JP2000261158A - 自動機のユニット引き出し安全構造 - Google Patents

自動機のユニット引き出し安全構造

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JP2000261158A
JP2000261158A JP11060669A JP6066999A JP2000261158A JP 2000261158 A JP2000261158 A JP 2000261158A JP 11060669 A JP11060669 A JP 11060669A JP 6066999 A JP6066999 A JP 6066999A JP 2000261158 A JP2000261158 A JP 2000261158A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユニット引き出し作業において、支持脚に過
負荷が掛けられても、キャスターの損傷を免れ、しか
も、自動機の転倒をさけることができ、作業者の身体へ
の損害を回避できるようにした、自動機の引き出し安全
構造を提供する。 【解決手段】 ガイドレールに沿って、実装しているユ
ニットを自動機本体から前方に引き出す際の、ユニット
支持部材の前縁にキャスター付きの安全支持体は、ユニ
ット支持部材の下方に延びる支持脚と、該支持脚に枢支
されたキャスター取付体と、その枢支点位置より後方位
置で、前記キャスター取付体の下端に枢支されたキャス
ターと、前記支持脚に対して、前記キャスター取付体
を、その枢支点周りで、後方に対して回動可能に弾持す
る弾持手段とを具備していることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比較的重量物であ
るユニットを自動機本体から引き出すように構成した自
動機において、その引き出しの際の自動機の安定を確保
するための安全構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のユニット引き出し時の転倒防止機
構としては、ユニットを支持するトレイ式のユニット支
持部材の前縁に、支持脚を設け、該支持脚の下端に固定
式の補助キャスターを設けたものが知られている。ま
た、ユニット支持部材に対して支持脚を回動可能に装着
した可動式の構造も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
場合には、キャスターの枢支軸にユニットの荷重が掛か
るので、ユニットが可成りの重量物である場合、キャス
ターが損傷する畏れがあり、支持脚の機能が失われて、
自動機が転倒する畏れがある。また、後者の場合には、
回動部分が損傷すると、支持脚として機能できず、前者
の場合と同様に自動機が転倒する畏れがある。
【0004】本発明は、上記事情に基づいて成されたも
ので、その目的とするところは、ユニット引き出し作業
において、支持脚に過負荷が掛けられても、キャスター
の損傷を免れ、しかも、自動機の転倒をさけることがで
き、作業者の身体への損害を回避できるようにした、自
動機の引き出し安全構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明では、ガイドレールに沿って、実装している
ユニットを自動機本体から前方に引き出す際の、ユニッ
ト支持部材の前縁にキャスター付きの安全支持体を設け
ていることを特徴とする安全構造において、該安全支持
体は、ユニット支持部材の下方に延びる支持脚と、該支
持脚に枢支されたキャスター取付体と、その枢支点位置
より後方位置で、前記キャスター取付体の下端に枢支さ
れたキャスターと、前記支持脚に対して、前記キャスタ
ー取付体を、その枢支点周りで、後方に対して回動可能
に弾持する弾持手段とを具備していることを特徴とす
る。
【0006】この場合、前記支持脚は、前記キャスター
取付体が弾持手段に抗して後方に回動された際に、床面
に当接して、ユニット支持部材の全部を支持するような
長さに構成されているのがよい。
【0007】また、本発明の実施の形態として、前記弾
持手段は、前記支持脚に対して前記キャスター取付体を
枢支する枢支部周りで機能する捻りバネで、構成されて
いること、更には、前記ユニット支持部材には、前記支
持脚の脇に位置して、前記ユニット支持部材の左右を補
助する転倒防止部材が、装備されていることが好まし
い。
【0008】このような構成では、キャスターに掛かる
ユニットの負荷が、所定値を越えると、弾持手段が作用
して、キャスター支持体が後方に退避するので、支持脚
自体が床面に接し、それ以上の自動機の前傾を防止で
き、転倒を回避できる。このため、作業者に危険がな
く、また、キャスターの損傷も避けられ、再度の使用が
可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して、具体的に説明する。なお、図1は第1の
実施の形態を示す自動機全体の斜視図、図2は支持脚の
拡大側面図、図3は弾持手段に抗して、キャスターを後
方に回動退避した状態を示す側面図、図4は自動機にお
けるキャスター機能を説明するための概略側面図、図5
はユニット負荷に耐えられる場合のユニット引き出し状
態を示す概略側面図、図6はユニット負荷が過剰な際の
転倒防止状態を示す概略側面図、図7は本発明の第2の
実施の形態を示す斜視図である。
【0010】(第1の実施の形態)第1の実施の形態に
おいては、箱形の自動機本体Aの正面が解放されてお
り、そこに扉Bが付けられている。そして、自動機本体
A内の両側には、前後に水平にガイドレールC、Cが設
けられ、これには、スライド4、4が摺動自在に嵌合し
ている。
【0011】この自動機に実装しているユニット2は、
自動機本体Aから前方に引き出す際の、ユニット支持部
材3上に設置、搭載されており、このユニット支持部材
3の両側には、前述のスライド4、4が装着されてい
る。そして、この発明に係わる安全構造として、ユニッ
ト支持部材3の前縁には、キャスター付きの安全支持体
1を設けている。
【0012】安全支持体1は、ユニット支持部材3の下
方に延びる支持脚5と、支持脚5に枢支ピン7で枢支さ
れたキャスター取付体6Aと、その枢支点(枢支ピン
7)位置より後方位置で、キャスター取付体6Aの下端
に枢支されたキャスター6と、支持脚5に対して、キャ
スター取付体6Aを、その枢支点周りで、後方に対して
回動可能に弾持する弾持手段8とを具備している。
【0013】なお、この実施の形態では、支持脚5は、
キャスター取付体6Aが弾持手段8に抗して後方に回動
された際に、床面に当接して、ユニット支持部材3の全
部を支持するような長さ及び強度を確保するように構成
されているのがよい。また、弾持手段8は、支持脚5に
対してキャスター取付体6Aを枢支する枢支部(枢支ピ
ン7)周りで機能する一部コイル状の捻りバネで構成さ
れている。
【0014】このような構成では、図4の状態から、自
動機本体Aからユニット2を引き出した場合、ユニット
負荷が少ない(所定値以下)と、図2及び図5に示した
ように、弾持手段8がキャスター取付体6Aの回動を抑
えて、キャスター支持のまま、ユニット2を、ユニット
支持部材3と共に自動機本体の前方に引き出すことがで
きる。
【0015】また、ユニット負荷が過大である(所定値
以上)と、キャスター取付体6Aは弾持手段8に抗し
て、キャスター6を後退するように回動し、図3及び図
6のようになる。このため、キャスター6に過大な負荷
が掛からず、この損傷を免れることができる。しかも、
これによって、自動機本体Aは若干前傾するが、支持脚
5の下端が床面に接し、全体の転倒を防止することがで
きる。
【0016】(第2の実施の形態)なお、図7に示すよ
うに、前述の実施の形態において、ユニット支持部材3
に、支持脚5の脇に位置して、ユニット支持部材3の左
右を補助する転倒防止部材9、9を装備してもよい。こ
れにより、左右バランスの崩れを最小限に留めることが
できる。また、上述の実施の形態では、安全支持体1
が、ユニット支持部材3の前縁中央に1個、設けている
が、左右一対、設けるようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上詳述したようになり、ガ
イドレールに沿って、実装しているユニットを自動機本
体から前方に引き出す際の、ユニット支持部材の前縁に
キャスター付きの安全支持体を設けていることを特徴と
する安全構造において、該安全支持体は、ユニット支持
部材の下方に延びる支持脚と、該支持脚に枢支されたキ
ャスター取付体と、その枢支点位置より後方位置で、前
記キャスター取付体の下端に枢支されたキャスターと、
前記支持脚に対して、前記キャスター取付体を、その枢
支点周りで、後方に対して回動可能に弾持する弾持手段
とを具備していることを特徴とする。
【0018】このような構成では、キャスターに掛かる
ユニットの負荷が、所定値を越えると、弾持手段が作用
して、キャスター支持体が後方に退避するので、支持脚
自体が床面に接し、それ以上の自動機の前傾を防止で
き、転倒を回避できる。このため、作業者に危険がな
く、また、キャスターの損傷も避けられ、再度の使用が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す自動機全体の
斜視図である。
【図2】同じく、支持脚の拡大側面図である。
【図3】同じく、弾持手段に抗して、キャスターを後方
に回動退避した状態を示す側面図である。
【図4】同じく、自動機におけるキャスター機能を説明
するための概略側面図である。
【図5】同じく、ユニット負荷に耐えられる場合のユニ
ット引き出し状態を示す概略側面図である。
【図6】同じく、ユニット負荷が過剰な際の転倒防止状
態を示す概略側面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
A 自動機本体 B 扉 C、C ガイドレール 1 安全支持体 2 ユニット 3 ユニット支持部材 4 スライド 5 支持脚 6 キャスター 6A キャスター支持体 7 枢支ピン 8 弾持手段 9 転倒防止部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイドレールに沿って、実装しているユ
    ニットを自動機本体から前方に引き出す際の、ユニット
    支持部材の前縁にキャスター付きの安全支持体を設けて
    いることを特徴とする安全構造において、該安全支持体
    は、ユニット支持部材の下方に延びる支持脚と、該支持
    脚に枢支されたキャスター取付体と、その枢支点位置よ
    り後方位置で、前記キャスター取付体の下端に枢支され
    たキャスターと、前記支持脚に対して、前記キャスター
    取付体を、その枢支点周りで、後方に対して回動可能に
    弾持する弾持手段とを具備していることを特徴とする自
    動機のユニット引き出し安全構造。
  2. 【請求項2】 前記支持脚は、前記キャスター取付体が
    弾持手段に抗して後方に回動された際に、床面に当接し
    て、ユニット支持部材の全部を支持するような長さに構
    成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動機
    のユニット引き出し安全構造。
  3. 【請求項3】 前記弾持手段は、前記支持脚に対して前
    記キャスター取付体を枢支する枢支部周りで機能する捻
    りバネで、構成されていることを特徴とする請求項1あ
    るいは2に記載の自動機のユニット引き出し安全構造。
  4. 【請求項4】 前記ユニット支持部材には、前記支持脚
    の脇に位置して、前記ユニット支持部材の左右を補助す
    る転倒防止部材が、装備されていることを特徴とする、
    請求項1ないし3の何れかに記載の自動機のユニット引
    き出し安全構造。
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