JP4271787B2 - 通信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、符号誤りが無視できない伝送路を経由してパケット単位の伝送を行う通信システムにおいて、通信中に発生する符号誤り及び遅延揺らぎを補償するための技術に関し、特に、再送制御による誤り補償及びタイムスタンプによる遅延揺らぎ補償が必要となる場合に、有限の伝送路リソースを効率的に活用するための技術に関する。本発明は、特に、広帯域ワイヤレスアクセスシステムにて用いられる。
【0002】
【従来の技術】
従来より、通信中に発生する符号誤りをシーケンス番号を用いて補償し、通信中に発生する遅延揺らぎをタイムスタンプを用いて補償する通信システムが知られている。図6は、シーケンス番号を用いた従来の符号誤り補償の動作概要を示す図である。図6において、101〜105,111,112は送信局から受信局に送信されるパケット、106〜108,113,114は受信局で受信されたパケット、109は受信局から送信局に送られる再送要求情報、110は受信局で受信された再送要求情報を示す。各パケット101〜108,111〜114を示す四角内の数字は、パケットが送信局に入力された際に、各パケットに通し番号として付与されたシーケンス番号である。送信局、受信局間の矢印は信号の流れを表し、×印は符号誤りによりパケットが紛失したことを示す。
【0003】
送信局では、1〜5のシーケンス番号が付与されたパケット101〜105を送信し、受信局はそれを受信する。各パケットには、通常、誤り検出符号が付与されており、伝送路上で符号誤りが起きたパケットは廃棄される。受信局では、受信したパケット106〜108に付与されたシーケンス番号を参照して、不連続なシーケンス番号を検索し、その番号2,4を再送要求情報l09として送信する。送信局では、受信した再送要求情報110を参照し、シーケンス番号2,4のパケット111,112を再送する。ここで、パケット102とパケット111、及びパケット104とパケット112は全く同じものである。受信局では、受信したパケット106〜108,113,114のシーケンス番号を参照し、シーケンス番号の順にパケットを外部に出力する。
【0004】
図7は、タイムスタンプを用いた従来の遅延揺らぎ補償の動作概要を示す図である。図7において、115〜120は送信局に入力されたパケット、121〜126は受信局で受信されたパケット、127〜132は受信局から出力されるパケットを示す。図7では、横軸が時間を示し、送信局側には、適当な刻み幅の周期でカウントアップするタイムスタンプ・クロックのタイムスタンプ値を時間軸と共に示した。また、受信局では、送信局のタイムスタンプ・クロックに同期したクロックが生成され、特に出力制御用には、図7のように送信側の時刻を所定の時間(以降、付加遅延時間と呼ぶ)だけシフトさせた時刻を管理している。パケット115〜132を示す四角内の数字は、送信局において付与されたタイムスタンプ値を示している。
【0005】
送信局と受信局の間の通信においては、図7に示したように、通常は再送等の処理及びデータ送信のバースト処理等の理由により、送受信間での転送に要する時間が一定でなく、時として順番すら入れ替わることがある。例えば、送信局側においてはパケット117はパケット116よりも遅く入力されているが、受信局側ではパケット122の方がパケット123よりも先に受信され、順序の逆転が起きている。また、パケット118は、他のパケットと順序こそ入れ替わっていないが、受信局に届くまでの時間がパケット115,117,119,120に比べて長くなっている。したがって、このままの状態で出力してしまうと、パケットの順番の逆転、及び遅延時間の揺らぎが避けられない。そこで、受信局側で送信側のタイムスタンプ・クロックを付加遅延時間だけシフトさせたタイミングを管理し、このタイミングで対応するタイムスタンプ値のパケットを出力する。これにより、パケット122とパケット123の順番の逆転は、出力パケット128,129で解消され、全てのパケットが同じ遅延時間になるように調整される。
【0006】
図8は、符号誤り補償及び遅延揺らぎ補償機能を備えた従来の通信システムの送受信局の構成を示すブロック図である。図8において、133はタイムスタンプ付与回路、134はタイムスタンプ・クロック生成回路、135はシーケンス番号付与回路、136は送信バッファ、137はパケット送信制御回路、138は誤り検出符号付与回路、139は送信回路、140は受信回路、141は誤り検出回路、142はシーケンス番号分離回路、143は受信状態管理テーブル、144は再送要求情報生成回路、145はタイムスタンプ分離回路、146は出力制御回路、147は受信バッファを示す。
【0007】
まず、送信局にパケットが入力されると、タイムスタンプ付与回路133は、タイムスタンプ・クロック生成回路134からのタイムスタンプ・クロックを参照し、入力パケットにタイムスタンプ値を付与する。さらに、シーケンス番号付与回路135は、入力パケットにシーケンス番号を付与する。そして、入力パケットは、送信バッファ136に収容される。送信局のパケット送信制御回路137は、次に送信すべきパケットのシーケンス番号を管理し、送信すべきパケットを指示する。この指示により、送信バッファ136から出力されたパケットは、誤り検出符号付与回路138にて誤り検出符号が付与され、送信回路139より送信される。
【0008】
一方、受信局の受信回路140は送信局から送信されたパケットを受信する。誤り検出回路141は、受信パケットの誤り判定を行い、符号誤りのある情報を廃棄すると共に、誤り検出符号を分離する。そして、誤り検出回路141は、受信した情報が再送要求情報の場合にはパケット送信制御回路137に転送し、パケットの場合にはシーケンス番号分離回路142に転送する。シーケンス番号分離回路142は、パケットに付与されたシーケンス番号を分離し、このシーケンス番号を受信状態管理テーブル143に通知する。これにより、受信状態管理テーブル143では、正常に受信したパケットのシーケンス番号を管理する。シーケンス番号が除去されたパケットは、タイムスタンプ分離回路145にてタイムスタンプ値が除去され、受信バッファ147に収容される。分離されたタイムスタンプ値は、出力制御回路146にて記録される。出力制御回路146は、現在時刻であるタイムスタンプ・クロックのタイムスタンプ値に対し、所定の付加遅延時間分だけ減算して得られるタイムスタンプ値が出力制御回路146にて記録されていた場合には、該当するパケットを受信バッファ147より出力させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
無線回線を介して高速のデータ通信を行うシステムでは、有限の周波数資源を有効に利用することが求められている。つまり、転送すべきユーザデータに対し、可能な限り冗長的な制御情報は避けて転送する必要がある。
図9は、図8に示す従来の通信システムの送信局から送出されるパケット及びパケットに付与された情報の構造を示す図である。図9において、Nはシーケンス番号、TSはタイムスタンプ値、Dはユーザデータを収容したパケット、Cは誤り検出符号を示す。
【0010】
図9に示したように、シーケンス番号Nとタイムスタンプ値TSは、パケット毎に付与される。通常、高い誤り率への対応と伝送遅延の抑制のために、伝送すべきデータは短いパケットに分割される。例えば、ATM(Asynchronous Transfer Mode)の場合を例にとると、53バイトの固定長のパケットが用いられる。ここで、高速の通信を仮定すると、短時間に膨大な数のパケットが転送されるため、シーケンス番号N及びタイムスタンプ値TSは、1〜2バイト程度の長さに設定される。また、誤り検出符号Cの長さは、符号誤りの見逃し確率を抑えるために2〜4バイト程度の長さに設定される。ATMの場合、これらの制御情報が約50バイト毎に付加されるため、制御用のオーバーヘッドによる全伝送容量の低下が問題となる。
以上のように、符号誤り補償及び遅延揺らぎ補償機能を備えた従来の通信システムでは、シーケンス番号Nとタイムスタンプ値TSをパケット毎に付与するので、伝送効率が低下するという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、符号誤り補償及び遅延揺らぎ補償機能を実現しつつ、従来よりも伝送効率を向上させることができる通信システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の通信システムは、有線又は無線によって接続された送信局と受信局とから構成され、送信局と受信局間でパケット単位でデータの伝送を行う際、タイムスタンプ値のみをパケットに付与して、通信中に発生する符号誤りと遅延揺らぎを補償するものである。そして、送信局は、タイムスタンプ・クロックを基にパケットの入力時刻を示すタイムスタンプ値を入力パケットに付与し、送信待ちのパケット及びタイムスタンプ値毎のパケットの入力状況を示す制御情報を受信局へ送信し、受信局からの再送要求情報に従って送信済みパケットを再送するものであり、受信局は、符号誤りなしに受信したパケットのタイムスタンプ値に基づいてタイムスタンプ値毎のパケット受信の有無を記録し、この記録と受信した制御情報とに基づいて未受信のパケットの再送要求情報を送信局へ送信し、送信局側と同期したタイムスタンプ・クロックが示す現在時刻を所定の時間だけシフトさせた第2の時刻を生成し、この第2の時刻と一致するタイムスタンプ値のパケットを受信済みの場合、該パケットを出力するものである。本発明は、タイムスタンプ値毎のパケットの入力状況を示す制御情報を送信局から受信局へ送信し、受信局において、タイムスタンプ値毎のパケット受信の有無を記録し、この記録と受信した制御情報とを参照することにより、未受信のパケットの再送要求情報を送信局へ送信する点で従来の通信システムとは異なる。その結果、シーケンス番号を用いることなしに、タイムスタンプ値のみを用いてパケットの再送制御を行うことを可能にしている。
【0012】
上述の通信システムの1構成例において、上記送信局は、現在時刻を示すタイムスタンプ・クロックを生成する第1のタイムスタンプ・クロック生成手段(1)と、タイムスタンプ・クロックを基にタイムスタンプ値を入力パケットに付与するタイムスタンプ付与手段(2)と、タイムスタンプ値毎にパケット入力の有無を記録する入力状態管理手段(4)と、パケット入力の有無に基づいて上記制御情報を生成する制御情報生成手段(5)と、送信待ちパケット及び送信済みパケットを保存するための送信バッファ(3)と、受信局から送信された再送要求情報を受信する第1の受信手段(9)と、送信バッファ内の送信待ちパケットと制御情報とを受信局へ送信すると共に、受信局からの再送要求情報に従って送信バッファ内の送信済みパケットを再送する第1の送信手段(6〜8)とを備え、上記受信局は、送受信局間で同期した現在時刻を示すタイムスタンプ・クロックを生成する第2のタイムスタンプ・クロック生成手段(1)と、送信局から送信されたパケット及び制御情報を受信する第2の受信手段(9)と、受信したパケットの符号誤りの有無を判定する誤り検出手段(10)と、符号誤りなしに受信したパケットを保存するための受信バッファ(12)と、符号誤りなしに受信したパケットからタイムスタンプ値を分離するタイムスタンプ分離手段(11)と、分離されたタイムスタンプ値に基づいて、タイムスタンプ値毎のパケット受信の有無を示す受信状態情報を記録管理する受信状態管理テーブル(13)と、受信状態情報と受信した制御情報に基づいて、送信局におけるパケット入力の有無と自局におけるパケット受信の有無をタイムスタンプ値毎に示すよう上記受信状態情報を補正する受信状態補正手段(14)と、補正後の受信状態情報に基づいて、送信局への入力が行われ、かつ自局において未受信のパケットの再送要求情報を生成する再送要求情報生成手段(15)と、再送要求情報を送信局へ送信する第2の送信手段(6〜8)と、タイムスタンプ・クロックが示す現在時刻を所定の時間だけシフトさせた第2の時刻を生成し、この第2の時刻と一致するタイムスタンプ値のパケットが存在する場合、該パケットを受信バッファから出力させる出力制御手段(16)とを備えるものである。
【0013】
また、上述の通信システムの1構成例として、上記タイムスタンプ・クロックの刻み幅の時間内に2つ以上のパケットが送信局に入力されないようにクロックレートを設定することも好ましい。これにより、タイムスタンプ値と該当するパケットの対応が1対1となることを保証することができる。
また、上述の通信システムの1構成例として、上記送信局が、上記タイムスタンプ値が付与される前の入力パケットをいったん保存し、上記タイムスタンプ・クロックの刻み幅毎に1つのパケットを読み出して出力するリーキーバケット・バッファを備えることも好ましい。これにより、タイムスタンプ・クロックの刻み幅の時間内に複数のパケットが送信局に入力されることがあっても、タイムスタンプ値と該当するパケットの対応が1対1となることを保証することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
[実施の形態の1]
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態となる通信システムの送受信局の構成を示すブロック図である。本発明の通信システムは、有線又は無線によって接続された送信局と受信局とから構成され、送信局と受信局間でパケット単位でデータ伝送を行う。
【0015】
図1の送受信局は、タイムスタンプ・クロック生成回路1と、タイムスタンプ付与回路2と、送信バッファ3と、パケット入力状態管理回路4と、制御情報生成回路5と、パケット送信制御回路6と、誤り検出符号付与回路7と、送信回路8と、受信回路9と、誤り検出回路10と、タイムスタンプ分離回路11と、受信バッファ12と、受信状態管理テーブル13と、受信状態補正回路14と、再送要求情報生成回路15と、出力制御回路16とを有している。
【0016】
なお、図1では、送信局と受信局が同一の構成を有するものとしているが、送信局は、少なくともタイムスタンプ・クロック生成回路1と、タイムスタンプ付与回路2と、送信バッファ3と、パケット入力状態管理回路4と、制御情報生成回路5と、パケット送信制御回路6と、誤り検出符号付与回路7と、送信回路8と、受信回路9と、誤り検出回路10とを備えていればよい。
【0017】
また、受信局は、少なくともタイムスタンプ・クロック生成回路1と、パケット送信制御回路6と、誤り検出符号付与回路7と、送信回路8と、受信回路9と、誤り検出回路10と、タイムスタンプ分離回路11と、受信バッファ12と、受信状態管理テーブル13と、受信状態補正回路14と、再送要求情報生成回路15と、出力制御回路16とを備えていればよい。
【0018】
次に、本実施の形態の通信システムの動作について説明する。図2は、本実施の形態の通信システムによる符号誤り補償及び遅延揺らぎ補償の動作概要を示す図、図3は、後述するタイムスタンプ値TS、タイムスタンプ値毎のパケット入力の有無を示す入力状態情報、入力状態情報を反転させた制御情報、及びタイムスタンプ値毎のパケット受信の有無を示す受信状態情報を示す図である。
図2は、タイムスタンプ・クロックの刻み幅×4の周期(以下、送信周期と呼ぶ)毎に、パケットのバースト送信並びに制御情報の送信を行う場合を例にとり、本発明を適用した場合の符号誤り補償(再送制御)及び遅延揺らぎ補償の動作概要を示したものである。
【0019】
図2において、21a〜26aは送信局に入力されたパケット、21b〜26b,22m,23mは送信局から受信局へ送信されたパケット、21d〜26dは送信局から出力されたパケット、31b〜35bは送信局から受信局へ送信された制御情報、41c〜45cは受信局から送信局へ送信された再送要求情報を示している。
【0020】
まず、送信局又は受信局のうちの一方(基準局)のタイムスタンプ・クロック生成回路1は、適当な刻み幅の周期でカウントアップするタイムスタンプ・クロックを生成する。また、通信相手となる他方(従局)のタイムスタンプ・クロック生成回路1は、相手局に同期したタイムスタンプ・クロックを生成する。
これにより、送受信局のタイムスタンプ・クロックが示すタイムスタンプ値TSは、互いに同期しながらカウントアップする。
【0021】
図2では、横軸が時間を示し、送信局のタイムスタンプ値TS=1,2,3・・・・を時間軸と共に示している。
また、受信局では、出力制御のために、図2のように現在時刻(タイムスタンプ値TS)を所定の付加遅延時間だけシフトさせた第2の時刻を管理している。
なお、パケット21a〜26a,21b〜26b,22m,23m,21d〜26dを示す四角内の数字は、送信局において付与されたタイムスタンプ値TSを示している。また、図3において、○で示したビットは、その時点で新たに「0」から「1」に更新された状態を示す。
【0022】
送信局のタイムスタンプ付与回路2は、外部から送信局にパケットが入力されたとき、タイムスタンプ・クロックが示すタイムスタンプ値TSを入力パケットに付与する。例えば、タイムスタンプ値TS=3のとき送信局に入力されたパケット21aには、タイムスタンプ値TS=3が付与される。
【0023】
そして、タイムスタンプ値TSが付与されたパケットは、送信バッファ3にいったん格納される。
一方、パケット入力状態管理回路4は、タイムスタンプ値TS毎にパケット入力の有無を記録管理する。
【0024】
図2の例では、タイムスタンプ値TS=3,7,10,12,17,19でパケット入力があるので、パケット入力有りの状態を「1」、パケット入力無しの状態を「0」で記録するとすれば、パケット入力状態管理回路4に記録される入力状態情報は、図3(b)に示すように、タイムスタンプ値TS=1の場合から順番に「00100010010100001010・・・」となる。
【0025】
続いて、制御情報生成回路5は、パケット入力状態管理回路4によって記録管理されている入力状態情報を基に、タイムスタンプ値TS毎のパケットの入力状況を示す制御情報を生成する。
本実施の形態では、受信局に送信する制御情報としてビットマップを用いている。制御情報生成回路5は、送信周期分の入力状態情報の各ビットを反転して制御情報を生成することを送信周期毎に行う。
【0026】
タイムスタンプ値TS=1〜4における入力状態情報は、「0010」なので、このときの制御情報31aは、図3(c)のように「1101」となる。
次に、パケット送信制御回路6は、送信周期が経過した時点、すなわちタイムスタンプ値TS=4となった時点で、タイムスタンプ値TS=1〜4の間に入力されたパケットの送信を送信バッファ3に指示する。これにより、送信バッファ3はパケット21aを出力する。
【0027】
誤り検出符号付与回路7は、送信バッファ3から入力されたパケット21aに誤り検出符号を付与し、誤り検出符号を付与したパケット21bを送信回路8に出力する。送信回路8は、誤り検出符号付与回路7から入力されたパケット21bを受信局へ送信する。
【0028】
また、誤り検出符号付与回路7は、制御情報生成回路5から送信周期毎に入力される制御情報31aに誤り検出符号を付与し、誤り検出符号を付与した制御情報31bを送信回路8に出力する。送信回路8は、誤り検出符号付与回路7から入力された制御情報31bを受信局へ送信する。
こうして、送信局は、送信周期毎に(ここでは、タイムスタンプ値TS=4となった時点)、現送信周期の時間内に入力されたパケットを送信し、これに続けて、同送信周期に関するパケットの制御情報を送信する。
【0029】
次に、受信局の受信回路9は、送信局から送信されたパケット21bと制御情報31bとを受信する。
誤り検出回路10は、受信したパケット21bと制御情報31bの符号誤りの有無を誤り検出符号により判定する。誤り検出回路10は、符号誤りを検出したパケット21b又は制御情報31bについては、これを廃棄する。
【0030】
符号誤りを検出しなかった場合、誤り検出回路10は、パケット21bから誤り検出符号を除去したパケットをタイムスタンプ分離回路11へ出力し、制御情報31bから誤り検出符号を除去した情報を受信状態補正回路14へ出力する。
タイムスタンプ分離回路11は、入力されたパケットからタイムスタンプ値TSを取り出し、このタイムスタンプ値TSを受信状態管理テーブル13へ出力すると共に、タイムスタンプ値TSを除去したパケット21dを受信バッファ12へ出力する。
【0031】
タイムスタンプ分離回路11からのパケットは、受信バッファ12にいったん格納され、保存される。
受信状態管理テーブル13は、タイムスタンプ分離回路11から入力されたタイムスタンプ値TSに基づいて、タイムスタンプ値TS毎にパケット受信の有無を記録管理する。
【0032】
ここでは、タイムスタンプ値TS=3が付与されたパケット21bを受信したので、パケット受信有りの状態を「1」、パケット受信無しの状態を「0」で記録するとすれば、受信状態管理テーブル13に記録される、タイムスタンプ値TS=1〜4に関する受信状態情報は、図3(d)に示すように「00▲1▼0」となり、TS=3の受信状態が「0」から「1」に更新される。
【0033】
次に、受信状態補正回路14は、誤り検出回路10から入力された制御情報と受信状態管理テーブル13に記録された受信状態情報とを対応するタイムスタンプ値毎に論理和演算し、この論理和演算の結果を新たな受信状態情報とすることにより、受信状態情報を補正する。
ここでは、タイムスタンプ値TS=1〜4に関する補正前の受信状態情報が「「0010」で、受信した制御情報が「1101」なので、これらを対応するタイムスタンプ値毎に論理和演算した結果は、図3(e)に示すように「▲1▼▲1▼1▲1▼」となり、TS=1,2及び4の受信状態が「0」から「1」に更新される。
【0034】
再送要求情報生成回路15は、受信状態管理テーブル13の受信状態情報を補正後の所定のタイミングで照会し、この受信状態情報に基づいて、送信局にパケットの再送を要求する再送要求情報を生成する。
上述のように、タイムスタンプ値TS=1〜4に関する受信状態情報が「1111」、すなわちタイムスタンプ値TS=1〜4の全ての時点においてパケットを受信したことを示しているので、このとき生成される再送要求情報は、再送要求無しを示している(図2では、「Non」と表記)。
【0035】
なお、受信状態補正回路14により受信状態情報を補正する目的は、送信局側でパケット入力のなかったタイムスタンプ値TSについて、その受信状態情報をパケット受信があったことを示す値に変更し、このタイムスタンプ値TSを有するパケットの再送要求を行わないように調整することである。
【0036】
例えば、上述の論理和演算を行わない場合、タイムスタンプ値TS=1に関する受信状態情報は「0」となり、タイムスタンプ値TS=1を有するパケットの再送要求を行うことになる。しかし、タイムスタンプ値TS=1のパケットは存在しないので、このパケットの再送要求を行わないように受信状態情報を補正する。こうして、受信状態情報と制御情報の論理和演算を行うことにより、送信局へのパケット入力が行われ、かつ自局において未受信の場合のみ、受信状態情報が「0」となる。
【0037】
誤り検出符号付与回路7は、再送要求情報生成回路15から入力された再送要求情報に誤り検出符号を付与し、誤り検出符号を付与した再送要求情報41cを送信回路8に出力する。送信回路8は、誤り検出符号付与回路7から入力された再送要求情報41cを送信局へ送信する。
【0038】
次に、送信局においてタイムスタンプ値TS=5〜8に関する入力状態情報は、「0010」なので、このときの制御情報32aは、図3(c)のように「1101」となる。
パケット送信制御回路6は、タイムスタンプ値TS=4から送信周期が経過した時点、すなわちタイムスタンプ値TS=8となった時点で、タイムスタンプ値TS=5〜8の間に入力されたパケットの送信を送信バッファ3に指示する。
【0039】
これにより、パケット22aに誤り検出符号が付与されたパケット22bが受信局へ送信され、続いて制御情報32aに誤り検出符号が付与された制御情報32bが受信局へ送信される。
図2の例では、パケット22bの送信時に符号誤りが発生する。よって、受信局の誤り検出回路10は、受信したパケット22bを廃棄する。
【0040】
また、パケット22bに符号誤りが発生したことにより、タイムスタンプ値TS=5〜8の何れの時点においてもパケットを受信しなかったことになるので、受信局の受信状態管理テーブル13に記録される、タイムスタンプ値TS=5〜8に関する受信状態情報は、図3(f)に示すように「0000」となる。
タイムスタンプ値TS=5〜8に関する補正前の受信状態情報が「0000」で、受信した制御情報が「1101」なので、受信状態補正回路14による論理和演算の結果、補正された受信状態情報は、図3(g)に示すように「▲1▼▲1▼0▲1▼」となり、TS=5,6及び8の受信状態が「0」から「1」に更新される。
【0041】
したがって、ここではタイムスタンプ値TS=7に対応する受信状態情報が「0」となる。受信局の再送要求情報生成回路15は、補正後の受信状態情報が「・・・1101」なので、タイムスタンプ値TS=7のパケットの再送を要求する再送要求情報を生成する。
受信局の誤り検出符号付与回路7は、再送要求情報に誤り検出符号を付与し、誤り検出符号を付与した再送要求情報42cを送信回路8に出力する。送信回路8は、再送要求情報42cを送信局へ送信する。
【0042】
送信局の受信回路9は、再送要求情報42cを受信する。誤り検出回路10は、受信した再送要求情報42cの符号誤りを検出しなかった場合、再送要求情報42cから誤り検出符号を除去した情報をパケット送信制御回路6へ出力する。
【0043】
送信局のパケット送信制御回路6は、再送要求情報が入力された場合、タイムスタンプ値TS=8から送信周期が経過した時点、すなわちタイムスタンプ値TS=12となった時点で、再送要求情報が要求するタイムスタンプ値TS=7のパケットの再送を送信バッファ3に指示する。
こうして、タイムスタンプ値TS=7のパケットが送信バッファ3から出力され、このパケットに誤り検出符号が付与されたパケット22mが受信局へ送信される。
【0044】
続いて、パケット送信制御回路6は、タイムスタンプ値TS=9〜12の間に入力されたパケットの送信を送信バッファ3に指示する。
これにより、パケット23a,24aに誤り検出符号が付与されたパケット23b,24bが受信局へ送信され、続いて制御情報33aに誤り検出符号が付与された制御情報33bが受信局へ送信される。
【0045】
なお、送信局においてタイムスタンプ値TS=9〜12に関する入力状態情報は、「0101」なので、このときの制御情報33aは、図3(c)のように「1010」となる。
図2の例では、パケット23bの送信時に符号誤りが発生する。よって、受信局の誤り検出回路10は、受信したパケット23bを廃棄するが、パケット22m及び24bは正常に受信されている。
【0046】
パケット23bに符号誤りが発生したことにより、受信局の受信状態管理テーブル13に記録される、タイムスタンプ値TS=9〜12に関する受信状態情報は、図3(h)に示すように「0001」となる。また、TS=5〜8に関しては、パケット22mの受信により「11▲1▼1」となる。
タイムスタンプ値TS=9〜12に関する補正前の受信状態情報が「0001」で、受信した制御情報が「1010」なので、補正後の受信状態情報は、図3(i)に示すように「・・・▲1▼0▲1▼1」となる。
【0047】
受信局の再送要求情報生成回路15は、補正後の受信状態情報が「・・・1011」なので、タイムスタンプ値TS=10のパケットの再送を要求する再送要求情報を生成する。この再送要求情報に誤り検出符号が付与された再送要求情報43cが送信局へ送信される。
【0048】
送信局の誤り検出回路10は、受信した再送要求情報43cの符号誤りを検出しなかった場合、再送要求情報43cから誤り検出符号を除去した情報をパケット送信制御回路6へ出力する。
送信局のパケット送信制御回路6は、再送要求情報が入力された場合、タイムスタンプ値TS=12から送信周期が経過した時点、すなわちタイムスタンプ値TS=16となった時点で、再送要求情報が要求するタイムスタンプ値TS=10のパケットの再送を送信バッファ3に指示する。こうして、タイムスタンプ値TS=10のパケット23mが受信局へ送信される。
【0049】
続いて、パケット送信制御回路6は、タイムスタンプ値TS=13〜16の間に入力されたパケットの送信を送信バッファ3に指示する。ここでは、パケット入力がないので、制御情報34bのみが受信局へ送信される。
【0050】
次に、送信局においてタイムスタンプ値TS=17〜20に関する入力状態情報は、「1010」なので、このときの制御情報35aは、図3(c)のように「0101」となる。
パケット送信制御回路6は、タイムスタンプ値TS=16から送信周期が経過した時点、すなわちタイムスタンプ値TS=20となった時点で、タイムスタンプ値TS=17〜20の間に入力されたパケットの送信を送信バッファ3に指示する。
【0051】
これにより、パケット25a,26aに誤り検出符号が付与されたパケット25b,26bが受信局へ送信され、続いて制御情報35aに誤り検出符号が付与された制御情報35bが受信局へ送信される。
ここでは、符号誤りが発生しないので、受信局の受信状態管理テーブル13に記録される、タイムスタンプ値TS=17〜20に関する受信状態情報は、図3(l)に示すように「▲1▼0▲1▼0」となる。
【0052】
タイムスタンプ値TS=17〜20に関する補正前の受信状態情報が「1010」で、受信した制御情報が「0101」なので、補正後の受信状態情報は、図3(m)に示すように「・・・1▲1▼1▲1▼」となる。これにより、再送要求無しを示す再送要求情報45cが送信局へ送信される。
【0053】
以上の動作により、受信局の受信バッファ12には、タイムスタンプ値TS=3,7,12,10,17,19のパケットが順次格納されていくが、タイムスタンプ値TS=10のパケットに符号誤りが発生したために、TS=10のパケット23mよりもTS=12のパケット24bの方が先に受信される状況が発生する。また、パケットの再送が行われない場合であっても、例えばTS=17のパケット25bとTS=19のパケット26bでは、送信局への入力から送信までの待ち時間が異なっていたりする。
【0054】
このような遅延時間の大幅な揺らぎを補償するために、受信局の出力制御回路16は、受信バッファ12に格納された受信パケットと、この受信パケットから分離されたタイムスタンプ値TSとの対応関係を記録すると共に、タイムスタンプ・クロックが示す現在時刻を所定の付加遅延時間だけシフトさせた第2の時刻を管理し、この第2の時刻と一致するタイムスタンプ値のパケットが到着していた場合、このパケットの出力を受信バッファ12に指示する。
【0055】
具体的には、第2の時刻が3となったとき、タイムスタンプ値TS=3のパケット21dの出力を受信バッファ12に指示する。同様に、第2の時刻が7,10,12,17,19となったとき、タイムスタンプ値TS=7,10,12,17,19のパケット22d,23d,24d,25d,26dの出力を受信バッファ12に指示する。
【0056】
これにより、パケット23mとパケット24bの順番の逆転は、パケット23dとパケット24dのように修正されると共に、パケット21d,22d,23d,24d,25d,26dの各出力タイミングは、パケット21a,22a,23a,24a,25a,26aの各入力タイミングから付加遅延時間分だけずれたタイミングとなる。
【0057】
図4は、送信局から送出されるパケット21b,22b,23b,24b,25b,26b,22m,23mの構造を示す図である。図4において、TSはタイムスタンプ値、Dはユーザデータを収容したパケット、Cは誤り検出符号を表す。
送信局から送出されるパケットには、従来、タイムスタンプ値TSに加えてシーケンス番号が必要であったが、本発明ではシーケンス番号は不要である。
【0058】
その結果、シーケンス番号分の伝送容量の実質的な増加が可能であり、従来の通信システムと比べて伝送効率を向上させることができる。
なお、本発明では、タイムスタンプ値毎のパケットの入力状況を示す制御情報を受信局へ送信する必要があるが、シーケンス番号が1パケット当たり10〜16ビット程度の長さになるのに対し、本発明の制御情報は、1タイムスタンプ当たり1ビットである。したがって、制御情報の伝送によるオーバーヘッドが増えたとしても、全体としては従来の通信システムよりもオーバーヘッドを減らすことができる。
【0059】
なお、本実施の形態では、送信局側におけるパケットの入力状況を受信局側へ通知する制御情報として、送信周期毎に該当する送信周期内の入力状態をビットマップを用いて通知する例を示したが、受信局側において、制御情報の内容がどのタイムスタンプ値に関するものであるかを含め、送信局の入力状況が認識できるものであれば、如何なる形式の制御情報を用いても構わないことは言うまでもない。
【0060】
[実施の形態の2]
本発明を実施する際には、タイムスタンプ値TSとパケットの対応を1対1に限定できる必要がある。例えば、図2において、符号誤りが発生したタイムスタンプ値TS=7,10のパケットと同じタイムスタンプ値を有するパケットが他に存在しないため、TS=7,10のパケットの再送を要求すれば、送信局側では再送すべきパケットを特定することができる。
【0061】
タイムスタンプ値TSとパケットの対応が1対1であることを保証する簡易な方法としては、タイムスタンプ・クロックの刻み幅(周期)を、パケットが送信局に入力される最小時間間隔以下に設定すればよい。
これにより、同一タイムスタンプ値の間に複数のパケットが送信局に入力されることがなくなるので、タイムスタンプ値TSとパケットの対応を1対1に限定することができる。
【0062】
[実施の形態の3]
しかし、一般にはタイムスタンプ・クロックの刻み幅をあまり細かく設定はしないので、同一タイムスタンプ値TSの間に複数のパケットが送信局に入力される可能性がある。
そこで、本実施の形態では、図1に示した送信局のタイムスタンプ付与回路2の前に、送信局に入力されたパケットをいったん保存し、タイムスタンプ・クロックの周期毎に1つのパケットを読み出してタイムスタンプ付与回路2へ出力するリーキーバケット・バッファを設ける。
【0063】
図5は、本実施の形態のリーキーバケット・バッファによるタイムスタンプ値の補正の動作例を示す図である。図5において、51a〜56aは送信局に入力されたパケット、51b〜56bはリーキーバケット・バッファから出力されタイムスタンプ値TSが付与されたパケットを示す。
タイムスタンプ値TS=1,2,3・・・・の刻み幅は、パケット52aと53a、及びパケット54aと55aのように、パケットの入力の最小間隔より大きく設定されているため、同一のタイムスタンプ時刻に複数のパケットが入力される場合がある。
【0064】
このような場合、いったん入力されたパケットをリーキーバケット・バッファに収容し、タイムスタンプ・クロックの刻み幅周期で1つずつ出力することにより、パケット52bと53b、及びパケット54bと55bのように、異なるタイムスタンプ値TSが付与されて出力される。これにより、タイムスタンプ値TSの刻み幅を大きめに設定することが可能となり、タイムスタンプ値TSのビット長を短く設定し、オーバーヘッドを軽くすることができる。
【0065】
なお、以上述べた実施の形態は、全て本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。したがって、本発明の範囲は、特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、パケットの連続性を確認するためのシーケンス番号を省略しながらも、タイムスタンプ値のみをパケットに付与することにより、再送制御と遅延揺らぎ補償を両立することが可能であり、その結果、シーケンス番号分の伝送容量の実質的な増加が実現可能となり、伝送効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態となる通信システムの送受信局の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の通信システムによる符号誤り補償及び遅延揺らぎ補償の動作概要を示す図である。
【図3】 タイムスタンプ値、入力状態情報、制御情報及び受信状態情報を示す図である。
【図4】 図1の通信システムの送信局から送出されるパケットの構造を示す図である。
【図5】 本発明の他の実施の形態におけるリーキーバケット・バッファによるタイムスタンプ値の補正の動作例を示す図である。
【図6】 シーケンス番号を用いた従来の符号誤り補償の動作概要を示す図である。
【図7】 タイムスタンプを用いた従来の遅延揺らぎ補償の動作概要を示す図である。
【図8】 従来の通信システムの送受信局の構成を示すブロック図である。
【図9】 図8に示す従来の通信システムの送信局から送出されるパケットの構造を示す図である。
【符号の説明】
1…タイムスタンプ・クロック生成回路、2…タイムスタンプ付与回路、3…送信バッファ、4…パケット入力状態管理回路、5…制御情報生成回路、6…パケット送信制御回路、7…誤り検出符号付与回路、8…送信回路、9…受信回路、10…誤り検出回路、11…タイムスタンプ分離回路、12…受信バッファ、13…受信状態管理テーブル、14…受信状態補正回路、15…再送要求情報生成回路、16…出力制御回路、21a〜26a,21b〜26b,22m,23m,21d〜26d、51a〜56a、51b〜56b…パケット、31b〜35b…制御情報、41c〜45c…再送要求情報、TS…タイムスタンプ値。
Claims (4)
- 有線又は無線によって接続された送信局と受信局とから構成され、送信局と受信局間でパケット単位でデータの伝送を行う通信システムにおいて、
前記送信局は、タイムスタンプ・クロックを基にパケットの入力時刻を示すタイムスタンプ値を入力パケットに付与し、送信待ちのパケット及びタイムスタンプ値毎のパケットの入力状況を示す制御情報を受信局へ送信し、受信局からの再送要求情報に従って送信済みパケットを再送するものであり、
前記受信局は、符号誤りなしに受信したパケットのタイムスタンプ値に基づいてタイムスタンプ値毎のパケット受信の有無を記録し、この記録と受信した制御情報とに基づいて未受信のパケットの再送要求情報を送信局へ送信し、送信局側と同期したタイムスタンプ・クロックが示す現在時刻を所定の時間だけシフトさせた第2の時刻を生成し、この第2の時刻と一致するタイムスタンプ値のパケットを受信済みの場合、該パケットを出力するものであり、
タイムスタンプ値のみをパケットに付与して、通信中に発生する符号誤りと遅延揺らぎを補償することを特徴とする通信システム。 - 請求項1記載の通信システムにおいて、
前記送信局は、現在時刻を示すタイムスタンプ・クロックを生成する第1のタイムスタンプ・クロック生成手段と、
タイムスタンプ・クロックを基にタイムスタンプ値を入力パケットに付与するタイムスタンプ付与手段と、
タイムスタンプ値毎にパケット入力の有無を記録する入力状態管理手段と、
パケット入力の有無に基づいて前記制御情報を生成する制御情報生成手段と、
送信待ちパケット及び送信済みパケットを保存するための送信バッファと、
受信局から送信された再送要求情報を受信する第1の受信手段と、
送信バッファ内の送信待ちパケットと制御情報とを受信局へ送信すると共に、受信局からの再送要求情報に従って送信バッファ内の送信済みパケットを再送する第1の送信手段とを備え、
前記受信局は、送受信局間で同期した現在時刻を示すタイムスタンプ・クロックを生成する第2のタイムスタンプ・クロック生成手段と、
送信局から送信されたパケット及び制御情報を受信する第2の受信手段と、
受信したパケットの符号誤りの有無を判定する誤り検出手段と、
符号誤りなしに受信したパケットを保存するための受信バッファと、
符号誤りなしに受信したパケットからタイムスタンプ値を分離するタイムスタンプ分離手段と、
分離されたタイムスタンプ値に基づいて、タイムスタンプ値毎のパケット受信の有無を示す受信状態情報を記録管理する受信状態管理テーブルと、
受信状態情報と受信した制御情報に基づいて、送信局におけるパケット入力の有無と自局におけるパケット受信の有無をタイムスタンプ値毎に示すよう前記受信状態情報を補正する受信状態補正手段と、
補正後の受信状態情報に基づいて、送信局への入力が行われ、かつ自局において未受信のパケットの再送要求情報を生成する再送要求情報生成手段と、
再送要求情報を送信局へ送信する第2の送信手段と、
タイムスタンプ・クロックが示す現在時刻を所定の時間だけシフトさせた第2の時刻を生成し、この第2の時刻と一致するタイムスタンプ値のパケットが存在する場合、該パケットを受信バッファから出力させる出力制御手段とを備えることを特徴とする通信システム。 - 請求項1記載の通信システムにおいて、
前記タイムスタンプ・クロックの刻み幅の時間内に2つ以上のパケットが送信局に入力されないようにクロックレートを設定することを特徴とする通信システム。 - 請求項1記載の通信システムにおいて、
前記送信局は、前記タイムスタンプ値が付与される前の入力パケットをいったん保存し、前記タイムスタンプ・クロックの刻み幅毎に1つのパケットを読み出して出力するリーキーバケット・バッファを備え、このリーキーバケット・バッファから出力されたパケットに前記タイムスタンプ値を付与することを特徴とする通信システム。
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