JP2000263732A - 化粧板の製造方法 - Google Patents

化粧板の製造方法

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JP2000263732A
JP2000263732A JP2000060091A JP2000060091A JP2000263732A JP 2000263732 A JP2000263732 A JP 2000263732A JP 2000060091 A JP2000060091 A JP 2000060091A JP 2000060091 A JP2000060091 A JP 2000060091A JP 2000263732 A JP2000263732 A JP 2000263732A
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paper
decorative
thickness
decorative board
impregnated paper
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JP2000060091A
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English (en)
Inventor
Keiji Ogawa
啓至 小川
Koji Sawada
考司 沢田
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Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 眩しさやテカリが抑制され、耐シガレット性
に優れる化粧板の製造方法を提供すること。 【解決手段】 化粧板の製造方法を前提とするものであ
って、離型性を有する熱可塑性樹脂フィルム21が積層
された加工紙20と、前記加工紙20の熱可塑性樹脂2
1面が当接するように重ねあわされたメラミン樹脂含浸
紙10とフェノール樹脂含浸紙40とを積層し、これら
を熱圧着して一体化することをその要旨とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に家具材料、建築材
料、或いは種々の内装材料等(以下単に内装材料等とい
う)として使用される化粧板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、上記内装材料等に使用される
化粧板については、メラミン樹脂含浸紙、色彩或いは模
様等が施されたパターン紙、及びフェノール樹脂含浸紙
等を熱圧着機により熱圧着することにより、化粧層が形
成されて成るものが多かった。
【0003】ところが、この場合、メラミン樹脂含浸紙
等により化粧層が形成された従来の化粧板は、その表面
が極めて平滑なため面粗度が小さく、光の反射により見
る方向によっては非常に眩しく、また光沢度が大きいの
で所謂テカリ(白っぽく見える)感があったりして外観
上好ましくないという問題があった。
【0004】さらにまた、この従来の化粧板は、化粧板
自身の厚みが1.2mm以上の厚手のものが多く、この
ため、例えば小さな起伏形状や、丸み形状等を有する内
装材等の加工においては、その形状に応じてきれいに加
工することが難しかった。
【0005】そして、上記従来の化粧板のテカリの問題
を解消するものとして、例えば表面を細かく凹凸処理し
たポリ塩化ビニル等より成る樹脂シート等が挙げられ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の表面を細かく起伏処理したポリ塩化ビニル等より成
る樹脂シートを採用すると、上記テカリの問題は解消さ
れるものの、例えば、たばこ等の火に対する耐久性、所
謂耐シガレット性に劣るという欠点があった。従って、
この耐シガレット性に劣るものは、事務室や待合室等の
ように、たばこの喫煙による不始末が起こり易い場所に
配置されるものとしては不適当であった。
【0007】そこで、案出されたのが本発明であり、そ
の目的とするところは、光の反射による眩しさやテカリ
が抑制され、さらには、例えば小さな起伏形状や丸み形
状を有する内装材料等の加工において、この形状に応じ
てきれいに仕上り、かつ耐シガレット性に優れる化粧板
の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の採った手段について、実施例に対応する図
1〜図5に用いた符号を付して以下に説明する。即ち、
本発明に係る化粧板の製造方法は、「離型性を有する熱
可塑性樹脂フィルム21が積層された加工紙20と、前
記加工紙20の熱可塑性樹脂21面が当接するように重
ねあわされたメラミン樹脂含浸紙10とフェノール樹脂
含浸紙40とを積層し、これらを熱圧着して一体化する
ことを特徴とする化粧板の製造方法」を内容とする。
【0009】
【発明の作用】上記の手段により、本発明の化粧板の製
造方法から製造された化粧板にあっては、図1に示す如
く、その化粧層11の表面は、光沢度が5゜以下で面粗
度が7〜20μRmaxにしてあり、これにより、光の
反射による眩しさやテカリの発生が抑制される。ここ
で、光沢度が5゜以下で、面粗度が7〜20μRmax
に限定した理由について以下に説明する。つまり、光沢
度が5゜を越えると、テカリが発生し易く、そうなると
外観上好ましくないのである。また、面粗度が7μRm
ax未満では、光の反射率が高く、眩しく成る。さらに
20μRmaxを越えると粗すぎて、例えばスエード調
のような緻密な表面風合いが表現し難く成るのである。
なお、化粧板100の外観をスエード調に表現するに
は、化粧層11の表面の光沢度が3゜くらいで、面粗度
が12〜16の範囲が望ましい。
【0010】そして、化粧板自身の厚みを0.2〜1.
1mmと薄手に構成してあるので、1.2mm以上の厚
手ものと比べて、例えば小さな起伏形状や丸み形状を有
する内装材料等の加工において、その形状に応じてきれ
いに仕上る。ここで、化粧板自身の厚みを0.2〜1.
1mmに限定した理由について以下に説明する。つま
り、厚みが0.2mm未満だと、薄すぎて肉厚感に欠け
ると共に、外部からの傷等により化粧板自身が容易に棄
損してしまい易いからである。また1.1mmを越える
と、厚すぎて前述したように、小さな起伏形状や丸み形
状等の内装材料等の加工においてその形状に応じてきれ
いに仕上り難いからである。
【0011】また、JISK6902に規定される耐シ
ガレット性が50〜110秒と大きいので、たばこ等の
火による化粧板100の変色等の発生が抑制される。
【0012】以上の作用をする本発明に係る化粧板は、
例えば、次のような製造方法により得られる。まず、図
1、図2又は図4に示す如く、離型性を有する熱可塑性
樹脂フィルム21が積層された加工紙20と、この加工
紙20の熱可塑性樹脂21面が当接するように重ね合わ
されたメラミン樹脂含浸紙10と、色彩や模様等が施さ
れたパターン紙30と、フェノール樹脂含浸紙40とを
積層し、これらを熱圧着して接着作用により一体化す
る。
【0013】この熱圧着されたメラミン樹脂含浸紙10
面より加工紙20を剥離する場合、同加工紙20に積層
された離型性を有する熱可塑性樹脂フィルム21とメラ
ミン樹脂含浸紙10面とが当接されているので、このフ
ィルム21の離型作用により容易に剥離される。そし
て、メラミン樹脂含浸紙10上に、加工紙20表面の微
細な凹凸形状が形設された化粧層11を形成する。さら
に、熱圧着されて透明に固化したメラミン樹脂含浸紙1
0を透き通して、この下に一体化されているパターン紙
30の色彩や模様が前記凹凸形状が形設された化粧層1
1と和合する。
【0014】なお、加工紙には、図5に示す如く、パラ
フィンとシリコーンが表面に塗布されて被覆物22を形
成したもの等を採用しても良く、この場合にはシリコー
ンが熱圧着後のメラミン樹脂含浸紙10との離型作用を
する。また、パラフィンは、熱圧着時に溶けてメラミン
樹脂含浸紙10上や加工紙20上で流動して拡がり、離
型作用をすると共に、前記熱可塑性樹脂フィルム21に
相当する役割も果たしているものと考えられる。すなわ
ち、この加工紙20は、熱圧着時に化粧板100表面に
微細な凹凸形状が形設される程度の凹凸形状を表面に有
し、さらにこの上に離型作用を有すると共に、熱圧着時
に可塑性を有する被覆材が積層されたものであれば良い
と考えられるのである。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例に係る化粧板の製造方
法を詳細に説明するが、これは代表的なものを示したも
のであり、本実施例によって本発明が限定されるもので
はない。
【0016】実施例1 図2に示す如く、厚さ4mmの表面がステンレス板50
の下に、図4に示す如く、厚さ0.11mmのポリプロ
ピレン樹脂フィルム21を積層した加工紙20(ラミネ
ート紙)を配置し、これより下に向けて、厚さ0.03
mmのメラミン樹脂含浸紙10、細かな斑点模様を有す
る厚さ0.05mmのパターン紙30、そして厚さ0.
1mmの複数のフェノール樹脂含浸紙40の順で積層す
る。次に、これらを、熱圧着機60(表面温度165
℃)により圧着(圧力80kg/cm2)して一体化す
る。そして、この熱圧着したものを冷却した後、加工紙
20をメラミン樹脂含浸紙10より剥離し、これにより
図1に示す如く、前記パターン紙30の細かな斑点模様
と和合してスエード調の外観を呈する化粧層11が形成
された厚さ0.8mmの化粧板100を製造するのであ
る。
【0017】実施例2 図2に示す如く、厚さ3mmの表面が平滑なステンレス
板50の下に、図5に示す如く、パラフィンとシリコー
ンとが塗布された被覆物22を形成した厚さ0.05m
mの加工紙20を配置し、これより下に向けて厚さ0.
06mmのメラミン樹脂含浸紙10、厚さ0.1mmの
木目のパターン紙30、厚さ0.2mmの複数のフェノ
ール樹脂含浸紙40の順で積層する。次に、これらを熱
圧着機60(表面温度160℃)により圧着(圧力90
kg/cm2)して一体化する。そして、この熱圧着し
たものを、実施例1と同様に化粧層11が形成された厚
さ0.6mmの化粧板100を製造するのである。
【0018】実施例3 図3に示す如く、厚さ1.5mmの表面が平滑なスチー
ルベルト80を上下に有する連続加熱加圧成形機70に
より、このスチールベルト80の間に、図4に示した加
工紙20(ラミネート紙)を一番上に配置し、これより
下に向けて厚さ0.2mmのメラミン樹脂を含浸した無
地のパターン紙30、厚さ0.2mmのフェノール樹脂
含浸紙40の順で挿入し、表面温度170℃、流体加圧
部90の圧力20kg/cm2で連続的に一体化する。
そして、この熱圧着した後、加工紙20を剥離して実施
例1、2と同様に化粧層が形成された厚さ0.3mmの
化粧板100を製造するのである。
【0019】このように実施例1から3より得られた化
粧板の化粧層について、光沢度、面粗度及び耐シガレッ
ト性について測定したところ、以下の表に示す結果が得
られた。なお、光沢度については、CHEMIE社(西
ドイツ)製の光沢度計を用い、入射角60゜にて測定
し、面粗度については、小坂株式会社製のサーフコーダ
ーSEF−30Dを用い、マニュアルに従って測定し、
耐シガレット性については、JISK6902の測定に
基づき測定した。
【0020】
【0021】
【発明の効果】以上説明した通り本発明に係る化粧板の
製造方法にあっては、離型性を有する熱可塑性樹脂フィ
ルムが積層された加工紙と、前記加工紙の熱可塑性樹脂
面が当接するように重ねあわされたメラミン樹脂含浸紙
とフェノール樹脂含浸紙とを積層し、これらを熱圧着し
て一体化することを特徴とするものであり、これによれ
ば、化粧層の表面の光沢度が5゜以下で、面粗度が7〜
20μRmaxにしてあるので、光の反射による眩しさ
や、テカリが抑制され、例えばスエード調の外観が現出
される。
【0022】そして、化粧板自身の厚さが0.2mm〜
1.1mmと薄いので、1.2mm以上の厚手のものに
比べて、小さな起伏形状や丸み形状を有する内装材等を
加工するときにその形状に応じてきれいに仕上る。
【0023】また、耐シガレット性が50〜110秒と
大きいので、たばこの不始末等による化粧板の変色、割
れ等が発生し難く、従って特にたばこの喫煙等が頻繁に
行われる場所の内装材等に採用すると有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る化粧板を示す拡大断面図
である。
【図2】本発明の実施例に係る化粧板の製造方法を示す
一工程の正面図である。
【図3】本発明の実施例に係る化粧板の別の製造方法を
示す一工程の正面図である。
【図4】本発明の実施例に係る化粧板に使用する加工紙
を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施例に係る化粧板に使用する別の加
工紙を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 化粧層 100 本発明の実施例に係る化粧板
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 61:04 61:20 105:06 B29L 9:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離型性を有する熱可塑性樹脂フィルムが
    積層された加工紙と、前記加工紙の熱可塑性樹脂面が当
    接するように重ねあわされたメラミン樹脂含浸紙とフェ
    ノール樹脂含浸紙とを積層し、これらを熱圧着して一体
    化することを特徴とする化粧板の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016164242A (ja) * 2015-03-06 2016-09-08 住友ベークライト株式会社 メラミン化粧材およびメラミン化粧材の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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