JP2000261155A - プリント配線基板及びその製造方法 - Google Patents

プリント配線基板及びその製造方法

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JP2000261155A
JP2000261155A JP6181699A JP6181699A JP2000261155A JP 2000261155 A JP2000261155 A JP 2000261155A JP 6181699 A JP6181699 A JP 6181699A JP 6181699 A JP6181699 A JP 6181699A JP 2000261155 A JP2000261155 A JP 2000261155A
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wiring board
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Munehiro Kuramochi
宗広 倉持
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な製造工程で、側面からの電磁波の放射
を防止できる多層プリント配線基板及び多層プリント配
線基板の製造方法を提供する。 【解決手段】 表面に第1GNDパターン12が形成さ
れた第1の絶縁シート10を最下層となるように、第1
の絶縁シート10と、複数のマイクロストリップライン
16が形成された第2の絶縁シート14と、表面に第2
GNDパターン20が形成された第3の絶縁シート18
とが順に積層され、かつ、複数のマイクロストリップラ
イン14が凸部内に含まれる様に凸状に構成されると共
に、第2の絶縁シート14上の複数のマイクロストリッ
プライン16のそれぞれが上層の第3のプリント配線基
板34の第3絶縁シート18に埋め込まれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線基板
及びその製造方法にかかり、特に、絶縁膜の上層にパタ
ーンが形成された導電層が設けられた2層構造の基板を
積層して一体化したプリント配線基板及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般のプリント配線基板は、表面に形成
された導電性パターン層が電源電位に設定される電源層
と、表面に形成された導電性パターン層がアース電位に
設定されるグランド層(以下、GND層と称す。)とを
積層して多層構造とすることによって、電源電圧の安定
を図り、導電性パターンの電源電圧の変動による誤動作
を防止している。
【0003】多層配線構造をしたプリント配線基板とし
ては、例えば、マイクロストリップラインを形成した信
号パターン層とGND層とを積層した2層構造のもの
や、図8に示すように、信号パターン層として複数のマ
イクロストリップライン70を形成した絶縁膜72の上
層と下層とにアース電位に設定されるグランド回路パタ
ーン74a、74bが形成された絶縁膜76a、76b
とからなるGND層を積層し、最上層に表面保護層78
を設けた3層構造のものがある。
【0004】これらは、高周波信号回路である信号パタ
ーン層をGND層で覆うようにすることで信号電流とリ
ターン電流間のループ面積をできるだけ小さくして高周
波伝送時の電磁放射を低減している。
【0005】近年、プリント配線基板において、電源層
とGND層とにわたって誘起した電磁波が基板の周端側
から漏洩することが問題となっている。そのため、信号
線の周囲を360°にわたってGND層で覆う同軸ケー
ブルの構造をプリント配線基板に適用することが提案さ
れている。
【0006】すなわち、同軸ケーブルは、信号線の周囲
を360°に亙ってGND層で覆う構成であるため、ノ
イズの外部漏洩が少なく、伝送される信号の波形品質も
劣化しにくいなどの利点がある。
【0007】このことに着目し、プリント配線基板の側
面に導電体をメッキしたり、導電性物質を塗布してこれ
に近い構造を形成することが提案されている。例えば、
特開平7−235776号公報では、電源電位に設定さ
れる電源層と、アース電位に設定されるGND層とを備
えたプリント配線基板の周端部を、GND層と電気的に
接続した導電層で囲った構成が開示されている。すなわ
ち、このプリント配線基板は、電源層とGND層とにわ
たって誘起される電磁波をGND層と接続させた導電層
の電磁波シールドによって閉じ込め、周端部から放射さ
れるのを防いでいる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示す構造の多層配線基板は、表面および裏面の少なくと
も一方に、導電層のパターンを形成した基板を積層して
一体化することによって製造しているため、基板に形成
した導電層のパターンがマイクロストリップラインの場
合、マイクロストリップラインに沿った部分が断面方向
から見てスリット状の開口となってしまうという問題が
ある。
【0009】このスリット状の開口は、高周波信号のリ
ンギングや、反射、ノイズの外部漏洩等の電気的な特性
の劣化の原因となってしまうという問題があった。
【0010】また、特開平7−235776号公報のよ
うに、プリント配線基板の周端部を、GND層と電気的
に接続した導電膜で囲む構成とした場合では、一定の効
果は得られるが、プリント配線基板の周端部を囲む導電
膜を形成する工程が余分に係るだけでなく、プリント配
線基板の周端部を囲む導電膜を形成させるプロセスが複
雑であり、実用的ではないという難点がある。
【0011】以上のことから本発明は、簡単な製造工程
で、側面からの電磁波の放射を防止できるプリント配線
基板及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、絶縁膜の上層にパターン
が形成された導電層が設けられた2層構造の基板を積層
して一体化したプリント配線基板において、導電層のパ
ターン領域と該パターン領域の周囲領域との間に段差を
形成している。
【0013】すなわち、請求項1に記載のプリント配線
基板は、導電層のパターンが形成された領域とその周囲
領域との間に段差を設けることで、導電層のパターンか
らの電磁波を段差により内部に閉じ込めて、外部に漏洩
するのを防いでいる。
【0014】導電層のパターンは、電源電位に接続され
る信号パターンとグランドパターンとがあるが、本発明
では、信号パターン領域上層側又は下層側に設けられた
グランドパターンに囲まれる様に段差を形成している。
これにより、信号パターンから放射される電磁波は、周
囲を囲んだグランドパターンに阻まれて閉じ込められる
こととなる。
【0015】また、導電層のパターン領域の側面方向を
含む周囲を絶縁膜を介して他の2層構造の基板の導電層
が囲むような形となるので、例えば、一方の2層構造の
基板に設けられた導電層のパターンがGNDパターンで
あり、他方の2層構造の基板に設けられた導電層のパタ
ーンが信号パターンであり、一方の2層構造の基板のG
NDパターンが他方の2層構造の基板の信号パターンを
囲む様に段差が形成されている場合、信号パターンを流
れる信号の進行電流とGNDパターンを流れる帰還電流
との間で形成されるループ面積が小さくなるので、波形
品質が向上する。
【0016】そのような構成としては、例えば、導電層
のパターンがマイクロストリップラインのように、ライ
ン状パターンであれば、長手方向に沿ったライン状パタ
ーンの周辺領域とに段差ができるように形成したり、導
電層のパターンが絶縁膜の中央に集中している場合は、
絶縁膜の中央領域とその周囲を囲う周辺領域全体との間
に段差ができるように形成することができる。
【0017】段差は、例えば、請求項2に記載のよう
に、中央部が盛り上がった凸状にすることにより導電層
のパターン領域と該パターン領域の周囲領域との間に段
差を形成したり、請求項3に記載のように、中央部が凹
んだ凹状にすることにより導電層のパターン領域と該パ
ターン領域の周囲領域との間に段差を形成することがで
きる。
【0018】また、請求項4に記載したように、積層し
て一体化した複数の前記2層構造の基板のうち、下層に
配置された前記2層構造の基板のパターン層が、上層に
配置された2層構造の基板の絶縁膜内に埋め込まれた少
なくとも一対の前記2層構造の基板を含む構成とするこ
とで、導電層のパターンの周囲には必ず絶縁膜が配置さ
れることとなる。
【0019】すなわち、基板に形成した導電層のパター
ンがマイクロストリップラインのように断面側からみて
開口が出きやすい形状のパターンであっても、開口が形
成されることがないので、高周波信号のリンギングや、
反射、ノイズの外部漏洩等の電気的な特性の劣化を防止
できる。
【0020】なお、好ましくは、上層に配置された2層
構造の基板の絶縁膜内に埋め込むパターン層は、信号パ
ターンのように、電磁波を発生する回路パターン層とす
ることにより、効果的に、高周波信号のリンギングや、
反射、ノイズの外部漏洩等の電気的な特性の劣化を防止
できる。
【0021】さらに、請求項5の発明では、請求項1〜
請求項4のいずれか1項に記載のプリント配線基板にお
いて、前記2層構造の基板は、芳香族ポリアミドを主成
分とした不繊布に、熱硬化性樹脂とゴム系樹脂とを含浸
させた基材により構成された絶縁膜と、前記基材の表面
に形成した金属膜から構成される導電層と、からなる。
【0022】すなわち、芳香族ポリアミドを主成分とし
た不繊布に熱硬化性樹脂とゴム系樹脂とを含浸させた絶
縁膜は、応力の吸収能が高いため、前記段差を押圧や折
り曲げなどによって形成してもひびや割れが生じにく
く、加工性がよい。
【0023】なお、熱硬化性樹脂としては、1分子中に
1個又は2個以上のエポキシ環を含有するエポキシ化合
物又はこれらのオリゴマーが好ましく、例えば、ビスフ
ェノール型エポキシ化合物、ノボラック型エポキシ化合
物、グリセロールジグリシジルエーテルなどのグリセロ
ール系エポキシ化合物、シクロペンタジエンジオキシド
や3,4−エポキシ‐6‐メチルシクロヘキシルメチル
‐3、4‐エポキシ‐6‐メチルシクロヘキサンカルボ
キシレートやポリブタジエンから誘導されるエポキシ化
合物などの環状脂肪族系エポキシ化合物、窒素含有エポ
キシ化合物又はこれらのエポキシ化合物の水素原子が1
ヵ所以上が臭素化されているハロゲン化エポキシ化合物
等のエポキシ樹脂が挙げられる。なお、好ましくは、エ
ポキシ当量が180〜1000程度のエポキシ化合物を
用いるとよい。
【0024】ゴム系樹脂としては、例えば、イソプレン
ゴム、クロロプレンゴム、ニトリル/ブタジエンゴム、
アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、クロロスルホ
ン化ポリエチレン、シリコーンゴム、フッ素化ゴム、ポ
リエステルウレタンやポリエーテルウレタンなどのポリ
ウレタン、共重合ポリエステル、共重合ポリアミドなど
の熱可塑性エラストマー等、さらには、ゴム系樹脂を形
成するモノマーやオリゴマーが挙げられる。
【0025】また、芳香族ポリアミドを主成分とした不
繊布に熱硬化性樹脂とゴム系樹脂とを含浸させた絶縁膜
は、含浸させた樹脂が半硬化状態のままでも表面に金属
膜を形成してパターン形成を行うことが可能であるの
で、半硬化状態でパターン形成後、絶縁膜を積層して圧
着した状態で完全に樹脂を硬化させれば、半硬化状態の
樹脂が硬化して圧着された他の絶縁膜と接合するので、
積層した絶縁膜を接着剤を使用せずに一体化できる。
【0026】請求項6の発明は、請求項1〜請求項5の
いずれか1項に記載のプリント配線基板の製造方法であ
って、表面に凸部が形成された凸板と表面が平らな平板
とを互いに表面同士を対向して配置し、絶縁膜の上層に
パターンが形成された導電層が設けられた2層構造の基
板を積層して前記凸板と前記平板との間に配置し、前記
凸板と前記平板との外側から圧力を加えて複数の前記2
層構造の基板を一体化する。
【0027】すなわち、前記積層した絶縁膜のうち、凸
板の凸部により押圧された部分と凸板の凸部以外の部分
に押圧される部分とで段差が形成されたプリント配線基
板を製造できる。
【0028】なお、前記凸板と前記平板との間に配置す
る絶縁膜の導電層が形成された面を上側に向けて配置し
たり、下側に向けて配置するなどのように、パターンが
形成された導電層の向きの配置を変えることにより、請
求項2に記載した様に、中央部が凸状のプリント配線基
板としたり、請求項3に記載したように中央部が凹状の
プリント配線基板とすることができる。
【0029】この製造方法によれば、従来のプリント配
線基板の製造工程を大幅に変えることなく、簡単に中央
部分と周囲部分とで段差があるプリント配線基板を製造
できる。
【0030】また、請求項7の発明は、請求項6に記載
のプリント配線基板の製造方法において、複数の前記2
層構造の基板のうち、最下層に配置される基板を除いた
少なくとも1つの基板は、絶縁膜を構成する基材に含浸
される熱硬化性樹脂が半硬化状態であり、熱圧着により
複数の前記2層構造の基板を一体化する。
【0031】即ち、絶縁膜を構成する基材に含浸される
熱硬化性樹脂が半硬化状態であるため、対向配置された
他の基板の導電層が半硬化状態の絶縁膜内に入り込み、
この状態で熱圧着により一体化されるので、半硬化状態
の熱硬化性樹脂が内部に導電層を含んだ状態で完全に硬
化して互いを接合することとなる。
【0032】これによって請求項4に記載した下層に配
置された前記2層構造の基板のパターン層が、上層に配
置された2層構造の基板の絶縁膜内に埋め込まれた構成
のプリント配線基板を製造できる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
から図7を参照して説明する。図1に示すように、本発
明の第1の実施の形態のプリント配線基板は、第1絶縁
シート10上に第1グランドパターン(以下、第1GN
Dパターンと称す。)12が形成された第1プリント配
線基板30と、第2絶縁シート14上に複数のマイクロ
ストリップライン16が形成された第2プリント配線基
板32と、第3絶縁シート18上に第2グランドパター
ン(以下、第2GNDパターンと称す。)18が形成さ
れた第3プリント配線基板34とを順に積層し、最上層
にポリイミドからなる表面保護層22を備えている。
【0034】このプリント配線基板は、断面形状が凸状
となるように、マイクロストリップライン16が形成さ
れたパターン形成領域とパターン形成領域の長手方向に
沿った周辺領域との間に段差が設けられている。
【0035】そのため、第2絶縁シート14上の複数の
マイクロストリップライン16が上層に設けられた第3
プリント配線基板34の第3絶縁シート18により囲ま
れた状態となる。そのため、複数のマイクロストリップ
ライン16からの電磁波が内部に閉じ込められるので、
パターン形成領域から放射される電磁波が外部に漏洩す
るのを防げる。
【0036】また、第2絶縁シート14上の複数のマイ
クロストリップライン16は、第3絶縁シート18に埋
め込まれている。そのため、高周波信号のリンギング
や、反射、ノイズの外部漏洩等の電気的な特性の劣化が
防止できる。
【0037】ここで、このような構成のプリント配線基
板の製造方法について図2を参照しながら以下に説明す
る。まず、芳香族ポリアミドを芯材とする第1の不繊布
に、エポキシ樹脂及びゴム系樹脂とからなる樹脂組成物
を含浸させて厚さ約100μmの第1絶縁シート10と
し、この第1絶縁シート10の表面に厚さ約18μmの
銅膜を形成した後、オーブンに入れ樹脂組成物が硬化状
態(Cステージ状態)となるように処理する。
【0038】次に、エッチングによって第1絶縁シート
10の表面の銅膜に第1GNDパターン12を形成し、
第1プリント配線基板30を得る。さらに、この第1プ
リント配線基板30の表面に、後述する第2プリント配
線基板32と積層したときに接着性を良くするために、
プリント配線基板の加工に一般的に用いられている方法
で表面に黒化処理膜24を施す(図2(a)参照)。
【0039】一方、芳香族ポリアミドを芯材とする第2
の不繊布に、樹脂組成物を含浸させて厚さ約100μm
の第2絶縁シート14とし、この第2絶縁シート14の
表面に厚さ約18μmの銅膜を形成した後、オーブンに
入れ樹脂組成物が半硬化状態(Bステージ状態)となるよ
うに処理する。
【0040】次に、エッチングによって第2絶縁シート
14の表面の銅膜にマイクロストリップライン16を形
成し、第2プリント配線基板32を得る(図2(a)参
照)。第1プリント配線基板30が下側となるように、
第1プリント配線基板30と第2プリント配線基板32
とを積層した状態で、図5に示す一対のプレス板60、
62の間に対向配置された、表面が平らなSUS製の平
板状金属板50と、表面に凸部が形成された凸状金属板
52との間に配置する。なお、この凸状金属板52は、
図6に示すように、SUS製の平板状金属板54の中央
部分に直方体状の樹脂製の角材56を貼着して構成され
ている。
【0041】その後、140℃〜160℃の温度に調整
した後、一対のプレス板60、62の外側から30kg/c
m〜50kg/cmの圧力でプレス(熱圧着)する。これによ
り、第2プリント配線基板32の半硬化状態(Bステー
ジ状態)の樹脂組成物が完全に硬化して第1プリント配
線基板30と第2プリント配線基板32とが一体化され
た第1積層体41aを得る。(図2(b)参照)。
【0042】さらに、芳香族ポリアミドを芯材とする第
3の不繊布に、樹脂組成物を含浸させて厚さ約100μ
mの第3絶縁シート18とし、この第3絶縁シート18
の表面に厚さ約18μmの銅膜を形成した後、オーブン
に入れ樹脂組成物が半硬化状態(Bステージ状態)となる
ように処理する。
【0043】次に、エッチングによって第3絶縁シート
18の表面の銅膜に第2GNDパターン20を形成し、
第3プリント配線基板34を得る。さらに、この第3プ
リント配線基板34のマイクロストリップライン16と
層間接続を取る位置を穿孔してビアホール28を形成す
る。
【0044】次に、第1積層体41aの上面のマイクロ
ストリップライン16表面に上記と同様な方法で黒化処
理膜24を施す。その後、第3プリント配線基板34が
第1積層体41aの上側となるように、第3プリント配
線基板34と第1積層体41aとを積層した状態で、再
び図5に示す一対のプレス板60、62の間に対向配置
された、表面が平らなSUS製の平板状金属板50と、
表面に凸部が形成された凸状金属板52との間に配置し
て、上記と同様の条件で熱圧着する。このとき、マイク
ロストリップライン16が半硬化状態の第3絶縁シート
18内に埋め込まれた状態で第3絶縁シート18が完全
に硬化する。
【0045】これにより、第3プリント配線基板34の
半硬化状態(Bステージ状態)の樹脂組成物が完全に硬化
して第1積層体41aと第3プリント配線基板34とが
一体化された第2積層体41bを得る。(図3(a)参
照)。
【0046】次に、第2積層体41bを酸により洗浄
し、第3プリント配線基板34のビアホール28の底面
部に露出するマイクロストリップライン16上面の黒化
処理膜24を除去する。その後、第2積層体41bの表
面に、例えば、E−100((商品名);三井金属塗料
化学社製)等のポリマー型銅ペーストのような導電性樹
脂ペーストを印刷塗布してビアホール28内に導電性樹
脂ペースト26を充填する(図3(b)参照)。
【0047】さらに、140℃程度の温度に調整したオ
ーブン内に20〜30分程度放置して熱処理を施し、ビ
アホール28内の導電性樹脂ペースト26を1次硬化さ
せた後、表面にポリイミドシートを積層して熱圧着し、
表面保護層22を形成する。なお、この時の熱圧着によ
ってビアホール28内の導電性樹脂ペースト26の2次
硬化処理も施され、第2プリント配線基板32と第3プ
リント配線基板34とが完全に電気的に接続され、本発
明の第1の実施の形態のプリント配線基板が得られるこ
ととなる。(図3(c)参照)。
【0048】なお、第1プリント配線基板30及び第3
プリント配線基板34に形成するGNDパターン12、
20の形成幅は、それぞれ第2プリント配線基板32に
形成したマイクロストリップライン16形成領域の幅よ
りも広くなるようにすると共に、第3プリント配線基板
34のGNDパターン20の形成幅が、第1プリント配
線基板30のGNDパターン12の形成幅よりも広くな
るようにする。
【0049】なお、第1プリント配線基板30、第2プ
リント配線基板32及び第3プリント配線基板34は、
それぞれ不繊布に熱硬化性樹脂等を含浸させたものであ
るため応力吸収能が高く、凸状金属板52とにより部分
的に高い圧力がかかっても基板にひびや割れなどの破損
が生じることがないが、より好ましくは、プレス時に、
図5のように、平板状金属板50と凸状金属板52との
間に、紙44、第1段差吸収用樹脂フィルム42a、積
層体40、第2段差吸収用樹脂フィルム42bの順で積
層配置して熱圧着するとよい。
【0050】即ち、積層体40の上下層に段差吸収用樹
脂フィルム42a、42bを設けることで、プレス時に
段差部分で発生する応力をさらに吸収できるだけでな
く、凸部付近の領域で層間に隙間が発生するのが防げる
ので、良好に凸状加工が行える。
【0051】また、上記の実施の形態では、異なる寸法
の矩形状の第1プリント配線基板30、第2プリント配
線基板32及び第3プリント配線基板34を積層して熱
圧着する場合について説明したが、例えば、図4に示す
ように、全て同じ寸法の第1プリント配線基板30a、
第2プリント配線基板32a及び第3プリント配線基板
34aのそれぞれに、一対のスリット31、33、35
を対向して設け、それぞれ一対のスリット31、33、
35間の領域をパターン形成領域Aとするようにしても
よい。
【0052】この場合、第2プリント配線基板32a、
第1プリント配線基板30a、第3プリント配線基板3
4aの順に、各スリット間隔を狭めることで、上記の実
施例と同様の構成とすることができるだけでなく、同じ
寸法の配線基板を重ね合わせて圧着するため、上記熱圧
着時に、プリント配線基板がずれるのを防止できるとい
う利点もある。
【0053】なお、本実施の形態では、凸状金属板52
を、SUS製の平板状金属板54の中央部分に直方体状
の樹脂製の角材56を貼着して構成したものとしている
が、もちろんこのような構成に限らず、例えば、SUS
製の平板状金属板54の中央部分を直方体状に残して切
削加工により製造したものでも、中央部分が直方体状に
凹んだ型を用いた鋳造により製造したものでもよい。
【0054】また、図7に示すように、凸状金属板52
に4つのピン52aを設けると共に、積層体40側に4
つのピン52aと係合する貫通孔41を設けて、凸状金
属板52と積層体40との位置合わせを確実にする構成
とすることもできる。なおこの場合、4つのピン52a
としたが1つやその他複数個としてもよい。また、凸状
金属板52と積層体40との位置合わせを確実できる係
合部があればよく、凸状金属板52に貫通孔や凹状部を
設け、積層体40に凸状部を設けるようにしてもよい。
【0055】なお、絶縁シートの表面に銅を積層して金
属膜を形成した場合について説明したが、銅に限らず、
鉄、アルミニウムなど導電性材料を使用することができ
る。
【0056】また、本実施の形態では、絶縁シートの厚
さを100μm、金属膜の厚さを18μmとしたが、好
ましくは、絶縁シートの厚さが50〜150μm程度、
金属膜の厚さが15〜40μm程度とするとよく、勿論
本発明はこの数値に限られるものではない。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、簡
単な製造工程で、側面からの電磁波の放射を防止できる
プリント配線基板が得られる、という効果がある。
【0058】また、側面からの電磁波の放射を防止でき
るプリント配線基板を簡単に製造できる、という効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のプリント配線基板の概
略断面図である。
【図2】 図1に示したプリント配線基板の製造方法の
概略を示すフロー図である。
【図3】 図2に示したプリント配線基板の製造方法の
続きを示すフロー図である。
【図4】 本発明の別の実施の形態のプリント配線基板
を構成するプリント配線基板の概略説明図である。
【図5】 本発明の実施の形態のプリント配線基板の製
造方法におけるプレス方法の一例を示す断面説明図であ
る。
【図6】 本発明の実施の形態のプリント配線基板の製
造方法における凸状金属板の概略を示す説明図である。
【図7】 本発明の実施の形態のプリント配線基板の製
造方法における凸状金属板の別の一例の概略を示す説明
図である。
【図8】 従来のプリント配線基板の概略断面図であ
る。
【符号の説明】
10 第1絶縁シート(絶縁膜) 12 第1GNDパターン(導電層のパターン) 14 第2絶縁シート(絶縁膜) 16 マイクロストリップライン(導電層のパター
ン) 18 第3絶縁シート(絶縁膜) 20 第2GNDパターン(導電層のパターン) 22 表面保護層 24 黒化処理膜 26 導電ペースト 28 ビアホール 30、30a 第1プリント配線基板(2層構造
の基板) 31、33、35 スリット 32、32a 第2プリント配線基板(2層
構造の基板) 34、34a 第3プリント配線基板(2層
構造の基板) 40、40a、40b 積層体 41 貫通孔 42a、42b 段差吸収用樹脂フィルム 44 紙 50 平板状金属板 52a ピン 52 凸状金属板 54 平板状金属板 56 角材 60、62 プレス板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁膜の上層にパターンが形成された導
    電層が設けられた2層構造の基板を積層して一体化した
    プリント配線基板において、 導電層のパターン領域と該パターン領域の周囲領域との
    間に段差を形成したプリント配線基板。
  2. 【請求項2】 中央部が盛り上がった凸状にすることに
    より導電層のパターン領域と該パターン領域の周囲領域
    との間に段差を形成した請求項1に記載のプリント配線
    基板。
  3. 【請求項3】 中央部が凹んだ凹状にすることにより導
    電層のパターン領域と該パターン領域の周囲領域との間
    に段差を形成した請求項1に記載のプリント配線基板。
  4. 【請求項4】 積層して一体化した複数の前記2層構造
    の基板のうち、下層に配置された前記2層構造の基板の
    導電層のパターン領域が、上層に配置された2層構造の
    基板の絶縁膜内に埋め込まれている少なくとも一対の前
    記2層構造の基板を含む請求項1〜請求項3のいずれか
    1項に記載のプリント配線基板。
  5. 【請求項5】 前記2層構造の基板は、 芳香族ポリアミドを主成分とした不繊布に、熱硬化性樹
    脂とゴム系樹脂とを含浸させた基材により構成された絶
    縁膜と、 前記基材の表面に形成した金属膜から構成される導電層
    と、 からなる請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のプ
    リント配線基板。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記
    載のプリント配線基板の製造方法であって、 表面に凸部が形成された凸板と表面が平らな平板とを互
    いに表面同士を対向して配置し、 絶縁膜の上層にパターンが形成された導電層が設けられ
    た2層構造の基板を積層して前記凸板と前記平板との間
    に配置し、 前記凸板と前記平板との外側から圧力を加えて複数の前
    記2層構造の基板を一体化するプリント配線基板の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 複数の前記2層構造の基板のうち、最下
    層に配置される基板を除いた少なくとも1つの基板は、
    絶縁膜を構成する基材に含浸される熱硬化性樹脂が半硬
    化状態であり、 熱圧着により複数の前記2層構造の基板を一体化する請
    求項6に記載のプリント配線基板の製造方法。
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