JP2000262456A

JP2000262456A - 掃除具

Info

Publication number: JP2000262456A
Application number: JP11068981A
Authority: JP
Inventors: Katsutoshi Naka; 勝年仲
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1999-03-15
Filing date: 1999-03-15
Publication date: 2000-09-26

Abstract

(57)【要約】【課題】拭き取り手段を着脱自在に取り付けることが
できる柄を備えた掃除具において、この拭き取り手段の
端部まで、拭き取り手段の使用形状に保持することがで
きるとともに、拭き取り手段が柄の先端側に引っ張られ
る方向に力が加えられても、この拭き取り手段が柄から
取れることのない掃除具、また、手間をかけることなく
伸縮させる操作を行うことのできる柄を備えた掃除具を
提供することを目的とする。【解決手段】拭き取り手段１０と、先端部に前記拭き
取り手段を着脱自在に取り付け可能な拭き取り手段取付
け部３が設けられた柄２とを備えた掃除具１において、
拭き取り手段取付け部３が、枠体３０と、この枠体３０
から柄本体２０側へ枝状に伸びるように形成された係止
体３１とから構成されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、紐状の払拭体が植
設されたモップ本体、雑巾、スポンジなどの拭き取り手
段を取り付ける柄を備えた掃除具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、紐状の払拭体が植設されたモ
ップ本体、雑巾、スポンジなどの拭き取り手段を取り付
ける柄を備えた掃除具として、たとえば、実開平１−１
５５９５８号公報で提案されているような掃除具が知ら
れている。図５に示したように、上記掃除具１００は、
柄１１０と、袋形状をしたモップ本体２００とを備えて
おり、柄１１０は、柄本体１１１と、柄本体１１１の先
端に設けられたループ状の枠体１２０とから形成されて
いる。

【０００３】モップ本体２００は、袋内部に枠体１２０
を嵌め込んで柄１１０に取り付けられるようになってお
り、このとき、柄本体１１１の先端周囲に設けられた雄
型のベルベットファスナー１３０と、モップ本体２００
の開口部分上下２枚の舌片２１０Ａおよび２１０Ｂに設
けられた雌型のベルベットファスナー２３０とを係合さ
せるようにしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記掃除具１
００は、モップ本体２００が枠体１２０から簡単に取れ
てしまいやすく、また、枠体１２０の根本部分１２１の
横幅が狭いため、モップ本体２００の開口部分周辺を充
分に保持することができず、この部分が捩れてしまいモ
ップ本体２００の全ての拭き取り面を有効に使うことが
できない。

【０００５】また、掃除具の柄を伸縮させるため、実開
平１−１４８２８３号公報で提案されている伸縮構造が
知られている。上記伸縮構造は、内筒を外筒内に伸縮自
在に収納させてなる柄の、内筒と外筒との間に設けられ
た調節リングを一方向に回転させて、外筒内に収納され
ている内筒を所定の位置まで引っ張り出した後、前記調
節リングを他方効に回転させて内筒と外筒とを固定させ
ているようになっている。したがって、柄を伸縮させる
操作が面倒で、また、調節リングを回転させるときにモ
ップ本体自身も同じように回転してしまうため、所定角
度にモップ本体をあてがった状態で柄の伸縮を行いにく
い。

【０００６】そこで、本発明は、上記問題点を鑑みて、
拭き取り手段を着脱自在に取り付けることができる柄を
備えた掃除具において、この拭き取り手段の端部まで、
拭き取り手段の使用形状に保持することができるととも
に、拭き取り手段が柄の先端側に引っ張られる方向に力
が加えられても、この拭き取り手段が柄から取れること
のない掃除具、また、手間をかけることなく伸縮させる
操作を行うことのできる柄を備えた掃除具を提供するこ
とを目的として成された。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項１にかかる掃除具は、拭き取り手段
と、先端部に前記拭き取り手段を着脱自在に取り付け可
能な拭き取り手段取付け部が設けられた柄とを備えた掃
除具において、拭き取り手段取付け部が、枠体と、この
枠体から柄本体側へ枝状に伸びるように形成された係止
体とを備えていることを特徴とする。

【０００８】また、本発明の請求項２にかかる伸縮柄
は、請求項１の構成に加えて、柄が、内筒と外筒とを備
え、前記内筒を前記外筒の筒内に摺動自在に収納させて
伸縮可能とした伸縮構造を有しており、前記内筒には、
この内筒を一方向に回転させたとき、内側から外筒内部
を押圧して内筒と外筒とを相互に固定し、内筒を他方向
に回転させたとき、前記外筒と内筒との固定を解除し、
柄を伸縮可能な状態にするロック手段が取り付けられて
いることを特徴とする。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる掃除具の
一実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図１
は、本発明にかかる掃除具の一実施形態を示した斜視図
である。図１に示したように掃除具１は、柄２と、拭き
取り手段１０とを備えている。柄２は、柄本体２０と、
拭き取り手段取付け部３とを備えている。

【００１０】柄本体２０は、内筒２１と、これを伸縮自
在に内嵌する外筒２２とからなり、内筒２１と外筒２２
との間には、伸縮をロックするロック手段２４が設けら
れている。内筒２１は、一端側で拭き取り手段取付け部
３が取り付けられており、この拭き取り手段取付け部３
は、図１に示すように、外筒２２に内嵌されないように
なっている。外筒２２は、先端側から内筒２１が伸縮自
在に延出するようになっており、根本側にはグリップ２
３が設けられている。

【００１１】ロック手段２４は、図２、および図３
（ａ）〜図３（ｃ）に示したように、ロック手段本体２
４０と、ストップリング２５とを備えている。ロック手
段本体２４０は、外筒２２の内径と略同じ径の円盤状を
した二つの基材２４０Ａと２４０Ｂとが、内筒２１の径
よりも小径のシャフト２７によって連結された形状をし
ており、一体成形されている。また、基材２４０Ａの一
端には、内筒取付け部２４１が設けられている。また、
ロック手段本体２４０は、小径のシャフト２７と外筒２
２との間に空間２６を有している。

【００１２】基材２４０Ａは、シャフト２７に臨んでい
る側の面、すなわち空間２６に臨んでいる面から、軸方
向に沿って突条２８が設けられている。基材２４０Ｂ
は、径の大きな基材の上に径の小さな基材を載せた二段
構造をしている。シャフト２７の中心軸Ｙは、図４に示
したように、基材２４０Ａと基材２４０Ｂの中心を結ぶ
中心軸Ｘ、すなわち、外筒２２の中心軸Ｘから半径方向
にずらされて設けられている。

【００１３】ストップリング２５は、図２および図４
（ａ）、図４（ｂ）に示したように、リング形状の一部
に切り欠きが設けられた断面視略Ｃ字形状をしている。
ストップリング２５の側周は、薄幅部２５０と厚幅部２
５１とから形成され、前記切り欠きが設けられた部分
（以下、「開口部」と記す。）２５３から離れていくに
従って肉厚が厚くなっている。

【００１４】また、ストップリング２５は、厚幅部２５
１の端部２５１Ａと突起２５２との間、すなわち薄幅部
２５０に臨む位置に突条２８を臨ませるようにして、ロ
ック手段本体２４０のシャフト２７に回転可能な状態で
取り付けられている。また、ストップリング２５は、図
４（ａ）に示したように、ロック手段２４を回転させ
て、シャフト２７の中心軸Ｙを矢印の方向に移動させる
と、図４（ｂ）に示したように、ストップリング２５の
肉厚が厚くなっている部分が外筒２２の内周側を押圧し
て、内筒２１と外筒２２とをロックするようになってい
る。

【００１５】上述したストップリング２５、すなわちロ
ック手段２４の機構を、以下に詳細に説明する。．図４（ａ）に示した状態から、シャフト２７の中心
軸Ｙが実線で示した矢印方向に移動するように内筒２１
を動かしたとき、シャフト２７の外周は、点線で示した
矢印の軌道を移動する。．ロック手段２４において、シャフト２７の中心軸Ｙ
は、図４（ａ）に示したように、外筒２２の中心軸Ｘか
ら半径方向にずらされて設けられているため、このシャ
フト２７の外周と外筒２２の内周壁との間には隙間が広
い部分（以下、「広幅部」と記す。）βと、隙間が狭い
部分（以下、「狭幅部」と記す。）αとに分かれてい
る。．ストップリング２５は、開口部２５３から離れてい
くに従って、肉厚が厚くなっており、この肉厚が厚くな
っている部分の厚みは、で述べた狭幅部αの厚みより
も厚くなっている。したがって、狭幅部αが、回転によ
り除々にストップリング２５の肉厚が厚くなっている部
分へと移動していき、図４（ｂ）に示したように、スト
ップリング２５の肉厚が厚くなっている部分がクサビの
ようにシャフト２７と外筒２２との間に嵌まり込んだ状
態となる。このとき、ストップリング２５の肉厚が厚く
なっている部分は、外筒２２の内周壁を内側から押圧し
て内筒２１と外筒２２とをロックさせる。

【００１６】．次に、と反対方向に内筒２１を動か
したとき、すなわち、図４（ａ）に示した実線矢印方向
と反対方向に内筒２１を動かしたとき、で述べたよう
に、ストップリング２５の肉厚が厚くなっている部分か
ら狭幅部αが抜き取られるため、のロック状態が解除
された状態となる。．なお、で示した方向に内筒２１を動かし続けて
も、突条２８が突起２５２に当たるため、シャフト２７
の回転に合わせてストップリング２５も回転し、ロック
解除状態は変わらない。

【００１７】拭き取り手段取付け部３は、枠体３０と、
係止体３１と、ベルベットファスナー取付け部３２と、
把手部３３と、柄本体挿入部３４とを備えている。拭き
取り手段取付け部３は、柄本体挿入部３４に柄本体２０
の先端を挿入して、柄本体２０に取り付けられるように
なっている。また、枠体３０および係止体３１は、図１
に示したように、拭き取り手段取付け部３の最も先端
側、すなわちベルベットファスナー取付け部３２の軸方
向先端側に差し込まれるように取り付けられており、ベ
ルベットファスナー取付け部３２は、把手部３３および
柄本体挿入部３４と一体に成形されている。

【００１８】枠体３０は、可撓性を有する樹脂によりル
ープ状に形成されており、係止体３１は、枠体３０と同
じ樹脂材料で、枠体３０の最も側方に拡がっている部分
近傍の両側からそれぞれ柄本体２０側、および後述する
拭き取り手段１０の開口部分の横幅よりも僅かに外側に
臨むように枝状に設けられている。なお、枠体３０と係
止体３１とは、一体に成形されており、この両者とも弾
性変形するようになっている。

【００１９】枠体３０は、主に拭き取り手段１０の袋内
の奥部分（中心部分）を保持するようになっており、係
止体３１は、主に拭き取り手段１０の開口部分１１の側
端部分を保持するとともに、拭き取り手段１０を両側方
側に引っ張るように付勢して、拭き取り手段１０の使用
形状を保持するようになっている。ベルベットファスナ
ー取付け部３２は、枠体３０および係止体３１と、把手
部３３および柄本体挿入部３４の間に位置しており、図
示していないが、その周囲全体を取り囲むように、ベル
ベットファスナー３２ａを接着剤により貼着している。
把手部３３は、柄本体挿入部３４の側方から柄本体２０
の軸の半径方向に鰓状に張り出すようにして設けられて
いる。

【００２０】拭き取り手段１０は、袋形状をしている拭
き取り手段本体１２に紐状の払拭体１３が多数植設され
た構成をしており、その開口部分１１にはベルベットフ
ァスナー１１Ａおよびベルベットファスナー１１Ｂが取
り付けられている。ベルベットファスナー１１Ａおよび
ベルベットファスナー１１Ｂは、ベルベットファスナー
取付け部３２に取り付けられているベルベットファスナ
ー３２ａと係合し合うようになっている。

【００２１】次に、本発明にかかる掃除具１の使用状態
を説明する。まず、拭き取り手段取付け部３を拭き取り
手段１０の開口部分１１から挿入した後、ベルベットフ
ァスナー１１Ａおよびベルベットファスナー１１Ｂと、
ベルベットファスナー３２ａとをそれぞれ係合させて、
拭き取り手段１０を柄２に取り付ける。

【００２２】その後、把手３３の部分を掴んで内筒２１
を所定の方向に回転させ、図４（ａ）に示したように、
ロック手段２４のストップリング２５の外周と、外筒２
２の内周との間に隙間が生じている状態、すなわち、内
筒２１が外筒２２内を摺動自在となる状態にする。

【００２３】内筒２１を外筒２２内の所定位置まで摺動
させたら、把手３３の部分を掴んで内筒２１を図４
（ａ）に示した実線矢印方向に回転させ、図４（ｂ）に
示したように、ロック手段２４のストップリング２５の
外周が外筒２２の内周を押圧している状態、すなわち、
内筒２１が外筒２２内に固定された状態とする。以上の
ようにして、柄２を好みの長さに伸縮させたら、グリッ
プ２３部分を把持して、拭き取り手段１０で被掃除部分
を拭き取っていく。

【００２４】上述したような掃除具１は、係止体３１
が、拭き取り手段１０の拭き取り面積を増やすだけでな
く、拭き取り手段１０が外れ取れるのを物理的に防ぐの
に加えて、拭き取り手段１０を両側部に付勢してベルベ
ットファスナー１１Ａおよび１１Ｂと、ベルベットファ
スナー３２ａとの係合をより強固なものとする。また、
枠体３０および係止体３１は、弾性変形するようになっ
ているため、掃除を行うときに、拭き取り手段１０とと
もに弾性変形して、細かな作業をより容易に行うことを
可能とし、使い勝手が向上する。

【００２５】また、掃除具１は、伸縮させる機構が、従
来の機構と異なり、僅かに内筒２１と外筒２２とを捻る
だけの容易な操作で伸縮操作を行うことができるので、
拭き取り手段１０を任意の角度に調整したままの状態で
柄本体２０を伸縮させ、所定の位置で固定させることが
でき、利便性が向上する。さらに、内筒２１は、把手３
３が設けられているため、回転操作がより容易に行え
る。

【００２６】本発明にかかる掃除具は、上記実施の形態
に述べた掃除具１に限るものではない。たとえば、上記
実施の形態では、小型の掃除具を想定して説明していた
が、大型の掃除具の柄として用いても構わない。さら
に、拭き取り手段を係合させるのにベルベットファスナ
ー３２ａに代えて、ホックやボタンなどの他の係着手段
を設ける一方、拭き取り手段１０に前記係着手段に対応
する被係着手段を設けるようしても良いし、これら係着
手段や被係着手段が設けられていなくても良い。

【００２７】また、枠体３０の形状は、図１に示したよ
うに、ループをなした形状などの他に、たとえば、先端
側ほど幅が広くなっている三角形状や、菱形形状、瓢箪
形状など拭き取り手段を保持することができれば、特に
限定されない。また、ロック手段は、上述した手段に代
えて、柄の伸縮に用いられている公知のロック手段を用
いても良い。

【００２８】

【発明の効果】以上のことより、本発明に示した掃除具
は、拭き取り手段を使用形状のまま、その端部まで保持
することができるとともに、この拭き取り手段が取り付
けられた状態にあるとき、この拭き取り手段が柄の先端
側方向に力が加えられたときに、この拭き取り手段が柄
から外れ取れることを防ぐ。また、請求項２に示した掃
除具は、請求項１の効果に加えて、柄が伸縮操作を容易
に行える伸縮構造をしているため、身近な場所から少し
離れた所まで手軽に掃除することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかる掃除具の一実施の形態を示した
斜視図である。

【図２】本発明にかかる掃除具のロック手段を示したの
斜視図である。

【図３】本発明にかかる掃除具のロック手段の構造およ
び動きの説明図である。

【図４】本発明にかかる掃除具のロック手段の構造およ
び動きの説明図である。

【図５】従来の柄を説明するための斜視図である。

【符号の説明】

１掃除具１０拭き取り手段２柄２０柄本体２１内筒２２外筒２４ロック手段３拭き取り手段取付け部３０枠体３１係止体

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｆ１６Ｂ 7/14 Ｆ１６Ｂ 7/14 Ｌ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】拭き取り手段と、先端部に前記拭き取り手
段を着脱自在に取り付け可能な拭き取り手段取付け部が
設けられた柄とを備えた掃除具において、拭き取り手段
取付け部が、枠体と、この枠体から柄本体側へ枝状に伸
びるように形成された係止体とを備えていることを特徴
とする掃除具。
【請求項２】柄が、内筒と外筒とを備え、前記内筒を前
記外筒の筒内に摺動自在に収納させて伸縮可能とした伸
縮構造を有しており、前記内筒には、この内筒を一方向
に回転させたとき、内側から外筒内部を押圧して内筒と
外筒とを相互に固定し、内筒を他方向に回転させたと
き、前記外筒と内筒との固定を解除し、柄を伸縮可能な
状態にするロック手段が取り付けられている請求項１に
記載の掃除具。