JP2000259905A - プリペイドカードシステム、読書装置及びカード判別方法 - Google Patents

プリペイドカードシステム、読書装置及びカード判別方法

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JP2000259905A
JP2000259905A JP11065783A JP6578399A JP2000259905A JP 2000259905 A JP2000259905 A JP 2000259905A JP 11065783 A JP11065783 A JP 11065783A JP 6578399 A JP6578399 A JP 6578399A JP 2000259905 A JP2000259905 A JP 2000259905A
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Hideo Takashima
秀男 高島
Takayuki Kamata
隆之 鎌田
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NTT Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 読書装置を用いた不正コピーを検出するプリ
ペイドカードシステム、読書装置及びカード判別方法を
提供することを目的とする。 【解決手段】 プリペイドカード100のカード情報記
憶領域110に2つのカード情報R1,R2が記録され
る。カード情報記憶領域110には、カード製造時に生
じるカードサイズの誤差およびカード情報の記録位置の
誤差からカード毎に固有の特徴領域L1,L2が形成さ
れる。この特徴領域の距離データを当該カードの特徴デ
ータとしてカードに記録する。読書装置での消費処理毎
に、2つのカード情報が交互に書き換えられるととも
に、特徴領域の距離データを取得してカードの特徴デー
タと比較する。この際、書き換えられていないカード情
報に対応する特徴データについて、カード挿入時のもの
とデータ書換後のものとを比較するので、読書装置の処
理中にカードがすり替えられた場合これを検出すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリペイドカード
システム及びカード判別方法に関し、特に、読書装置を
用いたプリペイドカードの不正コピー行為を検出するた
めのプリペイドカードシステム及びカード判別方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】金銭的価値に対応する金額情報を記憶す
るプリペイドカードを金銭的決済に用いるプリペイドカ
ードシステムが実現されている。こうしたプリペイドカ
ードシステムにおいて、読書装置を用いて作成された不
正なコピーカードが使用される虞がある。
【0003】例えば、読書装置に正当なプリペイドカー
ドを挿入し、リード処理が行われた後に何も記録されて
いないカードにすり替えることで、先に挿入された正当
なカードの情報が書き込まれる場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような不正行為防
止のため、内部を不正に加工できないような筐体を用い
たり、挿入されたカードを監視するためのセンサなどを
備えた読書装置が考えられている。しかし、筐体の構造
は解明可能であり、また、擬似パルスなどを用いること
でセンサの正常動作を妨げることも可能であるため、こ
れらの方法を用いても上述の不正行為を完全に防止する
ことはできない。
【0005】また、こうした不正行為を検出するため
に、プリペイドカードに記録されているカード情報に基
づいたカード固有の特徴を利用したチェックを行うこと
が考えられるが、例えば、カード情報を記録する箇所に
他の正当なカードのカード情報が記録された部位を切り
貼りしたカードなどについては、不正を検出することが
できない場合がある。
【0006】本発明は上記実状に鑑みてなされたもの
で、読書装置を用いたプリペイドカードの不正コピー行
為を検出するプリペイドカードシステム、読書装置及び
カード判別方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点にかかるプリペイドカードシス
テムは、プリペイドカードに所定のカード情報を書き込
むエンコード手段と、前記プリペイドカードのカード情
報を読み取り、読み取ったカード情報に含まれる金額情
報に基づいて所定の消費処理を行う読書手段と、を備え
るプリペイドカードシステムにおいて、前記エンコード
手段は、前記プリペイドカードの第1の可変情報記憶領
域に2つのカード情報を磁気的に書き込むカード情報書
込手段と、前記第1の可変情報記憶領域を再生し、前記
2つのカード情報それぞれの記録位置に基づいて決定さ
れる特徴領域の再生方向の距離データを前記プリペイド
カードの特徴データとして前記プリペイドカードの第2
の可変情報記憶領域に書き込む特徴データ作成手段と、
を備え、前記読書手段は、前記第1の可変情報記憶領域
を再生し、前記2つのカード情報それぞれの記録位置に
基づいて決定される特徴領域の再生方向の距離データを
取得するカード情報読書手段と、前記第2の可変情報記
憶領域から特徴データを読み取り、読み取った特徴デー
タと前記カード情報読書手段が取得した距離データとを
それぞれ比較する特徴データ読書手段と、前記プリペイ
ドカードの消費金額に応じて、前記カード情報読書手段
により読み出された前記金額情報を更新するとともに、
前記特徴データ読書手段による比較の結果不一致であっ
た場合、前記プリペイドカードを不正カードとして検出
する消費処理手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】また、前記消費処理手段は、さらに、前記
カード情報読書手段が取得した距離データを記憶すると
ともに、前記プリペイドカードが前記読書手段に挿入さ
れた際に前記不正カードの検出を行う読取チェック手段
を備え、前記消費処理手段は、前記読取チェック手段に
よって不正カードが検出されなかった場合、前記2つの
カード情報のうち最後に更新されたカード情報に含まれ
る金額情報に基づいた消費を許可し、該消費に基づいて
前記最後に更新されたカード情報とは異なるカード情報
を更新して書き換えるカード情報更新手段を備え、前記
カード情報読書手段は、前記第1の可変情報記憶領域を
再生し、前記消費処理手段により書き換えられたカード
情報に対応する特徴領域の再生方向の距離データを取得
して新たな特徴データを作成する特徴データ更新手段を
備え、前記特徴データ読書手段は、前記第2の可変情報
記憶領域に記録されている前記更新されたカード情報に
対応する特徴データを、前記カード情報読書手段が作成
した特徴データに書き換える特徴データ書換手段を備え
る、ことが望ましく、前記消費処理手段は、さらに、前
記特徴データ読書手段による前記特徴データの書換の後
に前記不正カードの検出を行う書込チェック手段を備
え、前記カード情報読書手段は、前記カード情報更新手
段がカード情報の書き換えを行った後に前記第1の可変
情報記憶領域を再生して特徴領域の距離データを取得
し、前記特徴データ読書手段は、前記特徴データ書換手
段が特徴データの書き換えを行った後に前記第2の可変
情報記憶領域から特徴データを読み取り、前記書込チェ
ック手段は、前記カード情報読書手段によって取得され
た距離データと、前記特徴データ読書手段によって読み
取られた特徴データとをそれぞれ比較するとともに、前
記読取チェック手段が記憶した距離データのうちの前記
消費処理手段で更新されなかったカード情報に対応する
特徴領域の距離データと、前記特徴データ読書手段に読
み取られた特徴データのうち前記特徴データ書換手段に
より書き換えられなかった特徴データとを比較する、こ
とが望ましい。
【0009】このような構成によれば、書換動作毎に変
化するカード情報の記録位置に基づいて決定される特徴
領域の距離データを取得することで、カード固有の特徴
データを複数得ることができ、且つプリペイドカードが
読書装置に挿入される毎に、更新された特徴データと更
新されない特徴データのそれぞれが、挿入時のものとチ
ェック時のものとで比較されるので、読書装置を用いた
カード情報の複写による不正使用をより的確に防止する
ことができる。
【0010】上記目的を達成するため、本発明の第2の
観点にかかる読書装置は、プリペイドカードに記録され
たカード情報に含まれる金額情報に基づいて金銭的決済
を行うプリペイドカードシステムに使用される読書装置
であって、前記プリペイドカードの第1の可変情報記憶
領域を再生し、前記2つのカード情報それぞれの記録位
置に基づいて決定される特徴領域の再生方向の距離デー
タを取得するカード情報読書手段と、前記プリペイドカ
ードの第2の可変情報記憶領域から特徴データを読み取
り、前記カード情報読書手段が取得した距離データとそ
れぞれ比較する特徴データ読書手段と、前記プリペイド
カードの消費金額に応じて、前記カード情報読書手段に
より読み出された前記金額情報を更新するとともに、前
記特徴データ読書手段による比較の結果不一致であった
場合、前記プリペイドカードを不正カードとして弁別す
る消費処理手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】このような構成によれば、書換動作毎に変
化するカード情報の記録位置に基づいて決定される特徴
領域の距離データを取得することで得られるカード固有
の特徴データに基づいてプリペイドカードの正当性を判
別するので、読書装置で不正カードが使用された場合、
これを的確に検出することができる。
【0012】上記目的を達成するため、本発明の第3の
観点にかかるカード判別方法は、プリペイドカードに記
録されたカード情報に含まれる金額情報に基づいて読書
装置が金銭的決済を行うプリペイドカードシステムにお
けるカード判別方法であって、前記カード判別方法は、
前記プリペイドカードの2つのカード情報を記録した第
1の可変情報記憶領域を再生し、前記2つのカード情報
それぞれの記録位置に基づいて決定される特徴領域の再
生方向の距離データを取得するカード情報読書ステップ
と、前記プリペイドカードの特徴データを記録した第2
の可変情報記憶領域から前記特徴データを読み取り、該
特徴データと前記カード情報読書ステップで取得された
距離データとを比較する特徴データ読書ステップと、前
記プリペイドカードの消費金額に応じて前記カード情報
読書ステップで読み出された前記金額情報を更新すると
ともに、前記特徴データ読書ステップでの比較の結果不
一致であった場合、前記プリペイドカードを不正カード
として弁別するカード消費ステップと、を備えることを
特徴とする。
【0013】前記カード消費ステップは、さらに、前記
カード情報読書ステップで取得された距離データを記憶
するとともに、前記プリペイドカードが前記読書装置に
挿入された際に前記不正カードの判別を行う読取チェッ
クステップを備え、前記カード消費ステップは、前記読
取チェックステップで不正カードが検出されなかった場
合、前記2つのカード情報のうち最後に更新されたカー
ド情報に含まれる金額情報に基づいた消費を許可し、該
消費に基づいて前記最後に更新されたカード情報とは異
なるカード情報を更新して書き換えるカード情報更新ス
テップを備え、前記カード情報読書ステップは、前記第
1の可変情報記憶領域を再生し、前記カード消費ステッ
プで書き換えられたカード情報に対応する特徴領域の再
生方向の距離データを取得して新たな特徴データを作成
する特徴データ更新ステップを備え、前記特徴データ読
書ステップは、前記第2の可変情報記憶領域に記録され
ている前記更新されたカード情報に対応する特徴データ
を、前記カード情報読書ステップで作成された特徴デー
タに書き換える特徴データ書換ステップを備える、こと
が望ましく、前記カード消費ステップは、さらに、前記
特徴データ読書ステップでの前記特徴データの書換の後
に前記不正カードの判別を行う書込チェックステップを
備え、前記カード情報読書ステップは、前記カード情報
更新手段がカード情報の書き換えを行った後に前記第1
の可変情報記憶領域を再生して特徴領域の距離データを
取得し、前記特徴データ読書ステップは、前記特徴デー
タ書換ステップが特徴データの書き換えを行った後に前
記第2の可変情報記憶領域から特徴データを読み取り、
前記書込チェックステップは、前記カード情報読書ステ
ップによって取得された距離データと、前記特徴データ
読書ステップによって読み取られた特徴データとをそれ
ぞれ比較するとともに、前記読取チェックステップで記
憶した距離データのうちの前記消費処理ステップで更新
されなかったカード情報に対応する特徴領域の距離デー
タと、前記特徴データ読書ステップで読み取られた特徴
データのうち前記特徴データ書換ステップで書き換えら
れなかった特徴データとを比較する、ことが望ましい。
【0014】このような構成によれば、書換動作毎に変
化するカード情報の記録位置に基づいて決定される特徴
領域の距離データを取得することで、カード固有の特徴
データを複数得ることができ、且つプリペイドカードが
読書装置に挿入される毎に、更新された特徴データと更
新されない特徴データのそれぞれが、挿入時のものとチ
ェック時のものとで比較されるので、読書装置を用いた
カード情報の複写による不正使用をより的確に防止する
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るプリ
ペイドカードを示す図である。図1に示すように、プリ
ペイドカード100は、カード情報記憶領域110と特
徴データ記憶領域120を有している。また、カード情
報記憶領域110には、プリペイドカード100毎に固
有の特徴を示す特徴領域L1,L2が形成される。この
特徴領域L1,L2はそれぞれ、カード情報記憶領域1
10に記録されるカード情報R1,R2の記録開始位置
に基づいて決定される。
【0016】カード情報記憶領域110には、少なくと
も、識別番号、カード製造年月日、カードエンコード年
月日、券面金額、および残額情報を含む2つのカード情
報R1,R2が記録されている。
【0017】特徴データ記憶領域120は、カード固有
の特徴データを記憶する。この特徴データは、特徴領域
L1,L2それぞれの再生方向の距離データである。
【0018】図2は、本発明の実施の形態に係るプリペ
イドカードシステムのシステム構成を示すブロック図で
ある。図2に示すように、各店舗Sには中継装置20お
よび中継装置20に接続された複数の読書装置30が備
えられ、中継装置20は、カード発行元Dに設置された
決済センタ40に接続されている。このカード発行元D
は例えば、カード発行会社やカード製造工場などであ
る。カード発行元Dはさらに、記録装置50を備えてい
る。
【0019】記録装置50は、カード発行元Dにおいて
プリペイドカード100を発行するための装置である。
この記録装置50は、プリペイドカード100発行時
に、即ちエンコード時に、プリペイドカード100のカ
ード情報記憶領域110に初期金額情報、カード識別情
報(カードID)、製造元を示す製造元コード及びエン
コード日情報等のカード情報を書込む。またこのとき、
プリペイドカード100のカード情報記憶領域110を
再生し、特徴領域L1,L2の再生方向の距離データを
取得し、この距離データをプリペイドカード100の特
徴データとして特徴データ記憶領域120に記録する。
【0020】すなわち、記録装置50は、図3に示すよ
うに、エンコード制御部51、記憶部52、書込処理部
53、カード情報用磁気ヘッド54、カード情報再生部
55、距離データ処理部56および特徴データ用磁気ヘ
ッド57を有している。
【0021】エンコード制御部51は、この記録装置5
0におけるプリペイドカード100のエンコード、すな
わち初期情報の書込みを制御する。記憶部52は、エン
コード制御部51によるエンコード処理に必要な各種情
報及び処理中の一時情報を記憶する。書込処理部53
は、エンコード制御部51により制御されてカード情報
用磁気ヘッド54を駆動し、所定情報の書込みを行う。
【0022】カード情報用磁気ヘッド54は、書込処理
部53により制御されてプリペイドカード100のカー
ド情報記憶領域110の磁性層に情報を磁気的に書込
む。またカード情報用磁気ヘッド54は、カード情報再
生部55により制御されて、カード情報記憶領域110
に書込まれたカード情報を再生する。なお、カード情報
用磁気ヘッド54は、プリペイドカード100の磁気情
報の書込み及び読出しに際して、プリペイドカード10
0に対して相対的に移動させるが、この場合、カード情
報用磁気ヘッド54を移動させても、プリペイドカード
100を移動させても、あるいは両者を同時に相異なる
方向に移動させてもよい。
【0023】カード情報再生部55は、一旦、エンコー
ド制御部51により書込処理部53を介してプリペイド
カード100のカード情報記憶領域110にカード情報
を書込んだ後、カード情報用磁気ヘッド54を介して、
カード情報記憶領域110を再生し、距離データ処理部
56が特徴領域L1,L2の再生方向の距離データを取
得する。
【0024】エンコード制御部51は、カード情報再生
部55でカード情報が再生された後に、書込処理部53
を介してカード情報記憶領域110に金額情報及びその
他の情報を書込む。この金額情報及びその他の情報の書
込の際に、書込処理部53は、距離データ処理部56に
よって取得された距離データを、プリペイドカード10
0の特徴データとして、特徴データ記憶領域120に特
徴データ用磁気ヘッド57を介して書き込む。
【0025】本発明の実施の形態に係るプリペイドカー
ドシステムの主要部となる読書装置30は、図4に示す
ように構成されている。図4に示す読書装置30は、通
信部31、消費処理部32、記憶部33、カード情報用
リーダ/ライタ34および特徴データ用リーダ/ライタ
35を備えている。
【0026】通信部31は、消費処理部32と中継装置
20との間の通信を行う。通信部31は、例えば、中継
装置20からの要求コマンドに対するレスポンスとし
て、読書装置30におけるプリペイドカードの消費金額
情報を含む売上情報を記憶部33から読み出して中継装
置20に送信する。
【0027】消費処理部32は、遊技媒体などの物品を
提供するなどして消費操作を実行する物販機(図示せ
ず)などに連動し、遊技媒体などの提供に対応するプリ
ペイドカードの消費に基づき、カード情報用リーダ/ラ
イタ34を介してプリペイドカードの金額情報などの記
憶情報を更新するとともに、消費金額情報を含む売上情
報を記憶部33に蓄積する。記憶部33は、日常の消費
処理部32における消費金額の処理に基づく売上情報を
格納蓄積するとともに、消費処理中のデータの一時記憶
に用いられる。
【0028】プリペイドカード100の消費時には、カ
ード情報用リーダ/ライタ34は、挿入されたプリペイ
ドカード100のカード情報記憶領域110を再生し、
特徴領域L1,L2の再生方向の距離データを取得する
とともに、特徴データ用リーダ/ライタ35がプリペイ
ドカード100の特徴データ記憶領域120に記録され
た特徴データを読み取る。消費処理部32は、カード情
報用リーダ/ライタ34によって取得された距離データ
と、特徴データ用リーダ/ライタ35によって読み取ら
れた特徴データとを比較し、一致した場合は、適正なプ
リペイドカードであるとして、次に残額目安パンチ孔を
検出して、プリペイドカード100のカード情報記憶領
域110に記録されているカード情報のうち最後に更新
されたカード情報に含まれる金額情報との間で矛盾がな
いかを確認する。この金額情報は、消費処理部32によ
り処理されて残額情報が記憶部33に書き込まれる。さ
らに該残額情報を消費処理部32における消費金額情報
に応じて更新し、最後に更新されたカード情報とは異な
るカード情報に含まれる金額情報を、カード情報用リー
ダ/ライタ34を介して書き換える。このとき、更新後
の残額に基づき必要に応じて残額目安パンチ孔を穿孔す
る。
【0029】図5に示すように、カード情報用リーダ/
ライタ34は、読書制御部341、データ読書部34
2、磁気ヘッド343、距離データ処理部344、距離
データ記憶部345およびカード情報記憶部346を有
している。読書制御部341は、カード情報用リーダ/
ライタ34における読書動作全体を制御する。データ読
書部342は、読書制御部341の制御に基づき、磁気
ヘッド343を介してプリペイドカード100のカード
情報記憶領域110に金額情報の更新書込を行うととも
に、残額に基づいて、所定残額時には残額目安パンチ孔
を穿孔する。
【0030】磁気ヘッド343は、データ読書部342
の制御により、カード情報記憶領域110上の金額情報
等の磁気記憶情報を読出すとともに、カード情報記憶領
域110からカード情報を読み取って再生し、カード情
報記憶部346に一時的に記憶する。距離データ処理部
344は、磁気ヘッド343がカード情報記憶領域11
0を再生した際、特徴領域L1,L2の再生方向の距離
を計測し、数値データとして取得する。距離データ記憶
部345は、距離データ処理部344により取得された
距離データを一時的に記憶するためのものである。
【0031】図6に示すように、特徴データ用リーダ/
ライタ35は、読書制御部351、データ読書部35
2、磁気ヘッド353および特徴データ記憶部354を
有している。読書制御部351は、特徴データ用リーダ
/ライタ35における読書動作全体を制御する。データ
読書部352は、読書制御部351の制御に基づき、磁
気ヘッド353を介してプリペイドカード100の特徴
データ記憶領域120に記録されている特徴データを読
み出す。
【0032】消費処理部32は、距離データ記憶部34
5に記憶されている距離データと、特徴データ記憶部3
54に記憶されている特徴データとを比較し、一致する
か否かを判別する。
【0033】比較の結果一致が判別された場合には、当
該プリペイドカード100は正常であると判定し、比較
の結果不一致が判別された場合には、当該プリペイドカ
ード100は異常であり、不正プリペイドカードである
と判定する。
【0034】さらに、読書装置30は、プリペイドカー
ド100のカード情報記憶領域110の記憶情報及びパ
ンチ孔情報等に矛盾があるか否かをチェックし、矛盾が
あれば、当該プリペイドカード100に何らかの不正及
び不具合があると判定する。不正又は不具合があると判
定された場合、読書装置30は、中継装置20に不正プ
リペイドカードのカード識別情報等を含む検知データを
送信するとともに、当該プリペイドカードの使用を阻止
して排出する。さらに、読書装置30は、中継装置20
から他の読書装置30で不正プリペイドカードと判定さ
れたプリペイドカード情報の通知データを受信し、プリ
ペイドカード100が装填されると直ちに該通知データ
に基づいて当該プリペイドカードを弁別し、使用を阻止
して排出する。
【0035】中継装置20は、店舗S内の各読書装置3
0において消費金額として処理された金額情報を集約し
て、適宜決済センタ40に送信する。
【0036】次に、上述したプリペイドカードシステム
における処理について、図7、図9〜13に示すフロー
チャートを参照して説明する。
【0037】まず、プリペイドカード100へのエンコ
ード処理を図7のフローチャートを参照して説明する。
図7に示すエンコード処理は、記録装置50にプリペイ
ドカード媒体がセットされるとその都度起動される。プ
リペイドカード媒体がセットされると、まず、エンコー
ド制御部51は、例えば記憶部52に格納された所定の
カード情報を、書込処理部53によりカード情報用磁気
ヘッド54を介して、プリペイドカード媒体のカード情
報記憶領域110にカード情報R1として書込む(ステ
ップS101)。
【0038】続いて、エンコード制御部51は、ステッ
プS101で第1のカード情報記憶領域に書き込んだカ
ード情報と同内容のカード情報を、カード情報記憶領域
110にカード情報R2として書込む(ステップS10
2)。
【0039】次に、エンコード制御部51は、カード情
報再生部55を作動させて、カード情報記憶領域110
をカード情報用磁気ヘッド54により再生する(ステッ
プS103)。エンコード制御部51はここで、カード
情報記憶領域110上の特徴領域L1および特徴領域L
2の再生方向の距離データを取得する。つまり、カード
情報記憶領域110の再生開始位置からカード情報R1
の記録開始位置までの距離の数値データを特徴領域L1
の距離データとして、また、カード情報記憶領域110
の再生開始位置からカード情報R2の記録開始位置まで
の距離の数値データを特徴領域L2の距離データとして
取得する(ステップS104)。
【0040】ここで、特徴領域L1,L2について図8
(A),(B),(C)を参照して説明する。プリペイ
ドカード100はその製造時に所定の大きさの型で打ち
抜かれ、その寸法が所定範囲内であるカードのみが、初
期情報を記録するために記録装置50に供給される。こ
こでは、所定範囲を、例えば、プリペイドカード100
の型の横幅Lを基準とした誤差T1の範囲とする。すな
わち、図8(A)に示すように、横幅の寸法がL±T1
の範囲内にあるカードが、本システムにおいて使用可能
なプリペイドカード100として記録装置50に供給さ
れる。
【0041】また、記録装置50及び読書装置30がプ
リペイドカード100のカード情報記憶領域110へカ
ード情報R1,R2を記録する際、それぞれの記録開始
位置に関する設定値Xa、Xb等に従って記録するが、
上述のようにプリペイドカード100の寸法が全てのカ
ードにおいて等しいわけではないこともあり、記録され
たカード情報R1,R2の開始位置を設定値Xa、Xb
に完全に一致させることは困難である。このため、実際
には、カード情報R1,R2の記録の際に多少の誤差が
生じることとなり、この誤差の上限をT2、T3とする
と、設定値Xa、Xbに従って記録されたカード情報R
1,R2は、実質上、図8(B),(C)に示すよう
に、カードの端からそれぞれXa±T2、Xb±T3の
位置から始まることとなる。
【0042】上記のような、カードの打ち抜き時に生じ
る誤差T1と、カード情報R1,R2の記録時に生じる
誤差T2、T3は、ともに人為的に操作できるものでは
なく、ランダムな値となる。よって、プリペイドカード
100に記録されるカード情報R1,R2の開始位置及
び終了位置は、結果的にプリペイドカード100毎にそ
れぞれ異なる一意の値であり、また、カードが使用さ
れ、新たなカード情報R1,R2が記録更新される度に
異なる値となる。よって、カード情報R1,R2の位置
が変動するに従って特徴領域L1,L2の位置及びその
長さも、カード毎、使用毎に異なることとなり、その特
徴領域L1,L2について取得する特徴データも、カー
ド毎に、そして使用毎に一意のデータとなる。
【0043】次に書込処理部53は、特徴データ用磁気
ヘッド57を駆動し、ステップS104で取得した距離
データを、プリペイドカード100の第1の特徴データ
C1として特徴データ記憶領域120に書き込む(ステ
ップS105)。
【0044】同様にステップS104で取得された特徴
領域L2の距離データを、プリペイドカード100の第
2の特徴データC2として特徴データ記憶領域120に
書き込む(ステップS106)。つまり、特徴データ記
憶領域120には2つの特徴データC1,C2が記録さ
れる。
【0045】次に、図9のフローチャートを参照してこ
のプリペイドカードシステムのカード消費処理について
説明する。図9に示すカード消費処理は、読書装置30
のカード情報用リーダ/ライタ34のデータ読書部34
2にプリペイドカード100がセットされるとその都度
起動される。処理が開始されると、読書装置30の消費
処理部32は、セットされたプリペイドカード100が
正常か否かをチェックする(ステップS111)。この
ステップS111での読取チェック処理の詳細につい
て、図10のフローチャートを参照して説明する。
【0046】まず、リーダ/ライタ34の読書制御部3
41が、磁気ヘッド343により、プリペイドカード1
00のカード情報記憶領域110を再生して特徴領域L
1,L2の距離データを取得し、距離データ記憶部34
5に記憶させる(ステップS120、S121)。
【0047】次に、特徴データ用リーダ/ライタ35の
読書制御部351が、磁気ヘッド353によりプリペイ
ドカード100の特徴データ記憶領域120に記録され
ている特徴データC1を読み出し、特徴データ記憶部3
54に記憶する(ステップS122)。
【0048】消費処理部32は、距離データ記憶部34
5に記憶された特徴領域L1の距離データと特徴データ
記憶部354に記憶されている特徴データC1とを比較
する(ステップS123)。ここで、比較したデータが
一致するか否かを判別し(ステップS124)、一致が
検出された場合、ステップS125へ進む。
【0049】ステップS125では、特徴データ用リー
ダ/ライタ35の読書制御部351が、磁気ヘッド35
3によりプリペイドカード100の特徴データ記憶領域
120に記録されている特徴データC2を読み出し、特
徴データ記憶部354に記憶する。続いて、消費処理部
32は、距離データ記憶部345に記憶された特徴領域
L2の距離データと特徴データ記憶部354に記憶され
ている特徴データC2とを比較する。
【0050】ステップS125で比較されたデータが一
致するか否かを判別し(ステップS126)、一致が検
出された場合、カード情報用リーダ/ライタ34によ
り、残額目安パンチ孔の位置と記憶情報に矛盾がないか
チェックして(ステップS127)処理を終了する。
【0051】ステップS111での読取チェック処理が
終了すると、ステップS112において、ステップS1
11でのチェック結果に基づき、プリペイドカード10
0が正当なものであるか否かが判別される。つまり、ス
テップS111において、特徴データC1と特徴領域L
1の距離データとの不一致、特徴データC2と特徴領域
L2の距離データとの不一致、パンチ孔不正および記憶
情報の矛盾のうちいずれか一つが検出された場合、セッ
トされたプリペイドカード100は異常であり、不正な
手段により作成されたものであると判定する。
【0052】ステップS112でプリペイドカード10
0が正当でないと判別された場合には、不正又はエラー
表示等を行った後、システムの動作を停止するなどの異
常/不正処理を実行する(ステップS113)。
【0053】また、ステップS112でプリペイドカー
ド100が正当であると判別された場合、プリペイドカ
ード100を使用した消費処理が許可される(ステップ
S114)。つまり、消費処理部32は、カード情報用
リーダ/ライタ34の読書制御部341及びデータ読書
部342を介してプリペイドカード100の残額を確認
し、残額があれば、物品貸出などの所定の消費処理を行
う。
【0054】図11は消費処理およびこの消費処理に基
づくカード情報更新処理(ステップS115)の詳細を
示している。まず、カード情報記憶領域110に記録さ
れているカード情報R1,R2のうち、いずれのカード
情報が最後に更新されたかが判別される(ステップS1
40)。この判別の方法は、最後に更新されたカード情
報が特定できるのであれば任意である。例えば、カード
情報R1,R2に含まれる残高情報を比較し、より少な
い残高を含むカード情報が最後に更新されたカード情報
であると判別してもよい。また、カード情報R1,R2
それぞれの金額情報に含まれる更新日時の記録に基づい
て判別してもよい。あるいは、カード消費処理終了後
に、プリペイドカード100の適当な箇所に、更新され
たカード情報がいずれであるかを示す符号を付し、これ
に基づいて判別してもよい。
【0055】ステップS140で、最後に更新されたカ
ード情報がR1であると判別された場合、ステップS1
41に進む。ステップS141では、最後に更新された
カード情報R1に含まれる残高に応じた消費動作が消費
処理部32により実行される。
【0056】次に消費処理部32は、ステップS141
での消費に応じて、カード情報R2に含まれる残高情報
を更新し、書き換える(ステップS142)。ここで、
ステップS140で判別された最終更新カード情報R1
とは異なるカード情報であるR2を更新することで、カ
ード情報R1,R2が消費処理毎に交互に書き換えられ
る。
【0057】ステップS142での書換が終了すると、
消費処理部32は書き換えられたカード情報がR2であ
ることを示す更新識別情報D2を作成する(ステップS
143)。ここでは、書き換えられたカード情報がR1
である場合、これを示す更新識別情報をD1とし、R2
である場合はD2とする。
【0058】一方ステップS140で、最後に更新され
たカード情報がR2であると判別された場合、ステップ
S144に進み、カード情報R2の残高に応じた消費動
作が消費処理部32により実行され、この消費に応じて
カード情報R1が書き換えられた後、更新識別情報D1
が作成される(ステップS145、S146)。
【0059】ステップS143あるいはS146で更新
識別情報の作成が終了すると、読書制御部341が更新
されたカード情報に含まれる残額情報に対応するパンチ
孔を穿孔して(ステップS147)処理を終了する。
【0060】ステップS115でのカード情報更新処理
が終了すると、ステップS116に進み、特徴データの
書換処理が行われる。この特徴データ書換処理の詳細に
ついては、図12のフローチャートを参照して説明す
る。
【0061】まず、消費処理部32がカード情報用リー
ダ/ライタ34を駆動して、カード情報記憶領域110
を再生し(ステップS150)、距離データ処理部34
4が特徴領域L1,L2の再生方向の距離データを取得
して、距離データ記憶部345に一時的に記憶する(ス
テップS151)。
【0062】次に、消費処理部32が前述のカード情報
更新処理で作成された更新識別情報がいずれであるかを
判別する(ステップS152)。ここで更新識別情報が
D1であると判別された場合、つまり、カード情報更新
処理で書き換えられたカード情報がR1である場合、ス
テップS153に進む。
【0063】ステップS153では、特徴データ用リー
ダ/ライタ35が、特徴データ記憶領域120に記録さ
れている特徴データC1をステップS151で距離デー
タ記憶部345に記憶された特徴領域L1の距離データ
に書き換え、処理を終了する。
【0064】一方、ステップS152で識別符号がD1
でないと判別された場合、つまり、カード情報更新処理
で書き換えられたカード情報がR2である場合、特徴デ
ータ用リーダ/ライタ35が、特徴データ記憶領域12
0に記録されている特徴データC2をステップS151
で距離データ記憶部345に記憶された特徴領域L2の
距離データに書き換え(ステップS154)、処理を終
了する。
【0065】ステップS116での特徴データ書換処理
が終わると、読書装置30の消費処理部32は、前述の
処理によりカード情報および特徴データが書き換えられ
たカードについてのチェック処理を再度実行する(ステ
ップS117)。このステップS117での書込チェッ
ク処理の詳細について、図13のフローチャートを参照
して説明する。
【0066】まず、特徴データ用リーダ/ライタ35
が、プリペイドカード100の特徴データ記憶領域12
0に記録されている特徴データC1,C2を再生し、特
徴データ記憶部354に一時的に記憶する(ステップS
160)。
【0067】続いて、カード情報用リーダ/ライタ34
がカード情報記憶領域110を再生し(ステップS16
1)、距離データ処理部344が特徴領域L1,L2の
再生方向の距離データを取得して距離データ記憶部34
5に一時的に記憶する(ステップS162)。
【0068】続いて、消費処理部32が、ステップS1
60で特徴データ記憶部354に記憶した特徴データC
1,C2と、ステップS162で距離データ記憶部34
5に記憶した特徴領域L1,L2の距離データとをそれ
ぞれ比較する(ステップS163)。つまり、特徴デー
タC1と特徴領域L1の距離データとが比較され、特徴
データC2と特徴領域L2の距離データとが比較され
る。
【0069】ステップS163での比較の結果一致する
か否かが判別される(ステップS164)。ここで、比
較の結果、少なくともいずれか一方が不一致であった場
合、プリペイドカード100は不正であると判別され、
以後のチェック処理は行わずに元のルーチンに戻る。
【0070】ステップS164で比較されたデータすべ
ての一致が判別された場合、前述のカード情報更新処理
で作成された更新識別情報がいずれであるかが判別され
る(ステップS165)。ここで更新識別情報がD1の
場合、つまり、カード情報更新処理で書き換えられたカ
ード情報がR1である場合、ステップS166に進む。
【0071】ステップS166では、消費処理部32
が、距離データ記憶部345に記憶された距離データの
うち、読取チェック処理のステップS121で記憶され
た特徴領域L2の距離データと、ステップS162で記
憶された特徴領域L2の距離データとを比較する。つま
り、識別符号がD1の場合、カード情報更新処理で書き
換えられなかったカード情報はR2であるので、このカ
ード情報R2に対応する特徴領域L2の距離データを、
読書装置30への挿入時のカードものと、現在書込チェ
ック処理に供されているカードのものとで比較して一致
/不一致を判別することで(ステップS167)、カー
ド消費処理中にプリペイドカード100がすり替えられ
たか否かを検出する。
【0072】一方、ステップS165で識別符号がD2
であると判別された場合、つまり、カード情報更新処理
で書き換えられたカード情報がR2である場合、ステッ
プS168に進む。ここでは、消費処理部32が、距離
データ記憶部345に記憶された距離データのうち、読
取チェック処理のステップS121で記憶された特徴領
域L2の距離データと、ステップS162で記憶された
特徴領域L2の距離データとを比較する。つまり、識別
符号がD2の場合、カード情報更新処理で書き換えられ
なかったカード情報はR1であるので、このカード情報
R1に対応する特徴領域L1の距離データを、読書装置
30への挿入時のカードものと、現在書込チェック処理
に供されているカードのものとで比較して一致/不一致
を判別することで(ステップS169)、カード消費処
理中にプリペイドカード100がすり替えられたか否か
を検出する。
【0073】ステップS167あるいはS169で、比
較されたデータの一致が検出されると、ステップS17
0のパンチ孔チェックが実行される。ここでは、プリペ
イドカード100に施されているパンチ孔位置を検出
し、カード情報更新処理のステップS147で穿孔され
たパンチ孔と一致するかを判別し、処理を終了する。
【0074】ステップS117での書込チェック処理が
終了すると、ステップS118において、ステップS1
17でのチェック結果に基づき、プリペイドカード10
0が正当なものであるか否かが判別される。つまり、ス
テップS117において、比較された特徴データの不一
致、カード挿入時とデータ書換後の距離データの不一
致、あるいはパンチ孔不正のいずれか一つが検出された
場合、当該プリペイドカード100は異常であり、不正
な手段により作成されたものであると判定する。
【0075】ステップS118でプリペイドカード10
0が正当でないと判別された場合には、エラー表示等に
よる不正報知とともに、システムの動作終了などの異常
/不正処理を実行する(ステップS113)。一方、ス
テップS118でプリペイドカード100が正当である
と判別された場合、読書装置30からプリペイドカード
100を排出して処理を終了する。
【0076】上記実施の形態によれば、プリペイドカー
ド毎に固有の特徴を示す2つの特徴領域の距離データを
当該プリペイドカードの特徴データとする。また、プリ
ペイドカードの2つのカード情報を消費処理毎に交互に
書き換え、書き換えたカード情報および書き換えていな
いカード情報双方に対応する特徴領域から取得される特
徴データについて照合を行うので、カード消費処理中に
カードがすり替えられた場合、これを検出することがで
きる。
【0077】さらに、カード挿入時の特徴データとデー
タ書換後の特徴データとが比較されるので、何も記録さ
れていないカードにすり替えることによるプリペイドカ
ードの不正コピー行為を検出できるばかりでなく、カー
ド情報記憶領域に相当する箇所に他の正当なカードのカ
ード情報記憶領域を切り貼りしたカードにすり替えられ
たとしても、これを検出することができる。また、一度
読書装置に挿入した正当なカードのカード情報記憶領域
を他のカードに切り貼りした場合でも、カード情報の記
録位置に基づいた特徴データを用いたチェックを行って
いるので、こうした不正カードも検出することができ
る。
【0078】上記実施の形態では、書き換えられていな
いカード情報に対応する特徴データの比較により不正カ
ードの弁別を行ったが、同時に書き換えられたカード情
報についての比較をさらに行ってもよい。これにより、
より高い検出精度で不正カードを検出することができ
る。
【0079】なお、上記実施の形態において、距離を測
定する手法としては、既知の任意の手法を使用すること
ができる。例えば、プリペイドカードを搬送する搬送系
のパルスモータ(ステッピングモータ)に制御部が供給
するパルス数をカウントし、カウント値を距離を表す値
としてもよい、また、カウントしたパルス数に一定の定
数を乗算し、実際の距離を求めてもよい。
【0080】また、上記プリペイドカードは、磁気カー
ドでもよく、ICカードでもよい。磁気カードの場合に
は、磁性層による磁気記憶領域に所定のカード情報(カ
ードID、金額情報等)が記録される。また、ICカー
ドの場合には、ICチップのメモリに、所定のカード情
報が記憶される。
【0081】また、本システムで使用されるカードは、
金額情報を記憶しないノーバリューカードとしてもよ
い。この場合、例えば、各利用者についての金額情報を
センタ等で管理し、カード使用時には、カードに記憶さ
れている利用者を識別しうる情報(カードID等)をキ
ーとしてセンタ等にアクセスし、該当する利用者の金額
情報について所定金額を引き出す処理を行うようにして
もよい。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プリペイドカード発行時に予めカード情報を記憶させた
所定の記憶領域において、カード情報の記録位置に基づ
いて決定される特徴領域の距離データをカード固有の特
徴データとする。読書手段は、プリペイドカードの記憶
情報の読出/書込に際して当該プリペイドカードの媒体
毎に固有の特徴データを比較することで当該カードの正
当性をチェックする。したがって、他のプリペイドカー
ドの記憶情報を複写するプリペイドカードの不正コピー
の検出を可能とするプリペイドカードシステム、読書装
置及びカード判別方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るプリペイドカードの
構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るプリペイドカードシ
ステムのシステム構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る記録装置の構成を示
すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る読書装置の構成を示
すブロック図である。
【図5】図4に示す読書装置のカード情報用リーダ/ラ
イタの構成を示すブロック図である。
【図6】図4に示す読書装置の特徴データ用リーダ/ラ
イタの構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るエンコード処理を説
明するためのフローチャートである。
【図8】(A)、(B)、(C)は、図1に示すプリペ
イドカードに形成される特徴領域を説明するための図で
ある。
【図9】本発明の実施の形態に係るカード消費処理を説
明するためのフローチャートである。
【図10】図9に示すカード消費処理にて行われる読取
チェック処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】図9に示すカード消費処理にて行われるカー
ド情報更新処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【図12】図9に示すカード消費処理にて行われる特徴
データ書換処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【図13】図9に示すカード消費処理にて行われる書込
チェック処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
20 中継装置 30 読書装置 31 通信部 32 消費処理部 33 記憶部 34 カード情報用リーダ/ライタ 35 特徴データ用リーダ/ライタ 40 決済センタ 50 記録装置 51 エンコード制御部 52 記憶部 53 書込処理部 54 カード情報用磁気ヘッド 55 カード情報再生部 56 距離データ処理部 57 特徴データ用磁気ヘッド 100 プリペイドカード 110 カード情報記憶領域 120 特徴データ記憶領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E044 AA06 BA06 CA05 CA06 DA01 DA03 DA10 DB02 DC01 DC05 DC06 DD01 DE01 DE02 5B058 CA31 KA32 YA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリペイドカードに所定のカード情報を書
    き込むエンコード手段と、 前記プリペイドカードのカード情報を読み取り、読み取
    ったカード情報に含まれる金額情報に基づいて所定の消
    費処理を行う読書手段と、 を備えるプリペイドカードシステムにおいて、 前記エンコード手段は、 前記プリペイドカードの第1の可変情報記憶領域に2つ
    のカード情報を磁気的に書き込むカード情報書込手段
    と、 前記第1の可変情報記憶領域を再生し、前記2つのカー
    ド情報それぞれの記録位置に基づいて決定される特徴領
    域の再生方向の距離データを前記プリペイドカードの特
    徴データとして前記プリペイドカードの第2の可変情報
    記憶領域に書き込む特徴データ作成手段と、を備え、 前記読書手段は、 前記第1の可変情報記憶領域を再生し、前記2つのカー
    ド情報それぞれの記録位置に基づいて決定される特徴領
    域の再生方向の距離データを取得するカード情報読書手
    段と、 前記第2の可変情報記憶領域から特徴データを読み取
    り、読み取った特徴データと前記カード情報読書手段が
    取得した距離データとをそれぞれ比較する特徴データ読
    書手段と、 前記プリペイドカードの消費金額に応じて、前記カード
    情報読書手段により読み出された前記金額情報を更新す
    るとともに、前記特徴データ読書手段による比較の結果
    不一致であった場合、前記プリペイドカードを不正カー
    ドとして検出する消費処理手段と、 を備えることを特徴とするプリペイドカードシステム。
  2. 【請求項2】前記消費処理手段は、さらに、 前記カード情報読書手段が取得した距離データを記憶す
    るとともに、前記プリペイドカードが前記読書手段に挿
    入された際に前記不正カードの検出を行う読取チェック
    手段を備え、 前記消費処理手段は、前記読取チェック手段によって不
    正カードが検出されなかった場合、前記2つのカード情
    報のうち最後に更新されたカード情報に含まれる金額情
    報に基づいた消費を許可し、該消費に基づいて前記最後
    に更新されたカード情報とは異なるカード情報を更新し
    て書き換えるカード情報更新手段を備え、 前記カード情報読書手段は、前記第1の可変情報記憶領
    域を再生し、前記消費処理手段により書き換えられたカ
    ード情報に対応する特徴領域の再生方向の距離データを
    取得して新たな特徴データを作成する特徴データ更新手
    段を備え、 前記特徴データ読書手段は、前記第2の可変情報記憶領
    域に記録されている前記更新されたカード情報に対応す
    る特徴データを、前記カード情報読書手段が作成した特
    徴データに書き換える特徴データ書換手段を備える、 ことを特徴とする請求項1に記載のプリペイドカードシ
    ステム。
  3. 【請求項3】前記消費処理手段は、さらに、 前記特徴データ読書手段による前記特徴データの書換の
    後に前記不正カードの検出を行う書込チェック手段を備
    え、 前記カード情報読書手段は、前記カード情報更新手段が
    カード情報の書き換えを行った後に前記第1の可変情報
    記憶領域を再生して特徴領域の距離データを取得し、 前記特徴データ読書手段は、前記特徴データ書換手段が
    特徴データの書き換えを行った後に前記第2の可変情報
    記憶領域から特徴データを読み取り、 前記書込チェック手段は、前記カード情報読書手段によ
    って取得された距離データと、前記特徴データ読書手段
    によって読み取られた特徴データとをそれぞれ比較する
    とともに、前記読取チェック手段が記憶した距離データ
    のうちの前記消費処理手段で更新されなかったカード情
    報に対応する特徴領域の距離データと、前記特徴データ
    読書手段に読み取られた特徴データのうち前記特徴デー
    タ書換手段により書き換えられなかった特徴データとを
    比較する、 ことを特徴とする請求項2に記載のプリペイドカードシ
    ステム。
  4. 【請求項4】プリペイドカードに記録されたカード情報
    に含まれる金額情報に基づいて金銭的決済を行うプリペ
    イドカードシステムに使用される読書装置であって、 前記プリペイドカードの第1の可変情報記憶領域を再生
    し、前記2つのカード情報それぞれの記録位置に基づい
    て決定される特徴領域の再生方向の距離データを取得す
    るカード情報読書手段と、 前記プリペイドカードの第2の可変情報記憶領域から特
    徴データを読み取り、前記カード情報読書手段が取得し
    た距離データとそれぞれ比較する特徴データ読書手段
    と、 前記プリペイドカードの消費金額に応じて、前記カード
    情報読書手段により読み出された前記金額情報を更新す
    るとともに、前記特徴データ読書手段による比較の結果
    不一致であった場合、前記プリペイドカードを不正カー
    ドとして弁別する消費処理手段と、 を備えることを特徴とする読書装置。
  5. 【請求項5】プリペイドカードに記録されたカード情報
    に含まれる金額情報に基づいて読書装置が金銭的決済を
    行うプリペイドカードシステムにおけるカード判別方法
    であって、 前記カード判別方法は、 前記プリペイドカードの2つのカード情報を記録した第
    1の可変情報記憶領域を再生し、前記2つのカード情報
    それぞれの記録位置に基づいて決定される特徴領域の再
    生方向の距離データを取得するカード情報読書ステップ
    と、 前記プリペイドカードの特徴データを記録した第2の可
    変情報記憶領域から前記特徴データを読み取り、該特徴
    データと前記カード情報読書ステップで取得された距離
    データとを比較する特徴データ読書ステップと、 前記プリペイドカードの消費金額に応じて前記カード情
    報読書ステップで読み出された前記金額情報を更新する
    とともに、前記特徴データ読書ステップでの比較の結果
    不一致であった場合、前記プリペイドカードを不正カー
    ドとして弁別するカード消費ステップと、 を備えることを特徴とするカード判別方法。
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