JP2000263027A - 廃棄物処理の管理方法、管理システム、及び記憶媒体 - Google Patents

廃棄物処理の管理方法、管理システム、及び記憶媒体

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JP2000263027A
JP2000263027A JP7529599A JP7529599A JP2000263027A JP 2000263027 A JP2000263027 A JP 2000263027A JP 7529599 A JP7529599 A JP 7529599A JP 7529599 A JP7529599 A JP 7529599A JP 2000263027 A JP2000263027 A JP 2000263027A
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waste
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JP7529599A
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Shigeru Nakamura
茂 中村
Koichi Imaizumi
厚一 今泉
Yuji Udagawa
雄司 宇田川
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収集運搬業者の廃棄物の運搬経路を管理する
ことで、廃棄物の不正な処理を確実に防ぐことが可能な
廃棄物処理の管理システムを提供する。 【解決手段】 収集運搬業者130は、移動通信装置1
31(PHSや携帯電話装置等)を携帯して、排出事業
者120から受け取った廃棄物を処分業者140まで運
搬する。このとき、移動通信装置131の通信センタ1
50では、移動通信装置131の位置(移動通信装置が
存在する基地局の通信エリア等)や時間がモニタ(検
知)されている。管理機関110は、収集運搬業者13
0により廃棄物が運搬されている間の、通信センタ15
0でのモニタ結果を管理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般廃棄物や産業
廃棄物等の廃棄物を処理する過程を管理するための廃棄
物処理の管理方法、管理システム、及びそれを実施する
ための処理ステップをコンピュータが読出可能に格納し
た記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃
棄物処理法)にて定義されているように、「廃棄物」と
は、ゴミ、粗大ゴミ、燃殻、汚泥、糞尿、廃油、廃アル
カリ、動物の死体、その他の汚物又は不要物であって、
固形状又は液状のものや、或いは燃焼ガス等の気体状の
もの等、利用価値の全く無い無価物のものを言う。
【0003】廃棄物は、その発生形態や性状の違いによ
って、「産業廃棄物」と「一般廃棄物」に大別される。
産業廃棄物とは、工場、商店、医療機関等の事業所での
事業活動にて発生した廃棄物を示す。この産業廃棄物の
中でも、燃えやすい廃油等の爆発性を有する廃棄物、廃
酸や廃アルカリ、水銀、カドミウム、アスベスト、PC
B等の毒性を有する廃棄物、医療機関にて発生する使用
済の注射針やカテーテル等の感染性を有する廃棄物は、
人間の健康や生活環境に大きな被害を及ぼす可能性があ
る廃棄物として、特別管理産業廃棄物とされている。一
方、一般廃棄物とは、産業廃棄物以外の、一般の家庭を
中心とする日常の生活に伴って発生した廃棄物を示す。
【0004】上述のような廃棄物の処理の過程、すなわ
ち発生した廃棄物の保管、廃棄物の収集及び運搬、廃棄
物の処分、というような、廃棄物の発生から最終的な処
分までの一連の過程が「廃棄物処理」と呼ばれている。
この一連の過程において、廃棄物の収集及び運搬と、廃
棄物の処分との間に、廃棄物の減量化や安定化を図る目
的で、廃棄物を物理的又は化学的又は生物的に変質させ
る中間処理が挿入される場合もある。
【0005】廃棄物処理の責務については、産業廃棄物
と一般破棄物では大きく異なっており、一般廃棄物が各
区域内の地方公共団体が責務を有しているのに対して、
産業廃棄物は、廃棄物を発生する事業者(以下、「排出
事業者」と言う)が自ら責務を負わなくてはならない
(自己処理責任)、と法律上で定められている。しかし
ながら、廃棄物の処分場の確保等の問題により、全ての
排出事業者が発生した廃棄物を全て処理するには限界が
ある。したがって、排出事業者は、処理費用を負担して
廃棄物処理そのものを、産業廃棄物を収集し運搬する業
者(以下、「収集運搬業者」と言う)に委託してもよい
ことが認められている。
【0006】ここで、産業廃棄物は上述したように無価
物であるため、排出事業者は、廃棄物処理にはあまり経
費をかけたくないのが実情である。このため、排出事業
者は、より安価で廃棄物処理を引き受けてくれるような
業者に該廃棄物処理を委託することが多い。この結果、
適正に処分されるべき産業廃棄物が、劣悪な業者によっ
て不正に処分されてしまう可能性が高くなる。例えば、
不法な場所に産業廃棄物がそのまま投棄されてしまう
(不正放棄等)。特に、産業廃棄物には、爆発性、毒
性、感染性を有する廃棄物をも含まれるため、このよう
な廃棄物が不法投棄された場合、人間の健康や生活環境
に係わる被害が発生する恐れが十分ある。
【0007】そこで、官公庁では、廃棄物処理が委託さ
れる側の業者の指定強化、及び廃棄物処理過程の管理強
化を柱とする政策を施行している。その政策の一つとし
て、マニフェスト制度がある。このマニフェスト制度と
は、排出事業者が委託した産業廃棄物の処理状況を、所
謂産業廃棄物管理票(マニフェスト伝票)を使用して自
らが確認するようになされた制度である。このような制
度により、産業廃棄物の不法投棄等の不適正な処理を未
然に防止できる。
【0008】上記のマニフェスト制度は、紙媒体である
マニフェスト伝票を使用していることから紙マニフェス
ト制度とも呼ばれ、この紙マニフェスト制度では、図1
5に示すような流れに従って、産業廃棄物が処理され
る。 S501:排出事業者は、6枚複写のマニフェスト伝票
に必要な事項を記入し、署名及び押印した後、産業廃棄
物と共に6枚(A,B1,B2,C1,C2,D)のマ
ニフェスト伝票全てを収集運搬業者に渡す。収集運搬業
者は、排出事業者から渡されたマニフェスト伝票の記載
事項を確認し、該マニフェスト伝票に署名及び押印し、
A票を控えとして排出事業者に渡す。排出事業者は、収
集運搬業者から渡されたA票を保管する。 S502:収集運搬業者は、産業廃棄物を、産業廃棄物
を処分する業者(以下、「処分業者」と言う)まで搬送
し、5枚(B1,B2,C1,C2,D)のマニフェス
ト伝票と共に処分業者に渡す。処分業者は、収集運搬業
者から渡されたマニフェスト伝票に署名及び押印し、5
枚のうちのB1票及びB2票を収集運搬業者に渡す。 S503:収集運搬業者は、処分業者から渡されたB1
票及びB2票のうち、B1票を控えとして保管し、残り
のB2票を排出事業者に返送する。 S504:処分業者は、産業廃棄物の処分が終了する
と、3枚(C1,C2,D)のマニュフェスト伝票に署
名及び押印し、C1票を控えとして保管し、C2票を収
集運搬業者に返送すると共に、D票を排出事業者に返送
する。 S505:収集運搬業者は、処分業者から返送されてき
たC2票と、保管しておいたB1票とを照合して、指示
通りに産業廃棄物の処分がなされたかを確認する。 S506:排出事業者も、処分業者から返送されてきた
D票と、収集運搬業者から返送されてきたB2票と、保
管しておいたA票とを照合して、指示通りに産業廃棄物
の処分がなされたかを確認する。
【0009】上述のようにして、排出事業者、収集運搬
業者、及び処分業者の各々にて保管されたマニフェスト
伝票は、5年間にわたって保管しておくことが義務づけ
られている。また、公的機関等のセンタへの提出も義務
づけられている。
【0010】一方、近年では、パーソナルコンピュータ
(パソコン)が普及していることから、また、事務手続
きの簡素化の点から、マニフェスト伝票の代わりに電子
情報(マニフェスト情報)を使用したマニフェスト制度
(電子マニフェスト制度)が施行されつつある。
【0011】この電子マニフェスト制度では、排出事業
者、収集運搬業者、及び処分業者が各々、自側のパソコ
ン等の端末装置により電話回線を介して情報処理センタ
にアクセスすることで、図16に示すような流れに従っ
て、産業廃棄物が処理される。 S511:排出事業者は、廃棄物処理を委託するにあた
って必要な事項(マニフェスト情報)を情報管理センタ
に登録する。 S512:収集運搬業者は、産業廃棄物の処理業者まで
の搬送が終了すると、その旨を情報処理センタに報告す
る。 S513:情報処理センタは、収集運搬業者から運搬終
了の報告を受けると、自動的に排出事業者に運搬終了を
通知する。 S514:処分業者は、産業廃棄物の処分が終了する
と、その旨を情報処理センタに報告する。 S515:情報処理センタは、処分業者から処分終了の
報告を受けると、自動的に排出事業者に処分終了を通知
する。そして、情報処理センタは、マニフェスト情報を
保管すると共に、公的機関等への報告を行う。
【0012】上述のような電子マニフェスト制度では、
排出事業者、収集運搬業者、及び処分業者は各々、情報
処理センタに登録及び報告された情報についてを参照す
ることができる。したがって、排出事業者及び収集運搬
業者は、情報処理センタの情報を参照することで、指示
通りに産業廃棄物の処分がなされたかを確認する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の電子マニフェスト制度において、収集運搬業者が行
う産業廃棄物の運搬の過程について着目すると、先ず、
収集運搬業者は、排出事業者から産業廃棄物を受け取
り、該産業廃棄物を処理業者まで運搬し、その後、情報
処理センタに運搬完了を報告する。そして、運搬案情報
処理センタは、収集運搬業者から運搬完了が報告される
ことによって、産業廃棄物の運搬完了を認識する。
【0014】しかしながら、上記の運搬完了は、時間や
場所に限られず、何時でも何処からでも情報処理センタ
に報告可能である。また、情報管理センタでは、収集運
搬業者の実際の運搬経路(排出事業者から処分業者まで
の運搬の途中経過)を管理できない。このため、例え
ば、収集運搬業者が、排出事業者から受け取った産業廃
棄物を所定の処分業者まで運搬せずに、他の不適正な処
分場まで運搬して放棄し、その後、運搬完了(虚偽の運
搬完了)を情報処理センタに通知したとしても、情報処
理センタでは、所定の処分業者まで正常に運搬されたと
認識されてしまう。このように、従来の電子マニフェス
ト制度では、収集運搬業者が排出事業者から処分業者ま
で産業廃棄物を運搬せずに、途中で不正放棄することが
非常に容易である。
【0015】そこで、本発明は、上記の欠点を除去する
ために成されたもので、収集運搬業者の廃棄物の運搬開
始から運搬完了までの経路を管理することで、廃棄物の
不正な処理を確実に防ぐことが可能な廃棄物処理の管理
方法、管理システム、及び記憶媒体を提供することを目
的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】斯かる目的下において、
第1の発明は、排出事業者が排出した廃棄物を収集運搬
業者が収集して処分業者まで運搬し、それを該処分業者
が処分する過程を、所定の管理機関が管理する廃棄物処
理の管理方法であって、上記収集運搬業者は、少なくと
も位置情報が通信センタにより所定タイミングで検知さ
れる移動通信装置を携帯して、上記廃棄物を運搬し、上
記管理機関は、上記収集運搬業者により上記廃棄物が運
搬されている間の、上記通信センタでの検知情報を管理
することを特徴とする。
【0017】第2の発明は、上記第1の発明において、
上記検知情報は、上記位置情報に対応する時間情報を含
むことを特徴とする。
【0018】第3の発明は、上記第1の発明において、
上記管理機関は、上記通信センタで検知された位置情報
と共に、それに対応する時間情報を管理することを特徴
とする。
【0019】第4の発明は、上記第1の発明において、
上記管理機関は、上記運搬の開始及び完了時の上記通信
センタでの検知情報を管理することを特徴とする。
【0020】第5の発明は、上記第1の発明において、
上記排出事業者は、上記収集運搬業者へ上記廃棄物を引
き渡すときに、上記管理機関と通信可能な端末装置によ
り上記管理機関へ運搬開始を通知し、上記処分業者は、
上記収集運搬業者から上記廃棄物を受け取るときに、上
記管理機関と通信可能な端末装置により上記管理機関へ
運搬完了を通知し、上記管理機関は、上記運搬開始通知
の受信時を運搬開始時間情報として管理すると共に、上
記運搬完了通知の受信時を運搬完了時間情報として管理
することを特徴とする。
【0021】第6の発明は、上記第5の発明において、
上記排出事業者側の端末装置は、少なくとも上記排出事
業者及び上記収集運搬業者が保有する各々のカード状記
録媒体から記録情報を読み取り、該読取情報から上記排
出事業者及び上記収集運搬業者の確認を行い、該確認結
果に基づいて上記運搬開始の通知を実行し、上記処分業
者側の端末装置は、少なくとも上記処分業者及び上記収
集運搬業者が保有する各々のカード状記録媒体から記録
情報を読み取り、該読取情報から上記処分業者及び上記
収集運搬業者の確認を行い、該確認結果に基づいて上記
運搬完了の通知を実行することを特徴とする。
【0022】第7の発明は、収集運搬業者が、少なくと
も位置情報が通信センタにより所定タイミングで検知さ
れる移動通信装置を携帯して、排出事業者が排出した廃
棄物を収集して処分業者まで運搬し、それを該処分業者
が処分する過程を、所定の管理機関が管理するための廃
棄物処理の管理システムであって、上記管理機関は、上
記通信センタと通信するための通信手段と、上記収集運
搬業者が上記移動通信装置を携帯して上記廃棄物を運搬
している間の、上記通信手段を介して得られた上記通信
センタでの検知情報を管理する管理手段とを備えること
を特徴とする。
【0023】第8の発明は、上記第7の発明において、
上記検知情報は、上記位置情報に対応する時間情報を含
むことを特徴とする。
【0024】第9の発明は、上記第7の発明において、
上記管理手段は、上記通信センタで検知された位置情報
と共に、それに対応する時間情報を管理することを特徴
とする。
【0025】第10の発明は、上記第7の発明におい
て、上記管理手段は、上記運搬の開始及び完了時の、上
記通信手段を介して得られた上記通信センタでの検知情
報を管理することを特徴とする。
【0026】第11の発明は、上記第7の発明におい
て、上記排出事業者側と上記処分業者側には各々、上記
管理機関と接続可能な排出側端末装置と処分側端末装置
が設置されており、上記排出側端末装置は、上記収集運
搬業者による上記廃棄物の運搬開始を上記管理機関へ通
知する運搬開始通知手段を備え、上記処分側端末装置
は、上記収集運搬業者による上記廃棄物の運搬完了を上
記管理機関へ通知する運搬完了通知手段を備え、上記管
理手段は、上記運搬開始通知手段による上記運搬開始通
知の受信時を運搬開始時間情報として管理すると共に、
上記運搬完了通知手段による上記運搬完了通知の受信時
を運搬完了時間情報として管理することを特徴とする。
【0027】第12の発明は、上記第11の発明におい
て、上記排出側端末装置は、カード状記録媒体の記録情
報を読み取る読取手段と、該読取手段により少なくとも
上記排出事業者及び上記収集運搬業者が保有する各々の
カード状記録媒体から読み取られた情報により上記排出
事業者及び上記収集運搬業者の確認を行う確認手段とを
備え、上記処分側端末装置は、カード状記録媒体の記録
情報を読み取る読取手段と、該読取手段により少なくと
も上記処分業者及び上記収集運搬業者が保有する各々の
カード状記録媒体から読み取られた情報により上記処分
業者及び上記収集運搬業者の確認を行う確認手段とを備
え、上記運搬開始通知手段は、上記確認手段での確認結
果に基づいて上記運搬開始の通知を実行し、上記運搬完
了通知手段は、上記確認手段での確認結果に基づいて上
記運搬完了の通知を実行することを特徴とする。
【0028】第13の発明は、収集運搬業者が、少なく
とも位置情報が通信センタにより所定タイミングで検知
される移動通信装置を携帯して、排出事業者が排出した
廃棄物を収集して処分業者まで運搬し、それを該処分業
者が処分する過程を、所定の管理機関が管理するための
処理ステップをコンピュータが読出可能に格納した記憶
媒体であって、該処理ステップは、上記管理機器が上記
通信センタと通信する通信ステップと、上記管理機器
が、上記収集運搬業者が上記移動通信装置を携帯して上
記廃棄物を運搬している間の、上記通信ステップにより
得られた上記通信センタでの検知情報を管理する管理ス
テップとを含むことを特徴とする。
【0029】第14の発明は、上記第13の発明におい
て、上記検知情報は、上記位置情報に対応する時間情報
を含むことを特徴とする。
【0030】第15の発明は、上記第13の発明におい
て、上記管理ステップは、上記通信センタで検知された
位置情報と共に、それに対応する時間情報を管理するス
テップを含むことを特徴とする。
【0031】第16の発明は、上記第13の発明におい
て、上記管理ステップは、上記運搬の開始及び完了時
の、上記通信ステップにより得られた上記通信センタで
の検知情報を管理するステップを含むことを特徴とす
る。
【0032】第17の発明は、上記第13の発明におい
て、上記処理ステップは、上記排出事業者側に設置され
た上記管理機関と接続可能な排出側端末装置が、上記収
集運搬業者による上記廃棄物の運搬開始を上記管理機関
へ通知する運搬開始通知ステップと、上記処分業者側に
設置された上記管理機関と接続可能な処分側端末装置
が、上記収集運搬業者による上記廃棄物の運搬完了を上
記管理機関へ通知する運搬完了通知ステップとを含み、
上記管理ステップは、上記運搬開始通知ステップによる
上記運搬開始通知の受信時を運搬開始時間情報として管
理すると共に、上記運搬完了通知ステップによる上記運
搬完了通知の受信時を運搬完了時間情報として管理する
ステップを含むことを特徴とする。
【0033】第18の発明は、上記第17の発明におい
て、上記運搬開始通知ステップは、少なくとも上記排出
事業者及び上記収集運搬業者が保有する各々のカード状
記録媒体から記録情報を読み取る読取ステップと、上記
読取ステップにより読み取られた情報から上記排出事業
者及び上記収集運搬業者の確認を行う確認ステップと、
上記確認ステップでの確認結果に基づいて上記運搬開始
の通知を実行する通知実行ステップとを含み、上記運搬
完了通知ステップは、少なくとも上記排出事業者及び上
記収集運搬業者が保有する各々のカード状記録媒体から
記録情報を読み取る読取ステップと、上記読取ステップ
により読み取られた情報から上記処分業者及び上記収集
運搬業者の確認を行う確認ステップと、上記確認ステッ
プでの確認結果に基づいて上記運搬完了の通知を実行す
る通知実行ステップとを含むことを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0035】(第1の実施の形態)本発明は、例えば、
図1に示すような廃棄物処理の管理システム100に適
用される。この管理システム100は、排出事業者12
0(病院等)が排出する廃棄物(ここでは、使用済の注
射針、脱脂綿、ガーゼ等の産業廃棄物とする)を収集運
搬業者130が処分業者140まで運搬し、処分業者1
40がこれを処分するまでの、産業廃棄物の処理の管理
を行うためのシステムである。このため、管理システム
100では、排出事業者120及び処分業者140が各
々、ネットワーク等を介して情報処理センタ110と通
信可能に構成されている。また、管理システム100で
は、収集運搬業者130、通信センタ150から発信位
置と時刻が検知される移動通信装置(PHSや携帯電話
等、ここでは「携帯電話」とする)131を携帯して、
排出事業者120から処分業者140までの運搬を行う
ことで、情報処理センタ110にて収集運搬業者130
の運搬経路を管理するようになされている。これが、管
理システム100の最も特徴とする構成である。
【0036】排出事業者120側には端末装置121が
設置されており、この端末装置121を用いて排出事業
者120は情報処理センタ110と通信する。一方の処
分業者140側も同様に端末装置141が設置されてお
り、この端末装置141を用いて処分業者140は情報
処理センタ110と通信する。端末装置121及び14
1は各々同様の構成としており、図2に示すように、情
報入力等のための操作が行われる操作部123(14
3)と、操作部123(143)での操作に従った画面
を表示する表示部124(144)と、情報処理センタ
110と通信するための通信部125(145)と、装
置全体の動作制御を司るCPU122(142)と、C
PU122(142)による制御のための処理プログラ
ムや各種データ等が記憶されるメモリ126(146)
とを備えている。
【0037】情報処理センタ110は、図3に示すよう
に、排出事業者120側の端末装置121、処分業者1
40側の端末装置141、及び通信センタ150と各々
通信するための通信部144と、システム全体の動作制
御を司るCPU112と、CPU122による制御のた
めの処理プログラム等が記憶されるメモリ113と、通
信センタ150からの後述する運搬経路情報及び端末装
置121及び141からの情報(廃棄物情報)等を管理
するためのデータベース111とを備えている。
【0038】収集運搬業者130が携帯している移動通
信装置131は、図4に示すように、本装置への指示や
各種情報入力等のための操作が行われる操作部133
と、通信センタ150と通信するための通信部134
と、装置全体の動作制御を司るCPU132と、CPU
132による制御のための処理プログラムや各種データ
等が記憶されるメモリ135とを備えている。
【0039】通信センタ150は、図5に示すように、
情報処理センタ110及び移動通信装置131と各々通
信するための通信部154と、システム全体の動作制御
を司るCPU151と、CPU151による制御のため
の処理プログラムや各種データ等が記憶されるメモリ1
53と、通信部154による通信のログデータ等を保存
するためのデータベース152を備えている。
【0040】そこで、上述のような管理システム100
において、図6〜図8のフローチャートは、排出事業者
120側(処分業者140側)、情報処理センタ11
0、及び通信センタ150での処理を示したものであ
り、図9は、システム全体での各種通知及び情報等の送
受信のタイミングを示したものである。以下、上記図6
〜図9を用いて、管理システム100での廃棄物処理の
管理、特に、収集運搬業者130の運搬経路の管理のた
めの処理について説明する。尚、排出事業者120側と
処分業者140側での各処理については同様であるた
め、該処理についての説明は同じ図6のフローチャート
を用いるものとする。
【0041】〈運搬開始時〉:
【0042】収集運搬業者130は、排出事業者120
にて排出された産業廃棄物を回収しに行く。このとき、
収集運搬業者130は、移動通信装置131を携帯して
いる。そして、排出事業者120が産業廃棄物を収集運
搬業者130へ引き渡す際、排出事業者120側では、
次のような処理が行われる。
【0043】すなわち、排出事業者120側において
(上記図6及び図2参照)、端末装置121の表示部1
24には、CPU122の制御により、パスワード入力
を促す画面が表示される。これにより、排出事業者12
0は、操作部123により所定のパスワードを入力する
(ステップS201)。
【0044】CPU122は、排出事業者120による
パスワードの入力を認識すると、該パスワードが正しい
パスワードであるか否かを判別する(ステップS20
2)。この判別は、例えば、メモリ126に予め登録さ
れている正規のパスワードと比較することにより行う。
【0045】ステップS202の判別の結果、正しいパ
スワードでなかった場合、CPU122は、その旨を知
らせるためのメッセージ等が表示部124にて画面表示
されるような制御を行う(ステップS203)。その
後、ステップS201に戻り、パスワード入力待ち状態
となる。
【0046】ステップS202の判別の結果、正しいパ
スワードであった場合、端末装置121の表示部124
には、CPU122の制御により、産業廃棄物に関する
情報入力を促す画面が表示される。ここでの入力情報と
しては、例えば、 ・収集運搬業者130に渡す産業廃棄物のID番号(廃
棄物ID) ・該産業廃棄物の種類(「注射針」、「脱脂綿」、「ガ
ーゼ」等) ・該産業廃棄物の分量(「10Kg」等) ・排出事業者120自身の情報(氏名や住所等) ・収集運搬業者130の情報(氏名や住所等) ・運搬先の処分業者(ここでは処分業者140)の情報
(氏名や住所等) ・収集運搬業者130の移動通信装置131の情報(電
話番号等) とする。これにより、排出事業者120は、操作部12
3により上記の情報を入力する。CPU122は、排出
事業者120による情報入力を認識すると、それらの入
力情報を運搬開始情報(運搬開始通知)として、通信部
125を介して情報処理センタ110へ送信する(ステ
ップS205)。
【0047】一方、収集運搬業者130は(上記図4参
照)、移動通信装置131の操作部133により、モニ
タ開始を示す指示を入力する。例えば、操作部133の
テンキー(図示せず)により、モニタ開始を示す「01
01」の番号入力の後、運搬する産業廃棄物のID番号
(すなわち、排出事業者120により情報処理センタ1
10へ送信された上記の廃棄物ID)を入力する。この
ような操作がCPU132により認識されることで、モ
ニタ開始通知(廃棄物IDを含む)が通信部134を介
して通信センタ150へ送信される。
【0048】したがって、上記図9のに示すように、
排出事業者120から情報処理センタ110へは、運搬
開始通知(廃棄物ID、種類、分量、排出事業者情報、
指定処分業者情報、収集運搬業者情報、移動通信装置情
報)が送信されると共に、同図に示すように、収集運
搬業者130の移動通信装置131から通信センタ15
0へは、モニタ開始通知(廃棄物ID)が送信されるこ
とになる。
【0049】情報処理センタ110において(上記図7
及び図3参照)、CPU112は、通信部114にて排
出事業者120側からの運搬開始通知が受信されたこと
を認識すると(ステップS210)、該運搬開始通知
(運搬開始情報)を廃棄物情報としてデータベース11
1へ設定(登録)する(ステップS211)。これによ
り、データベース111には、例えば、図10(a)に
示すように、排出事業者120側から送信されてきた運
搬開始情報(廃棄物ID、種類、分量、排出事業者情
報、収集運搬業者情報、処分業者情報、移動通信装置情
報)が設定されることになる。上記図10(a)では、
今回運搬する産業廃棄物のID番号を”No.01”と
し、この廃棄物ID=01の運搬は未だ完了していない
ため、「運搬完了情報」欄は、「未」が設定されてい
る。尚、「警告情報」欄については後述する。
【0050】また、通信センタ150において(上記図
8及び図5参照)、CPU151は、通信部154にて
移動通信装置131からのモニタ開始通知が受信された
ことを認識すると(ステップS221)、該モニタ開始
通知に含まれる廃棄物IDと、該モニタ開始通知を発信
した移動通信装置(ここでは移動通信装置131)の情
報(電話番号等)とを対にして、モニタする対象移動通
信装置の情報としてデータベース152に設定(登録)
する(ステップS222)。
【0051】〈運搬中〉:
【0052】収集運搬業者131は、移動通信装置13
1にて上述のようなモニタ開始通知のための操作を行っ
た後、排出事業者120から受け取った産業廃棄物(廃
棄物ID=01)を処分業者140まで運搬する。ここ
では、例えば、上記図9に示すように、排出事業者12
0から処分業者140までの経路を、A地点、B地点、
C地点、・・・、Z地点の各通信エリア(基地局の通信
エリア)を通過するものとする。これらの各通信エリア
(以下、「ポイント」とも言う)を通過しながら産業廃
棄物の運搬を行う収集運搬業者130は、モニタ開始が
設定されている移動通信装置131を携帯していること
により、実際の運搬経路が通信センタ150にて次のよ
うにしてモニタされる。
【0053】すなわち、通信センタ150において(上
記図8及び図5参照)、CPU151は、移動通信装置
の発信を検知すると(ステップS221)、該発信がモ
ニタすべき移動通信装置にて行われたものか否かを判別
する(ステップS224)。この判別は、上述したステ
ップ222にてデータベース152に設定された対象移
動通信装置の情報を用いて行われる。この判別の結果、
対象移動通信装置からの発信であった場合(ここでは移
動通信装置131からの発信)、CPU151は、その
発信があったポイントの情報、発信時刻(時刻情報)、
対象移動通信装置の情報(電話番号等)、及びそれに付
随した廃棄物ID等を運搬経路情報として、通信部15
4を介して情報処理センタ110へ送信する(ステップ
S224)。
【0054】上述のようなステップS221〜S224
が各ポイント毎に実行されることで、上記図9の破線
()に示すように、通信センタ150から情報処理セ
ンタ110には、移動通信装置130の各ポイントA,
B,C,・・・,Z毎の時刻情報が送信されることにな
る。
【0055】情報処理センタ110において(上記図7
及び図3参照)、CPU112は、通信部114にて通
信センタ150からの運搬経路情報が受信されたことを
認識すると(ステップS210)、該運搬経路情報をデ
ータベース111へ設定する(ステップS212)。こ
れにより、データベース111には、例えば、上記図1
0(b)に示すように、通信センタ150から送信され
てきた運搬経路情報が廃棄物ID単位で設定されること
になる。
【0056】〈運搬完了時〉:
【0057】上述のようにして、収集運搬業者130
は、その実際の運搬経路が通信センタ110からモニタ
されながら、処分業者140までの運搬を行う。そし
て、収集運搬業者130が処分業者140に到着する
と、収集運搬業者130は(上記図4参照)、移動通信
装置131の操作部133により、モニタ終了を示す指
示を入力する。例えば、操作部133のテンキー(図示
せず)により、モニタ終了を示す「0909」の番号入
力の後、運搬完了した産業廃棄物のID番号(廃棄物I
D)を入力する。このような操作がCPU132により
認識されることで、モニタ終了通知(廃棄物IDを含
む)が通信部134を介して通信センタ150へ送信さ
れる。
【0058】したがって、上記図9のに示すように、
収集運搬業者130の移動通信装置131から通信セン
タ150へは、モニタ終了通知(廃棄物ID)が送信さ
れることになる。
【0059】通信センタ150において(上記図8及び
図5参照)、CPU151は、通信部154にて移動通
信装置131からのモニタ終了通知が受信されたことを
認識すると(ステップS221)、該モニタ終了通知に
含まれる廃棄物IDと、該モニタ終了通知を発信した移
動通信装置(ここでは移動通信装置131)の情報(電
話番号等)とに対応する情報(登録情報)を、データベ
ース152から検索して、それを削除する(ステップS
225)。
【0060】一方、処分業者140において(上記図6
及び図2参照)、端末装置141の表示部144には、
CPU142の制御により、パスワード入力を促す画面
が表示される。これにより、処分業者140は、操作部
143により所定のパスワードを入力する(ステップS
201)。
【0061】CPU142は、処分業者140によるパ
スワードの入力を認識すると、上述した排出事業者12
0側での処理と同様にして、該パスワードが正しいパス
ワードであるか否かを判別する(ステップS202)。
【0062】ステップS202の判別の結果、正しいパ
スワードでなかった場合、CPU142は、その旨を知
らせるためのメッセージ等が表示部144にて画面表示
されるような制御を行う(ステップS203)。その
後、ステップS201に戻り、パスワード入力待ち状態
となる。
【0063】ステップS202の判別の結果、正しいパ
スワードであった場合、端末装置141の表示部144
には、CPU142の制御により、運搬されてきた産業
廃棄物に関する情報入力を促す画面が表示される。ここ
での入力情報としては、例えば、 ・収集運搬業者130により運搬されてきた産業廃棄物
のID番号(廃棄物ID)とする。これにより、処分業
者140は、操作部143により廃棄物IDを入力する
(ステップS204)。CPU142は、処分業者14
0による廃棄物IDの入力を認識すると、このを廃棄物
IDを通信部145を介して情報処理センタ110へ送
信して、該廃棄物IDに対応づけられた各種情報(種類
や分量等)、すなわち情報処理センタ110にて管理さ
れているデータベース111の廃棄物情報を要求するこ
とで、該情報を通信部145を介して取得し、これが表
示部144にて画面表示されるような制御を行う。これ
により、処分業者140は、収集運搬業者130が運搬
してきた産業廃棄物の種類や分量等を確認する。そし
て、処分業者140は、排出事業者120が排出した産
業廃棄物が確かに運搬されてきたことを確認すると、そ
の旨を操作部143により入力する(「確認OK」等の
入力)。
【0064】上記の確認OK等の入力を認識したCPU
142は、ステップS204にて入力された廃棄物ID
を運搬完了情報として、通信部145を介して情報処理
センタ110へ送信する(ステップS205)。その
後、処分業者140は、収集運搬業者130が運搬して
きた産業廃棄物を処分する。
【0065】したがって、上記図9のに示すように、
処分業者140から情報処理センタ110へは、運搬完
了通知(廃棄物ID)が送信されることになる。
【0066】情報処理センタ110において(上記図7
及び図3参照)、CPU112は、通信部114にて処
分業者140側からの運搬完了通知が受信されたことを
認識すると(ステップS210)、該運搬完了通知(運
搬開始情報)に含まれる廃棄物IDにより、データベー
ス111に登録されている該当する廃棄物IDの「運搬
完了情報」欄を「済」に設定する(ステップS21
3)。
【0067】上述のようにして、情報処理センタ110
は、収集運搬業者130が通過したポイントが時刻情報
と共に運搬経路情報として管理し、運搬完了した廃棄物
IDの運搬経路情報については、指定されたタイミング
で次のようにしてチェックする。このタイミングは、情
報処理センタ110の管理者等が予め、運搬完了毎や所
定期間毎のように設定可能となっている。これにより、
指定されたタイミングで自動的にチェックが実行される
ことになる。
【0068】すなわち、情報処理センタ110において
(上記図7及び図3参照)、CPU112は、運搬経路
情報のチェック実行のタイミングであるか否かを判別す
る(ステップS214)。
【0069】ステップS214の判別の結果、チェック
実行のタイミングであった場合に、CPU112は、デ
ータベース111の廃棄物情報のうち運搬完了のものに
対応する運搬経路情報(上記図10(b)参照)を用い
て、収集運搬業者130が通過すべきポイントを通過す
べき時刻に通過しているか等をチェックする(ステップ
S215)。具体的には例えば、通過すべきポイント
A、B、・・・、Zを通過しているか、また、A〜B
間、B〜C間、・・・の各々の間の距離を運搬するのに
要すると思われる走行時間を基準時間ta1、ta2、・・
・として、データベース111に記録されている運搬経
路情報から得られる実際のA〜B間、B〜C間、・・・
の運搬時刻が各々、上記の基準時間ta1、ta2、・・・
に所定時間α(許容値)を加算した時間内であるか、を
チェックする。
【0070】そして、CPU112は、上述のステップ
S215のチェック処理の結果により、収集運搬業者1
30が不法放棄等の不正な運搬を行った可能性があるか
否かを判別し(ステップS216)、その可能性がある
場合に、その旨を警告情報としてデータベース111の
「警告情報」欄に設定する(ステップS217)。
【0071】上述のように、本実施の形態では、収集運
搬業者130が、通信センタ150によりモニタされる
移動通信装置131を携帯して排出事業者120から処
分業者140までの産業廃棄物の運搬を行い、情報処理
センタ110が、通信センタ150にて得られる移動通
信装置131の位置及び時刻を収集運搬業者130の運
搬経路情報として管理するように構成した。
【0072】これにより、情報処理センタ110は、収
集運搬業者130の運搬経路を管理することができるた
め、例えば、収集運搬業者130が、排出事業者120
から受け取った産業廃棄物を指定された処分業者140
(運搬先)まで運搬せずに、本来の運搬経路を外れて他
の不適正な処理場まで運搬して処分したとしても、この
ときの不正な運搬経路は、運搬経路情報として情報処理
センタ110にて記録され、後に行われるチェック処理
により、収集運搬業者130が不法放棄した可能性があ
る、との判定がなされることになる。したがって、収集
運搬業者130は、不法放棄等の、廃棄物の不正な処理
はできない。よって、廃棄物の不正な処理を確実に防ぐ
ことができる。
【0073】また、上記のような不法放棄の可能性有り
の結果は警告情報として、情報処理センタ110にて記
録として残されるため、後に、警告情報が付された収集
運搬業者130に対して警告したり、或いは、次の運搬
からはその運搬経路を特に注意して管理したり、また、
頻繁に警告情報が付されるようであれば、その収集運搬
業者の処理資格を無効にすること等もできるため、劣悪
な収集運搬業者をなくすことができる。
【0074】尚、上述の第1の実施の形態において、通
信センタ150は、移動通信装置131の発信を検知す
る度に、そのときの運搬経路情報(ポイント、時刻情
報)を情報処理センタ110へ送信するようにしたが、
これに限られることはない。例えば、通信センタ150
は、モニタ開始通知を受信してからモニタ終了通知を受
信するまで移動通信装置131をモニタし、その間得ら
れる運搬経路情報をデータベース152に順次格納す
る。そして、情報処理センタ110から運搬経路情報の
要求があったときに、データベース152に格納した各
ポイントの運搬経路情報をまとめて、情報処理センタ1
10へ送信する。
【0075】また、通信センタ150が移動通信装置1
31の発信を検知するタイミングについては、移動通信
装置131の通信エリア(A地点、B地点、・・・)毎
に限らず、例えば、所定距離毎で行うようにしてもよ
い。或いは、運搬対象となる産業廃棄物の種類に応じて
検知するタイミングの間隔を変えたり、移動通信装置1
31の発信を検知できなくなった等の異常発生時からは
細かいタイミングにしたり、警告情報が付加されている
収集運搬業者の運搬については細かいタイミングにす
る、というように、任意のタイミングで行うようにする
ことも可能である。
【0076】また、収集運搬業者130が移動通信装置
131により、排出事業者120側にてモニタ開始を通
信センタ150に通知するときに、通信センタ150
が、モニタ開始通知の発信により検知したポイント(排
出事業所120が存在するところの通信エリア)及び時
刻を運搬経路情報として情報処理センタ110へ送信す
るようにしてもよい。これにより、情報処理センタ11
0は、運搬開始の位置及び時刻をも管理することができ
る。また、収集運搬業者130が移動通信装置131に
より、処分業者140側にてモニタ終了を通信センタ1
50に通知するときにも、通信センタ150が、モニタ
終了通知の発信により検知したポイント(処分業所14
0が存在するところの通信エリア)及び時刻を運搬経路
情報として情報処理センタ110へ送信するようにして
もよい。これにより、情報処理センタ110は、運搬終
了の位置及び時刻をも管理することができる。或いは、
情報処理センタ110において、排出事業者120側か
らの運搬開始通知を受信した時刻を、CPU112の内
部タイマ(図示せず)により取得し、該運搬開始通知に
含まれる排出事業者情報から排出事業者120の位置を
取得して、これらを運搬開始の位置及び時刻として管理
し、また、処分業者140側からの運搬完了通知を受信
した時刻を、CPU112の内部タイマ(図示せず)に
より取得し、該運搬完了通知に含まれる処分業者情報か
ら処分業者140の位置を取得して、これらを運搬完了
の位置及び時刻として管理するようにしてもよい。この
ように構成することで、情報処理センタ110は、収集
運搬業者130の運搬経路を確実に管理することができ
るため、廃棄物の不正な処理をさらに確実に防ぐことが
できる。
【0077】(第2の実施の形態)本発明は、例えば、
図11に示すような廃棄物処理の管理システム300に
適用される。この管理システム300は、上記図1の管
理システム100と同様の構成としているが、排出事業
者120側の端末装置121にはIDカードのカード読
取装置320が接続され、処分業者140の端末装置1
41にもIDカードのカード読取装置340が接続され
た構成である点が異なる。
【0078】このため、排出事業者120側(処分業者
140側)での処理は、図12のフローチャートに従っ
て行われ、情報処理センタ110での処理は、図13の
フローチャートに従って行われる。また、システム全体
での各種通知及び情報等の送受信のタイミングについて
は、図14に示すようになる。以下、本実施の形態にお
ける収集運搬業者130の運搬経路の管理のための処理
について説明する。
【0079】尚、上記図11の管理システム300にお
いて、上記図1の管理システム100と同様に動作する
箇所には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
また、上記図12及び図13のフローチャートにおいて
も、上記図6及び図7のフローチャートと同様に処理を
実行するステップには同じ符号を付し、その詳細な説明
は省略する。ここでは、上述した第1の実施の形態と異
なる構成についてのみ具体的に説明する。
【0080】(運搬開始時):
【0081】収集運搬業者130が移動通信装置131
を携帯して、排出事業者120にて排出された産業廃棄
物を回収しに行くと、排出事業者120側では(上記図
12及び図2参照)、パスワードの入力(ステップS2
01〜S203)、及び、廃棄物IDや種類等の情報の
入力(ステップS204)が行われる。これらの操作が
終了すると、端末装置121の表示部124には、CP
U122の制御により、排出事業者120のIDカード
321及び収集運搬業者130のIDカード330の挿
入を促す画面が表示される。
【0082】ここで、排出事業者120、収集運搬業者
130、及び処分業者140が保有するIDカード32
1、330、及び341は各々、情報処理センタ110
から発行されるカードである。特に、収集運搬業者13
0及び処分業者140については、情報処理センタ11
0から収集運搬処理や処分処理を認可された者のみに対
して発行される。このようなIDカードには、保有する
者の個人情報(氏名や住所等)が記録されている。そし
て、IDカードの発行及びその記録情報は、情報処理セ
ンタ110にて管理される。
【0083】そこで、排出事業者120と収集運搬業者
130は同時に、端末装置121に接続されているカー
ド読取装置320へ各々のIDカード321、330を
挿入する。カード読取装置320では、挿入されたID
カード321及び330の各々に記録されている情報の
読み取りが行われる。CPU122は、カード読取装置
320にて読み取られた情報を取得する(ステップS4
11)。
【0084】そして、CPU122は、ステップS41
1にて取得した情報により、カード読取装置320に挿
入されたIDカード321及び330が各々正しいカー
ドであるか否かを判別する(ステップS412)。この
判別は、メモリ126に予め登録されている正規のID
カードの記録情報、或いは、情報処理センタ110にて
管理されている正規のIDカードの記録情報と比較する
ことにより行う。
【0085】ステップS412の判別の結果、正しいI
Dカードでなかった場合、CPU122は、その旨を知
らせるためのメッセージ等が表示部124にて画面表示
されるような制御を行う(ステップS413)。その
後、ステップS411に戻り、IDカード挿入待ち状態
となる。
【0086】ステップS412の判別の結果、正しいI
Dカードであった場合、CPU122は、ステップS2
04にて入力された情報を運搬開始通知(運搬開始情
報)として、通信部125を介して情報処理センタ11
0へ送信する(ステップS205)。
【0087】したがって、上記図14の’に示すよう
に、排出事業者120から情報処理センタ110へは、
運搬開始通知(廃棄物ID、種類、分量、排出事業者情
報、指定処分業者情報、収集運搬業者情報、移動通信装
置情報)が送信されることになる。
【0088】情報処理センタ110において(上記図1
3及び図3参照)、CPU112は、通信部114にて
排出事業者120側からの運搬開始通知が受信されたこ
とを認識すると(ステップS210)、該運搬開始通知
(運搬開始情報)を廃棄物情報としてデータベース11
1へ設定(登録)する(ステップS211)。また、C
PU112は、移動通信装置131のモニタ開始通知
を、通信部114を介して通信センタ150へ送信する
(ステップS421)。このモニタ開始通知には、移動
通信装置131の情報(電話番号等)や廃棄物IDが含
まれている。
【0089】したがって、上記図14の’に示すよう
に、情報処理センタ110から情報処理センタ110へ
は、モニタ開始通知が送信されることになる。
【0090】通信センタ150において(上記図8及び
図5参照)、CPU151は、通信部154にて排出事
業者120側からのモニタ開始通知が受信されたことを
認識すると(ステップS221)、該モニタ開始通知に
含まれる廃棄物IDと移動通信装置131の情報(電話
番号等)を対にして、モニタする対象移動通信装置の情
報としてデータベース152に設定(登録)する(ステ
ップS222)。
【0091】(運搬中):運搬中の処理については上述
の第1の実施の形態と同様であるため、ここでは省略す
る。
【0092】(運搬完了時):
【0093】収集運搬業者130が処分業者140まで
産業廃棄物の運搬が完了すると、処分業者140では
(上記図12及び図2参照)、パスワードの入力(ステ
ップS201〜S203)、及び、廃棄物IDの入力に
よる産業廃棄物の確認(ステップS204)が行われ
る。これらの操作が終了すると、端末装置141の表示
部144には、CPU142の制御により、処分業者1
40のIDカード341及び収集運搬業者130のID
カード330の挿入を促す画面が表示される。
【0094】そこで、処分業者140と収集運搬業者1
30は同時に、端末装置141に接続されているカード
読取装置340へ各々のIDカード341、330を挿
入する。カード読取装置340では、挿入されたIDカ
ード341及び330の各々に記録されている情報の読
み取りが行われる。CPU142は、カード読取装置3
40にて読み取られた情報を取得する(ステップS41
1)。
【0095】そして、CPU142は、ステップS41
1にて取得した情報により、上述した排出事業者120
側での処理と同様にして、カード読取装置340に挿入
されたIDカード341及び330が各々正しいカード
であるか否かを判別する(ステップS412)。
【0096】ステップS412の判別の結果、正しいI
Dカードでなかった場合、CPU142は、その旨を知
らせるためのメッセージ等が表示部144にて画面表示
されるような制御を行う(ステップS413)。その
後、ステップS411に戻り、IDカード挿入待ち状態
となる。
【0097】ステップS412の判別の結果、正しいI
Dカードであった場合、CPU122は、ステップS2
04にて入力された廃棄物IDを運搬完了情報(運搬完
了通知)として、通信部145を介して情報処理センタ
110へ送信する(ステップS205)。
【0098】したがって、上記図14の’に示すよう
に、処分業者140から情報処理センタ110へは、運
搬完了通知(廃棄物ID)が送信されることになる。
【0099】情報処理センタ110において(上記図1
3及び図3参照)、CPU112は、通信部114にて
処分業者140側からの運搬完了通知が受信されたこと
を認識すると(ステップS210)、該運搬完了通知
(運搬開始情報)に含まれる廃棄物IDにより、データ
ベース111に登録されている該当する廃棄物IDの
「運搬完了情報」欄を「済」に設定する(ステップS2
13)。また、CPU112は、移動通信装置131の
モニタ終了通知を、通信部114を介して通信センタ1
50へ送信する(ステップS422)。このモニタ終了
通知には、移動通信装置131の情報(電話番号等)や
廃棄物IDが含まれている。
【0100】したがって、上記図14の’に示すよう
に、情報処理センタ110から情報処理センタ110へ
は、モニタ終了通知が送信されることになる。
【0101】通信センタ150において(上記図8及び
図5参照)、CPU151は、通信部154にて情報処
理センタ110からのモニタ終了通知が受信されたこと
を認識すると(ステップS221)、該モニタ終了通知
に含まれる廃棄物IDと移動通信装置131の情報(電
話番号等)に対応する情報(登録情報)を、データベー
ス152から検索して、それを削除する(ステップS2
25)。
【0102】上述のように、本実施の形態では、排出事
業者120側において、情報処理センタ110への運搬
開始通知を、排出事業者120と収集運搬業者130が
各々保有しているIDカード321、330の確認を行
ってから行うようにし、この運搬開始通知により、情報
処理センタ110が通信センタ150へのモニタ開始通
知を行う。また、処分業者140側においても、情報処
理センタ110への運搬完了通知を、処分業者140と
収集運搬業者130が各々保有しているIDカード34
1、330の確認を行ってから行うようにし、この運搬
完了通知により、情報処理センタ110が通信センタ1
50へのモニタ終了通知を行う。
【0103】このように、運搬開始通知には排出事業者
120と収集運搬業者130が各々保有する2枚のID
カード321及び330を同時に必要とし、運搬完了通
知にも処分業者140と収集運搬業者130が各々保有
する2枚のIDカード341及び330を同時に必要と
するように構成したことにより、すなわち運搬開始通知
は排出事業者120の立ち会いの元でしか行うことがで
きず、運搬完了通知も同様に処分業者140の立ち会い
の元でしか行うことができないように構成したことによ
り、上述した第1の実施の形態での効果に加えて、虚偽
の運搬開始通知及び運搬完了通知がなされることを確実
に防ぐことができる、という効果も得ることができる。
【0104】また、収集運搬業者130が携帯している
移動通信装置131のモニタ開始通知は、排出事業者1
20側が情報処理センタ110を介して通信センタ15
0へ行うことになるため、虚偽のモニタ開始通知がなさ
れることを確実に防ぐことができる。モニタ終了通知に
ついても同様に、処分業者140側が情報処理センタ1
10を介して通信センタ150へ行うことになるため、
虚偽のモニタ終了通知がなされることを確実に防ぐこと
ができる。
【0105】尚、上述の第2の実施の形態において、例
えば、運搬開始通知に必要なIDカードを、排出事業者
120のIDカード321と、収集運搬業者130のI
Dカード330との他に、第3者(排出事業者120側
の他の担当者等)のIDカードをも含ませ、また、運搬
完了通知に必要なIDカードを、処分業者140のID
カード341と、収集運搬業者130のIDカード33
0との他に、第3者(処分業者140側の他の担当者
等)のIDカードをも含ませるように構成すれば、さら
に確実に虚偽の運搬開始通知及び運搬完了通知がなされ
ることを防ぐことができる。
【0106】また、上述の第1及び第2の実施の形態に
おいて、収集運搬業者130が運搬に使用する車両が、
例えば、ダンプトラック(荷台をモータ駆動又は手動に
より傾斜させて廃棄物を一気に下ろす機能を備えたトラ
ック)であった場合、タコメータ等により、荷台を傾斜
するためのスイッチのON/OFF状態を検知して時刻
情報と共に記録するようにしてもよい。これにより、収
集運搬業者130が実際に廃棄物を排出した時刻を管理
することができ、この時刻が、処分業者140に到着す
るであろう時刻(排出事業者120と処分業者140間
の距離より得られる時刻等)より異常に異なっていた場
合には、収集運搬業者130が不適正な場所で廃棄物を
排出した可能性があると、判定することができる。
【0107】また、本発明の目的は、上述した各実施の
形態のホスト及び端末の機能を実現するソフトウェアの
プログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或い
は装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュー
タ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプロ
グラムコードを読みだして実行することによっても、達
成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体か
ら読み出されたプログラムコード自体が各実施の形態の
機能を実現することとなり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することとなる。プログ
ラムコードを供給するための記憶媒体としては、RO
M、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用いる
ことができる。また、コンピュータが読みだしたプログ
ラムコードを実行することにより、各実施の形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が実際
の処理の一部又は全部を行い、その処理によって各実施
の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うま
でもない。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された拡張機能ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、そ
の処理によって各実施の形態の機能が実現される場合も
含まれることは言うまでもない。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、収集運
搬業者は、移動通信装置(PHSや携帯電話装置等)を
携帯して、排出事業者から受け取った廃棄物を処分業者
まで運搬する。このとき、移動通信装置の通信センタで
は、移動通信装置の位置(移動通信装置が存在する基地
局の通信エリア等)がモニタ(検知)されている。管理
機関は、収集運搬業者により廃棄物が運搬されている間
の、通信センタでのモニタ結果を管理する。
【0109】このように構成したことにより、例えば、
収集運搬業者が、排出事業者から受け取った廃棄物を指
定された処分業者まで運搬せずに、本来の運搬経路(処
分業者までの途中経過)を外れて他の不適正な処理場ま
で運搬して処分したとしても、このときの不正な運搬経
路の情報は、管理機関にて記録されることになる。した
がって、収集運搬業者は、不法放棄等の不正な廃棄物処
理を行うことはできない。よって、本発明によれば、収
集運搬業者の運搬経路を確認することができるため、収
集運搬業者による不正な廃棄物処理を確実に防ぐことが
できる。
【0110】また、上記の位置情報と共に、それに対応
する時間情報(通信センタでの時間又は管理機関での時
間)をも管理するように構成すれば、収集運搬業者が通
過した位置と共に、その時間をも確認することができる
ため、収集運搬業者による不正な廃棄物処理を、さらに
確実に防ぐことができる。
【0111】また、運搬開始及び運搬完了時の位置情報
や時間情報をも管理するように構成すれば、さらに確実
な収集運搬業者の運搬経路を管理することができるた
め、収集運搬業者による不正な廃棄物処理を、さらに確
実に防ぐことができる。
【0112】また、管理機関への運搬開始通知及び運搬
完了通知を行って、運搬開始及び運搬完了時の位置情報
や時間情報をも管理する構成において、管理機関への運
搬開始通知を行うためには、排出事業者が保有するカー
ド状記録媒体と、収集運搬業者が保有するカード状記録
媒体とを必要とし、管理機関への運搬完了通知を行うた
めには、処分業者が保有するカード状記録媒体と、収集
運搬業者が保有するカード状記録媒体とを必要とするよ
うに構成すれば、収集運搬業者による不正な廃棄物処理
を、さらに確実に防ぐことができる。例えば、排出事業
者側において、排出事業者が収集運搬業者に廃棄物を引
き渡すときに、排出事業者と収集運搬業者が各々保有し
ているIDカード(氏名や住所等の個人データが予め記
録されたカード状記録媒体)をカード読取装置(読取手
段)に同時に挿入し、これらのIDカードが正しいカー
ドであった場合に、運搬開始を管理機関へ通知する。ま
た、処分業者側において、収集運搬業者が処分業者まで
廃棄物の運搬を完了したときに、処分業者と収集運搬業
者が各々保有しているIDカードをカード読取装置に同
時に挿入し、これらのIDカードが正しいカードであっ
た場合に、運搬完了を管理機関へ通知する。これによ
り、運搬開始通知は少なくとも排出事業者の立ち会いの
元でしか行うことができず、運搬完了通知も少なくとも
処分業者の立ち会いの元でしか行うことができない。し
たがって、収集運搬業者による虚偽の通知等を確実に防
ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態において、本発明を適用した
廃棄物処理の管理システムを説明するための図である。
【図2】上記管理システムでの排出事業者及び処分業者
側の内部構成を示すブロック図である。
【図3】上記管理システムでの情報処理センタの内部構
成を示すブロック図である。
【図4】上記管理システムでの収集運搬業者が携帯して
いる移動通信装置の内部構成を示すブロック図である。
【図5】上記移動通信装置の通信センタの内部構成を示
すブロック図である。
【図6】上記排出事業者及び処分業者側での処理の流れ
を説明するためのフローチャートである。
【図7】上記情報処理センタでの処理の流れを説明する
ためのフローチャートである。
【図8】上記通信センタでの処理の流れを説明するため
のフローチャートである。
【図9】上記管理システムでの通知及び情報の送受信タ
イミングを説明するための図である。
【図10】上記情報処理センタにて管理される情報を説
明するための図である。
【図11】第2の実施の形態において、本発明を適用し
た廃棄物処理の管理システムを説明するための図であ
る。
【図12】上記管理システムでの排出事業者及び処分業
者側の処理の流れを説明するための図である。
【図13】上記管理システムでの情報処理センタの処理
の流れを説明するための図である。
【図14】上記管理システムでの通知及び情報の送受信
タイミングを説明するための図である。
【図15】マニフェスト制度(紙マニフェスト制度)を
説明するための図である。
【図16】マニフェスト制度(電子マニフェスト制度)
を説明するための図である。
【符号の説明】
100 廃棄物処理の管理システム 110 情報処理センタ 120 排出事業者 121 端末装置 130 収集運搬業者 131 移動通信装置 140 処分業者 141 端末装置 150 通信センタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇田川 雄司 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA46 AA48 AA50 DA16 DA20 5B049 AA05 BB31 CC21 CC31 DD04 GG04 GG06

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排出事業者が排出した廃棄物を収集運搬
    業者が収集して処分業者まで運搬し、それを該処分業者
    が処分する過程を、所定の管理機関が管理する廃棄物処
    理の管理方法であって、 上記収集運搬業者は、少なくとも位置情報が通信センタ
    により所定タイミングで検知される移動通信装置を携帯
    して、上記廃棄物を運搬し、 上記管理機関は、上記収集運搬業者により上記廃棄物が
    運搬されている間の、上記通信センタでの検知情報を管
    理することを特徴とする廃棄物処理の管理方法。
  2. 【請求項2】 上記検知情報は、上記位置情報に対応す
    る時間情報を含むことを特徴とする請求項1記載の廃棄
    物処理の管理方法。
  3. 【請求項3】 上記管理機関は、上記通信センタで検知
    された位置情報と共に、それに対応する時間情報を管理
    することを特徴とする請求項1記載の廃棄物処理の管理
    方法。
  4. 【請求項4】 上記管理機関は、上記運搬の開始及び完
    了時の上記通信センタでの検知情報を管理することを特
    徴とする請求項1記載の廃棄物処理の管理方法。
  5. 【請求項5】 上記排出事業者は、上記収集運搬業者へ
    上記廃棄物を引き渡すときに、上記管理機関と通信可能
    な端末装置により上記管理機関へ運搬開始を通知し、 上記処分業者は、上記収集運搬業者から上記廃棄物を受
    け取るときに、上記管理機関と通信可能な端末装置によ
    り上記管理機関へ運搬完了を通知し、 上記管理機関は、上記運搬開始通知の受信時を運搬開始
    時間情報として管理すると共に、上記運搬完了通知の受
    信時を運搬完了時間情報として管理することを特徴とす
    る請求項1記載の廃棄物処理の管理方法。
  6. 【請求項6】 上記排出事業者側の端末装置は、少なく
    とも上記排出事業者及び上記収集運搬業者が保有する各
    々のカード状記録媒体から記録情報を読み取り、該読取
    情報から上記排出事業者及び上記収集運搬業者の確認を
    行い、該確認結果に基づいて上記運搬開始の通知を実行
    し、 上記処分業者側の端末装置は、少なくとも上記処分業者
    及び上記収集運搬業者が保有する各々のカード状記録媒
    体から記録情報を読み取り、該読取情報から上記処分業
    者及び上記収集運搬業者の確認を行い、該確認結果に基
    づいて上記運搬完了の通知を実行することを特徴とする
    請求項5記載の廃棄物処理の管理方法。
  7. 【請求項7】 収集運搬業者が、少なくとも位置情報が
    通信センタにより所定タイミングで検知される移動通信
    装置を携帯して、排出事業者が排出した廃棄物を収集し
    て処分業者まで運搬し、それを該処分業者が処分する過
    程を、所定の管理機関が管理するための廃棄物処理の管
    理システムであって、 上記管理機関は、 上記通信センタと通信するための通信手段と、 上記収集運搬業者が上記移動通信装置を携帯して上記廃
    棄物を運搬している間の、上記通信手段を介して得られ
    た上記通信センタでの検知情報を管理する管理手段とを
    備えることを特徴とする廃棄物処理の管理システム。
  8. 【請求項8】 上記検知情報は、上記位置情報に対応す
    る時間情報を含むことを特徴とする請求項7記載の廃棄
    物処理の管理システム。
  9. 【請求項9】 上記管理手段は、上記通信センタで検知
    された位置情報と共に、それに対応する時間情報を管理
    することを特徴とする請求項7記載の廃棄物処理の管理
    システム。
  10. 【請求項10】 上記管理手段は、上記運搬の開始及び
    完了時の、上記通信手段を介して得られた上記通信セン
    タでの検知情報を管理することを特徴とする請求項7記
    載の廃棄物処理の管理システム。
  11. 【請求項11】 上記排出事業者側と上記処分業者側に
    は各々、上記管理機関と接続可能な排出側端末装置と処
    分側端末装置が設置されており、 上記排出側端末装置は、上記収集運搬業者による上記廃
    棄物の運搬開始を上記管理機関へ通知する運搬開始通知
    手段を備え、 上記処分側端末装置は、上記収集運搬業者による上記廃
    棄物の運搬完了を上記管理機関へ通知する運搬完了通知
    手段を備え、 上記管理手段は、上記運搬開始通知手段による上記運搬
    開始通知の受信時を運搬開始時間情報として管理すると
    共に、上記運搬完了通知手段による上記運搬完了通知の
    受信時を運搬完了時間情報として管理することを特徴と
    する請求項7記載の廃棄物処理の管理システム。
  12. 【請求項12】 上記排出側端末装置は、カード状記録
    媒体の記録情報を読み取る読取手段と、該読取手段によ
    り少なくとも上記排出事業者及び上記収集運搬業者が保
    有する各々のカード状記録媒体から読み取られた情報に
    より上記排出事業者及び上記収集運搬業者の確認を行う
    確認手段とを備え、 上記処分側端末装置は、カード状記録媒体の記録情報を
    読み取る読取手段と、該読取手段により少なくとも上記
    処分業者及び上記収集運搬業者が保有する各々のカード
    状記録媒体から読み取られた情報により上記処分業者及
    び上記収集運搬業者の確認を行う確認手段とを備え、 上記運搬開始通知手段は、上記確認手段での確認結果に
    基づいて上記運搬開始の通知を実行し、 上記運搬完了通知手段は、上記確認手段での確認結果に
    基づいて上記運搬完了の通知を実行することを特徴とす
    る請求項11記載の廃棄物処理の管理システム。
  13. 【請求項13】 収集運搬業者が、少なくとも位置情報
    が通信センタにより所定タイミングで検知される移動通
    信装置を携帯して、排出事業者が排出した廃棄物を収集
    して処分業者まで運搬し、それを該処分業者が処分する
    過程を、所定の管理機関が管理するための処理ステップ
    をコンピュータが読出可能に格納した記憶媒体であっ
    て、該処理ステップは、 上記管理機器が上記通信センタと通信する通信ステップ
    と、 上記管理機器が、上記収集運搬業者が上記移動通信装置
    を携帯して上記廃棄物を運搬している間の、上記通信ス
    テップにより得られた上記通信センタでの検知情報を管
    理する管理ステップとを含むことを特徴とする記憶媒
    体。
  14. 【請求項14】 上記検知情報は、上記位置情報に対応
    する時間情報を含むことを特徴とする請求項13記載の
    記憶媒体。
  15. 【請求項15】 上記管理ステップは、上記通信センタ
    で検知された位置情報と共に、それに対応する時間情報
    を管理するステップを含むことを特徴とする請求項13
    記載の廃棄物処理の記憶媒体。
  16. 【請求項16】 上記管理ステップは、上記運搬の開始
    及び完了時の、上記通信ステップにより得られた上記通
    信センタでの検知情報を管理するステップを含むことを
    特徴とする請求項13記載の記憶媒体。
  17. 【請求項17】 上記処理ステップは、 上記排出事業者側に設置された上記管理機関と接続可能
    な排出側端末装置が、上記収集運搬業者による上記廃棄
    物の運搬開始を上記管理機関へ通知する運搬開始通知ス
    テップと、 上記処分業者側に設置された上記管理機関と接続可能な
    処分側端末装置が、上記収集運搬業者による上記廃棄物
    の運搬完了を上記管理機関へ通知する運搬完了通知ステ
    ップとを含み、 上記管理ステップは、 上記運搬開始通知ステップによる上記運搬開始通知の受
    信時を運搬開始時間情報として管理すると共に、上記運
    搬完了通知ステップによる上記運搬完了通知の受信時を
    運搬完了時間情報として管理するステップを含むことを
    特徴とする請求項13記載の記憶媒体。
  18. 【請求項18】 上記運搬開始通知ステップは、 少なくとも上記排出事業者及び上記収集運搬業者が保有
    する各々のカード状記録媒体から記録情報を読み取る読
    取ステップと、 上記読取ステップにより読み取られた情報から上記排出
    事業者及び上記収集運搬業者の確認を行う確認ステップ
    と、 上記確認ステップでの確認結果に基づいて上記運搬開始
    の通知を実行する通知実行ステップとを含み、 上記運搬完了通知ステップは、 少なくとも上記排出事業者及び上記収集運搬業者が保有
    する各々のカード状記録媒体から記録情報を読み取る読
    取ステップと、 上記読取ステップにより読み取られた情報から上記処分
    業者及び上記収集運搬業者の確認を行う確認ステップ
    と、 上記確認ステップでの確認結果に基づいて上記運搬完了
    の通知を実行する通知実行ステップとを含むことを特徴
    とする請求項17記載の記憶媒体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006099275A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Nishimatsu Constr Co Ltd 産業廃棄物処理管理装置
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CN109230081A (zh) * 2018-11-09 2019-01-18 江苏木盟智能科技有限公司 一种基于机器人的垃圾管理方法及系统
CN112743554A (zh) * 2020-12-21 2021-05-04 上海擎朗智能科技有限公司 一种用具回收方法

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