JP2000263763A - 印刷機の位置合わせ方法および印刷装置 - Google Patents

印刷機の位置合わせ方法および印刷装置

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JP2000263763A
JP2000263763A JP11074824A JP7482499A JP2000263763A JP 2000263763 A JP2000263763 A JP 2000263763A JP 11074824 A JP11074824 A JP 11074824A JP 7482499 A JP7482499 A JP 7482499A JP 2000263763 A JP2000263763 A JP 2000263763A
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JP11074824A
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Yutaka Hasegawa
豊 長谷川
Hiromi Nakamura
弘洋 中村
Shogo Serizawa
祥吾 芹澤
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Shibaura Machine Co Ltd
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Toshiba Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、版板およびワークの交換にお
いても簡単、高精度で経時変化の無い位置決め方法の提
供を目的とする。 【解決手段】 XYθテーブル8上の所定位置に載置し
た基準器7の、版12の裏面の高さの凸部7a、および
平板状ワーク13の印刷面高さの端部7bのそれぞれ上
面に設けたマークにより、位置検出用撮像装置5a、5
b、6a、6bによるワーク13および版12に対応し
た焦点合わせおよび位置の基準出しを行い、その後基準
器7を除去した後、ワーク13および版12を設定し、
前記撮像装置で検出した位置の設定誤差をXYθテーブ
ル8で補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷機に係り、特に
一刷毎に版とワークを交換する印刷機の、版と平板状の
ワークとの位置合わせ方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば円筒の一部に巻回する曲面
状の版を用い紙のような平板状薄板のワークに印刷する
方法として輪転機が知られているが、この輪転機は連続
したワークに同種多数のものを印刷するため、一度位置
合わせを行っておくと経時変化によるずれ等の不具合が
生じるまで印刷を継続出来るし、不具合検知機能で運転
中修正も可能である。
【0003】しかしプラズマディスプレイ装置(以下P
DPという)の電極を印刷で作成する時等では、ワーク
がガラス板或いは金属板等高剛性材料であり、又インキ
も導電塗料或いは電気絶縁塗料等通常のインキに比べ厚
く印刷する必要があるため、ロール紙への印刷のように
ワーク材料およびインキの連続供給が難しく連続印刷が
困難であり、従って必要な大きさに切断したワークを一
枚毎印刷する方式が採用されている。
【0004】この種の印刷機として特開平1−1963
40号公報が開示されており、この公報に記載の印刷機
を斜視図(図7)および作用を説明する構成図(図8)
により説明すると、ガラス板或いは金属板等高剛性材料
であるワーク32に一枚毎に印刷するもので,モータ2
1により直線運動自在な可動部材20に、転写部22と
して第一のエアシリンダ25上に、X軸方向およびY軸
方向の移動と回転(θ)が出来るXYθテーブル24に
版板23を吸着載置したものが、またインキ部26とし
て第二のエアシリンダ28上部にはインキ練りテーブル
38が、さらに印刷部30として前記転写部22と同一
の支持構造で支持され、版板23のかわりにワーク32
を吸着載置したものが前記直線運動の方向にそれぞれ順
次取り付けてある。
【0005】次に上記の装置で行う作業を説明すると、
可動部材20の移動を利用し、先ずインキ部26の架台
37に支持された複数本の練りローラ27で転写部22
の版板23に所定のインキを塗布した後、印刷部30で
架台36に支持された転写ローラ31に転写し、この転
写ローラ31からワーク32に印刷するようになってい
る。このとき版板23の直線運動、即ち可動部材20の
ガイドレール29による直線運動と前記転写ローラ31
の回転との同期合わせはそれぞれラック33とピニオン
34との噛み合いで行うものである。
【0006】また版板23とワーク32とは、別々のX
Yθテーブル24および24aに載置されるため、同じ
XYθテーブルへの載置より位置決め誤差が大きく、従
って印刷時の位置ずれが大きい。この印刷時の位置ずれ
修正は印刷部30に設けた2台の顕微鏡35の視野内に
それぞれ1個付けた基準マークと、ワーク32に2個付
けた位置決めマークとがそれぞれ一致するように前記顕
微鏡35を見ながらXYθテーブル24aを駆動させて
合わせ、また版板23の位置決めも、XYθテーブル2
4を前記印刷部30に移動させ、版板23に設けた位置
決めマーク2個を前記顕微鏡35の基準マークとそれぞ
れ一致するように前記XYθテーブル24を駆動させて
合わせるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上の様に可動部材2
0には直線運動方向に、転写部22、インキ部26、印
刷部30を有して複雑であり、また可動部材20の直線
運動と前記転写ローラ31の回転との同期合わせはそれ
ぞれラック33とピニオン34との噛み合いで行うもの
であるが、加工誤差や摩耗によるピッチ誤差或いは噛み
合いのバックラッシのため、転写部22の版板23を用
い印刷部30でワーク32に印刷するには非常に不安定
である。
【0008】さらに本発明の対象は、版のインキがPD
P等に用いる導電塗料或いは電気絶縁塗料等、通常のイ
ンキに比べ厚く印刷する必要があるものや、中には印刷
一回毎等頻繁に版板およびワークを交換する必要の有る
ものもあって、版板およびワークの交換取付けが簡単か
つ対象が必要とする以上の高精度に位置合わせをする必
要がある。従って、本発明は、簡単な構成で、版板およ
びワークの交換においても簡単かつ高精度で経時変化の
無い位置決め方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第一の発明は、版と、この版に対向して載置台上に載
置された平板状ワークとの位置合わせを行う方法であっ
て、前記版の裏面に複数の第一のマークを取り付け、前
記平板状ワークの印刷面上に複数の第二のマークを取り
付け、前記平板状ワークの面方向で、前記第一のマーク
のそれぞれに対し、各マークの目標位置からの変位を測
定する第一の検出器を配置し、前記平板状ワークの面方
向で、前記第二のマークのそれぞれに対し、各マークの
目標位置からの変位を測定する第二の検出器を配置し、
前記平板状ワークの面方向の位置が、前記第一のマーク
に対応し、かつ高さ方向の位置は前記平板状ワークの前
記載置台から前記第一のマークが前記版の裏面に対応す
る第三のマークと、
【0010】また前記平板状ワークの面方向の位置が、
前記第二のマークに対応し、かつ高さ方向の位置は前記
載置台から前記平板状ワークの印刷面に対応する第四の
マークとをそれぞれ設けた基準器を用意し、前記第一の
検出器の高さ方向合わせと面方向の基準合わせを前記基
準器に設けた前記第三のマークで行った後、前記第一の
検出器を固定し、前記第二の検出器の高さ方向合わせと
面方向の基準合わせを前記基準器に設けた前記第四のマ
ークで行った後、前記第二の検出器を固定し、
【0011】次に前記基準器を除去した後、版に設けて
ある前記第一のマークと平板状ワークに設けてある前記
第二のマークとをそれぞれ前記第一の検出器および前記
第二の検出器の検出範囲内となるように前記版と平板状
ワークとを設定し、それぞれの位置検出器より導出した
変位測定値において前記第一のマークの変位測定値と、
前記第二のマークの変位測定値との差が、所定の許容値
以下の値に収まる様に前記平板状ワークを面方向に移動
して、前記版に対する前記平板状ワークの位置合わせを
行う印刷機の位置合わせ方法にある。
【0012】この方法により、前記従来例の特開平1−
196340号公報の転写部から印刷部までの3部から
なる工程を1ヶ所で行うようにしたので、前記従来例で
はラックとピニオンによる位置決めのため避けられなか
った経時変化を防止出来る。
【0013】第2の発明は、前記版が少なくとも曲面状
であるとき、前記第一のマークと第二のマークは、前記
印刷面に垂直で前記版の曲面の曲率中心を通る平面内に
あることを特徴とする第1の発明の位置合わせ方法にあ
る。これによりワーク平面上の前記マークは、曲面状の
版であってもその曲面の最もワークに近い点の軌跡は直
線(曲面状の版の曲率の中心はワークに平行であること
が必要であるから曲面は円筒面であるため直線となる)
であり、従ってこの直線上であれば平面はもとより曲面
でも正確な位置合わせが出来る。
【0014】第3の発明は、前記変位を測定する第一並
びに第二の検出器は撮像装置とし、前記第一および第二
の検出器の高さ方向合わせは前記撮像装置のピント合わ
せで行うことを特徴とする第1の発明の位置合わせ方法
にある。前記撮像装置は近年ディジタル化し寸法計測が
容易になり、視野内に対象が入れば二次元で測定が出
来、対象を必ずしも視野の中心に置く必要は無い。
【0015】第4の発明は、複数の第二のマークを印刷
面上に有する平板状ワークを載置するXYθテーブル
と、前記平板状ワークの印刷面の上方に配置され、裏面
に複数の第一のマークを有する版を保持する版取付部
と、前記第一および第二のマークのそれぞれに対応して
前記XYθテーブルの上方に設けられた位置測定器と、
前記テーブル上に着脱可能に載置され前記印刷面および
裏面と同じ高さの面にそれぞれ前記第一および第二のマ
ークに対応して設けられた第三および第四のマークを有
する基準器と、前記版と前記平板状ワークとの相対位置
を補正する補正手段とから成ることを特徴とする印刷装
置にある。
【0016】これは先ず前記基準器を前記XYθテーブ
ル上の所定の位置に設置し、この基準器に設けた第三お
よび第四のマークを基に、これらのマークに対応する前
記位置測定器を設定し、この位置測定器により前記版取
付部に設けた版の第一のマークおよび前記XYθテーブ
ル上に設けた前記平板状ワークの第二のマークとの位置
ずれを、前記第三および第四のマークと比較して前記補
正手段により補正するものである。
【0017】第5の発明は、前記位置測定器が撮像装置
であることを特徴とする第4の発明の印刷装置にある。
近年、処理装置の発達で映像による寸法測定が出来るよ
うになり、非接触測定が出来るうえ、特にCCDカメラ
のようにディジタル方式では、寸法測定の精度が高く、
また処理速度が速いので本発明では適している。
【0018】第6の発明は、前記テーブルの端部の少な
くとも隣り合う2辺に前記基準器の位置決めをするため
のストッパーを設けたことを特徴とする第4の発明の印
刷装置にある。テーブルの端部の少なくとも2辺にスト
ッパーを設け、前記基準器あるいは前記平板状ワークを
当接させることで位置決め作業の迅速化を図ることが出
来る。
【0019】第7の発明は、前記補正手段は、前記位置
測定器による位置測定結果、前記基準器に設けたマーク
の精度によるずれ量を基に算出した結果を、前記XYθ
テーブルの位置決めにフィードバックするように構成さ
れていることを特徴とする第4の発明の印刷装置にあ
る。
【0020】即ち、前記基準器の前記第三のマークおよ
び前記第四のマークのそれぞれに対応して設けた前記位
置測定器により、前記版の裏面に設けた第一のマークお
よび前記平板状ワークに設けた第二のマークのそれぞれ
の位置を測定した結果と、前記基準器に設けた前記第三
のマークおよび前記第四のマークの精度から前記版およ
び前記平板状ワークの真のずれ量を算出し、これをXY
θテーブルの位置決めにフィードバックして修正を行う
ものである。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態例を図1ない
し図4で説明する。図1は本発明の構成図で、図1にお
いて直交するX軸方向(紙面の左右方向)およびY軸方
向(紙面に垂直の方向)を移動する機能と、前記X軸Y
軸に直角な軸を中心とした回転(θ)機能を有するXY
θテーブル8の上面に平行な軸3にフランジ2、2で支
えられた円筒状ロール(版取付部)1が、図示しない軸
受に支えられている。フランジ2は、円筒状ロール1の
両端部よりそれぞれ少し内部に入った所に設けられ、フ
ランジ2の外側からアーム4a,4bが円筒状ロール1
内のフランジ2の手前まで伸び、
【0022】これらのアーム4aおよび4bにはそれぞ
れ撮像装置5a、6aおよび5b、6bがXYテーブル
50a、60aおよび50b、60bを介してXYθテ
ーブル8に向き、即ち図1において下を向いて取り付け
られ、更に撮像装置6aおよび6bは円筒状ロール1の
内側に入り込んでおり、円筒状ロール1の両端には撮像
装置6aおよび6bの視野が遮られない様に切り欠き9
aおよび9bが設けられている。
【0023】また、軸3と平行に設置されたXYθテー
ブル8には、このXYθテーブル8の端部の隣り合う2
辺に設けた後述するストッパー14に当接して、位置決
め用の取り外し可能な基準器7が設けられており、この
基準器7は円筒状ロール1の表面即ち後述する版12の
裏面の高さに一致する面(A面)を有する2個所の凸部
7aと、後述する平板状ワーク13の表面(印刷面)の
高さと一致する面(B面)を有する2個所の端部7bと
から成っている。
【0024】このXYθテーブル8上のレイアウトを図
2の平面図を用いて説明すると、図2のXYθテーブル
8の2辺にストッパー14を設け、このストッパー14
に当接して基準器7があり、この基準器7の凸部7aの
上面(A面)2個所にはそれぞれ1個のマーク16a、
16bが有り、このマーク16aと16bの位置および
間隔共後述の版12裏面のマークに対応しており、また
基準器7の端部7bの上面(B面)2個所にはそれぞれ
1個のマーク15a、15bが有り、このマーク15a
と15bの位置および間隔共後述の平板状ワーク13の
マークに対応している。
【0025】以上の状態から成る印刷機において、図1
の様に円筒状ロール1の切り欠き9aおよび9bをXY
θテーブル8に向ける方向、即ち真下に来るようにする
と、撮像装置6a、6bはそれぞれ基準器7の凸部7a
上面(A面)のマーク16a、16bを望むことが出
来、また円筒状ロール1の外にある撮像装置5a、5b
はそれぞれ基準器7の端部7b上面(B面)のマーク1
5a、15bを直接望むことが出来るから、アーム4a
および4bと撮像装置5a、6aおよび5b、6bの間
に設けたXYテーブル50a、60aおよび50b、6
0bを用いて、撮像装置5a、6aおよび5b、6bの
測定範囲内の特定点(例えば視野の中心点等)にそれぞ
れマーク15a、16aおよび15b、16bを合わせ
て固定する。
【0026】次にXYθテーブル8から基準器7を除去
し、図2および図3のようにXYθテーブル8上に、ス
トッパー14に当接して平板状ワーク13を設置すると
共に、図3および図4(図3のA−A矢視)で示すよう
に版12を円筒状ロール1の曲面(円筒面)に巻回固定
をするが、この時平板状ワーク13上に有って、基準器
7の平板状ワーク13に対応するマーク15aおよび1
5b相当の位置および間隔を有する平板状ワーク13上
のマーク150aおよび150bをそれぞれ撮像装置5
aおよび5bの測定範囲に入る様に、また版12の裏面
(版の裏の支持板12bの内面)に有って、基準器7の
版対応マーク16aおよび16b相当の位置および間隔
を有する版の支持板12b上のマーク160aおよび1
60bをそれぞれ撮像装置6aおよび6bの測定範囲に
入る様に平板状ワーク13と版12とを設定し固定す
る。
【0027】更に、図4に示す様に版12が円筒面の場
合、撮像装置5a、6aの中心、版12裏面のマーク1
60aおよび平板状ワークのマーク150aは、版12
裏面のマーク160aと平板状ワークのマーク150a
とに高さの差があるため、版とワークの位置決めをより
高精度に行うためには、マークの位置は極力軸3の中心
から平板状ワーク13上に下ろした垂直線の近傍が好ま
しい。
【0028】このため図2における基準器のマーク15
a、16a、16b、15bは直線上にあることが好ま
しく、従って実際のワークおよび版の位置決め用マーク
150aと150bおよび160aと160bをそれぞ
れ結ぶ線が、平面図上で同一直線上にあることが好まし
い。
【0029】尚、平板状ワーク13の前記マーク150
a、150bは、図2の様に隣り合う2辺に設けたスト
ッパー14に当てることで、それぞれ前記撮像装置5
a、6aの測定範囲に入ることが、ワークの交換におけ
る作業性の向上に好ましい。前記撮像装置としてはアナ
ログ方式のカメラでも良いが、最近のCCDカメラはデ
ィジタル方式で画素数も多くなっており、測定には都合
が良い。
【0030】また版12の円筒状ロール1への取り付け
は、図1、図3および図4では、軸3に設けた排気孔1
0を円筒状ロール1の内部に開口し、円筒状ロール1の
壁面に設けた吸着用孔11を用いて、図示しない真空発
生装置を軸3端部の穴10に接続することにより版12
を減圧吸着するようにしたが、図4に示すように版12
の構成要素を版材12aと支持板12bとにし、円筒状
ロール1の材質を強磁性体とし、支持板12bに磁性を
もたせるかまたは版12全体をゴム磁石とする磁性吸着
でも良く、機構的にねじ止めしても良い。
【0031】次に版とワークの位置決めの作用について
説明する。図5は基準器7の複数のマーク、および版1
2と平板状ワーク13に設けた複数のマークを前記撮像
装置の測定範囲(視野内)に入れた状態での座標を示し
ており、従って同一の前記撮像装置で測定出来るのは、
基準器7の複数のマーク(図2では4個)の内1個と、
版12と平板状ワーク13に設けた複数のマーク(図3
ではそれぞれ2個)の内、基準器7の前記1個と対応す
る1個である。このため、図5中の座標値は前記撮像装
置内の値であって、複数の前記撮像装置に共通の座標系
のものでは無い。
【0032】但し、複数の前記撮像装置においてもそれ
ぞれ座標系のX、Yの方向および単位長さは同じとす
る。以上の条件から成る図5において、基準器7のマー
クを図2のマークと同一として、平板状ワーク13対応
の座標を15a(xa0,ya0)、15b(xb0,
yb0)、版12対応の座標を16a(Xa0,Ya
0)、16b(Xb0,Yb0)とする。(測定値の記
憶)
【0033】次に基準器7を除去し平板状ワーク13お
よび版12をセットした時、平板状ワーク13および版
12のマークの規準器7対応、即ち規準器7のマークそ
れぞれを測定するために設けたものと同じ撮像装置で測
定される平板状ワーク13および版12のマークの座標
を、図4の例に従い平板状ワーク13対応の座標を15
0a(xa,ya)、150b(xb,yb)、版12
対応の座標を160a(Xa,Ya)、160b(X
b,Yb)とする。(測定値)
【0034】図3、図4より版12は一度セットすると
動かせないが、XYθテーブル8はX、Y、θ方向に移
動出来るので、版12と平板状ワーク13のずれ量を基
に平板状ワーク13を載置するXYθテーブル8のずれ
量をそれぞれXt、Yt、θtとすると、 規準器7のマーク15a、16a、16b、15b
は直線上にあるものとする。 Xt、Ytはマーク160aが16aに、またマー
ク150aが15aに重なるものとする。 θtは前記マーク15aと15bとを結ぶ線と前記マ
ーク150aと150bとを結ぶ線の為す角、および前
記マーク16aと16bとを結ぶ線と前記マーク160
aと160bとを結ぶ線の為す角から導く。から求める
ことが出来る。
【0035】即ち、 Xt=(xa―xa0)―(Xa―Xa0)+α ……(1) Yt=(ya―ya0)―(Ya―Ya0)+β ……(2) θt=tan−1〔{(yb―yb0)―(ya―ya0)}/ {L1+(xb−xb0)―(xa−xa0)}〕 ―tan−1〔{(Yb―Yb0)―(Ya―Ya0)}/ {L2+ (Xb−Xb0)―(Xa−Xa0)}〕+γ ……(3 )
【0036】ここに α:マーク15a、16a、16
b、15bが直線上にあるときのx方向位置ずれ誤差
(定数) β:マーク15a、16a、16b、15bが直線上に
あるときのy方向位置ずれ誤差(定数) γ:マーク15a、16a、16b、15bが直線上に
あるときのθ(回転)方向位置ずれ誤差(定数) L1:マーク15a、15b間の距離 L2:マーク16a、16b間の距離
【0037】ここで(1)乃至(3)式のXt、Yt、
θtの値はずれ量であるから、従ってその逆方向、即ち
―Xt、―Yt、―θtの値だけXYθテーブル8を移
動させることで、版12と平板状ワーク13の位置合わ
せにおける補正をすることが出来る。即ち、位置測定結
果と基準器7に設けたマークの精度によるずれ量を基に
算出した結果を、XYθテーブル8にフィードバックさ
せることで版12と平板状ワーク13の位置合わせ誤差
を補正することが出来る。尚、上記は計算上のものであ
るが、位置決め精度としては許容値以下に収まることが
好ましい。以上は、曲面の版12と平板状ワーク13と
の、位置合わせの実施の形態について説明したが、これ
まで述べてきた方法は、非接触かつ都度測定して補正す
るため経時変化は無い。平板の版と平板状ワークとの位
置合わせでも同様の方法で行うことが出来る。但し、平
板の版と平板状ワークでは、位置決め用マークは必ずし
も直線上に有る必要は無い。
【0038】尚、版12への塗布材(印刷インキ相当部
材)の供給例として、図4の円筒状ロール1に設けた版
12にロール方式で供給する状況を図6で説明する。図
6において、塗布材40を回転する塗布ロール41と塗
布厚設定ロール42との間に供給すると、塗布材40は
両ロール間の隙間dにより規定された薄膜塗布材43と
して塗布ロール41外周に貼り付いて回転し、円筒状ロ
ール1に設けた版12に塗布されるが、余分な塗布材は
後置のクリーニングロール44または図示しないブレー
ド等で除去される。
【0039】このロール方式では軸3に平行なロールを
スペースのとれる場所で行うことが出来、構造が簡単と
なると共に、円筒状ロール1の回転とXYθテーブル8
の直進移動の同期は最近の制御技術で充分対応出来るの
で、経時変化の発生する機械式のラック・ピニオン等を
用いる必要は無い。
【0040】その他、ディスペンサー方式やブレード方
式が有り、図示しないがディスペンサー方式は版への塗
布材の塗布をディスペンサーで線状に行うもので、その
後ロールやブレードで版に埋め込んだ後、クリーニング
ロールやブレードで余分な塗布材を除去するもので、ま
たブレード方式は版にブレードで塗布材を塗布し、ブレ
ードで余分な塗布材を除去するもので、ディスペンサー
方式は曲版、平版に、またブレード方式は平版に適して
おり、図1乃至図4のような曲版印刷機でも、塗布材を
平板状にして塗布後、曲版に曲げて印刷機に取り付ける
なら、この二方式でも適用出来る。
【0041】
【発明の効果】本発明は版とワークとの設定高さおよび
印刷の基準位置を、基準器を用いて決めると共に撮像装
置を用いて前記基準器の基準マークを測定しておき、版
とワークの交換時に、前記版とワークに予め設けたマー
クが前記撮像装置の測定範囲に入る様に前記版とワーク
を設定し、前記基準器の基準マークの測定値と前記版と
ワークに予め設けたマークの測定値とを比較してずれを
補正するようにしたので、経時変化が無くかつ交換の版
とワークの設定が簡単かつ正確となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷機における基準器による高さ合わ
せ説明図。
【図2】本発明のXYθテーブル上における基準器、
版、平板状ワーク設定の平面図。
【図3】本発明の版およびワーク設置(図1より基準器
除去)説明図。
【図4】図3のA−A矢視図。
【図5】基準器の(基準)マークと、版およびワークに
設けたマークの関連座標図。
【図6】本発明における塗布材供給方法の説明図。
【図7】従来の印刷機の斜視図。
【図8】従来の印刷機の作用を説明する構成図。
【符号の説明】
1 円筒状ロール(版取付部) 2 フランジ 3 軸 4a,4b アーム 5a,5b,6a,6b 撮像装置 7 基準器 7a 基準器の凸部(A面) 7b 基準器の端部(B面) 8 XYθテーブル 9a,9b 切欠き 10 排気孔 11 吸着用孔 12 版 12a 版材 12b 支持板 13 平板状ワーク 14 ストッパー 15a,15b 基準器のマーク(ワーク対応) 16a,16b 基準器のマーク(版 対応) 22 転写部 26 インキ部 30 印刷部 33 ラック 34 ピニオン 35 顕微鏡 40 塗布材 41 塗布ロール 42 塗布厚設定ロール 43 薄膜塗布材 44 クリーニングロール 50a,50b,60a,60b XYテーブル 150a,150b 位置決め用マーク(ワーク) 160a,160b 位置決め用マーク(版)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 版と、この版に対向して載置台上に載置
    された平板状ワークとの位置合わせを行う方法であっ
    て、 前記版の裏面に複数の第一のマークを取り付け、 前記平板状ワークの印刷面上に複数の第二のマークを取
    り付け、 前記平板状ワークの面方向で、前記第一のマークのそれ
    ぞれに対し、各マークの目標位置からの変位を測定する
    第一の検出器を配置し、 前記平板状ワークの面方向で、前記第二のマークのそれ
    ぞれに対し、各マークの目標位置からの変位を測定する
    第二の検出器を配置し、 前記平板状ワークの面方向の位置が前記第一のマークに
    対応し、かつ高さ方向の位置は前記平板状ワークの前記
    載置台から前記第一のマークが前記版の裏面に対応する
    第三のマークと、また前記平板状ワークの面方向の位置
    が前記第二のマークに対応し、かつ高さ方向の位置は前
    記載置台から前記平板状ワークの印刷面に対応する第四
    のマークと、をそれぞれ設けた基準器を用意し、 前記第一の検出器の高さ方向合わせと面方向の基準合わ
    せを前記基準器に設けた前記第三のマークで行った後、
    前記第一の検出器を固定し、 前記第二の検出器の高さ方向合わせと面方向の基準合わ
    せを前記基準器に設けた前記第四のマークで行った後、
    前記第二の検出器を固定し、 次に前記基準器を除去した後、版に設けてある前記第一
    のマークと平板状ワークに設けてある前記第二のマーク
    とをそれぞれ前記第一の検出器および前記第二の検出器
    の検出範囲内となるように前記版と平板状ワークとを設
    定し、それぞれの位置検出器より導出した変位測定値に
    おいて前記第一のマークの変位測定値と、前記第二のマ
    ークの変位測定値との差が、所定の許容値以下の値に収
    まる様に前記平板状ワークを面方向に移動して、前記版
    に対する前記平板状ワークの位置合わせを行う印刷機の
    位置合わせ方法。
  2. 【請求項2】 前記版が少なくとも曲面状であるとき、
    前記第一のマークと第二のマークは、前記印刷面に垂直
    で前記版の曲面の曲率中心を通る平面内にあることを特
    徴とする請求項1記載の位置合わせ方法。
  3. 【請求項3】 前記変位を測定する第一および第二の検
    出器は撮像装置とし、前記第一および第二の検出器の高
    さ方向合わせは前記撮像装置のピント合わせで行うこと
    を特徴とする請求項1記載の位置合わせ方法。
  4. 【請求項4】 複数の第二のマークを印刷面上に有する
    平板状ワークを載置するXYθテーブルと、前記平板状
    ワークの印刷面の上方に配置され、裏面に複数の第一の
    マークを有する版を保持する版取付部と、前記第一およ
    び第二のマークのそれぞれに対応して前記XYθテーブ
    ルの上方に設けられた位置測定器と、前記テーブル上に
    着脱可能に載置され前記印刷面および裏面と同じ高さの
    面にそれぞれ前記第一および第二のマークに対応して設
    けられた第三および第四のマークを有する基準器と、前
    記版と前記平板状ワークとの相対位置を補正する補正手
    段とから成ることを特徴とする印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記位置測定器が撮像装置であることを
    特徴とする請求項4記載の印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記テーブルの端部の少なくとも隣り合
    う2辺に前記基準器の位置決めをするためのストッパー
    を設けたことを特徴とする請求項4記載の印刷装置。
  7. 【請求項7】 前記補正手段は、前記位置測定器による
    位置測定結果と前記基準器に設けたマークの精度による
    ずれ量とを基に算出した結果を前記XYθテーブルの位
    置決めにフィードバックするように構成されていること
    を特徴とする請求項4記載の印刷装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005246904A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Pioneer Electronic Corp 印刷装置、印刷方法、および、プラズマディスプレイパネル
JP2008062461A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板の位置決め方法
JP2012020439A (ja) * 2010-07-13 2012-02-02 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 印刷方法
CN105082807A (zh) * 2015-09-18 2015-11-25 连云港市汉普顿遮阳用品有限公司 一种蜂巢帘表面图案的喷绘工艺

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