4、40、50、60)を直接結合したことを特徴とす
    る請求項8に記載の車両用冷凍サイクル装置。
  10. 【請求項10】 前記逆流防止手段は、前記冷房用減圧
    装置(20)の出口部に対向配置された逆止弁(21)
    であり、 この逆止弁(21)に前記冷房用減圧装置(20)から
    噴出する冷媒噴出流の流動音を低減する流動音低減部材
    を兼務させることを特徴とする請求項1ないし9のいず
    れか1つに記載の車両用冷凍サイクル装置。
  11. 【請求項11】 前記逆流防止手段は、前記暖房用減圧
    装置(17)および前記冷房用減圧装置(20)の両方
    の出口部に対向配置された逆止弁(21)であり、 この逆止弁(21)に前記暖房用減圧装置(17)およ
    び前記冷房用減圧装置(20)から噴出する冷媒噴出流
    の流動音を低減する流動音低減部材を兼務させることを
    特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の車
    両用冷凍サイクル装置。
  12. 【請求項12】 前記冷房用減圧装置(20)をキャピ
    ラリチューブと絞り穴部との組み合わせで構成したこと
    を特徴とする請求項1ないし11のいずれか1つに記載
    の車両用冷凍サイクル装置。
  13. 【請求項13】 前記暖房モード時に冷媒が流れる冷媒
    通路の急拡大部に、通路断面積を徐々に拡大するテーパ
    状拡大部(160a、281a)を設けたことを特徴と
    する請求項1ないし12のいずれか1つに記載の車両用
    冷凍サイクル装置。
  14. 【請求項14】 前記テーパ状拡大部(281a)は、
    前記蒸発器(28)の入口部に設けられていることを特
    徴とする請求項13に記載の車両用冷凍サイクル装置。
  15. 【請求項15】 前記蒸発器(28)の入口部に接続ジ
    ョイント(280)を設け、この接続ジョイント(28
    0)に前記テーパ状拡大部(281a)が内蔵されてい
    ることを特徴とする請求項14に記載の車両用冷凍サイ
    クル装置。
  16. 【請求項16】 前記テーパ状拡大部(160a)は、
    前記暖房用減圧装置(17)の出口部に設けられている
    ことを特徴とする請求項13に記載の車両用冷凍サイク
    ル装置。
  17. 【請求項17】 前記弁手段(15、16)を三方切替
    弁(400)で構成したことを特徴とする請求項1ない
    し16のいずれか1つに記載の車両用冷凍サイクル装
    置。
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