JP2000260596A - プラズマ装置 - Google Patents

プラズマ装置

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Publication number
JP2000260596A
JP2000260596A JP11065231A JP6523199A JP2000260596A JP 2000260596 A JP2000260596 A JP 2000260596A JP 11065231 A JP11065231 A JP 11065231A JP 6523199 A JP6523199 A JP 6523199A JP 2000260596 A JP2000260596 A JP 2000260596A
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plasma
microwave
magnet
magnetic
vector
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Application number
JP11065231A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiya Higuchi
佳也 樋口
Satoshi Kitazawa
聡 北澤
Hirobumi Seki
関  博文
Yuichi Morimoto
裕一 森本
Yoshihiko Nagamine
嘉彦 長峯
Sei Takemori
聖 竹森
Kikuo Umegaki
菊男 梅垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】E×Bドリフトによるプラズマ密度の不均一を
解消して、プラズマ密度の均一性を向上したプラズマ装
置を提供することにある。 【解決手段】マイクロ波導波管9の入射窓の近傍に磁石
1a,…,1dを配置してプラズマを生成する。磁石1
の発生する磁束密度ベクトルBとプラズマ中に発生する
電界ベクトルEとの外積ベクトルE×Bの方向が、被処
理物体の方向若しくはイオンビームの引き出し方向を向
くように、磁石1a,…,1dを配置し、被処理物体の
方向若しくはイオンビームの引き出し方向にプラズマを
輸送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、半導体のエッチン
グ,CVD,ミリング等のプラズマを用いて材料を微細
加工,積層,特性変化させるプラズマ処理装置やイオン
ビームを引き出すイオン源装置等のプラズマ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体のエッチング,CVD,ミ
リング、スパッタ等に、プラズマが用いられることが多
くなっている。これらのプラズマ処理装置では、プラズ
マ中の高エネルギー荷電粒子を利用して、材料を微細加
工,積層,特性変化させるものである。従来のプラズマ
処理装置は、例えば、”木下治久(編集委員),「高密
度プラズマ応用プロセス技術」,(平成5年7月31
日),リアライズ社,p.65”に記載されているよう
に、円筒形真空容器の天井部に導波管を連結して石英ガ
ラスなどで真空を封じ、石英ガラスを透過するマイクロ
波を真空容器内部に導入する。真空容器外部に設置した
コイルで磁場を励起し、電子サイクロトロン周波数がマ
イクロ波周波数に同期するように磁場強度を調整して、
電子サイクロトロン共鳴(ECR)加熱でプラズマを生
成する。生成したプラズマは、磁力線に沿って拡散し、
磁力線に対向して配置したウエハなどの被処理物体にプ
ラズマを照射するものである。
【0003】このような装置では、ウエハなどの被処理
物体の面積が拡大されると、装置全体がほぼ相似形で大
型化するという問題があり、また、導入されるマイクロ
波の周波数に制約があることから導波管の断面長が固定
されるため、プラズマ生成領域は制限され、大面積に均
一にプラズマを供することが難しいという問題があっ
た。
【0004】また、従来の別のタイプのプラズマ処理装
置としては、例えば、”木下治久(編集委員),「高密
度プラズマ応用プロセス技術」,(平成5年7月31
日),リアライズ社,p.67”に記載されているよう
に、アンテナによってマイクロ波を供給し、永久磁石の
磁場で電子サイクロトロン共鳴(ECR)を起こさせ、
プラズマを生成するものも知られている。
【0005】このような装置では、プラズマの高密度化
に限界があること、即ち,プラズマが装置のアンテナ近
傍で生成され、被処理物体へのプラズマ輸送を古典拡散
に頗るために輸送速度が遅く、装置が大型化するとプラ
ズマ密度が低下しやすいという問題があった。
【0006】そこで、本発明者らは、最近、円筒形真空
容器側面の4方向からマイクロ波を真空容器内部に導入
する装置を検討している。この最近試みられているプラ
ズマ処理装置は、4個のマイクロ波導入窓周辺にそれぞ
れ磁石を配置し、ECR条件を満足する強度の磁界
(2.45GHzのマイクロ波に対し、約875Gau
ss)を真空容器内に生成する。このとき一つのマイク
ロ波導入窓に配置する磁石はすべて磁極を揃えて,即
ち、真空容器内に向けて例えばすべてN極になるように
配置する。一方、これと隣合うマイクロ波導入窓に配置
する磁石は、磁極を反転させて,即ち、真空容器内に向
けてすべてS極になるように配置する。このようにする
ことにより、真空容器内面のマイクロ波導入窓近傍に
は、90度毎に、N極,S極,N極,S極と、磁極が配
置されることになり、真空容器内で各マイクロ波導入窓
から発生する磁力線が真空容器内部でつながり、マイク
ロ波導入窓近傍で生成されたプラズマは、効率的に真空
容器中心部に輸送されるようになるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た最近試みられているプラズマ処理装置においては、次
ような2つの問題があることが、その後の研究から判明
してきた。第1の問題は、かかる装置では、マイクロ波
導入窓間を繋ぐ磁力線の向きが右回り・左回り・右回り
・左回りと一方向に統一されないことである。これによ
って、次のような現象が引き起こされる。即ち、プラズ
マには、電子とイオンの拡散速度の差で生じる正の空間
電位がある。ECRで生成されるプラズマでは、電子が
選択的に加熱されることから、この電位が顕著に現わ
れ、通常10〜20[V]の電位が形成される。一方、
真空容器は接地され、0[V]になるため、真空容器内
部のプラズマ中には、外側に向かう電界Eが形成され
る。プラズマ中に磁場Bが印加され、かつ、電界Eが形
成されるので、これらが互いに直交する場合には、後述
するE×Bドリフトなるプラズマ輸送現象が生じる。し
かも、天板側からみて磁力線の向きが右回りの部位で
は、E×Bドリフトが底板方向に起こり、天板側からみ
て磁力線の向きが左回りの部位では、E×Bドリフトが
天板方向に起こる。したがって、底板側に配置されたウ
エハなどの被照射体上では、プラズマ密度が不均一にな
るという問題があった。
【0008】また、第2の問題は、一つのマイクロ波導
入窓に配置する磁石の磁極を揃えると、個々の磁石のN
極S極間で磁力線が短絡しやすいことである。即ち、個
々の磁石のN極S極間で磁力線が閉じた場合の磁力線の
行方を追うと次のようになる。真空容器内部に向かって
磁石のN極から出発した磁力線の一部は、マイクロ波導
入窓磁石に向かうが、大部分は隣り合う途中で向きを変
え、真空容器壁に向かう。これは距離の近い磁極を結ぶ
経路の方が磁気抵抗が小さいためである。このとき上下
方向に向いているマイクロ波電界Eと磁場Bとが平行に
なる部位が生じることになる。このような部位では、マ
イクロ波電界Eによって電子は磁力線方向に運動エネル
ギーを得ることになり、磁力線が壁を横切る部分におい
てプラズマ損失を招きやすい。また後述するように、E
CR条件を満足する強度の磁場Bがマイクロ波電界Eに
平行に走る部分で実現すると、ECRによるプラズマ生
成が効率的に起こらないという問題があった。
【0009】本発明の第1の目的は、E×Bドリフトに
よるプラズマ密度の不均一を解消して、プラズマ密度の
均一性を向上したプラズマ装置を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、マイクロ波電界Eと磁場
Bとを直交させることにより、プラズマを高密度に生成
し、かつ壁への損失を低減できるプラズマ装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】(1)上記第1の目的を
達成するために、本発明は、マイクロ波によりプラズマ
を生成するプラズマ装置において、マイクロ波の導入部
近傍に磁石を配置してプラズマを生成し、この磁石の発
生する磁束密度ベクトルBとプラズマ中に発生する電界
ベクトルEとの外積ベクトルE×Bの方向が、被処理物
体の方向若しくはイオンビームの引き出し方向を向くよ
うに、上記磁石を配置し、被処理物体の方向若しくはイ
オンビームの引き出し方向にプラズマを輸送するように
したものである。かかる構成により、E×Bドリフトに
よるプラズマ密度の不均一を解消して、プラズマ密度の
均一性を向上し得るものとなる。
【0011】(2)また、上記第2の目的を達成するた
めに、本発明は、マイクロ波によりプラズマを生成する
プラズマ装置において、マイクロ波の導入部近傍に磁石
を配置してプラズマを生成し、この磁石の発生する磁束
密度ベクトルBは、磁束密度B白身の方向と直交する方
向に密度勾配ベクトルgradBを有し、プラズマの密
度勾配ベクトルgradBによるドリフト現象によりプ
ラズマ中に荷電分離を引き起こし、この荷電分離によ
り、磁束密度ベクトルBの方向及び密度勾配ベクトルg
radBの双方に直交する方向の電界ベクトルEをプラ
ズマ中に発生させ、この磁束密度ベクトルBとプラズマ
中に発生するこの電界ベクトルEとの外積ベクトルE×
Bの方向が、装置の中央に向くように上記磁石を配置
し、生成したプラズマを輸送するようにしたものであ
る。かかる構成により、マイクロ波電界Eと磁場Bとを
直交させることにより、プラズマを高密度に生成し、か
つ壁への損失を低減し得るものとなる。
【0012】(3)上記(1)若しくは(2)におい
て、好ましくは、マイクロ波の導入部近傍に磁石のS極
とN極とを並べて配置し、この磁石によって空間に印加
される磁界とマイクロ波電界とがほぼ直交するように配
置するようにしたものである。かかる構成により、発生
するプラズマを増加し得るものとなる。
【0013】(4)上記(3)において、好ましくは、
上記磁石は、マイクロ波導波管内のマイクロ波電界の方
向に直交する方向であって、上記マイクロ波導波管表面
に配置し、かつ、配置する磁石の磁極が、マイクロ波導
波管内のマイクロ波電界の方向に直交する方向において
異ならせるようにしたものである。
【0014】(5)上記(3)において、好ましくは、
上記磁石は、マイクロ波導波管内のマイクロ波電界の方
向であって、上記マイクロ波導波管表面に配置し、か
つ、マイクロ波導波管の中心軸に対して左右の領域に配
置する磁石の磁極を揃え、かつ左の領域と右の領域に配
置する磁石の磁極を異なるようにしたものである。
【0015】(6)上記(1)若しくは(2)におい
て、好ましくは、上記磁石は、1対の断面の形状がコ字
型の磁石とし、このコ字型磁石の磁極がマイクロ波導波
管開口部に向くように、マイクロ波導波管を左右の方向
からこのコの字型磁石で取り囲み、かつこのコの字型磁
石の磁極がマイクロ波導波管開口部に向けて左右異なる
ようにしたものである。
【0016】(7)上記(1)若しくは(2)におい
て、好ましくは、上記磁石は、マイクロ波導波管表面に
磁石を配置されるとともに、このマイクロ波導波管開口
部と反対側の磁極間を連結する透磁率の高い部材を設け
るようにしたものである。
【0017】(8)上記(1)若しくは(2)におい
て、好ましくは、上記磁石により真空領域に磁場を印加
し、この磁場の磁束密度が、供給するマイクロ波の周波
数と電子サイクロトロン共鳴を起こすように調整すると
ともに、プラズマを生成する真空容器外のマイクロ波管
内における磁束密度が、供給するマイクロ波の周波数と
電子サイクロトロン共鳴を起こす部位において、定在波
であるこのマイクロ波の節の領域としたものである。
【0018】(9)上記(1)若しくは(2)におい
て、好ましくは、上記磁石を配置したマイクロ波導入部
を、真空容器周囲に複数用いるようにしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図19を用いて、本
発明の一実施形態によるプラズマ装置の構成について説
明する。最初に、図1を用いて、本実施形態によるプラ
ズマ装置を用いたプラズマCVD装置の構成について説
明する。図1は、本発明の一実施形態によるプラズマ装
置を用いたプラズマCVD装置の構成を示す斜視図であ
る。
【0020】円筒形状の真空容器16の側壁には、等間
隔で、4個のマイクロ波導波管9a,9b,9c,9d
が取り付けられている。マイクロ波導波管9a,9b,
9c,9dの端部のマイクロ波入射窓には、それぞれ、
磁石1a,1b,1c,1dが取り付けられている。磁
石1a,1b,1c,1dは、それぞれ、図2を用いて
後述するように、第1に、一つのマイクロ波導入窓に配
置する磁石1の磁極を左右で異なるようにし、装置半径
方向ベクトルrと真空容器内部で左右の磁極を結ぶ磁場
ベクトルBのとの外積r×Bベクトルが天板方向に向く
ように配置してある。また、第2には、一つのマイクロ
波導入窓に配置する磁石の磁極を左右で異なるように、
配置してある。なお、磁石1a,1b,1c,1dとし
ては、サマリウム・コバルト型の永久磁石を用いてい
る。真空容器16の内部の底板側には、被処理物体であ
るウェハ28が配置されている。また、真空容器16の
上部は、天板27によって閉じられている。
【0021】次に、図2を用いて、図1に示したプラズ
マCVD装置に用いるプラズマ装置の原理構成について
説明する。図2は、本発明の一実施形態によるプラズマ
装置の原理構成を示す平面図である。なお、図2は、図
1に示したプラズマCVD装置を天板27の方向から見
た図である。
【0022】円筒形真空容器16の側面部には、4個の
マイクロ波導波管9a,9b,9c,9dが、90°づ
つの等間隔で、取り付けられており、真空容器内部にマ
イクロ波を導入する。マイクロ波導波管9a,9b,9
c,9dの端部のマイクロ波入射窓周辺には、それぞ
れ、磁石1a,1b,1c,1dが配置されておりし、
ECR条件を満足する強度の磁場(2.45GHzのマ
イクロ波に対し、約875Gauss)を真空容器16
内に生成する。
【0023】本実施形態における第1の特徴として、一
つのマイクロ波導入窓に配置する磁石1aの磁極を左右
で異なるように構成する。そして、装置半径方向ベクト
ルrと、真空容器16の内部で、左右の磁極を結ぶEC
R磁場の磁場ベクトルB2のとの外積r×Bベクトルが
天板方向(紙面の手前方向)に向くように配置する。即
ち、天板側からみて右回り(時計回り)にS極N極の順
になるように、一つのマイクロ波導入窓に磁石1を配置
する。
【0024】さらに、またこれと隣合うマイクロ波導入
窓に配置する磁石1b,1c,1dの磁極構成も同一に
する。このように構成すると、装置半径方向ベクトルr
と、真空容器内部で隣合うマイクロ波導入窓間を結ぶ磁
場ベクトルB3のとの外積、即ち,r×Bベクトルは、
すべて底板方向(紙面の奥方向)を向くように構成でき
る。
【0025】以上の構成により、装置半径方向ベクトル
rの方向に生じるプラズマ電界Eφs4と磁場ベクトル
B3との外積,即ち、Eφs×Bも底板方向5に向ける
ことができる。したがってEφs×Bドリフトによるマ
イクロ波導入窓間のプラズマ輸送は、すべて底板方向,
即ち、ウエハ方向に向き、ウエハ上のプラズマ密度分布
6は、円形となり、ウェハに均一で高密度なプラズマを
供することができるようになる。
【0026】ここで、図3を用いて、最近試みられてい
るプラズマ装置の構成について、参考のために、説明す
る。なお、図2と同一符号は、同一部分を示している。
円筒形真空容器16の側面部には、4個のマイクロ波導
波管9a,9b,9c,9dが、90°づつの等間隔
で、取り付けられており、真空容器内部にマイクロ波を
導入する。マイクロ波導波管9a,9b,9c,9dの
端部のマイクロ波入射窓周辺には、それぞれ、磁石1
A,1B,1C,1Dが配置されておりし、ECR条件
を満足する強度の磁場を真空容器16内に生成する。
【0027】ここで、一つのマイクロ波導入窓に配置す
る磁石1Aは、すべて磁極を揃えて配置する。即ち、磁
石1Aは、真空容器16内に向けて、例えば,すべてN
極になるように配する。一方、これと隣合うマイクロ波
導入窓に配置する磁石1Bは、磁極を反転させる。即
ち,真空容器16内に向けてすべてS極になるように配
する。さらに、磁石1C,1Dについても、同様に配置
する。その結果、真空容器内面のマイクロ波導入窓近傍
には、90度毎に、N極,S極,N極,S極と磁極が配
置されることになる。このように配置すると、真空容器
内で、各マイクロ波導入窓から発生する磁力線3が真空
容器内部でつながり、マイクロ波導入窓近傍で生成され
たプラズマは、効率的に真空容器中心部に輸送されるよ
うになる。
【0028】しかしながら、かかる構成では、第1に、
マイクロ波導入窓間を繋ぐ磁力線3の向きが、右回り・
左回り・右回り・左回りと一方向に統一されないため、
次のような現象を引き起こすことが判明した。プラズマ
には、電子とイオンの拡散速度の差で生じる正の空間電
位がある。ECRで生成されるプラズマでは、電子が選
択的に加熱されることから、この電位が顕著に現われ、
通常10〜20[V]の電位が形成される。一方、真空
容器16は接地され、0[V]になるため、真空容器内
部のプラズマ中には外側に向かう電界E4が形成され
る。プラズマ中に磁場Bが印加され、かつ電界Eが形成
されるので、これらが互いに直交する場合には、後述す
るE×Bドリフトなるプラズマ輸送現象が起こる。図3
中に示すように、紙面手前方向(天板側)からみて、磁
力線3の向きが右回りの部位では、E×Bドリフト5A
が紙面奥行き方向(底板側)に起こる。一方、天板側か
らみて磁力線の向きが左回りの部位では、E×Bドリフ
ト5Bが天板側に起こる。したがって底板側に配置され
たウエハなどの被照射体上ではプラズマ密度が6のよう
に不均一になる。
【0029】また、第2には、一つのマイクロ波導入窓
に配置する磁石の磁極を揃えると、個々の磁石のN極S
極間で磁力線が短絡しやすいことが判明した。ここで、
図4を用いて、磁力線の短絡について説明する。図4
は、最近試みられているプラズマ装置における磁力線の
短絡の説明図である。
【0030】図4は、一つのマイクロ波導入窓における
磁石配置を示している。マイクロ波導波管9のマイクロ
波入射窓の近傍には、磁石1が配置されており、全て磁
極を揃えて配置されている。
【0031】個々の磁石のN極S極間で磁力線が閉じた
場合の磁力線の行方を追うと、次のようになる。即ち、
真空容器内部に向かって磁石1のN極から出発した一部
の磁力線50は、マイクロ波導入窓磁石に向かうが、大
部分の磁力線3は隣り合う途中で向きを変え、真空容器
壁に向かう。これは距離の近い磁極を結ぶ経路の方が磁
気抵抗が小さいためである。このとき、上下方向に向い
ているマイクロ波電界E7と磁場B50とが平行になる
部位が生じることになる。このような部位では、マイク
ロ波電界E7によって、電子は磁力線方向に運動エネル
ギーを得ることになり、磁力線50が壁を横切る部分に
おいてプラズマ損失を招きやすい。また、後述するよう
に、ECR条件を満足する強度の磁場Bがマイクロ波電
界E7に平行に走る部分で実現すると、ECRによるプ
ラズマ生成が効率的に起こらないという問題があること
が判明した。
【0032】ここで、図5を用いて、本実施形態による
プラズマ装置において、中心的な役割を果たすE×Bド
リフトの機構について、簡単に説明する。磁場中のプラ
ズマでは、プラズマを構成する電子・イオンは磁力線に
巻きついた回転運動をしている。しかし、磁場B10に
直交する電界E4が存在すると、電子・イオンは、一回
転の間に電界E4による加速・減速を受けることにな
る。このとき、電荷の符号の違いから、イオンは、電界
E4の方向に運動するとき加速され、逆に、電子は、電
界Eの方向に運動するときに減速される。電界E4と逆
の方向に運動するときはこの反対である。
【0033】電子・イオンは、加速されると遠心力が大
きくなって回転半径が増加し、減速されると回転半径が
減少する。その結果、電子の軌道11,イオンの軌道1
3は、図示するように、回転の中心がずれていく運動
(ドリフト運動)が生じる。この場合のドリフト運動
を、「E×Bドリフト」と称する。E×Bドリフトは、
電界E4と磁場B10の外積の方向になり、電子のドリ
フト方向12とイオンのドリフト方向13は、同じ方向
に動くことになる。
【0034】また、回転運動の中心速度として定義され
るドリフト速度は、電荷の符号・荷電量・粒子質量に無
関係の以下の式(1)、 vE×B=108×E[V/cm]/B[G]…(1) で表現され、したがって電子・イオンは等速になる。
【0035】この電子・イオンが同方向に等速でドリフ
トするというE×Bドリフトの特徴は、プラズマの輸送
に非常に大きな効果を与える。即ち、電子・イオンが同
方向に等速でドリフトする場合は、プラズマの電気的中
性が保たれるため、電子がイオンに引き戻されることが
ないものである。これにより、実際のプラズマにおいて
も、E×Bドリフトはこれを抑制する作用をほとんど受
けず、自由にドリフトしていくことになる。
【0036】本実施形態においては、図3において説明
したように、一つのマイクロ波導入窓に配置する磁石1
aの磁極を左右で異なるように構成し、これと隣合うマ
イクロ波導入窓に配置する磁石1b,1c,1dの磁極
構成も同一にすることにより、装置半径方向ベクトルr
の方向に生じるプラズマ電界Eφs4と磁場ベクトルB
3との外積,即ち、Eφs×Bも底板方向5に向けるこ
とができる。したがってEφs×Bドリフトによるマイ
クロ波導入窓間のプラズマ輸送は、すべて底板方向,即
ち、ウエハ方向に向き、ウエハ上のプラズマ密度分布6
は、円形となり、ウェハに均一で高密度なプラズマを供
することができるようになる。
【0037】本実施形態における第2の特徴として、一
つのマイクロ波導入窓に配置する磁石の磁極を左右で異
なるように構成したことにある。
【0038】ここで、図6を用いて、本実施形態による
プラズマ装置における一つのマイクロ波導入部の作用に
ついて説明する。なお、図2と同一符号は、同一部分を
示している。図示するように、一つのマイクロ波導波管
9のマイクロ波導入窓内では、左右の磁極1−1,1−
2を結ぶようにECR磁場の磁力線2が配され、上下方
向に向いているマイクロ波電界Eμ7とはいたるところ
直交するようになる。これによりマイクロ波電界Eμ7
による電子の加速方向は、いたるところ磁場B2と直交
し、ECRによるプラズマ生成は、領域8において効率
的に起こるようになる。さらに磁力線2の方向には電子
は加速されにくくなり、磁力線2が構造物を横切る部分
でプラズマ損失を招きにくくなる。
【0039】ここで、さらに、図7を用いて、本実施形
態によるプラズマ装置における一つのマイクロ波導入部
の作用について、詳細に説明する。なお、図2と同一符
号は、同一部分を示している。本実施形態による構成で
は、磁力線2は左右の磁極を結ぶように配されるため、
磁力線が真空容器の壁を横切る部位は磁極近傍になる。
図示するように、左右の磁極間の磁場2は、磁力線の束
が中央で拡がり、端で窄まる,所謂磁気ミラーの配位に
なる。このとき、磁束密度は中央で小さく、端で高くな
る。よく知られているように、プラズマは磁気ミラー内
に閉じ込められやすいという性質を有している。
【0040】衝突を考えない場合に、プラズマが磁気ミ
ラー内に閉じ込められるか、磁力線に沿って磁気ミラー
の外に出てしまうかは、プラズマ(特に電子)の速度空
間成分によって決定される。一般に、磁力線に直交する
速度成分の大きい荷電粒子は、磁力線を軸にした回転運
動による磁気モーメントが大きいため、磁気ミラーによ
って強く反発される。しかし、磁力線に平行な速度成分
の大きい荷電粒子は、磁気ミラーを透過する。したがっ
て、荷電粒子の閉じ込めは、磁力線に直交する速度成分
と平行な速度成分との比で決定される。
【0041】ここで、図8及び図9を用いて、プラズマ
の作用原理について説明する。なお、図8及び図9にお
いて、速度空間座標軸vzは、磁力線に平行方向を示し
ており、速度空間座標軸vx,vyは、それぞれ、磁力
線に直交方向を示している。
【0042】磁気ミラーに閉じ込められるか、透過する
かは、図8及び図9に表示した速度空間に示した円錐状
領域,即ち、ロスコーン20によって判別される。図
9,図9に示した回転楕円体21は、荷電粒子の速度空
間分布の形状を表している。図8,図9に示した荷電粒
子21中のロスコーン20の内部に含まれる領域は、ミ
ラーに閉じ込められず、外部に含まれる領域はミラーに
閉じ込められる。
【0043】マイクロ波電界Eと磁場Bとが平行に配位
されるか、直交して配位されるかにより、プラズマ中の
荷電粒子が持つ速度成分比は変化する。マイクロ波電界
Eと磁場Bとが平行に配位されると、図8に示すよう
に、荷電粒子の速度空間分布形状を表す回転楕円体21
は縦方向に長くなる。その結果、ロスコーン20の内部
に含まれる荷電粒子の割合が多くなる。一方、マイクロ
波電界Eと磁場Bとが直交して配位されると、図9に示
すように、荷電粒子の速度空間分布形状を表す回転楕円
体21は横方向に長くなり、ロスコーン20の内部に含
まれる荷電粒子の割合が少なくなる。
【0044】本実施形態による磁極配置では、マイクロ
波電界Eと磁場Bとはいたるところ直交するために、磁
力線に直交する速度成分の大きい荷電粒子の割合が多く
なり、ロスコーンの内部に含まれる荷電粒子の割合が少
なくなる。したがって、左右の磁極間で形成される磁気
ミラーに閉じ込められやすくなるため、真空容器の壁に
衝突しにくくなり、壁によるプラズマ損失を低減するこ
とができる。即ち、本実施形態においては、一つのマイ
クロ波導入窓に配置する磁石の磁極を左右で異なるよう
に構成することによって、壁によるプラズマ損失を低減
することができる。
【0045】次に、この磁気ミラーに閉じ込められたプ
ラズマが磁力線を横切り、真空容器中央に輸送される機
構を説明する。図7に示すように、本実施形態による磁
極配置では、プラズマを生成する磁極間磁場2は、前述
のような磁気ミラーになっていると共に、磁力線が真空
容器中央に向けて凸のカスプ磁場になっている。このよ
うな磁場配位では、磁場強度が真空容器中央に向けて弱
くなるため、磁場強度の勾配,即ち、gradBが存在
する。また、gradBベクトルとBベクトルとは直交
するため、プラズマは、「gradBドリフト」と呼ば
れるドリフト運動をする。
【0046】ここで、図10を用いて、本実施形態によ
るプラズマ装置におけるgradBドリフトの機構につ
いて説明する。前述したように、磁場中のプラズマで
は、プラズマを構成する電子・イオンは磁力線に巻きつ
いた回転運動をしている。ここで、プラズマ中の磁場勾
配gradBの方向22が磁場B10に直交すると、電
子・イオンは一回転の間に磁場強度の変動を受けること
になる。このとき、磁場が強くなると、向心力であるロ
ーレンツ力が増加し、回転半径が小さくなる。磁場が弱
くなると、逆に回転半径が大きくなる。これにより、E
×Bドリフトと同様に、電子の軌道11やイオンの軌道
12のように、回転の中心がずれていくドリフト運動が
生じる。この場合のドリフト運動を、「gradBドリ
フト」と称する。
【0047】gradBドリフトにおいては、電荷の符
号が違うため、電子・イオンは互いに逆向きに回転し、
電子のドリフト方向12とイオンのドリフト方向14
は、互いに逆になる。これが、E×Bドリフトと異なる
点である。ドリフト方向が逆になると、電子の集団とイ
オンの集団との占める場所がプラズマ中でずれていくた
め、電気的中性が損なわれ、所謂荷電分離が生じる。こ
の荷電分離のために、プラズマ中に、プラズマgrad
Bドリフトによる荷電分離で生じる電界EgradBが発生
する。
【0048】次に、図11及び図12を用いて、本実施
形態によるプラズマ装置におけるプラズマgradBド
リフトによる荷電分離で生じる電界EgradBについて説
明する。なお、図5と同一符号は、同一部分を示してい
る。
【0049】図11に示すように、左右の磁極1−1,
1−2間を結ぶ磁場B2の向きをθ方向にすると、gr
adB22の方向はr方向になる。このとき、grad
Bドリフトにより、電子11はz方向に、イオン13は
−z方向に移動する。したがって、荷電分離のために、
プラズマ中に発生する電界EgradB23はz方向にな
る。この電界EgradB23と左右の磁極1−1,1−2
間を結ぶ磁場B2により、新たなEgradB×Bドリフト
24が発生する。この向きは−r方向になる。これは真
空容器中心に向かう方向である。
【0050】結局、プラズマは、最終的にこのEgradB
×Bドリフト24によって真空容器中心方向に輸送され
る。以上を−θ方向からみて図を二次元化し、状況を見
やすくしたのが、図12である。これが本発明の構成に
よるプラズマ輸送機構である。
【0051】ここで、図11に示すように、本実施形態
では、導波管9の上部下部にも、磁石1−3,1−4,
1−5,1−6を配置している。本発明の原理を満足す
るためには、導波管9の左右にS極N極の磁石1−1,
1−2を置くだけで良いわけであるが、本発明を実施す
る上では、次のような課題がある。
【0052】即ち、コスト・電波法その他の事情から、
通常プラズマ装置用のマイクロ波発振管には、2.45
GHzの周波数のマグネトロンが用いられる。周波数が
決まると波長が決まるため、導波管9の管幅が規定さ
れ、これが80mm程度になる。したがって、この導波
管幅の左右に設けた磁石の磁極間距離は平均で100m
m程度と大きくなるため、通常の永久磁石を用いて、こ
の間にECR条件を満たす875Gaussの磁束密度
を実現するのは難しいものである。そこで、本実施形態
においては、導波管9の上部下部にもS極N極の磁石1
−3,1−4,1−5,1−6を配置し、距離の小さい
両者の磁極を結ぶ磁力線上で容易に875Gaussの
磁束密度を実現するようにしている。
【0053】また、図11に示すように、各磁石の真空
容器と反対側の磁極を継鉄(ヨーク)15で結合する。
このようにすると、継鉄(ヨーク)15で結ばれた左右
の磁石1−3と1−4,1−5と1−6とのS極N極間
で磁力線が渡りやすくなる。その結果、各磁石単独のS
極N極間で磁力線が短絡する磁束量が滅ることになる。
一方、真空容器側に向いた磁極には、反対側磁極と同量
の磁束が誘起され、この磁束はほとんど反対側磁極と短
絡しないため、大部分が真空容器側に入り、隣合う異種
磁極に繋がる。つまり、反対側の磁極を継鉄(ヨーク)
15で結ぶことにより、より多くの発生磁束を真空容器
側に送り込むことができるようになる。
【0054】次に、図13〜図15を用いて、図11に
示したように構成した本実施形態の磁石構成による磁場
発生の状態を、実際の装置のディメンションで解析した
結果について説明する。なお、磁石の起磁力はサマリウ
ム・コバルト型磁石の値を用いている。次に、図13
は、本発明の一実施形態によるプラズマ装置におけるマ
イクロ波導入部の解析格子の構成図であり、図14及び
図15は、本発明の一実施形態によるプラズマ装置にお
けるマイクロ波導入部の磁場解析結果の説明図である。
【0055】図13は、マイクロ波導入窓の磁石1の1
セット分の解析格子と磁束密度解析格子面41,42を
示している。図14及び図15は、図13に示した磁束
密度解析格子面41,42上の磁束密度分布を示してい
る。白い閉曲線43上の領域が、875Gaussであ
ることを示している。図から875Gauss領域43
は、磁極面を中心としたチューブ状に形成されていると
考えられる。
【0056】本解析のモデルでは、継鉄(ヨーク)15
の断面積が少な過ぎて磁気飽和したため、継鉄(ヨー
ク)15の比透磁率は実効比透磁率で10程度である。
継鉄(ヨーク)15の断面積を増加させれば、磁気飽和
が起こりにくくなり、本来の比透磁率1000程度が維
持できる。その結果より多くの磁束を異種磁極側に渡す
ことができるようになり、結果さらに多くの発生磁束を
真空容器側に送り込むことができるものである。
【0057】次に、上述したgradBドリフト及びE
gradB×Bドリフトによるプラズマ輸送機構が、実際の
装置の物理パラメータで、どの程度発生しうるかについ
て説明する。gradBドリフトによる荷電分離は、約
10電子ボルト程度の電子温度を持つECRプラズマ中
の電子によって緩和され、定常に達すると考えられるか
ら、発生する電位差は約10ボルト程度と見積もれる。
この荷電分離の発生する領域は、ECR領域の拡がり程
度の空間スケールで起こるはずであるから、これを2c
m程度とすると、発生電界EgradBの強度は、次式
(2)によって、 EgradB=10[V]/2[cm]=5[V/cm]…(2) となる。
【0058】この領域の磁束密度BをECR条件の87
5[G]とすると、EgradB×Bドリフト速度vE×
Bは、式(1)を用いて、次式(3)のように、 vE×B=108×E[V/cm]/B[G] =108×5[V/cm]/875[G] =5.7×lO-5[cm/sec]…(3) となる。
【0059】一方、比較のため、磁力線に沿ったプラズ
マの拡散速度を求めると次のようになる。磁力線に沿っ
たプラズマの拡散速度は、通常、イオン音波の速度VSI
程度とされる。イオン音波の速度VSIは、次式(4)に
よって、 vSI=(kB・Te/M)1/2…(4) で表される。ここで、kB・Teは、ボルツマン定数kB
を掛けた電子温度であり、エネルギーの単位になる。T
e=10[eV]とすると、kB・Teは、次式(5)
によって、 kB・Te=1.6×10-11[erg]…(5) と求められる。
【0060】また、式(4)において、Mはイオンの質
量で、アルゴンイオンの場合、M=4.7×10
-23[g]になるから、イオン音波の速度VSIは、次式
(6)によって、 vSI=4.9×10-5[cm/sec]…(6) となり、EgradB×Bドリフト速度vE×Bと、磁力線に
沿ったプラズマの拡散速度( イオン音波の速度VSI)
とは、ほぼ等しいことがわかる。
【0061】次に、図16を用いて、本実施形態による
プラズマ装置における不要プラズマの生成を低減するた
めの構成について説明する。なお、図11,図12と同
一符号は同一部分を示している。図14に示したよう
に、垂直断面格子面42上の875Gaussの磁束密
度領域43は、磁石の磁極を中心にほぼ円周を描いてい
る。
【0062】従って、図16に示すように、875Ga
ussの磁束密度領域を示す円周25は、プラズマを生
成する真空容器内以外に、マイクロ波導波管9中をも通
過する。マイクロ波導波管9中には石英ガラス26など
を充填してあるため、この内部でプラズマが生成される
ことはないが、石英ガラス26とマイクロ波暮波管壁9
の微小ギャップ32中でプラズマが生成されることは考
えられる。
【0063】ここで、微小ギャップ32と875Gau
ssの磁束密度を有する領域の円周25との交点33
は、真空容器内のプラズマ生成領域8から約20mm離
れており、これはマイクロ波の1/4波長に相当する。
マイクロ波電界34が最大になる腹の部分は、これが吸
収される真空容器内のプラズマ生成領域8に存在するか
ら、これから1/4波長離れた交点33は、丁度マイク
ロ波電界34が最小になる節の部分にあたる。したがっ
て、微小ギャップ32中でプラズマが生成されること
は、ほとんどないものであり、不要なプラズマの生成を
低減することができる。
【0064】次に、図17及び図18を用いて、本実施
形態によるプラズマ装置の他の構成について説明する。
図17及び図18は、本発明の一実施形態によるプラズ
マ装置の他の構成を示す平面図である。
【0065】図2に示したプラズマ装置30において
は、真空容器16には、4個のマイクロ波導入窓のそれ
ぞれに、磁石1−a,1−b,1−c,1−dが配置さ
れている。一方、被処理物体であるウェハが小形な場合
には、図17に示すように、真空容器16Aとしては小
型なものを使用でき、それに合わせて、3個のマイクロ
波導入窓のそれぞれに、磁石1−a,1−b,1−cを
配置する。また、被処理物体であるウェハが大形な場合
には、図19に示すように、真空容器16Bとしては大
型なものを使用し、それに合わせて、5個のマイクロ波
導入窓のそれぞれに、磁石1−a,1−b,1−c,1
−d,1−eを配置する。
【0066】本実施形態によるマイクロ波導入窓に配置
する磁石は、単独でN極S極のペアで構成されているの
で、マイクロ波導入窓は奇数個でも偶数個でもよいもの
である。従来の装置では隣合うマイクロ波導入窓同志を
N極S極のペアで構成していたため、マイクロ波導入窓
数を偶数にする必要があったが、本発明ではこの制約が
なくなるため、被処理物体のサイズに合わせて、プラズ
マ装置の大きさを自由に変えることができるものであ
る。
【0067】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、マイクロ波の導入部近傍に配置した磁石の発生する
磁束密度ベクトルBとプラズマ中に発生する電界ベクト
ルEとの外積ベクトルE×Bの方向が、被処理物体の方
向を向くように配置することにより、E×Bドリフトに
よるプラズマ密度の不均一を解消して、プラズマ密度の
均一性を向上することができる。また、マイクロ波の導
入部近傍に配置した磁石の発生する磁束密度ベクトルB
がB白身の方向と直交する方向に密度勾配ベクトルgr
adBを有し、プラズマのgradBドリフト現象によ
りプラズマ中に荷電分離を引き起こし、この荷電分離に
より、磁束密度ベクトルBの方向及び密度勾配ベクトル
gradBの双方に直交する方向の電界ベクトルEをプ
ラズマ中に発生させ、この磁束密度ベクトルBとプラズ
マ中に発生するこの電界ベクトルEとの外積ベクトルE
×Bの方向が、装置の中央に向くように配置することに
より、マイクロ波電界Eと磁場Bとを直交させることに
より、プラズマを高密度に生成し、かつ壁への損失を低
減することができる。
【0068】次に、図19を用いて、本発明の第2の実
施形態によるプラズマ装置について説明する。図19
は、本発明の第2の実施形態によるプラズマ装置の構成
を示す斜視図である。
【0069】本実施形態においては、マイクロ波導波管
9を囲むような二つのコ字型磁石35A,35Bを用い
ている。コ字型磁石35A,35Bのそれぞれの磁極
は、真空容器側に向けて配置し、かつ二つのコ字型磁石
35A,35Bの磁極を、図示するように反転させる。
【0070】以上のように、磁石本体をコ字型成形する
ことにより、同種磁極の反発力に耐える治具で固定する
必要がなくなるため、マイクロ波導波管への取りつけが
容易になる。また、E×Bドリフトによるプラズマ密度
の不均一を解消して、プラズマ密度の均一性を向上する
ことができる。また、マイクロ波電界Eと磁場Bとを直
交させることにより、プラズマを高密度に生成し、かつ
壁への損失を低減することができる。
【0071】次に、図20を用いて、本発明の第3の実
施形態によるプラズマ装置の構成について説明する。図
20は、本発明の第3の実施形態によるプラズマ装置の
構成を示す斜視図である。
【0072】本実施形態においては、図6に示した永久
磁石1−1,…,1−6に代えて、図示するように、マ
イクロ波導波管9を囲むように磁性体の芯をもった電磁
石36−1,36−2,36−3,36−4,36−
5,36−6で構成するようにしたものである。永久磁
石ではその物性で最大起磁力が決まるため、任意に磁場
を強化できないものである。それに対して、電磁石36
を用いることにより、アンペアターンを増強することで
任意に磁場を強化できるため、プラズマ密度や分布を変
化させることができる。
【0073】以上のように、電磁石を用いることによ
り、任意に磁場を変えて、プラズマ密度や分布を変化さ
せることができる。また、E×Bドリフトによるプラズ
マ密度の不均一を解消して、プラズマ密度の均一性を向
上することができる。また、マイクロ波電界Eと磁場B
とを直交させることにより、プラズマを高密度に生成
し、かつ壁への損失を低減することができる。
【0074】次に、図21を用いて、本実施形態による
プラズマ装置を用いたミリング装置の構成について説明
する。図21は、本発明の一実施形態によるプラズマ装
置を用いたミリング装置の構成を示す斜視図である。
【0075】ミリング装置では、真空容器16の上部で
プラズマ37を生成し、3枚の多孔電極からなるビーム
引き出し電極38を用いて、イオンビーム束39を生成
する。イオンビーム束39は、ウエハ28に照射され、
ミリングが行なわれる。ここで、ウエハ28がイオンビ
ーム39の正電荷で帯電すると、イオンビーム39は静
電的な反発力を受けてウエハ28への照射が困難にな
る。そこで、多孔電極38とウエハ28の間の空間で、
イオンビーム39の正電荷を中和する電子源が必要であ
る。この電子源には、マイクロ波によるECRプラズマ
が用いられる。
【0076】そこで、本実施形態においては、図1若し
くは図2に示した実施形態と同様にして、中和用プラズ
マを発生させるマイクロ波導波管9a,9b,9c,9
dの開口部近傍に、磁石1a,1b,1c,1dを配置
している。磁石1a,1b,1c,1dのN極S極は、
イオンビーム39の経路に沿った装置軸に直交する面内
に配置する。ミリング装置では、イオンビームの経路上
にイオンビームの正電荷で電位が形成され、後方向に発
生する電界EIBがCVD装置におけるEφsと同様に発
生する。したがって、プラズマのドリフトに関してCV
D装置と同様に作用する。
【0077】従来のミリング装置では、軸方向,即ち、
イオンビームの経路に沿って磁石のN極S極を配置して
いたため、イオンビームの正電位が作る後方向電界EIB
と導波管開口部磁場BとのEIB×Bドリフトが周方向に
発生していた。そのため、発生プラズマは生成部から壁
に沿って周方向に流れ、中和すべきイオンビームが存在
する装置中心軸方向に供給されにくいという問題があっ
た。
【0078】それに対して、本実施形態では、イオンビ
ームの正電位が作る後方向電界EIBと導波管開口部磁場
BとのEIB×Bドリフトがビーム引き出し電極方向に発
生し、また、gradBによる荷電分離電界EgradB
導波管開口部磁場BとのEgradB×Bドリフトが装置中
心軸方向に起こるため、全体として中和すべきイオンビ
ームの方向にプラズマを輸送することができる。
【0079】次に、図22を用いて、本実施形態による
プラズマ装置を用いた大口径プラズマイオン源装置の構
成について説明する。図22は、本発明の一実施形態に
よるプラズマ装置を用いた大口径プラズマイオン源装置
の構成を示す斜視図である。
【0080】プラズマイオン源装置では、プラズマ生成
室40において、プラズマ37を生成し、3枚の多孔電
極38からなるビーム引き出し電極を用いて、イオンビ
ーム束39を生成する。
【0081】本実施形態においては、図1若しくは図2
に示した実施形態と同様にして、プラズマ生成室40に
設けられたマイクロ波導波管9a,9b,9c,9dの
開口部近傍に、磁石1a,1b,1c,1dを配置して
いる。磁石1a,1b,1c,1dのN極S極は、イオ
ンビーム39の経路に沿った装置軸に直交する面内に配
置する。従って、E×Bドリフト作用により、生成され
たプラズマは、ビーム引き出し方向に輸送されるため、
ビーム引き出し効率が向上し、かつ、均一な電流密度の
イオンビームを得ることができる。なお、大口径プラズ
マイオン源装置は、核融合用中性粒子入射装置(NB
I)などに用いるのに好適である。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、プラズマ装置における
E×Bドリフトによるプラズマ密度の不均一を解消し
て、プラズマ密度の均一性を向上することができる。ま
た、本発明によれば、マイクロ波電界Eと磁場Bとを直
交させることにより、プラズマを高密度に生成し、かつ
壁への損失を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるプラズマ装置を用い
たプラズマCVD装置の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態によるプラズマ装置の原理
構成を示す平面図である。
【図3】最近試みられているプラズマ装置の構成を示す
平面図である。
【図4】最近試みられているプラズマ装置における磁力
線の短絡の説明図である。
【図5】本発明の一実施形態によるプラズマ装置におい
て用いるE×Bドリフトの機構の説明図である。
【図6】本発明の一実施形態によるプラズマ装置におけ
る一つのマイクロ波導入部の作用の説明図である。
【図7】本発明の一実施形態によるプラズマ装置におけ
る一つのマイクロ波導入部の作用の詳細説明図である。
【図8】プラズマの作用原理の説明図である。
【図9】プラズマの作用原理の説明図である。
【図10】本発明の一実施形態によるプラズマ装置にお
けるgradBドリフトの機構の説明図である。
【図11】本発明の一実施形態によるプラズマ装置にお
けるプラズマgradBドリフトによる荷電分離で生じ
る電界EgradBの説明図である。
【図12】本発明の一実施形態によるプラズマ装置にお
けるプラズマgradBドリフトによる荷電分離で生じ
る電界EgradBの説明図である。
【図13】本発明の一実施形態によるプラズマ装置にお
けるマイクロ波導入部の解析格子の構成図である。
【図14】本発明の一実施形態によるプラズマ装置にお
けるマイクロ波導入部の磁場解析結果の説明図である。
【図15】本発明の一実施形態によるプラズマ装置にお
けるマイクロ波導入部の磁場解析結果の説明図である。
【図16】本発明の一実施形態によるプラズマ装置にお
ける不要プラズマの生成を低減するための構成の説明図
である。
【図17】本発明の一実施形態によるプラズマ装置の他
の構成を示す平面図である。
【図18】本発明の一実施形態によるプラズマ装置の他
の構成を示す平面図である。
【図19】本発明の第2の実施形態によるプラズマ装置
の構成を示す斜視図である。
【図20】本発明の第3の実施形態によるプラズマ装置
の構成を示す斜視図である。
【図21】本発明の一実施形態によるプラズマ装置を用
いたミリング装置の構成を示す斜視図である。
【図22】本発明の一実施形態によるプラズマ装置を用
いた大口径プラズマイオン源装置の構成を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1,35…磁石 9…マイクロ波導波管 15…ヨーク 16…真空容器 28…ウェハ 29,30,31…プラズマ装置 36…電磁石 38…多孔電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 博文 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 森本 裕一 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 長峯 嘉彦 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 竹森 聖 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 梅垣 菊男 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 Fターム(参考) 4K030 CA12 FA01 FA02 JA02 5F004 AA01 BA11 BA14 BB07 BB14 BB29 BD04 5F045 AA10 BB01 DP02 EB02 EH01 EH03 EH16 EH17 EH19

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイクロ波によりプラズマを生成するプラ
    ズマ装置において、 マイクロ波の導入部近傍に磁石を配置してプラズマを生
    成し、この磁石の発生する磁束密度ベクトルBとプラズ
    マ中に発生する電界ベクトルEとの外積ベクトルE×B
    の方向が、被処理物体の方向若しくはイオンビームの引
    き出し方向を向くように、上記磁石を配置し、被処理物
    体の方向若しくはイオンビームの引き出し方向にプラズ
    マを輸送することを特徴とするプラズマ装置。
  2. 【請求項2】マイクロ波によりプラズマを生成するプラ
    ズマ装置において、 マイクロ波の導入部近傍に磁石を配置してプラズマを生
    成し、この磁石の発生する磁束密度ベクトルBは、磁束
    密度B白身の方向と直交する方向に密度勾配ベクトルg
    radBを有し、プラズマの密度勾配ベクトルgrad
    Bによるドリフト現象によりプラズマ中に荷電分離を引
    き起こし、この荷電分離により、磁束密度ベクトルBの
    方向及び密度勾配ベクトルgradBの双方に直交する
    方向の電界ベクトルEをプラズマ中に発生させ、この磁
    束密度ベクトルBとプラズマ中に発生するこの電界ベク
    トルEとの外積ベクトルE×Bの方向が、装置の中央に
    向くように上記磁石を配置し、生成したプラズマを輸送
    することを特徴とするプラズマ装置。
  3. 【請求項3】請求項1若しくは請求項2のいずれかに記
    載のプラズマ装置において、 マイクロ波の導入部近傍に磁石のS極とN極とを並べて
    配置し、この磁石によって空間に印加される磁界とマイ
    クロ波電界とがほぼ直交するように配置したことを特徴
    とするプラズマ装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のプラズマ装置において、 上記磁石は、マイクロ波導波管内のマイクロ波電界の方
    向に直交する方向であって、上記マイクロ波導波管表面
    に配置し、かつ、配置する磁石の磁極が、マイクロ波導
    波管内のマイクロ波電界の方向に直交する方向において
    異ならせたことを特徴とするプラズマ装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載のプラズマ装置において、 上記磁石は、マイクロ波導波管内のマイクロ波電界の方
    向であって、上記マイクロ波導波管表面に配置し、か
    つ、マイクロ波導波管の中心軸に対して左右の領域に配
    置する磁石の磁極を揃え、かつ左の領域と右の領域に配
    置する磁石の磁極を異なるように構成したことを特徴と
    するプラズマ装置。
  6. 【請求項6】請求項1若しくは請求項2のいずれかに記
    載のプラズマ装置において、 上記磁石は、1対の断面の形状がコ字型の磁石とし、こ
    のコ字型磁石の磁極がマイクロ波導波管開口部に向くよ
    うに、マイクロ波導波管を左右の方向からこのコの字型
    磁石で取り囲み、かつこのコの字型磁石の磁極がマイク
    ロ波導波管開口部に向けて左右異なるように構成したこ
    とを特徴とするプラズマ装置。
  7. 【請求項7】請求項1若しくは請求項2のいずれかに記
    載のプラズマ装置において、 上記磁石は、マイクロ波導波管表面に磁石を配置される
    とともに、このマイクロ波導波管開口部と反対側の磁極
    間を連結する透磁率の高い部材を設けたことを特徴とす
    るプラズマ装置。
  8. 【請求項8】請求項1若しくは請求項2のいずれかに記
    載のプラズマ装置において、 上記磁石により真空領域に磁場を印加し、この磁場の磁
    束密度が、供給するマイクロ波の周波数と電子サイクロ
    トロン共鳴を起こすように調整するとともに、プラズマ
    を生成する真空容器外のマイクロ波管内における磁束密
    度が、供給するマイクロ波の周波数と電子サイクロトロ
    ン共鳴を起こす部位において、定在波であるこのマイク
    ロ波の節の領域としたことを特徴とするプラズマ装置。
  9. 【請求項9】請求項1若しくは請求項2のいずれかに記
    載のプラズマ装置において、 上記磁石を配置したマイクロ波導入部を、真空容器周囲
    に複数用いたことを特徴とするプラズマ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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