JP2000263965A - 頁捲り装置及び冊子印字装置 - Google Patents

頁捲り装置及び冊子印字装置

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JP2000263965A
JP2000263965A JP11071306A JP7130699A JP2000263965A JP 2000263965 A JP2000263965 A JP 2000263965A JP 11071306 A JP11071306 A JP 11071306A JP 7130699 A JP7130699 A JP 7130699A JP 2000263965 A JP2000263965 A JP 2000263965A
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JP11071306A
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English (en)
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Mikio Yamamoto
幹夫 山本
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冊子の頁捲りをするときの冊子の搬送距離を
短くして装置の小型化を図り、さらに騒音の低減を図
る。 【解決手段】 冊子搬送路の外側と内側との間を回転に
より出入りするブレード23を設け、冊子搬送方向にお
けるブレード23の下流側に配置された搬送部材21を
停止状態に維持し、ブレード23の上流側に配置された
搬送部材19により冊子1を下流側の搬送部材21に送
り込み、この過程で下流側の搬送部材21により冊子1
の頁1bを摩擦により捲り上げ、捲り上げた頁1bを回
転するブレード23により上流側に捲り倒すように構成
する。これにより、頁1bの捲り上げ及び捲り倒しのた
めに要する冊子1の搬送距離を短くし、装置の小型化を
図る。また、搬送部材19,21を含む搬送系の多数の
搬送部材を回転させずに、一つのブレード23を回転さ
せて頁1bの捲り倒しをすることで、騒音を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冊子の頁を捲る頁
捲り装置及び冊子印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】頁捲り装置には種々の構造のものが提案
されているが、比較的シンプルなものとして図7に示す
ような頁捲り装置がある。この頁捲り装置は、それぞれ
対をなす搬送ローラ51,52及び搬送ローラ53,5
4を備え、搬送ローラ52,54は、駆動側の搬送ロー
ラ51,53に冊子1を圧接するピンチローラとして機
能する。また、搬送ローラ51,53の間にはワンウェ
イクラッチ55,56を介して軸57,58に連結され
たローラ59,60が設けられている。冊子1の搬送方
向を矢印方向とすると、上流側のローラ59はワンウェ
イクラッチ55により反時計方向のみの回転が許容さ
れ、下流側のローラ60はワンウェイクラッチ56によ
り時計方向のみの回転が許容されるように構成されてい
る。
【0003】このような頁捲り装置では、搬送ローラ5
1に反時計方向の駆動力を与え、冊子1を停止状態の搬
送ローラ53に送り込む。このとき、下流側の搬送ロー
ラ53は搬送ローラ54の付勢力に抗して冊子1に摩擦
抵抗を与えるため、最上位の頁が捲り上げられる。この
過程では、反時計方向に回転可能なローラ59は冊子1
に抵抗を与えない。ローラ60の反時計方向への回転が
阻止されているため、捲り上げられた頁がローラ59側
に移動しないように膨らみ状態を維持する。したがっ
て、冊子1の搬送方向上流側の後端がローラ60の下を
通過したときに、捲り上げた頁が綴じ部1aを境とする
上流側に捲り倒される。
【0004】冊子1を矢印方向と逆方向に搬送して頁捲
りをするときは、搬送ローラ53が上流側となり搬送ロ
ーラ51が下流側となる。すなわち、搬送ローラ53に
時計方向の駆動力を与え、冊子1を停止状態の搬送ロー
ラ51に送り込む。このとき、下流側の搬送ローラ51
は搬送ローラ52の付勢力に抗して冊子1に摩擦抵抗を
与えるため、最上位の頁が捲り上げられる。この過程で
は、時計方向に回転可能なローラ60は冊子1に抵抗を
与えない。ローラ59の時計方向への回転が阻止されて
いるため、捲り上げられた頁がローラ60側に移動しな
いように膨らみ状態を維持する。したがって、冊子1の
搬送方向上流側の後端がローラ59の下を通過したとき
に、捲り上げた頁が綴じ部1aを境とする上流側に捲り
倒される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図7に示した頁捲り装
置は、冊子1を搬送する過程で、停止状態に維持した下
流側の搬送ローラ53(逆方向に冊子1を搬送する場合
には搬送ローラ51)との摩擦力により頁1aを捲り上
げ、その後に、捲り上げた頁を上流側に捲り倒すために
さらに冊子1を搬送させなければならない。このため、
冊子1の搬送距離が長くなり、装置が大型化する。
【0006】また、このような頁捲り装置の搬送ローラ
51又は53は、一般的には冊子印字装置側の搬送ロー
ラ(図示せず)と搬送モータを共通にしている。したがっ
て、頁捲り倒しのために冊子1を長い距離搬送する期間
中に、冊子印字装置の多くの搬送ローラを回転させなけ
ればならず、そのために騒音が大きくなる問題がある。
【0007】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
で、冊子の搬送距離を短くして頁捲りを可能にし、且
つ、騒音の低減を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の頁捲り装
置は、冊子搬送路の冊子搬送方向に沿って所定の間隔を
開けて配置され、それぞれ搬送モータに駆動されて前記
冊子を挟持搬送する複数対の搬送部材を備え、複数の前
記搬送部材の間における前記冊子搬送路の外側となる位
置に配置され、搬送される前記冊子の表面と対向する水
平面内で回転可能に支持され、頁捲り倒しモータに駆動
されて前記冊子搬送路の外側と内側との間を回転するブ
レードを備え、冊子搬送方向における前記ブレードの下
流側に配置された前記搬送部材を停止状態に維持し、前
記ブレードの上流側に配置された前記搬送部材により前
記冊子を一方向に一定距離だけ搬送させ、停止状態に維
持した前記ブレードの下流側の前記搬送部材に送り込む
ように前記搬送モータを駆動制御する第1の冊子搬送制
御手段を備え、前記ブレードの下流側に配置された停止
状態の前記搬送部材との摩擦により前記冊子の頁が捲り
上げられたときに出力される頁捲り倒し開始命令によ
り、前記冊子の頁を前記ブレードの回転により上流側の
前記搬送部材側に捲り倒すように、前記頁捲り倒しモー
タを一定期間駆動する頁捲り倒しモータ駆動制御手段を
備え、前記頁捲り倒しモータが停止した後に前記冊子が
前記ブレードの上流側に配置された前記搬送部材から離
れるまで前記搬送部材により前記冊子を所定量一方向に
搬送させるように前記搬送モータを駆動制御する第2の
冊子搬送制御手段を備える。
【0009】したがって、ブレードの上流側の搬送部材
により冊子を一方向に一定距離だけ搬送させて停止状態
に維持した下流側の搬送ローラに送り込むと、その下流
側の搬送部材と冊子との摩擦により最上位の頁が捲り上
げられる。頁捲り倒し命令によりブレードが回転する
と、捲り上げた頁がブレードにより上流側に捲り倒され
る。ブレードが停止した後に搬送部材により冊子を所定
量一方向に搬送させると、捲り倒された頁が上流側の搬
送部材から離れて開かれた頁の上に重なる。
【0010】請求項2記載の頁捲り装置は、請求項1記
載の発明において、冊子搬送方向における前記ブレード
の上流側に配置された前記搬送部材により前記冊子を一
方向に一定距離だけ搬送させ、停止状態に維持した前記
ブレードの下流側の前記搬送部材に送り込むことによ
り、停止状態の搬送部材との摩擦により捲り上げられる
前記冊子の頁の撓み量を検知する撓み量センサを備え、
前記頁捲り倒し命令信号は前記撓み量センサの検知信号
を基に出力するように構成されている。
【0011】したがって、停止状態の搬送部材との摩擦
により冊子の頁が捲り上げられた状態を検知してからブ
レードが回転するため、頁捲り倒しの動作の確実性が向
上する。
【0012】請求項3記載の冊子印字装置は、請求項1
又は2記載の頁捲り装置の前記冊子搬送路の延長上に印
字部を備える。
【0013】したがって、請求項1又は2と同等の効果
を得ることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1ない
し図6に基づいて説明する。図1は頁捲り装置を実装し
た冊子印字装置の概略構成を側面から見て示す説明図、
図2は頁捲り装置の概要を示すもので、(a)は頁捲り
上げ状態を示す一部の平面図、(b)は頁捲り倒し状態
を示す一部の平面図、図3は頁捲り上げの過程を側面か
ら見て示す説明図、図4は捲り上げた頁を捲り倒す過程
を側面から見て示す説明図、図5は頁捲り装置を実装し
た冊子印字装置の電気的接続構成を示すブロック図、図
6は頁捲りの処理を示すフローチャートである。
【0015】まず、図1を参照して冊子印字装置Aの概
略構成について説明する。
【0016】冊子1(図2ないし図4参照)の搬送径路
を定める冊子搬送路2にはそれぞれ対をなす複数組の搬
送ローラ3〜12が設けられている。冊子搬送路2の上
側の搬送ローラ3,5,7,9,11は後述する搬送モ
ータにより駆動され、下側の搬送ローラ2,4,6,
8,10は上方に付勢されピンチローラとして機能す
る。搬送ローラ9,10と搬送ローラ11,12との間
には印字部13が設けられている。この印字部13は、
プラテン14と印字ヘッド15とを有する。印字ヘッド
15は冊子搬送方向と直交する方向に往復駆動されるキ
ャリア(図示せず)に搭載されている。さらに、冊子搬送
路2の中間部における下方には、冊子1の表紙に形成さ
れた磁気ストライプ(図示せず)に印字済の頁及び行の
データを含む情報を磁気的に書き込み、或いは書き込ま
れたデータを読み取る書込/読取ユニット16が設けら
れ、冊子搬送路2の上方にはプラテン14よりもやや上
流側に配置されて冊子1の頁マークや印字された領域の
データを読み取るCCD17が設けられている。
【0017】次に、冊子搬送装置Aに実装された頁捲り
装置Bの構成について説明する。図1に示すように、頁
捲り装置Bは、冊子印字装置Aの冊子搬送路2に接続さ
れた冊子搬送路18を備え、この冊子搬送路18にはそ
れぞれ冊子1を挟持搬送する複数対の搬送部材である搬
送ローラ19〜22が配置されている。冊子搬送路18
の上側に配置された搬送ローラ19,21は後述する搬
送モータにより駆動され、下側の搬送ローラ20,22
は上方に付勢されピンチローラとして機能する。搬送ロ
ーラ19,21の間における冊子搬送路18の外側とな
る位置には、搬送される冊子1の表面と対向する水平面
内で回転可能に支持されたブレード23と、このブレー
ド23を駆動する正逆回転可能な頁捲り倒しモータ24
とが配置されている。
【0018】図2に示すように、このブレード23は、
頁捲り倒しモータ24に駆動される回転軸25と、この
回転軸25から外側に突出する扇形の羽26とにより形
成されている。同図(a)に示すように、ブレード23
は、通常、羽26が冊子1の外側に退避する位置で停止
され、同図(b)に示すように、回転したときに羽26
が冊子1の搬送径路内に進入する。また、図3及び図4
に示すように、ブレード23の羽26の回転面は、冊子
搬送路18に対して冊子1の厚さ分よりも上方に離れた
位置に定められている。
【0019】さらに、図3及び図4に示すように、冊子
搬送路18の下方には、搬送ローラ20のブレード23
側の近傍と、搬送ローラ22のブレード23側の近傍と
に配置された冊子センサ27,28が設けられ、これら
の冊子センサ27,28の上方における冊子搬送路18
の両側には、冊子1の捲り上げられた頁1bが一定以上
に撓んだときに検知信号を出力する撓み量センサ29,
30が設けられている。
【0020】次に、図5を参照し、頁捲り装置Bが実装
された冊子印字装置Aの電気的接続構成について説明す
る。各部の動作及び状態を監視するCPU31、CPU
31が実行するプログラム等の固定データが書き込まれ
ているROM32、ワークデータ等の可変データを更新
自在に書き込むRAM33、インターフェース34、冊
子印字装置Aの搬送ローラ3,5,7,9,11が連結
された正逆回転可能な搬送モータである第1の搬送モー
タ35aを駆動するための第1の搬送モータドライバ3
6a、頁捲り装置Bの搬送ローラ19が連結された正逆
回転可能な搬送モータである第2の搬送モータ35bを
駆動するための第2の搬送モータドライバ36b、頁捲
り装置Bの搬送ローラ21が連結された正逆回転可能な
搬送モータである第3の搬送モータ35bc駆動するた
めの第3の搬送モータドライバ36c、前述した正逆回
転可能な頁捲り倒しモータ24を駆動する頁捲り倒しモ
ータドライバ37、印字へッド15を駆動するヘッド駆
動ドライバ38、印字ヘッド15が搭載されたキャリア
を往復動させる正逆回転可能なキャリアモータ39を駆
動するためのキャリア駆動ドライバ40、前述した冊子
センサ27,28及び撓みセンサ29,30や冊子搬送
路2の入口に冊子1が挿入されたことを検出する入口セ
ンサ46及び磁気データの読み取り位置に冊子1が搬送
されたことを検出する位置センサ46等が接続されたセ
ンサ回路41、CCD17を駆動するためのCCDドラ
イバ42、磁気読み書きユニット16の磁気ヘッド16
aを駆動するための磁気ドライバ43、等がシステムバ
ス44上で接続されている。第1、第2、第3の搬送モ
ータ35a,35b,35cパルスモータである。
【0021】次に、図6に示すフローチャートを参照し
て冊子1の頁捲り動作及び印字動作について説明する。
まず、冊子1の引き込みを行なう(S1)。すなわち、
冊子搬送路2の入口から冊子1を挿入と、入口センサ4
5が検出するので、その検出信号が出力されたタイミン
グで第1の搬送モータ35aが第1の搬送モータドライ
バ36aにより駆動され、搬送ローラ3,5,7,9,
11が正転方向(この例では反時計方向)に回転する。
これにより、冊子1が図1において左方から右方に向け
て搬送される。
【0022】この搬送過程で冊子1が書込/読取ユニッ
ト16の真上に達すると、位置センサ46が冊子1の位
置を検出するので、その検出信号が出力されたタイミン
グで第1の搬送モータ35aを停止させる。この状態で
冊子1の表紙に形成された磁気ストライプのデータが書
込/読取ユニット16により読み取られる。この読取デ
ータには、これまで印字された頁数及び行数のデータ、
すなわち、次に印字のための印字開始位置情報も含まれ
る。冊子1を所定距離引き込んだ状態でも印字開始位置
情報を読み取っていないと判断したとき(S2のN)
は、エラー表示を行ない、印字開始位置情報を読み取っ
たものと判断したとき(S2のY)は、第1の搬送モー
タ35aを正転方向に駆動し、冊子1を引き込み(S
3)、この引き込み過程でCCD17により冊子1の開
かれた頁の頁マークと印字済みの行数とを読み取る。頁
マークの読み取りがなされていないと判断したとき(S
4のN)は、エラー表示を行ない、頁マークの読み取り
がなされたものと判断したとき(S4のY)は、印字の
ために指定された頁であるか否かを判断する。指定頁と
判断したとき(S5のY)は、ステップS18に移行
し、指定頁でないと判断したとき(S5のN)は、図3
(a)に示すように頁捲り装置Bに冊子1を搬送する
(S6)。これは、第1、第2、第3の搬送モータ35
a,35b,35cを駆動し、搬送ローラ3,5,7,
9,11,19,21を正転させることにより行なう。
【0023】頁捲り装置Bでは、冊子1が所定位置に搬
送されたか否かを判断する(S7)。この判断は冊子1
の搬送方向下流側の端部を冊子センサ28で検知したか
否かにより判断する。冊子1が所定位置に搬送されてい
ないと判断したとき(S7のN)は、第1、第2、第3
の搬送モータ35a,35b,35cを駆動し搬送ロー
ラ3,5,7,9,11,19,21を正転させて冊子
1を搬送する(S8)。その後、冊子1が所定位置に搬
送されていないと判断したとき(S9のN)は、エラー
表示をし、所定位置に冊子1が搬送されたものと判断し
たとき(S9のY)は、第3の搬送モータ35cを停止
し、冊子搬送方向におけるブレード23の下流側に配置
された搬送ローラ21を停止させ(S10)、第2の搬
送モータ35bを駆動し、ブレード23の上流側に配置
された搬送ローラ19により冊子1を一定距離だけ搬送
させ、搬送ローラ21,22の間に送り込む(S1
1)。ここで、ステップS10,S11は、第1の冊子
搬送制御手段の機能を実現する。
【0024】搬送ローラ21を停止させた状態で冊子1
を搬送すると、図3(b)に示すように、冊子1の綴じ
部1aの下流側における最上位の頁1bは搬送ローラ2
1の抵抗により捲り上げられる。その捲り上げにより頁
1bの撓み量が一定以上になると撓みセンサ28が作動
する。撓みセンサ28が作動したものと判断したとき
(S12)は、搬送モータ35を停止させ、冊子1を停
止させる(S13)。
【0025】一方、撓みセンサ28が動作したときの信
号に基づいて頁捲り倒し命令を出力し、この命令により
頁捲り倒しモータ24を正転させると、ブレード23が
図2(b)及び図4(a)に示すように正転方向(この
例では上から見て反時計方向)に所定角度回転する(S
14)。これにより、図4(b)に示すように、捲り上
げられた頁1bは綴じ部1aよりも上流側に捲り倒さ
れ、搬送ローラ19に支えられる。ここで、ステップS
14は、頁捲り倒しモータ駆動制御手段の機能を実現す
る。
【0026】ブレード23が所定角度回転した後に、第
2、第3の搬送モータ35b,35cを駆動し、冊子搬
送方向におけるブレード23の上流側及び下流側に配置
された搬送ローラ19,21を正転方向に回転させ、図
4(c)に示すように冊子1をこれまでの搬送方向と同
方向に搬送する(S15)。図4(d)に示すように、
冊子搬送方向における上流側の端部が冊子センサ27を
通過すると、冊子センサ27の切り替え動作により冊子
1が所定位置に搬送されたものと判断し(S16の
Y)、第2、第3の搬送モータ35b,35cを停止さ
せ、冊子1を停止させる(S17)。ここで、ステップ
S15〜S17は、第2の冊子搬送制御手段を実現す
る。
【0027】続いて、冊子1を印字部13へ搬送する。
これは、第1、第2、第3の搬送モータ35a,35
b,35cを逆転させ、搬送ローラ3,5,7,9,1
1,19,21を逆方向(図1、図3及び図4において
時計方向)に回転させることにより行なう。
【0028】印字部13では、指定頁の指定行に所望の
データを印字する(S19)。印字が複数行に及ぶとき
は改行の度に第1の搬送モータ35aを駆動し、搬送ロ
ーラ3,5,7,9,11を回転させて冊子1を1行ず
つ搬送して印字を続ける。印字後は冊子1を冊子搬送路
2の入口側に排出する(S20)。この冊子1の排出の
過程では、先程印字された頁1bの頁マーク及び印字内
容がCCD17によって読み読み取られる。冊子1が書
込/読取ユニット16の真上に達すると、図示しない位
置センサが冊子1の位置を検出するので、その検出信号
が出力されたタイミングで第1の搬送モータ35aを停
止させ、搬送ローラ3,5,7,9,11を停止させ、
CCD17により認識された印字済みの頁数及び行数デ
ータを含むデータが冊子1の磁気ストライプに書込/読
取ユニット16によって書き込まれる。
【0029】以上のように、ブレード23の上流側に配
置された搬送ローラ19により冊子1を一方向に一定距
離だけ搬送させ、停止状態に維持したブレード23の下
流側の搬送ローラ21に送り込み、この過程で下流側の
搬送ローラ21との摩擦により冊子1の頁1bを捲り上
げ、捲り上げた頁1bをブレード23により捲り倒すよ
うに構成したので、頁1bの捲り上げ及び頁1bの捲り
倒しのために要する冊子1の搬送距離を短くすることが
でき、したがって、装置を小型化することができる。ま
た、搬送系の多数の搬送ローラ3〜12及び搬送ローラ
19〜22を回転させずに、一つのブレード23を回転
させて頁1bの捲り倒しをすることができるので、騒音
を低減することができる。
【0030】さらに、停止状態に維持した搬送ローラ2
1との摩擦により捲り上げられる冊子1の頁1bの撓み
量を撓み量センサ30により検知し、その検知信号を基
に出力される頁捲り倒し開始命令によりブレード23を
回転させるようにしたで、頁捲り倒しの動作の確実性を
高めることができる。
【0031】これまでの説明では、冊子搬送方向におけ
るブレード23の上流側の搬送ローラとは、符号19を
付した搬送ローラである。しかし、図3及び図4におい
て、冊子1は左側より右側に搬送する場合に限られるも
のではない。印字部13(図1参照)との相対位置の関
係により、冊子1の搬送方向は左右が変る。
【0032】そこで、図3及び図4において右側から左
側に冊子1を搬送しながら頁捲りする場合には、21が
ブレード23の上流側に配置された搬送ローラであり、
19がブレード23の下流側に配置された搬送ローラで
ある。この場合には、頁捲り倒しのためにブレード23
を回転させる回転方向は時計方向に変え、冊子1が所定
位置まで搬送されたか否かの判断(S7に相当する判
断)は、冊子センサ27の検知信号により行ない、捲り
上げた頁1bの撓み量は撓み量センサ29により行な
う。
【0033】なお、ブレード23は回転角や停止位置が
規制され、停止時には冊子1の搬送を妨げないように、
羽26を冊子1の搬送面よりも上方に位置させ、枚数も
1枚又は2枚が望ましい。さらに、本実施の形態におけ
る2枚の羽26は、扇形をして両端縁に回転中心を通る
直線部分をもつ形状であるが、単に棒状の形状でも構わ
ない。
【0034】本実施の形態では、頁捲り装置Bの搬送ロ
ーラ19,21を駆動する搬送モータ35b,35cを
別個に設けたが、これに限られるものではなく、一つの
搬送モータをクラッチを介して別系統の搬送ローラに接
続し、クラッチの断続により異なる搬送ローラを選択的
に駆動するようにしてもよい。
【0035】また、冊子1は具体的な例として、預貯金
通帳等が挙げられるが、これに限られるものではない。
【0036】
【発明の効果】請求項1及び請求項3記載の発明によれ
ば、冊子を挟持搬送する複数対の搬送部材を冊子搬送路
に配置し、冊子の表面と対向する水平面内で回転可能に
支持され、冊子搬送路の外側と内側との間を回転するブ
レードを複数の搬送部材の間における冊子搬送路の外側
となる位置に配置し、冊子搬送方向におけるブレードの
下流側に配置された搬送部材を停止状態に維持し、ブレ
ードの上流側に配置された搬送部材により冊子を一方向
に一定距離だけ搬送させ、停止状態に維持したブレード
の下流側の搬送部材に送り込み、この過程で下流側の搬
送部材により冊子の頁を捲り上げ、捲り上げた頁をブレ
ードにより捲り倒すように構成したので、頁の捲り上げ
及び頁の捲り倒しのために要する冊子の搬送距離を短く
することができ、したがって、装置を小型化することが
できる。また、搬送系の多数の搬送部材を回転させず
に、一つのブレードを回転させて頁の捲り倒しをするこ
とができるので、騒音を低減することができる。
【0037】請求項2記載の発明によれば、停止状態に
維持した搬送部材との摩擦により捲り上げられる冊子の
頁の撓み量を検知する撓み量センサを備え、この撓み量
センサの検知信号を基に出力される頁捲り倒し開始命令
によりブレードを回転させるように構成したので、頁捲
り倒しの動作の確実性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における頁捲り装置を実
装した冊子印字装置の概略構成を側面から見て示す説明
図である。
【図2】頁捲り装置の概要を示すもので、(a)は頁捲
り上げ状態を示す一部の平面図、(b)は頁捲り倒し状
態を示す一部の平面図である。
【図3】頁捲り上げの過程を側面から見て示す説明図で
ある。
【図4】捲り上げた頁を捲り倒す過程を側面から見て示
す説明図である。
【図5】頁捲り装置を実装した冊子印字装置の電気的接
続構成を示すブロック図である。
【図6】頁捲りの処理を示すフローチャートである。
【図7】従来の頁捲り装置の一例を側面から見て示す説
明図である。
【符号の説明】
1 冊子 1b 頁 13 印字部 18 冊子搬送路 19〜22 搬送部材 23 ブレード 24 頁捲り倒しモータ 27,28 撓み量センサ 35a,35b,35c 搬送モータ B 頁捲り装置 S10,S11 第1の冊子搬送制御手段 S14 頁捲り倒しモータ駆動制御手段 S15〜S17 第2の冊子搬送制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冊子搬送路の冊子搬送方向に沿って所定
    の間隔を開けて配置され、それぞれ搬送モータに駆動さ
    れて前記冊子を挟持搬送する複数対の搬送部材と、 複数の前記搬送部材の間における前記冊子搬送路の外側
    となる位置に配置され、搬送される前記冊子の表面と対
    向する水平面内で回転可能に支持され、頁捲り倒しモー
    タに駆動されて前記冊子搬送路の外側と内側との間を回
    転するブレードと、 冊子搬送方向における前記ブレードの下流側に配置され
    た前記搬送部材を停止状態に維持し、前記ブレードの上
    流側に配置された前記搬送部材により前記冊子を一方向
    に一定距離だけ搬送させ、停止状態に維持した前記ブレ
    ードの下流側の前記搬送部材に送り込むように前記搬送
    モータを駆動制御する第1の冊子搬送制御手段と、 前記ブレードの下流側に配置された停止状態の前記搬送
    部材との摩擦により前記冊子の頁が捲り上げられたとき
    に出力される頁捲り倒し開始命令により、前記冊子の頁
    を前記ブレードの回転により上流側の前記搬送部材側に
    捲り倒すように、前記頁捲り倒しモータを一定期間駆動
    する頁捲り倒しモータ駆動制御手段と、 前記頁捲り倒しモータが停止した後に前記冊子が前記ブ
    レードの上流側に配置された前記搬送部材から離れるま
    で前記搬送部材により前記冊子を所定量一方向に搬送さ
    せるように前記搬送モータを駆動制御する第2の冊子搬
    送制御手段と、を備える頁捲り装置。
  2. 【請求項2】 冊子搬送方向における前記ブレードの上
    流側に配置された前記搬送部材により前記冊子を一方向
    に一定距離だけ搬送させ、停止状態に維持した前記ブレ
    ードの下流側の前記搬送部材に送り込むことにより、停
    止状態の搬送部材との摩擦により捲り上げられる前記冊
    子の頁の撓み量を検知する撓み量センサを備え、前記頁
    捲り倒し命令信号は前記撓み量センサの検知信号を基に
    出力するように構成されている請求項1記載の頁捲り装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の頁捲り装置の前記
    冊子搬送路の延長上に印字部を備えることを特徴とする
    冊子印字装置。
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