JP2000259740A - 診療録電子記録装置、診療録電子記録システム、プログラム記憶媒体 - Google Patents

診療録電子記録装置、診療録電子記録システム、プログラム記憶媒体

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JP2000259740A
JP2000259740A JP6322599A JP6322599A JP2000259740A JP 2000259740 A JP2000259740 A JP 2000259740A JP 6322599 A JP6322599 A JP 6322599A JP 6322599 A JP6322599 A JP 6322599A JP 2000259740 A JP2000259740 A JP 2000259740A
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medical record
medical
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data
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JP6322599A
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Satoko Nakabayashi
聡子 中林
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者が所望のカルテを効率よく作成するこ
とができる診療録電子記録装置、診療録電子記録システ
ム、およびプログラム記憶媒体を提供する。 【解決手段】 様々なデータ形式のデータからなる診療
情報を有するカルテを電子的に作成するカルテ・エディ
タ14と、作成されたカルテ、およびカルテを作成する
際に雛形として利用されるセットを記憶する記憶手段1
3と、作成されたカルテのどの診療情報をセットに用い
るかを指定してその指定された情報を基にセット名を付
与されてなるセットを記憶手段13に記憶させるセット
指定手段15と、記憶手段13に記憶されるセットのセ
ット名の検索を行ってセットを検出する検索手段とを備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カルテ(診療録)
を電子的に記録する診療録電子記録装置、カルテ(診療
録)を電子的に記録するクライアントとそのクライアン
トによる診療録作成をサポートするサーバとからなる診
療録電子記録システム、およびカルテを電子的に作成す
るプログラムを記憶してなるプログラム記憶媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、カルテの電子記録化の要求に伴
い、従来の紙によるカルテの記録だけでなく、診療デー
タの入力、表示、および記憶などの一連の処理を電子化
した診療録電子記録装置を開発することによりカルテの
管理を高度化する試みが進められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、カルテには患
者の主訴、既往歴、病態の経過、医師の判断結果など定
型化の困難な文章が多く書かれおり、そのような定型化
の困難な文章を電子的に記録する場合は1字1字ワープ
ロ的に文字をタイプすることになるのであるが、患者の
診療、手術、および研究により多忙な医師にとっては、
タイピングよりさらに効率的な文章入力方法が必要であ
る。
【0004】また、電子的に記録されたカルテは、文字
データからなる情報だけを含むのではなく、多くの場
合、体温や脈拍のような測定結果を示す数値データをテ
ンプレートを用いて表すテンプレート情報、およびスケ
ッチにより示された患部の様子を表す画像データを有す
るシェーマ情報を含む。また、電子的に記録されたカル
テは、さらに病院の薬局へ伝える薬の処方を示す処方オ
ーダ情報、あるいは病院の検査部へ伝える検査内容を示
す検査オーダ情報を含むことが多い。これらの2つのオ
ーダ情報には、薬の処方および検査の内容を表す文字デ
ータの他、診療録電子記録装置が通信手段を有する場合
には薬の処方および検査のオーダそれぞれがそれぞれ薬
局および検査部へ送信できるように薬局および検査部へ
のオーダの送信を制御する制御データが含まれている。
これらの異なるデータ形式のデータからなる様々な情報
についても効率的な入力方法が要請されている。
【0005】本発明は、上記事情に鑑み、利用者が所望
のカルテを効率よく作成することができる診療録電子記
録装置、診療録電子記録システム、およびプログラム記
憶媒体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の診療録電子記録装置は、(1)異なるデータ形式を
持つ診療データの集合からなる診療録を操作に応じて電
子的に作成する診療録作成手段 (2)操作に応じて、診療録中の一部もしくは全部の診
療データのセットを指定するセット指定手段 (3)セット指定手段により指定されたセットを記憶す
るセット記憶手段を備え、診療録作成手段が、セット記
憶手段に記憶されたセットを読み出して読み出したセッ
トを基に新たな診療録を作成する手段を含むものである
ことを特徴とする。
【0007】診療録作成手段により作成されたカルテの
中から後に使用することが予想されるカルテの診療デー
タあるいはカルテの診療データの一部をセット指定手段
によりセットとして指定してセット記憶手段に記憶さ
せ、そのセットを新たなカルテを作成する際に読み出し
て雛形として利用することで効率良くカルテを作成する
ことができる。
【0008】セット記憶手段は、カルテの、文字デー
タ、画像データ、および制御データ等の異なる様々なデ
ータ形式のデータからなる診療データのセットを記憶す
るため、利用者はそのようなセットを雛形として利用す
ることにより効率良くカルテを作成することができる。
【0009】上記診療録電子記録装置は、セット指定手
段が、操作に応じて、診療録中の一部もしくは全部の診
療データのセットを指定するとともに指定したセットに
セット名を付与するものであり、セット記憶手段が、セ
ット名が付与されたセットを記憶するものであって、
(4)操作に応じた文字列を取得し、セット記憶手段に
記憶されたセットの中から取得した文字列が含まれてな
るセット名が付与されたセットを検索する検索手段を備
えることが好ましい。
【0010】このようにセット記憶手段に記憶されるセ
ットにセット名が付与されているため、必要なセットの
セット名を検索手段により検索することによりそのセッ
トを素速く探し出すことができる。また、セットが、例
えばある診療科のある利用者用のセットというような構
造で分類されている場合にもその分類の構造にたよらず
にまたその分類の構造を意識せずにセットを呼び出すこ
とができる。
【0011】上記検索手段を有する診療録電子記録装置
は、(5)診療録作成手段により作成中の診療録を表示
する表示手段を備え、検索手段が、操作により指定され
た、表示手段に表示された文字列もしくは文字列の一部
を取得して、取得した文字列が含まれてなるセット名が
付与されたセットを検索するものであることが好まし
い。
【0012】このように表示手段に表示された文字列も
しくは文字列の一部に基づいて検索手段がセット名を検
索するため、その検索のための利用者の入力負荷が小さ
い。
【0013】上記(4)の検索手段を有する診療録電子
記録装置は、(6)上記(4)の検索手段による検索の
結果、検出されたセットが1つの場合はその検出された
セットを表示する表示し、その検索手段による検索の結
果、検出されたセットが複数の場合はそれら検出された
複数のセットのセット名一覧を表示するとともに、操作
に応じて、該セット名一覧中のいずれかのセット名が付
与されたセットを表示する表示手段を備えたものである
ことが好ましい。
【0014】このように表示手段によりセット名の一覧
が表示されるため、セット名が長い場合などに、利用者
がセット名を記憶する負担および入力する負担が軽減さ
れる。また、上記(4)の検索手段により検出されたセ
ット名が1つの場合は直接に表示手段にそのセット名を
有するセットが表示されるため、セットを呼び出す手続
きが簡単なもので済む。なお、この診療録電子記録装置
は、さらに上記(5)の表示手段を有する診療録電子記
録装置の構成を有するものであってもよく、そのような
構成を有する際には、上記(5)の表示手段と上記
(6)の表示手段は共通の表示手段となる。
【0015】また、上記(4)の検索手段を有する診療
録電子記録装置は、セット指定手段が、操作に応じて、
診療データのセットの指定と、指定したセットへのセッ
ト名の付与とに加え、さらに診療データのセットを複数
のジャンルに分類したときの、指定したセットが属する
ジャンルを指定するものであり、セット記憶手段が、セ
ット名が付与されたセットをジャンルに応じて分類して
記憶するものであって、上記(4)の検索手段が、操作
に応じた文字列を取得し取得した文字列を含むセット名
が付与されたセットを、操作に応じて指定された1つ以
上の特定のジャンルの中から検索するとともに、(7)
上記(4)の検索手段による検索により検出されたセッ
トのセット名一覧を1つの表に表示する表示手段を備え
ることが好ましい。
【0016】セットが病院共通、科別、利用者別などの
ジャンルに分類してセット記憶手段に記憶される場合、
その記憶されたセットをそのセットの属するジャンルを
頼りに検索してセット記憶手段から呼び出すことができ
る。しかし、セット数が多くなると所望のセットをどこ
に分類したかわからなくなることが多々発生する。上記
(4)の検索手段は、1つ以上の特定のジャンルの中か
らセットを検出し、表示手段が、それらの1つ以上の特
定のジャンルのそれぞれのジャンルの中から検出された
セットのセット名一覧をマージして1つの表として表示
する。そのため、利用者が、所望のセットの属するジャ
ンルを忘れてしまった場合にも、その表から所望のセッ
トを選択することにより容易にセット名を検索すること
ができる。
【0017】なお、この診療録電子記録装置は、さらに
上記(5)の表示手段を有する診療録電子記録装置の構
成を有するものであってもよく、そのような構成を有す
る際には上記(5)の表示手段と上記(7)の表示手段
は共通の表示手段となる。また、この診療録電子記録装
置は、さらに上記(6)の表示手段を有する診療録電子
記録装置の構成を有するものであってもよく、そのよう
な構成を有する際には上記(6)の表示手段と上記
(7)の表示手段は共通の表示手段となる。
【0018】上記本発明の診療録電子記録装置は、診療
録作成手段が、セット記憶手段からセットを読み出した
際に、読み出したセット中に日付データが存在する場合
にその日付データを新たな日付をあらわす日付データに
置き換えるものであって、読み出したセット中に複数の
日付データが存在する場合には、それら複数の日付デー
タを、それら複数の日付データの日にちの間隔を維持し
たまま新たな複数の日付データに置き換えるものである
ことが好ましい。
【0019】このように診療録作成手段が、セット記憶
手段からセットを読み出した際に、読み出したセット中
の診療データに含まれる日付データを新たな日付データ
に置き換えるので、入院時および手術後の、処方および
検査など決まった日数経過パターンの情報を有するカル
テの再利用が容易となる。
【0020】上記目的を達成する本発明の診療録電子記
録システムは、異なるデータ形式を持つ診療データの集
合からなる診療録を操作に応じて電子的に作成する診療
録作成手段と、操作に応じて、診療録中の一部もしくは
全部の診療データのセットを指定するセット指定手段
と、そのセット指定手段により指定されたセットを記憶
するセット記憶手段と、そのセット記憶手段に記憶され
たセットを送信するセット送信手段とを備えた複数のク
ライアント、および、これら複数のクライアントから送
信されてきたセットを受信し受信したセットを記憶して
おき、記憶しておいたセットを、要求に応じて要求元の
クライアントに送信するサーバを有し、それらの複数の
クライアントそれぞれが、さらに、サーバに向けてセッ
トの送信を要求するセット送信要求手段と、サーバから
送信されてきたセットを受信してクライアントのセット
記憶手段に記憶するセット受信手段とを備え、クライア
ントの診療録作成手段が、クライアントのセット記憶手
段に記憶されたセットを読み出して読み出したセットを
基に新たな診療録を作成する手段を含むものであること
を特徴とする。
【0021】このような診療録電子記録システムによ
り、利用者はどのクライアントの端末からでも所望のセ
ットを利用してカルテの作成を行うことができる。ま
た、この診療録電子記録システムでは、サーバに記憶さ
れるセットがクライアントのセット記憶手段に送られて
記憶され、そのセット記憶手段に記憶されるセットへの
診療録作成手段からのアクセスは速やかであるため、利
用者は快適にセットを呼び出すことができる。
【0022】上記目的を達成する本発明のプログラム記
憶媒体は、異なるデータ形式を持つ診療データの集合か
らなる診療録を操作に応じて電子的に作成する診療録作
成手段と、操作に応じて、診療録中の一部もしくは全部
の診療データのセットを指定するセット指定手段を備え
るとともに、プログラム記憶媒体の診療録作成手段が、
診療データのセットを基に新たな診療録を作成する手段
を含むものである診療録作成プログラムを記憶してなる
ことを特徴とする。
【0023】この本発明のプログラム記憶媒体は、本発
明の診療録電子記録装置と同じ作用効果を奏する。ま
た、構成要素に、診療録電子記録装置とプログラム記憶
媒体とで同じ名前をつけたけれども、装置はハードウェ
アおよびソフトウェアを意味し、プログラムはソフトウ
ェアを意味する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0025】図1は、本発明の診療録電子記録装置およ
び診療録電子記録システムの一実施形態の外観図であ
る。
【0026】図1には、それぞれがコンピュータシステ
ムからなる、3台のクライアント100,200,30
0と、1台のサーバ400が、医療機関内に設けられた
ローカル・エリア・ネットワーク(Local Are
a Network:以下LANと称する)500を介
して接続されている様子が示されており、これらによっ
て、本発明の診療録電子記録システムの一実施形態が構
成されている。
【0027】クライアント100,200,300およ
びサーバ400のそれぞれを構成するコンピュータシス
テムは、CPU、RAMメモリ、磁気ディスク、通信制
御装置等を内蔵した本体101,201,301,40
1、本体101,201,301,401からの指示に
より蛍光面102a,202a,302a,402a上
に画面表示を行うCRTディスプレイ102,202,
302,402、このコンピュータシステム内にユーザ
の指示や文字情報を入力するためのキーボード103,
203,303,403、蛍光面102a,202a,
302a,402a上の任意の位置を指定することによ
りその位置に表示されていたアイコン等に応じた指示を
入力するマウス104,204,304,404を備え
ている。
【0028】本体101,201,301には、CD−
ROM105,205,305が取り出し自在に装填さ
れ、装填されたCD−ROM105,205,305を
ドライブするCD−ROMドライバも内蔵されている。
【0029】ここでは、CD−ROM105,205,
305に、本発明にいう診療録作成プログラムが記憶さ
れており、このCD−ROM105,205,305が
本体101,201,301内に装填され、CD−RO
MドライバによりそのCD−ROM105,205,3
05に記憶された診療録作成プログラムがクライアント
100,200,300の磁気ディスク内にインストー
ルされる。クライアント100,200,300の磁気
ディスク内にインストールされた診療録作成プログラム
が起動されると、このクライアント100,200,3
00は、本発明の診療録電子記録装置の一実施形態が組
み込まれたものとして動作する。すなわちクライアント
100,200,300内に診療録電子記録装置の一実
施形態が実現されることになる。
【0030】従って、診療録作成プログラムが記憶され
たCD−ROM105,205,305は、本発明のプ
ログラム記憶媒体の一実施形態に相当する。
【0031】また、このCD−ROM105,205,
305に記憶された診療録作成プログラムは、上記のよ
うにしてクライアント100,200,300の磁気デ
ィスク内にインストールされるが、その情報提供プログ
ラムがインストールされた状態の磁気ディスクも、本発
明のプログラム記憶媒体の一実施形態に相当する。
【0032】図1に示したクライアント100,20
0,300では、診療録作成プログラムを記憶するプロ
グラム記憶媒体としてCD−ROM105,205,3
05を用いているが、本発明にいうプログラム記憶媒体
は、CD−ROMに限られるものではなく、それ以外の
光ディスク、光磁気ディスク、フロッピー(登録商標)
ディスク、磁気テープなどのプログラム記憶媒体をも含
むものであり、診療録作成プログラムを記憶した状態に
あるそれらのプログラム記憶媒体も、本発明のプログラ
ム記憶媒体の一実施形態に相当する。
【0033】以下、診療録電子記録システムの機能につ
いて説明するが、以下の説明では、クライアントは図1
に示すクライアント100に代表させる。
【0034】図2は、図1に示すクライアント100を
構成するコンピュータシステムのハードウェア構成図で
ある。
【0035】このハードウェア構成図には、中央演算処
理装置(CPU)111、RAM112、磁気ディスク
コントローラ113、CD−ROMドライバ115、マ
ウスコントローラ116、キーボードコントローラ11
7、ディスプレイコントローラ118、および通信用ボ
ード119が示されており、それらはバス110で相互
に接続されている。
【0036】CD−ROMドライバ115は、図1を参
照して説明したように、CD−ROM105が装填さ
れ、装填されたCD−ROM105をアクセスするもの
である。
【0037】通信用ボード119は、LAN等の通信回
線に接続される。クライアント100は、通信用ボード
119を介して、サーバ400の他、各種のクライアン
ト、例えば患者の血液や尿などの検査を行う検査部のク
ライアントや医師の処方に基づいて薬を調合して患者に
渡す薬局のクライアントと接続され、それらのクライア
ントとの間で信号の送受信を行う。
【0038】また、図2には、磁気ディスクコントロー
ラ113によりアクセスされる磁気ディスク13、マウ
スコントローラ116により制御されるマウス104、
キーボードコントローラ117により制御されるキーボ
ード103、およびディスプレイコントローラ118に
より制御されるCRTディスプレイ102も示されてい
る。
【0039】図3は、図1に外観が示されている診療録
電子記録装置および診療録電子記録システムの概念構成
図である。
【0040】診療録電子記録システムは大きく分けて、
クライアント100とサーバ400とからなる。クライ
アント100は、医師個人が診察結果や処方を入力して
電子カルテを作成し、あるいは、医師個人が診察等でカ
ルテを閲覧するためのものである。なお、ここでは、こ
のクライアント100を利用する医師の名前は「三郎」
であると想定する。サーバ400は、診療録電子記録シ
ステム全体で共用される記憶手段であり、各クライアン
ト100,200,300によって作成されたカルテお
よびカルテを作成する際に雛形として用いられるセット
が一括集約されて格納される。医療機関内の様々な部署
において作成された複数多種のカルテおよびセットが統
合的に管理される。本実施形態では、簡単のためサーバ
400の記憶手段には、3人の医師、医師一郎氏、医師
二郎氏、および医師三郎氏それぞれの、それぞれ複数の
カルテについての情報からなる個人カルテ情報421,
431,441およびそれぞれ複数のセットについての
情報からなる個人セット情報422,432,442が
格納されるものとする。それぞれの医師のそれぞれの個
人カルテ情報および個人セット情報はそれぞれの医師の
フォルダ、医師一郎フォルダ420、医師二郎フォルダ
430、および医師三郎フォルダ440に納められ、そ
れらのフォルダはユーザ情報管理フォルダ410に納め
られる。また、図3には示していないが、サーバ400
は、カルテおよびセットの情報を医師一郎フォルダ42
0、医師二郎フォルダ430、および医師三郎フォルダ
440のように、医師利用者毎に分類するフォルダ群の
他に、各診療科用のセットの情報をそれぞれの診療科毎
に分類するフォルダ群および病院に共通のセットの情報
を納めるフォルダを有する。
【0041】カルテは、クライアント100の有するカ
ルテ・エディタ14により作成される。カルテ・エディ
タ14は本発明にいう診療録作成手段に相当する。クラ
イアント100は、図1と図2に示されたキーボード1
03やマウス104を表す入力手段11、および図1と
図2に示されたCRTディスプレイ102を表す表示手
段12とを有する。表示手段12は様々なフォームの表
示画面を表示する。カルテ・エディタ14により作成中
のカルテを表示する際には、表示画面としてカルテ・エ
ディタ表示画面が用意されている。医師はカルテ・エデ
ィタ表示画面を参照しながら入力手段11を操作し、そ
の操作に応じてカルテ・エディタ14が異なるデータ形
式を持つ診療データの集合からなるカルテを作成する。
【0042】また、クライアント100は記憶手段13
を有する。記憶手段13は、本発明にいうセット記憶手
段に相当する。ただし、記憶手段13はセットの情報だ
けでなくカルテの情報も記憶する。本実施形態では、記
憶手段13は医師三郎氏の情報を格納するユーザ情報フ
ォルダ130を有し、ユーザ情報フォルダ130には、
医師三郎氏の、複数のカルテについての情報からなる個
人カルテ情報131および複数のセットについての情報
からなる個人セット情報132が格納される。上記の、
カルテ・エディタ14に作成された医師三郎氏のカルテ
の情報は、記憶手段13に個人カルテ情報131として
格納される。上述したカルテ・エディタ14は、記憶手
段13に記憶された個人カルテ情報131から1つのセ
ットを読み出して読み出したセットを基に新たなカルテ
を作成することができる。図3には示していないが、記
憶手段13は、ユーザのカルテおよびセットの情報の他
に、ユーザの属する診療科用のセットの情報および病院
に共通のセットの情報のいずれか1つ以上を納めること
もできる。
【0043】また、クライアント100は、セット指定
手段15および検索手段16を有する。セット指定手段
15は、操作に応じて、表示手段12に表示された1つ
のカルテ中の一部もしくは全部の診療データのセットと
して指定するとともにセットにセット名を付与する。セ
ット指定手段15により指定されるとともにセット名を
付与されたセットは記憶手段13に記憶される。このよ
うに、セット指定手段15に指定されたセットを記憶手
段13に記憶させることを、以後、セットの登録と呼
ぶ。また、検索手段16は、入力手段11から医師の操
作に応じた文字列を取得し、取得した文字列が含まれて
なるセット名が付与されたセットを記憶手段13に記憶
された個人セット情報132の中からセット名を検索し
て呼び出す。本実施形態では、文字列の取得は、医師が
表示手段12の表示画面を参照しながら入力手段11を
操作して指定された、表示手段12に表示された文字列
もしくは文字列の一部を取得することにより行われる。
セットをこのように記憶手段13から呼び出した後、カ
ルテ・エディタ表示画面に表示させることを、以後、セ
ットの展開と呼ぶ。
【0044】また、クライアント100は送信要求手段
17、受信手段18、および送信手段19を有する。送
信要求手段17、受信手段18、および送信手段19そ
れぞれは、それぞれ本発明にいう、セット送信要求手
段、セット受信手段、およびセット送信手段に相当す
る。送信要求手段17は、入力手段11の操作に応じ
て、入力されたユーザのユーザIDを受け取り、サーバ
400にそのユーザIDを送ってそのユーザIDにより
認証されるユーザの個人カルテ情報および個人セット情
報の送信を要求する手段であり、受信手段18は、サー
バ400から送られた個人カルテ情報および個人セット
情報を受信して記憶手段13に格納する手段である。カ
ルテ・エディタ14は、記憶手段13に格納されたそれ
らの個人セット情報から1つのセットを読み出して読み
出したセットを基に新たなカルテを作成することができ
る。また、送信手段19は、記憶手段13に格納されて
いる個人カルテ情報および個人セット情報をサーバ40
0に送信する手段である。一方、サーバ400は、クラ
イアント100から送信されてきたカルテおよびセット
の情報を受信し受信したカルテおよびセットの情報を記
憶しておき、記憶しておいたカルテおよびセットの情報
を、要求に応じて要求先のクライアントに送信する。
【0045】なお、クライアント200およびクライア
ント300も、クライアント100と同じ構成を有す
る。
【0046】また、本実施形態では、診療録電子記録装
置は、入力手段11、表示手段12、記憶手段13、カ
ルテ・エディタ14、セット指定手段15、および検索
手段16により構成され、プログラム記憶媒体は、カル
テ・エディタ14、セット指定手段15、および検索手
段16を含んだCD−ROM105により構成される。
以下では、まず、上記構成要素からなる診療録電子記録
装置について説明する。ただし、診療録電子記録装置は
診療録電子記録システムの一部を担うものである。
【0047】図4、図5、および図6により、まず、セ
ットを用いずにカルテを最初から作成していく場合のカ
ルテの作成について説明する。
【0048】図4は、カルテ・エディタ表示画面に表示
されるカルテの一例を示す図である。
【0049】このカルテには、「良好」という主観的デ
ータを表す文字データからなる情報の他、「体重:45
kg」、「血圧:55/98」、「体温:35.6
℃」、および「脈拍:60」という客観的な数値データ
をテンプレートを用いて示すテンプレート情報a1、そ
して心臓とその心臓の手術痕とを示す画像データおよび
「手術痕」という文字データを含むシェーマ情報a2、
さらに薬局に伝えられる薬の処方を示す処方オーダ情報
a3_1および検査部に伝えられる検査内容を表す検査
オーダ情報a3_2が表示されている。処方オーダ情報
a3_1および検査オーダ情報a3_2には、カルテ・
エディタ表示画面に表示される薬の処方および検査の内
容を表す文字データの他、薬の処方および検査のオーダ
それぞれの薬局および検査部それぞれへの送信を制御す
る制御データが含まれている。
【0050】これらの数値データ、画像データ、および
制御データといった異なる種類のデータをそれぞれ含む
テンプレート情報a1、シェーマ情報a2、および上記
2つのオーダ情報は、それぞれ以下に述べるツールを介
して入力される。
【0051】図5は、テンプレート・ツール(A)、シ
ェーマ・ツール(B)、およびオーダ・ツール(C)の
表示画面の1例を示す図である。
【0052】図5(A)のテンプレート・ツールの表示
画面には、上述したテンプレート情報a1にも示される
「体重」、「血圧」、「体温」、および「脈拍」という
測定項目が表示されており、それらの測定項目それぞれ
の隣のボックスa4に「45」、「55/98」、「3
5.6」、および「60」という数字がそれぞれ表示さ
れている。医師は、入力手段11を操作してこれらのボ
ックスa4に数字を入力できる。
【0053】図5(B)のシェーマ・ツールの表示画面
には、上述したシェーマ情報a2にも示される心臓とそ
の心臓の手術痕とを示す画像および「手術痕」という文
字さらにその文字と画像の手術痕の部分を結ぶ曲線が表
示される。医師は、この表示画面を参照しながら入力手
段11を操作して、スケッチにより患部の領域を指示し
たりその患部についてのコメントを記入することができ
る。
【0054】図5(C)のオーダ・ツールの表示画面に
は、処方オーダが表示されている。表示画面左側には、
「薬品選択」部分であり、「アダラート」や「アリナミ
ン」などの薬品名が表示されている。表示画面右側に
は、処方オーダ情報a3_1の内容を示す伝票が表示さ
れている。
【0055】いずれのツールの表示画面にも、それぞれ
ボタン「OK」a5およびボタン「キャンセル」a6が
表示されている。医師は、ボタン「OK」a5をマウス
でクリックすることによりそれぞれのツールで入力され
たデータを確定してツールを終了し、この確定によって
ツールで入力されたデータはカルテ・エディタ14に渡
される。そして、カルテ・エディタ表示画面には、それ
ぞれのツールで入力されたデータが表示される。また、
ボタン「キャンセル」a6をクリックすると入力された
データを確定することなくツールを終了する。
【0056】図6は、カルテ・エディタが管理するカル
テおよびセットの情報の構造の一例を示す図である。
【0057】図6(A)にカルテの情報の構造が示され
る。全体の文書情報b1は、カルテ・エディタ14が上
記ツールを使用せず入力できる1つのカルテの全体の文
書情報である。上述したように、テンプレート情報a2
はテンプレート・ツールにより入力された情報であり、
シェーマ情報a3はシェーマ・ツールにより入力された
情報であり、処方オーダ情報a3_1および検査オーダ
情報a3_2はオーダ・ツールにより入力された情報で
あるが、カルテ・エディタはそれぞれのツールから渡さ
れたこれらの情報をSGMLインスタンスとして受け取
り、これらの情報を同じくSGMLインスタンスである
全体の文書情報に統合する。ただし、シェーマ情報a2
のうちの画像データからなる描画情報a2_1は、シェ
ーマ情報a2のSGMLインスタンスで描画情報a2_
1の格納先とリンクすることより統合に代える。図6
(B)のセットの情報の構造については後で説明する。
【0058】図4に示されるように表示されるカルテの
カルテ・エディタ14による作成が終了すると、このカ
ルテの情報は、記憶手段13に、個人カルテ情報131
のなかの1つのカルテの情報として格納される。
【0059】次に、セットの登録の際のクライアント1
00の動作を図7に示されるフローチャートに基づいて
説明する。適宜図3の診療録電子記録システムの概念構
成図を参照し、また図8および図9も参照する。
【0060】図7は、セットの登録の際のクライアント
の動作を示すフローチャートである。
【0061】まず、図4に示されるようなカルテの情報
を、記憶手段13の個人カルテ情報131から読み込ん
だ場合もしくはカルテ・エディタ14により新たに作成
した場合をスタートの状態として考える。医師はそのカ
ルテのうちセットとして指定することを望む情報の部分
を入力手段11を操作してセット指定手段15により反
転させる。
【0062】図8は、セットの登録の際にカルテ・エデ
ィタ表示画面に表示されるカルテの一例を示す図であ
る。
【0063】図8では、図4に示されるカルテに表示さ
れる情報が表示されており、それらの情報のうち、検査
オーダ情報a3_2を除いた、文字情報、テンプレート
情報a1、シェーマ情報a2、および処方オーダ情報a
3_2が実線a81に囲われている。この実線a81に
囲われる部分は実際には反転されて表示されている。こ
れらの反転されて表示される情報がセットの登録対象で
あり、後にセットとして登録される。カルテに表示され
る情報のうちのどの部分も反転されていないときには、
カルテに表示される全ての情報がセットの登録対象とな
る。
【0064】ステップS101では、ユーザである医師
三郎氏が入力手段11のキーボード103からセット登
録キーとして割り当てられたキーを押下する。ステップ
S102へ進む。
【0065】ステップS102では、セット指定手段1
5が、押下されたキーがセット登録キーか否かを判断す
る。押下されたキーがセット登録キーであればステップ
S103へ進み、セット登録キーでなければステップS
101へ戻る。ここでは、ステップS101でセット登
録キーが押下されたので、ステップS103へ進む。
【0066】ステップS103では、図9に示されるセ
ット情報入力画面が表示手段12に表示される。
【0067】図9は、セット情報入力画面の一例を示す
図である。
【0068】セット情報入力画面には、「辞書区分」、
「登録区分」、「呼び出しキー名」、および「コメン
ト」をそれぞれ入力するためのボックスが存在する。
【0069】「辞書区分」は、セット指定手段15によ
り指定されたセットをどのジャンルに分類されるセット
として登録するかの区分であり、「辞書区分」のボック
スa91で、「利用者辞書」、「診療科別辞書」、およ
び「全科共通辞書」のいずれかを選ぶことができる。こ
こで、これらの区分が辞書と呼ばれるのは、セットがカ
ルテの雛形として辞書的に使用されるためである。この
区分で「利用者辞書」が選ばれるとそのセットはそのセ
ットを登録した利用者個人が使用するセットとして登録
されることになる。また、「診療科別辞書」が選ばれる
とそのセットは利用者が属する診療科で共通に使用され
るセットとして登録されることになり、さらに「全科共
通辞書」が選択されるとそのセットは病院のどの利用者
もが共通に使用することのできるセットとして登録され
ることになる。
【0070】「登録区分」は、セット指定手段15によ
り指定された情報を「セット」として登録するか「用
語」として登録するかの区分であり、「登録区分」のボ
ックスa92で「セット」あるいは「用語」を選択でき
る。
【0071】「呼び出しキー名」は、セット指定手段1
5により指定されたセットを、後に説明するように検索
して呼び出す際のキーワードであり、「呼び出しキー
名」のボックスa93にキーボード103の操作により
入力される。
【0072】「コメント」は、このセットに関する利用
者のコメントであって、「コメント」のボックスa94
にキーボード103の操作により入力される。
【0073】このセット入力情報画面が表示手段12に
表示された後、ステップS104に進む。
【0074】ステップS104では、ユーザが、「辞書
区分」のボックスa91で辞書を選んで入力し、「登録
区分」のボックスa92で「セット」か「用語」かを選
択して入力し、「呼び出しキー名」のボックスa93に
キーワードを入力し、さらに「コメント」のボックスa
94にコメントを表す文字列を入力する。ここでは、ユ
ーザは、「辞書区分」のボックスa91で「利用者辞
書」を選び、「登録区分」のボックスa92で「セッ
ト」を選んで、「呼び出しキー名」のボックスa93に
「HeartOpeSet」を入力し、「コメント」の
ボックスa94に「心臓手術後セット」と入力したもの
とする。セット情報入力画面に表示される「OK」ボタ
ンa95がマウスでクリックされるとこのセット入力画
面上で入力された情報は確定されてステップS105に
進む。
【0075】ステップS105では、セット指定手段1
5が、セット指定手段15により指定されたセットに、
セット情報入力画面で入力された情報を、セットを管理
する管理情報として付加する。次に、ステップS106
へ進む。
【0076】ステップS106では、セット指定手段1
5が、ステップS105でセット指定手段15により管
理情報を付加されたセットの情報から患者番号を取り除
いてセットを様々な患者に適用可能なものにする。次
に、ステップS107へ進む。
【0077】ステップS107では、上記患者番号を取
り除かれてなるセットの情報が、記憶手段13の個人セ
ット情報132の複数のセットの情報に追加して格納さ
れる。
【0078】この格納されたセットの情報の構造は図6
(B)に示される。セット指定手段15により1つのカ
ルテの全ての情報がセットの登録対象として指定された
場合には、セットの情報の構造は、図6(B)に示され
るように図6(A)のカルテの情報の構造と同じ形式と
なる。しかし、セットの情報の内容は、少なくともその
情報に含まれる全体のセット情報b1’においてカルテ
の情報の内容とは異なる。全体のセット情報b1’は、
情報の構造から見るとカルテの全体の文書情報b1に相
当する情報であるが、ステップS105でセットに付加
された管理情報を含みさらにステップS106で取り除
かれた患者番号を持たない点でカルテの全体の文書情報
b1とは異なっている。また、ここでは、図8とともに
説明したようにセットの登録ではカルテの検査オーダ情
報a3_2がセット指定手段15により指定されなかっ
たため、当然ながら、図6(B)に示されるセットの情
報のうちの検査オーダ情報a3_2’は空であり存在し
ない。
【0079】このようにセット指定手段15が、操作に
応じて、診療データのセットの指定と、指定したセット
へのセット名の付与とに加え、さらに診療データのセッ
トを複数のジャンルに分類したときの、その指定したセ
ットが属するジャンルを指定されたセットは、記憶手段
13によりジャンルに応じて分類して記憶される。ま
た、サーバ400でも、セット名が付与されたセットが
ジャンルに応じて分類して記憶される。
【0080】このようにセットが記憶手段13の個人セ
ット情報132の1つのセット情報として格納されてセ
ットの登録の処理は終了する。
【0081】次に、セットを展開する際のクライアント
100の動作を図10に示されるフローチャートに基づ
いて説明する。適宜図3の診療録電子記録システムの概
念構成図を参照し、また図11、図12、および図13
も参照する。
【0082】図10は、セットの展開の際のクライアン
トの動作を示すフローチャートである。
【0083】カルテ・エディタ14に何も入力されてい
ない状態からスタートする。
【0084】ステップS201では、ユーザがカルテ・
エディタの表示画面に検索したいセットの呼び出しキー
名の頭文字から一文字以上の文字列をキーボード103
を操作して入力する。ここでは「H」が入力されるとす
る。
【0085】図11は、セット検索時に表示手段のカル
テ・エディタ表示画面に表示されるカルテの一例を示す
図である。
【0086】入力された文字「H」のみの表示されたカ
ルテ・エディタの表示画面が示されている。その文字
「H」の右隣にカーソルa111が位置している。
【0087】ユーザは、キーボード103にセットの展
開の開始用に割り当てられたキーを押下する。次に、ス
テップS202に進む。
【0088】ステップS202では、押下されたキーが
セットの展開の開始用に割り当てられたキーか否かが判
断される。そのキーが割り当てられたキーであると判断
されればステップS203へ進み、その割り当てられた
キーではないと判断されればステップS201へ戻る。
ここでは、ステップS203へ進む。
【0089】ステップS203では、検索手段16が、
カルテ・エディタ表示画面上で、カーソル位置よりも前
の改行あるいは空白を探し、その改行あるいは空白から
現在のカーソル位置までに表示される文字列を取り出
す。ここでは、その取り出された文字列は、「H」とな
る。次にステップS204へ進む。
【0090】ステップS204では、検索手段16が、
記憶手段13の個人セット情報132に含まれる全ての
セットのセット名を検索して、ステップS203で検索
手段16により取り出された文字列で始まるセット名を
有するセットを探し出す。そのような文字列で始まるセ
ット名を有するセットが探し出されるとステップS20
5へ進み、そのようなセットが存在しない場合には、ス
テップS206へ進む。ここでは、文字列「H」で始ま
るセット名が検索されて、文字列「H」で始まるセット
名を有するセットは個人セット情報132に存在するの
で、ステップS205へ進む。
【0091】ステップS205では、ステップS204
で検索されて探し出されたセットが複数存在する場合に
は、ステップS206へ進み、そのセットが1つだけ存
在する場合には、ステップS206〜ステップS208
をスキップしてステップS209へ進む。ここでは、文
字列「H」で始まるセット名を有するセットが複数存在
するとしてステップS206へ進む。
【0092】ステップS206では、検索手段16によ
る検索の結果、検出されたセットが複数存在する場合に
それら検出された複数のセットのセット名一覧を表示す
るセット名一覧表示画面が表示手段12により表示され
る。
【0093】図12は、セット名一覧表示画面の一例を
示す図である。
【0094】この画面には、文字「H」で始まる「He
art」、「HeartOpeSet」、「HSM」、
「Ht」というセット名が一覧されている。これらのセ
ット名のうちの「HeartOpeSet」は四角a1
21で囲われており、この四角で囲われた「Heart
OpeSet」というセット名を有するセットの内容の
一部a122がそのセット名の一覧の右隣に表示され
る。
【0095】このセット名の一覧の上に、「辞書区分」
の、「利用者辞書」、「診療科別辞書」、および「全科
共通辞書」それぞれのチェックボックスa123が表示
されている。また、このセット名の一覧の上には、「登
録区分」の、「セット」および「用語」それぞれのチェ
ックボックスa124が表示されている。文字「H」で
始まるセット名を有するセットのうち、これらのチェッ
クボックスでチェックされたジャンルに分類されるセッ
トが、セット名の一覧に表示される。ここでは、全ての
チェックボックスがチェックされているので、全てのジ
ャンルの文字「H」で始まるセットのセット名が表示さ
れている。このように、検索手段16は、操作に応じた
文字列を取得し取得した文字列を含むセット名が付与さ
れたセットを操作に応じて指定された1つ以上の特定の
ジャンルの中から検索することができ、さらに、表示手
段12は、その検索の結果検出されたセットのセット名
一覧をセット名一覧表示画面により1つの表に表示す
る。
【0096】なお、ステップS204で、検索手段16
により記憶手段13の個人セット情報132に含まれる
セットのセット名が所定の文字列により検索されて、そ
の検索の結果セットが個人セット情報132に存在しな
いと判明した場合には、セット名の一覧にセット名を表
示しないセット名一覧表示画面が表示される。
【0097】次に、ステップS207へ進む。
【0098】ステップS207では、ユーザが、展開す
るセットに使用する新しい日付けの基準となる基準日を
設定する。図12のセット名一覧表示画面上に表示され
る「基準日」ボタンa125をクリックすることで基準
日設定画面が表示される。
【0099】図13は、基準日設定画面の一例を示す図
である。
【0100】この基準日設定画面を参照しながらユーザ
は基準日の設定をする。この画面上には、基準日を入力
するボックスa131があり、そのボックスには、「1
998/12/17」という日付が入力されて表示され
ている。そのボックスa131の隣には、「カレンダ」
ボタンa132が存在し、その「カレンダ」ボタンをク
リックするとカレンダがこの基準日設定画面とは別に表
示され、その表示されたカレンダをクリックすることで
基準日を、ボックスa131に入力することもできる。
「OK」ボタンa133をクリックすると、ボックスa
131に表示されている日付が基準日として確定されて
この基準日設定画面は閉じられる。ここでは、「199
8/12/17」という日付が基準日として設定され
る。「OK」ボタンa133がクリックされると、ステ
ップS208へ進む。
【0101】ステップS208では、ユーザが、入力手
段11の操作によりセット名一覧表示画面上に一覧表示
されているセット名のうちの1つのセット名を選択す
る。その選択されたセット名は、四角で囲まれる。ここ
では、ユーザにより「HeartOpeSet」という
セット名を有するセットが選択されたとする。ユーザが
図12の「OK」ボタンa126をクリックするとこの
セットの選択は確定し、セット名一覧表示画面は閉じら
れる。次に、ステップS209へ進む。
【0102】ステップS209では、カルテ・エディタ
14が、ステップS208で選択されたかあるいはステ
ップS204で1つだけ探し出されたセットを記憶手段
13の個人セット情報から取得する。ここでは、「He
artOpeSet」というセット名を有するセットを
取得する。次に、ステップS210へ進む。
【0103】ステップS210では、ステップS209
で取得されたセットに含まれる情報の中に日付の情報が
あるか否かが判断される。そのセットに含まれる情報
に、日付の情報が存在するとステップS211へ進み、
日付の情報が存在しないとステップS211およびステ
ップS213をスキップしてステップS214へ進む。
ここでは、「HeartOpeSet」というセット名
を有するセットに日付の情報が存在するのでステップS
211へ進む。
【0104】ステップS211では、ステップS208
で選択されたセットに基準日が設定されているか否かを
判断する。そのセットに、基準日が設定されていればス
テップS213へ進み基準日が設定されていなければス
テップS212へ進む。ステップS212へ進むと、セ
ットの展開の処理が行われている現在の日付が基準日に
設定されてステップS213へ進む。ここでは、ステッ
プS207で「98/12/17」という日付が基準日
に設定されているのでステップS213へ進む。
【0105】ステップS213では、カルテ・エディタ
14が、記憶手段13からセットを読み出した際に、読
み出したセット中に日付データが存在する場合にはその
日付データを新たな日付をあらわす日付データに置き換
える。読み出したセット中に複数の日付データが存在す
る場合には、それら複数の日付データを、それら複数の
日付データの日にちの間隔を維持したまま新たな複数の
日付データに置き換える。ここでは、図8の処方オーダ
情報に示される日付のデータ「1998/10/12」
が、図13に示される基準日設定画面で設定された基準
日の「1998/12/17」に置き換えられる。
【0106】仮に、日付データが複数ある場合、例え
ば、10/1に処方1、検査1、10/2に処方2、1
0/4に処方3、検査2、という内容が登録されたセッ
トを展開する場合を考える。その場合には、基準日設定
画面で基準日として日付12/17が設定されている
と、先頭の10/1の内容は、その基準日の日付12/
17に置き換えられ、10/2の内容は、その基準日の
翌日12/18に置き換えられ、10/4の内容は、そ
の基準日の3日後の12/20に置き換えられてカルテ
・エディタ表示画面上に表示される。
【0107】次に、ステップS214へ進む。
【0108】ステップS214で、セットの情報がカル
テ・エディタ表示画面に表示される。ステップS205
での検索手段16による検索の結果、検出されたセット
が1つであると判断された場合はその検出されたセット
が日付データを更新された上で表示手段12のカルテ・
エディタ表示画面に表示される。ステップS205での
検索手段16による検索の結果、検出されたセットが複
数であると判断された場合は、ステップS208で操作
に応じて選択されたセット名一覧中のいずれかのセット
名が付与されたセットが選択され、その選択されたセッ
トが日付データを更新された上で表示手段12のカルテ
・エディタ表示画面に表示される。
【0109】以上述べたように、本発明の診療録電子記
録装置を利用すると、カルテの複雑で異なる種類の情報
を丸ごと含むセットを呼び出すことができ、そのセット
を利用することによりカルテの作成が容易となる。ま
た、そのセットの呼び出しは、そのセットに付与された
キーワードにより一元化されているので、簡単なキー操
作で行われ、入力負荷が軽減される。
【0110】また、セットは病院共通、科別、利用者別
などのジャンルに、分類して登録することが可能である
が、セット数が多くなると所望のセットをどこに分類し
たかわからなくなることが多々発生する。しかし、本診
療録電子記録装置は、分類をマージしてセット名一覧を
表示する機能を有するため、ユーザは分類の階層構造を
意識せずにセットを呼び出すことができる。
【0111】また、セットを呼び出す際に、呼び出され
た文字列で始まるセット名一覧を、各分類の中の全てを
検索し、当てはまるものを一覧で表示する。このためセ
ット名が長い場合などに、ユーザがセット名を記憶する
負担および入力する負担が軽減される。また、検索手段
16により検出されたセット名が1つの場合は直接に表
示手段12にそのセット名を有するセットが表示される
ため、セットを呼び出す手続きが簡単なもので済む。
【0112】さらに、本診療録電子記録装置では、基準
日を基準日設定画面で設定することにより日付の更新が
自動的に行われるため、日付の更新の手間が省かれ、そ
の更新の際の間違いを避けることができる。この自動的
な日付の更新の機能により、入院時や手術後など日数経
過パターンの決まっているカルテを基に作られたセット
はより効率よく再利用される。
【0113】次に、上述した診療録電子記録装置をクラ
イアント側に含む診療録電子記録システムの各構成要素
の働きを、図14のフローチャートを追って説明する。
また、図3に示される診療録電子記録システムの概念構
成図を参照する。
【0114】図14は、クライアントのログインおよび
ログアウト時の動作を示すフローチャートである。
【0115】診療録電子記録システムの起動は、図14
のステップS301から始まる。ステップS301で
は、医師が入力手段11からの操作により自分のユーザ
IDを入力してクライアント100にログインする。こ
のログインとともに診療録電子記録システムが起動す
る。そして、ステップS302に進む。
【0116】ステップS302では、まず、ステップS
301で入力手段11により入力されたユーザIDがク
ライアント100の有する送信要求手段17に送られ
る。そして、送信要求手段17は、そのユーザIDを受
け取ってそのユーザIDの示すユーザのサーバ400に
格納されるカルテおよびセットの情報をサーバ400か
らクライアント100に送信するよう要求する。その要
求は、サーバ400に伝えられる。次にステップS30
3に進む。ステップS303では、受信手段18が、送
信要求手段17からの要求に従ってサーバ400から送
られたカルテおよびセットの情報を受信する。ここで
は、サーバ400の医師三郎フォルダ440に含まれる
カルテおよびセットの情報である個人カルテ情報441
および個人セット情報442を受信する。次にステップ
S304へ進む。
【0117】ステップS304では、受信手段18によ
り受信された個人カルテ情報432および個人セット情
報442それぞれが、それぞれ個人カルテ情報131お
よび個人セット情報132として記憶手段13に格納さ
れる。
【0118】このように記憶手段13に個人カルテ情報
および個人セット情報が格納された状態で、クライアン
ト100のみにより、上述したようなカルテの作成、セ
ットの登録およびセットの展開を行うことができるた
め、クライアント/サーバ・システムが構築されている
場合にも診療録電子記録装置はカルテおよびセットのデ
ータの呼び出しや格納を速やかに行うことができる。
【0119】ステップS305では、ユーザが診療録電
子記録装置を終了してクライアント100からログアウ
トする。次にステップS306へ進む。
【0120】ステップS306では、送信手段19が、
記憶手段13に格納されるユーザの個人カルテ情報13
1および個人セット情報132をユーザ400へ送信
し、サーバ400はそれらの情報を格納する。ここで
は、ユーザが医師の三郎氏であるので、それらの情報そ
れぞれは、医師三郎フォルダ440の個人カルテ情報4
41および個人セット情報442としてそれぞれ格納さ
れる。
【0121】こうして、クライアント100で更新され
た、ユーザの個人カルテ情報および個人セット情報が再
びサーバ400に格納されることにより、ユーザは、次
にまたクライアント100に限らずどのクライアントか
らでもサーバ400に格納される自分の個人カルテ情報
および個人セット情報を呼び出して利用することができ
る。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の診療録電
子記録装置、診療録電子記録システム、およびプログラ
ム記憶媒体によれば、利用者が所望のカルテを効率よく
作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の診療録電子記録装置および診療録電子
記録システムの一実施形態の外観図である。
【図2】図1に示すクライアント100を構成するコン
ピュータシステムのハードウェア構成図である。
【図3】図1に外観が示されている診療録電子記録装置
および診療録電子記録システムの概念構成図である。
【図4】カルテ・エディタ表示画面に表示されるカルテ
の一例を示す図である。
【図5】テンプレート・ツール(A)、シェーマ・ツー
ル(B)、およびオーダ・ツール(C)の表示画面の1
例を示す図である。
【図6】カルテ・エディタが管理するカルテおよびセッ
トの情報の構造の一例を示す図である。
【図7】セットの登録の際のクライアントの動作を示す
フローチャートである。
【図8】セットの登録の際にカルテ・エディタ表示画面
に表示されるカルテの一例を示す図である。
【図9】セット情報入力画面の一例を示す図である。
【図10】セットの展開の際のクライアントの動作を示
すフローチャートである。
【図11】セット検索時に表示手段の表示画面に表示さ
れるカルテの一例を示す図である。
【図12】セット名一覧表示画面の一例を示す図であ
る。
【図13】基準日設定画面の一例を示す図である。
【図14】クライアントのログインおよびログアウト時
の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 入力手段 12 表示手段 13 記憶手段、磁気ディスク 14 カルテ・エディタ 15 セット指定手段 16 検索手段 17 送信要求手段 18 受信手段 19 送信手段 100,200,300 クライアント 101,201,301,401 本体 102,202,302,402 CRTディスプレイ 103,203,303,403 キーボード 102a,202a,302a,402a 蛍光面 104,204,304 マウス 105,205,305 CD−ROM 110 バス 111 CPU 112 RAM 113 磁気ディスクコントローラ 115 CD−ROMドライバ 116 マウスコントローラ 117 キーボードコントローラ 118 ディスプレイコントローラ 119 通信用ボード 400 サーバ 500 LAN

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なるデータ形式を持つ診療データの集
    合からなる診療録を操作に応じて電子的に作成する診療
    録作成手段と、 操作に応じて、診療録中の一部もしくは全部の診療デー
    タのセットを指定するセット指定手段と、 前記セット指定手段により指定されたセットを記憶する
    セット記憶手段とを備え、 前記診療録作成手段が、前記セット記憶手段に記憶され
    たセットを読み出して読み出したセットを基に新たな診
    療録を作成する手段を含むものであることを特徴とする
    診療録電子記録装置。
  2. 【請求項2】前記セット指定手段が、操作に応じて、診
    療録中の一部もしくは全部の診療データのセットを指定
    するとともに指定したセットにセット名を付与するもの
    であり、前記セット記憶手段が、セット名が付与された
    セットを記憶するものであって、 操作に応じた文字列を取得し、前記セット記憶手段に記
    憶されたセットの中から取得した文字列が含まれてなる
    セット名が付与されたセットを検索する検索手段を備え
    たことを特徴とする請求項1記載の診療録電子記録装
    置。
  3. 【請求項3】 前記診療録作成手段により作成中の診療
    録を表示する表示手段を備え、 前記検索手段が、操作により指定された、前記表示手段
    に表示された文字列もしくは文字列の一部を取得して、
    取得した文字列が含まれてなるセット名が付与されたセ
    ットを検索するものであることを特徴とする請求項2記
    載の診療録電子記録装置。
  4. 【請求項4】 前記検索手段による検索の結果、検出さ
    れたセットが1つの場合はその検出されたセットを表示
    し、該検索手段による検索の結果、検出されたセットが
    複数の場合はそれら検出された複数のセットのセット名
    一覧を表示するとともに、操作に応じて、該セット名一
    覧中のいずれかのセット名が付与されたセットを表示す
    る表示手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の診
    療録電子記録装置。
  5. 【請求項5】 前記セット指定手段が、操作に応じて、
    診療データのセットの指定と、指定したセットへのセッ
    ト名の付与とに加え、さらに診療データのセットを複数
    のジャンルに分類したときの、指定したセットが属する
    ジャンルを指定するものであり、前記セット記憶手段
    が、セット名が付与されたセットをジャンルに応じて分
    類して記憶するものであって、 前記検索手段が、操作に応じた文字列を取得し取得した
    文字列を含むセット名が付与されたセットを、操作に応
    じて指定された1つ以上の特定のジャンルの中から検索
    するとともに、 前記検索手段による検索により検出されたセットのセッ
    ト名一覧を1つの表に表示する表示手段を備えたことを
    特徴とする請求項2記載の診療録電子記録装置。
  6. 【請求項6】 前記診療録作成手段が、前記セット記憶
    手段からセットを読み出した際に、読み出したセット中
    に日付データが存在する場合に該日付データを新たな日
    付をあらわす日付データに置き換えるものであって、読
    み出したセット中に複数の日付データが存在する場合に
    は、それら複数の日付データを、それら複数の日付デー
    タの日にちの間隔を維持したまま新たな複数の日付デー
    タに置き換えるものであることを特徴とする請求項1記
    載の診療録電子記録装置。
  7. 【請求項7】 異なるデータ形式を持つ診療データの集
    合からなる診療録を操作に応じて電子的に作成する診療
    録作成手段と、操作に応じて、診療録中の一部もしくは
    全部の診療データのセットを指定するセット指定手段
    と、前記セット指定手段により指定されたセットを記憶
    するセット記憶手段と、前記セット記憶手段に記憶され
    たセットを送信するセット送信手段とを備えた複数のク
    ライアント、および、これら複数のクライアントから送
    信されてきたセットを受信し受信したセットを記憶して
    おき、記憶しておいたセットを、要求に応じて要求元の
    クライアントに送信するサーバを有し、 前記複数のクライアントそれぞれが、さらに、前記サー
    バに向けてセットの送信を要求するセット送信要求手段
    と、サーバから送信されてきたセットを受信して前記セ
    ット記憶手段に記憶するセット受信手段とを備え、前記
    診療録作成手段が、前記セット記憶手段に記憶されたセ
    ットを読み出して読み出したセットを基に新たな診療録
    を作成する手段を含むものであることを特徴とする診療
    録電子記録システム。
  8. 【請求項8】 異なるデータ形式を持つ診療データの集
    合からなる診療録を操作に応じて電子的に作成する診療
    録作成手段と、 操作に応じて、診療録中の一部もしくは全部の診療デー
    タのセットを指定するセット指定手段を備えるととも
    に、 前記診療録作成手段が、診療データのセットを基に新た
    な診療録を作成する手段を含むものである診療録作成プ
    ログラムを記憶してなることを特徴とするプログラム記
    憶媒体。
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