JP2000263558A - 表示部を有するプラスチック成形品および表示部を有するプラスチック成形品の表示部形成方法 - Google Patents

表示部を有するプラスチック成形品および表示部を有するプラスチック成形品の表示部形成方法

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JP2000263558A
JP2000263558A JP11066306A JP6630699A JP2000263558A JP 2000263558 A JP2000263558 A JP 2000263558A JP 11066306 A JP11066306 A JP 11066306A JP 6630699 A JP6630699 A JP 6630699A JP 2000263558 A JP2000263558 A JP 2000263558A
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mold
molded product
molded article
forming
grain
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Kazuyuki Tomioka
和幸 富岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック成形品における離型方向に直交
する向きにある成形品部分に連なる成形品側面に、スラ
イドコアを用いることなく所望の文字、図形、記号等よ
りなる表示部を適切に設けることができるようにする。 【解決手段】 成形時の金型2の離型方向xに直交する
向きにある成形品部分1aと、当該成形品部分1aに連
なる成形品側面1bとを有する成形品1である。前記成
形品部分1aを形成する金型部と相対的に移動不能で、
かつ、当該金型部から金型合わせ面に向けて立ち上がる
前記成形品側面1bを形成する金型側面に施されたシボ
用加工によって、文字、図形、記号等よりなる表示部3
が当該成形品側面1bに形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プラスチック成
形品における金型の離型方向に直交する向きにある成形
品部分を除いた成形品側面に、スライドコアを用いるこ
となく設けられる、所望の文字、図形、記号等よりなる
表示部を備えたプラスチック成形品および当該プラスチ
ック成形品の表示部の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック成形品においては、種々の
要請からその表面に所望の文字などよりなる表示部を形
成させることが少なからず求められる。
【0003】こうした表示部は従来、かかる成形品の表
面に文字などの輪郭をもった突部や凹部を設けて形成さ
れており、こうした突部や凹部は金型の製品面に対応す
る凹部や突部を刻み付けるなどして形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、かかる成形
品1における離型方向xに直交する向きにある面1aに
対して前記のような突部あるいは凹部よりなる表示部を
設ける場合には、この表示部はアンダーカット形状とな
らないが、この表示部を前記成形品1における離型方向
xに直交する向きにある面1aを除く側面1bに設けよ
うとする場合には、かかる表示部は通常アンダーカット
形状となる。このため、従来は、こうした成形品1の側
面1bにかかる突部あるいは凹部よりなる表示部を形成
する場合、この成形品1を成形する金型2にさらに、こ
の表示部を形成するように前記離型方向xに直交する向
きに開き出すスライドコア2fを追加してかかる成形を
行うことを余儀なくされていた。(図11)
【0005】このためまた、前記のような表示部を成形
品の表面に設けるに際しては、設計の段階で十分な配慮
が少なからず必要とされることとなり、こうした表示部
を成形品の任意の位置に自由に設けることが実際上制限
されていた。
【0006】また、前記のような表示部は成形品自体の
基本形態に対する影響度が低い構造部分であるにもかか
わらず、この表示部を設けるために前記のようにスライ
ドコアを用いる結果、金型が複雑になり、金型製作上の
労力が増し、成形品の製造コストを低廉化し難いものと
していた。
【0007】また、成形時においても、前記表示部にお
いて溶融されたプラスチック材料の円滑な流れが阻害さ
れて成形品の外観に乱れを生じさせる場合も少なからず
あった。
【0008】そこでこの発明は、かかる従来の問題点を
解決することを目的とするものであって、特に、プラス
チック成形品における離型方向に直交する向きにある成
形品部分に連なる成形品側面に、スライドコアを用いる
ことなく所望の文字、図形、記号等よりなる表示部を適
切に設けることができるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明にあっては、表示部を有するプ
ラスチック成形品を、成形時の金型の離型方向に直交す
る向きにある成形品部分と、当該成形品部分に連なる成
形品側面とを有する成形品であって、前記成形品部分を
形成する金型部と相対的に移動不能で、かつ、当該金型
部から金型合わせ面に向けて立ち上がる前記成形品側面
を形成する金型側面に施されたシボ用加工によって、文
字、図形、記号等よりなる表示部が当該成形品側面に形
成してある構成のものとした。
【0010】かかる構成によれば、前記成形品における
金型の離型方向に直交する向きにある成形品部分を除い
た成形品側面に対し、スライドコアを用いることなく前
記表示部を形成させることができる。すなわち、前記成
形品側面に対するシボの形成は、前記金型側面に施され
たシボ用加工により形成された金型側シボによって、当
該金型側面に一定の抜きこう配があるか、当該一定の抜
きこう配以上のこう配があれば施すことが可能であるた
め、アンダーカットとなる凹部や突部によって前記成形
品側面に文字などを施す場合にようにスライドコアを用
いることなく、当該成形品側面にシボにより構成される
表示部によって前記文字などを表すことができる。
【0011】かかる表示部は、具体的には、前記成形品
側面を形成させる金型側面に施された金型側シボによっ
て当該成形品側面に形成されるシボにより、又は、粗さ
や光沢や模様の異なるシボの組み合わせにより形成され
る。
【0012】なお、本明細書において、成形時の金型の
離型方向に直交する向きにある成形品部分とは、かかる
離型方向に直交する向きにある成形品の面、および、こ
の向きに頂上側を向けたドーム状部、円錐状部、角錐状
部などを有する成形品にあってはこれらの頂点部(金型
側から見れば、当該金型における離型方向に直交する向
きにある落ち込み部分の最底部により形成される部分)
を意味する。また、本明細書において、前記成形品部分
を形成する金型部と相対的に移動不能で、かつ、当該金
型部から金型合わせ面に向けて立ち上がる前記成形品側
面を形成する金型側面とは、いわゆる金型の立ち上がり
面であって、スライドコアにより構成される金型の製品
面を含まない意味である。
【0013】また、請求項2記載の発明にあっては、表
示部を有するプラスチック成形品の表示部形成方法を、
成形時の金型の離型方向に直交する向きにある成形品部
分と、当該成形品部分に連なる成形品側面とを有する成
形品の表示部形成方法であって、前記成形品部分を形成
する金型部と相対的に移動不能で、かつ、当該金型部か
ら金型合わせ面に向けて立ち上がる前記成形品側面を形
成する金型側面にシボ用加工が施されている金型を用い
て、当該成形品側面に文字、図形、記号等よりなる表示
部を形成する構成のものとした。
【0014】かかる方法によれば、前記成形品における
金型の離型方向に直交する向きにある成形品部分を除い
た成形品側面に対し、スライドコアを用いることなく前
記表示部を形成させることができる。すなわち、前記成
形品側面に対するシボの形成は、前記金型側面に施され
たシボ用加工により形成された金型側シボによって、当
該金型側面に一定の抜きこう配があるか、当該一定の抜
きこう配以上のこう配があれば施すことが可能であるた
め、アンダーカットとなる凹部や突部によって前記成形
品側面に文字などを施す場合にようにスライドコアを用
いることなく、当該成形品側面にシボにより構成される
表示部によって前記文字などを表すことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図10に基づい
て、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0016】なお、ここで図1は、プラスチック成形品
1に、表示部3を形成させる基本原理を説明する成形品
1の斜視図であり、図2は、かかる成形品1の成形をな
す金型2を離型方向xに沿って断面にして示した成形状
態の構成図である。
【0017】また、図3は、かかる表示部3をいわゆる
サイドリリースタイプのバックル4に形成させた例を示
す斜視図であり、図4は、かかるバックル4を構成する
雌部材41の成形をなす金型2の断面を離型方向xに沿
って断面にして示した成形状態の構成図である。また、
図5および図7は、かかる雌部材41における離型方向
xに直交する向きにある成形品部分1aを除いた成形品
側面1bに対し、シボ3aにより表示部3を形成させた
例を、また、図6は、粗さや光沢の異なる二種のシボ3
a、3aにより当該表示部3を形成させた例を、さら
に、図8は、模様の異なる二種のシボ3aにより当該表
示部3を形成させた例を、それぞれ示している。
【0018】また、図9および図10は、かかる表示部
3を各種のボックスなどの開口を開閉自在に塞ぐ蓋板5
に形成させた例を示す斜視図である。
【0019】この実施の形態にかかるプラスチック成形
品1は、かかる成形品1における離型方向xに直交する
向きにある成形品部分1aに連なる成形品側面1b、典
型的には、当該離型方向xに沿う向きにあり当該離型方
向xに対し略平行か、一定の傾斜角をもった成形品側面
1bに対し、文字、図形、記号などよりなる表示部3を
シボ3aにより形成させたものである。
【0020】また、この実施の形態にかかるプラスチッ
ク成形品1の表示部3の形成方法は、かかる成形品1に
おける離型方向xに直交する向きにある成形品部分1a
に連なる成形品側面1bに対し、当該成形品部分1aを
成形する金型部から金型合わせ面に向けて立ち上がる金
型側面にシボ用加工が施されている金型を用いて、文
字、図形、記号などよりなる表示部3をシボ3aにより
形成させたものである。
【0021】こうした表示部3により表示される文字な
どとしては、前記成形品1の作動方法、操作方法を示す
もの(プラスチック製バックルやカップホルダーなどに
おける押す、引く、矢印など)、前記成形品1に係る製
造者標や販売者標、当該成形品1が部品である場合のア
ッセンブリー時の組み立て方向性を示すもの(上、下、
表、裏、矢印など)、当該成形品1に係る特許表示や工
業規格表示、当該成形品1の意匠性の観点から当該成形
品1に施される文字、図形、記号などが予定される。
【0022】この実施の形態にあっては、かかる表示部
3を、前記成形品1の前記成形品側面1bを形成させる
金型2の金型側面にシボ用加工によって施された金型側
シボによって当該成形品1の成形品側面1bに形成され
るシボ3aにより、又は、粗さや光沢や模様の異なるシ
ボ3aの組み合わせにより形成するものとしてある。
【0023】本明細書において金型2の金型側面とは、
スライドコアの面を除いたいわゆる金型2の立ち上がり
面2eを意味し、より具体的には、金型の離型方向xに
略平行をなす金型2の製品面2c、および、当該離型方
向xに対し一定の傾斜角をもった金型2の製品面2cを
意味し、当該離型方向xに直交する向きにある金型部を
構成する金型2の製品面2dを除いた金型2の製品面2
cを意味するものである。
【0024】かかる金型2の立ち上がり面2eに施され
る金型側シボは、典型的には、金型鋼材に塗布された模
様にしたがって酸性の溶液で当該鋼材を腐蝕させてなす
シボ加工や、サンドブラスト加工などのシボ用加工によ
り形成される。
【0025】また、前記成形品1の側面に形成されるシ
ボ3aには、皮革のしわ模様、木目模様、布模様、梨子
地模様などの各種のものが予定され、これらの模様を構
成する微細な凹凸の密度により当該シボ3aは同種の模
様であっても粗さや光沢を異ならせる。
【0026】前記成形品1の成形品側面1bに、かかる
シボ3aにより前記文字などを表し、このシボ3aによ
り表された文字などを巡る当該成形品1の側面部分1c
をこうしたシボ3aを表さない光沢面などにするよう
に、前記金型2の立ち上がり面2eに前記シボ用加工を
施すことにより、当該成形品1の前記成形品側面1bに
前記表示部3を表すことができる。(図5)
【0027】また、前記成形品1の成形品側面1bに、
かかるシボ3aを施さない当該成形品1の側面部分1d
が前記文字などを表すように当該文字などを抜いた状態
で当該シボ3aを施すように、前記金型2の立ち上がり
面2eに前記シボ用加工を施すことにより、当該成形品
1の前記成形品側面1bに前記表示部3を表すことがで
きる。(図7)
【0028】また、前記成形品1の成形品側面1bに、
粗さや光沢の異なる二種以上のシボ3a、または、模様
の異なる二種以上のシボ3a、あるいはまた、粗さなど
と模様とが共に異なる二種以上のシボ3aの組み合わせ
により前記文字などを表すように、前記金型2の立ち上
がり面2eに前記シボ用加工を施すことにより、当該成
形品1の成形品側面1bに前記表示部3を表すことがで
きる。(図6および図8)典型的には、かかる二種以上
のシボ3aの一つ3a’により前記文字などを表し、こ
のように表された文字などを巡る前記成形品1の側面部
分1cに二種以上のシボ3aの他の少なくとも一つ3
a”を施すことにより、かかる成形品1の成形品側面1
bに前記表示部3を表すことができる。このように構成
する場合には、文字を表すシボ3a’の粗さなどと、こ
のように表された文字を巡る前記側面部分1cのシボ3
a”の粗さなどとを同じ粗さなどに近付けることによ
り、表された文字をぼんやりと見せる意匠的効果を発揮
させることもでき、また、文字を表すシボ3a’の粗さ
などと、このように表された文字を巡る前記側面部分の
シボ3a”の粗さなどとを同じ粗さなどに近付けないよ
うにすることにより、表された文字をはっきりと見せる
意匠的効果を発揮させることもできる。
【0029】したがって、この実施の形態によれば、前
記成形品1における離型方向xに直交する向きにある成
形品部分1aを除いた成形品側面1bに対し、スライド
コアを用いることなく前記表示部3を形成させることが
できる。すなわち、前記成形品1の成形品側面1bに対
するシボ3aの形成は、前記金型2の立ち上がり面2e
に施された金型側シボ3aによって、当該立ち上がり面
2eに一定の抜きこう配か当該一定の抜きこう配以上の
こう配があれば施すことが可能であるため、アンダーカ
ットとなる凹部や突部によって前記成形品側面1bに文
字などを施す場合にようにスライドコアも用いることな
く、当該成形品1の表面に前記表示部3によって前記文
字などを表すことができる。かかる一定の抜きこう配
は、前記離型方向xに対して2度以上確保されてあれ
ば、シボ3aの成形とそれによる表示部3の適切な形成
に支障を生じさせることがないことが認められる。より
具体的に言えば、シボ3aは、微細な凹や凸の集合体で
あるため、金型離型時に影響を受けない深さ、高さに設
定できるものであり、また、この金型離型時にシボ3a
を構成する個々の凹や凸が所期の形状を損なわせるよう
な影響を受けたとしてもその影響はシボ3aを構成する
凹や凸全体として一様となるため、これらの凹や凸の集
合体として表される表示部3の表面はこうした影響を受
けても均一なものとされる。ちなみに、前記アンダーカ
ットとなる凹部や突部による場合にも、その設定によっ
てはスライドコアを用いることなく表示部を形成するこ
とが可能な場合もあるが、こうした場合には表示部の表
面が波打った状態になり易く、認識しづらい表示部とな
ったり意匠上好ましくない表示部になってしまうことが
認められる。
【0030】すなわち、この実施の形態によれば、例え
ば、図1および図2に示されるように、板状の成形品1
を成形する場合にあっては、コア2aにおける離型方向
xに沿った立ち上がり面2eに前記シボ用加工を施すこ
とにより、かかる成形品1における当該離型方向xに沿
った向きの成形品側面1bに前記表示部3をスライドコ
アを用いることなく施すことができる。
【0031】図3および図4は、いわゆるサイドリリー
スタイプのバックル4の外面に前記表示部3を施した構
成例を示している。この構成例にあっては、かかるバッ
クル4を、ベルトなどの取り付け部40aの一方側に先
端に外向きに突き出す掛合突部40bを備えた一対の弾
性片40c、40cを設けて構成される雄部材40と、
偏平筒状部41aとベルトなどの取り付け部41bとを
有し、かつ、偏平筒状部41aの両側面41b部に前記
雄部材40の弾性片40cの掛合突部40bの入り込む
大きさの掛合穴41eを備えた雌部材41とから構成さ
れるものとしてある。そして、かかるバックル4は、雄
部材40の弾性片40cを雌部材41の偏平筒状部41
a内に差し入れることに伴って前記掛合突部40bを当
該偏平筒状部41aの内壁に摺接させて当該弾性片40
cが内向きに撓み込まされ、さらに、当該弾性片40c
がその掛合突部40bを前記雌部材41の掛合穴41e
に入り込ませる位置まで前記偏平筒状部41a内に差し
入れられることによりかかる弾性片40cが弾性復帰し
て当該掛合突部40bを前記雌部材41の掛合穴41e
に掛合させる構成を備えたものとしてあり、この掛合に
よりかかる雄部材40の取り付け部40aに取り付けら
れたベルトと雌部材41の取り付け部41dに取り付け
られたベルトとをワンタッチでつなぎ留め、また、この
掛合状態において前記掛合穴41eから突き出されてい
る前記掛合突部40bを内側に押圧することにより前記
弾性片40cを撓み込ませてこの掛合によるつなぎ留め
状態をワンタッチで解除するように機能されるものとし
てある。そしてまた、この構成例にあっては、前記雌部
材41を、当該雌部材41における前記偏平筒状部41
aの幅広の面41cを横向きにして当該雌部材41を形
成するように上下方向を離型方向xとして開き出される
コア2aとキャビティ2bならびに前記偏平筒状部41
aの内部を成形する側方に開き出すスライドコア(図示
は省略する。)により成形されるものとしてある。かか
る雌部材41における前記掛合穴41eが設けられた側
面41bがかかる離型方向xに沿った成形品側面1bと
され、かつ、この側面41bに前記表示部3を施す場
合、この図3および図4に示される構成例にあっては、
コア2aおける離型方向xに沿った立ち上がり面2eに
前記シボ用加工を施すことにより、かかる雌部材41に
おける当該離型方向xに沿った向きの前記成形品側面1
bにかかる表示部3をさらに追加のスライドコアを用い
ることなく施すことができる。
【0032】図9および図10は、各種のボックス、ケ
ースなどの開口を開閉自在に塞ぐ蓋板5の外面に前記表
示部3を施した構成例を示している。この構成例にあっ
ては、かかる蓋板5を、略長方形状の基板部50とこの
基板部50の一側縁に亙って立ち上がり部51を備える
ように構成してあり、この立ち上がり部51の内側にこ
の立ち上がり部51の延設方向に蓋板5の回動組み付け
軸の差し通される軸穴52を開設させた軸部53を一体
に備えたものとしてある。そしてまた、この構成例にあ
っては、かかる蓋板5を、前記基板部50を横向きに形
成させるように上下方向を離型方向xとして開き出され
るコアとキャビティ(図示は省略する。)ならびに前記
軸部53の軸穴52を成形する側方に開き出すスライド
コア(図示は省略する。なお、このスライドコアの開き
出し方向を図9および図10において矢印yで示す。)
により成形されるものとしてある。このように構成され
る蓋板5における前記立ち上がり部51の側面51aが
かかる離型方向xに沿った成形品側面1bとされ、か
つ、この側面51aに前記表示部3を施す場合、この図
9および図10に示される構成例にあっては、上側に開
き出す前記コアおける離型方向xに沿った立ち上がり面
に前記シボ用加工を施すことにより、かかる蓋板5にお
ける当該離型方向xに沿った向きの前記側面51aにか
かる表示部3をさらに追加のスライドコアを用いること
なく施すことができる。
【0033】
【発明の効果】この発明によれば、プラスチック成形品
における金型の離型方向に直交する向きにある成形品部
分に連なる成形品側面に、スライドコアを用いることな
く所望の文字、図形、記号等よりなる表示部を適切に設
けることができる。この結果、かかる表示部を設けるこ
とによる金型構造の複雑化を招くことがなく、また、成
形品に対する表示部の形成位置の設定の自由度を高める
ことができ、こうした表示部を備えた成形品を低廉に供
給することができる。さらには、表示部を金型に設けた
シボ用加工により形成することから、成形時に表示部が
溶融されたプラスチック材料の円滑な流れを阻害し難
く、成形品の仕上りを安定的に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】表示部3を形成させる基本原理を示す成形品1
の斜視図
【図2】成形品1の成形をなす金型2を離型方向xに沿
って断面にして示した成形状態の構成図
【図3】表示部3をバックル4に形成させた例を示す斜
視図
【図4】バックル4を構成する雌部材41の成形をなす
金型2の断面を離型方向xに沿って断面にして示した成
形状態の構成図
【図5】バックル4を構成する雌部材41における離型
方向xに直交する向きにある成形品部分1aを除いた側
面1bに対し、シボ3aにより表示部3を形成させた例
を示す構成図
【図6】粗さや光沢の異なる二種のシボ3a、3aによ
り表示部3を形成させた例を示す構成図
【図7】バックル4を構成する雌部材41における離型
方向xに直交する向きにある成形品部分1aを除いた側
面1bに対し、シボ3aにより表示部3を形成させた例
を示す構成図
【図8】模様の異なる二種のシボ3aにより表示部3を
形成させた例を示す構成図
【図9】表示部3を各種のボックスなどの開口を開閉自
在に塞ぐ蓋板5に形成させた例を示す斜視図
【図10】表示部3を各種のボックスなどの開口を開閉
自在に塞ぐ蓋板5に形成させた例を示す斜視図
【図11】従来例を示す構成図
【符号の説明】
x 離型方向 1 成形品 1a 成形品部分 1b 成形品側面 3 表示部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形時の金型の離型方向に直交する向き
    にある成形品部分と、当該成形品部分に連なる成形品側
    面とを有する成形品であって、 前記成形品部分を形成する金型部と相対的に移動不能
    で、かつ、当該金型部から金型合わせ面に向けて立ち上
    がる前記成形品側面を形成する金型側面に施されたシボ
    用加工によって、文字、図形、記号等よりなる表示部が
    当該成形品側面に形成してあることを特徴とする表示部
    を有するプラスチック成形品。
  2. 【請求項2】 成形時の金型の離型方向に直交する向き
    にある成形品部分と、当該成形品部分に連なる成形品側
    面とを有する成形品の表示部形成方法であって、 前記成形品部分を形成する金型部と相対的に移動不能
    で、かつ、当該金型部から金型合わせ面に向けて立ち上
    がる前記成形品側面を形成する金型側面にシボ用加工が
    施されている金型を用いて、当該成形品側面に文字、図
    形、記号等よりなる表示部を形成することを特徴とする
    表示部を有するプラスチック成形品の表示部形成方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008279604A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Universal Trim Supply Co 日付コード刻印システム
JP5084904B2 (ja) * 2008-03-28 2012-11-28 三菱電機株式会社 直方体製品の金型構造
JP2017013322A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 タカノ株式会社 成形品の文字類表示方法及び文字類表示部

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