JP2000261520A - データ伝送方法およびデータ伝送システム並びに当該方法を実行するためのプログラムを記録した媒体 - Google Patents

データ伝送方法およびデータ伝送システム並びに当該方法を実行するためのプログラムを記録した媒体

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JP2000261520A
JP2000261520A JP11062174A JP6217499A JP2000261520A JP 2000261520 A JP2000261520 A JP 2000261520A JP 11062174 A JP11062174 A JP 11062174A JP 6217499 A JP6217499 A JP 6217499A JP 2000261520 A JP2000261520 A JP 2000261520A
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国昭 杉本
Yuko Saeki
祐子 佐伯
Yoshitaka Arase
吉隆 荒瀬
Kazuya Yasuzawa
和哉 安澤
Yuusuke Kushida
雄介 久信田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非同期・半二重通信方式において、通信路に
通信異常が発生した後、正常に回復した場合、速やかに
通常のフレーム交換時間へ復帰させるデータ伝送方法お
よびシステム並びにプログラム記録媒体を提供する。 【解決手段】 一次局は、通信異常中(データ103 を再
送バッファに格納した状態)に最初に発生するデータ伝
送要求(RdataReq 104)を、送信保留バッファに格納す
る。次に、一次局は、通信異常中に2番目に発生するデ
ータ伝送要求(RdataReq 105)および3番目に発生する
データ伝送要求(RdataReq 106)を、ともに破棄する。
従って、一次局は、次に二次局から送信されてくるデー
タ206 を受信したときには、データ伝送要求(RdataReq
107)のタイミングでデータ送信を行うことができる。
これにより、データ伝送要求(RdataReq 107)以後は、
正常なフレーム交換時間Tを保ってデータ伝送を行うこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ伝送方法お
よびデータ伝送システム並びに当該方法を実行するため
のプログラムを記録した媒体に関し、より特定的には、
赤外線データ通信(以下、IrDA(Infrared Data Ass
ociation)通信と称する)等に代表される非同期・半二
重通信方式において、一定のフレーム交換時間によって
リアルタイムデータ伝送(同期通信)を行うデータ伝送
方法およびシステム並びにプログラム記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、通信装置間に用いるデータ伝
送方式の一つとして、IrDA通信等に代表される非同
期・半二重通信方式が存在する。この非同期・半二重通
信方式とは、非同期に発生する通信装置間双方向のデー
タ送信を、1本の通信リンクを用いて行う方式である。
従って、この非同期・半二重通信方式では、一方の通信
装置がデータ送信等を行っている(通信リンクを使用し
ている)ときには、他方の通信装置はデータ送信等を行
うことができない。もしこれに反して、双方の通信装置
が同時期にデータ送信等を行った場合には、通信リンク
上でデータ同士が衝突してしまい、通信不良を発生する
ことになる。
【0003】このため、非同期・半二重通信方式では、
一般に、どちらの通信装置がデータ送信等の実行主体で
あるかを示す「送信権」をデータと共に(場合によって
は、送信権だけを)送信し、この送信権を有する通信装
置のみがデータ送信等を行うことができるように予め規
定している。この規定により、従来では、通信リンク上
でデータ同士が衝突することなく、非同期・半二重通信
を実現している。
【0004】以下、この非同期・半二重通信方式による
データ伝送方法を、IrDA通信のIrLAP(Infrar
ed Data Association Serial Infrared Link Access Pr
otocol)を一例に挙げて簡単に説明する。図9は、非同
期・半二重通信方式によるデータ伝送方法を用いる従来
のデータ伝送システムの構成の一例を示すブロック図で
ある。図9において、従来のデータ伝送システムは、送
信権の管理を行う通信装置である一次局1と、それ以外
の通信装置である二次局2とで構成され、一次局1と二
次局2とが非同期・半二重通信方式のIrDA通信リン
クによって接続されている。
【0005】一次局1は、リアルタイムデータ伝送を行
うクライアント11と、通信管理部12とで構成され
る。二次局2は、リアルタイムデータ伝送を行うクライ
アント21と、通信管理部22とで構成される。また、
通信管理部12は、送信保留バッファ121と、再送バ
ッファ122と、制御部501とを備える。通信管理部
22は、送信保留バッファ221と、再送バッファ22
2と、制御部502とを備える。また、一次局1は、外
部から供給されるクロックを入力し、当該クロックに同
期してデータを外部と送受信する。二次局2は、外部に
対してクロックを供給し、当該クロックと同期したデー
タを外部と送受信する。
【0006】クライアント11,21は、それぞれ通信
アプリケーションに相当する部分であり、通信管理部1
2,22に対してデータ伝送要求,データ受信処理等を
行う。通信管理部12,22は、通信プロトコルに相当
する部分であり、クライアント11,21からの要求を
受けて予め定めたデータ送受信の制御を行う。送信保留
バッファ121,221は、データ伝送要求されたデー
タを一時的に格納(保留)するバッファであり、リアル
タイムデータ伝送時においては、再送バッファ122,
222が使用中の場合に、クライアント11,21が各
々伝送要求したデータが、それぞれ一時的に送信保留バ
ッファ121,221に保留される。再送バッファ12
2,222は、送信したデータに対する相手局(一次局
1または二次局2)からのACK(送信データを正しく
受信したという肯定応答)が返送されてくるまで、当該
データを格納する。制御部501,502は、各バッフ
ァへのデータの書込み/読み出し、通信フレームの生成
およびデータ送信等を行う。なお、送信保留バッファ1
21,221は、1データ分の容量としている。このた
め、制御部501,502は、送信保留バッファ12
1,221にデータを保留している期間は、発生するデ
ータ伝送要求を破棄することを行う。
【0007】図10は、図9の従来のデータ伝送システ
ムが従来のデータ伝送方法を用いてフレーム交換を行っ
た場合の通信シーケンスの一例を示す図である。なお、
図10は、IrLAPにおいてリアルタイムデータを伝
送する場合であって、一次局1が一定間隔Tでデータ伝
送要求を行い、一定のフレーム交換時間で通信フレーム
を交換する場合の通信シーケンスを示している。また、
図10中の各用語は、以下の内容をそれぞれ表す。ま
た、太線で示す期間は、各バッファにデータが格納され
て保持されている状態を表している。 RdataReq xyy:x次局におけるリアルタイムデータyy
の伝送要求 RdataInd:リアルタイムデータの受信指示 xyy :x次局から相手局へ送信されるリアルタイムデー
タyyを格納した通信フレーム RR:受信可応答フレーム MaxTat:最大フレーム交換時間
【0008】まず、通信が正常な場合のフレーム交換を
説明する。一次局1は、データ伝送要求(RdataReq 10
1)が発生するタイミングに送信権を必ず有しているの
で、データ101 を送信保留バッファ121に格納するこ
となく、送信権と共に二次局2に送信する。このとき、
一次局1は、二次局2からACK(IrLAPでは、制
御フィールドの受信順序番号によって通知される)がな
かった場合の再送信処理(以下、再送という)に備え、
再送バッファ122にデータ101 を保持しておく。一
方、二次局2は、データ101 を受け取った後、発生して
いるデータ伝送要求(RdataReq 201)のデータ201 を送
信権と共に一次局1に送信する。以下、他のデータ伝送
要求(RdataReq 102,RdataReq 202)についても、上記
と同様にフレーム交換が行われる。
【0009】次に、通信が異常な場合のフレーム交換を
説明する。この説明では、データ103 が二次局2側に送
信されなかった場合(図10中、×印で示す)を考え
る。一次局1は、データ伝送要求(RdataReq 103)が発
生すると、上記と同様にデータ103 を送信保留バッファ
121に格納することなく、送信権と共に二次局2に送
信する。その後、一次局1は、最大フレーム交換時間
(MaxTat)が経過しても二次局2からのACKが受信で
きなかったため、受信可応答フレーム(RR)を二次局2
に送信する。これに対し、受信可応答フレーム(RR)を
受信した二次局2は、送信保留バッファ221に格納さ
れているデータ203 を、送信権と共に一次局1に送信す
る。ここで、一次局1は、二次局2からデータ203 と共
に受信したACK(受信順序番号)によって、二次局2
がデータ103 を受信していないことを認識する。そし
て、一次局1は、再送バッファ122に保持しておいた
データ103 をデータ103'として二次局2に再送する。デ
ータ103'を受信した二次局2は、次に発生しているデー
タ伝送要求(RdataReq 205)のデータ205 を送信権と共
に一次局1に送信する。
【0010】ここで、本来であれば、データ205 を受信
した一次局1は、次のデータ伝送要求(RdataReq 106)
のタイミングでデータ送信を行うことで、フレーム交換
時間Tを保つのだが、上記通信異常の発生により、送信
保留バッファ121にデータ104 を保留しているので、
次のデータ伝送要求(RdataReq 106)を待つことなく直
ちにデータ104 を送信する。以後同様に、一次局1は、
二次局2からACKを受信する時に、送信保留バッファ
121に保留しているデータがなくなるまで(送信保留
バッファ121が空になるまで)、次のデータ伝送要求
を待つことなく直ちに送信保留バッファ121に保留し
ているデータを送信する(図10の期間A)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のデータ伝送方法では、通信異常が発生し
た場合、次のデータ伝送要求を待つことなく直ちに送信
保留バッファ121に保留しているデータを送信する期
間が生じる(図10の期間A)。このため、期間Aにお
けるフレーム交換時間tは、クライアント11が要求す
るフレーム交換時間Tよりも短い時間となってしまう。
【0012】また、二次局2は、外部に供給するクロッ
クについて、一次局1から送信される通信フレームの受
信に伴う受信指示(RdataInd)のタイミングを利用して
周波数同期(誤差修正)を行い、常に一次局1側と同期
したクロックを生成するようにしている。このため、上
記のようにフレーム交換時間が短くなってしまうと、受
信指示(RdataInd)のタイミングも短くなり、二次局2
は、クロック周波数がずれて正常な同期処理が行えなく
なってしまう。
【0013】それ故、本発明の目的は、非同期・半二重
通信方式において、通信路に通信異常が発生した後、正
常に回復した場合、速やかに通常のフレーム交換時間へ
復帰させるデータ伝送方法およびデータ伝送システム並
びに当該方法を実行するためのプログラムを記録した媒
体を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、予め定めたフレーム交換タイミングに同期した
リアルタイムデータ伝送を行うクライアントを有する通
信装置が、非同期・半二重通信方式によって他の通信装
置とデータ伝送を行う方法であって、クライアントから
受けるデータ伝送要求に対応するデータを、他の通信装
置に送信すると共に、送信に対する肯定応答(ACK)
を他の通信装置から受信するまで送信データを格納して
おくための再送バッファに、格納するステップと、デー
タ伝送要求に対応するデータを一時的に格納するための
送信保留バッファに、データが格納されている場合、当
該データを読み出して他の通信装置に送信すると共に、
再送バッファに格納するステップと、データ伝送要求を
受けたときに再送バッファが空いていない場合、当該デ
ータ伝送要求を送信保留バッファに一時的に格納するス
テップと、送信保留バッファが空いていない期間中に受
けるデータ伝送要求、および当該期間後に最初に受ける
データ伝送要求を、破棄するステップとを備える。
【0015】上記のように、第1の発明によれば、通信
異常が発生した場合、通信異常が回復した後に発生する
最初のデータ伝送要求を、送信保留バッファに格納する
ことなく破棄する。これにより、通信異常が回復した後
速やかに、正常なフレーム交換時間を保ってデータ伝送
を行うことができる。
【0016】第2の発明は、予め定めたフレーム交換タ
イミングに同期したリアルタイムデータ伝送を行うクラ
イアントを有する通信装置が、非同期・半二重通信方式
によって他の通信装置とデータ伝送を行う方法であっ
て、クライアントから受けるデータ伝送要求に対応する
データを、他の通信装置に送信すると共に、送信に対す
る肯定応答(ACK)を他の通信装置から受信するまで
送信データを格納しておくための再送バッファに、格納
するステップと、データ伝送要求を受けたときに再送バ
ッファが空いていない場合、当該データ伝送要求を破棄
するステップとを備える。
【0017】上記のように、第2の発明によれば、通信
異常が発生した場合、通信異常が発生している期間中に
受けるデータ伝送要求をすべて破棄する。これにより、
通信異常が回復した後速やかに、正常なフレーム交換時
間を保ってデータ伝送を行うことができる。
【0018】第3の発明は、クライアントが要求する予
め定めたフレーム交換タイミングに同期したリアルタイ
ムデータ伝送を、非同期・半二重通信方式によって他の
通信装置に対して行う通信装置であって、送信したデー
タに対する肯定応答(ACK)を、他の通信装置から受
信するまで、当該データを格納する再送バッファと、予
め定めた条件に基づいて、クライアントから受けるデー
タ伝送要求に対応するデータを、一時的に格納する送信
保留バッファと、他の通信装置とのデータ送受信を行
い、データ送信において、データ伝送要求に対応するデ
ータまたは送信保留バッファに格納されているデータ
を、他の通信装置に送信すると共に再送バッファに格納
する制御手段とを備え、制御手段は、データ伝送要求を
受けたときに再送バッファが空いていない場合、当該デ
ータ伝送要求を送信保留バッファに一時的に格納し、か
つ、送信保留バッファが空いていない期間中に受けるデ
ータ伝送要求、および当該期間後に最初に受けるデータ
伝送要求を、破棄することを特徴とする。
【0019】上記のように、第3の発明によれば、通信
異常が発生した場合、通信装置は、通信異常が回復した
後に発生する最初のデータ伝送要求を、送信保留バッフ
ァに格納することなく破棄する。これにより、通信異常
が回復した後速やかに、正常なフレーム交換時間を保っ
てデータ伝送を行うことができる。
【0020】第4の発明は、クライアントが要求する予
め定めたフレーム交換タイミングに同期したリアルタイ
ムデータ伝送を、非同期・半二重通信方式によって他の
通信装置に対して行う通信装置であって、送信したデー
タに対する肯定応答(ACK)を、他の通信装置から受
信するまで、当該データを格納する再送バッファと、他
の通信装置とのデータ送受信を行い、データ送信におい
て、データ伝送要求に対応するデータを、他の通信装置
に送信すると共に再送バッファに格納する制御手段とを
備え、制御手段は、データ伝送要求を受けたときに再送
バッファが空いていない場合、当該データ伝送要求を破
棄することを特徴とする。
【0021】上記のように、第4の発明によれば、通信
異常が発生した場合、通信装置は、通信異常が発生して
いる期間中に受けるデータ伝送要求をすべて破棄する。
これにより、通信異常が回復した後速やかに、正常なフ
レーム交換時間を保ってデータ伝送を行うことができ
る。
【0022】第5の発明は、予め定めたフレーム交換タ
イミングに同期したリアルタイムデータ伝送を行うクラ
イアントを有する通信装置が、非同期・半二重通信方式
によって他の通信装置とデータ伝送を行うシステムであ
って、通信装置は、送信したデータに対する肯定応答
(ACK)を、他の通信装置から受信するまで、当該デ
ータを格納する再送バッファと、予め定めた条件に基づ
いて、クライアントから受けるデータ伝送要求に対応す
るデータを、一時的に格納する送信保留バッファと、他
の通信装置とのデータ送受信を行い、データ送信におい
て、データ伝送要求に対応するデータまたは送信保留バ
ッファに格納されているデータを、他の通信装置に送信
すると共に再送バッファに格納する制御手段とを備え、
制御手段は、データ伝送要求を受けたときに再送バッフ
ァが空いていない場合、当該データ伝送要求を送信保留
バッファに一時的に格納し、かつ、送信保留バッファが
空いていない期間中に受けるデータ伝送要求、および当
該期間後に最初に受けるデータ伝送要求を、破棄するこ
とを特徴とし、他の通信装置は、通信装置からデータを
受信するタイミングを用いて自己のクロックを同期させ
るにあたり、通信異常を検出した場合、当該通信異常が
発生した後に最初および2回目に受けるデータ受信のタ
イミングを、クロック同期に用いないことを特徴とす
る。
【0023】上記のように、第5の発明によれば、通信
異常が発生した場合、通信装置は、通信異常が回復した
後に発生する最初のデータ伝送要求を、送信保留バッフ
ァに格納することなく破棄する。これにより、通信異常
が回復した後速やかに、正常なフレーム交換時間Tを保
ってデータ伝送を行うことができる。また、第5の発明
によれば、他の通信装置は、正常なフレーム交換時間を
保って伝送されたデータ受信のタイミングのみを用いて
クロック同期を行う。これにより、他の通信装置は、通
信装置側とのクロック周波数ずれの発生を回避すること
ができる。
【0024】第6の発明は、予め定めたフレーム交換タ
イミングに同期したリアルタイムデータ伝送を行うクラ
イアントを有する通信装置が、非同期・半二重通信方式
によって他の通信装置とデータ伝送を行うシステムであ
って、通信装置は、送信したデータに対する肯定応答
(ACK)を、他の通信装置から受信するまで、当該デ
ータを格納する再送バッファと、他の通信装置とのデー
タ送受信を行い、データ送信において、データ伝送要求
に対応するデータを、他の通信装置に送信すると共に再
送バッファに格納する制御手段とを備え、制御手段は、
データ伝送要求を受けたときに再送バッファが空いてい
ない場合、当該データ伝送要求を破棄することを特徴と
し、他の通信装置は、通信装置からデータを受信するタ
イミングを用いて自己のクロックを同期させるにあた
り、通信異常を検出した場合、当該通信異常が発生した
後に最初に受けるデータ受信のタイミングを、クロック
同期に用いないことを特徴とする。
【0025】上記のように、第6の発明によれば、通信
異常が発生した場合、通信装置は、通信異常が発生して
いる期間中に受けるデータ伝送要求をすべて破棄する。
これにより、通信異常が回復した後速やかに、正常なフ
レーム交換時間を保ってデータ伝送を行うことができ
る。また、第6の発明によれば、他の通信装置は、正常
なフレーム交換時間を保って伝送されたデータ受信のタ
イミングのみを用いてクロック同期を行う。これによ
り、他の通信装置は、通信装置側とのクロック周波数ず
れの発生を回避することができる。
【0026】第7の発明は、予め定めたフレーム交換タ
イミングに同期したリアルタイムデータ伝送を行うクラ
イアントが要求するデータ伝送を、非同期・半二重通信
方式によって行う通信装置において実行するための、コ
ンピュータプログラムを記録した媒体であって、クライ
アントから受けるデータ伝送要求に対応するデータを、
他の通信装置に送信すると共に、送信に対する肯定応答
(ACK)を他の通信装置から受信するまで送信データ
を格納しておくための再送バッファに、格納するステッ
プと、データ伝送要求に対応するデータを一時的に格納
するための送信保留バッファに、データが格納されてい
る場合、当該データを読み出して他の通信装置に送信す
ると共に、再送バッファに格納するステップと、データ
伝送要求を受けたときに再送バッファが空いていない場
合、当該データ伝送要求を送信保留バッファに一時的に
格納するステップと、送信保留バッファが空いていない
期間中に受けるデータ伝送要求、および当該期間後に最
初に受けるデータ伝送要求を、破棄するステップとを含
む動作環境を、通信装置上において実現するためのコン
ピュータプログラムを記録している。
【0027】第8の発明は、予め定めたフレーム交換タ
イミングに同期したリアルタイムデータ伝送を行うクラ
イアントが要求するデータ伝送を、非同期・半二重通信
方式によって行う通信装置において実行するための、コ
ンピュータプログラムを記録した媒体であって、クライ
アントから受けるデータ伝送要求に対応するデータを、
他の通信装置に送信すると共に、送信に対する肯定応答
(ACK)を他の通信装置から受信するまで送信データ
を格納しておくための再送バッファに、格納するステッ
プと、データ伝送要求を受けたときに再送バッファが空
いていない場合、当該データ伝送要求を破棄するステッ
プとを含む動作環境を、通信装置上において実現するた
めのコンピュータプログラムを記録している。
【0028】上記のように、第7および第8の発明は、
第1および第2の発明のデータ伝送方法を実行するため
のコンピュータプログラムを記録した記録媒体である。
これは、既存の装置に対し、第1および第2の発明のデ
ータ伝送方法を、ソフトウエアの形態で供給することに
対応させたものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、Ir
DA通信における非同期・半二重通信方式によって通信
装置間のデータ伝送を行う場合を一例に挙げて説明す
る。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係るデータ伝送方法を用いるデータ伝送システムの構成
の一例を示すブロック図である。図1において、第1の
実施形態のデータ伝送システムは、送信権の管理を行う
通信装置である一次局1と、それ以外の通信装置である
二次局2とで構成され、一次局1と二次局2とが非同期
・半二重通信方式のIrDA通信リンクによって接続さ
れている。
【0030】一次局1は、リアルタイムデータ伝送を行
うクライアント11と、通信管理部12とで構成され
る。二次局2は、リアルタイムデータ伝送を行うクライ
アント21と、通信管理部22とで構成される。また、
通信管理部12は、送信保留バッファ121と、再送バ
ッファ122と、制御部123とを備える。通信管理部
22は、送信保留バッファ221と、再送バッファ22
2と、制御部223とを備える。また、一次局1は、外
部から供給されるクロックを入力し、当該クロックに同
期してデータを外部と送受信する。二次局2は、外部に
対してクロックを供給し、当該クロックと同期したデー
タを外部と送受信する。
【0031】クライアント11,21は、それぞれ通信
アプリケーションに相当する部分であり、通信管理部1
2,22に対してデータ伝送要求,データ受信処理等を
行う。通信管理部12,22は、通信プロトコルに相当
する部分であり、クライアント11,21からの要求を
受けて予め定めたデータ送受信の制御を行う。なお、こ
こで一例に挙げて説明しているIrDA通信において
は、クライアント11,21の部分に、IrLMP(In
frared Data Association Link Management Protocol)
やTinyTP(Infrared Data Association Tiny Tran
sport Protocol)等の通信管理部12,22の上位層の
プロトコルを含んでいてもよい。送信保留バッファ12
1は、制御部123の指示の下、後述する条件に従っ
て、クライアント11が伝送要求するデータを一時的に
格納(保留)する。送信保留バッファ221は、再送バ
ッファ222が使用中の場合に、クライアント21が伝
送要求するデータを一時的に格納(保留)する。再送バ
ッファ122,222は、送信したデータに対する相手
局(一次局1または二次局2)からのACKが返送され
てくるまで、当該データを格納する。制御部123,2
23は、各バッファへのデータの書込み/読み出し、通
信フレームの生成およびデータ送信等を行う。なお、送
信保留バッファ121,221は、1データ分の容量し
か有していない。このため、制御部123,223は、
送信保留バッファ121,221にデータを保留してい
る期間は、発生するデータ伝送要求を破棄することを行
う。
【0032】以下、上記構成におけるデータ伝送システ
ムで一次局1が行う本発明の第1の実施形態に係るデー
タ伝送方法を、図2〜図4をさらに参照して説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送方法
において、データ伝送要求が発生した場合に一次局1の
通信管理部12が行う処理手順の一例を示すフローチャ
ートである。
【0033】図2を参照して、通信管理部12は、クラ
イアント11からデータ伝送要求が発生すると、まず、
再送バッファ122が空いているか否かを判断する(ス
テップS201)。このステップS201の判断におい
て、再送バッファ122が空いている場合、通信管理部
12は、正常な通信が行われていると認識し、今現在受
けているデータ伝送要求について、送信保留バッファ1
21に格納することなくデータ送信を行うと共に、送信
した当該データを再送バッファ122に格納する(ステ
ップS206)。一方、上記ステップS201の判断に
おいて、再送バッファ122が空いていない場合、通信
管理部12は、何らかの通信異常が生じていると認識
し、次に、送信保留バッファ121が空いているか否か
を判断する(ステップS202)。
【0034】上記ステップS202の判断において、送
信保留バッファ121が空いている場合、通信管理部1
2は、さらに、前回のデータ伝送要求を破棄したかどう
かを確認する(ステップS203)。このステップS2
03の判断において、前回のデータ伝送要求を破棄して
いない場合、通信管理部12は、今現在受けているデー
タ伝送要求のデータを送信保留バッファ121に格納す
る(ステップS205)。一方、上記ステップS202
の判断において、送信保留バッファ121が空いていな
い場合、または上記ステップS203の判断において、
前回のデータ伝送要求を破棄している場合、通信管理部
12は、今現在受けているデータ伝送要求を破棄する
(ステップS204)。
【0035】図3は、図2に示した第1の実施形態に係
るデータ伝送方法を用いてフレーム交換を行った場合の
通信シーケンスの一例を示す図である。なお、図3は、
IrLAPにおいてリアルタイムデータを伝送する場合
であって、一次局1が一定間隔Tでデータ伝送要求を行
い、一定のフレーム交換時間で通信フレームを交換する
場合の通信シーケンスを示している。また、図3中の各
用語は、以下の内容をそれぞれ表す。また、太線で示す
期間は、各バッファにデータが格納されて保持されてい
る状態を表している。 RdataReq xyy:x次局におけるリアルタイムデータyy
の伝送要求 RdataInd:リアルタイムデータの受信指示 xyy :x次局から相手局へ送信されるリアルタイムデー
タyyを格納した通信フレーム RR:受信可応答フレーム MaxTat:最大フレーム交換時間
【0036】まず、通信が正常な場合のフレーム交換を
説明する。通信が正常な場合、一次局1は、データ伝送
要求(RdataReq 101)が発生するタイミングに送信権を
必ず有しているので、データ101 を送信保留バッファ1
21に格納することなく、送信権と共に二次局2に送信
する。このとき、一次局1は、二次局2からACKがな
かった場合の再送に備え、再送バッファ122にデータ
101 を保持しておく。一方、二次局2は、データ101 を
受け取った後、発生しているデータ伝送要求(RdataReq
201)のデータ201 を送信権と共に一次局1に送信す
る。以下、他のデータ伝送要求(RdataReq 102,RdataR
eq 202)についても、上記と同様にフレーム交換が行わ
れる。
【0037】次に、通信が異常な場合のフレーム交換を
説明する。この説明では、データ103 が二次局2側に送
信されなかった場合(図3中、×印で示す)を考える。
一次局1は、データ伝送要求(RdataReq 103)が発生す
ると、上記と同様にデータ103 を送信保留バッファ12
1に格納することなく、送信権と共に二次局2に送信す
る。その後、一次局1は、最大フレーム交換時間(MaxT
at)が経過しても二次局2からのACKが受信できなか
ったため、受信可応答フレーム(RR)を二次局2に送信
する。これに対し、受信可応答フレーム(RR)を受信し
た二次局2は、送信保留バッファ221に格納されてい
るデータ203 を、送信権と共に一次局1に送信する。こ
こで、一次局1は、二次局2からデータ203 と共に受信
したACKによって、二次局2がデータ103 を受信して
いないことを認識する。そして、一次局1は、再送バッ
ファ122に保持しておいたデータ103 をデータ103'と
して二次局2に再送する。データ103'を受信した二次局
2は、次に発生しているデータ伝送要求(RdataReq 20
5)のデータ205 を送信権と共に一次局1に送信する。
【0038】一方、一次局1は、通信異常中(二次局2
からのACKがないため、データ103 が再送バッファ1
22に格納されたままの状態)に最初に発生するデータ
伝送要求(RdataReq 104)を、送信保留バッファ121
に格納する(図2、ステップS201〜S203,S2
05の手順)。次に、一次局1は、通信異常中に2番目
に発生するデータ伝送要求(RdataReq 105)をも、破棄
する(図2、ステップS201,S202,S204の
手順。図3中、×印)。さらに、一次局1は、通信異常
中に3番目に発生するデータ伝送要求(RdataReq 106)
を、破棄する(図2、ステップS201〜S204の手
順。図3中、×印)。この処理により、この時点で送信
保留バッファ121には、何も格納されていないことに
なる。従って、一次局1は、次に二次局2から送信され
てくるデータ206 を受信したときには、データ伝送要求
(RdataReq 107)のタイミングでデータ送信を行うこと
ができる。これにより、データ伝送要求(RdataReq 10
7)以後は、正常なフレーム交換時間Tを保ってデータ
伝送を行うことができる。
【0039】また、図4は、図3と同様に、図2に示し
た第1の実施形態に係るデータ伝送方法を用いてフレー
ム交換を行った場合の通信シーケンスの他の一例を示す
図である。図4においては、データ202 が一次局1側に
送信されなかった場合(図中、×印で示す)を図示して
いる。図4に示すように、このような場合であっても同
様の効果を奏することができる。
【0040】ところで、二次局2は、上述したように、
外部に供給するクロックについて、一次局1から送信さ
れる通信フレームの受信に伴う受信指示(RdataInd)の
タイミングを利用して周波数同期(誤差修正)を行い、
常に一次局1側と同期したクロックを生成するようにし
ている。従って、第1の実施形態に係るデータ伝送方法
を用いたデータ伝送システムにおける二次局2は、正常
な同期処理を行うために、通信異常を検出した後で3回
目に受ける受信指示(図3ではデータ107 に対するRdat
aInd、図4ではデータ106 に対するRdataInd)以降を、
正常なフレーム交換時間Tによって伝送された通信フレ
ームとして処理すればよい(例えば、通信異常の期間
は、クロックの同期処理を行わない)。
【0041】以上のように、本発明の第1の実施形態に
係るデータ伝送方法およびデータ伝送システムによれ
ば、通信異常が発生した場合、一次局1は、通信異常が
回復した後に発生する最初のデータ伝送要求(RdataRe
q)を、送信保留バッファ121に格納することなく破
棄する。これにより、通信異常が回復した後速やかに、
正常なフレーム交換時間Tを保ってデータ伝送を行うこ
とができる。また、本発明の第1の実施形態に係るデー
タ伝送システムの二次局2は、正常なフレーム交換時間
Tを保って伝送された受信指示(RdataInd)のみを用い
てクロックの同期を行う。これにより、二次局2は、一
次局1側とのクロック周波数ずれの発生を回避すること
ができる。
【0042】(第2の実施形態)図5は、本発明の第2
の実施形態に係るデータ伝送方法を用いるデータ伝送シ
ステムの構成の一例を示すブロック図である。図5にお
いて、第2の実施形態のデータ伝送システムは、送信権
の管理を行う通信装置である一次局1と、それ以外の通
信装置である二次局2とで構成され、一次局1と二次局
2とが非同期・半二重通信方式のIrDA通信リンクに
よって接続されている。
【0043】一次局1は、リアルタイムデータ伝送を行
うクライアント11と、通信管理部12とで構成され
る。二次局2は、リアルタイムデータ伝送を行うクライ
アント21と、通信管理部22とで構成される。また、
通信管理部12は、再送バッファ122と、制御部12
3とを備える。通信管理部22は、送信保留バッファ2
21と、再送バッファ222と、制御部223とを備え
る。また、一次局1は、外部から供給されるクロックを
入力し、当該クロックに同期してデータを外部と送受信
する。二次局2は、外部に対してクロックを供給し、当
該クロックと同期したデータを外部と送受信する。
【0044】図5に示すように、第2の実施形態のデー
タ伝送システムは、上記第1の実施形態のデータ伝送シ
ステムに対し、一次局1の通信管理部12から送信保留
バッファ121を削除した構成である。なお、第2の実
施形態のデータ伝送システムのその他の構成は、上記第
1の実施形態に係るデータ伝送システムの構成と同様で
あり、当該その他の構成については同一の参照番号を付
してその説明を省略する。
【0045】以下、上記構成におけるデータ伝送システ
ムで一次局1が行う本発明の第2の実施形態に係るデー
タ伝送方法を、図6〜図8をさらに参照して説明する。
図6は、本発明の第2の実施形態に係るデータ伝送方法
において、データ伝送要求が発生した場合に一次局1の
通信管理部12が行う処理手順の一例を示すフローチャ
ートである。
【0046】図6を参照して、通信管理部12は、クラ
イアント11からデータ伝送要求が発生すると、再送バ
ッファ122が空いているか否かを判断する(ステップ
S601)。このステップS601の判断において、再
送バッファ122が空いている場合、通信管理部12
は、正常な通信が行われていると認識し、今現在受けて
いるデータ伝送要求についてデータ送信を行うと共に、
送信した当該データを再送バッファ122に格納する
(ステップS603)。一方、上記ステップS601の
判断において、再送バッファ122が空いていない場
合、通信管理部12は、何らかの通信異常が生じている
と認識し、今現在受けているデータ伝送要求を破棄する
(ステップS602)。
【0047】図7は、図6に示した第2の実施形態に係
るデータ伝送方法を用いてフレーム交換を行った場合の
通信シーケンスの一例を示す図である。なお、図7は、
IrLAPにおいてリアルタイムデータを伝送する場合
であって、一次局1が一定間隔Tでデータ伝送要求を行
い、一定のフレーム交換時間で通信フレームを交換する
場合の通信シーケンスを示している。また、図7中の各
用語は、以下の内容をそれぞれ表す。また、太線で示す
期間は、各バッファにデータが格納されて保持されてい
る状態を表している。 RdataReq xyy:x次局におけるリアルタイムデータyy
の伝送要求 RdataInd:リアルタイムデータの受信指示 xyy :x次局から相手局へ送信されるリアルタイムデー
タyyを格納した通信フレーム RR:受信可応答フレーム MaxTat:最大フレーム交換時間
【0048】まず、通信が正常な場合のフレーム交換を
説明する。通信が正常な場合、一次局1は、データ伝送
要求(RdataReq 101)が発生するタイミングに送信権を
必ず有しているので、データ101 を送信権と共に二次局
2に送信する。このとき、一次局1は、二次局2からA
CKがなかった場合の再送に備え、再送バッファ122
にデータ101 を保持しておく。一方、二次局2は、デー
タ101 を受け取った後、発生しているデータ伝送要求
(RdataReq 201)のデータ201 を送信権と共に一次局1
に送信する。以下、他のデータ伝送要求(RdataReq 10
2,RdataReq 202)についても、上記と同様にフレーム
交換が行われる。
【0049】次に、通信が異常な場合のフレーム交換を
説明する。この説明では、データ103 が二次局2側に送
信されなかった場合(図7中、×印で示す)を考える。
一次局1は、データ伝送要求(RdataReq 103)が発生す
ると、上記と同様にデータ103 を送信権と共に二次局2
に送信する。その後、一次局1は、最大フレーム交換時
間(MaxTat)が経過しても二次局2からのACKが受信
できなかったため、受信可応答フレーム(RR)を二次局
2に送信する。これに対し、受信可応答フレーム(RR)
を受信した二次局2は、送信保留バッファ221に格納
されているデータ203 を、送信権と共に一次局1に送信
する。ここで、一次局1は、二次局2からデータ203 と
共に受信したACKによって、二次局2がデータ103 を
受信していないことを認識する。そして、一次局1は、
再送バッファ122に保持しておいたデータ103 をデー
タ103'として二次局2に再送する。データ103'を受信し
た二次局2は、次に発生しているデータ伝送要求(Rdat
aReq 205)のデータ205 を送信権と共に一次局1に送信
する。
【0050】一方、一次局1は、通信異常中(二次局2
からのACKがないため、データ103 が再送バッファ1
22に格納されたままの状態)に発生するデータ伝送要
求(RdataReq 104,105)を、すべて破棄する(図6、ス
テップS601,S602の手順。図7中、×印)。従
って、一次局1は、次に二次局2から送信されてくるデ
ータ205 を受信したときには、データ伝送要求(RdataR
eq 106)のタイミングでデータ送信を行うことができ
る。これにより、データ伝送要求(RdataReq 106)以後
は、正常なフレーム交換時間Tを保ってデータ伝送を行
うことができる。
【0051】また、図8は、図7と同様に、図6に示し
た第2の実施形態に係るデータ伝送方法を用いてフレー
ム交換を行った場合の通信シーケンスの他の一例を示す
図である。図8においては、データ202 が一次局1側に
送信されなかった場合(図中、×印で示す)を図示して
いる。図8に示すように、このような場合であっても同
様の効果を奏することができる。
【0052】ところで、二次局2は、上述したように、
外部に供給するクロックについて、一次局1から送信さ
れる通信フレームの受信に伴う受信指示(RdataInd)の
タイミングを利用して周波数同期(誤差修正)を行い、
常に一次局1側と同期したクロックを生成するようにし
ている。従って、第2の実施形態に係るデータ伝送方法
を用いたデータ伝送システムにおける二次局2は、正常
な同期処理を行うために、通信異常を検出した後で2回
目に受ける受信指示(図7ではデータ106 に対するRdat
aInd、図8ではデータ105 に対するRdataInd)以降を、
正常なフレーム交換時間Tによって伝送された通信フレ
ームとして処理すればよい(例えば、通信異常の期間
は、クロックの同期処理を行わない)。
【0053】以上のように、本発明の第2の実施形態に
係るデータ伝送方法およびデータ伝送システムによれ
ば、通信異常が発生した場合、一次局1は、通信異常が
発生している期間中に受けるデータ伝送要求(RdataRe
q)をすべて破棄する。これにより、通信異常が回復し
た後速やかに、正常なフレーム交換時間Tを保ってデー
タ伝送を行うことができる。また、本発明の第2の実施
形態に係るデータ伝送システムの二次局2は、正常なフ
レーム交換時間Tを保って伝送された受信指示(RdataI
nd)のみを用いてクロックの同期を行う。これにより、
二次局2は、一次局1側とのクロック周波数ずれの発生
を回避することができる。
【0054】なお、一次局1が送信保留バッファ121
を有している上記第1の実施形態に係るデータ伝送シス
テムにおいて、上記第2の実施形態に係るデータ伝送方
法を用いても勿論構わない。ただし、この場合、一次局
1の送信保留バッファ121は、未使用となる。
【0055】また、上記第1および第2の実施形態にお
いては、IrDA IrLAP通信の場合を一例に挙げ
て説明したが、IrLAPの上位層であるIrLMPや
TinyTPを使用する場合はもちろんのこと、非同期
・半二重通信方式によって通信装置間のデータ伝送を行
うものであれば、その他の通信であっても本発明の有用
な効果を奏することができる。
【0056】また、典型的なハードウェア環境では、上
記第1および第2の実施形態におけるクライアント1
1,21および通信管理部12,22は、所定のプログ
ラムデータが格納された記憶装置(ROM,RAM,ハ
ードディスク等)とCPU(セントラル・プロセッシン
グ・ユニット)とによって構成される。この場合、通信
管理部12,22が実行する機能は、独立したプログラ
ムデータの形態で提供される。このプログラムデータ
は、CD−ROMやフロッピーディスク等の記録媒体を
介して導入されてもよいし、通信によって導入されても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送方法
を用いるデータ伝送システムの構成の一例を示す図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送方法
において通信管理部12が行う処理手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送方法
を、図1のデータ伝送システムにおいて用いた場合の通
信シーケンスの一例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送方法
を、図1のデータ伝送システムにおいて用いた場合の通
信シーケンスの他の一例を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るデータ伝送方法
を用いるデータ伝送システムの構成の一例を示す図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るデータ伝送方法
において通信管理部12が行う処理手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るデータ伝送方法
を、図5のデータ伝送システムにおいて用いた場合の通
信シーケンスの一例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るデータ伝送方法
を、図5のデータ伝送システムにおいて用いた場合の通
信シーケンスの他の一例を示す図である。
【図9】従来のデータ伝送システムの構成の一例を示す
図である。
【図10】非同期・半二重通信方式において、リアルタ
イムデータを伝送する場合の従来の通信シーケンスの一
例を示す図である。
【符号の説明】
1…一次局 2…二次局 11,21…クライアント 12,22…通信管理部 121,221…送信保留バッファ 122,222…再送バッファ 123,223,501,502…制御部
フロントページの続き (72)発明者 佐伯 祐子 広島県東広島市鏡山3丁目10番18号 株式 会社松下電器情報システム広島研究所内 (72)発明者 荒瀬 吉隆 広島県東広島市鏡山3丁目10番18号 株式 会社松下電器情報システム広島研究所内 (72)発明者 安澤 和哉 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エヌ・ ティ・ティ移動通信網株式会社内 (72)発明者 久信田 雄介 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エヌ・ ティ・ティ移動通信網株式会社内 Fターム(参考) 5K034 DD01 HH01 HH02 HH11 HH17 HH42 KK05 MM03 MM05 NN13 NN26 PP03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定めたフレーム交換タイミングに同
    期したリアルタイムデータ伝送を行うクライアントを有
    する通信装置が、非同期・半二重通信方式によって他の
    通信装置とデータ伝送を行う方法であって、 前記クライアントから受けるデータ伝送要求に対応する
    データを、前記他の通信装置に送信すると共に、送信に
    対する肯定応答(ACK)を前記他の通信装置から受信
    するまで送信データを格納しておくための再送バッファ
    に、格納するステップと、 前記データ伝送要求に対応するデータを一時的に格納す
    るための送信保留バッファに、データが格納されている
    場合、当該データを読み出して前記他の通信装置に送信
    すると共に、前記再送バッファに格納するステップと、 前記データ伝送要求を受けたときに前記再送バッファが
    空いていない場合、当該データ伝送要求を前記送信保留
    バッファに一時的に格納するステップと、 前記送信保留バッファが空いていない期間中に受ける前
    記データ伝送要求、および当該期間後に最初に受ける前
    記データ伝送要求を、破棄するステップとを備える、デ
    ータ伝送方法。
  2. 【請求項2】 予め定めたフレーム交換タイミングに同
    期したリアルタイムデータ伝送を行うクライアントを有
    する通信装置が、非同期・半二重通信方式によって他の
    通信装置とデータ伝送を行う方法であって、 前記クライアントから受けるデータ伝送要求に対応する
    データを、前記他の通信装置に送信すると共に、送信に
    対する肯定応答(ACK)を前記他の通信装置から受信
    するまで送信データを格納しておくための再送バッファ
    に、格納するステップと、 前記データ伝送要求を受けたときに前記再送バッファが
    空いていない場合、当該データ伝送要求を破棄するステ
    ップとを備える、データ伝送方法。
  3. 【請求項3】 クライアントが要求する予め定めたフレ
    ーム交換タイミングに同期したリアルタイムデータ伝送
    を、非同期・半二重通信方式によって他の通信装置に対
    して行う通信装置であって、 送信したデータに対する肯定応答(ACK)を、前記他
    の通信装置から受信するまで、当該データを格納する再
    送バッファと、 予め定めた条件に基づいて、前記クライアントから受け
    るデータ伝送要求に対応するデータを、一時的に格納す
    る送信保留バッファと、 前記他の通信装置とのデータ送受信を行い、データ送信
    において、前記データ伝送要求に対応するデータまたは
    前記送信保留バッファに格納されているデータを、前記
    他の通信装置に送信すると共に前記再送バッファに格納
    する制御手段とを備え、 前記制御手段は、前記データ伝送要求を受けたときに前
    記再送バッファが空いていない場合、当該データ伝送要
    求を前記送信保留バッファに一時的に格納し、かつ、前
    記送信保留バッファが空いていない期間中に受ける前記
    データ伝送要求、および当該期間後に最初に受ける前記
    データ伝送要求を、破棄することを特徴とする、通信装
    置。
  4. 【請求項4】 クライアントが要求する予め定めたフレ
    ーム交換タイミングに同期したリアルタイムデータ伝送
    を、非同期・半二重通信方式によって他の通信装置に対
    して行う通信装置であって、 送信したデータに対する肯定応答(ACK)を、前記他
    の通信装置から受信するまで、当該データを格納する再
    送バッファと、 前記他の通信装置とのデータ送受信を行い、データ送信
    において、前記データ伝送要求に対応するデータを、前
    記他の通信装置に送信すると共に前記再送バッファに格
    納する制御手段とを備え、 前記制御手段は、前記データ伝送要求を受けたときに前
    記再送バッファが空いていない場合、当該データ伝送要
    求を破棄することを特徴とする、通信装置。
  5. 【請求項5】 予め定めたフレーム交換タイミングに同
    期したリアルタイムデータ伝送を行うクライアントを有
    する通信装置が、非同期・半二重通信方式によって他の
    通信装置とデータ伝送を行うシステムであって、 前記通信装置は、 送信したデータに対する肯定応答(ACK)を、前記他
    の通信装置から受信するまで、当該データを格納する再
    送バッファと、 予め定めた条件に基づいて、前記クライアントから受け
    るデータ伝送要求に対応するデータを、一時的に格納す
    る送信保留バッファと、 前記他の通信装置とのデータ送受信を行い、データ送信
    において、前記データ伝送要求に対応するデータまたは
    前記送信保留バッファに格納されているデータを、前記
    他の通信装置に送信すると共に前記再送バッファに格納
    する制御手段とを備え、 前記制御手段は、前記データ伝送要求を受けたときに前
    記再送バッファが空いていない場合、当該データ伝送要
    求を前記送信保留バッファに一時的に格納し、かつ、前
    記送信保留バッファが空いていない期間中に受ける前記
    データ伝送要求、および当該期間後に最初に受ける前記
    データ伝送要求を、破棄することを特徴とし、 前記他の通信装置は、前記通信装置からデータを受信す
    るタイミングを用いて自己のクロックを同期させるにあ
    たり、通信異常を検出した場合、当該通信異常が発生し
    た後に最初および2回目に受けるデータ受信のタイミン
    グを、クロック同期に用いないことを特徴とする、デー
    タ伝送システム。
  6. 【請求項6】 予め定めたフレーム交換タイミングに同
    期したリアルタイムデータ伝送を行うクライアントを有
    する通信装置が、非同期・半二重通信方式によって他の
    通信装置とデータ伝送を行うシステムであって、 前記通信装置は、 送信したデータに対する肯定応答(ACK)を、前記他
    の通信装置から受信するまで、当該データを格納する再
    送バッファと、 前記他の通信装置とのデータ送受信を行い、データ送信
    において、前記データ伝送要求に対応するデータを、前
    記他の通信装置に送信すると共に前記再送バッファに格
    納する制御手段とを備え、 前記制御手段は、前記データ伝送要求を受けたときに前
    記再送バッファが空いていない場合、当該データ伝送要
    求を破棄することを特徴とし、 前記他の通信装置は、前記通信装置からデータを受信す
    るタイミングを用いて自己のクロックを同期させるにあ
    たり、通信異常を検出した場合、当該通信異常が発生し
    た後に最初に受けるデータ受信のタイミングを、クロッ
    ク同期に用いないことを特徴とする、データ伝送システ
    ム。
  7. 【請求項7】 予め定めたフレーム交換タイミングに同
    期したリアルタイムデータ伝送を行うクライアントが要
    求するデータ伝送を、非同期・半二重通信方式によって
    行う通信装置において実行するための、コンピュータプ
    ログラムを記録した媒体であって、 前記クライアントから受けるデータ伝送要求に対応する
    データを、前記他の通信装置に送信すると共に、送信に
    対する肯定応答(ACK)を前記他の通信装置から受信
    するまで送信データを格納しておくための再送バッファ
    に、格納するステップと、 前記データ伝送要求に対応するデータを一時的に格納す
    るための送信保留バッファに、データが格納されている
    場合、当該データを読み出して前記他の通信装置に送信
    すると共に、前記再送バッファに格納するステップと、 前記データ伝送要求を受けたときに前記再送バッファが
    空いていない場合、当該データ伝送要求を前記送信保留
    バッファに一時的に格納するステップと、 前記送信保留バッファが空いていない期間中に受ける前
    記データ伝送要求、および当該期間後に最初に受ける前
    記データ伝送要求を、破棄するステップとを含む動作環
    境を、前記通信装置上において実現するためのコンピュ
    ータプログラムを記録した、記録媒体。
  8. 【請求項8】 予め定めたフレーム交換タイミングに同
    期したリアルタイムデータ伝送を行うクライアントが要
    求するデータ伝送を、非同期・半二重通信方式によって
    行う通信装置において実行するための、コンピュータプ
    ログラムを記録した媒体であって、 前記クライアントから受けるデータ伝送要求に対応する
    データを、前記他の通信装置に送信すると共に、送信に
    対する肯定応答(ACK)を前記他の通信装置から受信
    するまで送信データを格納しておくための再送バッファ
    に、格納するステップと、 前記データ伝送要求を受けたときに前記再送バッファが
    空いていない場合、当該データ伝送要求を破棄するステ
    ップとを含む動作環境を、前記通信装置上において実現
    するためのコンピュータプログラムを記録した、記録媒
    体。
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