JPH11340986A - 無線通信システムで用いられる装置とプログラム記録媒体 - Google Patents

無線通信システムで用いられる装置とプログラム記録媒体

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JPH11340986A
JPH11340986A JP14064998A JP14064998A JPH11340986A JP H11340986 A JPH11340986 A JP H11340986A JP 14064998 A JP14064998 A JP 14064998A JP 14064998 A JP14064998 A JP 14064998A JP H11340986 A JPH11340986 A JP H11340986A
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智 竹間
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • H04L47/28Flow control; Congestion control in relation to timing considerations
    • H04L47/283Flow control; Congestion control in relation to timing considerations in response to processing delays, e.g. caused by jitter or round trip time [RTT]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • H04L47/27Evaluation or update of window size, e.g. using information derived from acknowledged [ACK] packets

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、無線回線を介して他の装置と通信す
る無線通信システムで用いられる装置に関し、エンド・
エンド間でのデータ通信のスループットの向上を実現で
きるようにすることを目的とする。 【解決手段】自装置又はネットワークを介して接続され
る他の装置から、自装置を送信先として指定するデータ
の送信要求が発行されたのか否かを監視する監視手段1
0と、監視手段10が送信要求の発行を検出するとき
に、データの受信先となるプロセス12を生成するとと
もに、そのプロセス12に対応付けてバッファ13を生
成する生成手段11と、バーチャルサーキット型通信に
従って、送信要求発行元からプロセス12にデータ転送
を行ってバッファ13に格納する転送手段14と、バッ
ファ13に格納されるデータを無線回線を介して他の装
置に送信する送信手段15とを備えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線回線を介して
他の装置と通信する無線通信システムで用いられる装置
と、その装置の実現に用いられるプログラムが格納され
るプログラム記録媒体とに関し、特に、エンド・エンド
間でのデータ通信のスループットの向上を実現する無線
通信システムで用いられる装置と、その装置の実現に用
いられるプログラムが格納されるプログラム記録媒体と
に関する。
【0002】最近、携帯端末が、無線回線を介して公衆
網に接続されるゲートウェイと接続して、そのゲートウ
ェイを介して、インターネットに接続されるサーバなど
と通信していくことが広く行われている。
【0003】このような場合、無線回線が不安定な回線
であることから、エンド・エンド間でのデータ通信のス
ループットの低下が避けられない。これから、このエン
ド・エンド間でのデータ通信のスループットの向上を実
現する技術の構築が叫ばれている。
【0004】
【従来の技術】一般に、コンピュータネットワークで
は、電話のように、先ず最初に、目的のノードに対して
呼(Connection)を設定してから、その呼に対してデー
タの送受信を行い、その後で、その呼を解除するという
バーチャルサーキット型の通信を用いている。
【0005】このバーチャルサーキット型の通信では、
通信するエンド・エンド間で、再送制御やエラー回復や
順序制御や流量制御や混雑制御などの制御が行われるこ
とで、呼の信頼性が保証され、送信した情報が失われた
り変化したりすることなく、受信側で正しい順番のデー
タが得られることを実現している。
【0006】従来では、図34に示すように、通信する
エンド・エンド間に、無線回線が介在する場合にも、こ
のバーチャルサーキット型の通信に従って、エンド・エ
ンド間でデータを通信するという構成を採っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術に従っていると、不安定な回線である無線
回線により、エンド・エンド間でのデータ通信のスルー
プットが大きく低下するのを避けられない。
【0008】すなわち、図35に示すように、無線回線
のデータリンク層(無線回線は物理層とデータリンク層
という2つのレイヤ層からなる)のプロトコルでも、上
位層のプロトコルとは別に、相手に確実にデータを転送
するための機構として、再送制御やエラー制御が行われ
ている。
【0009】この場合、例えば、インターネットで一般
に使われているトランスポート層のTCP(Transmissi
on Control Protocol)を例に挙げると、送信ノードは受
信ノードまでのラウンドトリップ時間(RTT)を測定
し、その時間を基に再送制御に使うタイマ時間を設定す
る。この設定したタイマ時間内に、受信ノードから受信
確認応答(ACK)が返ってこないと、再度、データを
送り直すことをしてデータの信頼性を保証している。
【0010】このとき、エンド・エンド間に不安定な無
線回線があり、その無線回線で行われるデータリンク層
の再送が発生すると、その再送時間がTCPでの再送タ
イマ時間に加味され、それにより長いタイマ時間が設定
されてしまうことになる。これから、TCPでのセグメ
ントデータが喪失された場合に、直ぐに再送が起こら
ず、エンド・エンド間でのデータ通信のスループットが
大きく低下する。
【0011】更に、TCPでは、再送のときに、再送原
因が輻輳にあると見なして、輻輳を抑止するためのスロ
ースタートの制御を行う。すなわち、通常は、複数のセ
グメントデータをまとめて先送りするウィンドウ制御を
行っているが、再送を開始するときには、この大きさを
最小単位にして輻輳となる原因をなくすようにと通信を
開始する。これから、安定状態に比べてACKの発生率
が増え、エンド・エンド間でのデータ通信のスループッ
トが大きく低下する。
【0012】無線回線が不安定な回線であることを考慮
して、特開平9-219880 号では、無線通信システムを構
成する移動端末やサーバにバッファメモリを備える構成
を採って、無線回線の切り替え時や無線回線が切断され
そうなレベル状態にあるときに、無線回線に送出するデ
ータをそのバッファメモリに一時的に蓄えて、無線回線
が切り替わった後やレベル状態が復帰するときに、その
バッファメモリに蓄えておいたデータからデータ通信を
再開するという技術が開示されている。
【0013】しかしながら、この先行技術では、上位レ
イヤ層のプロトコルについて考慮しておらず、これか
ら、上位レイヤ層であるトランスポート層にTCPのよ
うな再送制御があると、無線回線を含んで再送タイマを
設定するといった制御が働くことで、エンド・エンド間
でのデータ通信のスループットが大きく低下するのを避
けられない。
【0014】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、無線回線を介して他の装置と通信する構成を
採るときにあって、エンド・エンド間でのデータ通信の
スループットの向上を実現する新たな無線通信システム
で用いられる装置の提供と、その装置の実現に用いられ
るプログラムが格納される新たなプログラム記録媒体の
提供とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の原理構成
を図示する。図中、1は本発明を具備する送信側装置、
2は本発明を具備する受信側装置である。本発明の送信
側装置1は、無線回線を介して、本発明の受信側装置2
と通信する。
【0016】本発明の送信側装置1は、監視手段10
と、生成手段11と、プロセス12と、バッファ13
と、転送手段14と、送信手段15と、検出手段16
と、特定手段17と、キャッシュメモリ18と、検索手
段19とを備える。
【0017】監視手段10は、自装置又はネットワーク
を介して接続される他の装置から、自装置を送信先とし
て指定するデータの送信要求が発行されたのか否かを監
視する。生成手段11は、監視手段10が自装置を送信
先として指定するデータの送信要求の発行を検出すると
きに、データの受信先となるプロセス12を生成すると
ともに、そのプロセス12に対応付けてバッファ13を
生成する。
【0018】転送手段14は、バーチャルサーキット型
通信に従って、送信要求発行元からプロセス12にデー
タ転送を行ってバッファ13に格納する。送信手段15
は、バッファ13に格納されるデータを無線回線を介し
て他の装置に送信する。検出手段16は、バッファ13
のデータ格納状態を検出する。
【0019】特定手段17は、無線回線が切断されると
きに、切断時点での送信データのシーケンス番号を特定
する。キャッシュメモリ18は、送信手段15のデータ
送信に応答して返答されるデータを格納する。検索手段
19は、送信要求発行元の要求するデータがキャッシュ
メモリ18に登録されているのか否かを検索する。
【0020】一方、本発明の受信側装置2は、受信手段
20と、監視手段21と、生成手段22と、プロセス2
3と、転送手段24と、キャッシュメモリ25と、検索
手段26とを備える。
【0021】受信手段20は、無線回線を介して送られ
てくるデータを受信する。監視手段21は、受信手段2
0が無線回線のレイヤ層で切断されたプロトコルに従う
データを受信したのか否かを監視する。
【0022】生成手段22は、監視手段21が該当する
データの受信を検出するときに、そのデータの受信先と
なるプロセス23を生成する。転送手段24は、バーチ
ャルサーキット型通信に従って、プロセス23の受信す
るデータを送信要求先にデータ転送する。
【0023】キャッシュメモリ25は、転送手段24の
データ転送に応答して返答されるデータを格納する。検
索手段26は、無線回線を介して送られてきたデータの
要求するデータがキャッシュメモリ25に登録されてい
るのか否かを検索する。
【0024】ここで、本発明の送信側装置1の持つ機能
や、本発明の受信側装置2の持つ機能は、具体的にはプ
ログラムで実現されるものであり、このプログラムは、
フロッピィディスクなどに格納されたり、サーバなどの
ディスクなどに格納され、それらから送信側装置1や受
信側装置2にインストールされてメモリ上で動作するこ
とで、本発明を実現することになる。
【0025】このように構成される本発明の送信側装置
1では、監視手段10が、自装置又はネットワークを介
して接続される他の装置から、自装置を送信先として指
定するデータの送信要求が発行されたことを検出する
と、生成手段11は、データの受信先となるプロセス1
2を生成するとともに、そのプロセス12に対応付けて
バッファ13を生成する。
【0026】この生成手段11の生成処理を受けて、転
送手段14は、バーチャルサーキット型通信に従って、
送信要求発行元からプロセス12にデータ転送を行って
バッファ13に格納し、これ受けて、送信手段15は、
バッファ13に格納されるデータを無線回線を介して他
の装置に送信する。
【0027】このとき、自装置が送信先として指定され
ることで、送信先の装置が指定されていないので、送信
手段15は、例えば、送信要求先とそれを展開する装置
のアドレスとの対応関係を管理するファイルを参照する
ことで、送信先のアドレスを得てそれを送信するという
ように、無線回線のレイヤ層より上位のレイヤ層で指定
すべき送信先情報を送信することがある。この構成によ
り、データの送信要求発行元にとっては、あたかも送信
先がそこにあるかのように見えるプロキシーとして動作
することになる。
【0028】このように、本発明の送信側装置1では、
図2に示すように、トランスポート層で行われるデータ
保証の再送制御を無線回線の手前で終端させ、不安定な
無線回線のデータ転送については、その無線回線のデー
タリンク層のプロトコルを利用して行うことで、エンド
・エンド間でのデータ通信のスループットの向上を実現
する。
【0029】この構成を採るときにあって、検出手段1
6が、バッファ13が溢れそうになることを検出する
と、転送手段14は、バーチャルサーキット型通信の通
信速度が遅くなるようにと制御することで、バッファ1
3が溢れないようにと制御する。
【0030】また、特定手段17が、無線回線の切断時
点での送信データのシーケンス番号を特定すると、送信
手段15は、無線回線が再接続されるときに、その特定
されたシーケンス番号からデータ送信を再開すること
で、相手が受信したデータを重複して無線回線上に送信
することを避けるように制御する。
【0031】また、送信手段15は、複数のバッファ1
3が同時に生成されるときにあって、それらのバッファ
13に設定される優先度に従い、優先度の高いバッファ
13から順番にデータを送信したり、優先度の高いバッ
ファ13の送信周期を短く設定しつつデータを送信する
ことがある。
【0032】また、検索手段19が、送信要求発行元の
要求するデータがキャッシュメモリ18に登録されてい
ることを検索すると、送信手段15による送信処理を行
うことなく、直ちに、その検索されたデータが送信要求
発行元に通知されることになる。
【0033】一方、このように構成される本発明の受信
側装置2では、受信手段20が無線回線のレイヤ層で切
断されたプロトコルに従うデータを受信すると、生成手
段22は、そのデータの受信先となるプロセス23を生
成する。
【0034】この生成手段22の生成処理を受けて、転
送手段24は、バーチャルサーキット型通信に従って、
生成されたプロセス23の受信するデータを送信要求先
にデータ転送する。
【0035】このように、本発明の受信側装置2では、
トランスポート層で行われるデータ保証の再送制御を無
線回線の手前で終端させ、不安定な無線回線のデータ転
送については、その無線回線のデータリンク層のプロト
コルを利用して行う本発明の送信側装置1の送信するデ
ータを受信することで、エンド・エンド間でのデータ通
信のスループットの向上を実現する。
【0036】この構成を採るときにあって、検索手段2
6が、送信要求発行元の要求するデータがキャッシュメ
モリ25に登録されていることを検索すると、送信要求
先にデータ転送することなく、直ちに、その検索された
データが送信要求発行元に通知されることになる。
【0037】このように、本発明によれば、トランスポ
ート層で行われるデータ保証の再送制御を無線回線の手
前で終端させ、不安定な無線回線のデータ転送について
は、その無線回線のデータリンク層のプロトコルを利用
して行うことで、エンド・エンド間でのデータ通信のス
ループットの向上を実現できるようになる。
【0038】そして、本発明によれば、データの送信要
求発行元にとっては、あたかも送信先がそこにあるかの
ように見えるプロキシーとして動作することを実現でき
るようになる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に従って本発明
を詳細に説明する。ここで、以下に説明する実施例で
は、インターネットで一般に使われているトランスポー
ト層のTCP(Transmission Control Protocol)と、ネ
ットワーク層のIP(Internet Protocol)とを用いるこ
とを想定している。
【0040】図3に、本発明を具備する情報システムの
一実施例を図示する。図中、30はクライアントであっ
て、アプリケーションプログラム300を展開してサー
ビス要求を発行するもの、40はサーバであって、サー
ビスプログラム400を展開し、無線回線を介してクラ
イアント30と接続されて、クライアント30にサービ
スを提供するものである。なお、この実施例では、クラ
イアント30とサーバ40とが1対1に通信することを
想定している。
【0041】クライアント30は、携帯電話とデータ通
信アダプタとから構成される無線機301と、無線機3
01を接続するインタフェースを介してデータを送信す
る送信ルーチン302と、無線機301を接続するイン
タフェースを介してデータを受信する受信ルーチン30
3と、TCPで指定されるポート番号(サービスプログ
ラム400を指定するもの)を監視するデーモンプログ
ラム304と、アプリケーションプログラム300が
「サービスプログラム名(あるいはポート番号)、loca
lhost 」を宛先として指定してサービス要求を発行する
ときに生成されて、アプリケーションプログラム300
との間に張られるソケットを使い、バーチャルサーキッ
ト型通信に従って、アプリケーションプログラム300
の発行するデータを受け取る子プロセス305と、子プ
ロセス305に対応付けて生成されて、子プロセス30
5の受け取るデータを格納するバッファ306とを備え
る。
【0042】ここで、「localhost 」は、自装置のIP
アドレス(IPで指定されるノードのアドレス)を示し
ており、「サービスプログラム名(あるいはポート番
号)、localhost 」は、自装置に展開されるサービスプ
ログラム400(本来は展開されていない)を宛先とし
て指定することを意味している。
【0043】一方、サーバ40は、携帯電話とデータ通
信アダプタとから構成される無線機無線機401と、無
線機401を接続するインタフェースを介してデータを
受信する受信ルーチン402と、無線機401を接続す
るインタフェースを介してデータを送信する送信ルーチ
ン403と、受信ルーチン402が自装置を宛先とする
とともに、無線回線のレイヤ層で切断されたプロトコル
に従うデータを受信したのか否かを監視するデーモンプ
ログラム404と、デーモンプログラム404が該当す
るデータの受信を検出するときに生成されて、サービス
プログラム400との間に張られるソケットを使い、バ
ーチャルサーキット型通信に従って、クライアント30
から送られてくるデータをサービスプログラム400に
転送する子プロセス405と、子プロセス405の受け
取る宛先ポート番号を監視して、その宛先ポート番号の
指すサービスプログラム400を起動するサービスデー
モンプログラム406とを備える。
【0044】なお、図示していないが、受信側となるサ
ーバ40にも、受信ルーチン402に対応付けてバッフ
ァが設けられることになるが、このバッファはデータ転
送の速度差を吸収するために設けられるものではなく
て、単なるメモリ渡しのために設けられることになる。
【0045】ここで、クライアント30やサーバ40に
展開されるプログラムは、フロッピィディスクなどに格
納されたり、サーバなどのディスクなどに格納され、そ
れらからインストールされることになる。
【0046】TCPを用いる場合、送信元ポート番号と
宛先ポート番号とを指定することで、送信側のプログラ
ムと受信側のプログラムとを接続する構成を採る。これ
から、このように構成される図3の実施例では、クライ
アント30は、デーモンプログラム304を走らせるこ
とでポートを監視して、アプリケーションプログラム3
00からの接続要求を待つ。
【0047】この状態にあるときに、図中の「1」に示
すように、アプリケーションプログラム300が起動さ
れると、アプリケーションプログラム300は、サーバ
40の提供するサービスが必要となるときには、サービ
スプログラムを示すポート番号とともに、自装置への接
続を指示する「localhost 」を指定してサービス要求を
発行するので、デーモンプログラム304は、図中の
「2」に示すように、ポートを監視することで、この
「localhost 」を指定するサービス要求が発行されたの
か否かを監視する。
【0048】デーモンプログラム304は、アプリケー
ションプログラム300から「localhost 」を指定して
サービス要求が発行されることを検出すると、サーバ4
0へのデータ転送を行うために、図中の「3」に示すよ
うに、データ転送の仲介処理を実行する子プロセス30
5を生成するとともに、それに対応付けてバッファ30
6を生成する。この子プロセス305及びバッファ30
6は、アプリケーションプログラム300の識別番号と
なるセッション番号対応に生成されることになる。
【0049】子プロセス305が生成されると、アプリ
ケーションプログラム300は、図中の「4」に示すよ
うに、子プロセス305との間にソケットコネクション
を確立して、バーチャルサーキット型通信を使って、サ
ーバ40に転送するデータを子プロセス305に転送す
る。これを受けて、子プロセス305は、図中の「5」
に示すように、無線機301に回線接続の指示を与える
ことで無線回線を接続するとともに、アプリケーション
プログラム300から転送されてくるデータをバッファ
306に格納し、これを受けて、送信ルーチンは、その
バッファ306に格納されるデータを無線機301に送
出する。
【0050】従来であれば、クライアント30のアプリ
ケーションプログラム300は、サーバ40のサービス
デーモンプログラム406に対して、サービス要求先と
なるサービスプログラム400を指定してサービス要求
を発行するのに対して、本発明では、自装置のIPアド
レスとなる「localhost 」を指定してサービス要求を発
行することで、不安定な要因のないバーチャルサーキッ
ト型通信に従って、サーバ40に転送するデータをクラ
イアント30内のバッファ306に格納するように処理
する。
【0051】このように、本発明を具備するクライアン
ト30は、トランスポート層で行われるデータ保証の再
送制御を、無線回線の手前で一度終端させる構成を採る
のである。
【0052】子プロセス305からの転送指示を受け取
ると、無線機301は、無線回線のデータリンク層での
再送制御などを行いながら、無線回線に従って、送信ル
ーチンの送出処理により送られてくるバッファ306の
データをサーバ40に送信する。
【0053】この無線回線による送信処理は、無線回線
が不安定な回線であることから送信速度が遅くなり、こ
れから、アプリケーションプログラム300から子プロ
セス305への高速なデータ転送速度との速度差を吸収
するために、バッファ306を設ける構成を採るのであ
る。
【0054】上述したように、従来であれば、クライア
ント30のアプリケーションプログラム300は、サー
バ40のサービスデーモンプログラム406に対して、
サービス要求先となるサービスプログラム400を指定
してサービス要求を発行するのに対して、本発明では、
自装置のIPアドレスとなる「localhost 」を指定して
サービス要求を発行することで、TCP/IPを無線回
線の手前で終端させている。従って、そのままでは、サ
ーバ40はサービスプログラム400を起動できない。
【0055】すなわち、TCP/IPが終端されなけれ
ば、無線回線のレイヤ層のヘッダに包まれて、TCP/
IPで指定されたポート番号やIPアドレスがサーバ4
0に通知されることになるのに対して、TCP/IPが
無線回線の手前で終端されてしまうと、TCP/IPで
指定されたポート番号やIPアドレスがサーバ40に通
知されないことで、サーバ40はサービスプログラム4
00を起動できないことになる。
【0056】そこで、サーバ40に対するサービス要求
にあたって、クライアント30は、図4に示すように、
例えば、データの送信に先立って、アプリケーションプ
ログラム300の指定するポート番号と、アプリケーシ
ョンプログラム300のセッション番号(Sn)とをサ
ーバ40に送り、続いて、データを送信していくように
処理することになる。
【0057】ここで、セッション番号は、アプリケーシ
ョンプログラム300毎に割り付けられる番号で、異な
るアプリケーションプログラム300から同一のポート
番号の指すサービスプログラム400に対してサービス
要求が発行されるときに、それを識別するために割り付
けられることになる。なお、セッション番号はデーモン
プログラム304が割り付け、ポート番号はOSが割り
付けていくことになる。
【0058】一方、サーバ40の側では、デーモンプロ
グラム404は、図中の「6」に示すように、受信ルー
チン402が自装置を宛先とするとともに、無線回線の
レイヤ層で切断されたプロトコルに従うデータ(すなわ
ち、クライアント30の送信するデータ)を受信したの
か否かを監視する。受信ルーチン402が該当するデー
タの受信を検出すると、デーモンプログラム404は、
サービスプログラム400へのデータ転送を行うため
に、図中の「7」で示すように、受信ルーチン402の
受信するデータを受け取る子プロセス405を生成す
る。
【0059】ここで、子プロセス405は、クライアン
ト30の子プロセス305と同様に、アプリケーション
プログラム300の識別番号となるセッション番号対応
に生成されることになる。
【0060】このようにして生成されると、子プロセス
405は、クライアント30から送られてくるポート番
号の指すサービスデーモンプログラム406(ポート番
号の指すサービスプログラム400を起動するもの)に
対して、図中の「8」に示すように接続要求を発行し、
これに応答して、図中の「9」に示すように、サービス
デーモンプログラム406は、アプリケーションプログ
ラム300のサービス要求先となるサービスプログラム
400を起動する。
【0061】この起動を受けて、子プロセス405は、
図中の「10」に示すように、起動されたサービスプロ
グラム400との間にソケットコネクションを確立し
て、バーチャルサーキット型通信を使って、クライアン
ト30から送られてくるデータをサービスプログラム4
00に転送する。
【0062】このようにして、本発明を具備するサーバ
40は、本発明を具備するクライアント30により送ら
れてくるデータを受信していくのである。図3の実施例
では、クライアント30がサービス要求を発行して、こ
れをサーバ40に通知していくときの処理について説明
したが、このサービス要求に応答してサービスプログラ
ム400がサービスを実行して、そのサービス結果をア
プリケーションプログラム300に返信していく場合に
は、図3で説明したクライアント30の送信処理がサー
バ40で実行され、図3で説明したサーバ40の受信処
理がクライアント30で実行されることになる。
【0063】次に、このように構成される図3の実施例
で実行される図5ないし図14の処理フローについて説
明する。ここで、図5はクライアント30の実行する全
体的な処理フローの一実施例、図6はクライアント30
の書込ルーチンの実行する処理フローの一実施例、図7
はクライアント30の送信ルーチン302の実行する処
理フローの一実施例、図8はクライアント30の受信ル
ーチン303の実行する処理フローの一実施例、図9は
クライアント30の読取ルーチンの実行する処理フロー
の一実施例、図10はサーバ40の実行する全体的な処
理フローの一実施例、図11はサーバ40の受信ルーチ
ン402の実行する処理フローの一実施例、図12はサ
ーバ40の読取ルーチンの実行する処理フローの一実施
例、図13はサーバ40の書込ルーチンの実行する処理
フローの一実施例、図14はサーバ40の送信ルーチン
403の実行する処理フローの一実施例である。
【0064】クライアント30は、図5の処理フローに
示すように、先ず最初に、ステップ1で、初期化処理を
行い、ソケットを用意する。続いて、ステップ2で、送
信スレッドとなる送信ルーチン302を起動し、続くス
テップ3で、受信スレッドとなる受信ルーチン303を
起動する。
【0065】続いて、ステップ4で、「localhost 」を
指定するポートへの接続要求が発行されるのを待って、
発行されると、ステップ5に進んで、子プロセス305
とバッファ306とを生成する。
【0066】子プロセス305を生成すると、ステップ
6で示すように、アプリケーションプログラム300と
子プロセス305との間にソケットを張る。続いて、ス
テップ7で、ソケットに対応するセッション番号を取得
して記憶する。続いて、ステップ8で、無線回線が接続
済みであるのか否かを判断して、未接続であることを判
断するときには、ステップ9に進んで、無線回線を接続
する。
【0067】続いて、ステップ10で、ポート番号情報
にセッション番号を付加した制御パケットにしてバッフ
ァ306に書き出す。続いて、ステップ11で、書込ル
ーチン(バッファ306への書込処理を実行するもので
あって、例えば、バッファ306対応に用意される)に
従って、ソケットから送られてくるデータをバッファ3
06に書き込むとともに、送信ルーチン302に従っ
て、バッファ306に格納されるデータを無線回線を介
してサーバ40に送信する。
【0068】ここで、クライアント30が受信側となる
ときには、ステップ12で示すように、受信ルーチン3
03に従って、上述したメモリ渡しのバッファにデータ
を受信していくとともに、読取ルーチン(メモリ渡しの
バッファからの読取処理を実行するものであって、例え
ば、メモリ渡しのバッファ対応に用意される)に従っ
て、そのメモリ渡しのバッファからデータを読み出して
ソケットに投入していくことになる。
【0069】続いて、ステップ13で、全通信が終了し
たのか否かを判断して、全通信が終了していないことを
判断するときには、無線回線を切断することなく、この
セッションの処理を終了し、全通信が終了することを判
断するときには、無線回線を切断してから処理を終了す
る。
【0070】このとき実行する書込ルーチンの処理につ
いて説明するならば、図6の処理フローに示すように、
ソケットからデータを読み出して、該当するセッション
番号を含むヘッダを付加し、それをバッファ306に書
き込む。そして、ソケットが存続するのか否かを判断し
て、ソケットが存続することを判断するときには、デー
タがあるのか否かを判断して、データがあることを判断
するときには、ソケットからデータを読み出していくこ
とで行う。
【0071】また、このとき実行する送信ルーチン30
2の処理について説明するならば、図7の処理フローに
示すように、バッファ306にデータが格納されている
のか否かを判断して、データが格納されていることを判
断するときには、バッファ306からデータを読み出し
て無線回線に送信し、このとき、無線回線が切断してい
るときには、再接続後に再送を行い、無線回線が切断し
ていないときには、バッファ306から送信したデータ
をクリアしていくことで行う。
【0072】また、クライアント30が受信側となると
きに動作する受信ルーチン303の処理について説明す
るならば、図8の処理フローに示すように、無線回線か
らのデータがあるのか否かを判断して、あることを判断
するときには、データを読み出し、上述したメモリ渡し
の受信バッファに書き出す。そして、無線回線が切断さ
れたのか否かを判断して、切断された場合には、再接続
していくことで、無線回線からのデータの読み出しを実
行していく。
【0073】また、クライアント30が受信側となると
きに動作する読取ルーチンの処理について説明するなら
ば、図9の処理フローに示すように、上述したメモリ渡
しの受信バッファにデータが格納されているのか否かを
判断して、データが格納されていることを判断するとき
には、メモリ渡しの受信バッファからデータを読み出
し、ヘッダを取り外す。そして、そのヘッダからデータ
が制御パケットであるのか否かを判断して、制御パケッ
トであることを判断するときには、制御パケットの指定
する制御情報を処理し、制御パケットでないことを判断
するとき、すなわち、通信データであることを判断する
ときには、セッション番号の指すソケットへデータを送
出する。そして、この処理をソケットが存続する間実行
することで行う。
【0074】一方、サーバ40は、クライアント30か
らのデータ送信を受けて、図10の処理フローに示すよ
うに、先ず最初に、ステップ1で、初期化処理を行い、
ソケットを用意する。続いて、ステップ2で、無線回線
への着信を待って、無線回線への着信を検出すると、ス
テップ3に進んで、送信スレッドとなる送信ルーチン4
03を起動し、続くステップ4で、受信スレッドとなる
受信ルーチン402を起動する。
【0075】続いて、ステップ5で、上述したメモリ渡
しの受信バッファにポート番号情報が格納されるのを待
って、格納されない場合には、ステップ6に進んで、無
線回線を切断し、格納される場合には、ステップ7に進
んで、セッション番号対応に子プロセス405を生成す
る。
【0076】子プロセス405を生成すると、ステップ
8で示すように、ポート番号に従って、サービス要求先
のサービスプログラム400と子プロセス405との間
にソケットを張る。続いて、ステップ9で、ソケットと
セッション番号との対応関係を記憶する。
【0077】続いて、ステップ11で、受信ルーチン4
02に従って、無線回線を介して送られてくるデータを
受信して上述したメモリ渡しのバッファに格納していく
とともに、読取ルーチン(メモリ渡しのバッファからの
読取処理を実行するものであって、例えば、メモリ渡し
のバッファ対応に用意される)に従って、そのメモリ渡
しのバッファからの読み出しを実行して、ソケットに投
入することでサービスプログラム400に転送する。
【0078】ここで、サーバ40が送信側となるときに
は、ステップ10で示すように、書込ルーチンに従っ
て、クライアント30のバッファ306に相当するバッ
ファ(書込ルーチンは、例えば、このバッファ対応に用
意される)への書込処理を実行するとともに、送信ルー
チン403に従って、そのバッファに格納されるデータ
を無線回線を介してクライアント30に送信する。
【0079】そして、最後に、ステップ12で、ソケッ
トを解放して処理を終了する。このとき実行する受信ル
ーチン402の処理について説明するならば、図11の
処理フローに示すように、無線回線が切断されているの
か否かを判断して、無線回線が切断されていることを判
断するときには、再接続タイマを起動し、その再接続タ
イマの設定時間内に再接続ができたのか否かを判断し
て、再接続できたことを判断するときには再接続タイマ
を停止する。すなわち、無線回線が切断するときには、
送信側であるクライアント30の方で再接続を試行する
ので、その試行を待つのである。そして、無線回線が切
断されていないときには、無線回線からのデータを受信
して、上述したメモリ渡しの受信バッファに書き出して
いくことで行う。
【0080】また、このとき実行する読取ルーチンの処
理について説明するならば、図12の処理フローに示す
ように、メモリ渡しの受信バッファにデータが格納され
ているのか否かを判断して、データが格納されているこ
とを判断するときには、メモリ渡しの受信バッファから
データを読み出し、ヘッダを取り外す。そして、そのヘ
ッダからデータが制御パケットであるのか否かを判断し
て、制御パケットであることを判断するときには、制御
パケットの指定する制御情報を処理し、制御パケットで
ないことを判断するとき、すなわち、通信データである
ことを判断するときには、セッション番号の指すソケッ
トへデータを送出する。そして、この処理をソケットが
存続する間実行することで行う。
【0081】また、サーバ40が送信側となるときに動
作する書込ルーチンの処理について説明するならば、図
13の処理フローに示すように、ソケットからデータを
読み出して、該当するセッション番号を含むヘッダを付
加し、それをクライアント30のバッファ306に相当
するバッファに書き込む。そして、ソケットが存続する
のか否かを判断して、存続することを判断するときに
は、続けて、ソケットからデータを読み出していくこと
で行う。
【0082】また、サーバ40が送信側となるときに動
作する送信ルーチン403の処理について説明するなら
ば、図14の処理フローに示すように、クライアント3
0のバッファ306に相当するバッファにデータが格納
されているのか否かを判断して、データが格納されてい
ることを判断するときには、そのバッファからデータを
読み出して無線回線に送信し、このとき、無線回線が切
断しているときには、再接続タイマがタイムオーバーし
ないことを条件にしつつ再接続を行って再送を行い、無
線回線が切断していないときには、そのバッファから送
信したデータをクリアしていくことで行う。次に、図1
5に示す本発明を具備する情報システムの他の実施例に
ついて説明する。
【0083】この実施例と図3の実施例との違いは、図
3の実施例では、無線の着信先がサーバ40であり、そ
こにサービスプログラム400が展開されているのに対
して、この実施例では、無線の着信先がゲートウェイ5
0で、サービスプログラム400を展開するサーバ40
は、このゲートウェイ50にインターネット60を介し
て接続されている点にある。
【0084】この構成の違いにより、ゲートウェイ50
は、無線機501と、受信ルーチン502と、送信ルー
チン503と、受信ルーチン502が無線回線のレイヤ
層で切断されたプロトコルに従うデータ(すなわち、ク
ライアント30の送信するデータ)を受信したのか否か
を監視するデーモンプログラム504と、デーモンプロ
グラム504が該当するデータの受信を検出するときに
生成されて、サービスプログラム400との間に張られ
るソケットを使い、バーチャルサーキット型通信に従っ
て、クライアント30から送られてくるデータをサービ
スプログラム400に転送する子プロセス505とを備
える。
【0085】一方、サーバ40は、子プロセス505の
受け取る宛先ポート番号を監視して、その宛先ポート番
号の指すサービスプログラム400を起動するサービス
デーモンプログラム406を備える。
【0086】そして、更に、クライアント30は、ポー
ト番号とIPアドレスとの対応関係を管理する設定ファ
イル307を備えたり、ゲートウェイ50は、ポート番
号とIPアドレスとの対応関係を管理する設定ファイル
506を備える。
【0087】このように構成される図15の実施例で
は、クライアント30は、デーモンプログラム304を
走らせることでポートを監視して、アプリケーションプ
ログラム300からの接続要求を待つ。
【0088】この状態にあるときに、図中の「1」に示
すように、アプリケーションプログラム300が起動さ
れると、アプリケーションプログラム300は、サーバ
40の提供するサービスが必要となるときには、サービ
スプログラムを示すポート番号とともに、自装置への接
続を指示する「localhost 」を指定してサービス要求を
発行するので、デーモンプログラム304は、図中の
「2」に示すように、ポートを監視することで、この
「localhost 」を指定するサービス要求が発行されたの
か否かを監視する。
【0089】デーモンプログラム304は、アプリケー
ションプログラム300から「localhost 」を指定して
サービス要求が発行されることを検出すると、サーバ4
0へのデータ転送を行うために、図中の「3」に示すよ
うに、データ転送の仲介処理を実行する子プロセス30
5を生成するとともに、それに対応付けてバッファ30
6を生成する。この子プロセス305及びバッファ30
6は、アプリケーションプログラム300の識別番号と
なるセッション番号対応に生成されることになる。
【0090】子プロセス305が生成されると、アプリ
ケーションプログラム300は、図中の「4」に示すよ
うに、子プロセス305との間にソケットコネクション
を確立して、バーチャルサーキット型通信を使って、サ
ーバ40に転送するデータを子プロセス305に転送す
る。これを受けて、子プロセス305は、図中の「5」
に示すように、無線機301に回線接続の指示を与える
ことで無線回線を接続するとともに、アプリケーション
プログラム300から転送されてくるデータをバッファ
306に格納し、これを受けて、送信ルーチンは、その
バッファ306に格納されるデータを無線機301に送
出する。
【0091】このとき、「localhost 」が指定されてい
ることで、インターネット60の先に接続されているサ
ーバ40のIPアドレスを知ることができないので、子
プロセス305は、図中の「6」に示すように、指定さ
れるポート番号を検索キーにして設定ファイル307を
参照することで、サーバ40のIPアドレスを得る。
【0092】子プロセス305からの転送指示を受け取
ると、無線機301は、無線回線のデータリンク層での
再送制御などを行いながら、無線回線に従って、送信ル
ーチンの送出処理により送られてくるバッファ306の
データをサーバ40に送信する。
【0093】上述したように、従来であれば、クライア
ント30のアプリケーションプログラム300は、サー
バ40のサービスデーモンプログラム406に対して、
サービス要求先となるサービスプログラム400を指定
してサービス要求を発行するのに対して、本発明では、
自装置のIPアドレスとなる「localhost 」を指定して
サービス要求を発行することで、TCP/IPを無線回
線の手前で終端させている。従って、そのままでは、サ
ーバ40はサービスプログラム400を起動できない。
【0094】そこで、サーバ40に対するサービス要求
にあたって、送信ルーチン302は、図16に示すよう
に、例えば、データの送信に先立って、設定ファイル3
07から得られるサーバ40のIPアドレスをゲートウ
ェイ50に送るとともに、アプリケーションプログラム
300の指定するポート番号と、アプリケーションプロ
グラム300のセッション番号(Sn)とをゲートウェ
イ50に送り、続いて、データを送信していくように処
理することになる。
【0095】一方、ゲートウェイ50の側では、デーモ
ンプログラム504は、図中の「7」に示すように、受
信ルーチン502が無線回線のレイヤ層で切断されたプ
ロトコルに従うデータ(すなわち、クライアント30の
送信するデータ)を受信したのか否かを監視する。受信
ルーチン502が該当するデータの受信を検出すると、
デーモンプログラム504は、サービスプログラム40
0へのデータ転送を行うために、図中の「8」で示すよ
うに、受信ルーチン502の受信するデータを受け取る
子プロセス505を生成する。
【0096】ここで、子プロセス505は、クライアン
ト30の子プロセス305と同様に、アプリケーション
プログラム300の識別番号となるセッション番号対応
に生成されることになる。
【0097】このようにして生成されると、子プロセス
505は、クライアント30から送られてくるIPアド
レスの指すサーバ40に対して、クライアント30から
送られてくるポート番号の指すサービスデーモンプログ
ラム406を指定しつつ、図中の「10」に示すように
接続要求を発行し、これに応答して、図中の「11」に
示すように、サービスデーモンプログラム406は、ア
プリケーションプログラム300のサービス要求先とな
るサービスプログラム400を起動する。
【0098】ここで、クライアント30からIPアドレ
スが送られてこないときには、ゲートウェイ50の子プ
ロセス505は、クライアント30から通知されるポー
ト番号を検索キーにして設定ファイル506を参照する
ことで、サーバ40のIPアドレスを得ることになる。
【0099】このサービスプログラム400の起動を受
けて、子プロセス505は、図中の「12」に示すよう
に、起動されたサービスプログラム400との間にソケ
ットコネクションを確立して、バーチャルサーキット型
通信を使って、クライアント30から送られてくるデー
タをサービスプログラム400に転送する。
【0100】このようにして、本発明を具備するサーバ
40は、本発明を具備するクライアント30により送ら
れてくるデータを受信していくのである。図15の実施
例では、クライアント30がサービス要求を発行して、
これをサーバ40に通知していくときの処理について説
明したが、このサービス要求に応答してサービスプログ
ラム400がサービスを実行して、そのサービス結果を
アプリケーションプログラム300に返信していく場合
には、図15で説明したクライアント30の送信処理が
サーバ40で実行され、図15で説明したサーバ40の
受信処理がクライアント30で実行されることになる。
【0101】図17に、図15の実施例に従う場合のク
ライアント30の実行する全体的な処理フローの一実施
例、図18に、図15の実施例に従う場合のゲートウェ
イ50の実行する全体的な処理フローの一実施例を図示
する。
【0102】図17の処理フローと図5の処理フローと
の違いは、図17の処理フローは、図5の処理フローの
ステップ8,9とステップ10との間に、ステップαと
いう処理を持つ点である。このステップαでは、設定フ
ァイル307を参照することでサーバ40のIPアドレ
スを得て、それをバッファ306に書き出す処理を行
う。
【0103】また、図18の処理フローと図10の処理
フローとの違いは、図18の処理フローはゲートウェイ
50が実行し、図10の処理フローはサーバ40が実行
するという他に、実質的な違いとして、図18の処理フ
ローは、図10の処理フローのステップ7とステップ8
との間に、ステップαという処理を持つ点である。この
ステップαでは、クライアント30から送られてくるサ
ーバ40のIPアドレスを受信する処理を実行するか、
クライアント30からサーバ40のIPアドレスが送ら
れてこないときに、設定ファイル506を参照すること
でサーバ40のIPアドレスを得る処理を行う。
【0104】上述したように、本発明では、トランスポ
ート層で行われるデータ保証の再送制御を、無線回線の
手前で一度終端させる構成を採ることで、エンド・エン
ド間でのデータ通信のスループットの向上を実現する構
成を採っている。この構成を実現するために、アプリケ
ーションプログラム300は、上述したように、自装置
のIPアドレスとなる「localhost 」を指定してサービ
ス要求を発行する。
【0105】このようなサービス要求の発行方法に対し
て、図15の実施例では、ポート番号とIPアドレスと
の対応関係を管理する、クライアント30の設定ファイ
ル307やゲートウェイ50の設定ファイル506を使
って、サーバ40の特定に必要となるIPアドレスを得
るようにしている。
【0106】従って、図15の実施例に従うと、アプリ
ケーションプログラム300にとっては、あたかもサー
ビスプログラム400がそこにあるかのように見えるプ
ロキシーとして動作することを実現できるようになる。
【0107】なお、クライアント30の設定ファイル3
07やゲートウェイ50の設定ファイル506が用意さ
れない場合には、接続しているゲートウェイ50を起点
に、上位のアプリケーションプロトコルを使って、サー
バ40に接続しているサービスを受けることが可能であ
る。
【0108】図19に、本発明で用いられるデータ送信
の再送処理を図示する。この再送処理では、データ送信
中に無線回線が切断され、再接続するときに、最初から
データの送信をやり直すのではなくて、無線回線の切断
時に送信中であったデータから再送していくことで効率
的なデータ送信を実現するという方法を採っている。
【0109】この再送処理を実現するために、具体的に
は、データのフォーマットとして、図20に示すよう
に、パケットのシーケンス番号(SN)をデータに持た
せる構成を採って、図19に示すように、データ送信中
に無線回線が切断されると、再接続してから、最後に送
信の完了したシーケンス番号(この例の場合はSN=
2)を通知した後に、その次のシーケンス番号(この例
の場合はSN=3)からデータの再送を再開していくと
いう構成を採る。
【0110】なお、図20に示したデータフォーマット
の長さが無線回線で一度に送信できる長さよりも長い場
合には、このデータフォーマットを分割して送信するこ
とになる。これから、ヘッダから無線回線が切断される
までに送られたデータが無駄にならないようにするため
に、送信側へ再接続用のシーケンス番号を送信するとき
に、受信したデータ長についても一緒に送信して、送信
側でデータを再構成できるようにすることが好ましい。
【0111】図21ないし図24に示す処理フローに従
って、この再送処理について詳細に説明する。ここで、
図21はクライアント30の送信ルーチン302の実行
する処理フローの一実施例、図22はゲートウェイ50
の受信ルーチン502の実行する処理フローの一実施
例、図23はゲートウェイ50の送信ルーチン503の
実行する処理フローの一実施例、図24はクライアント
30の受信ルーチン303の実行する処理フローの一実
施例である。
【0112】クライアント30の送信ルーチン302
は、ゲートウェイ50にデータを送信するときには、図
21の処理フローに示すように、バッファ306にデー
タが格納されているのか否かを判断して、データが格納
されていることを判断するときには、シーケンス番号を
付加しつつ、バッファ306からデータを読み出して無
線回線に送信する。このとき、無線回線が切断している
ときには、再接続した後、ゲートウェイ50から通知さ
れる最後に受信したシーケンス番号を受信して、その次
のシーケンス番号のデータから送信を再開していく。一
方、無線回線が切断していないときには、バッファ30
6から送信したデータをクリアし、シーケンス番号をイ
ンクリメントしていく。
【0113】このクライアント30の送信ルーチン30
2の送信処理を受けて、ゲートウェイ50の受信ルーチ
ン502は、図22の処理フローに示すように、無線回
線が切断されているのか否かを判断して、無線回線が切
断されていることを判断するときには、再接続タイマを
起動し、その再接続タイマの設定時間内に再接続ができ
たのか否かを判断して、再接続できたことを判断すると
きには再接続タイマを停止してから、最後に受信したシ
ーケンス番号をクライアント30に通知する。そして、
無線回線が切断されていないときには、無線回線からの
データを受信して、上述したメモリ渡しの受信バッファ
に書き出していく。
【0114】一方、ゲートウェイ50の送信ルーチン5
03は、サーバ40からのデータをクライアント30に
返信するときには、図23の処理フローに示すように、
クライアント30のバッファ306に相当するバッファ
にデータが格納されているのか否かを判断して、データ
が格納されていることを判断するときには、シーケンス
番号を付加しつつ、そのバッファからデータを読み出し
て無線回線に送信する。このとき、無線回線が切断して
いるときには、再接続タイマがタイムオーバーしないこ
とを条件にしつつ再接続を行い、クライアント30から
通知される最後に受信したシーケンス番号を受信して、
その次のシーケンス番号のデータから送信を再開してい
く。一方、無線回線が切断していないときには、そのバ
ッファから送信したデータをクリアし、シーケンス番号
をインクリメントしていく。
【0115】このゲートウェイ50の送信ルーチン50
3の送信処理を受けて、クライアント30の受信ルーチ
ン303は、図24の処理フローに示すように、無線回
線からのデータがあるのか否かを判断して、データがあ
ることを判断するときには、データを読み出し、上述し
たメモリ渡しの受信バッファに書き出す。そして、無線
回線が切断されたのか否かを判断して、無線回線が切断
された場合には、再接続し、最後に受信したシーケンス
番号をゲートウェイ50に通知していく。
【0116】このようにして、図19に示す再送処理で
は、データ送信中に無線回線が切断され、再接続すると
きに、最初からデータの送信をやり直すのではなくて、
無線回線の切断時に送信中であったデータから再送して
いくことで効率的なデータ送信を実現するのである。
【0117】図25に、本発明を具備する情報システム
の他の実施例を図示する。図3の実施例で説明したよう
に、クライアント30の子プロセス305は、アプリケ
ーションプログラム300の識別番号となるセッション
番号対応に生成されることになる。そして、これに対応
して、サーバ40の子プロセス405もまた、アプリケ
ーションプログラム300の識別番号となるセッション
番号対応に生成されることになる。
【0118】従って、図25の実施例に示すように、ク
ライアントの子プロセス305に対応付けて生成される
バッファ306もまた、アプリケーションプログラム3
00の識別番号となるセッション番号対応に生成される
ことになる。そして、サーバ40の持つ図示しない上述
したメモリ渡しのバッファもまた、アプリケーションプ
ログラム300の識別番号となるセッション番号対応に
生成されることになる。
【0119】これから、この図25の実施例では、送信
側となるクライアント30の側に、複数のバッファ30
6からのデータの読み出し方法を定義するバッファ制御
ルール308を設けることで、適切なデータの送信を実
現する構成を採る。
【0120】このバッファ制御ルール308は、例え
ば、各アプリケーションプログラム300に割り付けら
れる優先度を管理して、送信ルーチン302に対して、
優先度の高いバッファ306から順番にデータを送信し
ていくことを指示したり、優先度の高いバッファ306
の送信周期を短く設定しつつデータを送信していくこと
を指示する。
【0121】図26に、この実施例に従う場合のクライ
アント30の送信ルーチン302の実行する処理フロー
の一実施例を図示する。この実施例に従う場合、クライ
アント30の送信ルーチン302は、図26の処理フロ
ーに示すように、バッファ領域を確保し初期化を行う
と、バッファ制御ルール308からの指示に従ってバッ
ファ読み出しのルールを設定する。そして、バッファ3
06にデータが格納されているのか否かを判断して、デ
ータが格納されていることを判断するときには、データ
の読み出しが可能となるのを待ってから、バッファ30
6からデータを読み出して無線回線に送信する。このと
き、無線回線が切断しているときには、再接続後に再送
を行い、無線回線が切断していないときには、バッファ
306から送信したデータをクリアした後、バッファ読
み出しのルールの指定する次のバッファを送信対象とし
ていくことで行う。
【0122】一方、サーバ40が送信側となるときに
は、サーバ40の送信ルーチン403は、図27に示す
処理フローを実行することになる。すなわち、サーバ4
0の送信ルーチン403は、図27の処理フローに示す
ように、バッファ領域を確保し初期化を行うと、バッフ
ァ読み出しのルールを設定する。そして、クライアント
30のバッファ306に相当するバッファにデータが格
納されているのか否かを判断して、データが格納されて
いることを判断するときには、データの読み出しが可能
となるのを待ってから、そのバッファからデータを読み
出して無線回線に送信する。このとき、無線回線が切断
しているときには、再接続タイマがタイムオーバーしな
いことを条件にしつつ再接続を行って再送を行い、無線
回線が切断していないときには、そのバッファから送信
したデータをクリアした後、バッファ読み出しのルール
の指定する次のバッファを送信対象としていくことで行
う。
【0123】この図25の実施例に従うと、高い優先度
の与えられるアプリケーションプログラム300のデー
タを優先的にサーバ40に送信できるようになる。図2
8に、本発明を具備する情報システムの他の実施例を図
示する。
【0124】この実施例は、図15の実施例に従うとき
に、データの送信側となるクライアント30に、バッフ
ァ306のデータ格納状態を監視して、その監視結果に
基づいて、アプリケーションプログラム300から子プ
ロセス305に転送されるデータの転送速度を制御する
データ転送制御プログラム309を備える構成を採る。
【0125】バッファ306の容量を十分大きくするこ
とが可能であるならば、子プロセス305から転送され
るデータによりバッファ306が溢れるということは起
こらない。しかしながら、バッファ306の容量を十分
大きくすることができない場合には、子プロセス305
から転送されるデータによりバッファ306が溢れるこ
とが起こる。そこで、このような不都合を解決するため
に、図28の実施例では、データ転送制御プログラム3
09を備える構成を採るのである。
【0126】図29に、このデータ転送制御プログラム
309の実行する処理フローの一実施例を図示する。デ
ータ転送制御プログラム309は、アプリケーションプ
ログラム300が起動されると処理に入って、図29
(a)の処理フローに示すように、バッファ306に格
納されるデータが閾値を超えたのか否かを判断し、閾値
を超えるときには、バッファ306の残量から、ソケッ
ト通信で用いられるACK発行の遅延時間を計算する。
そして、子プロセス305に対して、その遅延時間に従
って、アプリケーションプログラム300に発行するA
CKの遅延時間を指示することで、バーチャルサーキッ
ト型通信のデータ転送速度が遅くなるように制御する。
【0127】あるいは、データ転送制御プログラム30
9は、アプリケーションプログラム300が起動される
と処理に入って、図29(b)の処理フローに示すよう
に、バッファ306に格納されるデータが閾値を超えた
のか否かを判断して、閾値を超えるときには、バッファ
306の残量から、一度に転送するデータのサイズ(ウ
ィンドウサイズ)を計算する。そして、アプリケーショ
ンプログラム300に対して、そのウィンドウサイズに
従ってデータ転送を行うことを指示することで、バーチ
ャルサーキット型通信のデータ転送速度が遅くなるよう
に制御する。
【0128】このようにして、図28の実施例に従う
と、バッファ306の容量を大きくできないときにも、
バッファ306のデータが溢れないように制御できるよ
うになる。
【0129】図28の実施例では、クライアント30
に、データ転送制御プログラム309を備える構成を採
ったが、現実的には、図30に示すように、クライアン
ト30にデータを返信するゲートウェイ50の側に、こ
のデータ転送制御プログラム(図中のZ)を備える構成
を採ることが多いと思われる。なお、図30に示す子プ
ロセスXは、ゲートウェイ50が送信側となるときに生
成される子プロセスであり、バッファYは、ゲートウェ
イ50が送信側となるときに生成されるバッファであ
る。
【0130】図31及び図32に、本発明の他の実施例
を図示する。この図31の実施例は、図15の実施例に
従うときにあって、クライアント30に、サーバ40か
ら入手したデータとそのデータの要求メッセージとの対
応関係を記憶するキャッシュメモリ310を備えること
で、アプリケーションプログラム300からデータ要求
メッセージが発行されるときに、そのデータ要求メッセ
ージの指すデータがキャッシュメモリ310に登録され
ているときには、サーバ40にアクセスすることなく、
アプリケーションプログラム300にデータを通知でき
るようにする構成を採っている。
【0131】また、この図32の実施例は、図15の実
施例に従うときにあって、ゲートウェイ50に、サーバ
40から入手したデータとそのデータの要求メッセージ
との対応関係を記憶するキャッシュメモリ507を備え
ることで、アプリケーションプログラム300からデー
タ要求メッセージが発行されるときに、そのデータ要求
メッセージの指すデータがキャッシュメモリ507に登
録されているときには、サーバ40にアクセスすること
なく、アプリケーションプログラム300にデータを通
知できるようにする構成を採っている。
【0132】これらの実施例に従うと、ネットワーク上
のトラフィックを軽減できるようになる。このようにし
て、本発明によれば、インターネット60に、サーバ4
0とゲートウェイ50とが接続され、公衆網に、基地局
とこのゲートウェイ50とが接続れることで構築される
図33に示すような情報システムに、クライアント30
が無線回線を使ってアクセスするときに、クライアント
30とサーバ40との間のデータ通信のスループットを
向上できるようになる。
【0133】図示実施例に従って本発明を詳細に説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではない。例え
ば、実施例では、TCP/IPのプロトコルを具体例に
して本発明を説明したが、本発明はTCP/IP以外の
プロトコルを使う場合にもそのまま適用できる。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
トランスポート層で行われるデータ保証の再送制御を無
線回線の手前で終端させ、不安定な無線回線によるデー
タ転送については、その無線回線のデータリンク層のプ
ロトコルを利用して行うことで、エンド・エンド間での
データ通信のスループットの向上を実現できるようにな
る。
【0135】そして、本発明によれば、データの送信要
求発行元にとっては、あたかも送信先がそこにあるかの
ように見えるプロキシーとして動作することを実現でき
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の説明図である。
【図3】本発明の一実施例である。
【図4】通信処理の説明図である。
【図5】処理フローの一実施例である。
【図6】処理フローの一実施例である。
【図7】処理フローの一実施例である。
【図8】処理フローの一実施例である。
【図9】処理フローの一実施例である。
【図10】処理フローの一実施例である。
【図11】処理フローの一実施例である。
【図12】処理フローの一実施例である。
【図13】処理フローの一実施例である。
【図14】処理フローの一実施例である。
【図15】本発明の他の実施例である。
【図16】通信処理の説明図である。
【図17】処理フローの一実施例である。
【図18】処理フローの一実施例である。
【図19】再送処理の説明図である。
【図20】データフォーマットの説明図である。
【図21】処理フローの一実施例である。
【図22】処理フローの一実施例である。
【図23】処理フローの一実施例である。
【図24】処理フローの一実施例である。
【図25】本発明の他の実施例である。
【図26】処理フローの一実施例である。
【図27】処理フローの一実施例である。
【図28】本発明の他の実施例である。
【図29】処理フローの一実施例である。
【図30】本発明の他の実施例である。
【図31】本発明の他の実施例である。
【図32】本発明の他の実施例である。
【図33】本発明の適用されるシステムの説明図であ
る。
【図34】バーチャルサーキット型通信の説明図であ
る。
【図35】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 送信側装置 2 受信側装置 10 監視手段 11 生成手段 12 プロセス 13 バッファ 14 転送手段 15 送信手段 16 検出手段 17 特定手段 18 キャッシュメモリ 19 検索手段 20 受信手段 21 監視手段 22 生成手段 23 プロセス 24 転送手段 25 キャッシュメモリ 26 検索手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線回線を介して他の装置と通信する無
    線通信システムで用いられる装置において、 自装置又はネットワークを介して接続される他の装置か
    ら、自装置を送信先として指定するデータの送信要求が
    発行されたのか否かを監視する監視手段と、 上記監視手段が送信要求の発行を検出するときに、デー
    タの受信先となるプロセスを生成するとともに、該プロ
    セスに対応付けてバッファを生成する生成手段と、 バーチャルサーキット型通信に従って、送信要求発行元
    から上記プロセスにデータ転送を行って上記バッファに
    格納する転送手段と、 上記バッファに格納されるデータを無線回線を介して他
    の装置に送信する送信手段とを備えることを、 特徴とする無線通信システムで用いられる装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の無線通信システムで用い
    られる装置において、 送信手段は、無線回線のレイヤ層より上位のレイヤ層で
    指定すべき送信先情報を送信することを、 特徴とする無線通信システムで用いられる装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の無線通信システム
    で用いられる装置において、 バッファのデータ格納状態を検出する検出手段を備え、 転送手段は、上記検出手段の検出結果に応じて、バーチ
    ャルサーキット型通信の通信速度を制御することを、 特徴とする無線通信システムで用いられる装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3記載の無線通信システ
    ムで用いられる装置において、 無線回線が切断されるときに、該切断時点での送信デー
    タのシーケンス番号を特定する特定手段を備え、 送信手段は、上記特定手段の特定するシーケンス番号か
    らデータ送信を再開することを、 特徴とする無線通信システムで用いられる装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4記載の無線通信システ
    ムで用いられる装置において、 送信手段は、複数のバッファが同時に生成されるときに
    あって、該バッファに設定される優先度に従い、優先度
    の高いバッファから順番にデータを送信することを、 特徴とする無線通信システムで用いられる装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4記載の無線通信システ
    ムで用いられる装置において、 送信手段は、複数のバッファが同時に生成されるときに
    あって、該バッファに設定される優先度に従い、優先度
    の高いバッファの送信周期を短く設定しつつデータを送
    信することを、 特徴とする無線通信システムで用いられる装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6記載の無線通信システ
    ムで用いられる装置において、 送信手段のデータ送信に応答して返答されるデータを格
    納するキャッシュメモリと、 送信要求発行元の要求するデータが上記キャッシュメモ
    リに登録されているのか否かを検索する検索手段とを備
    えることを、 特徴とする無線通信システムで用いられる装置。
  8. 【請求項8】 無線回線を介して他の装置と通信する無
    線通信システムで用いられる装置において、 無線回線を介して送られてくるデータを受信する受信手
    段と、 上記受信手段が無線回線のレイヤ層で切断されたプロト
    コルに従うデータを受信したのか否かを監視する監視手
    段と、 上記監視手段が該当するデータの受信を検出するとき
    に、該データの受信先となるプロセスを生成する生成手
    段と、 バーチャルサーキット型通信に従って、上記プロセスの
    受信するデータを送信要求先にデータ転送する転送手段
    とを備えることを、 特徴とする無線通信システムで用いられる装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の無線通信システムで用い
    られる装置において、 転送手段のデータ転送に応答して返答されるデータを格
    納するキャッシュメモリと、 無線回線を介して送られてきたデータの要求するデータ
    が上記キャッシュメモリに登録されているのか否かを検
    索する検索手段とを備えることを、 特徴とする無線通信システムで用いられる装置。
  10. 【請求項10】 無線回線を介して他の装置と通信する
    無線通信システムで用いられる装置の実現に用いられる
    プログラムが格納されるプログラム記録媒体であって、 自装置又はネットワークを介して接続される他の装置か
    ら、自装置を送信先として指定するデータの送信要求が
    発行されたのか否かを監視する監視処理と、 上記監視処理が送信要求の発行を検出するときに、デー
    タの受信先となるプロセスを生成するとともに、該プロ
    セスに対応付けてバッファを生成する生成処理と、 バーチャルサーキット型通信に従って、送信要求発行元
    から上記プロセスにデータ転送を行って上記バッファに
    格納する転送処理と、 上記バッファに格納されるデータを無線回線を介して他
    の装置に送信する送信処理とをコンピュータに実行させ
    るプログラムが格納されることを、 特徴とするプログラム記録媒体。
  11. 【請求項11】 無線回線を介して他の装置と通信する
    無線通信システムで用いられる装置の実現に用いられる
    プログラムが格納されるプログラム記録媒体であって、 無線回線を介して送られてくるデータを受信する受信処
    理と、 上記受信処理が無線回線のレイヤ層で切断されたプロト
    コルに従うデータを受信したのか否かを監視する監視処
    理と、 上記監視処理が該当するデータの受信を検出するとき
    に、該データの受信先となるプロセスを生成する生成処
    理と、 バーチャルサーキット型通信に従って、上記プロセスの
    受信するデータを送信要求先にデータ転送する転送処理
    とをコンピュータに実行させるプログラムが格納される
    ことを、 特徴とするプログラム記録媒体。
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